900i(1/14)
◆ ドコモが言う所の「究極のiモード携帯」らしいFOMA,900iシリーズだが、またもやドコモは機能優先に走った感がある。
今の市場を見れば高機能な携帯よりも、デザインやカラーリングが優先されているのではないかと思う。
どんなに高機能でも、高速でも、いわゆるダサいデザインでは売れない。
では900iシリーズはどうだろうか。
大きさはまあ仕方ないとして(本当は仕方なくはないのだけれど)、機種によっては505iシリーズより液晶が小さいとか、発色数が少ないとか、背面液晶が付いていない或いは小さくて見にくいとか、大きさのためかどうしても無骨な形になってしまっているなど、あまり格好良く無いのではないかと思う。
それでも(ドコモ曰く)デザイナーを入れてそれを元にメーカに発注したと言うのだが、如何だろうか。
何となくauの移動機に似たようなイメージを受けるのだが、追うものと追われるものが明確ではなくなってきたかな。
◆ 機能的、技術的に目新しいもので目立つものではなく、アプリの最大容量が500kバイトに拡大されてこれを一発ダウンロードすると\800近くもかかっちゃうとか、悪名高きHTMLメールが送れるようになった(冗長部が増えるので当然パケット料金は高くなる)とか、とにかく"カネを使わせる仕様"になっているという感じである。
もっともFOMAにはカネさえ払えば割引プランもあるから、900iの機能を思う存分使いたい人は月額\23,000のコースを選んでパケット料金を\0.02まで下げたらいい。
こうすれば500Kバイトのアプリをダウンロードしても\80しかかからない。
いや、\80もかかると私は思うのだが。
◆ これで驚いていてはいけない。
アプリは自分がダウンロードしようと思ってダウンロードするわけだから諦めもつく。
問題はWebを見た場合である。
Flash容量は100Kバイトまで拡大されているから、これをフルに使用したページを見ただけで\160近くもカネを取られてしまう。
しかもこれが数秒で表示されるわけだから、こんなページを10箇所見たら\1,600を超える事は確実だろう。
◆ ヘッダ部分の違いからPDCより情報量が多い(パケット料金が高い)iメールも、HTML化された事に気をよくしてどんどんこれをやり取るすると、さらにパケット代は上がっていく。
究極のiモード携帯は、究極的ARPUを狙えるiモード携帯という事だろうか。
シャープ製移動機はExcelやWord,pdfファイルの閲覧も出来るそうだ。
フル機能でなくても、閲覧だけではなく修正の一つも可能だったら面白いのに。
ビジネスユーザとしてこの機能は有り難いのではないかと思う。
もっとも、100Kバイトもある添付ファイルをガンガン送ってこられたら、これもパケ死に直結だとは思うのだけれど。
◆ 900iは究極の携帯、「飲み屋で一番威張れる携帯」だとはドコモの弁。
ほほう、最近は飲み屋で携帯自慢をするのが流行っているのか。
でもですよ、PDCは使えるのに威張り散らしたFOMAが圏外だったら笑われそうだけど。
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