過去の雑記置き場
2.5GHz帯 (6/1) 小型車 (6/2) 常時接続 (6/3) 北米 (6/4) N904i (6/5) 不思議な契約 (6/6) N904i (6/7) カメラ (6/8) クレーム対応 (6/9) 水素ロータリー (6/10) メモリカード (6/11) 自動車達 (6/12) 電話機達 (6/13) レジ袋 (6/14) 電子地図 (6/15) フルブラウザ (6/16) 暑い夏? (6/17) 続N904i (6/18) 邪魔なもの (6/19) 紙の本 (6/20) GPS (6/21) blogは携帯で (6/22) 得するのは誰? (6/23) CDI (6/24) らしさ (6/25) WiMAX (6/26) インセンティブ (6/27) 消えた無料通話 (6/28) PDA (6/29) 無料が良い (6/30)
無料が良い(6/30)
◆ SBMは5月の純増数で好結果を出した。ホワイトプランの定着、家族内では24時間定額が功を奏したのだそう。確かにスーパーボーナスによる端末価格の見かけゼロ円攻勢も効果がなかったとは言わないのだが、加入者はランニングコストの方を見ていたのではあるまいか。WILLCOMにしても決して端末はゼロ円ばかりではないが、定額導入以来純増を記録し続けている。
しかしドコモはSBMに習って端末の割賦販売をしたいという。加入者のイニシャルコスト負担を軽減すれば新規加入者獲得数がプラスになると思っているようだ。確かにドコモの端末価格は高めだが、中にはゼロ円のものもある。私はイニシャルコストではなくランニングコストの方が重要だと思うのだがどうだろうか。
◆ 2in1にしても、ドコモはセカンド番号を欲しい人たちがSBMを選んでいるのだと分析するがそうではないと思う。確かに使い捨てても良いような価格なので手軽に加入は出来るが、使い捨て低位価格とはランニングコストが安いことであり準定額で通話が出来る事なのだ。ドコモは価格こそ安くはしたが準定額通話は出来ない。この辺りのドコモの大きな勘違いがある。2in1によってARPUは下がるだろう。契約回線数あたりの収入は下がるが、契約者数辺りの収入は下がらないし契約者数辺りの占有帯域幅も変わらない。例えば私は2in1も含めて6回線の契約だから回線あたりの支払額としては4千円にも満たない。しかし契約者数辺りの支払額となれば2万円を超えている。株主からARPUを突っつかれたらこの辺りの返答で誤魔化すのかな。
◆ SBMも最近は輻輳が問題になってきている。私が使っていたときでも駅周辺などではつながりにくい状態が発生していたわけで、LOVE定額の時と同じく設備増強が必要になっているはずだ。ドコモはもう慢性的に帯域が不足しているから1.7GHz帯に逃がすなどの対策が必要で、とてもではないが定額制の導入は出来ないだろう。auにしても同じで、都心などでは音声の圧縮率が上がってかなり音質が悪くなったりしている。auも2GHz帯に逃がせばいいのだが、2GHz帯の基地局はまだまだ少なく充分なエリア展開は出来ていない。それに加えて周波数再編時には多くの旧端末が使えなくなってしまうわけだし、新旧両バンドプランに対応する移動機は無線部に少々金がかかる。今までは800MHz帯で安楽に展開してきた同社なのだがこれからはちょっと辛い時期に入りそうだ。
こうした状況や状態を見ると両者共に定額導入は厳しいと思う。出来たとしても家族内通話の料金割引率アップが精々なのではないのか。二匹の巨人がモタモタしている間に逃げ切ればSBMの勝ちだが、エリアや輻輳問題が嫌気されれば負け。
私としては以前から書いているように、ドコモは500万加入くらい減らした方が良いと思う。下手に反撃が成功すると要らぬ自信を付けるだけで加入者のためにはならない。
PDA(6/29)
◆ 日本では売れないと言われたPDA型携帯電話なのだが、WILLCOMのW-ZERO3は予想以上の売れ行き(WILLCOM談)で、次期モデルの[es]やもうすぐ発売のAdvancedへとつなげることが出来た訳だ。スマートフォン市場は少しずつだが拡大しているようで海外製のものに加えて東芝もSBM向けに出している。携帯電話の世界では何年か前にシャープがドコモ向けで参入したが全く売れなかった。つまり日本でPDAは売れないのだとこの時点で言われたわけだがPHSでは状況が違った。これをきっかけにと言うことでもないのだろうが、ドコモはモトローラのM1000などを発売している。
◆ 携帯電話の高機能化でPDAに近づいたというか、PDAはよりPCに近づくようにこちらも機能拡大を行うというか、そんな感じでバランスしているようにも思う。先月にはWindowsMobile6の発表もあり、待っていた人は待っていた(当たり前)という感じで搭載機の発売を待ち望んでいることだろう。あり程度のアプリが動作してQWERTYキーが付いていれば便利には違いなく、ノートPCを持ち歩くほどではないが出先でちょっとした作業をしたいときなどは便利に違いない。でも普通の携帯電話として使うには大きいし、だったら小型の携帯電話とノートPCの方が良いかなとか考えると微妙だ。
一時期は結構売れた通信機能のないPDAというか電子手帳チックなものも、今は通信機能付きのものに置き換わった感じがする。
◆ 私は携帯電話のスケジュール機能などを使っているのだが、それはいつでも手元にあっていつでもスケジュールを確認できるからである。以前は記憶に頼っていたり卓上カレンダーにメモしたり、或いはノートのに予定を記していたりしたもので、それは携帯電話に文字を入れるのが面倒だったのと入力文字数制限が厳しくて使い勝手が悪かったからだ。この点でも最近では機能の追加やメモリ容量拡大でそこそこ使えるようになったし、必要な情報を携帯電話内に集約しておくと色々な面で手間が省けて便利だからだ。確かに文字入力などが面倒な面もあるのだが、長文のメモ?ならばPCで書いて携帯電話宛にmailで送っておけば良い。意外にメモとして使えるのが電話帳機能で、以前ドコモの機種と言えばビジネス用には良いがプライベート用として考えるとメモ的に使えるエリアが少ないんじゃないかと思っていた。auなどは早くから電話帳に電話番号とメールアドレスのみではなく、住所や(GPS測位による)場所や写真が登録できたりしていた。ドコモも最近はau並に色々登録できるようになったのと、メール欄にはいわゆるメールアドレス形式の文字列以外でも登録できるので必要な情報をそこに書いておくことが可能になった。
◆ テキストメモなどと違って電話帳はサーバ側でバックアップ可能(2in1契約者は無料、他は有料)なので携帯電話を壊してしまったような場合でもデータが無事なケースはある。ただしこれを無くしてしまうと厄介かも知れない。リモートでロックすることは出来るが情報漏洩の恐れはあるし、同じく携帯電話の機能として使っているSuicaやEdyやクレジットカード機能なども危険にさらされる。ま、サイフだって落とすことがあるのだから同じだと言えばそうなのだが情報密度が高いだけに注意を要するところだろう。PDAともなれば更に様々な情報を格納しておけるわけだから、セキュリティ関係には慎重になりたいが一々ロックをかけるとその解除が面倒(指紋は楽?)だったりして。
消えた無料通話(6/28)
◆ 先月末の無料通話分の余りをiアプリで見ると4千円以上あった。それに今月分の無料通話分が加えられるのでまた繰り越しが起こるかなと思っていた。が、通話料金が800円を超えたあたりで、その残っていた5月分の無料通話料がゼロになってしまった。4千円以上余っていたのに800円使ったらゼロになる?何故だろうか。これに気づいたのは6月のはじめ頃だったので5月分の料金が確定しておらず、従って5月分の料金明細を照会することが出来ない。仕方ないのでドコモショップに足を運んだ。ドコモショップでも「おかしいですねぇ」とは言うものの、料金情報が来ていないので調べられないという。すぐに調べたいなら151に電話しろと言うのだ。しかも対応してくれたオネーさんの胸には研修中の札が。研修は研修センターでやっていただきたいもので、客を相手に実習するんだったら研修料を取るぞ!とでも言いたいほどもさもさしている。モッサリしているのはSH904iだけで充分だ!とも言わなかったけど。
◆ 結局ドコモショップで通話明細は解らず、そこから151に電話をした。明細を聞くと5月分は9千円くらいの通話料を使っていて無料通話分の余りは500円弱だったそうだ。確かに国際電話もかけたし米国から日本に電話もしたし、米国に行っている同士で日本の番号で通話もしたからその位は使ったかも。でもアプリで見ると4千円以上の残になっているのは何故?なのか。151でもそのあたりはよく解らないとしながらも、ローミング通話分の反映が遅くなったために不具合が生じたのではないかという。そう言われてみればローミングで結構使ったはずなのに意外に安いなぁと思った覚えがある。米国から日本にかけると毎分140円かかる訳だし着信でも毎分125円が加算されていく。
と言うわけで151にはiアプリ料金案内に於ける不整合を改善してくださいとお願いして電話を切った。
◆ 国際ローミングと言えば、米国ではW-CDMAは使えない。
cdmaOne(cdma2000)はエリアは狭いながらも使え、多くはGSMに頼ることになる。ドコモがルネサスと作ったFOMA用チップセットにはGSM機能も入っているわけで、何を今更GSMなのかと思ったが米国のことを考えるとまだまだ必要なのかも知れない。私の場合はGSM移動機を持って出掛けるのでドコモのSIMでも現地のSIMでも使えるわけだが、例えば日本に電話をする場合などに自動的に国番号が負荷されるなどの便利機能は日本製端末の方が優れている。先月はSBMの705Pも持っていったが、使い方になれている為もあってソニエリのGSM移動機よりはずっと使いやすかった。
◆ アジア諸国はドコモの金ばらまき?の甲斐あってかW-CDMAがそこそこ使える。韓国だけはW-CDMAもGSMも使えないという特殊(ドコモのローミングが出来ていない※訂正KTFがサービスしていました)環境だ。欧州も比較的W-CDMAが使えて、エリアが広いかどうかは不明ながらロシアや東欧を除けばだいたい使えるのではないかと思う。GSMが衰退して世界がW-CDMAとcdma2000系になった時、ドコモはcdma2000モードを持った移動機を作るのだろうか?auは逆にW-CDMAモードを持った移動機を作るのだろうか。
インセンティブ(6/27)
◆ SBMのスーパーボーナスに関しては何度か書いたが、これがインセンティブモデルの破壊だとは言えないような気がする。スーパーボーナスは割賦代金支払い中は特別割引と称されるローン肩代わり金が支払われるが、ローンの支払いが終わったと同時にこれもなくなる。つまりはスーパーボーナスを使わずに端末を購入した人と同じになるわけだ。もしもインセンティブモデルからの脱却を行うというのであれば、基本料金はずっと安いままで(ずっと特別割引が出たままで)良いと思う。
◆ ドコモはこの冬にでも割賦販売を開始するかも知れないという。ドコモがどのようなシステムを持ってくるのか解らないが、端末販売とサービスの部分を完全に分離すれば話は簡単だ。インセンティブ無しの端末を一括払いなりローンなり好きな方法で買えば、その人は基本料金からインセンティブ分を引いたサービス料金になると言う感じ。例えばインセンティブ額が3.5万円で、それを20ヶ月で回収できているとすると、月額換算1,750円だ。2人の既存加入者が1人の新規加入者や機種変更者を支えているとすると1人あたりはその1/2で875円になる。従ってインセンティブ無しの端末を買った人に適用される月額基本料金は、インセンティブ付きの端末を買った人より875円安いという感じ。でもこれだと短期的に見たお得感は少ないようにも感じる。例えばドコモ中央での買い換え優遇期間である10ヶ月スパンで見ると、インセンティブが2万円(新規加入時よりは少ない)出ている端末を買うか、10ヶ月換算で8,750円基本料金の安い(でも端末は定価販売)方を取るかになってしまう。だからといってインセンティブ分を10ヶ月で割ったらおかしな話になる。この辺りの値段設定は難しそうだ。
