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過去の雑記置き場

タダで通る(6/30)

◆ 高速道路料金が免除されるという、魔法のカードが売られている。
これを料金所で見せると徴収員は無用なトラブルを回避するために、通行料金を取らずに通過させるのだそうだ。
そういえば右翼の街宣車も格安料金で高速道路を通過できるらしい。
今まで道路公団はこれを黙認、ただし最近はK察が逮捕までこぎ着けた例もある。
話を魔法のカードに戻そう。
元々は高速道路の有料運営に反対する団体が作ったものらしいのだが、それのコピー品が高額(ただし通行料金よりは低額)で売られているというのだ。
これを使ってみると、なるほどタダで通れる。
こんなうまいものが100万円なら安いではないか!と、運送会社などが手を出す。
だが話はこれでは済まなかった。
料金所では通過車両のナンバーを控え、後日ちゃんと請求してくるのだそうだ。
ちなみに右翼には請求しない。

◆ で、この魔法のカードが魔法ではないことが解って魔法のカードに書かれた某団体に電話をする。
そこでこの魔法のカードが偽物(つまりホンモノもある)と言うことが判明するという具合である。
世の中余りうまい話は転がっていないと言うか、魔法のカードの偽物を売り切って逃げちゃったヤツが一番頭が良かったりして。
高速道路に関しては偽の回数券も存在する。
最低のコストで回数券を発行して、残りは儲けに回そうという安易な考えが偽物を生み、偽物のために収益が減り、偽物回避のために新たな対策が必要になると言う、こちらもうまい話には裏があったって訳だ。

◆ こんな事ならETCにしてまえ!と言うわけで巨額の投資を行ったが、国民はそう簡単にはだまされてくれなかった。
それでもETCを広めるには対応ゲートの拡大あるのみ!って訳で、ちょっと大きめな料金所ではETCゲート設置率が4割にもなろうとしている。
もちろんいつもガラガラなので、ETC/一般車の表示をして従来通りの現金徴収を行う。
これを無駄って言うのだが、道路公団に言っても理解してくれない。



早いもので(6/29)

◆ 日本全国梅雨のまっただ中、いや、沖縄はもう梅雨明けだったかな。
この間正月を迎えたと思ったら、もう半年も過ぎてしまった。
今年はエルニーニョが起きるとか起きないとか、いやいやでもやっぱり起きるとか、色々言われている。
エルニーニョが起きると日本は冷夏と多雨になりやすい。
特に西日本でこれが明確になり、農作物への影響も出る。
夏が暑くないと経済への影響も懸念されるという訳で、果たして今年はどうなるのやら。
夏が涼しいと冬は暖かいという、気温差があまり無い年になりやすい。
これもエルニーニョの特徴らしくて、暖冬と言われる冬が来る。
しかし毎年暖冬だと言われているから、何が平年並みで何が暖冬なのか良く解らなかったりして。

◆ この前の冬は東京では殆ど雪が降らなかった。
その前の冬は1〜2回は降ったかな。カーポートの雪を下ろした気がする。
カーポートの許容積雪量は20cmとなっているが、東京に降るような重い雪の場合は相当な負荷になるだろう。
何しろその年の20cmに満たない積雪でも、横方向(6m程ある)を見ると少し中央が下がっているような感じだった。
サスガに雪を退けたら元に戻ったが、その雪下ろしが又大変だった。
それに比較すると雪の降らない年は気楽で良いものなのだが、私が子供の頃はもっと雪が沢山積もっていたような気がするから、雪の降らない冬は何となく面白味に欠ける。

◆ 夏はどうだったろうか。
今のように35℃を超えるような気温になっただろうか?東京はもっと涼しかったような気がするのだが、違うのかな。
夏の暑さは温暖化云々より、都市発熱によるものの方が大きそうだ。
環状七号線の内側は温度が高いとか、その為に夕立が多いとか言われている。
局地的集中豪雨は簡単に排水能力をオーバし、河川を溢れさせたりマンションの地下を水没させたりする。
今年の夏はどうなるのだろうか…



使いにくい(6/28)

◆ DoCoMoからもカメラ付き携帯電話が出たわけだが、その画像送信方式はちょっと変わっている。
送信料金を考えた回線交換方式は良いとして、画像保存サーバには接続元のメールアドレスが伝わらない。
おそらく回線交換方式で送るために、いわゆるE-Mailとは違った形態を採っているのだろう。
ドコモのiモードメールはファイル添付が出来ないので、画像はいったん画像保存用サーバに格納される。
その保存されたURLを画像送信先に伝えるというのが画像伝送の仕組みである。
画像保存サーバには接続元の電話番号が解るので、そこから転送されるメールには送り主の電話番号が記載される。
このメールの送り主自体は画像保存サーバのものになるらしく、そのメールに返信しても相手には届かない。

◆ 問題は、メールに返信できないこと、電話番号が知られてしまうことの2点にあるのではないか。
この問題は少し工夫すれば(自分で)回避できる。
まず自分宛に画像添付メールを送る。その時点で画像を参照すべきURLが解るので、そのURLをコピーして新たな(オリジナルの)メールを作成してURLを書いてやればいい。
これで返信の出来る普通のE-Mailになるが、この方法は携帯電話同士の場合しか使えない。
そこでサードパーティーは考えた。(いや、現時点では考えている最中だろうか)サードパーティーのサーバでいったんこのメールを受けて、適宜フォーマット変換を行った後に送り先に転送する。
サーバにはメールアドレスと電話番号の変換テーブルが必要だが、これはこのサーバを使用する契約時に通知すればいい。
と言うわけで、こんなサーバを立てて月額\300商売が今なら間に合うかも。
1万加入で月額300万円の小遣い稼ぎ、誰かやるかな?



Xbox(6/27)

◆ XBOXに関する話題は多い。
ハードウエアがPCに近い事から、XBOXでPC用のOSが動かないかとか、逆にPCでXBOXのソフトが動かないかと研究?している方々も多い。
どうやらBIOSレベルの解析は相当進んだ様子で、内蔵HDDへのアクセスも出来るようになったとか。
XBOXをPC代わりに使うと、\24,800でそれが出来る…うーん、安いと言えば安いのだけれど機能的制限はどうなのだろうか。
ま、PC代わりに使うなんてのは言い訳であって、実は解析したり改造する事自体が楽しいんだろうな。
何しろ世界のマイクロソフトが作ったものである。
放送禁止になったCMだってあるくらいで、それはもう世界で話題になっている。
こうなったらゲームを楽しむ時を過ぎた大人世代でも、何らかの形でXBOXと関わりたいと思うのは当然だろう。(か?)

