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過去の雑記置き場


トラフィック(9/1)
ラーメンを食う(9/2)
火星に住む(9/3)
spam事情(9/4)
電動バイク(9/5)
水素を作る(9/6)
メール(9/7)
攻撃(9/8)
傾向(9/9)
インセンティブ(9/10)
税制改正(9/11)
BBルータ(9/12)
保存(9/13)
ハイブリッド(9/14)
水素(9/15)
LED(9/16)
続不公平感(9/17)
ディーゼル乗用車(9/18)
姿勢制御(9/19)
何故売れない(9/20)
ストリートビュー(9/21)
良い事悪い事(9/22)
意外に集まらない(9/23)
電子化業種(9/24)
転送(9/25)
保険代わりに(9/26)
通行料金(9/27)
余りまくり(9/28)
文字コード(9/29)
長寿の国(9/30)


長寿の国(9/30)
◆ 100歳以上の人が3.6万人で記録更新、そんなニュースがあった。人生50年と言われた地代もあったというのに、何とその2倍を生きる人々。100年も生きていたら神の領域に近づけるのではないかという気にもなる。いやいやそうではなく、100歳の人は生と死の中間にいるのだと言っていた人も居た。若い頃に重病にかかったとすると、何としても生きたい生き続けたいと強く思う。それが100歳級になると生死をも超越した?思考になり生きていようがいまいが変わりは余りないかも知れないと思うとか何とか。本当かどうかは怪しい話だが、思考力が衰えてくると死に対する恐怖や生に対する執着も少なくなるのかな。

◆ 高齢者分布としては沖縄を筆頭に西南方面に集まっている。逆に長寿でないのは埼玉県だそうだ。北日本は塩分摂取量が多いとか酒類摂取量が多いとかが長寿を阻むのではないかとも言われるが、実は摂取円分量を考えると健康人が多いとか何とか。曰く、ミソを多く取るとカリウムがナトリウム分の排出を助けるのだとか言うのだがこじつけかも知れない。沖縄は長寿県だが普通は暖かいと成長が早いから寿命が短くなるような気がする。野菜だって良く育ってデカいし。いや、でも人間がデカい訳じゃないから野菜とは違うのか。温暖な気候も健康に良いのかも知れないが、自然破壊が少ない、公害が少ないという点でも本土より有利なのかも知れない。

◆ 高度成長期といわれた頃、自動車や工場からの排ガス規制も余り行われず、工業地帯の空は曇って今の中国を思わせるようだったと思う。光化学スモッグ被害や排気ガスによると思われるぜんそく、公害企業の排水や煤煙に起因する健康被害が発生した。そんな中で育った団塊の世代(ちょっと時代は違うか?)は果たして長寿なのだろうか。そもそも日本国は長寿が嫌いなわけで、それは生き続けていられると年金を払わなければならないからだ。そこで数々の老人虐め策も発動しているから長寿記録は止まってしまうのかも知れない。ただ長寿者と呼ばれる100歳以上方々の人口は増えているわけで、カーブを見る限り頭打ちになりそうにはない。

◆ 100歳以上とは言わないが老人人口だってどんどん増えてくる。社会保障や年金、保険システムなど一体どうなるのだろうか。そんなことを考えれば将来が不安になるのは当然で、何も暗い未来に子孫を残さなくてもと考える人が増えれば少子化は進む。少子化と高齢化が進み、今のペースで国の借金が増えるとどうなるのか。それこそ中国の植民地の方がマシみたいな日本になりはしないのだろうか。公務員改革だ無駄遣いの廃止だと政治家は言うが実現はしない。というか官庁の連中は無駄遣いこそ仕事みたいな、天下り先を肥やしてそこに自分が入り込むのが人生計画なのだから仕方ないと言えば仕方ない。

◆ いくら悪い奴らだと言っても生きていくための努力なのだろう、天下り先の確保やそこにカネを流すことは。政治家がその流れを止められないもの政治家の人生がそっちに引っ張られているからかも知れないしね。



文字コード(9/29)
◆ 日本語の文字コードは色々あって分かりにくい。分かりにくいというか面倒である。F&Fのページでも時にEUCが使われていたりS_JISだったりUTF-8だったりとバラバラだ。本来は全て統一して書き直すのが良いのだが他人様のcgiなどはそれ自体がSJISだったりEUCだったりなので手に負えない部分もある。まあホームページの場合はそこで使われている文字コードを宣言さえすればブラウザが解釈してくれるから良いとは言っても、実はその宣言すらしていないページが沢山ある。いつかまとめてやろう(当然人間がやるのではなく、自動で)と思いながら放置状態だ。今後様々なブラウザが出てくると文字コードを明示していないと困るかも知れない。

◆ メールの方も文字コードという概念が出てきた。というのも従来はメール本文はJISコードで書くというのがスタンダードだったのだが、そこにUTF-8が現れたのでややこしくなった。これも多言語対応のスタンダードと言うことになれば今後はUTF-8の利用が増えるに違いない。UTF-8の話が出てきたのはGmailが広まったからだとも言われる。実はそれ以前からOEなどはUTF-8に対応していて、それで送ると文字化けメールが届くとか一部Webメールサービスでは読めなくなるとか言われたものだ。しかしOEに続いてGmailもUTF-8を推奨するとなると雰囲気は変わってくるかも知れない。

◆ Appleはちぐはぐな印象で、iPhoneは確かUTF-8でメールを送ってくるのではなかったかな。しかしMACのメーラはUTF-8を解釈してくれないとか何とか。MAC使いではないので詳細は不明なのだが、読めないものは読めないので悪しからずみたいな事になってしまうのが文字コードなのである。そんな場合はどうするかというと、これはその文字コードに対応したメーラを使うしかない。Webメールの場合はもう少し簡単で、文字コードの設定さえ変えれば動作するものもある。(その他エンコード方式の追加も必要かも知れない)UTF-8化によってにょろ(〜)がうまく処理できないとか何とかの問題も出てきたわけだが、世の中がunicodeに向いているのならばそれに合わせなければなるまい。といったってホームページの文字コードを全て直すのは結構大変かも。いや、フィルタを作って順番に流していくだけで済めば良いのだが、前述cgiのように単なる変換では済みそうにないものとか、そのcgiの中での処理も漢字コード別に行っているものとか、なんか頭が痛いのである。

◆ F&Fでサービスしている、携帯電話でPOPメールを読むアプリもUTFには対応していない。従ってunicodeで書かれたメールはキレイに化け文字の列となる。というかたぶん数字とアルファベットだな。これは以前機能追加しようと思ったのだがやっていない。実はPmailは夏のISPの業務終了に伴い一旦サービスを停止していたのである。しかし使っている方も多かった(らしい)ので又密かにサービスを開始している。ただしセキュリティの関係もあるのでメール送信は出来ないようにしている。PmailはWebメールなどを使えば不要なのではないかと思ったのだが、マルチアカウントで比較的軽い(アプリサイズが小さいから)リーダとして重宝がられていると言うことなのだろう。なのでunicode対応もしたいのだが、ちょっとやってみたらうまく行かなかったので放置状態なのだ。



余りまくり(9/28)
◆ 無料通話分がたっぷり余っている。というか繰り越せないほどに溢れていて他の家族の補填用に使われているのが現状である。こんな事は余りないのだがたまたま自分から発信する通話がなかったと言うことで、当然料金プランは最低のSSにしているのだが、それが2ヶ月分の繰り越し+当月分で3,000円分余っている。この繰り越しと分け合いの関係はドコモが優れていると思う。auの場合は繰り越しか分け合いかの選択だった気がするしSBMはそもそも無料通話分の概念がない。料金プランの変更自由度もドコモが高かったと思うが、繰り越しバッファのおかげで頻繁な料金プラン変更は行わずに済んでいる。

◆ 分離プランでケータイを買えば分離プラン料金が適用されるので最低月額は980円になるが、今は未だ買い換えていないのでその恩恵を受けられない。なんだかもったいないなぁ。来月からはパケホーダイが実質値上げだったかな。私の場合は現状のパケホーダイを契約しているのでそのまま継続予定である。ただ、今後ずっとそのままでいられるかどうかは微妙かも知れない。新サービスや新割引を作り、その割引が欲しければ新プランに変えろと、暗黙の圧力がかかるかも知れないからだ。ドコモもこうした値上げに傾くとすれば、次は保険システムの改悪と請求書郵送料の徴収、そう、SBMの真似をし始めるかも知れない。価格競争をしているように見せかけながら、実は他社の高い価格に合わせるというのは納得できない。

◆ 第一弾はiモード代の値上げ、そしてパケホーダイ上限額のアップである。SBMは自網内メールの有料化、メール送受信料の値上げ、無料受信範囲の縮小などが他社追従値上げっぽく感じる。料金プランそのものの他社追従はやめたが、細かな部分の値上げは真似しますよという感じか。その他、自主的値上げや実質値上げは保険システム然り、請求書郵送料然り、端末価格はモロに値上げで特別割引分の減額も直接的な値上げだ。こうして値上げをして稼いだカネは新規顧客獲得費用やiPhone用インセンティブ、法人契約用スペシャルプランや民団プランなどに流れていく。勿論ドコモやauにしても程度に違いこそあれ似たようなものだ。

◆ 一見安そうなホワイトプラン、キャッシュバックや商品券のばらまきでSBMは加入者を増やしているわけだが、設備投資も行えない状況になるなどフトコロ事情は必ずしも豊かではないと思う。そうなれば企業存続のために値上げしなければならず、そこにドコモやauが追従するとなると、見かけ上はお得なように感じるけれど実は全然お得ではないというソフトバンク商法そのものが携帯電話業界に蔓延するという恐ろしいことにもなりそうだ。
これを阻止?するにはSBMに儲けて貰わないと困る。といっても儲けたところでその金を新規顧客獲得に使ってしまうのだからアレなんだけど、現状では6円ケータイとして使う人の割合が増えすぎたという事なのだろうな。



通行料金(9/27)
◆ 政府は経済対策絡みという名目で高速道路料金の割引策を発動し、既に行われている路線もある。ガソリン価格高騰と自動車保有台数の減少は道路を走る車が少なくなることを意味し、通行料が高額な高速道路は寄り敬遠の対象となる。
しかし国交省としては何としてでも交通量予測の数字をプラスに持っていかなければならず、その為なら(というか、その為のみ)通行料金を下げましょうと言うわけだ。これまでに通行料が高すぎるという話は何度も何度も何度も(はい、ここでもくり返してみました)出たが、役人の言うことには「料金は適正であり高すぎるとは思えない」だった訳だ。それを値下げするというのだから通行車両数の減少は無視できなかったのだろう。

◆ 通行料金を下げるとどの位交通量が増えるかだが、市場調査によれば多少の下げは関係ないとみる人が多いとのことだ。半額とかそれ以下になってはじめて割安感が出るわけで、時間指定や曜日指定で割引をといったところで、ならば高速道路を使おうかなと感じる人の割合は限定的だと言えそうだ。これは東京湾横断道路にも言えることで、開通当初の通行料金は4千円だった。4千円ですよ、よんせんえん。これだけのカネがあったら東名を走ったとしてもかなり遠くまで行けちゃう。しかも、この価格での通行量を2.5万台/日、2017年には6.4万台/日と見積もったというのだから国交省の役人の悪質さが分かる。この高額料金のために通行量は全く伸びず1万台/日を割り込む年もあった。そこで一気に千円値下げを行うも、絶対価格としては納得できるようなものでもない。更に期間限定割引キャンペーンみたいな策で通行料を下げたりもし、今はセット割引的な価格が設定されていると思う。