◆ NTTは加入電話でISDNライトというものを設定したいた(いる?)。これは電話加入権(NTTでは施設負担金と呼んでいる)を買わなくて良い代わりに、基本料金が少し高めに設定されている回線だ。10年以上使うのであれば施設負担金を払った方がお得で、短期利用であればISDNライトがお得。インセンティブとは逆になるが考え方としては同じようなものだろう。
結局の所10年は長いとしても5年くらいのスパンで見て端末を高値買いした人にメリットを出すのが事業者側としてはやっとだと思うのだが、携帯電話それ自体の寿命(物理的寿命もあるし、機能やデザインなどが気に入らなくなったという論理的寿命も)が短いのだから難しい。そうするとSBMのような、ローン肩代わり策が事業者負担が最も少なくなる。何しろローンが終わったらインセンティブ付きで端末を買った人と同じ料金を課せられるのだから。
◆ 海外などでは同じ端末を一定期間や一定金額以上使う(インセンティブ額を取り戻す)とSIMロックを解除してくれると共に基本料金などの割引が受けられる。
端末をもしも定価で買ったならば、この割引が最初の月から発生するようにするのが本来の姿だとは思うのだがどうだろうか。
WiMAX(6/26)
◆ WiMAXは魔法の呪文なのか。アッカネットワークスはWiMAX関連事業企画会社を立ち上げてこの夏にも免許申請を行うらしい。3G事業者には免許が交付されない事から、これら3G事業者との業務提携を目論んでWiMAX免許を受けようとしているのか。自前で基地局設備やネットワークを整えるのには膨大な金がかかる。しかし3G事業者と業務提携を行えば基地局に関するハードルは低くなるし金だってガッポリ手に入る計算だ。WiMAXは移動体通信分野の発展に寄与するのか?それとも免許ビジネスに荷担するだけなのか。アイピーモバイルの失速、EMの加入者伸び悩みを目の当たりにして新規参入を目論んでいた事業者は不安感を強めている。本当にサービスを開始できて、本当に収益事業になるのだろうかと。これは既に日本全国に基地局とネットワークを持っているWILLCOMにとっても同じ事で、次世代PHSの免許が交付されれば数年後にはサービスインしなければならず、それには莫大な金がかかる。しかし今のままのシステムでは先が見えてきていることもあり、何らかのチャレンジは必要だ。
◆ システム系が出来ているPHSと違い、WiMAXは分からない点も多い。実際にどの程度のパフォーマンスが出るのかとかセクタあたりの収容者数はどの程度が限界なのかとか、エリア設計はどうしたらよいのか等々。環境によって電波到達距離が変わる周波数帯だけに、そして2GHz帯よりも周波数が高いだけにノウハウのない新規事業者が新たな市場と新たなエリアを展開するには相当荷が重いと思う。少し前はWiMAXこそ魔法の言葉、打ち出の小槌とも言われていたのだが、果たして今後もそう思われるのかどうか。これでIntelあたりが消極路線に転向するとがくっと期待感が薄まってしまうのかも知れないが、もしもチップセットにWiMAX機能が内蔵されたとしたら、そしてWiMAX提供事業者が充分安価な価格体系でサービスを開始したとしたら、需要は大きくなる可能性を秘めている。逆にEMが価格を下げるとかドコモの言うところの全部定額、PCでの通信も定額となれば競争は激しくなるはずだし現時点でエリアの広いドコモやWILLCOMが有利になるはずだ。EMにしてもエリアが全国展開できていたら加入者獲得がどんなに楽だっただろうと思う。
◆ 3G事業者と新規WiMAX事業者が業務提携なり資本関係を持ったらどうなるか。基地局やネットワークは既存事業者に最大限協力して貰い、その代わりMVNO的にネットワークを使わせる。或いは運用まで任せてしまう。そして何もせずに免許貸し代みたいな形で年間数億円の金を貰えれば充分事業としてやっていけるのではないだろうか。WILLCOMに関しては既存基地局に次世代PHS基地局を同居させる形で設置すればいいので場所的な問題は少なくなるはずだ。今や携帯電話のエリア展開で最も大変なのが基地局用地の確保だと言われており、全国にこれを持っている既存事業者、特にマイクロセルで展開しているWILLCOMは強いのではないかと思う。
次世代PHSはマイクロセル〜マクロセルまでカバーできる柔軟性を持っているから、都市部ではパフォーマンス低下の少ないマイクロセルでサービスを行い、ルーラルエリアではマクロセルでエリアを広げることも充分に可能になる。
らしさ(6/25)
◆ メーカの色というものがある。特性や使い勝手などもそうだが見た目の違いにも傾向があると思う。例えば自動車を考えてみるとBMWはキドニーグリルがあるから誰が見てもBMWであって、アルファロメオは盾が付いているからアルファだ。BENZも以前はそれっぽい感じが強かったと思うのだが、スリーポインテッドスターを外したらどうなのかな?と思うところもある。国産車で言うと、同じくエンブレムに助けられている部分は多いと思うがホンダやマツダはフロントグリルに一貫性を見ることが出来るのではないだろうか。全ての車種ではないにしても、それっぽさはあると思う。
日産やトヨタとなると車種が多いだけにエンブレムを外してしまったら一体どこの車?みたいなデザインのものも多いと思う。
◆ 家電製品で、特に薄型テレビとなるとデザインの余地が余りない。見えている部分全てが画面であるのが一番スペース効率が良いわけだし狭額縁は時代の流行なのでメーカのマークや型番、LEDの位置などでしかデザインを主張できない感じだ。細かな部分では確かに違いはあると思うのだが、デザインよりも機能と価格で勝負という感じだろうか。冷蔵庫や洗濯機も基本形状は似たり寄ったりだが、色遣いその他で流行を追う傾向はある。白物家電などと呼ばれるこれらだが、今は必ずしも白色の塗装がされているわけではなくステンレスやアルミ素材を活かしたデザインのものなどもある。
◆ 携帯電話にデザインという概念を採り入れたのはauが最初で、デザインによって差別化していく手法のきっかけを作った。機能も価格も似たり寄ったりで、特別拘りがある人を除けばまず見た目が大切と言うことだ。NECはキープコンセプト路線で、それはそれまでが売れていたからデザインをいじりにくかったという理由があるだろう。FOMAになってからは少々冒険をしながら色々なデザインを採用し、その都度なんか理由をこじつけていたが余り売れなかった。その一方でデザイナに筐体デザインを依頼したモデルが比較的よく売れたと言うことでプロのデザイナの力を評価したのではないのだろうか。売れているからいじりにくいというのはPMCやシャープにも言えると思う。PMCは徹底した一環主義みたいな、筐体サイズや着せ替えパネルのネジ位置まで同じみたいな路線だった。
◆ シャープはどの事業者向けでもシャープらしい感じは出せていると思うが、逆に言えばみんな同じような外観だ。これも冒険することによる売り上げ低下を恐れるのかも知れないし、既存ユーザの現行商品に対する満足度が高いためかも知れない。シャープがアルミパネルで成功するとPMCもアルミを使ってみるなど流行みたいなものもある。携帯電話なんて四角い箱に表示器とスイッチを付けるだけなのでデザインの余地はそう多くはない。その中で各社様々なトライをするのだから大変だと思う。これが自動車だったなら面積が大きくパーツが多彩なだけにいじれる場所も多いだろうに。
CDI(6/24)
◆ 現在の自動車の多くはダイレクト点火(ディストリビュータを使わない方式)になり、点火能力も必要充分なものになっている。点火の失敗による失火などがあれば有害排出ガスが増えてしまってガス検に通らなくなってしまう。従って通常の使用に於ける点火能力に大きな不満はないのではないだろうか。一方でより高性能化を目指してエンジンや過給器などをチューニングしたとすると点火装置の能力が不足する場合もある。こんな要求にピッタリなのがCDIで、通常の誘導放電型に比較すると放電時間は短いが放電電圧(ピーク電流)は大きな値になるので高回転でも充分な点火熱量が得られる。しかしCDIは放電時間が短く、アイドリングや低回転時の点火能力に劣る。
◆ 日産は高圧電源による連続放電(に、近い)点火装置を使っていた時期があった。おそらくはエミッション低減の為だと思うのだが、コストの割に効果が少なかったのか或いはプラグなどの摩耗が激しかったのか早々に姿を消した。おそらくシステムとしてみればCDIで初期放電を立ち上がらせた後に高圧電源で連続放電を起こさせるのが最も優れているとは思うが、その効果は(装置の複雑さに対して)大きいものではないと思う。もう一つはCDIと従来型放電の両方を使うと言うもの。CDIで初期放電させた後で従来型の放電が行われる。これは何も時間差を作っているわけではなく、CDIによる放電の立ち上がりが速いので自然にそうなるだけだ。
この方式の難しさは点火コイルにCDIの高圧と従来放電用の12Vを旨く供給しなければならない点にある。
◆ 回路を頭の中で描いてみると解ると思うが、高圧デバイスを使うとかCDI部をフローティングで作るとかの工夫は必要だが出来ない話ではなく、現在のように高圧デバイスが比較的容易に入手できる環境であれば現実的な回路構成が考えられる。しかしマルチコイルのダイレクトイグニッションではコイルの数だけCDIユニットが必要と言うことになって大変だ。一つの高圧電源に沢山のコンデンサをぶら下げればいいのだが、その分大容量の電源が必要になるのは言うまでもない。そこでちょっと考えてみた。
最近のDC-ACインバータはどれもスイッチング方式で小型トランスを使いながら500W程度の出力が得られているし価格も安い。この100V側を倍電圧整流すれば300V程度が得られる事になるからCDI用として使えるのではないだろうか。
◆ この電源から高圧スイッチ(トランジスタ)を使って分配し、コイルドライブ用のコンデンサをチャージする。チャージが完了したら電源を切り離し、ディスチャージ用のSCRの作動を待つという感じだ。電源を切り離さないとSCRか電源か或いは両方がぶっ壊れるし、抵抗を入れたのではチャージが間に合わなくなるかも。この制御にはドエル時間が利用できそうだ。CDIの回路自体は単純なものなので、コイツに従来放電用の回路を組み合わせて完成。ま、点火装置を強力にしても燃費や動力性能には殆ど影響がないと思われるのが製作意欲を失わせるのだが。
得するのは誰?(6/23)
◆ ドコモのiモードメニューの中に「とくするメニュー」ってのがある。無料でゲームをダウンロードできたり着メロや着うたがGET出来たりしていたと思うのだが、最近は様子が少々違ってきた。無料と書いてありながら、そのページに行っても中々無料の所が見つからない。どこかをクリックすると登録しろとか、月額いくらだとか表示される。たぶん無料で何かが貰えるところもあるのだろうが、残念ながら私にそれは探せなかった。他にも、電話をするだけでドコモコインプレゼントみたいなものもあって、数百円から数千円分のドコモコインが貰える。が、電話先というのが保険会社だったり中古車屋だったり、リフォーム屋やサラ金業者など一旦個人情報を渡そうものならしつこい営業攻勢が待っているはずだ。念の入ったことに電話をかける際には(2in1の)A番号(メインの番号)でかけろとか書いてあったりする。