◆ 日本にはPS2(PS1)という売れっ子ゲームマシンがあるから、XBOXはその陰に隠れがちだ。
ただしXBOX効果で他のゲーム機の価格が下がってきたのは喜ばしい事である。
ウチにもPS2があるのだが、チビはあまりゲームをやらないしDVDプレーヤもスタンドアロンで動くものを買ったし、最近は火を入れられない事が多くなってきた。
(注:火を入れる=電源投入の意,語源は真空管時代か?!)SCEをめぐっては再販裁判とか中古品裁判とか、色々な紛争があったっけ。
その後それらはどうなったのだろうか。
価格統制は崩れたのだろうか。
いやなに、子供のオモチャ(ゲームソフト)が高いのが嫌なだけなんだけどね。



表示器(6/26)

◆ カラープラズマパネル、プラズマパネル自体は古くから存在しているが、TV受像器に使えるような画素数と光度と寿命を得るまでには長い時間がかかった。
同じような道を歩もうとしているのが有機Elだろうか。
次発光型ディスプレイとして着目され、大型化が難しいことから小型携帯機器向けにと開発が進められた。
現時点ではほぼ全ての携帯機器が液晶パネルを搭載している。
例外はFOMA移動機で、NEC製のそれは有機ELパネルを使用していた。
確かにLCDより鮮やかな色は魅力的だったが、輝度が低いために太陽光下では全くと言っていいほど見えない。
そう、so503i並の見にくさだったのである。
もう一つはスキャニング速度の遅さである。このため、画面を揺らすと視認性が極度に低下してしまう。

◆ 2インチ級の表示器に有機ELが使われたのは、今のところこの移動機だけである。
三洋電機はこの秋発売の移動機に有機ELを使ってくる模様だ。
これはコダックが基本特許を有する低分子型。
最近になってエプソンがポリマー技術を応用した有機ELパネルの開発を始めた。
いずれにしても輝度と寿命が問題で、なかなかLEDバックライト+LCDには追いつけそうにない。
有機ELを使えば、バックライトが不要になるので表示器の厚さを2mm程度まで薄くできる。
黒い部分は発光しないので高いコントラスト比が実現できる。
メリットは色々あろうが、果たして三洋製移動機の表示器品質はどんな風になるのだろうか。

◆ おそらく携帯電話で成功すれば次はノートパソコンか。
ただ大型パネルの製造が難しいと言われているので、コストアップにつながるかも知れない。
ノートパソコンも薄型競争が行われているから、現在のFL+LCDパネルを有機ELに変えれば表示部の厚みを相当薄くできるはずだ。
パソコン用途には寿命が厳しいかも知れないが、FLにだって寿命がある。
機械的強度の問題もあろうが、表示部の厚みが3mm位で出来たらすごいと思うんだけどね。



リセットボタン(6/25)

◆ 先週だったか、KDDIの小野寺社長は『携帯電話にもリセットボタンを』と発言していた。
バグフリーのためにコストをかけるのなら、そのコストを削減してリセットボタンを付け、フリーズしたらリセットすればいい…確かに出荷台数が減ってきている携帯電話に多くのコストはかけたくないのだろう。
バグのないソフトだって作れるわけはない。
しかしリセットボタンを付けるという安易な方向に持っていくことが解決なのだろうか。
もしかしてKDDIの有利子負債がなかなか減らないのは、KDDI自身にリセットボタンが付いていないからかも知れない。

◆ ソフトが複雑だからバグは仕方ない。
ソニーにバグのクレームを入れたら帰ってきた返事である。
それまでもバグを多く出すメーカだと認識していたが、社内方針がこれでは仕方ないだろう。
不具合がイヤならソニー製品は買うなと言うわけで、私はソニー製の携帯電話を使ったことはない。
でもVAIOは使ってる(笑)確かに不具合は多くて、安定して動作し続ける東芝製に比較すると雲泥の差と言って差し支えない。
3日間も連続動作が続いていると『おおっ!』と声を上げたくなるほどなのだから。
これがイヤなら他メーカの物を買えばいい。それだけである。
HDDアクセスの遅さも、安定動作しにくいことも解った上で買ったVAIOなのだから。
Windows機だから仕方ないな、この際デザインが気に入ったから我慢しよう。
そう思わせる魅力が同社製品にあるのは事実だ。
天は二物を与えない。
まさにこれを地でいくメーカ、それがソニーだ。



CM(6/24)

◆ 写メール独占だったJ-PHONEに焦り。
auもDoCoMoもカメラ付き携帯を発売している。
各社のTV CMを見るとなかなか面白い。写メールは当初から若者にターゲットを絞った感じの絵を流していて、一時期は盗撮方向に走ったこともあるが今は落ち着いているという感じ。
iショットのドコモがターゲットにするのは家族である。
ユーザの年齢層が他社に比較して高いと言うこともあるだろうが、家族のコミュニケーションのために画像が必要だと言うことをアピールしている。
auは"写真付きメール"と呼んでいるのだろうか?ホームページを見ても"写メール"や"iショット"的な呼び名が書かれていないような感じ。
見つけられなかっただけかも知れないけど。
そのauは盗撮色が最も濃いCMを流している。やはりインパクトというか、カメラの必要性を訴えるには盗撮が一番なのだろう。

◆ 携帯電話にカメラが必要かという議論はある。
ドコモは不要だと考え、J-PHONEは必要だと思った。
そのJ-PHONEは高校生を中心としたユーザを獲得して、一時期は加入者数全国2位の座をも得た。
若者受けは大切である。
若者はやがて青年となり、そして老人になっても若い頃に使った事業者を使い続けるからだ。
トヨタが最も危惧している若者離れも同じような理由による。
若い頃にトヨタ車を知らない人たちが熟年を迎えても、もはやトヨタの顧客として呼び戻すことが出来ないと言う理屈だ。
車も電話もそうなのだが、車は走るという点で、携帯電話は話が出来るという点でメーカや事業者の差は希薄だ。
では何を謳い文句として商品販売を行うのか。
携帯電話出荷台数は前年同月比5割近くまで落ち込む月がある。
カメラ付き携帯でauとドコモはシェアを増やすのだろうか?



交通情報(6/23)

◆ この6月から交通情報提供が自由化された。
現在は官からの情報を元にした交通情報ではあるが、将来的には独自色の強いものになる可能性も出てくる。
これは丁度気象情報の提供自由化と同じような感じだと思えばいいだろうか。
民間の自由参入は喜ばしい事だとして、その情報源が交通情報センターやVICSからのものだけというのも寂しい。
民間参入で交通情報センターなどは交通情報の提供をやめるのだろうか。
気象庁のホームページに天気予報を掲載するという事に、民間の気象情報会社は反発した。
気象庁が(無料で)気象データを民間に提供するのは、民間気象情報会社の利益を圧迫するというのがその理由。
おいおい、それじゃあ自由化じゃないではないか。
自由化で潤っている自分たちの身を守るために自由化に反対するという、立場が変われば言っている事も正反対って訳か。
これと同じ事が道路交通情報でも起きるのだろうか。

◆ 官に頼らず、独自に集めた情報を元に交通情報を流せばメリットが出てくる。既存の交通情報センターとも競争が出来る。
ただし巨額の税金をつぎ込んで作られたインフラには敵わないから、それこそタクシーや路線バスなどから交通情報を貰う代わりに空いた道路や到着予定時刻を提供するなどを行っていかなければいけないだろう。
都市部であればPHSの位置情報システムが使えると思う。
PHSをタクシーやバスに取り付け、その位置情報をセンターで管理すればいい。
問題は位置情報取得コストだが、これはDoCoMoと相談してね。
もっともこれを無料でやる手もある。
CSの位置は解っているので、そこからの制御信号を受信して処理すれば自位置が解る。
それを(タクシーなどの)業務無線で送信すれば出来上がりだ。
位置情報をGPSから得る手もあるが、空の見えない都心ではこれが意外に難しい。