◆ 有識者?によれば、目標通行台数である2.5万台/日を確保するには通行料金を千円以下にする必要があるという。絶対価格の問題もあるのだが料金を1/4に下げて通行量は2倍になるという感じなのかも知れない。アクアラインよりも料金が高いらしい本四連絡橋も割引対象だというのだが、それも最大で半額でしかない。道路を造れば儲かるから作る。今は亡き金丸(孫は活躍中)の亡霊はアクアラインを彷徨い続けているのかも知れない。そうして多額の費用をかけた道路の通行料金は自ずと高くなり通行者量が少なく役立たない道路だと言われる。それでもなお道路を造りたいのは、そこにカネの山があるからだ。

◆ 今回の料金割引で交通量が増えなければ、もっと道路を作りたい国交省は更なる値下げをするかも知れない。それこそソフトバンク商法ではないが、今なら1,000km走るごとに50リットルのガソリン券が付いてきますなんて話になったら面白い。一旦廃止されたハイウエイカードやETCの前払い制度も復活させて、スーパーボーナスまがいの料金支払いシステムを採用し、道路会社はその債券を売って見かけ上の会計状態を良く見せたりして。そう考えるとソフトバンク商法って使い道があるかも。ただし怪しげな会社とか怪しげな政府とか怪しげな公益法人とか怪しげな…



保険代わりに(9/26)
◆ 色々なことを考えつくものだなぁと感心するSBMの売り方なのだが、携帯電話販売コーナでは新規契約や機種変更(SBMの場合はスーパーぼったくりローンがあるので買い増しという概念はないのかな?)をした客に対して、その機種を紛失したり水没させたりした時のためにもう一台如何ですかとスパボ一括売り端末を勧めている。確かにこれは悪徳商売とは言えない。何せ維持費がタダだし改悪された保険システムに加入するよりお得な感じもする。いざとなれば(って、ならなくても)ちゃんと電話としての機能も果たしてくれる。SBM的には加入者数増大がはかれるのだからインセンをばらまく価値もあろうかというわけだ。買う側にしても高額なローンを組まされたその一部から出ていると思われるインセンティブを自ら手に入れる訳なので悪い気はしないだろう。

◆ スーパーボーナスによって端末販売台数が激減している現状で、こうした「一人二台」を推進すれば端末販売台数も伸びるし契約者数も上向く。確かにスパボ一括で売るにはインセンティブが必要にはなるのだがSBMにとって必要なのは「何台売ったか」「何人加入させたか」なのだからそれでつじつまは合うと思う。そしてスパボ一括端末を買った人が間違ってSBM以外に電話でもしてくれれば通話料収入も入ってくるし、2ヶ月分は特別割引がない訳なので多少の収益にもなるという寸法だ。これがドコモやauの場合だとどうかというと、どんなに安くても月額980円はかかるのだから予備機として番号入りの携帯電話を持つのはお得ではない。

◆ SBMは端末代だけではなく月額料金も無料にして儲かっているのかと疑問に思う方も多いだろうが、これは間違いなく儲かってはいない。しかし加入者増こそ通信事業者の魅力のバロメータであると見る投資家が多い以上、何としても純増を確保しなければならない。
ヨドバシカメラの店員さんによれば最近はスパボ一括売りをやっても客の集まり方が過去ほどではないとは言うのだが、それでも集客効果もあるし集まった客がスパボ一括端末より高額ローン端末の方が良いなぁと思って買ってくれることもあると言うから、この売り方には意味がある。

◆ そして高額端末を買った人に保険代わりにとスパボ一括端末を勧めれば加入者数が増えるので更にお得というわけだ。実際問題としても予備機はあった方が良いと思う。SBMのサービス体制は非常に悪いので壊れたら予備機に交換した方が良いかも知れない。これを2年ごとにくり返せば良いことで、確かにハイエンド端末は高額ローンを組む必要があるのだが、それ以外であれば一括ゼロ円端末で充分だ。SBMの場合は新端末に合わせて新サービスを開始する訳ではないので安上がりだ。ドコモなどは緊急地震速報を受信したければ、大容量動画を観たいなら905以降を買えみたいな感じになるが、SBMの場合はその量サービスとも行われていないのだから潔く安価な端末で良いと思える。



転送(9/25)
◆ auのメールシステムはおそらく携帯各社の中で最も自由度が高くPCで使われるE-Mailに近い実装がされていると思う。一つはfrom行を勝手に変えた成り済ましが出来ることであり、もう一つは転送だ。転送はメール容量の限られた携帯端末の他にストレージ出来る点で使い道があると思う。しかし素人さんに使わせるにはシステムの方が追いついていないと思う。すなわち、転送先がエラーになった場合に転送者本人はそれに気づかないと言うことだ。これは一般的PCメールと同じではあるのだが、万人が使う携帯電話なのだからエラーを転送者本人にも伝えた方が良いのではないだろうか。

◆ F&F情報メールでも度々このauの転送には悩まされる。メールが転送先でエラーになると送信元であるF&Fにリターンが来るのだが送信先が解らない。多くのメールサーバはどこでエラーが起きたのか?どのアドレスに送られたのか(転送元)が解るようになっているのだがauの場合は単に転送できなかったよとしか言ってこない。従ってF&Fでは登録者全員にメールを出して転送エラーが出ているから皆さんチェックしてくださいねとやるわけだが、そもそも転送設定すら忘れてしまっているような場合は自分のことだと気づかない。そんなヤツは居ないだろうという無かれ。知人から来たメールには「私のメールアドレスに送ると英文で書かれた何かが自動返信されるようなのですが、何が起きているのでしょうか?」と問い合わせてきた。何のことはない。PCからケータイへ転送を仕掛けていて、それを忘れてケータイのメールアドレスを変えてしまったからメール差出人にエラーが返ったというお話なのだ。

◆ この場合はPCからケータイへの転送だったのでリターンにもそこそこ情報があった。しかしauから他に転送している場合は転送先(エラーになったアドレス)は解るが転送元(元々のメール到着アドレス)がどこなのかが解らない。F&F情報メールも配信数が多くなってきて手作業での対応が難しくなったこともあり、仕方ないので重い腰を上げたというかメール配信システムを見直してauのリターンにも対応するようにした。本来は何通かのリターンがあった場合に登録を抹消するべきなのだが、携帯電話事業者様からは宛先不明メールを何度も送るなときつく言われている関係もあり、一度でもエラーが返ってきたら迷わず削除している。例え転送先がエラーでも消す。

◆ この実装により被害?を受けるのは転送先がうまくメールを取り込んでくれないことのあるフリーメールなどだ。エラーコード4xxが戻されれば転送元がリトライすると思うのだが、何故か即時にエラーが返ってくるものもある。勿論ユーザが居ない場合は即エラーになるが、そのような不安定メールサーバはメールを受け取ってくれたりくれなかったりするのでタチが悪い。



電子化業種(9/24)
◆ SBMはついにiPhoneばらまきも開始する。通信料も通話料も本体料金も3ヶ月無料というのは既存の法人向けサービスに近いものであり驚くに値しないのかも知れないが、高額ローンを組んで買った個人ユーザの立場は一体どうなのかと思うと悲しくもある。
確かに法人は長期利用が見込めるだけにオイシイ所でもあるし、これまで弱かった部門で開拓のしがいがあることも分かる。EMやWILLCOM等を弱らせるためのばらまきであることも理解は出来るが、でもやっぱり高額ローンを組んだ人が可哀想だなぁ。

◆ iPhoneをばらまいで何をさせようというのか。孫さんのインターネットマシン推進はシャープ製からiPhoneに変わったと言うことなのか。シャープの方は端末納入キャンセルが効くがiPhoneはそうは行かない。ならば先にiPhoneを配ってしまおうと言うことかも知れないが、孫さんが言うのは社用メールをこれで見なさいだ。だったらキーボード付きの機種の方が良いと思うのだが在庫が… Web閲覧にしても安定に動作する機種の方が良いと思うのだが在庫が… そんなに在庫があるなら早くスパボ一括9,800円で売り始めてよとも言いたいが、これは早くても年末商戦まで待たなくてはいけないだろう。最初の話題作りには成功したもの、最初のインパクトが大きかっただけに飽きられるのも早かった。いや、今でもそのUIは新鮮に感じるのだがスマートフォンはなかなかに本には定着しないと言うことなのかも知れない。そこで目を付けたのがビジネス用というわけだ。

◆ 企業ユースとして多くの人はモバイルノートPCを使っていると思う。メール程度であれば携帯電話でも何とかなるがWordやExcelやpdfとなると小さな画面では厳しいモノがある。カタログや計算書を顧客に見せるにしてもPCの画面と操作性が必要になるケースが多いと思う。そんな中、比較的小さな画面の機種でしかも電子化が必要な業種といえば保険業界かも知れない。何せ人間が計算するには複雑すぎるという訳で、保険屋のオバサンもなかなかその場での計算などは出来ない。
そんなこともあってドコモのモバイルPCが保険屋モデルとして登場した時期もあったわけだから、iPhoneがこれに使えないとは言い切れないはずだ。

◆ オバサンにとっては操作が簡単な方が有り難く、その点でもGUIのインタフェースをうまく使えば使いやすい端末になるだろう。問題は通信機能の方で、ビルの中の会議室が果たして圏内なのか否かは微妙だと思う。
Wi-Fiが使える企業もあるとは思うが、それが開放されているかどうかも微妙なところ。この辺りがクリアできれば保険料計算ツールとして使えそうだし、データ本体は保険屋のサーバに置いておけば何かと便利なはず。キモは屋内エリアとアプリの出来具合になるだろうし、今までとは異質な端末をいかにおばさん達に使わせるかという教育面かも知れない。保険屋アプリシステムは生保でも損保でも使えるわけだし、確かに不景気産業には違いはないが今までにも導入実績があるということで取り込みやすいように思える。



意外に集まらない(9/23)
◆ spamかき集めようとして囮(おとり)アドレスを掲示したりしているのだが、意外に国内発のspamは飛んでこないものである。海外からは盛大に、毎日100通を軽く超えるようなspamがやってきているのだが、HELOチェックやホスト名チェック、RBLなどのブラックリストによって排除されている。今のところ希にしか通過してきていないので排除率は99%を超えた。以前にも書いたGmailのフィルタは、ホスト名その他を元にしているのではなくメールの内容でフィルタをかけているようだ。そちらの方には既に数千通のspamが届いているが、抜けてきたのはたった2通だけだ。なかなか高性能ではないか。

◆ 日本発のspamの多くは逆引き可能な、ちゃんとした?所からの送信になるので接続チェックは抜けてくると思われる。なので、そんな怪しげ系な送り元をブラックリストに入れたいわけだ。例えばclick-iなどはメール受信拒否のエラーコードを送っても相変わらずメールを送り続けてくるのでブラックリスト行き。もうひとつはMARINE NETで、ここ自体が悪いと言うことではなく同社無料メール用のSMTPサーバがspamerに使われまくっている事が悪なのでブラックリスト行き。ご丁寧にドメインごとにサーバが立っているのでそこで扱っているドメイン全てをブラックリストに書くのはちょっと手間だった。有料のメルマガ発行サイトを謳っている所もかなり怪しい。
ホームページを見ると送信先メールアドレスリストを買ったりしてはダメと書いてあるが、やっぱり怪しい。ここも接続拒否してもへこたれないのでブラックリストに入れようかなと思ったら、それ以前に接続シーケンス中でのやりとり手順が誤っているのでエラーが自動的に返っている。