◆ この手の怪しげな事はドコモが直接やっているわけではなくD2C(ドコモ・電通系)というちょっと怪しげな企業が行っているのだが、iメニューの目立つところにそれがあるところを見るとドコモ的にも「お得なメニュー」に違いない。果たして携帯電話ユーザはこの甘い罠には引っかからないのだろうか?モバイル広告は成長産業だというのだが、ドコモやD2Cのスタイルを見ているとなりふり構わず的に思えてくる。アンケートや市場調査も似たようなものなのだが、個人情報が流出しにくいのとおかしな営業攻勢に合う確率が低いという点で、お得と言えばお得かも知れない。ただしアンケート回答者に支払われる金額に対し、そのアンケートや調査結果を企業に売るときの価格には大きな違いがあり、これが市場調査会社の儲けになってこれら企業は成長している。
◆ ドコモや携帯電話メーカ自身もアンケートや市場調査を行うが、それは主に自身で使うためである。新商品の開発や新サービスの計画の足しにしようというわけだ。自動車メーカなどでもこれは行っていて、例えばトヨタはレクサスブランドに対するイメージ調査なども行っている。自動車そのものに対するイメージ調査なども行われていて、例えばSUVのイメージとはどんなものかとかコンパクトカーのイメージはどうかとか。CMに関しても、どんなCMが記憶にあるのかなどを調べてCM制作の参考にする。ドコモはアンケートに答えると多少のドコモポイントが貰える。NECはアンケートに答えると独自のポイントが貰えるのだが、そのポイントと交換できるコンテンツが魅力的ではないので役に立たない感じだ。
◆ レクサスの話になるが、レクサスとトヨタの違いを明確に答えた人は少なかったのだとか。というか、トヨタ車の一つの販売系列がレクサスなのだから同じと言えば同じなのだろうが、おそらくトヨタ的にはもっと特別な目で見て欲しかったに違いない。市場調査でも経済性や信頼性などトヨタとレクサスはポイントが高く、ホンモノらしさや格調や味わいなどと言う抽象的項目ではポイントが低かったらしい。面白いのは所有する喜び項目でトヨタよりレクサスの方がポイントが高かったと言うからトヨタ的には満足だったかな。私などはどんな車であっても、それを所有しただけでは喜べないと思う。クルマなんて走ってなんぼのものだから、走らせる喜びとか乗る楽しみだったら解るような気がするのだが。
blogは携帯で(6/22)
◆ F&Fへの携帯電話からのアクセス比率も年々高まっているのだが、インフォプラントの調査によればblogやSNSを見る人はPCユーザよりもケータイユーザの方が多いという結果が出ていた。PCのみで閲覧する人よりケータイのみで閲覧する人の方が多く、両方を使う人の中でもケータイをより多く使う人の割合が多いのだそうだ。確かにPCを立ち上げるためなどを考えるとケータイで見たくなる気持ちは分かるのだが、毎度言うようにあの小さな画面で見るのは大変なのではないかなと思ってしまう。そうは言っても若年層ばかりではなく中年層でもケータイから閲覧する人が多くなって来ているのは、PCは取っつきにくく難しいイメージがつきまとっているからではないのだろうか。或いはPC自体が高額であるとか、ブロードバンド回線を引くにもコストがかかるとか。
◆ 一人暮らしで昼間は学校や会社に行っている人を考えると、疲れて帰ってきてまでPC操作などしたくなくて、見たいページや書きたいことは帰りの電車の中でケータイで済ました方が効率的なのかも。10代などのケータイアクティブユーザは、最初からPCを意識しないというかケータイ一本で生活?しているだろうからそれに違和感は感じないのかも知れない。すると、その年代が大人になった頃にはPC需要が低下するのだろうか。と言うのも、ポケベル式の文字入力方式(2桁の数字で50音を表す)に関する記事を読む事があって、その執筆者は自分がポケベル世代であったと書いていたからなのだ。あの頃中学生か高校生だった人たちも、今や中堅なのかと思った次第。そしてそれらの人々が意見を出すことによって新たな企画が行われたり、新しい商品が開発されるとすると影響力は無視できないのではないのか。だとすると今のケータイアクティブユーザである中高生も、あと何年かすれば社会人となり、15年もすれば責任ある立場になる。その頃のケータイがどうなっているかなど想像は出来ないが、もしかしたら彼等はケータイなりPDA型通信装置をポケットに忍ばせながら仕事をしているのかも知れない。デスクにモニタを置いているのは新入社員と定年間際の人たちばかり、とか。
◆ 順調に行けば15年後くらいには移動体無線の通信速度もGbps時代に入っているかも知れない。地上回線だってGbpsは実現できるはず(今でも実現できている)だがそれに要するコストだとかパソコンだとかソフトウエアや情報がどんな風になっているかによっては、その使い道が見つからない時代になっているかも。移動体通信にしてもGbpsの伝送速度を活かすには何を送ったらいいのかよく解らない。ハイビジョン映像と言ったって、高々3インチか5インチくらいのモニタで見るのだから解像度だって多くは必要ない。もちろんダウンロード速度などは速いに越したことはないのだが、通信速度よりCPU等の処理速度やメモリ書き込み速度の方がネックになる感じがする。それでも高速化を目指すのは、何かをやっていかなければ失速してしまうからだ。
GPS(6/21)
◆ GPS付きケータイ、auは主に800MHz帯を使いドコモとSBMは2GHz帯を使う。GPSは1.58GHzなので携帯電話が通信中の場合は感度抑圧を受ける場合がある。GPS用のSAWフィルタも年々小型かつ高性能化してきていて、800MHz帯や2GHz帯での減衰量は40dB以上取れるものもあるが挿入損失が大きい。逆に挿入損失が1dB以下のフィルタを選ぶと携帯電話帯域での減衰量が20dB程度しか取れなくなってしまう。感度を取るか抑圧特性を取るか難しいところなのだが、通話しながら測位しないと考えれば感度優先でも良いという話になる。ドコモのいまどこサーチは通話中にも行えるので、通話中の測位精度などを測ってみたが非通話中よりも測位制度が落ちる感じがする。もちろんこれは携帯電話の送信出力などによっても変わるはずなのと、その時の送信出力はセクタ内の収容者数にも関係するので何とも言えないのだが、少なからず影響していることは確かだと思う。
◆ GPS出始めの頃は感度もそう高いものではなく、ちょっとした物陰や街路樹の下では簡単に衛星をロストした。衛星の絶対数が未だ少なかった為もあるのだが、こんなもので実用的に使えるだろうかと疑問に思ったものだ。携帯電話にGPS昨日が内蔵され始めた当時も感度はさほど高いものではなく、屋内ではまず測位することが出来なかった。それが今では木造家屋や平屋建ての建物内であれば測位は可能だし、屋外であれば多少物陰になって空が見渡せない場所からでも充分にGPS衛星の電波を拾うことが出来る。アンテナにしても最初の頃は誘電体の平面アンテナオンリーみたいな感じだったが、今はセラミックの芯に線を巻き付けてヘリカル状にしたものとか、セラミックに電極を蒸着してそれに切り込みを入れるようにアンテナ化したものなど様々なものがある。これもアンテナが小型化できないと携帯電話などに内蔵できない為だ。
◆ ドコモにしてもauにしても、GPS衛星が捕捉できない場合には基地局の情報を元に位置検出を行う。これに関してはauがその制度で一歩抜きん出ていた感じがするが、ドコモもここ最近は測位精度が上がっているように感じる。これが緊急通報時の位置情報送信義務化によるものなのか否かは不明なのだが、少なくとも都市部に於ける測位精度としては(緊急通報の点から見れば)そこそこなのではないかなと思う。PHSが小ゾーンを活かした測位を行い始めたのは随分前で、今は当時よりもう少し進んだ方法で位置特定を行っている。これもGPS等に比較すれば測位精度は落ちるものの、CDMA勢程度かもう少し高いくらいの精度は出せる。(場所にもよる)GPSや測位関係はauが一歩リードしていると思う。早い時期からGPS機能を内蔵させたりしていたし、セキュリティ関係の(ココセコムなど)導入も早かった。これに対してドコモは「自分のいる場所が解ってどうする?」と無視を決め込んでいたものの、今になってゼンリン子会社に出資するなどいつもどおりの迷走開始なのだろうか。
紙の本(6/20)
◆ 書籍と言えば紙に印刷されているものを思い起こすわけだが、どうやら最近の若い人は電子ブックが書籍のイメージになり始めているらしい。書籍(雑誌やマンガなども含んで)が売れなくなったと言われているが、その一方で電子書籍は順調に売り上げを伸ばしているとのことだ。これはCDは売れなくなったが音楽ダウンロード数が伸びているというのと同じなのだろうか。雑誌にしても何にしても画面で見るのと物理媒体を見るのとでは違うと思うのはオジサン世代であって、若い人などは電子コミックなどを携帯電話の画面で見るというのだから凄いというか目が疲れそうと言うか、若いから気にならないのかなと言うか、それが普通になっちゃうのかなと言う感じ。
◆ ケータイ向けの小説作家など、書く側も携帯電話で書いているというのだからこれも凄い。あの狭い画面と限られた情報量の中で的確な文章作成を行うのだから、そう言う面で頭は鍛えられていると思う。PCの広い画面で周りを見渡しながら文章を作っていくのとは訳が違う。電卓は機械それ自体が計算してくれるがそろばんは単なるレジスタ、一時記憶装置に過ぎない。でもそろばんで高速に計算が出来るのは人間が頭の中で考えているからだ。これと同じように、狭い画面の中に押し込められた文章を頭の中でより広範に展開しながら読んだり書いたりする能力が身に付いているとすると、携帯電話の狭い画面で読む電子書籍も味わい深いものになるのかなと思わないでもない。
◆ 電子書籍を好む向きとして、置き場所を取らないとかいつでもどこでも読める(持ち歩く必要がない)などが便利だという。確かに本は思いし場所も取るので出来れば買いたくないと思うのも不思議ではないかも。もう一つは即時性であって、話題の新作などがクリック一発で読めてしまう気軽さが受けているのだそうだ。例えば電車の中吊り広告で面白そうな新作が発表されていたとしよう。
書店に寄るには時間がかかるし、会社帰りに書店に寄る頃には本を買うことそれ自体を忘れていたりするかも。しかし電子ブックだったらその場で購入できてその電車の中で読める。と言うところに若者は魅力と手軽さを感じると言うし、その証拠にこの1年ほどで電子ブック市場は急成長を見せているのだそうだ。
◆ 電子コミックと言われるように、ジャンルとしてはコミックや小説が多いそうなのだが、電子ブック市場が大きくなってくれば週刊誌なんかも電子化されるかも知れない。電子書籍の場合は広告を載せやすい(広告主のサイトに誘導しやすい)事も配信側としてはメリットになるだろう。もっとも有料配信する電子書籍になぜ広告が入っているのかとクレームが来るかも。普通の雑誌だったら有料の雑誌に広告が掲載されているのは当たり前(小説に広告は載っていないが)なわけだけれど、電子化によるそのあたりの認識がどうなるのかは興味深いところだ。
邪魔なもの(6/19)
◆ ワンボックスカーにとってタイヤハウスやサスペンション取り付け部の突起は邪魔である。通常のセダン等ならばリアシートの後ろ側にこれらは位置するのだが、ワンボックスカーの場合は直接見える部分に突起などが出来てしまうので邪魔なのだ。タイヤハウスは仕方ないとしてもショックアブソーバの取り付け部などは車内に影響しないようにしたい。そうするとストロークは限られるし取り付け部にも制約を受けるのでサスペンション性能は低下する。今の車はよく解らないが、以前の日産車などバウンド/リバウンドに伴うキャンバーの変化はものすごいものがあり、レイアウトの厳しさを物語っているようだった。
