熱帯魚を飼う(94)
■ '00/12/11
アクアダイレクトに注文していた添加剤が届いた。
いつもながら素早い。
今回は$300分ほど購入して送料が$200もかかった。
液体だから仕方ないか。
送料を入れても国内価格の半額には達しないだろう。
今回輸入した総量は24リットルである。
コーラルバイテなど一部商品は64オンスボトルが品切れだったと見えて、小さいボトルを沢山送ってきた。
本来は賞与雨量ボトルの方が割高なのだが、当然請求は大容量ボトルになっている。
向こうにしても、わざわざ日本からこんなに送料をかけて買うなんて..と不思議がっているかも。
仕方ない。
これが内外価格差ってヤツで、しかも日本には大容量ボトルは入ってきていない。
ドジングポンプの変更を考えている。
今のものでも良いのだが、校正するのが面倒になったので非校正型のシンクロナスモータなどで回すヤツが欲しくなった。
実はこれらの方が送液チューブの交換も簡単で、ヘッド単体でも入手が可能。
ただし流量設定型ではなくなるのでタイマか何かでドライブして換算しなければいけない。
それに値段が結構高い(ヘッドだけで2万円位する)のでどうしようか迷っている。
今のものでも一旦校正すればドリフトはさほど大きくないが、ヨウ素の送液チューブは度々交換しなければいけないのでちょっと面倒なのだ。
でも多連ヘッドだとやっぱりチューブ交換は面倒なのかな。
カルクワッサ添加器もマグネットスターラか何かで攪拌しようと思いながらそのまま。
これだと水酸化カルシウムがペットボトルの底で固まるんだよな。
■ '00/12/15
今週も相変わらず忙しくて日記が書けない。
ミドリイシだが、光源によって発色が変わるのは経験するところ。
例えば青系のミドリイシなのだが、スーパークール下では白っぽくなりアストロビーム下では真っ青になる。
写真を撮るときにはストロボを使用している。
(ストロボを使わないと全体真っ青)青系のミドリイシはブルーライトを好まないとの情報もあるが、少なくともウチではアストロビームの方が良い結果を出している。
ミドリイシもこの個体の他に3つの青系を飼育しているが、いずれの結果もスーパークール下では白色から水色、アストロビーム下では青緑->青->青紫的に色が変わっていく。
紫外線の強度も考えてみたが、スーパークールもそこそこ紫外線は出ていると聞くし良くわからない。
ピンク系や黄緑などのミドリイシはスーパークールで調子がいいようだ。
後は紫系。
コイツもスーパークール下の方が色が良くなる。
ドジングポンプ続報である。
国内製は余り品種が無く、海外製品を捜してみた。
この手の研究&医療用を扱う大手に沢山の種類があった。
安価なものだとシンクロナスギアードモータ+ヘッドの構成で$400程度。
これはホビー用より少し高い程度である。
ヘッドがだいたい$80〜$150程度で、これを多段に積み重ねると多チャネルのポンプを構成出来る。
流量はモータの回転数とヘッド(送液チューブの容量)で決まり、もちろんモータ速度可変型のものもある。
モータ速度が管理されているのでチューブを交換してもキャリブレートは(高精度を要するもの以外は)不要だそうだ。
ホビー用との大きな違いは信頼性そのものであり、送液チューブを押すローラの精度や個数(ホビー用だと2ローラか3ローラだが、工業用は8ローラくらい)も違う。
送液量は完全な連続添加を考えるなら少量を常時入れた方が良い。
工業用品だと毎分数マイクロリットル程度から制御できるものもあり、この時に使用する送液チューブの内径は1mm以下である。
日本でも3連のホビー用ドジングポンプが9万円くらいで売られているが、ほぼ同じ値段で工業用の4チャネル品が手に入る。
ちなみに40チャネルなんて化け物みたいなシステムもあるのだ。