◆ 最近はWindowsで自宅にサーバを立てる人も少なくはないようだがメールの不正中継やセキュリティホールを突かれた攻撃には十分に注意していただきたい。特にメールの中継に関しては、これだけspamが云々といわれているのに未だに不正中継を許すサーバが多数存在している訳で、メールの運用を行うか否かにかかわらずサーバを立てたら不正中継のチェックを是非行っていただきたい。通常のMTAは正しく設定すれば正しく動作するのだが、要らぬオリジナリティを出したいが為なのかわざわざおかしなspamer風設定にしている人が居る。これらもチェックサイトがあるしフリーメールアカウント宛にメールを送ってヘッダをチェックしても良いし、とにかくちゃんとしてくださいとお願いしたい。自宅サーバでDDNS等を使用し逆引きが出来ない場合は、ISPのメールサーバに中継して貰った方が良いかも知れない。ぷららなどは25番ポートで送信すると有無を言わせずぷららのメールサーバを中継することになっていたと思う。

◆ メディアの記事によればWindowsサーバをグローバルIPアドレスに接続したまま数日放置すれば、そこにはウイルスやspam配信ソフトなどがたっぷり詰め込まれる。頼んでもいないソフトが満載のマシンに変身みたいに書かれている。そもそもWindowsってグローバルIPに接続しても良いOSなのか?みたいな感じなので、WIndowsで自宅サーバを立ち上げよう!みたいな軽い気持ちで作ると周りの多くの人たちが迷惑を被る場合もある。



良い事悪い事(9/22)
◆ SBMの携帯電話事業参入で多少なりともこの世界に変化が起きた事は確かだと思う。果たしてそれは良い事なのか悪い事なのか。SBM参入時期と前後してインセンティブ廃止論も活発化し、この双方の影響を業界は受ける事になった。SBM参入直後は迷走状態でありコロコロ変わる料金プランや販売方法で分かりにくさを強調するような結果となった。その後ゴールドプランからホワイトプランに代わる頃になってやっと落ち着きを取り戻した感もある。ホワイトプランの特徴はSBM同士の順定額と無料通話分を廃した料金体系だ。

◆ 無料通話分は音声ARPUを上昇させるために始まったもので、旧mova時代にはこれのないプランも存在した。結局の所無料通話分に相当する料金を先払いする代わりに多少なりとも安い通話料を設定しますよと言うものだ。しかしSBMはこの先払い通話料を切り捨てた代わりに先払い端末料にあたるスーパーボーナスを考えついた。通話料に目がいきがちな加入者を一見安そうなホワイトプランで誘導し、様々なオプションなどで客単価を確保するのはYBB商法と同じようにも見えたのだが、インターネットユーザよりも携帯電話加入者の方が賢かったと見えてARPUは低下し続ける事になる。つまり加入者はSBMの安い部分だけを上手に使ったわけだ。

◆ しかし加入者が増えているのは事実であり、それまで無視を決め込んでいたauも対策を講ずる事になる。auが何かをやればドコモも動かずには居られず、その結果生まれたのが家族定額だろう。つまりSBM参入がなかったら生まれなかったかも知れないのが家族定額だ。
ではその代償はなかったのか?ドコモの例で見ればiモード代の値上げ、傾斜型パケット料金導入による実質値上げがある。SBM自身もメール送受信料の値上げや網内メールの完全無料化廃止などがある。そしてこれらは「他社と同じようにしただけ」と事業者は説明する。だったらドコモも網内通話定額をやって頂きたいものだしSBMにも無料通話料付きプラン(ドコモ真似プランは密かに真似をしなくなっている)やPC定額をやってくれと言いたくなる。

◆ 分離プラン導入促進で儲けたのはドコモだ。分離プランとは通信料と端末料を別カウントしましょうねと言う話であり事業者が儲けましょうねと言う事ではない。しかしドコモは販売経費(インセンティブ)大幅減による増益となった。これは明らかにおかしな話で、通信料に端末料を乗せて徴収しておきながら、その端末料の補填額を減らしたから儲かりましたよという事だろう。一方でインセンティブをいち早く廃止したと自らを絶賛する孫さん率いるSBMは、実はインセンばらまきで顧客獲得を行っている事と端末販売台数の大幅減少で苦しさが出てきた。ではドコモやauはインセンティブを廃したのかと言えばそいうではなく、新規加入者優遇体制は以前に増して激しくなっている。ただしドコモの場合は新規加入者数が少ないので既存加入者の支払った額が余りばらまかれないという、笑い話のような状況になっている。



ストリートビュー(9/21)
◆ 掲示板の方でも活発な議論がなされたグーグルストリートビューだが、それが是か否かという結論は出しにくい。Googleの言い分としては、公共の場で撮影したものであり違法性がないと言うことと、燃費グッズ屋と同じく気に入らなかったら削除しますよ(効果がなかったら返品に応じますよ)、だから訴えないでねという感じ。有識者によるディスカッションでも意見は分かれた。すなわち、具体的なデメリットが見いだせないのなら使っても良いではないかとする意見と、具体的メリットがないのならば使う必要はないだろうという意見だ。これはストリートビューを肯定するか否定するかによる意見の別れであり、その意見自体に説得性があるものではない。
肖像権,パブリシティ権,プライバシー権などなどを持ち出すケースも見受けられるのだが、これは非常に範囲の狭い話であって全体を云々出来るようなものでもない。

◆ ITproの神近博三氏は、カメラが出現したときと同じかも知れないと書いている。ただしカメラの前から逃げることは出来たがストリートビュー撮影者の前からは逃げられないとも記している。同記事では「京都府学連事件」を例に挙げて最高裁判決「個人の私生活上の自由の一つとして,何人もその承諾なしにみだりにその容ぼう・姿態を撮影されない自由を有するものというべきである」との判例を持ち出した議論もあるとしているが、同時に「肖像権は法律に明記された権利ではない」ともしている。もっとも肖像権の解釈によってはTVの報道(街角を映す)すらもダメになる可能性がある。報道だから良くて非報道はダメなどと都合良く法律解釈を行ってくれれば別だが。

◆ 結局の所明確な結論が出ないというのは、それが合法とも違法とも言い難いものであることを象徴しているのかも知れない。みんながアクセスするのは何のためなのか?それは知りたい、見たい欲望があるからだろう。ストリートビュー反対派がストリートビューを見ないのかと言えばそんなことはなく、実は誰よりも多くの街を見ては「アレは違法だ」とか「ここは削除対象だろう」と意見しているのかも知れない。

◆ そしてストリートビューは一体何の目的で公開されているのかへと話は続く。衛星写真や地図は道案内などに有効だ。屋上でハダカになって日焼けを楽しむ人が移り込んでいたとしても問題になりにくい。
では地上からの絵が何の役に立つのだろうか。確かにこれを元にナビを動かせば道に迷う可能性も低くなるし便利ではある。が、今のところそのようなサービスは登場していない。車にカメラをくっつけて世界中を走り回るには多額の資金が必要だ。それに見合ったものとは何なのか?グーグルは膨大な情報を収集することによって、その情報による人々の、全世界の支配を狙っているのではないかと不審がる向きも多い。そうそう、グーグルアース公開開始時にもテロリストの有用なツールになるとか何とか騒がれたものだったっけ。



何故売れない(9/20)
◆ iPhoneは何故売れなかったのか。何故売れなかったのかと言うよりは日本市場に見る一般的スマートフォンより売れたのだから良いではないかと済ませたい感じもする。つまりそう言うことで、スマートフォン市場自体が日本では成長していないのである。この手のものはシャープがFOMAネットワークを使う機器を昔作ったが失敗した。成功のきっかけとなったのはWILLCOM向けのもので、10万台以上を早々に売り上げたという。WILLCOMの加入者数を考えればものすごい浸透比率であり、日本にもスマートフォン市場が開けたのかと言わせたほどだ。

◆ しかしその後は余りパッとしない。ビジネス用としてモバイルPCの代わるとかPDAに代わると言われたものだが市場は拡大しなかった。iPhoneは確かに従来型スマートフォンとは違い、よりパーソナルな方向に振っている。音楽機能や動画機能など、そしてUIにも凝ってみた。iPhone発売は米国で話題にもなった。これを待ち望んでいた人も多いはずでマスメディアコントロールや話題作りもSBMは成功したと言えるだろう。しかし売れなかった。
画面解像度が足りない、カメラがプアだ、ワンセグが付いていない、メールが打ちにくい、バグが多いなどと言われた。つまり市場では普通の携帯電話のその上を行くものがiPhoneであり、普通の携帯電話と同列でなければならないという雰囲気だったのだ。

◆ 新しくて新鮮なものは高機能でなければならないというのが日本の携帯電話市場なのだと思う。普通の携帯電話らしからぬ所は料金体系にも現れた。
後に見かけ上の値下げは行われるものの、発売当初はその料金の高さが足かせとなったのは言うまでもなく、おそらくSBMは少々料金が高くてもiPhoneの魅力の前ではそんなに気にならないだろうと読んだに違いない。しかしユーザの評価は違った。あわてたSBMは急遽価格を改定したが時既に遅しの感もあった。FOMAはエリアが狭くつながらないというイメージは今も色濃く残っている。いや、実際にドコモの言うほどエリアは広くはないと思う。どんなにドコモが努力を重ねたとしてもこのイメージを払拭するのは容易なことではない。これと同じ事がiPhoneのイメージとして定着してしまったのではないのだろうか。

◆ もうひとつはSBMのネットワークの弱さなのだが、こちらはある意味既知の事実として受け入れられていた感もある。SBM=圏外が多いのは周知の事実であり、そのことは頭に入れてiPhoneを契約したという人も多いからだ。SBMはエリア拡大の時期は終わったとしてこれ以上のエリア整備に否定的だが、それを解った上で買うのなら不満も少ないと思う。もしも他事業者と同じようなエリアが期待できると思って買ったとすると不満爆発となるだろう。ただ市場調査にもあるが2台目としてiPhoneを持つ割合が多いことを考えると多少の我慢は出来るかも知れない。
SBM自体に対する不満度は高まっているようで、移行先としてはauが一番人気だ。果たして初期スパボの呪縛の切れる今年後半から今年度後半に、どの程度の人がauに移行するのだろうか。



姿勢制御(9/19)
◆ 最近の乗用車には姿勢制御(ESPなど)が標準的に搭載されていると思う。これはアンダーステアやオーバステアを電気仕掛けで防止するようなものでブレーキで言うところのABSの進化版みたいなものだ。この手の安全装備は残念ながら日本発でもないのはABSと似ている。技術的には充分実装可能だとしても日本の場合は安全装備に金をかけたからと言って車がよく売れるわけではない。従ってメーカは安全装備を後回しにする傾向がある。
今でこそ軽自動車にもABSが付けられているが、以前は高価格車専用装備みたいなイメージがあったのも事実だし、名前だけのABSで効果は期待薄だといわれたこともあった。

