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今年も一年(12/31)
◆ 今年も一年応援いただきまして有り難うございました。
春先のサーバトラブルなどにも襲われながら、何とか一年が過ぎた感じ。いや、早かったかな。ついこの前今年が始まったような気もするし、この一年のニュースなどを思い起こすと長かったような気もするし。自動車業界は不景気風が吹き荒れ、なんだか大変なことになっている。需要が上向けばいいのだろうが、少なくとも今年後半に明るさはなかった。自動車業界は他業種も含めて与える影響が大きいのでこの先不安でもある。ケータイ業界は特別なことはなかったように思う。つまりMNPがあったりという動きはなく、ただSBMが大きく加入者を増やした年であったと言える。ドコモやauはこの年末商戦でSBMのスパボ期限切れ加入者を狙ったというのだが結果はどうだったのか。新年のTCAを見てみなければ解らない。
◆ 私の年末は新サーバ構築やら何やらで、ノロノロと構築を行った。切り替えは先日行ったが細部のチューニングなどはその後も進めている。現在は新サーバ一台のみの稼働で消費電力も騒音も低下し、速度は上がった。もちろん下がった電気代でサーバが買えるかというようなものではないのだが、速度が上がったのでよしとしよう。
この時期であればサーバはネコの格好のお昼寝場所と化すわけだが、いつまでも冬ではない。真夏の室内ではネコすら近づかないような暑(熱)さになっているのである。
まあそんな訳なので多少のアクセス不具合とか、突然何かが使えなくなったりエラーが出ていたりするかも知れない。何せ稼働させて調べていかないと分からないこともあり、で、時間のかかる修正作業の場合は旧サーバに戻したりと、そんな感じだ。
◆ そうそう、気象計も壊れたんだった。屋外ユニットかと思ったらコンソールの方がダメだったみたいで、でも今はそっくり新品になって快適である。快適ではあるのだがこのデータを送り出しているノートPCは余り調子が良くない。たまにWindowsが青い画面になって動かなくなっている。以前に使っていたPanasonic製は安定していたのだがHDDから音が出ている。そもそも1万円くらいで落札した古いノートだし、随分長く動いているから多少は仕方がないか。もう一台のノートは安定動作しているのだが、置いてある部屋が違うので気象用コンソールと接続が出来ない。どちらかを移動すればいいと言うのは確かにそうだが、何せ電線でつながっているものなのでなかなか。このコンソールはWebアクセス機能付きで、データを直接httpで閲覧できる?ものもあるようだ。価格はそう違わなかった気がするのだが、いじり自由度が少なくても困るなあと思って普通のものにした。気象計は新品になったから良いとして、次は一体何が壊れるんだという感じ。サーバもまあ新構築したから数年は働いてくれるだろう。
◆ こうしてチョコチョコと不動なものが出てくると対処が厄介で困ってしまう。厄介というか面倒なんだなぁ。アチラを直せばコチラが不良みたいで。話は全く別のものになるがトヨタ車を10万キロ程乗り続けた人が言っていたっけ、同じようなことを。特に電球の切れなど、車に使われている電球全てを全部交換してしまいたいくらいだと。ま、精々私自身もぶっ壊れないように頑張りますので、来年も変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。
デジカメ(12/30)
◆ 年末年始はデジカメがよく売れる。最近はコンパクトデジカメでも5倍光学ズームがスタンダードかみたいな感じで、中型機になると20倍ズーム(キヤノンSX10)なんて凄いものまである。さすがに高倍率ズームとなると画像を見て解るくらいの収差が出たりはするが、運動会用途などには高倍率ズームは有り難い。特にハンディビデオを使っている層からすると、何でハンディビデオはこんなに大きく映るのにデジカメはダメなのかとなってしまう。まあハンディビデオもHDTV化でアラは目立つのだろうが動画なのでそれで良いのかも知れない。
◆ コンパクト機では特に望遠側でレンズが暗くなってしまう。小型軽量機はレンズも小さく薄く造らなければいけないのでしわ寄せが来る。望遠で撮るときには手ぶれが気になるが、それに加えてレンズが暗いと結構悲しいものがある。手ぶれ補正も多くの機種で搭載されてはいるが当然ながら万能ではない。
大きなレンズを搭載したモデルならば明るさにも余裕があるが持ち歩きに不便だ。私としては、小型軽量デジカメはケータイのカメラに任せて、デジカメとしてのデジカメはワンランク上でも良いのかななどと思う。ノイズの面もあるが下手するとケータイ内蔵カメラの方が暗所撮影性が良かったりして、どこかで切り分けなければならないだろう。オマケにケータイ内蔵カメラはブレ補正だって付いている。初期の頃はディジタル手ぶれ補正をONにすると輪郭強調が効いたような絵になったが、今はずいぶんマシになっている。
◆ それでも小さな撮像素子とオモチャのようなレンズだから限界はある。そこでデジカメの登場となる訳なので小型軽量よりは性能を重視したくらいのモデルでも良いのかなと思うのだ。一眼レフまでは行かないが、と言うことで。高倍率ズーム機も一台で全てが済んでしまう良さはあるのだが、ここまでの大きさと重量を許すならば一番レフに行ってみたい。
望遠側の絵に不満があったとしても、レンズ一体型だとどうにもならない。しかしレンズ交換型であればウルトラ高価なレンズなんかを手に入れる楽しみというか悲しみというか、そんなものも味わえたりする。コンパクトデジカメなどで夜景を写すと多くの場合点光源が点に写らずにぼやけてしまう。これをちゃんとしたレンズで撮ってみればその違いがハッキリ分かると思う。私が最初にレンズの違いを見せつけられたのは知人が持っていたツァイスを覗いたときだった。カメラのボディが何であったかは分からない(少なくともコンタックスではなかった)がそうか、レンズの違いは見て解るのかと思ったものだった。
◆ おそらくレンズ交換型でないカメラを使っているとレンズ性能もカメラ全体の性能も一緒になってしまっていると思うのだが、レンズ交換式カメラだとレンズの性能がそのまま見えるようで面白いと思う。
それと一眼レフはやはり撮像素子がデカいのでノイズが非常に少ない。コンパクト機で高感度を謳ったものは多いが、サンプル写真などを見るとやはりノイズがそこには存在しているのだ。
買換(12/29)
◆ N-01Aに買い換えた件はblogの方でも書いている。
N902iXは初のHSDPA機と言うことでスタイルは気に入らなかったが購入した。動作は遅くはなく、通信速度も期待通りだった。メモリ容量が小さくて保存するコンテンツ量に限界があったり、あのスタイルと重さがオッサンにマッチしなかったという点を除いては満足だった。なので903iには興味を示せず、次にN904iを買うことになる。N904iは弁当箱を重ねたような何の変哲もないスタイル、重すぎず大きすぎずで個性的端末ではなかったが飽きるようなものでもなかった。HSDPAにも対応していたしメモリ容量も少し大きくなっていた。結局コイツを1.5年にわたって使うことになったのだが、実は似非分離プランに移行したいとも思っていたのである。分離プランに移行するためには何らかのモデルを新規購入しなければならない。だがMNPや新規契約時には特価な機種も買い増しとなるととたんに価格が上がってしまう。私の場合は日本語をT9で打っているので選択肢はNECしかなく、これも安価なモデルを遠ざける原因だ。どうせ高額なら新機種の方がまだ気分がいいと思った。確かに1年待てば1万円くらいは価格が下がるが、その頃にその機種は新規契約1万円以下が普通になっているのである。悔しいではないか。