今使っているLitterMeterもそうなのだが、ホビー用はコストダウンのためにモータシャフトで遊星ギア的に配置された樹脂製の回転体を直接ドライブしている。
しかもチューブが太いので間欠動作である。
間欠動作は流量制御が狂いやすく、モータシャフトの直接ドライブはスリップが起きやすい。
実際LitterMeterでもヨウ素添加はたまにメンテナンスしないとダメ。
マグネシウムは比較的再現性良く添加できている。
もう一つ、送液チューブの交換の容易性がある。
工業用だとワンタッチでチューブが外せるタイプも多く、これは魅力的。
チューブの種類も色々あって、チューブの材質による再校正は必要ない。
LitterMetrも色々なチューブが使えるが、何せモータがオープンループ制御なのでチューブの材質を変えるとモータ回転数が変化して再校正が必要になるし、経年変化も起きる。
LitterMeterは何しろ安い($150程度)のが魅力だし、流量直読は非常に便利ではある。
もちろん添加剤ごとに使用しているので各種添加剤の添加量を別々に制御することも簡単。
ただし50cc/Dayより流量を絞れないので、大型水槽以外では添加剤の原液添加は難しいだろう。
マルチチャネルポンプの場合には、基本的に全てのチャネルが同一吐き出し量になる。
それを変化させたい場合には送液チューブを変えるしかない。
これらの点を考慮しても工業用のマルチチャネル(出来ればディジタル制御の流量直読型)チューブポンプを使いたいと思っている。
コスト的には$800〜$3000と幅があるが、現在機種選定中である。
その他横浜に出たついでにショップに寄ってミドリイシとオオバナを買ってきた。
ミドリイシはオーソドックスな緑のヤツと先が青くなっているもの。
コイツはアストロビームの下に置いたので、上手くすれば真っ青になるかも。
オオバナはマルチカラーの蛍光色でちょっと高かった。
実は以前オオバナを溶かしたことがあるので長期飼育できるか否かは自信がない。
とりあえず余り光が当たらないところに置いた。
水質測定を行った。
Mg=1350ppm(SALIFERT)
Ca= 488ppm(SALIFERT)
Sr= 0ppm(SALIFERT)
PO4=0.15ppm(SeaChem)
PO4=0.10ppm(Dupla)
I = 0.0ppm(SeaChem)
Fe < 0.1ppm(Seachem)
NO3< 0.1ppm(TETRA)
NO2< 0.1ppm(TETRA)
KH = 9.5 (TETRA)
pH = 8.0 (HORIBA)
MgはTECH・M原液添加が効いて濃度が維持できている。
Caは更に上がってしまった。
もう少し押さえなければ。
KHは下がってきているので、この辺りで安定して欲しいところ。
ストロンチウムは検出されなかった。
一体どうしたのだ。
ヨウ素も同じく不検出。
60cc/Dayでは足りないのだろうか。
リン酸値が急に上がった。
吸着剤をしばらく交換していなかったので放出したかな。
吸着剤の入っているEHEIM2222を開けてみると、吸着剤が漏れないように敷き詰めたネットが汚れて詰まっているではないか。
吸着剤自体も固まったようになっている。
前回いつ交換したか記憶に無いくらい使っているので、掃除のついでに吸着剤も入れ替えた。
これでリン酸値は下がってくるだろう。
スキマーの掃除も行った。
前回ベンチュリの詰まりで殆ど機能していなかった為もあるのだろうが、カップ半分もの汚水が溜まっていた。
色は濃い緑というか黒っぽい感じ。
非常にアンモニア臭い。
現在はDASを50Hzドライブして水位は少し上げてある。
色々試してみるとモータパワーを少し押さえて水位を上げたくらいが今の水量には丁度良いようだ。
ナンヨウハギの白点は相変わらずというか、点々ではなく白いボヤッとした感じになっている。
本人(本魚)は至って元気なのでその後淡水浴などはしていない。
VC