ハイビジョン(6/22)

◆ アナログハイビジョン廃止の日が確定した。
あと5年経つとアナログハイビジョン受像器はゴミになる。
NHKは『アナログハイビジョンはディジタル化のための実験』と放送開始当時から位置づけていたそうだ。
私はそんな話は知らなかったのだが、NHKが言うのだから本当だろう。
この実験システムのためにメーカは多額の費用をかけてMUSEデコーダなどを開発した。
発売開始当時のハイビジョン受像器は、100万円を大きく上回る商品だったのは開発費の償却代が占める部分が大きかったのかも知れない。

◆ アナログハイビジョン廃止に最も反対したのは受像器メーカだ。
LSI開発費の元を取らないウチに廃止されては堪らないと言う訳だが、NHKは放送開始の時から「ディジタル化までのつなぎ」だと言っていたと報道発表しているんだけどね〜ま、本当にこんな事を言ったらメーカは受像器開発をしてくれないだろう。
なので、「5年後には3千万世帯がハイビジョン受像器を買うんです」位の大きな話をしたに違いないんだけど…

◆ NHKにしてみれば有り余る受信料を何に使おうかという所からハイビジョンの開発に着手したなんて話もある。
放送衛星は打ち上げてしまったし、それでも余る予算。
あまり予算を余らせると受信料を値下げしろ等というヤツが出てくるかも知れない。
だったら少々見栄えの良い開発プランをブチ上げたらいいかな〜って所だったかな。
それに振り回された民間企業と一般視聴者。
何の損もしていないNHKと、多くの損失を出した企業や国民…



再来年かな?(6/21)

◆ 家庭用燃料電池、ガス会社や家電機器メーカが開発している。
この分野には意外な企業も参入する気配を見せたりしていて、意外に面白いかも知れない。
燃料電池メーカによると、都市ガスによる発電によって電力会社から電気を買うより年間5万円ほど安く上がるらしい。
(1KWタイプの物だとして)燃料電池機器代が30万円ほどとも言われているので、電気代換算だと元を取るのに6年ほどかかる。
だがガスが電気に化けるようになると、電力会社は電気代を下げて来るかも知れない。
ガス代が電気料金の競争相手だなんて、ちょっと面白いではないか。

◆ 燃料電池では温水も作れるので、これの分を考えると電気料金の節約度合いにプラスαが生まれる。
風呂を沸かせるほどの水量が供給出来るのか否かは解らないが、炊事や洗濯に気兼ねなく湯が使えたら便利なのかも知れない。
もっとも風呂に使えないとなると使い道というか使う量は限られてくるだろう。
冬場ならともかく、電力消費量が増える夏場にどれだけ湯を使うというのか。
おそらく風呂に使えるかどうかは貯水タンク容積で決まるに違いない。
300〜500リットルタンクがあれば風呂にも充分使えるが、燃料電池システムの容積が大きくなりコストも上がってしまう。

◆ 実際に製品が出てこないと何とも言えないが、ウチに設置する事が出来るのなら使ってみたいとも思っている。
気になるのはガス配管が今のままでいけるのかと言う事。
引き込み管から太くするのでは、その工事費用がバカに出来ない。
もう一つは大きさである。
エアコンの室外機くらいの厚みで出来ればいいが、電気温水器的な底面積が必要となると設置場所に困ってしまう。
いずれにしても早ければ来年、遅くとも再来年には市場に姿を見せるだろう。



水冷(6/20)

◆ 水冷ノートPCの話題があちこちで見られる。
高速CPUの排熱をいかに行うかという事で、東芝あたりはヒートパイプを使用していた。
ファンが付けられればそれで良いと言う事にもなるが、CPUの近くにファンを取り付けるスペースがない場合は、どうやって熱を運ぶかという事が問題になる。
ヒートパイプは簡単で良いのだが、どんな位置関係でも使えるかと言われると難しい面もある。
そこで日立は水冷方式を採り入れた。
水冷と言っても見た目はヒートパイプのようなもので、中には不凍液が入っている。
不凍液は専用のポンプによって循環する構造であり、その容量も数十CC程度と少なく、重量増も最小限に抑えられている。

◆ ヒートパイプと比較すると循環用ポンプが必要で、これが消費電力を大きくするという見方も出来るが、逆に空冷ファンが不要になると考えれば許容範囲なのか。
今やノート用CPUでも2GHzクロックの時代である。
積極的に放熱しなければいけないと言う、何とも非効率な話ではあるが時代が高クロック周波数CPUを求めている以上は仕方ない事か。
ただでさえ消費電力が多くて電池が持たないのに、発熱を処理するために更に電気が必要だという現状。
ノートPCに燃料電池が搭載されるようになれば、そこで出来る水の蒸発熱が冷却に使えるかも知れない。
高速CPUほど多くの電力を必要とし、それは燃料電池が多くの水を作り出す事になる。
締め切った部屋で高速ノートPCを使い続けていると、部屋の湿度が上がってきてムッとする…とか。
ただでさえカビの生えそうな部屋にこもっているヲタクと呼ばれる人たちの生活環境は更なる悪化を見せそうだ(笑)



赤字同士で(6/19)

◆ ソニーの携帯電話部門、エリクソンの携帯電話部門、共に赤字の両社が作ったソニーエリクソンという会社。
最初はの作品はauの携帯電話で、これはさほど評判が悪くない。
そして今回はドコモ向けのso504iを投入してきたが、仕様的には首をかしげざるを得ない感じである。
504シリーズでの売りは多色液晶パネルなどのビジュアル面の強化だ。
だがソニーエリクソン製の待ち受け画面サイズは120×120ドットと、シリーズ中で最も小さい。
これに伴い、表示文字数も1画面で56文字はシリーズ中最低だ。
F504iを見た時も、字が大きくて見やすいけれど表示文字数が少ないと思ったものだが、SO504iはFの64文字より更に少ない。
ちなみにD504iは121文字の表示が可能なので、SO504iの2倍以上と言う事になる。(参考)

◆ 液晶パネルが小さいのにボディーは大型で、しかも重い。
同社では"カタログスペックではない、実使用上のフィールを最優先した"と言っているが、どう見てもSO503isのマイナーチェンジにしか見えない。
機能面でも503isから明確な進歩はない。
各メディアはSO504iのキャラクタである"トロ"の事を書いているが、実はこれ以外に書く事が無いというのが本当のところか。
この"トロ"ってヤツを私は良く知らないのだが、どうやらゲームのキャラクタらしい。
液晶板に関しても同社はバックライトを明るくするなど、視認性や発色性に拘った自信作だと言っているが…他のモデルに比べると低レベルは否めない。(参考)液晶を見ると、Pの美しさが際だっている。Dもそれに続く品質だ。
やはり売れているメーカと売れないメーカの差という事だろうか。
開発費にしても、製造原価にしても厳しいに違いない。