◆ N905iは2軸ヒンジが好きではなく触手が動かなかった、N906iはN905iと何か変わりましたか?みたいな感じだったので見送った。N-01Aは大きく重いのが難点で、実はN-02Aと結構迷ったのである。N-02Aは薄型のオーソドックスな折りたたみ、キーもシートキーを思わせないようなキートップ付きで悪くない。ただしニューロが使えないのである。通常のiモードブラウザでニューロを使うことはそう多くはないのだが、mobile2pcでこれがないとかなり不便なのだ。で、結局迷ったあげくにN-01Aにした訳である。まあ新しいモデルなので色々便利になっていたり新機能も搭載されているわけで、ワンセグだって付いてるんだゼって、一体いつの時代を生きているのかと言われそうな感じだ。
◆ ワンセグが付いていたってそうそうTVを見るわけでもないし、一々イヤホンを差すのが面倒だからとBluetoothイヤホンを入手はしてみたものの利用頻度は余り上がらない感じだ。ただワンセグ出始めの頃に比較すると感度は良くなったなと思う。初期の頃など横浜だとビルの谷間だと殆ど受信できなかったのである。当然受信感度の犠牲になったものはあると思うのだがこの点は進化したと思う。
◆ しかし高い。それにしても高い。何でこんなに高いんだという程高額なので長く使わなければならないとは思うのだが、さて飽きるかどうか。大きさはまあギリギリ我慢するとして、もう少し軽いと有り難い。まあこれは軽いモデルを持ったところでもっと軽ければいいのにと思うのだから仕方がない。大きさに関しては、巷に大きなモデルが増えたためかさほど感じなくなってきた。PDCの頃に比べればかなり巨大になっていると思うが、逆にPDCの頃のケータイを見るとなんて小さな液晶なんだろうと思ってしまう。
F&F事情(12/28)
◆ まあ何といっても今年の大事件?はサーバのHDDが壊れたことだろう。これを機にOSから何から全部入れ直して再構築したわけで、さらに自宅サーバへと変更を行った。この時にはそう深刻ではなかったのだが、やがてNicky.cgiを不正に叩く輩が増えてきてサーバ負荷が上昇、だったらと言うわけでMovableTypeへと変更した。MovableTypeはHTML書き出し型なので負荷上昇には強いが、コメント投稿などはかなり時間がかかる。一応出来るだけの事はやったのだがそれでも時間がかかる。なので後はサーバの強化程度しか方法がない。いや、投稿完了でクッションページを挟んで先に応答を返す方法などは出来るとは思うが、出も本質的解決にはならないな。
◆ 去年の今頃は、HDDが壊れたらどうしようかと書いていて、それが春先に本当になってしまった。そして今度はサーバ本体への不安が募る。で、新ハードに入れ替えたわけだが入れ替えの理由はMovableTypeの再構築が余りにも重いからでもあった。再構築自体はまあ我慢するとしてもコメント投稿が遅いのが何とも使いにくい。ベンチマークテストでは約3倍の速度、再構築も2〜3倍にはなったからまあいいか。この安物PCにはシリアルポートが付いていない。なのでAPCのUPSが監視できなくなってしまった。シリアルのPCIカードでも買ってこないとダメかと思ったがこれが意外に高額だ。なのでWindowsのノートPCのシリアルインタフェースにUPSを接続し、ネットワーク経由でUPS情報を貰うことにした。
◆ ルータのNATテーブル不足にも悩まされた。いや、正確には今も状態は変わっていない。情報メール送信時にDNSアクセスがドッと増えるので、その時にNATテーブルを使い切る。DMZや静的IPマスカレードなどをやってみたが改善していない。NATテーブルの寿命も設定できる最小時間である30秒にしているがダメだ。なので毎回エラーは出るがリトライが起これば何とかなっているのでそのまま。これは複数IPにするか、テーブルのもっと大きなルータにするか、テーブルの寿命時間をもっと小さく設定できるものにする以外に解決の方法は無さそうだ。実は複数IP設定で、複数プロバイダへの接続を試みた事があるのだが何故か旨くは行かなかった。ちゃんと調べれば原因追及は出来たかと思うのだが、なにしろいじくり回している間は回線が切れているわけでF&Fサーバへのアクセスも出来なくなってしまう。
◆ 自宅サーバ+固定IPにしたからなのか2chへの書き込みが出来なくなった。変なサーバだとか言われてしまうのだが、従来から書き込みすることは皆無に等しかったのでこれは気にならなかった。その他、メールサーバなどに関しては何度か書いたとおりでspam抑制はうまく行っている。
postfixの設定だけで月間spam受信数は10通底度まで減り、Googleを通すことでこれが0.2通くらいに減る。そもそもPostfixの設定を抜けてきたものはマトモなspamなのでGmailのフィルタも抜けてしまうことが多いと思う。調査によれば1億通のspamを送ると数十人の顧客を得ることが出来るらしいので、率は悪いが機械が勝手にやることなのでspamは減らないのだろう。
カーナビ(12/27)
◆ 今やカーナビは純正装着も含めると殆どの車に装着されているのではないかと思う。まあ中にはBENZ純正のようなきわめて使いづらい機種も存在すると思うが、それでもナビはナビである。以前から書いているようにボロなBENZ純正品と比較するとより解像度の高いケータイナビは優秀である。これで外部ディスプレイが使えれば普通の用途には充分使えると思うが、外部ディスプレイ接続可能な機種でも出力はNTSCなのでワイドVGA画面そのままというわけにはいかないだろう。これも以前書いたことがあるが無線LANか何かでインタフェースしてWVGA外部ディスプレイに表示すると共に、車両側の速度やGセンサユニットからの信号が受け取れるようにすれば完璧かも知れない。
◆ そんな通信型のナビに関してナビタイムジャパンは興味を示す。元々はauのマンナビ市場で成功したからなのだが、自動車用としても通信型ナビの需要が少なくないのではないかという。通信型にすることでストレージを最小とすることが出来るほか、常に最新の情報が配信できるのがメリットだと言う。逆に通信コストなどをどうするかは問題なのだが、一定利用期間の通信コストを含めた販売価格を設定する方式を模索しているという。WiMAXやCGPなど、低コストで定額の通信が出来る環境であればこれは現実味を帯びてくるとは思うが現実には通信コストが安くはない。この一つとして自動車の稼働時間があると思う。毎日何時間も車両を使うような場合はある程度の通信コストを負担しても良いとは思うのだが、例えばサンデードライバがヘビーユーザと同じだけのコスト負担は出来ないだろう。かといって従量料金制も難しいものがある。