◆ その経験?からなのか、最近ではリンクを使って等価的にホイール中心近くにショックアブソーバが取り付けられているように見せながら、実は離れた場所にショックアブソーバを取り付ける車もある。リンク構造にするとコストがかかるとか音が出やすいとかの問題はあると思うのだが、一定レベルの操縦安定性を確保するには仕方ないところなのかも知れない。乗用車に於けるダブルウイッシュボーン風(変形タイプも含めて)サスペンションもアッパーアームをリンクを使って上の方に持ってきたりと苦労している。これも長いアームをそのまま使うとエンジンルームへの浸食が大きくなるし、無理矢理切りつめると初期のトヨタ製みたいなおかしなサスペンションになってしまうからだろう。
◆ サスペンションの剛性とハーシュネス吸収は本来は別に考えるものだと思うのだが、サスペンションアームのたわみなどをハーシュネス吸収に利用するという、非常に難しい設計を行っている(か、たまたまそうなっただけ)車もある。欧州車ではブッシュを柔らかくする方向でハーシュネス吸収を行うようにした車もある。横力などに対しては剛性のあるアームで受け止め、前後方向などはブッシュを柔らかくして力を逃がすセッティングだ。
日本と違って?あちらは消耗品や定期交換部品が増えることに対する抵抗が余りないようで、ブッシュが傷んだら交換する、コンパニオンプレートが傷んだら交換するみたいな感じでメンテしているのだ。
◆ サスペンションパーツをリンクによって違う場所に持ってくると言っても限界はあるわけで、例えばリアサスペンションのバネやショックアブソーバをフロントまでリンクしてくるなんて事は、理屈の上では可能だが実際に動作させようとしても(慣性従量や剛性の関係で)無理があるというかやる意味がないというか、そんな感じだ。精々出来そうなことと言えばワンボックス車のサスペンション構成部品を床と並行に置いてリンクするくらいだろうか。そう、フォーミュラマシンのように。リンク機構やその部品は高額になるとは思うがフラットな室内と大容量のサスペンションを両立させられるのかも知れない。勿論実際にこんなことは出来ないはずで、それはコストが高くなるから。
続N904i(6/18)
◆ N904iと2in1のその後である。まず2in1の方は便利に使っているというか、信頼できない?企業などへの通知番号として活躍している。が、実はA番号よりもB番号の方がずっと解りやすいので告知しやすいと言うこともある。このままB番号に慣れていくとA番号の方の使用頻度が減るのかも。この辺りはドコモの狙いどおりというかドコモの罠に引っかかったかなと思う。
N904i本体の方はN902iXより軽くなって快適だ。操作の方はメニューにFlashを選ぶと多少引っかかるような遅さを感じることもある。この辺りはN902iXよりも明らかに遅いのだが、例えばSH904i等を触ってみるとN904iの比ではないくらいに遅い。Windowsの複雑化とCPUパワーが追いかけっこする図式のように、携帯電話のマンマシンインタフェースや内部処理ソフトの複雑化に現状ではCPUパワーが追いついていないと思う。
◆ 従来のpdfビューワに加えて、ExcelやWordの文書も読めるようになった(903iから)のはビジネス用途として有り難い。ただしこれも縮小や拡大などがスムーズに行くと言うほど速くはないのでストレスは感じる。単に読めますよという程度なのだが、読めないよりはずっとマシだ。もっとも私はmobile2pcで自宅のPCに接続して、そちらで読んでしまうので(この方が速い)ケータイでビューワを起動する機会が多いとは言えない。VGA解像度は偉大で、この3インチほどの画面でWVGAを表示させると文字の判別すら出来ないくらいだ。拡大鏡でも使えば話は別だが、オッサン年齢の私には厳しいものがある。細かな字を読むことは難しいが認識は出来るので地図を見たりするには有用だ。この解像度の液晶をドライブするのだからプロセッサも大変だろう。SBM向けのシャープ機などはリアルタイムOSを使っているので比較的軽快な動作をするが、オーバヘッドの大きな汎用マルチタスクOSとなると描画一つにしても結構大変なのではないかと思う。
◆ システム全体の話になるが、ドコモがパイロットのパワーを落としているのではないかと先日書いた。これによってRSCPのアップを狙うのだと思うのだが、パイロットが受からないために通信に失敗することも起こりうる。都市部では混雑が激しい状況が続いているわけで、早いところ1.7GHz帯に逃がして欲しいところだ。
1.7GHz帯や800MHz帯に対してのハンドオーバは、ほとんどシームレスに行える。これは都市部においては多くの局が同期しているためだが、同期していない局もあるから必ずしもスピーディなハードハンドオーバが出来るわけでもない。W-CDMAでは基地局間の同期を取る必要はないが同期を取っていけないと言うことはない。非同期の中の非常に限られた状態が同期であるからだ。HSDPAによる通信速度の低下もさほど激しくはないようで、マイクロセルかが進んだのかなとも思う。ドコモでは1物理チャネルをHSDPA専用に割り当てているエリアもあって、このような場所では通話トラフィックに影響されることなくHSDPAが利用できる。HSDPAと非HSDPAでは拡散符号が違う(当たり前)のだが、RSCPという点で見ればセルあたりの収容加入者が増えれば増えるほどS/Nが低下してHSDPA通信に不利な状態になる。
暑い夏?(6/17)
◆ 梅雨は短く夏は暑いと、勝手に予想している人もいる。果たして今年の夏がどうなるのかは、夏が過ぎてみなければ解らないのだが、2004年の夏はまさに猛暑だったといえる。東京でも最高気温が39.5℃にもなった訳だし、関東以北ではのきなみ最高気温を更新した。暑い夏の歳は冬も寒いとあって、その年の冬には積もる程度の雪が降ったんだったかな。その翌年の夏はさほど暑くないというか前年に比較すると全く暑くない(本当は暑かったのだけれど比較として)と思えるほど2004年の夏は暑かった。
◆ この2004年と同じような、或いはもっと暑い夏になるとクーラなどの売れ行きはぐっと良くなるだろう。少々古びたクーラでは冷房能力が足りず、ワンランク上のものに買い換えたくなると言うものだ。特に梅雨が短かったりすると7月の始め頃にはギラギラした太陽が世間を暖める。
電力使用量も鰻登りになり、節電を呼びかけるCMが流されるのだが本当に電力会社は節電して欲しいのだろうか。ガス会社が売る家庭用燃料電池に対抗?して電力会社はエコキュートや電気温水器を売ろうとする。深夜電力を使わせる策は正しいと思うのだが、オール電化住宅などでは日中の電力使用量も増えるはず。冷房に関しては99%以上が電気だと思うが給湯や食品加熱はガスが多いはずだ。
◆ 気温が上がると車の中も暑くなる。キャビンが小さい車ならまだ良いがワンボックスとなるとかなり暑い。リアにはリア用にエアコンが付いている車種もあるが、あの大きさの空間が一旦暖まってしまうと簡単には冷えてくれない。これで窓がはめ殺しだったら、それこそ乗車時に車内が適温になっているようにクーラをかけてアイドリングさせておきたくもなる。と、これは炭酸ガスの排出が増えるわけで、結局夏が暑いと炭酸ガスの発生量は増え、海水温度が上がると海水中の炭酸ガス溶解率が下がって、その分も大気中に放出される。
◆ 夏が涼しければそんなことはなくなるが、冷夏になると真夏産業が金を稼げなくなるので景気が停滞しやすい。というか、結局の所経済活動が活発になれば炭酸ガス排出量が増えるわけで、夏の暑さとは根本的には無関係かも。夏が暑かろうが何だろうが、アイドリングを続ける車は続けるし無用なアイドリングをしない車はしない。議員センセー専用車は常にアイドリングで客待ちをして炭酸ガスを排出し続ける。
省エネ冷房と言ったところで、うだるような暑さの外から店に入ってきて、その店がむっとするくらい暑かったらやっぱり客足が遠のく。ここは省エネよりサービスだよねと言うことで冷房温度を下げたくなろうというものだ。
ビールを飲む人にとっては暑い方が良いのかな。
ビルの屋上のビアガーデンなど、無冷房の中でビールを飲むわけだ。暑いから冷たいものが飲みたくなりビールの売り上げが増えるという寸法か。酒を飲まない私としては、涼しいところでオイシイものを食べたいと思ってしまうのだけれど、感覚が違うんだろうなぁ。
フルブラウザ(6/16)
◆ 携帯電話用フルブラウザアプリに関しては過去にも書いているが最近の状況はどうなっているのだろうか。というのも、ドコモもついにフルブラウザ定額をはじめたわけで通常のパケホーダイに2千円を上乗せする事によってフルブラウザによる通信料が定額となる。上限料金は他事業者と同じなのだが、もともとのパケホーダイが他事業者より安かったためにフルブラウザ定額による価格上昇分が目立つ感じはする。一方でiアプリによるブラウザアプリは通常のパケホーダイ価格で利用できるためにフルブラウザ定額を組むよりはiアプリブラウザ代を払ったほうが少し安くなる。
◆ 無料のブラウザアプリも存在はするが、使えるレベルにあるかどうかは疑問だ。例えば老舗的存在のScopeは例のセキュリティ事件以来更新停止中で、使えることは使えるし速度も遅くは無いが機能的には古い感じがする。ビジネスモデルをメルアド集めに変更したサイトスニーカは中継サーバが遅くて話にならない。リンクをクリックしてもタイムアウトするくらいだし、旨く閲覧できたとしてもアクセス完了までに数分を要するという感じなのだ。従来の広告掲載形の方がうまく言っていたのではないのかな。無料路線を貫くといいながら途中で進路変更したibisと有料ブラウザ元祖のjigがそこそこの性能を保てていることを見ると無料配布の難しさが解ろうというもの。ibisは無料版も存在するが各種制限付きだし速度も遅い。有料版のほうも混雑時間帯にはかなり速度が遅くなり、とてもHSDPAを活かせるようなスピードにならないのはjigも同じである。
◆ その点携帯電話内蔵フルブラウザは速度も出るので使いやすいといえるが定額料金は高い。N904iの場合は2種類のフルブラウザが内蔵されていて、CSSの解釈などが少し違ったり動作速度が違ったりする。
アプリのブラウザでもCSSの解釈は行われるようになってきたが、中継サーバ連携で解析?しているところもあるようでそのサーバの負荷は高まる傾向にあるらしい。内蔵フルブラウザが絶対かというとそうでもなく、それはページの読み込み容量の最大値が意外に低いところにあるためリッチなページを見ようとするとずべてを読み込めないのだ。おそらく904iシリーズでは500kB制限ではないかと思うのだが、これが1Mバイト程度になっていれば使いやすいと思う。
◆ ドコモではPCからの通信も含めて全てに定額制を導入するとしているわけで、iモード定額とフルブラウザ定額は同じ価格でも良いのではないのかと思ってしまう。確かに取れるところからは取る的な料金体系を構成しなければ事業者が儲からなくなってしまうのは事実なのだが、事業者自身も通信路で稼ぐ時代は終わったと言っているくらいなので、今後は値下げされても不思議ではない。いくらフルブラウザを使ったといったって携帯電話で出来ることには限界があるわけで、PCと同じように使えるわけではない。WMAやWMVに対応する携帯電話も増えては来たが私からすれば画面の狭さ(小ささ)がなんとも使いづらいところだ。解像度自体はPDAより上みたいな感じなのだが目が追いつかない。
電子地図(6/15)
