ハイパースレッディング(5/29)
◆ 3GHzのCPUとXPでハイパースレッディングが活きる。
雑誌のベンチマークなどではハイパースレッディングを使用してパフォーマンスが1.5倍以上にまで上がっているケースもあるが、果たして実際はどうなのだろうか。
掲示板の方で話題になっていたmossariを使ってみると、ハイパースレッディングを使用しない方が結果が良い。
何度か話題にしているADS(シミュレータ)を動かして実行時間を計ってみると、ハイパースレッディングの有無によらず計算時間はほぼ同一だった。
◆ XPのパフォーマンスモニタは、ADS実行中のCPU稼働率ピークがハイパースレッディングをイネーブルにしておくと50%となる。
同ディセーブルにしておけば100%まで上がる。
が、いつも50%がピークかと言えばそんなことはなくて、他のソフトなどを走らせれば100%近くまで上がったりしてよく分からない。
おそらくハイパースレッディングが効果を発揮するように書かれたソフトであればメリットがあるということなのだろう。
◆ IntelではWebサーバなどでその効果を発揮すると言っているが、もしかしたらWindows系のOSではあまり効果がないのかも知れない。
HDベンチなどでは整数演算性能が上がっているように見えるが、メモリアクセスは不利な結果となる場合が多い。
Windowsで有効なデータが見えるのは、メディアエンコーダやMpeg画像処理ソフトなどである。
これらの場合にはハイパースレッディングによって10%〜20%の速度向上になっているという。
◆ 結局の所、一つのアプリを動作させるだけの環境におけるメリットは少ないと言え、これはマルチプロセッサマシンと同じでは無かろうか。
何かを処理しながらほかのことを行うというような使い方であれば、ハイパースレッディングも活きてくるのではないか。
また整数演算と浮動小数点演算を交互あるいは同時に使うようなアプリでもメリットが見られるかも知れない。
その点で考えるとADSはハイパースレッディングの恩恵にあずかれても良いように思えるのだが…ちなみにWindowsXPの起動時間はハイパースレッディングの有無によらず同一時間だった。
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