◆ だったらやっぱりケータイでと感じるのだが、ナビ屋さんとしてはハードウエアというかシステムとして売りたいに違いない。通信型ナビのもうひとつの問題はサービスエリアだろう。現状でドコモやauならばそこそこのエリアが確保できているが、WiMAXやXGP,SBMでは山間部での利用に不安がある。ケータイであれば圏外だから諦める(最近は地図データを内蔵したケータイもあるが)事も出来るがカーナビで、必要なときに地図が見られないのでは役に立たない。付近のデータをキャッシュしておくなどの対策は勿論可能ではあるが、そのあたりの制御がどの程度旨く働くのか。
◆ 通信機能があると様々な点デメリットがあり、現状のカーナビでも通信機能を持ったものはある。それは渋滞情報の共有などにも利用されるわけだが、利用者が増えてくれないことには情報密度が上がらない。情報密度が上がらないと人気が出ないので利用者が増えないという循環になってしまう。で、以前にも書いたようにケータイ利用者から位置情報を貰ってデータ化するような仕組みが良いのかなと思うわけだ。情報提供者には○○ポイント進呈みたいな事を行えば対応してくれる人が増えるかも知れない。
企業は情報を売るだけではなく、その情報源に還元する事だって必要だろう。これはドコモなどが行うコンシェルサービスにも言えることで、様々な人の行動パターンを使って情報を売るだけというのは今ひとつ納得しがたいものがある。
コンシェル(12/26)
◆ 行動支援と称するiコンシェルなどのサービスが行われているが、この分野?を最も得意とするのはGoogleではないかと思ったりする。つまり、その人物がどんなものに興味を持ってどこを移動する可能性が高いのかは地図やストリートビューの閲覧記録、検索ワードなどで掴めるからだ。更に行動時間に関してもGoogleのアクセス記録などから推測が出来る。Googleは同社ブラウザを使用することによってこれらの情報を元にユーザに最適なサービスを提供するとか言っていたわけで、これはそのままiコンシェルなどにも当てはまるのではないのか。企業によってその人の行動パターンが覗かれていると思うと気分のいいものではないが、クレジットカード会社などはこうした行動分析を早くから採り入れている。
◆ クレジットカードで買い物をすると、買った品物や価格が分かる。同じ品物を安く買っているのか?デパートで定価で買っているのかは勿論のこと、その人の趣味や趣向までも明らかになる。週末に買い物が多いのか?それとも平日なのか。買い物の時間帯はどうであるかなど、もしもカードの持ち主が主婦で曜日ごとに買い物するスーパが違っていたとすれば、そのエリアでの安売り傾向だって分析が可能になるかも知れない。携帯各社はクレジットカード分野にも進出しており、これに加えてケータイの位置登録情報などを見れば更に詳細な行動分析が出来ると言うものだ。そしてGoogleの持ちうる情報をこれにミックスすると、例えば乗り換え案内を使い、地図を使ったり周辺検索をしたとすると出掛ける先までが予想できたりするだろう。
◆ PCやケータイからホテルを予約したとしても、その情報まで手に入れることは出来ないというか合法的に入手することは難しい。しかしGoogleが予約代行サイトをはじめれば話は別である。携帯電話事業者にも同じ事が言えて、合法的に内容をのぞき込むことが出来るようなサイト構築をするとそれを使った人の行動はより鮮明に見えてくる。インターネット広告でもトラッキングクッキーなどを食わせる例があるが、それも同じだ。確かドコモ移動機ではアドレス帳に誕生日などを記録しておくと、それをカレンダや予定表に反映してくれるんじゃなかったかな。iコンシェルでは電話帳データをドコモに送る訳なので、それこそプレゼントは如何ですか位のお節介はやってくれそうな気がするが残念ながらそんな面白いことは何も起きない。
◆ ニュース配信にしても予め欲しい情報のエリアと時間を指定する(交通情報)訳なので、その地を離れての移動中には全く意味ない情報が送られてくることになる。天気予報にしても同じで、その場所ではなく設定した場所の情報が送られてくるに過ぎない。あとはallaboutのコラムみたいなものが配信されてくる程度だし列車遅延情報も配信が遅いのと、これも設定した路線のみの情報に限られるというつまらなさだ。
これが純粋にマシンに覗かれているだけなら文句はないのだが、ドコモには極悪D2Cが付いているからどんなDMが送られてくるか分からない。そしてそれを「加入者が望むサービス」などと勘違いされたらたまらないと思う。行動支援は嬉しいのだが、それが信頼できない企業の手に落ちるのは避けたい。これは誰しも同じなのではないだろうか。
クレジットカード会社ではそのカードサービスから退会したとしても規定年数はデータが残るという。せめて自らの意志でデータの抹消が出来なければ、安心して情報を渡せない。せめて、せめて位置情報による配信情報の最適化くらいは行っていただきたかった。アイディアはいいと思うがiコンシェルの実装は非常にプアと言わざるを得ない。
春モデル(12/25)
◆ 年が明ければ春商戦開始という感じだ。冬商戦も移動体通信事業者にとっては大切だが、この春商戦も又重要である。ドコモの変化はTV電話非対応機種が増えたことだろうか。使わないサービスの為にコストをかけるのは無駄だと気づいたのかも知れないし、TV電話非対応であればTV電話をリクエストされた際に、これを断る理由を考えなくても良い。インカメラを廃止すればコストダウンにもなるし軽くも小さくもなる。
TV電話の通話料が通常通話料と同じで家族間は無料とかなら多少は使うかも知れないが、明らかに高額な通話料を負担してまで、と思う人は多いはずだ。しかも電界強度に敏感なので音声通話は問題なくてもTV電話はブロックノイズだらけと言うこともある。これはドコモよりSBMで顕著で、何が写っているのかよく解らないなんて事も起きる。
◆ auは冬モデルが寂しかったのだが春には新作が出てくるのだろうか。少数精鋭ではないが、販売台数の減少回避の為もありイタズラにモデル数を増やさない施策が吉と出るのか否か。値上げやサービス低下相次ぐSBMの春商戦の戦いにも興味がある。SBMの場合は海外製モデルの仕様変更で国内対応をするというスタイルで開発費の抑制を行っている。スマートフォンブームがやってくれば品種の多いSBM有利となるが、この辺りも注目だろう。海外製品のモディファイの場合はドコモ向けも同じように作ることが出来る。
ただしドコモは納入基準がうるさいので開発や試験のクリアまでに相当な時間がかかってしまうとメーカは言う。しかも販売後にもクレームなどで交換される端末があり、信頼性や品質が低いとそれら返品の山になる(同)らしい。
◆ その点SBMであれば余りうるさくはないので納入はスピーディーに行える。メーカや機種によって感度差があるとか云々も、この辺りの検査基準を緩くするのか厳しくするのかの違いだ。感度も性能のうちとして買う側に判断を任せるのもやり方であるとは思うし、規格感度を満足していなければ売ることは出来ないのが普通だ。
ただiPhoneの例を見るに至っては、本当に規格をクリアしているのかどうかも怪しい。初期不良に関しても、ドコモの場合は原則交換なのだがSBMは預かり修理がスタンダードだ。例の圏外不良の山となったサムスン製も例に漏れずに預かり修理。買って一度も使わない(圏外で使えない)場合も預かり修理。
