太陽電池板


車に乗る機会が減ってきてバッテリ放電が気になる。
SLの時は、C180ばかり乗っていた時期があって充電器を接続していた。
だが線をつなげておくのは面倒だしスマートではない。
ならばと言う事で太陽電池板を考えてみる。
これにしても置き場所によってはスマートではないのだが、AC電源をつないでおくよりは良いか。

太陽電池板と言えば過去に庭灯を作った事がある。
この時に使った頂き物の太陽電池板はガラス封入の高級感たっぷりなもので、当時の記事に寄れば短絡電流は200mAにもなると書いている。
とすると今回使う太陽電池板はそれの1.5倍程度の容量となるが、大きさは4倍くらいある。
このあたりが太陽電池板の光電変換効率の違いという事になるだろう。

購入したのは公称5W版、2千円ほどだった。
5Wで2千円、5kWで200万円、そんなものかと変に納得する。



負荷時電圧は18Vで電流は278mA、短絡電流は300mAが仕様だ。
バッテリの補充電用には少し大きいかなと思ったが、まあ良いだろう。
これは大きなパネルか組太陽電池の一部みたいな感じで、アルミのフレームに付けられている。
逆流防止用のダイオードは付けられていないので、裏面の端子台の所にショットキーを付けた。



5月の晴れた日の午前中、太陽の方向を向けると230mA近くの短絡電流が流れた。
仕様の短絡電流を満たす光の強さは解らないが、真夏の炎天下ならその程度の電流になるのかも。

バッテリに接続すると同じ状態で電流は200mA程度に減少したが十分である。
自己放電を除くと、CLSがバッテリを食っているのは暗電流と標準搭載セキュリティだけなので多くても数mA程度だと思う。
バッテリはトランクに搭載されているが、始動用の補助バッテリはエンジンルームにある。
エンジンルームのバッテリはトランクのバッテリから充電される仕組みになっていて、トランクのバッテリ電圧が下がると警告が表示される。
太陽電池板でトランクのバッテリを充電しておけば、始動用バッテリは自動的に最適に保たれるという事だ。



太陽の向きにピタリと太陽電池板を向けないと電流が上がらない。
車内に置いた場合は角度の問題と共にガラスの光透過率もあり、充電電流は100mA程度にまで減少した。
カーポートなどの陰になれば当然電流は低下して数mA程度でしか無くなる。
数mAではちょっと心許ないが、100mAは流れてくれなくても良い。
いずれにしても太陽電池板を効率的に使うためには色々工夫が必要だろうなと思った。



特に角度というか光の当たる向きは重要だ。
太陽電池板に対して垂直に光が当たってくれないと電流が落ちる。
家庭用太陽電池板などでも角度可変型にしたら朝晩の発電効率がずいぶん違ってくるのではないだろうか。
大型発電施設では可動式のものもあるようだが、可動式が良いのか効率低下を太陽電池板の枚数で稼ぐのが良いのか。

ちなみに隣に写っているレーダ探知機にも太陽電池板が付いているが、バッテリ電源を引いているので実質使っていない。
というか、この太陽電池板で補充電でも間に合ったりして。