◆ PC用の電子地図は各社から様々なものが発売されていて、私もDVDに収録されている電子地図を持っている。ブロードバンド環境があればGoogleの地図が便利に使えるが、そうでない場合はスタンドアロンで使える地図が欲しくなるというわけだ。PC用に関しては比較サイトなどもあるのでそちらを参考にされればよいかと思うが、ではiアプリ地図ってどんなものなのだろうか。N904iにはゼンリンの電子地図アプリがプリインストールされていて、これはけっこうよく出来ていると思う。データはベクタで来るようで読み込みも早いしスムーズな縮尺率の可変などを可能にしている。では他の地図アプリはどんなものなのだろうか。
◆ マピオンのものはビットマップ表示だと思われ、縮尺変更ではその縮尺の地図の再ダウンロードが行われるために時間がかかる。ゼンリンのものも建物名や番地などのデータがダウンロードされてくるまでには多少時間がかかるが、地図そのものだけは(修飾なしで)表示されている。NAVITIMEのものもほぼ同様でビットマップ地図を表示しているように見えるのだが、こちらはある範囲をバッファに持ってきていて1レベルか2レベルくらいの縮小や拡大にはデータ通信を行わないまま対応するようだ。いずれにしてもVGA解像度には対応していないようで、これにフル対応しているゼンリンのものとは見栄えが全く違う。スクロールのスムーズさとスクロール先エリア地図のダウンロード速度に関しても差があるが、ビットマップ方式の場合はその場所が見えるか見えないかでありベクタ方式の場合は詳細に見えるか荒くしか見えないか(離れた場所だと見えない)という違いがある。
◆ これらの地図は当然ながら地図データそのものがネットワーク側にあるわけだから、圏外では使えない。
又非HSDPAエリアだと地図データのダウンロード速度が遅くなるので少々ストレスを感じる。現在この3種類を試してみたのだが、少なくとも地図を見るという点においてはゼンリンのものがとてもよく出来ている印象だ。おそらく地図以外の、周辺検索とかナビゲーション機能等には更に違いがあると思うのだが、正式登録しないと使えない(ゼンリンのものは90日間ほぼフル機能が使える)ものもあるので全部を試したわけではない。そのゼンリンのナビゲーション機能だがルート検索なども普通に出来るし渋滞情報まで表示される。トンネルなどに入ってしまうとGPS補足が出来なくなりタイムアウトするのだが、それ以外であれば100km/h++で走行していても地図のダウンロードは追いついていた。マップマッチングなどの小技を聞かせているのか否かは分からないが精度に関してもさほど不満は無い。
◆ 何よりWVGAを活かした解像度ということで、少なくともBENZの純正ナビよりはずっと見やすいのだが、いかんせん画面サイズが小さすぎるな。私は地図を見るのが好きなほうなので、見知らぬ土地で電車に乗ったときなど、このような地図アプリがあったら面白いだろうなと思う。今時分がどのあたりを移動しているのか、そしてその周辺にはどんなものがあるのかなどが解るのだから。しかしそれも低解像度のビットマップ地図では面白さも半減である。高解像度とHSDPAを活かしたような地図ならば面白い。
レジ袋(6/14)
◆ レジ袋有料化の話は何度も話題に上る。年間300億枚のレジ袋は家庭ゴミの6割を占めるというのだが、袋を空の袋として廃られているケースは少ないのではないかと思う。大抵はゴミ袋として活用されているわけで、レジ袋をもしも完全廃止したとしたら年間数十億枚のゴミ袋が代わりに廃棄されるのではないだろうか。そうは言っても全ての人がゴミ袋を再利用しているとは限らないわけだし、携帯電話とペースメーカの話のようにレジ袋を有料化すると言うだけでエコ意識が高まるのであればメリットはある。
◆ どこのスーパだったか、レジ袋を50円だかの高額?で売るのだとか。その代わり永久保証付きで、破損した場合には無料で新しいレジ袋と交換して貰える。これはなかなか良いのではないだろうか。
古いレジ袋はスーパ側で回収して捨てるかリサイクルすれば良いわけで、実質的には現在と何も変わらぬままレジ袋有料化=エコみたいな雰囲気に浸れる。一方で完全売り気理性レジ袋を考えた場合、その販売価格は5円でも高いと思う人が多い。
今までサービスでくれていたレジ袋を買うとなると、やはり抵抗はあるのだろう。毎日買い物をして2つのレジ袋を買うとしても月間300円でしかないが、それでも抵抗を感じるに違いない。
◆ Aスーパーはレジ袋が無料だが商品価格が高く、Bスーパーは有料レジ袋だけれど安売りしているとする。賢い?主婦はAスーパでBスーパと余り価格差のない食材などを買い込んでレジ袋を貰い、その足でBスーパによって買い物をしてAスーパのレジ袋に突っ込んで帰るかも。ま、これによってもレジ袋消費量は減少するのだから良い訳なのだが果たして世の中はどう動くのか。環境省の調査によればアンケート回答者の約半数がレジ袋有料化に賛成で、反対派を大きく凌いでいるという。ただしヤラセなども行う政府の調査なので信頼性は低そうだしバイアスだってかかっているに違いない。
◆ 私が知りたいと思うのは、レジ袋廃止によって年間のゴミ排出量が減るのか否かだ。これはレジ袋のゴミ袋としての再利用率がどの程度の割合になるのかという問題で前述の通りなのだが、この辺りのデータがなければレジ袋有料化が環境に対してどの程度の改善効果があるのかが解らない。ウチではレジ袋不足に備えて?ほぼ同じサイズのビニール袋を買ってきている。猫砂とかペットボトル、缶詰の空き缶などを分別しておくにはどうしても小分けにする必要があるし、空き缶にしても完全に洗浄してから捨てないと臭いなどが発生するから小分けに袋に入れて密閉したい。こんな用途にスーパーの袋は便利なのだが、これが不足すると困ってしまうという訳だ。
◆ 本来であれば毎日ゴミ収集があって、ゴミを袋に入れずに集積場に捨てるのが最も環境に優しいとは思うのだが、たぶんそれは自治体が嫌うだろう。
ゴミ収集のコストが上昇するとか、ゴミ捨てボックスの設置に金がかかるとか。金のかかることは住民側に押しつけて、行政は箱物事業に無駄金を使わなければいけないというのが役人の考え方なので、これはある意味仕方がない。
電話機達(6/13)
◆ 初めて携帯電話を持った頃は、まだ携帯電話と言えるほど小型化されていない頃のものだった。この携帯できる限界の大きさのものを持っていた人と、ショルダホンを持っていた人が当時は居たっけ。movaが出始めたときはインパクトがあった。
何しろ小さいのである。電池の持ちは悪かったが携帯できる大きさの携帯電話なのだから凄いと思った。でもその時にどのメーカのモデルを使ったのか今ひとつよく覚えていない。
◆ 印象に残っているのはiメールを始めた頃に使っていた富士通製の移動機だろうか。iモードメールが出来るようになったと聞いてはいたが、自分で使おうとは思わなかった。が、ふとしたきっかけでそれを使うようになり意外と便利かなと思った。
その後F503iに機種変更した話は以前にも書いているが、たまたま出掛けた先でドコモショップに列が出来ていて、何だと思ったらFとPの発売の日だった。なんだかよく解らないけどFもカラー液晶が付いていたのでこれを買った。フロントライトとSTN液晶だったか、今のものと比べると発色も解像度も悪かったがカラー液晶と16和音(だったかな)はインパクトがあったなぁ。
その後NEC製を持つことになったが、日本語変換の馬鹿さ加減には呆れるしかなかった。それでもモデルを変えるごとに新サービスに対応したり、新機能が充実したり発展期にあったのかなと思う。
◆ ドコモ機に初めてカメラが付いた頃、発売日には販売店の前に長い列が出来ていた。今では見られなくなったこの行列に並んだ人もいるのではないだろうか。私も興味あるモデルは発売日から余り日を置かずに購入しているが並んだことはなかった。一度だけ買いにいったら品切れだと言われたことがあって、他の店に行って買ったような記憶がある。FOMAはP901iから切り換えたのだが、当時大型化していたmovaよりも軽くて小さいと言うことでこれに変更した。まだまだ使えない場所が多くて実用性は??だったし、その動作の遅さは我慢の範囲を超えてはいたものの初FOMAとしては様々な面で印象深いし不満点は多々あったものの印象には残っている。
◆ 機能面で進んだと思うのはHSDPA対応だろうか。最近まで使っていたN902iXの外観や重さに不満はあったものの通信速度の速さには魅力があった。iアプリからPCをリモコン制御するソフトなども、非HSDPA端末とは全く違うパフォーマンスを見せてくれた。
外観や重さは気に入らなかったが、それでも私としては比較的長く使った方だと思う。派手?なデザインと重さが改善されたN904iを現在は使っているが、Flash関係のメニューなどに多少の遅さは感じるものの今のところ満足度は高い。勿論不満点もあって、カメラの位置が悪くて写真を撮りにくい&レンズ部分を触ってしまうので汚れやすく、さらにそのカメラ画質は最低レベルだと言うこと。私の場合はケータイのカメラはblog用位にしか使わないのだが、今ひとつ眠いその画像は満足の出来ない部分の一つである。903i/904iは3Gの国際ローミング対応と言うことで、ネットワーク検索をするとSBMも表示される。
なので、その場所がSBMで圏外か否かはこの機能で解るところも便利というか面白い。
自動車達(6/12)
◆ 今までに乗って印象の残っている車は何だろうと考えてみる。最初に乗ったRX3は当時の排ガス規制で牙の抜かれた車の多かった中、125馬力のエンジンをカローラくらいのボディーに積んでいたこともあって動力性能は低くはなかった。某道路でも全開で走っているとちょっとした下り坂でメータの針は200km/hを指すこともあった。ただし直線は良いのだが本当に曲がらない車で、山道などではアンダーが出まくりと言う感じ。なのでパワーオーバに持ち込んで無理矢理向きを変えるものだからタイヤの減りや早かった。燃費は渋滞の通勤時で6km/l前後ではなかったかと思う。ロータリエンジンはその後度重なる燃費改善を行ったわけだが、実用燃費に関して極端に差が出たかというとそうでもない。
◆ マニュアルミッションのギアが入りにくかった(重かった)のも印象に残っている。ディーラではATFを混ぜたり悪あがきをしたが、結局の所シンクロが弱かったのではないかと思う。とにかく冷えているとギアが入りにくいものだから扱いにくかった。
この車で週末になると色々なところに出掛け、電気毛布とインバータを積んで野宿?もしたものだった。たぶん年間走行距離としては今までに乗ったどの車よりも走ったと思う。購入資金の関係でクーラの付いていないモデルを買ったような気がするのだが、その後後付純正を付けたんだったかな。
◆ しばらくはロータリやマツダ車を乗っていた私だが、日本初の(たぶん)V6エンジンを乗せたと言うことでフェアレディZに乗り換えたときのこともよく覚えている。ディーラから乗って家に帰る時、このエンジンの振動とうるささは一体何なんだ!もしや故障しているのか?と思ったほどだった。アイドリングは不安定だし低速トルクはないし、回せば振動が大きくなるだけでパワーはないし、V6ってこんなに酷いエンジンだったんだと思ったものだ。日産車の作りの悪さも体験させてくれて、内装内側の留めネジ部分などプラスチックの成型物とボディー側のネジ位置が合っていなくて、それを無理や仕組み立てるものだからプラスチックの方には亀裂が入っているなんて箇所もあった。
◆ それに比較するとソアラは良くできていた。さほど静かな車ではなかったがトルクもあったしATだったしで楽だったがブレーキだけは日産車の方が良いなと思った。Zより遥かに激しいロールはするのだが、だからといってZよりコーナリング速度が遅いかと言えばそうでもない。Zの場合はロールは少ないが限界は低い。