◆ 市場調査などを見てもケータイの買い換えに熱心なのは中高生〜20代くらいのアクティブ層で、それより年代が上がるに従って買い換え意欲は減少していく。一つは価格が高いことであり、ローンを組んだ人はそれが終わるまでは買い換えられない事情もある。もう一つは機能的に新鮮味がないという意見が多い。ドコモやauは新サービスをセットにして売るが、それが流行らなければ無いのと変わらない。SBMも実験的と思えるようなやり方でウィジェットに1機種のみ対応としてきたが、もしこのモデルで流行らなければデュアルナンバの二の舞だ。
情報配信(12/24)
◆ F&Fで行っている情報配信メールだが、先月あたりからモバゲーでも同じような(より高度な設定の出来る)サービスが無料で行われはじめた。大手が行うことなので気象協会から有料情報を買っているに違いない。ネタは気象庁で気象庁は税金で出来ているので情報料を取ることが出来ない。そこで、その情報を外郭団体である気象協会などに優先的に流し、気象協会はそれを売ってカネにするというビジネスモデルだ。これによって多くの天下りの懐が暖かくなる仕組みで、気象庁には凄く沢山の団体が寄り添っている。気象庁自身も各種情報は発表するが、それは気象協会にデータを流してしばらくしてからだ。
なぜなら、同時配信してしまうと気象協会のデータの価値が薄くなる。税金で運営されていながら天下り団体にだけ利益を得させようとするのはどこも同じなのだが酷い。
◆ モバゲーは千台にも及ぶサーバで構成された大規模サイトである。数百台のデータベースサーバと数百台のWebサーバがうなりを上げているのだ。会員数は相当多いが、様々なテクニックで分散処理しながら情報メールを配信すれば遅延も余り大きくないかも知れない。私自身も登録しているが、配信スレッショルドに達する地しんが起きていないので配信速度に関しては分からない。いずれにしても無料でサービスが提供されるのは望ましいことであり、F&F情報配信の役目も徐々に終わりを迎えるのかなとも思う。F&Fでは他に同様な無料のサービスがなかったからはじめたまでで、営利目的ではない。いや営利を目的としてより多くの情報を配信したりしたら商売になったかも知れないが私の趣味ではないかな。そもそも気象庁のデータを配信して金を取るのはダメだ。
◆ 今やauでもドコモでも(SBMはダメだが)緊急地しん速報を受信でき、それに加えて無料の情報配信があれば大まかな災害情報の取得には困らないと思う。外出時などはニュースに疎くなるので必要な情報をケータイで受信できるのは有り難い。以前は時事通信の号外情報も買っていたのだが今はやめてしまった。
日テレニュースの号外は受信はしているが事象発生からのタイムラグが大きい。これはニュース映像が完成した時点で配信されるためで、テキストのみの号外が来る時事通信とはかなりの時間差がある。F&F情報配信ではNHKの災害情報が更新されたときにもメール配信するような設定が出来るが、こちらは頻繁には更新チェックをしていないので地しん情報のような迅速性は期待しないでいただきたい。
◆ 必要とする情報の種類は各自によってマチマチだろう。F1のレース結果がすぐに知りたい人もいればサッカーの試合の様子が知り他人、株価の動きが気になる人もいれば新製品情報に気を配らなければいけない営業マンとか。その人それぞれにあった情報を選択でき、更に的確にそれが配信されるのが理想ではあるのだがこれが難しい。幾つかの有料サイトに登録するのが最も近道ではあるのだが、そこから配信されてくる情報の中から自分の要求にあったものを更に選ばなければいけなかったり。つまり氾濫した情報の中から必要なものを選択しなければならないという作業に時間を費やしてしまうわけだ。ちなみにiコンシェルは有料の価値はないと思う。
処理能力(12/23)
◆ Windowsがvistaになって重くなったと言われた。いやVistaのみではなくNTの時にもXPの時にも言われた。結局はそのOSを動かすに必要なCPUパワーやメモリ量を手に入れることで操作快適性が増してきた。
アプリもどんどん重くなる。容量は拡大し、マシンに対する要求条件も厳しくなる。高速処理なPCが出来れば、そのパワーを期待してソフトは多くの機能を実現しようとする。その繰り返しでCPUの高速化やメモリの大容量化は進む。もしもVistaが登場していなかったらデュアルコアプロセッサは余り売れなかったかも知れない。少なくともXPを動作させるならばシングルコアのPentium4で、それも3GHz以下の動作周波数のもので充分な気がするからだ。
◆ ただし一部の高負荷アプリケーション、シミュレーションだとか分析だとかゲームなどには果てしない高速性が求められるが一般向けとは言い難い。ハードウエアの能力が上がるから、或いはそれが期待できるからOSにも様々な冗長とも言える機能が実装されるわけで、ハードとソフトは連携して儲けを出している?のだと思う。ゲームマシンでも似たようなことは言えるだろう。より高速で高精細なグラフィクスをビュンビュン動かしたいという欲望、ただしその操作つまりソフトウエア開発が難し過ぎると開発側が脱落してしまう。この辺りのバランスが崩れたのがPS3ではないのだろうか。
◆ 携帯電話でも同じようなことが言える。通信速度の高速化は大きなアプリケーションやデータを許容し、それらを処理するために高速CPUが必要となる。高速CPUに期待するから冗長な機能やらFlashメニューやらを搭載し、すると動作速度に不満が出る。なので次世代チップのCPU処理能力を向上させる。それの繰り返しだ。マルチタスクと呼ばれるタスクスイッチ的動作もだって今や一般的になり、KCP+ではかなりの数のプロセスを同時に起動できる(が、ハードウエアの制限で限界が出てくる)し、ドコモ機でも数個のタスクが起動できる。ただし少なくともドコモ機では同時起動されていても通信が行えるのはアクティブなタスクだけなので、例えばiモードブラウザと通信型アプリを起動していても同時ダウンロードみたいな動きはしないし、複数iアプリ起動時でも通信部分は順番にしか実行できない。この辺りがWindowsなどとは大きく違う点ではあるが、そのうち完全なマルチタスクが実現する日が来るのだろう。
◆ Windowsにしてもケータイにしても持ちうるハードウエア能力の150%位を要求するから動きが遅くなる。時が経てばハードウエア能力が上がるので問題は少なくなるが、次のソフトは又同じになる。結局もっさりからは永久に開放されなかったりして。PCの場合はハードウエアとソフトが別なのでグレードアップが可能だが通信機器やゲーム機はそうは行かない。新製品を丸ごと買う以外に手がないのだが、その価格はPCにも劣らない高額である。スマートフォンやWILLCOMのモデルのようにソフトウエアバージョンアップで機能追加などが出来ればいいが、それだとハードが売れなくなるので普通はやらない。
LED照明(12/22)
◆ 松下が積極的に商品開発をしていたLED照明だが、今は各社で取り扱いがある。発光効率自体は蛍光灯に及ばない(実験室レベルでは蛍光灯並み?)ようだが指向性を活かしたセッティングで蛍光灯の2倍程度の効率が得られるという。すなわち蛍光灯の場合は蛍光管を中心に無指向性になっているが、灯具に当たる方向の光は効率的に部屋を照らさない。LED照明の場合は指向性があるので必要な方向にのみデバイスを付ければいいので無駄が少ないというわけだ。実際のビルなどでもLED照明が使われるケースは増えてきており、ローソンなども新店舗の照明をLED化するなど行っている。