神奈川でも(6/18)

◆ 神奈川県でも東京都などに続いてディーゼル車規制が行われるのだそうだ。
とは言っても圧力団体や族議員に阻まれて"緩やかな移行"になるのは納得出来ない。
ディーゼル車はガソリン車の100倍以上(各規制値によって異なる)の高レベルな有害物質を排出しているのだから、健康被害を最小にするためには素早い対策が求められているはずなのに。
骨抜き規制の一つとして黒煙問題がある。
黒煙フィルタを装着すれば規制以前のディーゼル車も走行が可能となっているが、黒煙フィルタの種類によっては黒煙減少と引き替えにNOxの増加がある。
NOxは光化学スモッグなどの原因と言われ、ガソリン車などでは相当な低レベルに規制されている。
しかしディーゼルでは(ガソリン車に比較すると)野放しと言って良く、一体国は何を考えているのかな〜という感じ。

◆ 大型販売店が困っているという話を聞いた。
換気設備の少ない半地下駐車場で、自家用ディーゼル車オーナは買い物中もエンジンをかけっぱなしにしているのだそうだ。
ガソリン車でそれを見かけるのはお偉いさんを待つショーファーカー位なものだが、ディーゼル車オーナは環境に対する意識が欠如しているようだ。
この原因として、ディーゼル車はアイドル燃費がさほど悪くない事が上げられる。
なので、ガラガラと騒音をまき散らし、臭い排気を充満させながら車内を冷房しておこうと考える輩が多いのだ。
確かにそう言われてみると車内に人が居ないのにエンジンがかけっぱなしにされている車の殆どはディーゼル乗用車である。



SH251(6/17)

◆ ドコモ初のカメラ付き携帯、シャープ製のそれは今月初めから発売が開始されている。
シャープは最初ドコモにカメラ付き携帯を売り込みに行ったが、当時飛ぶ鳥を落とす勢いのドコモはカメラ付き携帯に興味を示さなかった。
そこでシャープはJ-PHONEに売り込みに行ってこれが大成功したというのは周知の事実である。
最近までドコモとしては画像(動画)はFOMAがあるから、それで良いではないかと考えていたらしい。
だが一向に伸びないFOMAの加入者数とJ-PHONEの追い上げ、新しい移動機は出ても新しいサービスが出ないドコモとしては少々焦りはじめていた。
で、結局今回251シリーズの第一弾としてシャープ製の移動機が登場した訳だ。

◆ これから夏に向けて三菱や富士通からもカメラ付き移動機が発売される予定で、一部メーカでは211シリーズを更新せずに251のみで行くらしい。
さてカメラ付き移動機のカメラ性能だが、撮像素子画素数に比較して画質が良くない。
撮った画像を見てみると、レンズ周辺が明らかにボケている。
そりゃあ固定焦点でレンズ口径も小さいのだから仕方がないでしょうって声も聞こえるが、もう少し何とかならないだろうか。
使い捨てカメラだってプラスチック非球面レンズで、なかなか立派な絵が撮れるんだし…いや、アチラは35mmフィルムだからレンズのボロさが目立たないだけか。

◆ そう言えば35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を使った一眼レフタイプのデジカメの画像は目を見張るものがある。
画素数自体は民生用(と呼ぶのか?)デジカメとさほど変わらないのだが、とにかく写りがシャープなのだ。
銀塩一眼レフで写真を撮ると、レンズの性能がそのまま写る。
おそらく35mmフィルムサイズ撮像素子を使用したデジカメでもレンズの性能が見えるに違いない。
まだまだ高価な一眼レフタイプのデジカメだが、触る機会があったらそのシャープな写りを是非実感して頂きたい。



T9(2)(6/16)

◆ N504iではT9も選べるが従来方式やポケベル入力方式も選択出来る。
これらは文章入力中に切り替えることが出来るが、私は切り替えずにT9方式ばかり使っている。
確かに従来方式に切り替えた方が入力が速いようなケースもあろうが、途中で切り替えながら行くと押し間違いが多くなって非効率なのだ。
それに最近ではT9扱いにも慣れてきて、どんな語を学習させればいいか、どこを文節としたら良いのかなどを考えられるようになってきた。
T9と言えども辞書にない語は変換してくれない。
ビタビ符号複合能力がメモリ容量に依存するように、T9でもかな漢字変換でもアルゴリズムを生かすには大量のメモリが必要だと言うことだ。

◆ そう考えるとポケベル全盛時代の女子高生が未だに使用するというポケベル入力方式(2桁の数字で、対応したひらがなを表す)が最も効率的なのかも知れない。
だがしかし、ポケベル世代ではない私としてはひらがなに番号を振るなんて事はモールス符号を覚えるよりも難解なのである。
でも、C3(hex)が8080でjmpのコードだったよな〜なんて事を今でも覚えていたりするのもちょっと意外だ。
当時はアセンブラを動かすのも大変だった(時間がかかった)から、簡単なテストプログラムは頭の中でアセンブルして、ロムライタに直接コードで打ち込んでしまったものだ。
そう考えると女子高生がひらがな番号を覚えていたとしても不思議ではないか。
物事一生懸命やれば何でも覚えられるって事だろう。



T9(6/15)

◆ T9を使ってみた感想である。
まず、一般的な用語や一部の口語を変換するにはそこそこ使えるというのが印象である。
最初は、もっと期待が薄くてろくな辞書が無くて変換しにくいのではないかと思っていた。
だが一般語であればそこそこ変換してくれる。
ただし"て・に・お・は"付きの単語になるとうまく行かないケースも多い。
それをカバーするのが予測変換の部分だろうか。
281(け・や・あ)と打つと"きょう"になるが、それを確定すると"も"や"は"が次の語の候補として表れてくれる。
口語体によるメールの場合は多くのワードが使われるのだろうが、それをビジネス用語に限った場合には少ない単語構成で書くメールが非常に多いことに気づく。

◆ この程度だったら定型文の組み合わせでも何とかなるのではないかと思ってしまうほどだが、それでは不足がある。
でも予測変換候補が出てくれると、それを選んでいくだけで文が完成するという仕組みだ。
これはWnn+POBoxのSONY機でも行われていること。
ただし予測機能の動作は若干異なる。N504iの場合にはT9を考慮した上での予測変換なので、予測変換例がすごく沢山出る(必要になる)という訳でもない。

◆ 危惧していたかな漢字変換エンジンそのものの出来は以前のN503isから格段の進歩を見せている。
カタカナ語がカタカナへ変換されるだけでも相当効率が良い。
何しろ以前はカタカナへの変換という概念が無く、カタカナ語は手動でカタカナに変換してやらなければいけなかった。
このカタカナ変換の履歴を覚えてくれる個数にも限度があり、そのうちカタカナ変換された語であることを忘れてくれる。

◆ 1文字だけの入力を行う時、T9モードではカーソルで文字を選ぶことになる。
例えば1を押すと"あ"の行が出るので、その中から必要とする文字をカーソルキーで選ぶという感じ。
"お"を出すのに1のキーを5回押すか、候補をカーソルキーで選ぶかの違いで、カーソルキーで選んだ方がキーストロークは多くなる(決定ボタンを押す必要があるため)。
続く…