◆ 姿勢安定制御もセッティングは各車両によって異なり、例えばSLとCLSではセッティングが大きく異なる。SLの場合には電子介入はミニマムであるのに対してCLSでは危険のかなり手前から積極的に介入して危険領域に入るのを阻止しようとする。この差はメーカによっても違っているし、そもそもの自動車のポテンシャルによっても異なる。比較対象になることの多いM5とIS Fにもその差は現れていてBMWはよりドライバの技術を要求する方向でのセッティングだしIS Fは乗用車的セッティングだ。腕に覚えのある人ならば過剰な介入は邪魔でもあり、常に安全安定方向に向けようとするのでコーナリング性能やブレーキング性能も全てを使い切らない。これは持ちうる全てのパワーを使い切ってしまうとそこから先の制御余裕度が失われるからだ。そのため介入過多だとコーナリング性能もブレーキ性能も100%発揮できない。

◆ 従って上手なドライバが乗れば介入度合いの小さなBMWの方がパフォーマンスは上になる。しかし免許取り立てみたいな人が(MやFに乗るとも思えないが)乗るとIS Fの方が安全に止まれ、安全に曲がれると言うことだ。この手の装備が付けられた車にはESPをON-OFFするためのスイッチが付いていたりするのだが、出来れば一部スポーツ系の車に付いているようなモード切替なんかがあったら良いと思う。というか、そう言うモードを付ける事自体が危険だと判断するから一般乗用車には付けられていないわけだが、ディーラセッティングみたいな形ででもあればいいなぁと思う。同じ事はABSの介入具合にも言えるしBAS(ブレーキアシスト)にも言える。
BENZはアクセルペダルを急に放してブレーキングすると緊急事態と判断してブレーキアシストを強化するが私にとっては余計なお世話である。

◆ いずれにしてもこの手の制御がうまく働くのは車両自体の運動性が優れている場合だ。ボディー剛性やサスペンション剛性が足りない場合でも人間が運転する場合にはそれをフィードバックループの中に入れる。しかし機械的に制御がかかるときには(各種センサがあるとは言っても)非線形な動きには追従しにくいと思う。



ディーゼル乗用車(9/18)
◆ 日産をはじめとする各社は乗用車用低公害ディーゼルエンジンを開発、搭載車種を発売する。日産はSUVチックな車にこれを搭載しスバルは水平対向ディーゼル搭載車を開発するが、SUV自体が売れていないので販売量は限られるだろう。マツダはアテンザに搭載して来るという。どちらかというとスポーティー寄りなイメージのアテンザとディーゼルの組み合わせをどうアピールしてくるのか見物である。ディーゼル公害が顕在化する以前はトヨタも日産も大量のディーゼルエンジン搭載車を発売していた。しかし東京都が開始した規制によってそれらの命は絶たれることになる。自動車各社はディーゼルエンジンの低公害化は無理だと主張し国も大幅な規制強化は行わなかった。

◆ その一方でディーゼル煤煙による健康被害裁判などで国や自治体や自動車メーカは窮地に追い込まれていった。そんな流れもあり臭くてうるさくて有害物質排出量が多いディーゼルエンジンは社会的信用を失った。もっともそれらのおかげでディーゼルエンジン搭載車が激減し、東京都の空は幾分青さを取り戻した訳だ。欧州では早くから排ガス規制が強化されたこともあるし、自動車密度が低いことからNOxやPMが自然分解する事もあって燃費の良いディーゼルエンジンが人気となった。燃料自体からすると同じ容積のそれを燃やしたときに出る炭酸ガス量はガソリンよりも多い。従ってガソリン車と同燃費だとディーゼル車が低炭酸ガス排出車とは言えない。

◆ 欧州でも最新の規制をクリアする為には尿素噴射も必要だと言われており、これは米国でも同様だ。
マツダは触媒の改良などでユーロ5をクリアする実力を尿素無しで得ているが、欧州各社は尿素噴射に傾いているようにも見える。しかしガソリンとオイル以外に、更に公害対策用の物質まで補充しながら走らなければならないのは面倒だろう。しかも尿素量が底を突くと運転性能を大幅にダウンするシカケも施されているわけで、でないと誰も尿素なんか入れないだろうな、きっと。そこまでしてもディーゼルなのかと思わなくはないが、燃料噴射量で発生トルクの制御の出来るこのエンジンはポンピングロスがないので燃費を向上させやすい。メカニカル圧縮比が高いのも燃費に貢献はするが、ある一定以上の圧縮比は燃費貢献度が高くはないので最近のディーゼルエンジンは(ディーゼルエンジンとしては)低圧縮比にして騒音防止などが行われている。

◆ ディーゼルエンジンは最高回転数が低いのだがアイドリング回転数はガソリンエンジンと変わらない。すると常用域の回転レンジが狭いことになりトランスミッション設計にも苦労が出てくる。ストール回転数を低く設計すると有効なトルク発生前にトルク変換比が1になってしまうのだが、これはターボディーゼルにとって宜しくない。ディーゼルエンジンの高効率化に過給は必須だと言われているだけに難しく、かといってストール回転数を高めに持っていくと燃費上の問題がある。電子制御ATではロックアップやシフトコントロールなどを綿密に制御して違和感のない走りを実現するようには考えられているのだが、いわゆるガソリン車に慣れたドライバーにしてみるとやはり違和感は感じるのだという。



続不公平感(9/17)
◆ blogの方でも触れているが、総務省推進のインセンティブ廃止論によって果たして通信事業者は通信費用と販売経費を分離できたのだろうか。ドコモは当初から似非分離プランを推進し、それまで3.5万円前後だった端末価格が5万円を超える程度に上昇した。もっともインセンティブプランであれば1.5万円の値引きが行われるので価格的には従来と同様となるが2年縛りが発生する。従来はシバリはなかったのかというとそうでもないのだが、例えばドコモ中央管内では10ヶ月の実質縛り(10ヶ月以内に機種変更や買い増しをすると割高になる)があった。当時も新規加入の方が安くはあったのだが、新規加入して即解約して端末だけを使い回すのが得と言えるほどでもなかった。

◆ というのも更に数年さかのぼると新規加入価格の方が大幅に安い時代があったのである。この時には新規加入して即解約をした方がずっとお得だった。が、それを嫌がったドコモは仕方なく?新規加入価格と買い増し価格の差を詰めたというわけである。では今はどうだろうか?ドコモの905iなど新規加入ならば1万円以下が当たり前である。一方で買い増しとなると発売当初価格から頑張っても1万円引きなので4万円以上の価格になる。これはインセンティブ販売全盛期の価格差に等しいではないか。番号を残したいとするならばドコモから一旦他社にMNPして、そこからドコモにMNPし直した方がずっと安く端末を買うことが出来る。

◆ SBMは従来から(孫さんはインセンティブは廃したと言い張っているが)インセンが多いが、最近はこれが激化している風に感じる。他社との競争もあるから当然なのだがソフトバンクショップでもスパボ一括ゼロ円販売をしている。販売店の話だとスパボ一括ゼロ円用に端末を仕入れると言い、当然ゼロ円で売っても儲かるような仕組みになっているのだとか。
法人向けは更に強烈で、一般個人が買おうとすると10万円前後のローンを組まされる端末ですら1万円以下、10台まとまればゼロ円みたいな価格になっている。

◆ こうした新規優遇のための資金は既存加入者が支払っている訳で、建前上の分離プランに一体何の意味があるのか?不公平感を増長しただけではないのかと思う。EMは100円PCを売りまくっていたが、これもインセンティブが出るから出来るワザだ。ただし契約条件はちょっと複雑になっていて計算してみるとものすごく得と言うことでもない。実際にデータ通信を使うならば話は別だが毎月の費用を抑えてミニPC代として考えるという向きには向かないかも知れない。

◆ 現時点で一番販売費用をかけているのは間違いなくソフトバンクで、その意味では新規加入のメリットを一番受けられる。だから一番純増数が稼げていると言うほど単純ではないのだが、新規加入者が優遇されている点は重要だろう。逆に言うと既存加入者は新規加入者のために金を払っている図式だ。今のSBMは加入者集めが仕事みたいなもので、設備投資や新サービス開発などやっていられないとばかりに販売経費を増やしている。しかしこれがソフトバンク(ソフトバンクはそもそもソフトウエア卸業)の仕事であると言われれば、ああそうなのかと既存加入者は金を払う以外にはない。



LED(9/16)
◆ 先日ボーイング777に乗ったら読書灯がLEDだった。そうか、最近は航空機にもLEDなのかと思った次第だ。
小型懐中電灯などに使われ始めたLEDも今や高輝度化が進み照明用として立派に活躍するまでになった。
レクサスLS600やaudiはヘッドライトにもLEDを使うが、放熱対策には苦労したという。今は1つで15Wにも及ぶパワーのLEDがあるのでこれを多数並べればHIDをも凌ぐ明るさになることは間違いない。もっとも放熱と価格とドライブ回路には苦労することになると思うが、車だから水冷でも何でも出来るかも。

◆ LEDは色温度が今ひとつの感があってB777の読書灯も変に青っぽい感じがした。自動車の車内灯などをLEDに変えるものも売られているが、ワンボックスカーでこれをやるとマイクロバスそのものと言った雰囲気になる。最近は発光波長のコントロール技術も進んできてメーカのカタログなどを見ると純緑とか青緑とか薄緑とか、その文字からどんな色なのか判断が出来ないような種類が並んでいたりする。以前にも書いたと思うが、信号機のLED化に際しては電球型信号機と色合いを近くするためにカクテル照明でもないが発光色の違うLEDを混ぜたという話しもある。
LED照明器具というと松下が早くから開発していたが、カタログを見ると電球色が用意されていたりする。
価格が高いのと専用電源が必要になる場合があるなど従来型照明とは未だ少し違うのだが、長寿命化によるメンテナンスサイクルの低減は商業用途にメリットがある。

◆ 未だ電球型蛍光灯が高額だった頃もメンテナンスサイクルを考えてビルなどの天井灯に使われたといわれるので需要はあるだろう。何せ普通の住宅とは違って脚立でほいと交換というわけに行かないだけにメンテナンス性は重要になるはずだし、軽量で壊れにくいことも安全性の面を考えればメリットになる。
自動車用として普及するか否かは価格にかかっているかも知れない。長寿命とは言ったって商用車でもない限りそうそう交換するものではないし、寿命が余り長くないHIDだって大きな不満はないのだから2万時間の寿命がありますと言ったって日中点灯が義務づけられている欧州の一部でもない限り関係なさそうだ。

◆ 発光効率はかなり改善されているが高効率蛍光管に比較すると低い。ただビームが細い点光源なので効率よく配光設計が出来る点は良いと思う。照明光に信号を乗せるなんて事もLEDなら何と言うことなくできる。壁面や天井照明は反射があるので高速データ通信というわけには行かないが、広域ブロードキャストの使い道はあるかも知れない。低電圧動作が可能と言うことで非常口や非常灯がハンディターミナル宛に出口を誘導する信号を送るとか非常灯同士が通信して逃げ遅れの人がいるかどうかを外部に伝送するとか、考えれば色々あるかも。メリットはスタンドアロンで動いて簡単&安価で低消費電力だろう。
でもだったらBluetoothの方が良いんじゃないのとか言われそうな気もするが。



