熱帯魚を飼う(82)
■ '00/9/19
ミドリイシの様子がおかしい。
先日白化したミドリイシに続いて、テーブル状のミドリイシにも白化が伝染した。
白化したところを割ろうかと思ってミドリイシを引き上げると、共肉がズズッと崩れるように水中に舞った。
これはもしかしてRTNってヤツではないのだろうか。
昨日の夜には異常がなかったのに、今朝の時点で全体の3/4が溶け落ちてしまった。
今のところ他のミドリイシは正常に見えるが、RTNはスギノキ以外のミドリイシに伝染するという情報もある。
病気に関して私は知識を持ち合わせていないが、短期間に2つのミドリイシを失った現実は辛いものがある。
■ '00/9/21
RTN疑惑だが、幸いにして本日までに他のミドリイシに伝染している様子はない。
だがミナミハコフグに白点が増えているので水質が悪化したことは確かだろう。
ちなみに昨日測ったリン酸濃度は0.05ppmを超えていた。
ミドリイシが丸々一個溶けたのだから仕方ないか。
水質が気になったので今日も水質測定を行った。
Mg=1290ppm(SALIFERT)
Ca= 404ppm(SALIFERT)
Sr= 16ppm(SALIFERT)
PO4=0.03ppm(SeaChem)
PO4<0.03ppm(Dupla)
I = 0.03ppm(SeaChem)
Fe < 0.1ppm(Seachem)
NO3< 0.1ppm(TETRA)
NO2< 0.1ppm(TETRA)
KH = 4 (TETRA)
pH = 8.1 (HORIBA)
Caと、特にKHが下がっている。
これは異常事態だ。
慌ててカルシウムリアクタのバブルカウンタを見ると、2秒に1泡程度しかガスが出ていない。
水草水槽の方は順調なのでガス欠では無さそうだ。
そこでスピコンを回してガス量を増やしたら、どこかからシューッと言う音。
原因はスピコンからADAの逆流防止弁(ガラス製)に接続するシリコンチューブだった。
ADA製のガラスパーツはシリコンチューブでないと接続が出来ないので、このシリコンチューブが劣化するとガス漏れが起こるというわけだ。
先日ドジングポンプに使用した送液チューブを使えば信頼性はグッと高まるはず。
なので、ここはチューブを交換した。
だが炭酸ガスミキサ(拡散筒)までは安物のシリコンホースだし、ここを送液チューブにするのは余りにもったいないので後日対策を考えねば。
6φのプラスチックチューブが良いのだが、ウチの近所のホームセンターには売っていない。
■ '00/9/23
炭酸ガスパイプを直して2日、KHは無事8まで戻った。
リアクタの威力とはすごいものである。
たぶんCa濃度も上がっているのだろうが、仕事から帰ってきた時間が遅かったので測る元気はない。
海水魚飼育を始めて1年にも満たないが、水草を始めたときよりも色々な方とmailなどで情報交換が出来るようになったというのは嬉しいことだ。
やはり海水魚飼育に関する情報が少ないというか、マーケット自体も小さいので雑誌類の数も少ないのだろう。
そして飼育方法その他も確立されているとは言えず、微量元素の問題や光の問題など、情報交換の中から試行錯誤的に解を見つけていく人が多いのだと思う。
さて、水草水槽の方だが一見順調に見える。
換水量を増やしたのでコケの増殖は止まった。
トニナの色がちょっと悪いような気がするが、これは液肥不足なのかも知れない。
以前にも書いたが横幅に対して高さのある水槽はレイアウトを決めにくい。
水草水槽には横幅があって高さが精々50cm位の水槽が良いように思う。
トニナ以外にも何種類かの水草を植えては見たが、どうも気に入った水景にならないのだ。
もちろんこれは私のセンス不足が最大の原因であることは十分承知しているのだが..