治安(5/8)
◆ アンケートによると日本の治安に関して不安視する人の割合が増えているそうだ。実際問題として検挙率は低下しているそうだ。子供を対象とした凶悪犯罪、振り込め詐欺に見られるような犯罪や外国人武装スリ集団のニュースもあった。子供向けセキュリティ携帯の話は何度か書いているが、それ以外にも防犯グッズ、防犯カメラなどの売れ行きは良くなっているという。特に安価になった撮像素子のおかげで導入しやすくなった防犯カメラ市場はどんどん拡大している。
◆ 侵入盗犯や放火などは防犯カメラの設置による防止効果が大きいという。犯罪者は自分の姿が記録されることを極度に嫌うためだ。戸建てなどでは侵入可能箇所が多いから、玄関ドアの鍵を強化したところでなかなか侵入を防ぎきれない。防犯ガラスと言われる合わせガラスにしても、初期の頃の物はもはやあまり防犯には役立たないのだとか。しかも家全体のサッシを防犯ガラスに変えるには結構なコスト負担となる。
ダミー防犯カメラが数千円で売られていて、いかにもホンモノ風にLEDが点滅してくれたり、集電型赤外線センサと組み合わせてそれっぽい動作をしたりするものもあるが、何せドロボーはプロだからその手のグッズを見分ける目も持ち合わせている。住宅展示場やモデルルームなどに行くと、ドロボーがセキュリティに関するチェックに来ているというのだから熱心ではないか。そうやって敵も日々勉強しているわけだから、それを排除する側も知識を付けないと負けてしまう。
◆ そもそも防犯カメラは、それ自体があまり目立つようには取り付けられていない事の方が多いような気がする。それに仰々しく防犯カメラを付けるのは何だかなぁみたいな感じもある。ウチの近所でも侵入盗犯被害が起きていて、Webカメラを取り付けたりした。が、人間の顔を判別するのが意外に大変だ。顔をアップで映そうとすれば狭い範囲しか狙えなくなり、広範囲を見渡そうとすると人は小さくしか映せない。カメラの画像は動体検出機能付き録画ソフトで記録するが、セールスマン風な人間がドアチャイムを押しながらカメラを見上げる(2Fに付けてあるので)姿などが映っていたりして面白い。
◆ 果たしてこれが防犯に役立っているのかどうかは定かではないが、何かが起きてそれが記録されていれば多少は捜査が進むだろう。もっとも警察にやる気があればだが。
一時期の落書き被害も検挙率が上がって来たら件数は減ってきた。振り込め詐欺なども同じで、捕まらないから犯罪が起きるし増える。小さな犯罪を防ぐことで大きな犯罪も防止できる事は周知な筈なのだが、この小さな事件に対する警察の動きが宜しくない。もはや振り込め詐欺や架空請求は希な犯罪ではないのだから、もっと積極的に取り締まっていただきたいものだ。
◆ ゴールデンウイークとか、夏や冬の休みの期間などは侵入盗犯が増える。奴らも様々な方法で不在を確認した後、ゆっくり落ち着いて家に侵入してくる。そして家人が戻ってきて犯罪に気づいた頃には時既に遅しというわけだ。金庫などに入れておいたって、金庫ごと持って行っちゃったりじっくり金庫を解体したりと、家人が帰ってこないと解っていれば焦って逃げることもない。
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