◆ 発色に関しても色温度が上昇しすぎないようにしたり、モロに電球色なんてものもあるし、赤や緑があるかどうかは知らないがLEDだから不自然な光だという事もないようだ。ただ食品に反射した光などを考えると発光スペクトルの狭いLEDはどうなのかなと思わないでもない。スーパーの食品コーナにはそれ専用の、例えば肉だったら肉が美味しく見えるような光源が使われ、野菜ならば野菜が新鮮に見えるようにコントロールされている。多くの照明はメタルハライドだが、これは内部のガス量や組成によって波長の制御が比較的自由に行える。蛍光灯でも蛍光材料によって発色は変えられるが、今は余り使われていないようだ。LED照明でも松下などはフルカラー照明なんてものまで商品化しているが、どうなのだろうか。
◆ 住宅用照明器具も幾つかあるのだが、価格は高めだ。
ダイニング用ペンダントライトなどはLEDそのものが見えるような構造で、おそらくは明るさ重視なのだろうがLEDは見えない方が良いんじゃないのかなぁ。
ダウンライトは幾つかの種類があるが、電球切れの心配の少ない(寿命は数万時間らしい)事が天井付近のメンテナンスの手間から開放してくれるはずだ。
消費電力が2W〜5W程度のものが多いので明るさはそれなりかも知れない。一方で東芝ライテックだったかな、100W級のLED電球があったのは。詳しい仕様は分からないのだが100W相当の明るさだったら凄いと思う。
◆ 松下によれば発光効率は数年で蛍光灯に追いつくと言い、現在でも既存照明(白熱電球比かな)の1/10の電力消費量だそうだ。点灯用に定電流回路が必要などの手間はあるのだが、発光効率が上がって価格が下がってくれば電球型蛍光灯に代わる日が来るかも知れない。電球型蛍光灯と違ってスイッチオンですぐ明るくなってくれるのは有り難いし、寿命が長ければなお嬉しい。電球型蛍光灯も長寿命だとか言っている割に故障率が高く、どこが壊れたのかバラして見ようと思いながらも未だ実行できていなかったりする。電球型蛍光灯は灯具によってはかなり高温になるので、ケミコンなんかイチコロかも知れない。
松下の資料によれば40Wの電球相当の明るさがLEDでは18Wの消費電力で済むらしい。ちなみに蛍光灯ではどうかというと8W程度ではなかったかと思うから、まだまださがあると言うべきか、近づいてきたと言うべきなのか。
◆ 自動車用の照明などはかなりLED化されてきているし、低電圧動作できるという点で移動機器には有り難い存在だ。ヘッドライトがLED全盛になるにはもう少し時間がかかるだろうが、バスの照明などもLED化が進んでいて意外に思ったことがある。メンテナンスが楽という点では公共施設や交通機関で採用が進んでもおかしくはない。
食品偽装(12/21)
◆ 食品偽装や中国製食品問題もいくつかあったっけ。これによって店をたたんだ企業や老舗と言える船場吉兆などもあった。中国製食品が信頼しにくいと言う人は多いと思うが、実は国産だって何が起きているのか分からない。元々日本人は米国製の品物を真似するところから高度成長が始まっているわけで、もしかしたら今の中国よりももっとコピー好きだったのかも知れない。そんな調子だから偽物とかへの認識も甘いのではないかと思う。中国産や北朝鮮産の貝やウナギを国産と偽って販売するなど、これらは取り締まりや法整備の問題もあるのでなかなか減らないのではないだろうか。だって偽装した方が儲かるのだから儲けるのだろう。
◆ 食品の中には検査を行えば産地がだいたい分かるものもあるらしいが、北朝鮮産の貝は見分けが難しいと聞く。そもそも見分けなければいけない時点でおかしい。産地が表示されている、それが信じられない時点で既におかしいと思う。
もはや国産食材だけでは何も作れないと言われるほど海外依存度が高い日本の食品なので、得に安全面などに配慮する必要が高まってくる。また本当に国産品だけが国産品と表示されるようになれば、日本製であるという付加価値が価格に転嫁されたとしても売り上げが維持できるかも知れない。海外産に比較すれば価格の面では競争できないものが多いが、品質などで勝負する地盤が出来ればそれはそれで良いことではないのだろうか。
◆ その為にはハッキリした規定やチェックや取り締まりが必須になる。無農薬とは?低農薬とは?有機栽培とは?農薬を使って栽培した作物の収穫前2週間だけ農薬を使わなかった場合は?これなど輸入してきた鶏を出荷前に庭に放して地鶏にしちゃうみたいなものだ。正月料理の構想?もそろそろ始まるのではないかと思うが、正月くらいは信頼できる日本製でと思ったところで全てを日本産にすることはたぶん出来ない。レタスなども海外から空輸されてくるそうで、質量が小さいので空輸コストを考えても国産品より安いのだとか。魚なども通称名は知られた名前が付いていても、実は代用魚なんて事は珍しくはない。で、その代用魚の方が美味しかったりするケースもあるからまったく。マグロの赤身にオイルを混ぜて中トロ化するなんてのもあるし、肉に関しては表示されていることが多いが脂質インジェクションによる霜降り化なども多いと思う。
◆ ニセと言っても産地偽装ではなく模造食品も実に良くできている。いくらなど、食べても分からないのではないかと思えるほどで、他にキャビアなど卵系のものは模造というか合成食品が多いように思う。合成ものの王様は何といっても永谷園の松茸のお吸い物だと思うんだけどね。
これに海外産の、1本数百円の松茸を加えれば実に立派に仕上がると言うものである。
500億円(12/20)
◆ ソフトバンクの決算発表の場で明らかにされた500億円踏み倒し問題、そして先日の貸し倒れ引当金の増額。どうもその真相がよく解らない。SBMになっての純増が400万契約前後だと思うのだが、もしも500億円分の端末代が踏み倒されたというとその契約数は100万にもなる。これは明らかに異常だろうし気づかないわけはない。孫さんは純増には貢献したと言っているが、これもおかしい。踏み倒しの不正契約なのだから住所も架空だと思われ、ウエルカム葉書が返送されてきた時点で普通は解約扱いにするはずだ。いやいや解約は多かったがそれ以上に新規加入があったと反論する人もいるだろう。しかしこれもおかしい。解約が新規加入の2割以上にも及べば解約率が0.5%以上上昇するはずだからである。解約処理されれば純増数には当然寄与しないので孫さんの発言ともマッチングが取れない。
◆ 孫さんは明確に法に触れること以外は何でもやる人だ。決算書から何が読み取れるかというリンクをblogに張ったこともあるが、粉飾まがいであっても粉飾でなければやる。踏み倒しだとSBMが主張するこの損失は2年前から始まっているというのだが、何故それを今になって処理するのか。これもおかしい。そもそも不正契約者の数字はどこに埋もれてしまったのだろう。考えられることは、端末代は踏み倒されて持っていかれたが契約は残っていて幽霊加入者となっている可能性だ。例えば回線停止などの処理がされて使用は出来ないが契約自体は生きているケース。もうひとつは不正契約自体がウソではないかとする説もある。噂によると某大手代理店に100万契約単位の倉庫契約があるという。blogでこれも書いたことがあるが、新規契約と言って営業に来た代理店が契約を確認すると新規契約ではなく名義変更の処理がされるというケースだ。これは実際にある話なので数のともかくはあるとしても倉庫契約が実際に行われているのは事実に違いない。そしてこれは個人相手にも売られはじめている。