水素(9/15)
◆ 燃料電池自動車といえば水素である。いかに高速に水素を作るかと電気分解の方法を企業は研究し始めているような話は先日も書いた。一方でガス会社は既存のインフラ活用ということで天然ガスから水素を取り出す方式を提案する。電気分解で水素を作れば残りは酸素だけなのだが天然ガスを分解すると炭酸ガスが出てきてしまう。東京ガスはパラジウム合金膜を使って水素を高効率で分離、残った炭酸ガスを高圧下で液化させる装置を開発した。果たして水を分解するのと天然ガスを分離するのとどちらが安いのか?どちらが速いのか?みたいな競争になるのかも知れないが、これは電力会社がオール電化住宅を売り込み、ガス会社が燃料電池発電装置を売り込んでいるケースにも似ていると思う。

◆ 究極的には水を電気分解した方が環境には優しそうだがどうなのだろう。電気分解に使う電力も全て原発というわけではなく石炭を燃やして作っている電気もあるのだから炭酸ガス排出量の計算は単純ではないはずだ。かなり古い話題になるが当時三菱商事は電気分解のみで高圧(中圧?)水素を発生させる装置を開発したと発表した。電気分解は「18mLの水から22.4Lの水素と11.2Lの酸素を生成し、発生能力は30Nm3/h,発生圧力40MPaになる」としていた。高圧下での電気分解は効率が上がるのではないかとも言われていたがどうなったのだろうか。電気分解の効率はどの位なのかと調べてみると熱量換算で70〜80辺りの数字が出てきた。これならば実用的かなと思うのだがコストは高いそうだ。そう考えると天然ガス分離方式の方がとりあえずはお得になるかも知れない。

◆ 水素があれば何も燃料電池ではなく水素エンジンでも良いではないかとする論もある。ただしNOxなどは燃料電池より多く排出される。水素といえばロータリで、自己着火コントロールの難しい水素を効率よく燃やせるという。ただし密度が低いし熱量が小さいのでパワーは小さくなってしまう。
そこに過給を、とか考えるとまたまた自己着火との戦いになるのか。もうひとつは保存性の問題で、何せ密度が小さいから重くはないが沢山は貯められない。最近では非金属の高圧タンクもお目見えしてきたが、沢山積むには大きなスペースが必要とあって、それこそ電気自動車の航続距離問題みたいな話になるのかも知れない。

◆ 長距離を連続運転する車ならば液化水素という手もあるが、一般自動車でそれは無理だ。吸蔵合金は液体水素並みの密度で水素を貯められるらしいが金属なので重い。軽い水素を貯めるのに何故こんなに重いものが必要なのかという話だし寿命の問題もある。水素の発生と貯蔵に関しては今後も様々な技術が出てくるに違いなく、果たして今後の自動車は水素が燃料になるのか?電気そのもので走るようになるのかは、結局インフラ次第なのかも知れない。



ハイブリッド(9/14)
◆ 燃費指向が強まる中、小型車シフトが起きている。
自動車離れも起きていて車が売れなくなっている。
ガソリン価格は多少下がってきたが、今後どうなるのだろうか。一旦車を手放した人が再び車を所有しようと思うのか否か。巷ではレンタカーやカーシェアに注目が集まりはじめた。そんな中で自動車各社も動きを見せている。トヨタは一時期燃料電池車両の開発を中止し、それはハイブリッド車の方がエネルギ効率が高いからだと説明した。何しろプリウスをはじめとしてハイブリッド数車種を抱えるメーカとしては何としてでもハイブリッド車優位と言わなければならない。

◆ しかし先日トヨタは久々に燃料電池車をメディアに公開した。ハイブリッド車にしても何にしてもガソリンを使う以上はガソリン価格の影響を受ける。じゃあ水素はどうなの?という事なのだろう。水素がガソリンより安くなるには時間がかかりそうだが、ガソリン依存からの脱却も考えてはいるのかも知れない。ハイブリッド車は渋滞路でその実力を発揮する。アイドリング状態が長い上に加減速が多い、ガソリンエンジンにとっては最も非効率な運転を強いられる都市部で、そのアイドリングや加減速を電気で行えば自ずと燃費は良くなるというわけだ。ただしパワー指向のハイブリッド車はそうとも言えないようで、レクサスLS450が都内で4〜5km/lの所をLS600にした所でたいした違いはないのだとか。もっともエンジン+モータの出力的には600の方が上なのだからパフォーマンスの違いを考えれば燃費は良くなっているとも言える。

◆ もうひとつは走らせ方だと思う。これはコンベンショナルなガソリン車にも言えることだが、ハイブリッドだからといって何が何でも燃費が良いわけではない。プリウスなどはエンジンセッティング自体が燃費を良くする側に向いているが、それ以外の場合は燃費はそこそこでパワーアップみたいなセッティングではないかと思える。だとするならば、それを燃費改善方向にうまく使えるように運転しなければダメだろう。逆に言えばハイブリッドの特徴をうまく引き出せばLS600が10km/l走るかも知れない。

◆ 日産はパラレル方式のスカイラインハイブリッドを試作した。燃費は小型車並みを謳いバッテリはLi系を使う。何やらとても高額な香りが漂ってくるがどうなのだろうか。ハイブリッド車の場合は現行の10・15モードやJC08モードではうまく燃費を表せないと思う。それこそ大容量電池と高効率発電機の組み合わせならばかなりの燃費をたたき出せるはず。ただしそれがそのまま実走行時の燃費になるわけではない。これは輸入車と国産車のカタログ燃費を見ても解る。国産車は10・15モード燃費チューンを極限までやっているのでカタログ燃費と実用燃費の差が大きい。一方の輸入車は10・15モードの燃費値に特化したチューニングを行っていないのでカタログの燃費数値は決して良くないが、その値と実走行時の燃費の差が少ない。実際BENZなどは混んだ都内にでも乗り入れない限りはカタログ燃費に近いくらいは走るのである。



保存(9/13)
◆ データの保存には何が良いのだろうか。そりゃあ紙でしょうみたいな話もあるのだが現実的とは言えない。何せ記録密度が低すぎるわけで、記録密度が低いのだからノイズには強くなる。物理媒体ならば傷み具合が目で分かるし修復も可能だ。それこそ壁画ならば何千年もと言う話になる。しかし持っている重要な、いや、それが何年後かも重要である可能性は低いのだが、とにかく今の時点では重要なデータを壁画にするにはウルトラ広い屋敷や洞窟は必要になってしまう。PC9800全盛の頃は8インチだとか5インチのFDDが使われていて、バックアップを取ったり何かしたようなFDDが沢山転がっていた。しかしPC9800時代の終焉と共にそれらを読み出す方法も消え失せた。

◆ そう考えるとメディアの寿命もさることながら、そのメディアがいつまで使われ続けるのかも大きな問題である。VHSのビデオテープ、子供の成長記録が収められたそれもビデオデッキ自体がなくなってしまったら読み出しが出来なくなる。じゃあDVDに焼いて保存すればいいかと言えばそうでもなくて、今後HDTV全盛になってDVDはBDへと姿を変えるだろう。当面はDVD再生可能な機器も存在するだろうがやがては消え失せるはず。だったらDVDプレーヤも一緒に保存しちゃおうといったって、それを接続できるTVはどうするの?みたいになってしまう。いや、これは決して未来の話ではなくタイムカプセルに入れたアナログレコードとかコンパクトカセットテープはどうやって再生するんだ、8mmフィルムを再生する機械はあるのか?みたいな話である。

◆ 半導体メモリにしてもHDDにしても、CD-ROMやDVDもきっと同じ運命をたどるだろう。HDDなどインタフェースが未来まで残っているのかどうか?果たして500Gバイトとか1Tバイトみたいな(未来から見たら)微小容量のHDDからデータが取り出せるのか。定期的にデータを整理してその時々に応じたメディアに記録し直すのは良い方法だが、数十本にも及ぶVHSテープに記録された子供の成長記録をDVDにコピーし直すなんて気が遠くなるよねと思わないでもない。いいや、まだVHSデッキは存在しているし、DVDだってやがてBDになるのだからその時にしよう。なんて思いながら月日は過ぎていくのではないだろうか。

◆ そのうち、今は大切に保存しているデータが将来にわたって本当に必要なのかどうかなんて考えはじめてしまったりして、それは引っ越しの時に発掘される古い雑誌を読みふけるようにデータを眺めながらメディアチェンジの作業は一向に進まずみたいな様子が頭に浮かぶ。今後更に記録メディアの記録密度が上がって来ると、それこそ10倍速コピーでも出来ないと大変なことになりそうだ。
技術進化の速度が早くなっている点も見逃せず、CDとDVDのどちらが長く市場に存在するのだろうかと考えると不安を覚える。それに消えていったメディアだって沢山ある。わずかには使われているがDATとか、MOはどうしたのかな?8mmビデオはどうなっちゃったかな?とか。



BBルータ(9/12)
◆ blogの方には何度か書いているが、ルータのNATテーブルが不足してしまうと言う件に関してだ。
NATというかIPマスカレードは1つのグローバルIPアドレスを多数のローカルIPアドレスを振られたPCで共用する仕組みだ。つまり、ルータはどのPCから送信されたデータがどのグローバルIP(サイト)に流れたかを記録しておき、そのサイトからの御返事は問い合わせを送ったPCに返すという仕組みである。このNATテーブルが不足してしまうと外(グローバルIP側)から来たデータをどのローカルIPは振られたPCに返して良いのか分からなくなってしまうので通信が出来なくなる。テーブルの保持時間という概念もあって、それはUDPのように一方的にデータを送りつけてくるような通信の場合はテーブルをいつ開放して良いのかが分からないためだ。

◆ 最初に行ったのはこのテーブル保持時間を短くすること。UDP通信が行われるのは、動画再生などを除けばDNS関係だけなので30秒に設定した。ら、かなりエラーは減ったがゼロではない。そもそもDNSで名前引きが起きるのは情報メール送信時で、送信すべきアドレスは事前に分かっている。そこでそのドメインへの問い合わせを定期的に行うことでDNSのキャッシュに貯めておいて一々外に引きに行かないようにしたら良いのではないかと考えた。で、定期的にメールアドレスのドメイン部分だけを取りだしてMXを引くようにしてみた。これで相当エラーは減った。でもどうも納得出来ない事がある。その1はDMZだ。DMZをセットすると宛先不明なパケットは全てDMZホストに転送される。ということはNATテーブルが不足しても良いのではないかと思ったがダメだった。IPマスカレードを使ったときと何ら変わらないのである。
次に静的NATを使ってみた。私の認識が誤っていなければ、これはグローバル側とローカル側を1 1でつないでしまう(アドレスだけ変換する)訳なので、ローカル側に接続された他のPCは外に出られなくなるはずだ。が、IPマスカレードを設定しているのと同じように各PCは使え、サーバは外から見える。

◆ 静的NATを外すとサーバは外から見えなくなるのだから関連性はセットされている。しかし何故IPマスカレード的な動作をするのだろう。RT200がとても親切なルータで、静的NATを設定していても、それ以外のPCからの要求があればNATテーブルを使ってルーティングしてくれるとでも言うのだろうか。とすると静的NATの意味は?DMZとの違いは一体何なのか?この状態でNATテーブルのタイムアウト時間を長くし、しかもDNSの物忘れ防止措置を解除してエラーをチェックすれば分かるのかも知れないが、今のところこれを行っていない。実は静的NATでサーバに接続しておいて、マルチセッションを使って別のISPに接続した回線の方を各PCに回そうかと思ったのだが、そもそも静的NATの動きが私の認識と違うのでこの実験も出来ていない。複数ISP契約による対策は、複数IPアドレスを貰うよりコストが安いので使えるかなと思ったのだがダメなのだろうか。