ディーラの対応の良さも日産とは対照的で、さすが販売のトヨタだなと思った。高速安定性はZの足元にも及ばず、200km/hを超えるとステアリングから反応が消える。かなりフロントがリフトしていたのではないかと思うのは、ロービームの光軸が結構上を向くことからも解った。
◆ 500SLに乗り換えて思ったのは燃費の良さで、ソアラのターボ付き3リッターより余程燃費が良かった。2t近くあるボディーのくせに山道で小型車を追い回せる程度の運動性もあったし、ターボ車のようなトルクの盛り上がりこそ無いものの普通に乗るには充分なパワーもあった。
ステアリングってこんなに正確に作動するんだ〜とか、ブレーキってこんなにカチッとしているものなんだと認識させてくれたのもこの車である。
メモリカード(6/11)
◆ メモリカードの小型大容量化はどんどん進む。従来はCFカードに代表された外部メモリカードなのだが、今やSD→miniSD→microSDと小型化された。microSDなんか親指の先ほどのサイズだから扱いが難しいほど。
殆どメモリチップに電極をくっつけただけという構造と大きさでコストも安くなってきている。メモリデバイスの配線ルールもどんどん微細化されていて、今後更に大容量化が行われるに違いない。小型化の方はどうだろうか?これ以上小さくなると扱いにくさが増してくるとは思うのだがnanoSDなんてのが出来たりして。
◆ microSDは2GB程度の容量のものが3千円以下で買える。
これを10個使うと20GBになって、でも大きさ的にはCFカードよりまだ小さくて、値段を足しても3万円ほど。
ディジタルビデオカメラでも半導体メモリに画像を録画するタイプも増えてきていて、確かに可動部分のないメモリの方が信頼性などの点でも良いに違いない。ただし価格を考えるとHDDの方が安いと思われるわけで、これは小型メモリカードがどんどん売れてくれるのを待つ以外にないのかも知れない。そう言えば何年か前にHDD入りの携帯電話なんてのもあったっけ。音楽データなどをため込むために超小型のHDDを携帯電話に内蔵した訳だが、その頃はメモリカードの容量も価格も今よりずっと高かったのである。HDDか光学ディスクかと言われた時代もあったが、今や半導体メモリ全盛だ。
◆ ウチにある最も低容量のCFカードは8Mバイトだっただろうか。今時デジカメに使っても数枚しか格納できないこのメモリが、当時はとても高価だったのを思い出す。その後デジカメを買う度にメモリも買ったが、同じ価格を出すとそれ以前に買ったメモリの数倍の容量のものが手に入り、今では携帯電話に2GBのメモリを突っ込んであるくらいだ。不要になったminiSDはアダプタに差してSDサイズとしてデジカメに使い回しているが、低容量メモリなんてもはや使い道がなくて何となくもったいない。
メモリカードには○○倍速とか言って速度(倍率?)が記されているものがあり、高速なものほど高額なのだけれど、デジカメや携帯電話によっては機器側がその速度に追いつかない場合もある。Flashメモリは書き込み(消去)が遅いのだが、そのうち○○MBのキャッシュ付きなんてのも現れるかも。(既にある?)◆ 安くなったものと言えばUSBメモリも同様だ。単体のSDメモリよりは幾分高いかなと思うのだが、それでもだいぶ安くなり容量は大きくなっている。SDだかminiSDだか忘れたが、片側がSDインタフェースで反対側がUSBになっているものもあったっけ。これだとデジカメなどで使った場合にメモリカードインタフェースを使わずにPC直結出来るから便利なのかな。いや最近のノートPCには、あのvaioでさえSDのインタフェースが内蔵されているのだから需要は少ないのか。ケーブルを持っている必要はあるが、携帯電話にmicroSDを差したまま、それをストレージモードでPCに接続すれば、とりあえずはデータを保存できる。でも速度はとても遅いのだけれど。
水素ロータリー(6/10)
◆ 先日某バイパスを走っていたら、水素ロータリエンジン搭載車をみた。走行車線をゆっくり走っていたので詳細は不明ながら、メディアなどで見かけるRX8なのかなと思った次第だ。マツダは水素ロータリエンジンにモータを組み合わせたハイブリッド車でロータリエンジンの復活を目指すのだとか。確かにロータリエンジンは吸気室と燃焼室が別になっているのでデトネーションなどに対して有利だし、燃焼温度が低いためにNOxの発生も少ない。ガソリンエンジンでは問題になるCOやHCの発生量も燃料が水素であれば余り問題にならないのかも(でもオイルを燃やしてしまうので、その分のHCは排出されそう)知れない。
◆ ロータリエンジンは低負荷時に燃焼が不安定になりやすく、カーバッキングなどの現象が現れる。これはエンジン内部の自己EGRが過大になるためだとか何とかと言われていて、コスモに搭載された(20B)ときには残留排気ガスを掃気するようなシカケも付いていたはず。ロータリエンジンにモータを組み合わせたらどうだろうかという話は以前にも書いたことがあるが、ホンダがハイブリッド車で行っているようなエンジンのトルク変動をダイナミックにモータのパワーで打ち消すような仕組みを搭載すれば、もしかしたら1ロータエンジンでも実用的に回るかも知れない。
◆ ロータリエンジンの場合は(レシプロでもそうなのだが)定速運転をしていれば燃費効率は悪くない。なので加速時などのトルク変動をモータで吸収できれば実用燃費は更に向上するはずだし、エキセントリックシャフトがレシプロエンジンのクランク軸より高い位置にある事で、同軸上にモータを組み合わせ易いなどのメリットも出てくるのではないだろうか。12Aエンジンのロータ幅は70mm(13Bは80mm)なので、この幅のモータが出来ればワンロータ+モータで2ロータエンジンと同程度のパワーユニットが実現できる計算だ。もっとも最初は既存のガソリン12Aエンジンにモータを組み合わせた方式が手っ取り早く、マツダでは2008年までにロータリハイブリッド車を開発すると言っていたのでやがて姿を現すことだろう。
◆ 水素燃料車の普及にはインフラ整備や燃料価格など様々な問題があるのも事実だが、水素燃料エンジンとして実用化に最も近い位置にある(BMWはレシプロ水素車を一部販売している)のは事実で、炭酸ガス排出量抑制という追い風に乗って実用化できるのかどうかは興味のある所だ。一時期研究が盛んだった燃料電池車も、コストなどの問題がなかなかクリアできず、だったら多少排ガスは汚いが水素を直接燃やしてしまえと言う安易?な車が時代の隙間を埋めても良いような気がする。もう一つは低質燃料で、バイオアルコールのようなものではなく植物オイルから作った、ディーゼルエンジンでなければ燃やすことが出来ないような燃料でもロータリならば何とかなりそうだと言うこと。これも植物から絞ったオイルにアルコールなどを混ぜて燃料化するのだが、コストと供給の面ではアルコールよりメリットがありそうな気もする。
クレーム対応(6/9)
◆ 以前に、回転寿司屋の行列処理に関する事を書いた。
そこでは空席を作らないように、2席が空いたら2人組を先に案内している。なので3人組や4人組の人はなかなか案内されずに待ち時間が長くなってしまう。これに対して私より先に待っている客が文句を言い、私も文句を言った。が、これは会社の方針だからと言うことでどうにもならなかった。私は翌日だったか、そのチェーン店に電話をした。担当者は、客の回転率を上げることは重要だけれど待っている客に不満を与えないことも重要だと言っていた。このチェーン店はどの店でも行列が出来るほど流行っている所でもあり、収益性重視傾向に傾いているのかなと思わないでもなかった。
◆ 後日同じチェーン店の別の店に行く機会があった。その店も混雑していて待っている客が居たのだが、ほぼ待ちリストどおりに案内していた。2席が空いても次に案内すべき客が3人組だった場合には、その席を空けておくような感じになっていたのである。これが店によって違うことなのか本社からクレームに対する通達が出たのかは解らないのだが、もしも後者であるとすれば対応は素早かったと言えるだろう。と言うのも居酒屋のチェーン店などではクレームに対してリアルタイムに対応するようなシステムが出来ているところもあり、その店で料理の出てくるのが遅いとか品切れのものが多いなどのクレームを本社に入れると、即座に対応策が練られると言うことなのである。
◆ 競争の激しい外食産業界において、少しでも顧客満足度を上げるためにはどうすればいいのか。それはクレーム発生率の低減であり、店に置かれたアンケート用紙などの記入結果は無料でマーケティング調査が出来るようなものなので貴重だという。それと同時に顧客からのダイレクトな意見に耳を傾けなければ、それは店員の対応からメニュー、価格に至るまで、高いレベルを維持し続けなければ存続が難しいとも言われる。
集客力のアップは売り上げの向上につながるのはもちろんだが、それによって仕入れ量の増加と仕入れコストの低減をももたらしてくれる。
◆ 居酒屋チェーン店では冷凍食品も多用されている。メニューを増やすためには多くの食材を用意する必要があるが、販売量などを鑑みた場合に冷凍食品やレトルト食品を使った方が得な場合は多々ある。ただしそこにひと味加えるなど、独自の加工を施して冷凍食品っぽくない雰囲気を演出することも重要で、真夏の海の家で食うチャーハンのような、冷凍をそのまま出しましたみたいな料理では客はしらけてしまう。それも安い値段であれば納得もするのだが、冷凍食品の原価が知れているだけに割高感があると見向きもされなくなるだろう。その店で調理を行う場合は調理人の技術も味に大きな影響が出てくる。いくら半自動化されているとは言っても、アルバイトの高校生が揚げた唐揚げと経験豊富な調理人が揚げたそれでは味は違うのだ。
カメラ(6/8)
◆ 携帯電話内蔵デジカメの画素数競争も一段落だろうか。
一時期はやれ200万画素だ300万画素だと宣伝していたが、今は一部を除いては200万画素〜300万画素くらいで落ち着いている感じがする。ドコモも90xシリーズでは300万画素+の撮像素子がスタンダード?になっている。カメラ画質と言えば従来はシャープ製が優れていたが、他者の追い上げもあって今や目立たない存在というか、機種によっては他社製より劣っているものすら見られるようになった。おそらくこれはコストとかサイズとか価格が問題なのだと思う。シャープ的には金をかけられて大きさと重さに制限が無ければ充分な画質のカメラを搭載できることだろう。こうした足かせを除いたとしても画質向上が期待できないのはNECだと思う。N902iの頃にはフジのハニカムCCDユニットによって(ハニカム特有の)ノイズは多いが、それまでのNEC移動機よりはずっとマシな画質が得られていた。
◆ だがそのハニカムと決別し、CMOSの320万画素センサ(Kセラ?)を使い始めた903iからはNECらしい低画質に戻った。フォーカスは全体的に甘く、まるで油絵のようにドットに色を無理矢理乗せた風でノイズも酷く、およそ現在の水準とはかけ離れたものであると言わざるを得ない。NECは6軸手ぶれ補正だ何だと言っているが、そんな事より先にやる事があるだろうと言いたい。まさにこの辺りは日本人?の悪いところで、基本部分に手を付けないまま電気仕掛けで何とか誤魔化そうと試みる。実際この手ぶれ補正をディセーブルにすると少しだけ画質は良くなる感じがするのは、ディジタル合成によるアラが目立たなくなるためなのだろうか。
◆ センサのCMOS化は今後も進んでいくと思われ、携帯電話内蔵カメラもその多くがCMOS化されてきた。CCDを作っているSONYもドコモ向けはCMOS撮像素子ではなかっただろうか。一時期は微細化に不利と言われていたCMOSも今や小型品がどんどん作られるようになり、低雑音化も出来てきた事からコストメリットも大きいと思う。