◆ しかしソフトバンクとしては倉庫契約してくれた代理店に月額料金を請求するわけにはいかない。
とするとSBMがそれを処理する必要があり、その額がこの500億円だとする話だ。100万契約×ホワイトプラン×24ヶ月だと235億円でS!をこれに含めるとすると310億円になる。もし端末も契約数だけ一緒に配っていたら500億円は超えるだろう。そこで更に貸し倒れ引当金を積み増したとか。と言っても割賦債権は流動化で資金化されているはず。貸し倒れ引当金とは一体何だろうか。もうひとつ、スパボ一括補填金説もある。スパボ一括で売るためのインセンティブをインセンティブ名目で計上できず、この500億円に入れたのではないかと言うことだ。孫さんはスーパーボーナスによってインセンティブが減って経営が健全であるとアピールした。従ってスパボ一括の5万円にも及ぶインセンティブを計上すると決算書の数字が傷つく。勿論このどれかと言うことではなく全部混ぜ混ぜにして訳が分からないようにしている可能性も高い。いずれにしても大きな損失だし、他に750億円のデフォルト危機もある。
安いモデルは?(12/19)
◆ 昨日の続きである。では安価に販売されている携帯電話は一体どこが違うというのか。GSM移動機などで売価が2万円ほどのものもある。SBMはプリペイドケータイを1万円以下で配っている。それらは何故安いのか。GSM移動機に関してはまず部品コストが安いと言える。もうひとつは開発費がかからないという点で、これは大きいはず。開発費が全くかからないわけではないのだが、例えば無線部の設計資料などはデバイスセットメーカが基板配置まで指定してきて、その通りに作ればそこそこの性能が出るなどのサポートがある。これもマーケットシェアが大きいからだろう。
◆ 機能が簡略であることも低コスト化に貢献している。GSMの制御フローは決まり切ったものがあり、アプリケーションファームも必要最小限だから使い回しが効く。あとは筐体設計費用などがこれに加わるが台数が出れば型代の償却は早い。液晶にしても大型で高解像度なものではなく、必要最小限のものしか付けなければいい。確かに見た目は安っぽいし実際に安いのだがちゃんと使える。海外などでは使い捨てに近い感覚のプリペイドで$200以下の売価が実現している。バッテリにしても高額で充電制御の面倒なLi-ionではなくNi-MHだって良いわけで、機能が単純な分だけ電力消費量も抑えられるしそもそもこのクラスを買う人々はスペックを余り気にしない。
◆ カメラだ音楽だ外部メモリだと言わなければCPUも高速性は求められず、プログラム容量が少なければフラッシュメモリ容量も小さくて良い。こうして機能を削ることによってコストはかなり下げられるのだ。勿論これ以上には下げられないという限界点は存在し、その限界に近いところでどれだけ多くの機能なりを詰め込むかが設計者の腕にもなるだろう。プリペイドケータイも似たような流れではあるのだが、SBMの場合は非プリペイド機種と同じモデルが売られた経緯もあるのでこれはインセンティブによる安価販売と言えるのではないだろうか。日本製品品質でケータイを作ろうとすると、カメラなどをケチったとしても納入価格を2万円以下にするのは難しいはずだ。それこそ筐体からバッテリまで専用ローコスト設計すれば価格は少し下がると思うが、もしもプリペイド用だけにしかそれが売れないとするとイニシャルコストがペイ出来なくなってしまう。
◆ 旧ツーカーの液晶無しジジババケータイなどは割り切った思想で安く作ったと思う。基本機能しかないからモデルチェンジも不要で、その点でも安くできる。これを真似たものがドコモにもあったとは思うが売れ筋だと聞いたことがない。ツーカーSはツーカーだから売ることが出来たのだろう。
海外製ケータイは一般的には安価に作られている場合が多く、それは総販売台数が多いからだ。従って日本特化モデルにしなければ安価に手に入ると思う。が、iモードだとかS!だとかプッシュメールだ日本語だとやると開発費が上乗せされてしまう。
何故高い(12/18)
◆ 携帯電話は高いものだ。SBMが最初にスーパーボーナス価格を付けたとき、SBMな人などは海外の携帯電話機代を見れば決して高くないと言っていた。SBMの場合は端末の売り上げで稼ぐタイプのビジネスなので安く仕入れて高く売らなければ商売にならない。SBMは端末購入価格を公表していなかったと思うのだが、だいたい3.5〜4万円になっている筈だ。auも同じ程度でこれは決算の場でも語られていたが、SBM向けは数量が余り多くはないので機能の割には高額と言うことになる。
従ってハイエンド端末はおそらく5万円近い納入価格であると想像が出来るが、それでもiPhoneの購入価格よりは安いと言うことだ。
◆ ドコモは納入基準をクリアさせるための様々なコストがかかってくるのでauやSBMよりは高くなるがスケールメリットが効いてきているのも事実だ。最近では安価なモデルも増えてきたのだが、それでも平均的には4万円を超える価格ではないかと思う。
ちなみに販売量の減少などでAシリーズなどは従来より値上がりしているそうだ。これに流通経費や販売店の利潤を加えて利用者に販売する。従って売値が6万円前後になるのはやむを得ないと言えばそうなのだ。事業者は端末メーカに対して納入価格を下げるようにと要求するが、ドコモやauでは新機能対応のソフトなどの開発費も償却しなければならない関係でなかなか価格が下がらない。
◆ 携帯電話に比較するとPCは安いと思う。携帯電話よりずっと大きなディスプレイとフルキーボードは標準装備であり、メモリ容量だってケータイよりはずっと多くCPUも高速だ。それがミニノートなら3〜4万円で買えるのだからケータイに比較すれば安い。
ただしPCを持って歩いても通話は出来ない。
こうした機能の違うものの価格を比べるのは無意味ではあるのだが、では何故携帯電話の価格が下がらないのか。上にも書いたように、一つは開発費の償却問題がある。新サービスへの対応がなければいいのだがドコモやauはそうは行かず、結局何らかの開発が必要になる。ハード面でもドコモは複数メーカにチップを作らせているのがネックだろう。auやSBMのように汎用チップを使った方が安くなる可能性はあるが小さく作ることが難しくなるし消費電力の問題もある。
◆ LSIを1つ作るにはかなりの金額がかかる。もちろん億円以上の話だ。特に最近の微細化プロセスの場合はLSI用のマスクを作るだけで億の金が吹っ飛んでいくのだから余程沢山使わないと割に合わない。実際にはその割に合わない部分をドコモが負担する形で、消費電力を金で買うみたいな方針もある。所が世界的にW-CDMAがスタンダードになってくると汎用デバイスを使った方が、機能的にはベストではないが価格を下げることが可能になる。以前にサンヨーがクアルコムチップを使ってFOMA端末を作っていたがその流れだ。問題は新サービスなどへのフル対応が面倒になるところにあり、果たしてどちらが良いのか。
