シバリ(4/5)
◆ MNPに向けてと言う事でも無かろうが、携帯電話加入者数が飽和しようとしている現在、一旦獲得した加入者を逃がさないようにするにはどうした良いかを事業者は考える。
1年割引とか継続使用割引は以前からあったわけだが、いずれも割引率は余り高くない。
加入者流出の多いドコモも今のところは平静を装っているが、今後も同じ体制で居られるのだろうか。
カメラ付き携帯電話で加入者数をぐっと伸ばしたVフォンは、最近低迷気味だ。
運が良ければドコモより多くの新規加入者を獲得出来る月もあるが、大抵はドコモの下に位置している。
◆ Vフォンのハッピーボーナスは一見魅力的である。
基本料金の15%割引と10ヶ月利用ごとに2ヶ月分の基本料金が無料になるというもの。
ハッピーボーナス以外にも年間利用割引や、継続利用割引も存在して選び方は自由というか、かえって解りにくかったりもするのだが… 選んで申し込むのは自由なのだが、解約は余り自由とは言えない。
例えばハッピーボーナスを解約する場合には1万円の費用がかかり、4人家族全員がこれに加入していたとすると解約時には4万円もの支出を強要される。
例えば月額5,900円で3,000円分の無料通話が含まれたプランを選んだとしよう。
ハッピーボーナスによる割引は15%なので、毎月885円が割り引かれる。
2年目以降は10ヶ月経つと2ヶ月分が無料になるので11,800円もお得なのだが、初年度は適用されない。
なので、1年で解約すると仮定すれば885円×12ヶ月でトントンという所。
1年未満で解約すると損が出てしまう。
ただし、2年目以降の最大割引率は60%を超える魅力があるのも事実だ。
◆ 新規加入時にはずっと使うつもりでハッピーボーナスに申し込んだものの、VGSはエリア外だしPDCでは不満だと言って他事業者に乗り換えるような場合はまるまる損してしまう事もあり得るという事だ。
ちなみにドコモの場合の解約に要する金額だが、FOMAは密かにこれが引き上げられていた。
movaは1年割引の解約時に3,000円を取られただけだったのに、FOMAは4,600円も取られる。
しかも割引率は10%、5年使用したとしても高々15%なのだ。
auの場合は割引率ではなく割引額であるというのが面白い。
1年目は一律500円引きなので、安価なプランほど割引率が大きくなり、月額3,480円のプランで計算すると割引率は15%程となる。
auの場合の1年未満解約による違約金は3,000円だ。
◆ 各社共に割引率は最前面に、ペナルティその他は最小文字でという具合の宣伝を展開しているが、実際の所は他事業者に乗り換えようとした時に気づくのが殆どではないだろうか。
あ、今日あたり3月新規加入者数の統計が出るかな。
ドコモの900i効果はどの位あったのか(先月は全然と言っていいほど無かったが)、auとの差はどの程度なのだろうか。
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