税制改正(9/11)
◆ 炭素税導入か。政府は自動車に係る税制の抜本的変更を行おうとしている。これまで自動車税は排気量を基準として税額が決められていたのだが、これを炭酸ガス排出量を基準に考え直すと言うもの。確かにこの炭素税方式は欧州などでも広く行われているのでさほど違和感のあるものではない。そもそも燃費は排気量のみで決まるわけではなく、車重が大きな影響を及ぼしているのは周知の事実である。もうひとつはガソリン価格高騰によって小型車シフトが現実のものとなり、リッターカーや軽自動車が増える中では税収増が望めない事情もあると思う。もしも炭素税が導入されれば軽自動車より平均実用燃費が良いとされるリッターカークラスやハイブリッド車の税金が安価となり、軽自動車の税金は現在の数倍以上にも跳ね上がることにもなりかねない。

◆ 欧州などでは一定の基準以下の炭酸ガス排出量の自動車には課税されない仕組みになっている国もあるが、日本でそれは望めないかも知れない。例え電気自動車でも基本税額みたいなものを取られるような気がする。自動車保有台数減少やガソリン価格高騰での自動車使用控えなど税金収入はどう考えても減少傾向な訳で、この税制改革も炭素税だ環境税だと言いながらの増税になるのではないだろうか。
炭素税導入となると困るのはディーゼル車だろう。同じ燃費であれば多くの炭酸ガスを排出するわけだから税額は大きくなる。まさか現状の税金のように事業用炭酸ガス税と個人用炭酸ガス税を分けるなんて事はしないだろうな。企業は沢山の炭酸ガスを排出しても税金が安く、個人利用は税金が高いなんてそれこそ不公平だ。

◆ 完全に炭酸ガス排出量のみで税額が決まるとすると単車にとっても不幸な時代になると思う。排気量の割に燃費が悪いというか、燃費よりもパフォーマンスを求める設計のエンジンは辛い立場に立たされる。ところで炭酸ガス排出量と言っても、これは単位時間あたりのものであって年間走行距離などは加味されていない。
車検の度に走行距離をチェックするとかすれば管理できない話でもないような気がするが、果たしてこの点はどうなのだろうか。もしもそうだとすれば走行距離が増えやすい地方部で車を使用している方ほど重い税金に泣くことになる。長距離トラックもバスも税額は増えるだろう。しかし走行距離を完全に無視するのも炭素税としては正しくないと思う。例え2km/lの車でも年間走行距離が千キロに満たないような使い方(しまい方?)ならば炭酸ガス排出量はたいしたことがない。
逆に燃費の良い車でも沢山走れば沢山の炭酸ガスを排出する。

◆ とすると、自動車税は完全廃止で燃料に炭素税をくっつけるのが理にかなっているのではないのだろうか。
重量税は正しく車重に応じた額で課税して貰い、つまりあんなに重いトラックが事業用というだけで重量税が軽減されるのはおかしな話と言うことだ。燃料に炭素税を加算する方式ならば事業用だろうが自家用だろうが関係なく課税されるという点で公平だ。重量税も自動車税も廃止して、燃料税のみにするのは乱暴といえば乱暴なのだが炭素税の考え方としてはこれが一番ではないかと思ったりする。或いはタイヤに税金をかけるか。車重が重くて走行距離の長い車はタイヤの減りも早い訳なので、それに課税する。そうするとメーカは長持ちタイヤを開発するだろうが、これは資源の節約にもつながる。ただしグリップの悪いタイヤが世に氾濫しないように管理も必要だろうが、この辺りは天下り団体が黙っていてもやってくれるだろうな。



インセンティブ(9/10)
◆ 総務省が推進する分離プラン、賛成か反対かと言われれば反対に近い。何故ならば諸外国の例を見て解るように政府が自由経済をコントロールしようとしてうまく行った試しがないからである。もしも完全な分離プランが実現するのであれば反対はしないが、分離プランを装いながらもあらゆる形でインセンティブを出そうとするのが事業者である以上、分離プランの推進が不公平感を増長させる事にしかならないと思う。むしろこうした闇に紛れたインセンティブを許すというのならば、今までどおりの方がよい。

◆ 孫さんはスーパーボーナスによっていち早く分離プランを実現したと吠える。しかし最初に高額で売っておいて毎月返金をするのが分離プランと言えるのだろうか。何故最初に高額な端末代のローンを組ませるかと言えば、その金額で債権を流動化して現金を得るからであり、ならば出来るだけ高額に設定したい。しかしそのスーパーボーナスも徐々に変化してきたと言えるのは端末代の相次ぐ値上げだ。元々はスーパーボーナス価格が素の?端末代みたいな感じで、その後の特別割引がインセンティブバックに相当していた。しかし今はそうではないと思う。端末代はどんどん値上げされて10万円に近づき、特別割引額は減少した。つまり通常5万円程度の端末に9万円のプライスタグを付け、2年間で4万円をバックする二重価格システムになったわけだ。そう考えるとスーパーボーナスは債権価値を高めるだけのものでありインセンティブバックの要素は減ってきたと思う。

◆ スーパーボーナスは壮大な自転車操業なのだが、最初に手にしたカネで毎月加入者にバックする特別割引額以上の収益を上げれば資金回転率が高いねと褒められる。逆に端末販売台数や割賦債権残高が減ってくると自転車操業が破綻に追い込まれる。ただしこれはSBM内部の話なのでインセンティブ云々には余り関係はない。関係があるのはキャッシュバックやそれに類似する金券の提供、スパボ一括に見られるような数万円規模のインセンティブ、iPhoneなどのようなモロに4万円を超えるインセンティブだ。スーパーボーナスでいち早く分離プランを導入したとする孫さんだが、あの時はあの時、今は今と言うことでおそらく分離プランには今後触れないのではないかと思う。

◆ EMは大手家電店などで「PCが100円で〜す」と売っている。これもキャッシュバックと同じく、事業者の扱うその物の商品価格を下げるのではなくおまけに何かを付けるやり方だ。しかし原資は当然既存加入者(EMの場合は赤字なので借金)から出ている。こうした抜け道を塞がない限り分離プランが成立しないばかりかより不公平な方向へ行っていると思うのだ。ではこれらを完全に禁止したら良いのかと言えばそうでもなく、メーカに事業者から支払われている開発費の類はどうなのかなどなど、つまり完全なる分離が出来ないのが日本の携帯電話産業の構造なのだ。そこを見かけだけ分離プランだ何だと言い始めるから歪みが大きくなってくる。



傾向(9/9)
◆ spam等々の話が続くがお許しを。ログを見ていると、とにかく一度spamリストに入れられたら最後だと言うことがよく分かる。現在も毎日100通以上のspamが配信されてきているが、私の手元には1通も届いていない。というのも、そのメールアドレスは既に存在しないからである。それでは面白くないので今月初めにそのメールアドレスを生かしてみたのだがspamは正しくリジェクトされている。
spamerはリターンメールなど見ないので、それが配信されようがされまいが気にしない。

◆ spamerが送信に利用しているのは逆引きできないIPアドレスや、見るからに常時接続用のIPだと思われるstatic-dslxxxxxみたいなものやdialup-xxxあるいはdinamic-xdsl-xxxxみたいな感じだ。世界中にはセキュリティの甘いサーバが多数存在するのか、もしかしたらウイルス的なspam送信プログラムをセットされたマシンが存在するのだろう。実は現在も過去にも使ったことのないID宛にspamが送り続けられているので、これは同一送信者だと思う。なぜ一度も使ったことのないメールアドレス宛に送られてくるのかだが、一度送信に成功したIDはそのままドメインを変えて様々なところに送りつける傾向が見られる。例えばそれが人名だとすると、他のドメインにも同じIDが存在するかも知れないからだ。
もちろんF&Fに送られてくるのは人名ではない感じなのだが、それはあくまでも日本人的感覚で判断すれば、に、過ぎない。

◆ 現在の所海外からのspamはかなりの確率で除去できているが、国内発のspamに対する効果はよく分からない。というのも日本語で書かれたspamが来ないからだ。そこでここにメールアドレスを書いてみよう。
おそらく海外spamerに察知されてもの凄い数のspamが送られてくるに違いないとは思うので、あえて全角で書いてみる。
otori@fnf.jp これでどうだ。
このアドレスにメールが送られてきて、それがspamだった場合はspamcopなどに通報する。怪しげ系通販などを利用するときにはフリーメールを使うのだが、そちらにはそこそこの数のspamが来ているがフィルタによって全て迷惑メールフォルダに入れられている。それを見ると発信元はso-net.ne.jpで、From行はocnだったりyahooだったりという感じ。8割以上がso-netなので同一者によるspamだろうと想像できる。

◆ spam除去を行うと、少なからずspam判定されてしまうメールが出てくる。現在は毎日1回はspam判定された様子をログで確認しているが、非受信となった場合にはリターンが返るはずなのでspamer以外の方ならば非受信になったことが分かるはず。それでも出来るだけ救済するような努力はしている。例え怪しげなflets****なんてドメインでも、遅延受信に応じてくれれば受信する。spamerは遅延送信なんて時間のかかることはやらないからだ。その他、何が受かって何が受からないかは(条件が複雑なので)私にも分からない。これをご覧の方のメールが届くか否かは上のメールアドレスに送ってみていただきたい。基本的に御返事はしないが、質問等があればお答えします。



攻撃(9/8)
◆ 昨日の続きのような話になるが、メールやcgi叩きやポートスキャンなどなど数え上げればきりがないほどの攻撃が日夜行われている。これだけのアタックが起きているのだからセキュリティの弱いサーバなどイチコロかも知れず、そうしたサーバを踏み台にして更に攻撃が繰り広げられる。spamは攻撃とまでは言えないがドコモはspamによってメールサーバの負荷が上がり配信遅延などが発生したことがあった。大規模サイトに於けるspamの影響は無視できないはずだが、逆に大規模サイトであるが故のspam対策も可能になってくる。
Gmailのspamフィルタはなかなか良くできているのだが、これは多数のアカウントに対して送信されてくるメールを自サイト内でチェックできる事がプラスになっていると思う。古い話になるが日本版spam全盛期、「しじみともものコラボレーション」や「アワビが大漁で困っています」と書かれたそれを受け取った人も多いだろう。これが多数の人に配信され、更にspamであると判断されるとその後のフィルタは極めて有効に働くことになる。

◆ ホームページに対するアタックは主にcgiに対して行われる。負荷を上げてエラーを出すとか、色々な文字列を食わしてみるとかが行われる。F&Fではcgiに対して連続高速アクセスが来た場合は接続を遮断している。
従ってお行儀の悪いロボットも遮断される事になるが、今までに明確にこれに引っかかったのはWindowsLiveのものだけだ。もちろんrobot.txtなどでcgiへのアクセスを制限できるとは思うが問題はロボットではなく攻撃者の方だ。通常の閲覧者は30秒間に10回ものリロードは行わないはずで、それが行われたら遮断する。
ただし日本国内からのアクセスであれば多少判定基準を緩めてはいる。

◆ 画像など容量の大きなファイルを連続的に多数アクセスしてサーバや回線に負荷をかけているとしか思えないようなアクセスもある。cgiほど厳しくはないのだが負荷が上がるには違いない。これが並列にどんどん行われるとhttpdの起動数が100以上にもなってレスポンスはかなり悪化する。現在はこれを放置しているが、しつこく攻撃されたら対策しようかと思っている。対策を行うにもCPUパワーは必要なので、やらなくても良いことまで行うのはエコではない。