コンパクトデジカメの世界では未だCCDがメインなのだろうか。キヤノンのディジタル一眼レフやニコンの一部にはCMOSセンサを採用したモデルもあるが、あれは撮像素子が巨大だからCMOSでも充分な性能が確保できているわけで、小さく安くと言う方向に進んでいくと当然ながら性能も低下してくる。CMOSということで周囲温度に対するノイズの出方にも大きな差があって、真冬に写した写真と暑いときに撮った写真の暗部を見比べるとノイスの出方が全然違ったりする。
◆ レンズの方はプラスチック+ガラスの多枚構成を採用するモデルもあるが、こちらも携帯電話搭載となると重さと大きさと価格がネックになるためにコンパクトデジカメのような贅沢?な構成を採る事が出来ない。
所詮携帯電話に付いているカメラなんてオマケだからと言ってしまえばそれまでなのだが、一方ではau向けのW53CAのような500万画素級の撮像素子を使用したモデルもある。さすがに光学ズームこそ付いていないが、デジカメっぽいレンズ周りのデザインなど気合いが入っている。
N904i(6/7)
◆ N904iを少し使ってみた感想である。N902iXに比較して20g近く軽くなった事は違いとして感じられる。胸ポケットに入れることを考えると、やはり120g以下でないと重いと感じる。サイズに関してはN902iXより一回り小さいが、これは特に(見た目を除いて)小さくは感じない。機能的にはメニューその他がFlash化された事による見た目の違いが大きいが、本質的にはさほど変わっていない。VGA化によるメリットは各所に見られるのだが、逆に手抜きと思われるような所も散見される。例えばメール画面などはフォントも綺麗になったし小さな字でも表示できるのだが、メッセージフリーやメッセージリクエスト表示画面は従来どおりの低解像度(QVGA用のフォントより更に荒い、16ドットフォント風)表示そのままなのだ。なぜここに手を入れなかったのは不思議で、メール画面であれば表示レスポンスなども影響するとは思うがメッセージ表示ならばそんな心配も不要なはず。
iモードブラウザ画面も同様で、従来の低解像度フォントそのままなのが残念である。この部分はスクロール速度等々にも影響するのだろうが、比較的目に付く部分なので気になると言えば気になるところだ。ちなみにiモードブラウザはQVGAを標準に画面が構成されているらしく、表示はQVGA機と変わらない。
◆ VGAが生きるのはフルブラウザやCGA用に作られたiアプリで、何度か書いているmobile2pcなどは画面を拡大しないと(つまり、VGA解像度以下にしないと)字が読めないほどなのだ。地図アプリにもVGAは有効で、確かに小さな字は人間の目の方の限界で読みにくくなるのだが、道路などが最小1ドットで表示される点を考慮するとメリットは大きく、単純にQVGA機の数倍の情報量を得る事が出来る。以前にblogの方にも少し書いたが、このゼンリンの地図はなかなか良くできていて、スクロールもリニアな縮尺変更も高速で行われる。地図データはネットワークの向こう側にあるのだが、HSDPAエリアであれば地図データの取得にもさほどストレスは感じない。GPSを連続測位モードで動かせば、いわゆるナビとしての動作もするし地図連動の周辺検索や渋滞情報の表示、ルート検索など一通りのことは出来る。GPSの感度はそこそこ良いのだが、通話中などは若干ブロックを受けるようで測位精度が低下する。パケット通信は測位とタイミングを取りながら行っているのか?連続測位で地図データを取得しながらでもおかしな動作はしなかった。
◆ 話は変わって2in1の方だが、通常にダイアルして電話をかける場合にはA番号を通知するかB番号にするかの確認画面がその都度表示される。(デュアル待ち受けの場合)マルチナンバは(確か)基本契約番号以外の通知が出来なかった気がするので、一応は違いがあると言うことだ。
B番号用のメールはWebメールになるのだが、URLが書かれていたとしてもそこをクリックは出来ないしコピーも出来ない。なので、クリックしたければA番号のメールアドレス宛に転送してしまうのが楽だというか、そうしないと長いURLを打ち込み直す必要があるので不便である。同様にHTMLメールを書くことも出来ないので、デコメール派には使いにくいかも知れない。なおB番号のメールアドレス宛にメールが来るとA番号の(つまり通常のiメール)に着信が通知されてくる。
不思議な契約(6/6)
◆ N904i買い増しで2in1も使ってみることにした。番号はSBMからポートアウトでそれを使う。すなわちSBMは解約となったわけだ。SBMを使わないで何かを書けば「使ってから意見しろ」と言われ、使ってみて駄目だなと書けば「悪意を持った評価だ」と言われる訳で、結局どちらでも違いが無いのでMNPを経験してみる意味も含めて番号をドコモに移した。SBMの気に入らない点はエリアの狭さと安心して使えないことの2点である。安心して使えないというのは、いつどこで何が課金対象になるのか解らない不安が大きい。例えば先月は渡米中にSMSが157から来たのだが国際SMSが無料なのか有料なのか157に聞かなければ解らなかった。ただSMS中に書かれているURLをクリックしたら有料のパケット料を取られる(S!には加入していないのに)と157には言われた。もちろんメール中に書かれているURLをクリックするなどという危険な真似はしていない。
◆ MNPで行うことは、まずはSBショップに行って予約番号を貰うことに始まる。ショップでは一通りの引止めが30分ほどの時間をかけてされたが、エリアと信頼感に不満があるからと言うことで、無事に予約番号を貰うことができた。その後ドコモショップに出向いて2in1のB番号(A番号が主番号で、B番号が追加される側になる)にMNPで持ってきた番号を入れてもらう。のだが、これが又変な契約の仕方なのだ。ドコモ的には2in1で加入者水増しを狙うわけなので新規に契約するという手続きになる。なので新規契約扱いで料金プランを設定したりするのだ。実際にはA番号の料金プランがそのまま使われるのでB番号側に料金設定など不要なのだが、これも加入者数にカウントするための手続きなのか。
こうして新規契約を行った後、一旦その契約を解除する。解除するのだが番号だけは残しておいて、それを今度はB番号として設定するというややこしさなのだ。
この時点で料金プランなどは解約されて番号だけが生きている状態になる。
◆ 2つの番号をSIMにどうやって書くのかなと思ったら、SIMは従来どおりのA番号のみであってネットワーク側がトリックを使ってA番号宛にB番号で着信を仕掛けてくる仕組みになっている。したがってネットワーク側の設定が完了した時点で移動機の2in1設定が可能になり、それぞれ別の待ち受け画面や電話帳へのアクセスが可能になるという手の込んだものなのだ。端末設定ではA番号で待ちうけ、B番号で待ちうけ、デュアル待受けが設定でき、デュアル待ち受けに設定した場合もA番号宛の着信なのかB番号宛の着信なのかは着信音や着信画面、表示色などで判別が可能なようになっている。おそらくはISDNのマルチナンバみたいな仕掛けだと思うのだが、ドコモ自身が「他者にはなかなか真似ができないはずだ」というとおり、色々トリッキーなことをやっているのではないだろうか。
◆ 2in1を使ってみようと思っている方はB番号を新規契約する事になるので新規契約価格で端末を買うことができる。正確には新規加入で端末を買っておいて、それをそのままB番号に移行する(年割りは解約扱いにはならない)事が可能なのだ。またB番号を解約する場合には、一旦2in1を解約(この時点でA番号に相当する主契約が2つになる)し、バラバラになった番号の片側を解約するという面倒なことをやる必要がある。といっても面倒なのはドコモ側の処理だけで、解約する側は黙って待っているだけで良い。
N904i(6/5)
◆ ドコモの携帯電話はN902iXを使用していた。大きく重いモデルではあるが、HSDPAは一度経験するとやめられない訳で、N902iSにもN903iにもあまり魅力を感じなかったのである。Nに拘る?理由は日本語入力にT9を使っているためである。それに904iシリーズとしてはNのみがHSDPA対応と言うことでこれに買い換えた。サイズはN902iXより一回り小さくなり、20g近く軽くなり、普通のデザインになった。気に入らない点ももちろんあって、カメラが底面なので少々使いにくいことと画質が悪いこと。画質に関してはN902iXもノイジーで褒められたものではないが、それよりも全体的に眠いというかCMOSそのものというかNECらしい低画質というか、無理やり彩度だけを引き上げた水彩画のようだというか、とにかくそんな感じのお世辞にもほめられたものではないものだ。
機械的にはヒンジ構造の為にN902iXよりは大幅に剛性感が低下している。N902iXの場合はデザイン的にというか構造的に丈夫なのだが、N904iは逆にそのデザインがヒンジ剛性を上げにくくしたと言える。
◆ とは言ってもSBM向けの705Pなどよりは剛性感があるのだが、N902iXを使っていた身からするとキー側と液晶側に横方向に力をかけたときのグニャっとした感じは多少違和感がある。液晶はVGA化されている(N903iから)が、地図やpdfを見るときにその恩恵を感じる程度でiモードブラウザはQVGA解像度に拡大表示されるだけである。この地図のアプリ(期間限定で無料で使える)はなかなか良くできていて、特にシームレスとも思える拡大と縮小はたいしたものだ。java描画速度に助けられているのはもちろんだろうが、BENZの純正カーナビよりよほど良い感じがする。無料試用期間が切れた後も毎月金を払って使い続けるか否かは微妙ではあるけれど、移動中の使い勝手などをもう少し評価してみようとは思っている。
◆ N904iはイタリア人がデザインしたということだが、その外観よりも内部のメニュー画面などのデザイン性を評価して良いのではないかと思う。この辺りはソフトウエアとの連携も重要になるわけで、多少中途半端な印象が無いでもないのだがこれまでのNEC製には見られなかったマンマシンインタフェースとそのデザインが新鮮だ。VGA解像度に加えてFlash(かな?)のメニュー画面などを見ると動作が遅いのではないかと思うし、実際Flash画面を使うと一瞬反応に間がある場合もあるがシャープ製などに比較すれば贅沢な悩みに違いない。悪評高かった低解像度のギザギザフォントも(完全ではないが)修正されていて見やすくなった。NECはシャープやPMCにシェアを奪われっぱなしで、その為か独自のキー配列(濁点が#に割り当てられていた)も一般的なそれ(濁点は*に割り当てられている)に修正されるなど、少しだけ謙虚な姿勢が見られたりするのだ。新サービス対応は2in1で、これもソフト的には苦労があっただろうなと思わせるような動作になっているが詳細は明日書くことにしよう。
北米(6/4)
◆ 先月は久しぶりに北米に行ってきた。前回行ったのはシカゴだったのでかなり時間が経っている。成田のセキュリティチェックも厳しさを増したというのだが、金属探知機の感度は国内線のそれより低いように思えた。国内線搭乗時には携帯電話はおろかキーホルダー一つにも反応するのに、成田ではシャツの胸ポケットに携帯電話を入れたまま通過できたのである。一方で米国側のチェックは厳しく、現地のコンビニで買った小さな歯磨き粉を捨て忘れて発見された。X線チェックで怪しいと判断され、その後なにやら紙?布?のようなものをバッグに入れ、それを取り出してから大げさな機械でチェックし歯磨きチューブを発見するという手順だった。何しろ私もそんなものをバッグに入れたことを忘れていたくらいで、セキュリティチェックの発見能力はたいしたものだと思った。また、日本では行われない靴のチェックもされるので、セキュリティゲートでは靴を脱いでX線検査を受ける必要がある。