教育再生(12/17)
◆ 政府の教育再生懇談会は小学生に携帯電話を持たせない方向での提言案をまとめたそうだ。携帯電話が無くても不便を感じないように公衆電話を増やすのだと言うが、果たしてどうなのだろうか。公衆電話の維持管理費用は思った以上に高額な上、お金がなければそれが使えないし常にかける側がかけようとしない限り連絡を取ることが出来ない。
私は毎度書いているように携帯電話が危ないものであるというのならば、その危なさを教えるとかドコモの無料で釣る広告をやめさせるとか、SBMの安易な有料サイトへの登録システムを禁止するのが先だろうと思う。おそらく教育再生懇談会の考えは、TVを観るとバカになるとかマンガを読むと悪い子に育つとか、最近だとゲーム脳だとか、そんな流れと何も変わっていない感じがしてならない。
◆ 極端な比較ではあるが、道路には車が通っていて危険だ。だから道路を歩いてはいけないと言っているのと余り変わらないのではないだろうか。じゃあケータイはダメだがインターネットは良いのか?みたいな議論にもなる。青少年向けURLフィルタでも随分もめたのに、頭が固いなぁと思う。一方で連絡用に通話に特化した携帯電話を無料貸与するという案も盛り込まれるそうで、何故無料で貸与するのかにも疑問が残る。では無料貸与される児童とそうでない児童はどこで区別するのだろうか?親が共働きとか?兄弟が居ないとか?どうしてもどこかで切り分けたいのだろうが、これも難しい話である。
◆ だったら月に1時限でもケータイの安全教育を道徳教育の中に盛り込んだような授業を設け、ドコモの無料広告はクリックしてはいけないとかSBMの有料サイトは一発登録されてしまうなど、大人の狡さを教えた方が余程前向きだと思う。ドコモやSBMなどはケータイ教室などを行っているが、おそらく自分たちの悪い部分は隠すだろう。だからそんなケータイ教室を信じてはいけないとも教えるべきだ。通話に特化してケータイを貸与するとしても、おそらくは携帯電話番号などは管理されているだろう。これが信頼できる管理体制ならば良いが自治体にやらせるようだと個人情報の保護もおろそかになると考えられる。もしも電話番号と貸与者情報がセットで流出し、悪いヤツが「キミのお母さんが病気になったから、今から迎えに行くから」などとやられたら子供はたぶん騙される。
◆ Webアクセスは特に必要ないとは思う。ドコモなどはキッズiモードもあるがパケット代が無料ではない上に大容量コンテンツも転がっているので危険である。SBMはおそらく有害サイトにはアクセスできないようになっているとは思うのだが、こちらは暗証番号無しで有料サイトと契約できてしまう可能性が高い欠陥を持っている。それにヤフーは出会い系もやっている訳で、怪しい。むしろその出会い系での儲け口や悪質業者などを知る立場としての教育などがあったら面白いと思うのだがヤフーがやるわけ無いよな、人のためになることなんか。
地デジ(12/16)
◆ アナログ放送終了の日が近づいてくる。ディジタルへの移行は薄型テレビ販売量の増加と価格低下が後押ししているように思う。ただし低所得世帯などを中心とした人々は困るに違いない。
1万円程度の地デジ外付けチューナを販売するとか言うが、例えば老人世帯などでのサポートはどうするのだろうか。受信料を払っている人ならNHKが何とかしてくれるかも知れず、観られないから払わないとでも言えば飛んでくるのかも知れない。
◆ 地デジ推進には携帯電話も大きく役立ったと思う。
地デジよりもはやワンセグという言葉の方がディジタル放送を表しているなどと言う人もいるくらいで、販売台数の多さは認識度の高さにもつながる。TV受像機能付きケータイは、従来はアナログ放送で実現していた。しかしアナログテレビを受信するのは結構大変である。つまりディジタルディスプレイとの親和性が当然の事ながら考慮されていないわけで、受信機の構成からディジタル変換まで含めれば意外に大きなサイズと消費電力が小型化の邪魔をするからだ。一方で地デジの方はと言えば今となっては低速伝送の部類にも入りそうなデータレートであり、受信部に関してもワンチップ構成が当たり前となっている。もしかするとFMラジオを組むよりも小型化できるんじゃないの?という程度のサイズだ。
◆ PCのUSBポートに差すワンセグチューナを私も持っているが、あの頃は感度が悪かった。というか普通のTV受像器と余り変わらない感度というか、感度以外の特性に気を遣ったというか、そんな設計だったと思う。しかし地デジはそう簡単には映らない。そこでIMなどは半ば無視して感度アップを行うことになる。当時のRF CMOSはNFもさほど良くはなかったので感度が出にくかったこともあるのだが、デバイスメーカからはワンセグ用LNA専用デバイスみたいなものも発売された。もうひとつはアンテナの問題であり広帯域を一つのアンテナでカバーするには無理がありすぎる。現在ではアンテナのマッチング回路を受信周波数に応じて自動可変する仕掛けが当たり前のように付いているが、これは特に機器内蔵型チップアンテナなどでの効果が大きい。
◆ そもそもUHF帯のローバンドではアンテナサイズに比較して波長が長すぎる。800MHz帯のアンテナをケータイに内蔵するのが難しいように、それより更に周波数が低いのだからアンテナ効率が上がらない。そこで可変マッチング回路とLNAまで組み込んだアクティブアンテナみたいなものが使用される。が、それでも内蔵は厳しいと言うことで携帯電話でもスペースに余裕のあるモデルはホイップアンテナを採用している。PDC時代にも言われたのだが、このアンテナスペースは意外にバカに出来ない。伸縮機構などを含め、細いが長いアンテナを収納するためにはそれなりのスペースが必要になるからである。この冬、そして来年の今頃も家電量販店には地デジ対応テレビが並ぶことだろうが、たぶん時期が進行するに従って価格は低下するだろう。
天気(12/15)
◆ 今年の天気はどうだったろうか。5月には異例の台風接近があるも、その後台風はやってこなかった。10月には再度接近した台風があったが上陸はなかった。これは結構珍しいケースだと思う。数年前から多くなってきた都市部の集中豪雨もあったっけ。実際に私もそれに何度か遭遇したが、突然ものすごい雨が降ってくる。車が流されるなど被害を受けた人もいるが、あれよあれよという間に道路に水が溜まってしまうのだから逃げようがない。外に出れば良いではないかというのだが、そもそも外は大雨だ。出来れば車の中にいたいと思う気持ちが被害につながるのだと思う。ある程度車が水没すれば水圧でドアは開かなくなり、電動パワーウインドゥが操作しなくなれば脱出の道が無くなってしまう。
◆ 夏から秋へは平年並みだったのかなとも思うが、関東地方は10月になって急に涼しい日が増えた。
いわゆる残暑が凄く激しいわけではなかったが、気温の下がり方は遅かったように思う。それが突然ポンと秋になったような感じで、その後ストーブが要るほどの気温になるまでが約1ヶ月。
季節の変わり目に体調を崩した方も多かったのではないだろうか。全般的にはウルトラ暑い夏でもなかったから、まあ穏やかと言えばそうなのだろう。この冬がどうなるのかは分からないがこれまでの気温変化をみると昨年並みと言えると思う。降水量は7月に少なかったが平均すれば昨年と余り変わらないかも知れない。ちなみに昨年は6月と8月の降水量が凄く少なく、今年は7月の降水量が少なかった。
