熱帯魚を飼う(97)
■ '01/1/7
分割したウミキノコだが、今のところ死んだ様子はない。
傘の部分だけになったヤツからもポリプが出ていて、ちょっと驚き。
茎だけのヤツは変化を見せない。
こうして小さな破片からでも再生するという強靱な生命力が種の繁栄を支えていると言うことか。
メタハラを追加してみた。
と言っても新たに購入したわけではなく、水草水槽で使っていたサンライトプラント(70W)を付けてみたのだ。
これは色温度が低く、水草水槽では水草の緑が強調されて良かったのだが、海水水槽には全く不釣り合いな色であることが証明された。
緑のサンゴもキレイには見えず、色の具合は夕方の太陽色と言った感じ。
見た目の明るさはスーパークール(150W)に匹敵するがサンゴがくすんで見えるのは頂けない。
やはりここはスーパークールをもう1灯増設が良いか。
サンライトもマルチにすればもう少し色温度は高いはず。
照度も更に上昇するが、サンライトの球は演色性が悪いんだな。
それから考えるとスーパークールの代わりに東芝の陽光を使った方が(色温度は確かに低いが)照度は数倍になる。
オマケに球も安いし互換性がある。
どうせならアストロビームライトにPL10000+でも入れた方が良いのか。
総消費電力的には250Wを1灯追加の方が良いが、夏場の水温上昇と照射角の調整という面ではスーパークールを2灯にして点灯時間を制御した方が良さそうな気もする。
現在追加したサンライトプラントは朝6時から午前中だけの点灯。
午前中はヒータが入っている時間であり、照明追加で水温上昇が促されればヒータ稼働時間も短くなるのではないかというのが狙いだ。
照度を上げたいと思うのは水槽中底部に置いた、主に青色系のサンゴに十分な光量を与えたいからに他ならない。
青系は相当強い光がないと上手く発色しないし、白化の原因にもなる。
本来ならスポット照明で色温度の高い球が理想的だとは思うのだが、そうすると多灯にしないといけなくなる。
全く照明というヤツは難しいものである。
太陽光集光システムはもっとも安価なモデル(50万円くらい)だと全光束が2,000lm程度しかない。
これはブルーライトの150W級と同じで、コストパフォーマンスから見ると導入が躊躇われる。
中型のモデルなら1万lmが確保できるが、100万円のコストを考えると電気代に使った方が得かなと言う感じ。
照明、ポンプ、クーラを全て3相動力で動かせば電気代はかなり節約できる。
ポンプやクーラは3相用があるが、照明器具は一般的には単相だ。
なお3相を単相変換して使うと契約違反なのでバレると恐い。
■ '01/1/13
今週も忙しい日が続き、出張があった関係で日記が書けていない。
そんな中で大量換水を試みた。
何がどうなって微量元素濃度が上がらない(或いは高すぎる)のか良く解らなくなったので、水槽設置以来始めての大量換水を行ったのだ。
本水槽の水をドレンから排出し、でも魚を取り出すことが不可能なので水槽底部に10cm程の水が残るところで排水をやめた。
サンプ槽の水も全部抜いて新海水を入れる。
今回はDI水でインスタントオーシャンを溶いた。
10cm程水を残したといっても水量としては80リットル以上残っているわけで、全換水とは言えないかも知れないが85%程の交換が出来たという感じにはなる。
水量が元に戻った後もサンプ槽に新海水を注入しながら排出する方法で300リットルほど換水した。
使った塩の量は700リットル分程度。
ミドリイシなどは粘液を出していたが、現在の所それ以外の事は起きていない。
ここまでやって疲れてしまって水質測定も後回しだ。
来週はまたまた出張があるので、その準備などで時間が取れない。
照明強化策も考えてはいるが実行できず、何事も少し時間が作れるようになるまではお預け状態だな。