代替需要(6/14)

◆ 携帯電話の新規加入者獲得時代は終わった…そして今、携帯電話そのものは市場にだぶついている。
事業者が新規加入者を獲得しようとすれば、それは他事業者からの乗り換えだというのだ。
その乗り換えを促す唯一のものは、料金でもサービスでもなく移動機そのものの魅力なのだと言うが本当だろうか。
確かに写メールで大幅な加入者拡大を図ったJ-PHONEの例もあるが、これは携帯電話機のみでは実現出来ないし、サービスと移動機が相まって魅力を発揮したと言うことになる。
カメラに比較すると帯域の食い方はハデだが需要が地味な動画伝送。
FOMAでも64Kbpsの帯域でこれを行っているわけで、やがて登場するPHSにはFOMA互換のTV電話機能が搭載されるらしい。
PHSにこれが乗ればすこしは流行るのかも知れないが、今のところは超低空飛行と言わざるを得ない。

◆ GPSはどうか。
現在これを行っているのはauのみであり、ドコモがこの分野に参戦してくるのは今年年末あたり。
ドコモは位置情報コンテンツを色々揃えているから、それの焼き直しで商売につなげるかも知れない。
auの方は今ひとつ地味な感じである。
ただしauはAxxxxシリーズの伝送速度144Kbps対応移動機発売で一時的にせよシェアを拡大した経緯がある。
GPSや動画再生機能付き携帯電話を出した時よりも新規加入者が増えたのは、時期的なこともあるしインセンティブの問題もあるので単純には比較出来ないが、高速伝送という響きが良かったのかも知れない。

◆ ドコモは504iで話題をさらった。
最初に発売されたDとFの売れ行きは余り良くなく、在庫を残したまま発売日を終えたショップも多かったという。
Nは午前中で全て完売というショップが多かったらしい。
もっともシェアとしてはNとPで全体の7割以上を占めているのだから当然か。
先日中央で発売され、その色の美しさが話題になったSONY製もドコモの中ではシェア1割に達するかどうかといった感じである。
都内では504iの発売開始に合わせて503isは姿を消した。
関西方面では未だに503i(503isの前期モデル)が安価で売られていて、価格が安いから売れ行きが良いという話を聞く。
フラッグシップモデルがあると末端モデルもよく売れる…まるで自動車と同じではないか。



裏側(6/13)

◆ W杯の裏側、移動体通信事業者は輻輳対策に大金を投じた。
おそらく今回最も力を入れたのがKDDIではないだろうか。
同社は韓国のSKテレコムとローミングを行い、韓国の人々は同社の携帯電話を手に日本にやってくる。
もしも会場でこれが使えなかったら、KDDIのみならずSKテレコムの信用もがた落ちになるだろう。
1箇所に7万人もの人が集まる横浜会場では、近くの基地局からIF信号を光ファイバで会場まで伝送し、会場にはマイクロセルBSを多数配置して呼をさばいたという。

◆ 実はこれ、CDMA方式だから比較的簡単に出来たものである。
PDCの場合は1つのBSから送信出来る物理チャネル数は制限される。
これは3次混変調歪みがあるためで、これによるスプリアスがバンド内に入らないように周波数を選択しなければいけない。
CDMA方式の場合にも物理チャネルは存在するが、PDCに比較すると影響は少ない。
基地局と会場間の伝送にベースバンド信号を使わず、変調済みのIFを使えるのも同様の理由がある。
これによって会場内のマイクロセルBSには変復調部が不要となり、単なる固定周波数の無線部だけという非常に簡単な構成が採れるのだ。
パワーコントロールもIF信号で行えるから、基地局から見ればLNAやPAがすこし離れた所に置いてあるくらいの事でしかない。

◆ 一方でDoCoMoは移動型基地局を動員するなどで呼をさばいたが、それでも相当量の通話・通信に影響が出たという。
3次混変調歪みによる影響は基地局側だけではなく、移動機側にも起きるしむしろ移動機側の方が激しい。
これが自分のバンド内に起きるならまだ良いとして、スプリアスがcdmaOneのバンドに入るとcdmaOne側の呼は全部落ちてしまう。
FDMAの場合には妨害を与えられた周波数(物理チャネル)のみがダメになるが、CDMA方式の場合にはその帯域を使用している移動機全部がダメになる。

◆ この混雑時にもPHSは比較的安定した通話が出来たそうだ。
そもそも会場内ではPHSが圏外になる所もあったし、加入者数が少ないのだから混雑も起きなかったと言うことだろうか。
加入者が少ないと言えばツーカーだが、こちらはどうだったのだろう。
イベントなどで人が集まる時でも同社の携帯電話は使えることが多いと聞くが…



情報料と接続料(6/12)

◆ JASRACが着メロで潤っているという記事が先月新聞に出でていた。
著作権料は着メロの長さによっておおざっぱに決まっているそうで、正規の?着メロ配信サイトはこれを支払わなければいけない。
とは言っても着メロ業界も競争が激しくなってきている。
キャンペーンと称して着メロ取り放題の日を設定したり、着メロ単価を従来の\30/曲程度から、\10\曲位にまで値下げした所もある。
着メロ配信料を値下げした所で著作権料が下がるわけではない。
価格競争が起きようが起きまいが、定額を著作権協会に支払わなくてはいけないのだ。

◆ 例えば着メロ20曲のダウンロードが\300だったとしよう。
最近の着メロは和音数も多いし容量いっぱいまで長く作ることも多いので平均8Kバイトあったとしよう。
これをダウンロードするのに必要なパケット料金は約19円である。
(0.3円/パケットの場合)着メロが1曲辺り15円だから、購入代金以上の送料がかかっているという計算だ。
通信料は定額ではなく、使った分が後から請求される。
したがってそれはユーザには見えにくい価格であり、漠然と高いとは思っているだろうが事業者を変える以外価格は変わらないのだからと諦める。
一方の着メロ代の方は様々なIPがあるから、その中から安い所を選んだりするわけで、これは有線通信に於けるNTT通信料とプロバイダに支払うコスト構造に似ている。

◆ そんな中でjavaアプリサイトが着メロサイトに次ぐヒットの兆しを見せているという。
これは主にゲームを売っている訳だが、ネットワーク対戦やスタンドアロンなど需要はそこそこあるらしい。
着メロの場合にもアレンジとか色々な品質は存在するが、ゲームの場合はサイトごとの独自性がもっと強い。
これが価格競争を逃れる付加価値商売につながるというわけで、大手メーカはこぞってjavaゲーム産業界に進出する。
504のjavaアプリ容量は30Kバイト、スクラッチパッドが100Kバイトだから初代ファミコン並みのメモリ容量だろうか。
これに入るゲームが\300で買えるのは、ある意味安と言えるのかも知れない。



続…広告(6/11)