◆ トラックバックspamや掲示板への宣伝書き込みに対するブラックリストも公開されているが、F&Fでは自前のブラックリストを使っている。特に注意を要するのは中国系の飲食店やニセブランド屋、漢方薬屋とGSM電話機屋だ。奴らも色々なISP経由で宣伝を書き込んでくるが、宣伝するためにはURLが必須となるのでバレる。一時期は無料blogなどをエンターページに挟んで誤魔化すなどの手法も多かったが、F&Fではそれに利用されることの多いFC2やlivedoorはそのドメインがある時点でspam判定スレッショルドが下がることになっている。更に海外系spam書き込み防止に、半角文字数や全角文字数を数えて判定に利用している。従って長いURLを書き込もうとすると失敗するケースがあるだろう。なお逆引きできないホストからの書き込みは基本的には出来ない。



メール(9/7)
◆ F&Fサーバの移転に伴って各種設定等々を変更し、色々なトラブルというか設定に悩まされ、今はようやく従来以上のパフォーマンスで動くようになった。情報メール送信は出来るだけ配信速度を上げたいので色々やっているのだが、メールを送るためにDNSへアクセスする為のリソース不足などもあり、それこそ大規模サーバを運用している人以外はおよそ関係ないだろうと思われるパラメタまでいじる必要があった。そんなこんなでメールのログなどはこまめにチェック、しかし人間が見るには限界があるのでログ解析ツールなどを仕込んでいたのだが、そこに引っかかってくるspamの多さに少々驚いた。送信元を変えながら次々とアタックしてくる。使われる中継元の中には日本のプロバイダも含まれていることから、自宅サーバの管理の甘さも感じる。

◆ spamそのものもあるしメール中継が出来ないかどうかを試すものもあった。spamは実在しないID宛に片っ端からメールを送りつけてくる、アカウント探しと思われるものが結構ある。おそらくは日本人名辞書的なものを使っているのではないかと思うので、その辞書にマッチしたIDがあれば嗅ぎつけられる。大抵のホストはSPAMHAUSのブラックリストに登録されているようでリジェクトされているが、ガンガンスキャンされたらたまらないなと思う。User unknownを返さないのも手かも知れないがspamではないメールの送信者にも当然リターンが戻らないことになるので、送信先間違い(ドメインのみ合っている)メールがそのまま捨てられることになるのもなんだかなぁという感じ。ちなみに現時点でSPAMHAUS,Spamcop,RBL JPのブラックリストを使っているが、相当数はこれに引っかかり、残りは逆引きチェックで引っかかり、現在の排除率は100%だ。

◆ spamの殆どは海外発なのでタイムスタンプ(GMTとのずれ)を見てはじくような方法も採れるのだが、これだと別途ホワイトリストも用意しておかないと正常なメールもはじいてしまう。一旦spamerにメールアドレスを知られたら最後、それを変えるまで、いや、変えたとしてもspamは送られてくる。何しろ奴らはリターンを見てアドレスクリーニングなどはしないわけで、そのメールアドレスが生きているかどうかなどはお構いなしだ。大規模事業者などはspamが一斉に配信されてくることを監視できるので有効な手だても取れると思うし、実際移動体通信事業者はメール大量送信者のリストを持っている。

◆ spfレコードを見た判定も出来るようにはなっているのだが、現時点では有効にしていない。これは転送メールなどを拒否する可能性もあるのでこれによってリジェクトしてしまうのは少し乱暴だ。これを使用しているドコモは転送メールなど、なりすまし(from行のドメインとsmtpサーバのドメインが違うメール)メールも受信できるようなオプションを用意している。そのほかの、例えば逆引きできないホストからのメールや正引きと逆引きFQDNの異なるメールは基本的にはじいている。あとは特定ドメイン、例えばcnc-noc.netなどは全部拒否でも問題ないだろう。以前は日本のプロバイダでも全面拒否されていた時代があったが、今はnttpcと言えどもspamには敏感になったのでspamerは海外からの送信を行う。この手のリストはメンテナンスが必要なのでドメインによる拒否も万能ではないが、でもまあ身を守るという点で拒否リストに入れておいた方が良いだろう。



水素を作る(9/6)
◆ 水素を燃料とした内燃機式自動車とか燃料電池自動車は水素を必要とする。燃料電池車構想が始まった初期にこそガソリンを分解して水素を抽出する方法などが考案されたが、そもそも水素分の少ないガソリンを分解するのはもったいないしエネルギも必要だし、何より今となってはガソリンが高いのだからそれに手を加えて使うのはナンセンスだ。ではどうやって水素を作るか。鉱山で取れる水素含有岩石をごりごりと潰して水素を… なんて事はたぶん出来なくて、現状では水を分解するのが一番良さそうである。ようするに燃料電池と反対のことを行うわけで、水に電気を加えて水素と酸素に分ける。考えようによっては究極のリサイクルエネルギな訳だが、電気分解の速度と効率がしばしば問題になる。

◆ 高速に水素が得られれば水素を貯蔵しておく必要はなく、必要なときにリアルタイムで水素を作ればいい。しかし現状ではそうは行かない。一時期の常温核融合ブーム?でもないだろうが、何やら怪しげな臭いのする高速電気分解理論なんて奴も出てきたりしている。電気を使わずに光のエネルギで水を分解するなんて話もあって、これだったら太陽電池板で電気を作った上で水素を作るという行程より余程効率的に水素が作れそうだ。この水素生成効率が高ければ太陽電池板で電気を作るより、太陽光線で水素を作った上で燃料電池を動かした方が良かったりして。しかも水素はある程度の貯蔵には耐えるので夜間の電力供給も(貯めた水素で)出来るかも知れない。

◆ 家庭用燃料電池はガス会社や家電メーカが量産化に乗り出すと言われていながら遅れてはいるが、松下も高効率家庭用燃料電池を来年度から量産だと言うし新日本石油はLPガスや灯油を燃料とした燃料電池の実証実験を行っている。LPガスはまだ良いかも知れないが灯油が燃料ってのはどうなのだろう。少なくとも水素分は少ないと思うし、だったらCNGとかの方が(貯蔵方法はアレだけど)良さそうな気がする。
ま、石油会社のやる事業なので石油を使って貰わないと話にならなくて、これで都市ガス用とかを売り始めたら自分の首を絞めてしまう。

◆ 水を分解せずに、これらガスや石油から水素を取り出すならばその抽出?速度は電気分解より早そうだ。
だからといって何でもかんでも分解して残り物として炭素がいっぱい出来ちゃいましたなんてのは美しくないし再生可能エネルギでもなくなってしまう。
電気分解の速度は遅くても電気分解装置を沢山用意すれば良いと言うことで、カブトムシの養殖ブーム風に家庭で出来る水素生成キット、これで奥様もお小遣いが稼げますみたいなのが現れたりして。で、世の中では中途半端に生成された水素を風船に詰めて遊ぶことが流行し、これを使った玩具が売れ、やがて大量水素貯蔵を厳しく取り締まる事になったり、水素遊びで火傷なんて記事が新聞に掲載されたりする時代になったりして。



電動バイク(9/5)
◆ 中古のエンジン式バイクを国外で電気バイクに改造して日本に持って帰ってきて売る。そんなニュースを少し前に目にした。調べてみると中古バイクを韓国に送ってエンジンをモータに換装し、Li-ion電池を積むのだとか。月額4万円程度、リース総額100万円弱と言うからかなり高額だ。メーカによればガソリン代などの燃料費を8割以上削減できるという。三輪バイクは燃費が悪いとは思うが、それでも20km/l位は走るのではないのかな。一日20km走ったとして200円(高めに見積もって)の燃料代が8割引で40円、その差は160円。これが365日毎日使ったとしても6万円に満たない訳なので100万円の中古バイクはどうだろう。
このコストメリットに関しては電気自動車にも言えることなのだが、結局の所電池が高額になってしまうので仕方ないと言えば仕方がない。

◆ 以前にも書いたが電動原付で安価に出来ればそれは良いことだと思う。ただし現状のモータパワー規制だと登坂能力も最高速も下手すると電動アシスト自転車以下みたいな話になってしまうので悲しい。もちろん出力を高めたとしても電池容量に限界があるので、今度は電池を大きくしようとすると車重が重くなり大型になりとなってしまうのだが、少なくとも普通に使えるレベルでないと売れないと思う。確かにLi-ion電池は軽くて良いのだが、充放電の難しさや安定性もあるので、コスト重視で鉛でもNi-MHでも、とにかくそこそこの性能が安く実現できる方向に持っていかないと普及が始まらないような気がする。

◆ もうひとつはチャージ環境だ。パーキングメータ的なものに専用のコネクタが付いたような、100円を入れると1時間の駐車と1時間の充電が出来るようなものを街中に増やしたら便利だと思う。自動車保有台数も減りコインパーキングも良い時代が過ぎたと言われる中、電動単車ならば一台の自動車スペースに5台くらいは並べられると思うので安価誘導が可能ではないのだろうか。それでなくても自動車用駐車場はあっても単車用の停め場所がないといわれているから、充電ポスト兼用パーキングメータは良いと思うんだけど。

◆ 電気自動車用は電力会社などが開発を進めている。これも駐車場に整備するなどすれば駐車場は駐車料金と充電料金の両方で稼げる。ただ四輪電気自動車となると電動単車以上に高額だろうから、こちらも補助か何かがないと普及が厳しそうで、普及しないとインフラも整備されずになってしまう。トヨタはハイブリッド車を値上げした。車の売れない時代、値上げでもしないと売り上げ減を補えないのか。ただし売れない車を値上げするとシェアを落としてしまうのでハイブリッド車以外は値上げはしない。このあたり、ホンダにでも頑張って貰わないとプリウス独壇場で価格競争が起きないのではないだろうか。実際車両価格が高いにもかかわらずガソリン代の上昇と共にプリウスの販売台数も増加する(ただしプリウス以外のハイブリッド車は余り売れていない)と言われるくらいユーザはガソリン代に敏感になっていると思うし、そう思うくらいだから今まで3年で買い換えていた人も5年とか6年は乗り続けたいと思うのかも知れない。5年後、6年後、ガソリンを燃料とした自動車は生き残っているのだろうか?



spam事情(9/4)
◆ spamに悩まされていた私は独自のフィルタを作ったりもしたが効果は限定的、結局メールアドレスを変えるという面倒なことを行ってspam被害から逃れることが出来た。最近ではメールシステムさえ旨く作ればかなり効果的にspamを排除することが出来る。その一つにspfレコードがあり、F&Fでもこれを設定している。これは信頼できるサーバから送信されたメールですよと伝えるものなのだが、もしこのメールを転送したりするといわゆるなりすましメール扱いになってリジェクトされてしまう。当初F&Fでは「from行がfnf.jpのメールは必ずF&Fサーバから送信されますよ」と宣言していた。だが情報メールを転送している方で受信側の融通が利かないシステムの場合ははじかれてしまう。そこで多少自由度を持たせた「from行がfnf.jpのメールの多くはF&Fサーバから送信されるけれど、必ずしもそうとは限らない場合もありますよ」と宣言を和らげた。