◆ 米国入国時に指紋と顔写真を撮られるのも今回が初めてだ。指紋押捺問題に猛反対していた中国や韓国の人々は米国旅行はしないのだろうか。米国には世界各国の人たちの膨大な諮問データベースが出来ているはず。自国で指紋を採るとなると反対意見も多かろうが、旅行先のイミグレで採られてしまうと反対も何もないというか、嫌ならそこで引き返せと言うことになるのかな。日本の警察は米国の持っている指紋データベースが欲しくてたまらないかも知れない。指紋はレーザスキャナのようなもので写す感じなので、ヤバい系の人たちは「指紋付き手袋」を装着するのかも。少なくとも生体認証というわけではなさそうである。
◆ 米国内で変わった事というと、自動販売機が増えたことだろうか。コーラなどの販売機は大型ショッピングモールにいくつも置いてある。それに加えて、ちゃんとお釣りの出る自動販売機?もあった。いや、コーラの自動販売機からお釣りが出るのは当たり前として、安っぽい紙コップに入ったジュースの販売機はコインのみ受付でお釣りも出ませんみたいなものを見たことがあるのだ。それに対してコーラの販売機は紙幣を受け付けるしお釣りも出てくる。バートかカルトレインかの発券機はコインのみ受付でお釣りも出なかった(投入したコイン分のチケットが出てくる)ような気がするが定かではない。
◆ 航空機はエアバスで、速度は遅め。ボーイング機の方が速いヤツが多いと思うが座席間ピッチはエアバス機の方が一般的には広めのようだ。エアバス機のモニタを見ていると対地速度と風速が出るのだが、日本からサンフランシスコの追い風速度は遅いときで40km/h程度、速いときには200km/hにもなってこの時の対地速度は当たり前ながら1,000km/hを超えていた。それにしてもアメリカ大陸は遠いな。往きで9時間、帰りは12時間近くかかる。世の中は高速機よりも低燃費機と言うことで音速を超える旅客機は当分作られそうにないが、これがマッハ2で飛んでくれたらずいぶん楽だろうなと思った次第だ。
常時接続(6/3)
◆ 今や当たり前になったインターネットの常時接続だが、ほんの数年前にはテレホーダイなどのダイアルアップが主流だったのだから時代の変化は早い。常時接続の一般化を推し進めたのがADSLであることは間違いなく、それ以外ではCATVによる接続程度しか道がなかったのである。ADSLの普及に一役買ったのは紛れもなくYBBであり、衝撃的価格と派手(無茶?)な販売方法で顧客獲得を行った。価格に関しては実はさほど衝撃的ではなく、なんだかんだと金が取られたことには違いないが、それでもYBB以外のISPよりは安かったと言える。ただしそれは赤字価格だったわけで、これでは経営が成り立たない。いや、もしかしたらインセンティブ額を下げれば安価維持が出来たのかも知れないが、それでは商売的な面白味に欠ける。そこで速度のアップと共に値上げを行い、今となっては(最低速度のものを除いて)他社のADSLより高くなってしまった。
◆ 各ISPや電線屋(NTTなど)もYBB対抗で多少安価にはなったが、そもそものサービス内容などが違うため同列で比較するのは難しかった。そんな中で中小ISPは統廃合され、大手も売却されるなど様々な動きがあった。
sonetはホームページサービスを止める(やめた?)らしいし、無料のblogブームでホームページ用サーバ自体の需要が低下したのは事実だと思う。特にsonetの場合はcgiが使えなかったと思うので余計だろう。
インターネット広告は今後も成長が期待できる分野であり、ソフトバンクはバリューコマースを買い取ったのだと思う。無料系のサービスは広告料収入を原資として運用されており、それが立派な商売になるのだから凄いものだ。ただし接続サービスの無料化は過去に行われながらも成功した企業はなく、あのライブドア(堀江さんが買い取る前)も、元々は無料の接続サービス会社だった。
◆ 今後はFTTHがどんどん増えてくるはずで、実際ADSL加入者は減少傾向である。ADSLに比較すればずっと安定な接続の出来るFTTHと、それに組み合わせるIP電話を使えばADSLとさほど変わらぬ価格で常時接続が出来るのに加え、フレッツなどはCATVチックなこと(CATVではないが)までサポートするなど付加価値商売に乗り出している。CATV事業者がインターネット分野に乗り出すのだからその逆もありと言うことか。こうなると圧倒的に広いサービスエリアを誇るフレッツ優位となるのだが、果たして今後はどうなるのだろうか。伝送速度も現在は1Gbps(だったかな?引き込み線は100Mbpsかな)だが、時代と共に幹線の速度はどんどん上がるだろう。
◆ そんな中でインターネットビデオ配信サイトが帯域を食い過ぎるという問題も取り上げられている。こうしたサービスを利用するユーザが増えればISPはバックボーンを太くしなければならず、それは利益を削ることになる。いくつかのISPが値上げを表明しているのもこのためで、ビデオ受信とP2Pでいつも帯域はいっぱいなんて状況が起きてしまい、それを解消するには値上げをしてでも設備や回線の増強を行わざるを得ないからだ。
小型車(6/2)
◆ ワンボックスブームも終焉なのか、スーパーなどの駐車場でも小型車が凄く増えたように感じる。いわゆるセダンは余り売れていないと言うが、2BOX小型車は人気が出てきたのだろうか。街でもよく見かけるパッソやマーチなのだが、これらはウルトラ低速向きのセッティングというか何というか、先日もカローラのサスペンションに関して少し書いたのだがマーチやパッソもその流れをくむセッティングなのである。とにかく少しでも横Gがかかれば派手にロールするというか、ステアリングを切るとまずロールが始まってそれから車体が向きを変え始めるという感じだ。ロールだって半端ではなく、それこそ横転してしまうのではないか(重心が低いのでたぶん大丈夫)と思うくらいの派手な姿勢変化を伴う。これは運転者より、むしろ後ろを走っている車から見た方が不安感は大きい。もしもこれらの車の後ろを走る機会があったら、コーナリングに伴うロールの大きさが認識できるはず。
◆ 姿勢変化が大きいのでコーナリング性能もブレーキ性能も褒められたものではなく、怖くて速度が出せない感じだ。が、その怖さを知らない人がスピードを出して急ハンドルなどを切っても車は言うことを聞かない。
トヨタも日産も同じようなセッティングだと言うことは、これらの車を求める層が安全性よりもふわふわな乗り心地を選ぶと言うことだろうか。ホンダの小型車は日産/トヨタほどの不安定さはないようだが、もしもマーチやパッソの売れ行きが良ければホンダも方針転換するかも知れない。
この柔らかいサスペンションセッティングは高齢者向けなのかななどと思ったりもする。振動が足腰に伝わると痛みが走るとか、そういった高齢者の方には好まれそうな気がするのだが、私だったら車酔いするな。
ブレーキ性能の悪さも恐怖の要因であって、これはSLとCの違いにも似ている。SLに比較するとCは本当に止まらない。なので自ずと車間距離を取った運転になるのは良いことなのかと言いたいが、もしも子供などが飛び出してきたりしたら大変である。ブレーキの効き具合の一つはタイヤの能力にもあるのだろうが、ワンボックスカーなどを見るとサスペンションのセッティングというか姿勢変化の大きさもおおいに関係していると思う。
◆ Aクラスを買うときにも国産小型車を検討したのだが、当時より更に運動性能は劣化していると思う。パッソのSMを見ると雨の日でも高速道路でも安全だと謳っているのだが、あえてそこを強調しなければ売れないほど非安全だと思うし、あのCMは間違いなく誇大だ。小型車の場合は車重もさほど重くないのでサスペンション周りにカネをかけないとなかなか乗り心地は良くならないと思う。そこでサスペンションを柔らかくすることで誤魔化したいのかも知れない。少なくともタウンスピードで直線路を走る限り、スーパーの駐車場でステアリングを切る限り破綻しているサスペンションはドライバーに知られることはない。姿勢変化が大きいと当然ながら燃費は悪くなるはずなのだが、10・15モード燃費テストの際に姿勢変化が起きるような運転をする訳ではないから良いのか。燃費が良くて取り回しが良い小型車を検討されている方も多いと思うのだが、この辺りの安全性能にも気を配って車選びをしていただきたいと思う。ワンボックスからの乗り換えだと、元々の運動性能が低いので気にならないのかも知れないが、一度ちゃんとした車に乗ってみればその違いは一目瞭然だ。
2.5GHz帯(6/1)
◆ 2.5GHz帯の割り当てに関して総務省は既存の3G事業者を除いた移動体通信事業者に割り当てるとした。このバンドを有効かつ迅速に使い切れるのはドコモかKDDIかと言われていただけに意外な印象を受けた。多くの企業がWiMAXへの参入に意欲を燃やしているように思われるのだが、事業展開と資金集めを考えると簡単ではない。3Gへの新規事業者であるEMは3万人ほどの加入者を集めたが、これではとても商売にはならない。加入者が集まらなければ資金難に陥り基地局建設が出来ず、基地局建設が出来なければ加入者は集まらない。アイピーモバイルは資金ショートで未だ開業できておらず瀕死の状態から立ち直れるのか微妙なところだ。
◆ もしもドコモやKDDIが参入したとしたら、年間数千億円規模の投資が出来ないこともなく、既存の基地局にWiMAX設備を併設してシステム間ハンドオーバを行えば現状の携帯電話にWiMAX通信機能を付加できる。基地局を持っているという点でWILLCOMも強いと思う。実際2.5GHzにて次世代PHSのサービスを行う(免許が交付されれば)訳で、携帯電話事業者に比較すれば豊富な資金があるとは言えないものの、全国規模で展開しているサービスエリアはプラスに働くはずだ。ではWiMAXと次世代PHSはどこがどう違うのか。双方共に似たような規格でありOFDMAによるアクセスを行う。デュープレクス方式はTDDであり、タイムスロットによるマルチアクセスも行う。
◆ 基地局出力は携帯電話基地局並みで移動機出力は0.2W程度と、現行PHSより携帯電話に近いシステムとなる。
そのためマクロセル構成も可能になり、マイクロセルによるMIMOなども考慮される。モビリティに関して、WiMAXが120km/h前後での通信を担保しているのに対し、次世代PHSはその2倍以上に耐えうるシステム設計がなされる。仕様制定がWiMAXより新しい次世代PHSは、WiMAXが不得手とする部分をカバーした格好だ。占有帯域幅は可変ながら最大は10MHz(一応)で、通信速度は15Mbps程度が得られるはず。上り方向でシングルキャリアを使える次世代PHSは、消費電力面でWiMAXより有利になるが上り伝送速度は上がらない。もっとも上りもマルチキャリアにすれば消費電力と引き替えに伝送速度を上げられる可能性もあり、規格上は双方が存在している。
◆ サービスエリアは予想の域を出ないが、高トラフィックの都市部ではマイクロセル化によりスループット重視で、ルーラルエリアではマクロセル化によってセル半径を大きくしてくるのではないだろうか。通信速度と消費電力は比例関係にあるので、高速伝送の代償として消費電力は過大になる。現状のWiMAX移動機が数ワットの消費電力だと言われ、次世代PHSは勿論それよりは少なく出来るだろうが現行PHSのようなローパワー化は当面難しい。FOMAにしても、充分な基地局数がそろわないうちにサービスインし不評を買ったのは、免許条件としてサービス時期が規定されるためだ。これは2.5GHz帯においても同じ事が言えて、仕様確定後にフルスピードで端末開発や基地局設置を開始したとしてもサービスイン時期に充分なエリアが確保出来る可能性は低いのである。
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