◆ 広告配信会社のアドレスを使い、広告主から案内と称したDMが送りつけられる話は以前に書いた。
これに対して普通の、おとなしいサイトは文句を言うことも批判をすることもなくバナーを貼っているのだろう。
広告配信会社も『広告を貼らせてあげている』的な感じで需給が成り立っているという感じ。
実はこのDMによるSPAM?被害を最小にするため、私は5月のはじめに広告配信会社に登録していたメールアドレスをフリーなものに変更している。
契約していない、或いは契約終了後にもDMが来るケースも別の広告配信会社では実際にあったわけで、この辺りは自分で身を守るしかない。
広告掲載にあたって個人情報も提供している。
一応大手と言うことでこれらは正直に書いたのだが、これらは安全に管理或いは削除されるのだろうか。
でもまあ、サイト開設以来の広告掲載は結構面白かった。
広告配信会社がどんなものなのかも解ったような気がするし、こうしてネタにすることも出来たのだから。

◆ 実際広告を貼って儲かるかどうかと言う話は難しいものがある。
例えばF&Fの3月分(3月は1週間程度しか広告掲載していない)のクリック収入が1万円を軽く超えていた。
それまで広告を貼っていなかったので、クリック率が上がったものと思われる。
所が4月は丸1ヶ月あったのに収入は3月と変わらなかった。
5月はセールス収入(クリック先で物が売れた)が意外なほど大きくて、総収入は10万円を突破した。
いや、これはあくまでも広告掲載料が支払われた場合であり、実際には支払期日ギリギリで契約解除のお知らせが来た。
よって私の手元に金は入ってこなかったという、素晴らしくタイミングの良いお話になったのである。



広告(6/10)

◆ 先月末から広告を取り去っている。
広告を貼り始めて時間が経ち、そろそろ第一回目の支払いが来るかな〜と思っていたら、『広告掲載サイトとして再評価を行う』旨の連絡があった。
何をどう再評価するかは規約によって公開されないことになっているが、F&Fとしてはこの時点で広告掲載を中止した。
再評価の結果は前記メールから1週間ほど経ってからやってきて『サービス拒否権により貴サイトとの契約を中止する。なお、これまでの広告料は支払わない』そうだ。
これも規約通りである。
これで広告配信会社は広告主から収入を得て支払いがゼロになり、大いに儲かると言うことだ。
もしF&Fが広告掲載料を受け取ることが出来たとすると、(注文が結構多くあったので)3ヶ月分で10万円は超していたのではないだろうか。

◆ だからと言って広告配信会社に文句を付けるつもりもないし、文句を言ったところで規約にそう書いてあるのだから仕方がない。
もっともF&Fとしては広告配信会社批判などを繰り広げていた訳だから、気に入らないと言われて当然だろう。
クレームも何度か出している。
いわゆるDMチックな、お知らせと称した広告メールはどんどん配信されて来るのに、重要なお知らせはWeb上でしか見ることが出来なかったり、そのWebにしてもシステムエラーが頻繁に出ていて情報が読めなかったりする。
(これに関しては後日お詫びが掲載されていた)

◆ 配信会社はF&Fの雑記にも目を通して下さったご様子だ。
ま、これを読まれたら普通は「不適切サイト」になるだろう。
たいていの規約にある『弊社が不適当と認める…』という一文の適用である。
だからといって雑記の内容を変更する気もなかったし、そもそもこの内容に関して公に文句は言ってこられないはず。
配信元が気に入らなければ金を払わずに契約を打ち切るだけで良いのだ。
続く…



足りない(6/9)

◆ 低燃費が受けてかヒット商品になったホンダフィット。
一時期は相当なバックオーダを抱えていたそうだ。
バブル期ならともかく、今時何故生産体制がすぐに立ち上がらないのだろうか。
マツダあたりでも過去にはファミリア生産のために、各事業所から人を呼び集めたというのに。
結局フィットの生産台数が立ち上がらなかったのは、CVT用の金属ベルト供給不足…だったのだという。
このベルト、輸入に頼っているから必要本数が急に増えても即座に対処して貰えないようだ。
そもそも生産効率というか生産管理は日本が得意とする分野で、それと同じ事を海外企業に求めても無理がある。

◆ そこでホンダやトヨタはCVTベルト生産を自社或いは関連会社で行えるように投資をはじめた。
現在はトルコン式ATが主流だが、低燃費と低コストを実現するためにはCVTが相応しいのだという。
確かに大出力車用のCVTは難しい所も多々あるのだが、小型軽量車用のそれは品質機能ともに落ち着いている。
メーカによってトルクコンバータやトルクグライドを使う所もあれば、電磁クラッチや電気制御のクラッチで動力断を行う所もあるが、変速機部分は常時噛み合い式の多段ギアよりCVTの方が安くできるという。

◆ 電磁クラッチやトルクコンバータを使用せずに、いわゆるギアードニュートラルを実現する差動式のものも考案されているが、これはまだ実用化されていない。
差動式にすることで後退→停止→前進までメカニカルギアのかみ合わせを変えることなく実現出来、広範なギアレシオを得ることも出来る。
問題は構造の複雑さとそれに伴うコストの問題か。
複雑な構造は物理寸法も大きくしてしまい、小型高効率化の進んだトルコン式ATと比較して大きなアドバンテージが無くなってしまうのかも知れない。



N504i(4)(6/8)

◆ パケット通信速度が28.8Kbpsになったのも504iの売り文句の一つである。
これは先日のF504iレポートでもお伝えしたとおり、9.6Kbpsの3倍だという以上の快適感がある。
auではパケット通信速度が64Kbpsのサービスもしているし、通常でも14.4Kbps(144Kbpsではない)なのだからiモードよりは快適なはずなのだが…残念ながらブラウザが重いというか、モッタリとした動きなのである。
確かに大きなサイズのファイルをダウンロードする時にはauの速度もメリットなのかも知れないが、通常使用ではなかなかその恩恵にあずかれないといった所。

◆ そう言う意味では504iの28.8Kbpsは丁度良いのかも知れない。
いやいや、丁度良くないと言った所で3スロットが1物理チャネルに割り当てられているPDCでは、それ以上の伝送路を確保するのが難しいと言うこともある。
もちろん空きスロットがなければ28.8Kbpsの速度は出せないわけで、その為にも混雑の激しい都市部では空いている1.5GHz帯に音声通話ユーザを持っていかなければいけないのだ。
これを実現するのが211シリーズ以降の移動機であり、800MHzと1.5GHzの2つの無線部を積んでいる。
物理的寸法を変えずに2バンドを入れてしまうとは、部品の小型化競争もすごいものがある。
こうして音声通話ユーザを1.5GHz帯に追いやって、その隙間をパケット通信に使い28.8Kbpsを出しているのだ。

◆ 今や音声通話よりデータ通信量の方が多いと言うから、PDCがこのまま廃れずに(つまりFOMAへの移行が遅れた場合)行くとすると、いずれは1.5GHz帯でもデータ通信を行う必要性が出てくるのかも知れない。
もちろんドコモがそんなことをやりたいはずはなく、1.5GHz帯にパケット通信設備を付けるくらいなら、FOMAの基地局を増やして行きたいと思っているだろう。



N504i(3)(6/7)

