FOMAとコスト(3/10)
◆ 64K回線交換の方はそこそこ快適である。
通常の同期ISDNに接続出来るので便利だが、通信料は毎分56円(プラン49の場合で隣接営業区域でない平日昼間)と、通話料金の毎分31円より高額だ。ただし連続して通信が継続すると考えた場合は、64Kbps回線交換時には毎分400Kバイト以上を受信出来、それをパケット代に換算すると(プラン49+パケットパック10)300円を超えるわけだから回線交換の方がお得だ。 データ通信を行ったときのコストを計算してみよう。過去の雑記でもこの件は書いているが、数日の出張でメール受信が主という場合はどんなものだろうか。もっともメールのみなら多少見にくいがFOMAでそのまま受けてしまっても良い。ただし画像以外の添付ファイルは受けられない。
昨日書いたとおり遠距離からの64Kbps回線交換の通信料金は毎分56円(プラン49)だ。
WILLCOMのPHSを使用した場合、毎分約47円で済むが32Kbps以下の接続速度になる。PHSのもっとも安いプランは基本料金が2,079円で1,000円分の無料通信が付いてくる。もしもその2,079円分をそのままFOMAの64Kbps回線交換に充てるとすると、約37分間の通信が可能になる。
◆ 例えば月に5日程度出張があったと仮定して、毎日朝晩にメールチェックと多少のWeb閲覧で接続時間が5分間としてほぼ使い切る。
一方のPHSなら21分間使えるというか21分間しか使えない。オーバした分は毎分47円で課金される。ではもっと接続時間が長かった場合はどうだろうか。WILLCOMのネット25ならば25時間使い放題で5,670円だ。これなら5日の出張時に毎日5時間も接続しっぱなしに出来る。もしもこの5,670円をFOMAの64Kbps回線交換通信費に充てたとしても、高々100分程度しか接続が出来ない。結局は使い方次第という事になろうが、出張が数ヶ月に一回といった場合にはどちらが得かよく考える必要がありそうだ。
◆ iアプリなどを利用した有料/無料のフルブラウザも出てきている。Scopeは無料でありながらそこそこ良くできているが、パケホーダイでも組んでいないとパケット代に苦しむだろうな。しかも定額プランであっても一日10Mバイト(auは3Mバイト)までしかアプリからは通信出来ないので、データ量の大きなページばかり見ていると、この制限に引っかかる事になる。
そうそう、アプリと言えばWindowsパソコンのリモート制御が出来るアプリもフリーで存在する。
デスクトップそのものをダウンロードしてくるので従量課金では厳しいが、うまく使えば携帯電話だけでそこそこの作業は(面倒だけれど)こなせるかも知れない。
◆ もっともyozanが発表通りの事をやってくれるとすればWiMAXを使って安価で定額(音声&データ)サービスすると言うから期待できるかも知れない。一方でドコモはPHSサービスを終了するようで、だったら今の設備を改造してFOMA用の従属基地局に(光ファイバーや高速メタルでIFごと送ってしまい、アンテナ付近に制御ロジックを殆ど持たない)使ったらいいのに。
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