◆ ドコモの受信設定の場合は、成り済ましを拒否した場合でも例外条件を設けて転送メールやメーリングリストからの配信が受けられるようになっている。
このように転送を考えるとある程度の自由な設定が必要になるわけだ。もっとも転送元が発信元を名乗らずに転送元を差出人としてくれれば問題はない。
メーリングリストの場合はこれが可能だが、単純な転送の場合はそうも行かない。それに返信を受けるために何らかの工夫も必要になる。

◆ ブラックリストでspamを防止する試みはF&Fでも採用している。ブラックリストに登録されたIPアドレスから送信されたメールは、その旨のメッセージを付けてそのまま返信する。プロバイダなどでは意図せずそのIPアドレスが登録されてしまっている(過去にそのIPアドレスを悪いヤツが使ったとか)場合もあるので自宅サーバの方はチェックされた方が良いだろう。ここのリンク先に行き、URLのイコールの先にご自分のIPアドレスを入れればいい。ただ、これも絶対ではなく過去にはKDDIと大もめにもめた経緯もある。

◆ 他にタイムスタンプ(GMTとの差)を見て国名を予測して排除するとか、メッセージ中の全角と半角文字の数を数える方法もMTAの設定で可能だ。メーラでspam除けをするものも確かにあるのだが、spamフォルダに入ってきたとしても受信してしまうことに変わりはないわけで、気分的には宜しくない。意外に効果があるのはGmailなど無料メールのspamフィルタで、Gmailに一旦送ってから別アカウントに転送を仕掛ければspamフィルタだけを使うことが出来る。gooのメールは転送が出来なかったと思うし、Yahooはspamフィルタが貧弱というか、Yahooから送られたメールは通してしまうようなのであまり効果がない。またエキサイト(だったかな?)は怪しげなメールを迷惑メールフォルダに入れるのではなく受信自体しないので有用なメールが誤って受信されないケースも考えられる。
最近ではネット通販会社なども多少気を遣うようになってきたとは思うのだが、メール関係に詳しくない企業が怪しげ系レンタルサーバを使っている場合など、そのレンタルサーバ屋のIPブロック自体の信頼性が低い場合もあるので注意が必要だ。



火星に住む(9/3)
◆ 火星には水があるのだとか。探査が進んで生物生存の可能性が高まるのか或いは失われるのかは分からないが、もしかしたら中期にわたって火星に滞在できるようになる日が来るのかも知れない。火星の極には炭酸ガスの氷、つまりドライアイスがあるそうでこれを溶かすと大気圧が上昇すると共に温室効果で表面温度の上昇が期待できるそうだ。とは言ったって核爆弾を使ったってそう簡単にドライアイスは溶けてはくれないだろう。降り積もった雪を溶かすのだって大変なのに、自然の大きさに比較すれば人類が作ったエネルギなんてたいしたことはない。

◆ 原発が作られ始めた頃、これの冷却水による海水温度の上昇が危惧された時期があった。しかし海は広い。周辺の海水温を上げる程度のことは出来たとしても、地球上の海水温をおそらく0.1℃たりとも上げることは出来ないのではないだろうか。たとえテラワット級の原発を南極に作ったとして、そこの氷がどれほど溶けるのだろうかと言うことだ。延々と続くドライアイスの大地の上にテラワット級の原発を建てて廃熱を全てドライアイスの大地に吸収させたとして、熱く焼けた石を琵琶湖に投げ込む程度のインパクトしか無いかも知れない。

◆ 宇宙に巨大な反射鏡を造る。直径50kmほどのパラボラで太陽光を集め、それを火星の極に当てたらどうだろう。数十年後か数百年後か、もしかしたらドライアイスが溶けようとするかも。火星の南極の氷はドライアイスだけではなく水の氷も混じっているとの報告もあった。地表温度はマイナス70℃以下からプラス30℃近くまで変化すると言われるので、夏の時期の日中ならばドライアイスはおろか水の氷も溶けそうだ。溶けて気化したドライアイスは銅鑼アイスの雲を作るらしい。きっと極近くではドライアイスの雪が降っているのかも。

◆ 非常に大気圧が低く寒い星ではあるが、灼熱の惑星よりは探査がしやすいと思う。寒い中の場合は断熱と自己発熱で何とかなりそうだが、灼熱地獄に硫酸の海と言われると探査に行こうなどと思えないのではないか。多少なりとも水があれば酸素は作れそうだし、炭酸ガスがあればもしかしたら植物くらい育てられるかも。大気が薄くて風が余りなければビニールハウスとかを作って、低圧化でも育つような植物… うーん、藻類とかが育てられれば光合成だって期待できる。

◆ 一番の問題は火星が遠いことだろう。下手すると火星に行くまでの食料や燃料や酸素だけで並みの宇宙船のペイロードを超えてしまうと言うか、そのくらいの巨大な宇宙船を造ったら打ち上げられなくなると言うか、だったら一旦月に運んで月から再打ち上げの方が良いかなとか、その辺りが難しいと思う。
たぶん技術的には大型宇宙船を飛ばすことは不可能ではないと思うし、何なら小型の宇宙船を沢山打ち上げて分散輸送でも良い。いずれにしても莫大な金がかかる訳で、え?高速道路を造らなければ火星に行けそうだって?確かに。



ラーメンを食う(9/2)
◆ 日本人はラーメンとカレーが大好きだと思う。かくいう私も好きだが、今日はラーメンのお話を。横浜の桜木町と言えば三幸苑である。おそらくかなり古くからあると思われるぼろい店なのだが、いつも昼時には列が出来るほどの混雑になる。売りはタンメンで、平たい麺を柔らかめにゆでたものを野菜のたっぷり入った濁ったスープに入れてある。ラーメンと言えば堅めの麺と濃い味でインパクトを出すのがセオリーだが、ここは全くその逆だ。なので初めて食べるとインパクトがないと思うが、食べ続けても飽きない。私としてはテーブルに置かれた、少々湿気た塩を追加して食べたい感じ。味にはかなりばらつきがあり、空いているときに行くとゆでたての麺とまだ緑色をしている野菜が乗ってくるのだが、時に作り置きされた具材を組み合わせたものに当たると麺はぼそぼそしていて野菜はしんなりだ。それでもやっぱりうまいものはうまいという感じだが、ここ最近はうまみ調味料の味がメインか?みたいな感じなので味の素に代表されるそれらの味が苦手な人には食べられない。以前はオーナと思われる人が作っていたが、最近は世代交代か。場所柄非日本人の女性店員を使っているが、ウルトラ愛想が悪いのは国民性か。夏休みになるとガラの悪いY校の生徒がバイトしている。

◆ 新宿の曙橋近くのラーメン大陸も決して広くないし新しくもない店なのだが、そのスープは旨い。余計な主張もしなければ、かといって不足もしていない味はたぶん毎日食べても飽きないと思う。私など塩ラーメンのスープを飲み干した後、もう一杯食べたくなった位だ。有名店というと味に特徴があったりするものなのだが、この店のスープは余計な出しゃばりなど感じられずに旨いのだ。残念ながらそう何度も通ったわけではないのだが、あのあたりを通ることがあったら又寄ってみたいと思う。ちなみに毎回食べるのは塩である。塩は味の誤魔化しが効かないので麺やスープの味がモロに出る。なので塩ラーメンの旨い店は他の味も美味しいと思う。頑固そうなご主人とおとなしめの奥さん(かな)の作る味を味わってみては如何だろうか。

◆ 東京と言っても千葉に近い小岩駅近くは塩ラーメン専門店のはるかぜだ。ここも店は狭くウナギの寝床みたいな細長い店構え。塩ラーメン専門なのだがメニューは豊富で餃子も旨い。塩ラーメンは大きくあっさり系とこってり系があり味も明確に違う。が、あっさり系でも塩ラーメンとしてはこってりしている方なのでインパクトはあるが毎日食べるとたぶん飽きる。ガーリックトマトラーメンなどはトマトの爽やかさも手伝って良い感じ。こちらは麺もご主人が打っているのではないかと思うのだが、寝かしの期間によるものなのか味にばらつきがある。おそらく麺にもスープにもご主人の拘りが満載なのだろうが、やっぱりスープが少し濃いかな。もう少し薄目で野菜の出汁などが混じれば又違った印象だとは思うが、しかし今の味でも十分美味しいしこってり系が好きな人にはたまらないかも知れない。おとなしそうなご主人と、存在感の希薄な奥さんの組み合わせで物静かな雰囲気である。ちなみにF&Fを見て来たと言えば餃子の割引券が貰える。(ウソです、誰でも貰えます)



トラフィック(9/1)
◆ SBMな人は、SBMのネットワークは音声定額が実現できるくらいのキャパシティがある、凄いんだぞと言う。それに比較してドコモは定額すら出来ないではないかと。ま、こんな話のトリックを見破れない人は少ないとは思うが、W-CDMAでの音声は高々12kbps程度である。もちろんネットワークが混んでくればその半分以下にまで伝送レートを落とすことが出来る。それに対してデータの方はフルスピードで流れるので大変だ。100人が音声通話を行うより、たった一人がHSDPAで大容量データをダウンロードした方がネットワーク負荷は高くなる。それが証拠にSBMではPCデータ定額がない。ただ音声はパケットと違って帯域保証された論理チャネルを使うので単純に比較は出来ないが、ネットワークに余裕があるというのならば64kbpsのTV電話も定額にしてねと言う感じ。
いや、ネットワーク云々より宣伝効果として良いんじゃないのかな、TV電話定額。使用率が低い割に宣伝のインパクトは大きいと思う。

◆ それはともかくとして、SBMは加入者増に帯域不足が深刻化しているはずだ。総務省基準に照らし合わせれば新たに1.7GHz帯を手に入れられるはずだ。もしかしたらその動きがあるのかも知れないが、ニュースになったのはエリクソンの力を借りてHSDPAのエリア拡大を2年ぶりに再開すると言うことだけである。
HSDPAは魔法の方式ではないから基地局密度を上げなければ意味がない。高速通信は高速通信に耐えるインフラがなければ実現しないわけで、ドコモがHSDPAの速度アップを地味にしか行っていないのもこのあたりに原因があるのかも知れない。

◆ SBMは何故1.7GHz帯を欲しいと言わないのか。EMによれば屋内への浸透性などは2GHz帯より有利だと言い、実際EMは屋内でも意外に使える。いや、意外と言っては失礼だが基地局密度が低い割に頑張っているのだ。SBMが1.7GHz帯に余り興味を示していないように見える一つの理由はコストだろう。新たな設備を導入するには莫大な金が必要になる。しかし悲しいかな今のSBMにはそれほどの金がない。というか、金を使ってしまうとキャッシュフローが減少する。キャッシュフローこそ命なSBMとしては慎重にならざるを得ないはずだ。もう一つは周波数再編後のUHF帯を狙っているのではないかという事。1.7GHz帯の割り当てを一旦受けるとそれの設備投資もしなければいけないし、更に加入者を500万人増やさないと次の新規割り当て対象ではなくなる。そう考えると無理矢理加入者を詰め込みながら、或いはフェムトセルなどでトラフィックを逃がしながらUHF帯の割り当て時期を待っているのかも知れない。

◆ ドコモの方はどうなのか。周波数再編後には合計45MHz幅が確保できることになるので4.5千万人の収容は可能になると言うか、可能にしなければならない。おそらくPDC終焉に伴っての純減は少なくないだろうから当面は間に合うのではないだろうか。そうしているうちに4GHz帯を使ったLTE-Advanceが始まるだろうから、メインのトラフィックをそちらに移していく計画かも知れない。



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