◆ インターネット上の掲示板、特に匿名掲示板ともなれば様々な噂がT9入力方式は予測変換を用いることでキーストロークを少なくしようと言う入力方式である。
本家には日本語版のデモもあるので、まずはご覧頂きたい。
欧州などでは比較的ポピュラーと言われるT9方式だが、日本語の複雑怪奇さになかなか対応出来ずに携帯電話メーカが採用しなかった。
本家では積極的な売り込み攻勢をかけていたようなのだが、それでも日の目を見なかった。
が、ここに来てNECが採用したことで一躍有名になったと言うことか。
但し日本での採用はこれがはじめてではない。

◆ T9方式を使ってみると、いわゆる定型文的な決まり文句の入力は極めてスムーズに行える。
『お疲れ様です。私は今出張先におりますので、追って連絡させて頂きます。』なんて文章は、ちょっと学習レベルが上がってくれば難なく変換してくれる。
もう一つ、T9を使いこなすのは人間の力だと言うこと。
連文節変換は多くの文節をいっぺんに入力した方が(前後の意味が分かるので)変換効率が上がる。
もちろん携帯用の日本語変換エンジンはメモリ容量の関係もあって、文節の相関解析レベルは低いのだが、実はT9はこれと相反する動作をするのだ。

◆ T9は単語レベルでの辞書しか持っていない。
従って、「おはようございます」程度は一発変換出来ても、もっと長い文章にすると変換しなくなってしまう。
当然の事ながら1語増えれば組み合わせパターンはグッと増えるわけだからそれも当然である。
あまり長い文章を一発変換出来ないT9と、長い文章の方が変換効率の上がるかな漢字変換。
この辺りをどう攻めていくのかは今後の課題かも知れない。

◆ さて、このT9入力方式で何故カーソルキーを多用するのかという話。
「おはよう」と入力するためには「あ・は・や・あ」とキーを押す。
すると「おはよう」の他にも「いひょう」や「おはやい」や「あほよう」や「1681」などの候補が出てくる。
当然ながら「おはよう」を学習させてあるのでそれがトップに出てくるわけだが、他の候補を選びたい時にはカーソルキーでこれを行う。
表示されている候補で良ければ一旦それを確定させ(T9の確定)、その後に漢字変換させて、その時にも候補が多ければカーソルキーでそれを選んで再度確定(かな漢字変換の確定)となる。
こうして文章を作ってみると、テンキーの押下回数は激減しているにもかかわらず、カーソルキーと変換キーの押下頻度は上がっている。
続く…



N504i(2)(6/6)

◆ キー操作は503isよりやりやすくなっている。
503isレポート時に、キートップをもう少し、あと数百μmで良いから飛び出させたらいいのにと書いたが、504iはちゃんと数百μm飛び出している。
折りたたみの場合は畳んだ時の厚さの問題があるので、キートップの高さはかなり微妙なのだと思う。
実際503i→503isの時には厚さが増えているわけだから、設計陣としては多少でもキーの高さを抑えたかったのだろう。
503is→504iではカタログ上の厚みは変わっていない。
操作性と小型化のバランスをうまく取ったと言うことかも知れないし、電池形状の変更でクリアランスが稼げるようになったのかも知れない。

◆ キータッチそのものも若干改善されている様子で、スイッチ自体の押圧が違うのかキートップの柔軟性によるものなのかは解らない。
ただし相変わらずカーソルキーは若干の押しにくさが残っている。
F504iが分割カーソルキーで非常に押しやすいのと比べてしまうと何とも…N504iはキープコンセプトを貫き、外観上はほとんど503isと変わっていない。
デザイン変更でシェアを失うのが怖かったのか…欲を言うならば、デザインを変えてでもキーの操作性を良くして欲しかった。
と言うのも、T9入力方式では意外にカーソルキーの使用頻度が高い為なのである。
と言うお話は又明日…



N504i(6/5)

◆ DoCoMoの504iシリーズはゴールデンウイーク開けにも発売が開始されるのではないかという話もあったが、蓋を開けてみれば最初に登場した富士通と三菱製の移動機ですら24日発売だった。
この両モデルはシェアが低いせいもあって、市場には豊富に出回ったようで在庫切れという話もほとんど聞かなかった。
DoCoMoでの売れ筋と言えば50x系のNEC製と21x系の松下通信製だろうか。
そのN504iは5月27日に発表があり、29日から関東甲信地方で発売が開始された。
交通の便の良いドコモショップなどでは開店前から行列が出来て、整理券を出した所もあるというのだからすごい。
もっとも入荷数が各店舗十数台という噂もあったので、供給過小が問題だったのかも知れない。

◆ こんな状況だからさぞかし買いにくいのだろうと思ったら、ある所にはあるというわけで発売初日に在庫を残して閉店した店もあるのだとか。
中央以外の発売日は未だ良く解らないが、今月中には全国で発売が開始されることだろう。
店によっては503isの値下げで在庫を処分してしまい、今後の入荷も未定という所も多いから、早く504iが出てこないと売るものが無くなってしまいそうだ。

◆ N504iを使ってみた感じだが、高精細液晶の見やすさと美しさにはすこしばかり驚かされた。
LCフォントも充分に見やすく、多少輪郭がぼけて見えるくらいがちょうどいいのかなと思わせる分解能がある。
絶対輝度的には503isに及ばない。
たぶん503isの中輝度と504iの最大輝度が同じ程度の明るさではないだろうか。
FやDの液晶も綺麗だと思ったが、Nの前では色あせて見える。
その位の違いがあるのだ。
続く…



(6/4)

◆ インターネット上の掲示板、特に匿名掲示板ともなれば様々な噂が飛び交う。
自動車関係にしても、家電もそうだし、携帯電話もそうなのだが、ニューモデル情報ってヤツはいつも噂の固まりだ。
だから『私は○○自動車の新型車開発をしてるのですが…』なんて書き込みだって沢山ある。
もしかしたら本当に開発セクションにいる人が書いているケースがあるのかも知れないが、書かれている内容(から読みとれる知識)を見ると99%はウソではないかと思ってしまう。
携帯電話系になると、「知人の○○ショップに勤務する人から聞いた確実情報ですが」とか、「弟が事業者に勤めているので…」とかという感じになる。
決して勤めている本人が書いているのではないという所がミソで、ボロが出にくいようになっている。

◆ 車などの場合でもライバル社が同時期に発表される事がある。
これなどは例えば日産派とトヨタ派が喧嘩?になったりする。
勝手にライバルメーカ製品の発売日が送れるという噂を流すなんてのは良くある話。
○○車は駆動系にトラブルが出たので○ヶ月送れるという話を聞きました。
予約していたディーラに問い合わせると、詳しくは言わないものの納車時期は未定との返事なので、キャンセルして△車にしました。
みたいなもの(笑)別に誰が何を買おうが良いと思うんだけどね〜

◆ 携帯電話系だとシェアが低いメーカや事業者の掲示板ほどこの傾向が強くなる。
特にSONYは信者と呼ばれる人が多いせいか、他社のモデルはけなしまくりで自社のモデルを誉めまくり、自称社員という人まで登場して宣伝しまくり(笑)これって単なるイメージダウンだと思うんだけど…SONY携帯電話のドコモに於けるシェアは1割前後では無かろうか。
だから信者としては焦っているのかも知れない。
同じように先々月にシェア2位の座を奪われたauの掲示板もすごかったな。
ドコモなんてイモだ!から始まって、J-PHONE批判まで飛び交っていた。
彼らに共通して言える事は、何故売れないのかを認識していないと言うこと。
売れないには売れないなりの理由がある訳で、それを認めずに他社をけなしても始まらないと思う。
いずれにしても携帯電話系掲示板の年齢層は高校生中心だろうから、仕方ないと言えるのかも知れない。



名前(6/3)

◆ 名前付け屋さんのお話である。
今や誰もが知っているDoCoMo(ドコモ)という名前。これを考えたのは当時30歳代の狭い部屋を会社に仕立てて仕事をしていた一人の女性である。
いわゆる4畳半カンパニーの社長というわけで、それでもドコモの生みの親なのだからすごい。
もちろん名前がヒットしたわけでもなくて、企業が時代に乗れた事が収益率を上げていった要因であるとは思うが、もしもドコモではなく発足当時の社名のままエヌティーティー移動通信網株式会社だったら呼びにくくしょうがない。
ただしドコモを社名にしたのは2000年の事だから、それまでは長ったらしい正式社名がパンフレットその他に印刷されていたはずである。
このように、正式社名より通称名とかブランド名が表に出てきて、それに合わせて社名まで変更してしまうと言うケースもある。

◆ この一人の女性が創ったドコモという名前。
これで終わりかと思ったらauもこの人の作品なのだそうだ。
もちろんこれだけではなく、あいおい(損保)とか色々な名前を創っているのだが移動体通信事業2社の名前を考えたというのもすごいではないか。
"ドコモ"も"あう"も音というか、それが先に出来てDoCommunicationMobileってのは後からくっつけたらしい。
auはAccess to Youだったかな?あなたに"あう"なんてポスターもあったっけ。
auはセルラーグループやIDOが一緒になって、それからKDDIになったという複雑な所で、会社組織の方は解りにくかったりする。
セルラーグループやIDOが一緒になって新ブランド(会社)のauというのは話も分かるのだが、今となってはauでもKDDIでも一緒だと思ってしまうのは私だけだろうか。



F504i(6/2)

◆ F504iを少しだけ触る機会があったので報告しよう。
まずは伝送速度が9.6Kbpsから28.8Kbpsにアップしたiモードから。
28.8Kbpsなんて有線伝送の世界では随分遅いと感じられる速度であるし、無線の世界だってcdmaOneは144KbpsだしFOMAに至っては384Kbpsだから驚く速度ではない。
しかし従来が9.6Kbpsだったので、これに比較すると感激的速度に感じてしまう。
28.8Kbspの速度を出すには、3つのスロットを全部使用する事になる。
つまり帯域あたりの収容加入者数がフルレートの1/3に、ハーフレートの1/6に減少すると言うことだ。
さて、これで公式サイトにアクセスしてみるとやはり速さを感じる。
メロディーや画像のダウンロードでの待ち時間が大幅に少なくなっている。
携帯電話でさほど大きなデータをダウンロードしないとするならば、この程度の速度でも良いかなと言う感じ。
Windowsパソコンと接続して使うには最低64Kbpsと言いたい所だから、こちらはPHSに任せるとしよう。

◆ F504iはメニュー形式がそれまでと少し変わったが、取説無しで使えるという点ではNより解りやすい。
外観的には表面のミラー状のパネルが美しく、そこに光る有機ELディスプレイは(はじめて見ると)目を惹く美しさである。
F50xシリーズ共通の分割カーソルボタンは相変わらず使いやすく、キータッチもN503isの比ではない使いやすさだ。
寸法は(シリーズの中では)小さくはないが、操作性という面に於いては劣っていると言う事はない。
ストレート型の小型携帯に比較するとサスガに重く大きいが、SONY製に比べればずっとスマートである。
細かな所ではメールフォルダに「ゴミ箱」が出来ている所か。
削除するとゴミ箱を経由してから完全消滅する。
iアプリは待ち受け時に動作させる事が出来、その状態でも着信やメールを受ける事が可能だ。
またプライバシー関連も進化していて、タイマをセットしておくと指定時間後に自動的に機能をロックする事が出来る。

◆ iアプリの起動時間は平均的である。
P504iがコーヒーマークも見せないほど一瞬で起動するのとは趣を異にするが、これはつまり従来通りという感じ。
iアプリに力を入れている富士通は、9種類ものiアプリを内蔵してきた。
実用的?なものとかゲームなどが含まれるわけだが、みんなが知っているものと言ったら"ぷよぷよ"と"ピンボール3D"位かな。



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◆ F&Fのアクセスログから見たDoCoMo携帯のシェアはどのようになっているか。
少し古いログではあるが(504i発売前と言うことで)5月19日〜5月23日までのものを調べてみた。
一番人気は松下製で総数235。二位のNECとの違いは2xx系からのアクセスが多いことである。
50x系ではNEC負けているものの、209,210,211それぞれ30アクセス以上ある。
二番人気はNECであり、総数189アクセス。最も多いのは503で次に502となりその次が210であるが、その210でも19アクセスしかない。
意外に211は人気がないようで、3アクセスしかなかった。
意外にと言っては失礼だが、健闘しているのが三菱である。
新しいモデルを中心にアクセス数が多く、50x系も2xx系も同じように分布している。
三菱移動機からの総アクセス数は80だった。
4位はソニーで41アクセス。210から12アクセスあるが、残りは502と503でほぼ同数だった。
5位は富士通で、26アクセスしかない。
その中で最も多いのは503で22アクセス。これだけ見るとソニーの14アクセスを抜いている。

◆ 503での人気順位はNEC>松下>三菱>富士通>ソニーの順。
211だと松下>三菱>NEC>富士通>ソニーだった。
これは売れ筋ランキングに合致するのだろうか?面白いのはログ解析時未発表のP504iからのアクセスが4件あったこと。
ビジネスショーの会場からアクセスしてくれた人が居るのだろうか。
と思ったら、ビジネスショー開催日より前にもアクセスがある。

◆ 最新機種と旧機種のアクセス数の違いが代替サイクルを表しているとすると、三菱と富士通の503シリーズは新モデル割合が多いと言うことになる。
NECと松下、ソニーは502/503比が余り大きくない。
また松下は2xx系で旧機種割合が高いことから、これらのモデルへの不満が少ないのではないかと分析するが如何だろうか。
逆にNECは210が211より圧倒的に多かった。最新の211の方が多い松下と違い、N211は余り人気がないらしい。
携帯電話の売れ行きは前年同月比割れが続いている。
この春の話題と言えば504iシリーズだが、もはや新機能と言っても日本語変換のお利口さ加減位なものか。
もちろんパケット通信速度が3倍になったとか、javaプログラムの容量が増えたとかはあるけれど、それを求める人がどれだけ居るかというのも不透明である。
ま、私としてはお利口な日本語変換機能は欲しいけどね。
何せauのC3001H(ATOK)や3003P(Wnn)を使うと、N503isの馬鹿さ加減がイヤになる。



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