◆ 集中豪雨はここ数年で増えている。集中豪雨は気象条件によって発生するものではあるのだが都市型のスポット的な気象条件も多いに関係しているはずだ。熱せられた地上と上昇気流、上空の冷えた空気で雨が降り始めるとそれが蒸発して更に巨大な雲となる。しかし豪雨が降れば地表の温度が下がるためにやがて雨がやむ。これが狭い範囲で短時間に起きるから道路の排水が間に合わなくなってしまう。都市部の集中豪雨が増えれば排水容量の対策がされるかも知れないが現状でそれは無理だろう。都内には意外に多くの河川があるが流れ込んだ水はここを溢れさせる。河川幅を広げれば容量は増えるが限られた土地だからそうはいかない。
◆ 現状で対策できるのは川底の異物を取り除くとか積極的に深さ方向に容量を拡大するくらいだろう。この対策は目黒川でかなり以前に行われて大きな効果を発揮した。政府も無駄な箱物など作らずに(川に関連した無駄事業も実に多い)こうした氾濫対策などに税金を使っていただきたいものである。石川県の川の氾濫など、自治体が堤防の切り欠きを閉める指示を忘れたために起きた人災だとも言われているが、こうした部分も含めた豪雨対策は今後必要になってくるはずだ。豪雨は数年に一度かも知れないが、一度川が氾濫すると被害は甚大になる。だからといって百年に一度あるか無いかの為のスーパー堤防はどうかと思うんだけど。
レミーです(12/14)
◆ 俺はレミー、これでも結構新しめのネコでね、アメリカで人為的に作られた種類なんだ。特徴はヒョウ柄と四角い顔。ネコっぽくないってみんながのぞき込むけど、まあ特徴的って事だ。俺は千葉のブリーダさんの家で育ち、今はここの家にいる。
俺はデカい音が苦手でね。それはもう怖くて怖くて仕方なかった。今は大人になったからそうでもないが、でも掃除機なんか近づけられたら逃げるね、俺は。ジン兄なんか掃除機をかけられてうっとりしてるんだが、俺から言わせれば狂気だよあれは。ジン兄もラム姉も鳴かないんだよ、殆ど。
俺は泣くぜ、結構鳴く。不満があったら鳴く、腹が減ったら鳴く。俺の声?ちょっと渋いぜ。口の悪いヤツに言わせると変な鳴き声って事になるが、仕方ないだろ、顔が四角いんだから声だって変わるさ。
◆ 俺は結構いじられるのが好きでね。もうお腹なんか触られたらひっくり返らずには居られない訳よ。
でも飼い主さんはすぐ触るのに飽きちゃうみたいで、仕方ないから俺は泣くね。もっと触って欲しいから。
俺は重いよ、自慢じゃないが筋肉質で重いネコなんだ。ジン兄みたいにフニャフニャした触り心地なんか期待するなよ。固く締まった筋肉と、その筋肉を思いっきり使った瞬発力が自慢なんだ。みんな、ネコは柔らかいと思ってないか?少なくとも俺は違う。最近はペットショップでも俺の仲間を見かけるが、未だ新しい品種だからな、素性や柄を吟味して選んでやってくれ。俺は乱暴者だが飼い主には従順さ。ジン兄みたいに八方美人じゃないぜ。まあラム姉みたいに一途でもないんだが、それでもはじめて会う人にいじくり回されるのは気が進まない。
◆ 風呂は嫌いなんだな、これが。ジン兄なんか気持ちよさそうにとは言わないがおとなしく洗って貰ってる。ラム姉も鳴くけど暴れない。俺?俺は暴れちゃうな。一度飼い主さんの手に噛みついちゃって大変なことになったんだった。いや、本気で噛むつもりじゃなかったんだけど、余りの苦痛に思わず力が入っちゃった訳よ。俺の仲間の名誉のために言っておくが風呂嫌いと猫種は関係ないからな。人間でもいるだろ?風呂嫌いなヤツが。それと同じなんだよ。え?水が怖いんじゃないかって?し、正直それもあるんだ。ネコってヤツは水は嫌いなんだよ、遺伝的に。掃除機だって音がデカいからイヤだし、コロコロは毛が引っ張られるからイヤだし、でも自分でキチンと毛繕いしてるからいつもピカピカだぜ、俺は。何しろ柄が命だからな、常に綺麗にしていないとな。
◆ ジン兄は刺身が好きらしいが俺は嫌いだな。ラム姉はポテトサラダなんか食ってるけど、ネコのくせにそんなもの食うなよと言いたくなる。俺はネコ専用のご飯に限るな。他のものも腹が減っていれば食うが、でもペットフードが良い。カリカリでも缶詰でもとにかくばくばく食うぜ。全身の筋肉に力を与えるためにはバッチリ食わないとな。食うと眠くなるからさ、寝るんだけどさ。本当はラム姉みたいに飼い主さんの上に乗ってみたいんだけどな、でもさ、それは俺のプライドがちょっぴり邪魔するんだな。
呼ばれていくほど甘いネコじゃねえよってな。
ラムです(12/13)
◆ あたしはネコのラムです。千葉県のお家で育てられ、今は横浜のお家で飼われています。ここのお家にはアメショーのジン兄さんとオシキャットのレミーが居ます。今は実は余り幸せじゃないんです。だって2匹のオスはすぐ私を虐めようとするのよ。ロシアンブルーはねずみ色の手触りの良い被毛と細い身体とながーいシッポが特徴なの。だからあたしも常に毛繕いには心がけて美しいネコを目指しています。ロシアンブルーは飼い主にはとても従順よ。でも見知らぬ人には決して近づきません。飼い主にはうるさいと言われるほど甘えるよ。寒い時期はお腹の上に乗ったり、首の回りに張り付いたりするのが大好き! でも飼い主さんがテレビを見ているときなんか、あたしが周りをウロウロして喉を鳴らすのがうるさいって。うるさいって言われて追われても、でもどうしても喉を鳴らして近づいちゃうのよね。
◆ 飼い主さんは良くパソコンをいじっています。あのパソコンって機械はとっても暖かいのであたし的には大好き。たまにキーを肉球で押してみるんだけど、画面がチカチカするくらいで余り面白くなかったわ。だからね、キーボードで爪を研いでみることにしたの。だってガタガタ具合が丁度良さそうなんですもん。そうしたら四角い固まりが一つ取れちゃって、なんか怒られちゃいました。怒られたけど、今でもあたしはパソコンが大好きなの。だって暖かいんだもん。
◆ 最近ジン兄とレミークンがあたしを虐めます。追いかけ回すんです。ジン兄はもうお歳なのとアメショーは動きがノロいので負けないわ。逆に追いかけて背中に乗っちゃったりも出来ちゃうの。でもレミーは凄く素早い筋肉質なので押さえ込まれちゃうんです。手もでっかいし力も強いから、小柄なあたしはもがいても逃げられません。きっとレミーはあたしがねずみ色だから、でっかいネズミだと思っているんだと思うのよ、そう、絶対そうだわ。あたしはシューッって威嚇するけれど全然迫力無いのでレミーには通じなくて、いつもレミーのストレス発散用にいじくり回されちゃう。でもね、そんなレミーの隙をついて追っかけ回しちゃうこともあるのよ。最後には反対に追われちゃうんだけど、凄い運動になってスタイル維持にはいいかも。
◆ レミーはね、あたしが飼い主さんの所にくっついていると焼き餅焼くの。自分も来ればいいのに、シャイだから近寄ってこないんです。近寄ってこないくせに遠くで鳴き声出したりして変なヤツなんだ。だからあたしが飼い主さんに近づくのはレミーが寝ている隙に、よ。一旦寝てしまうとなかなか起きないから、その間はあたしの天下よ。寝ないときはジン兄を近づけます。何故か男同士なのにとても仲良しで、二人で遊びながら寝ちゃって子供みたい。それでなくてもジン兄は寝てばかりなのに。あたしは、ちょっとイジメはあるけど幸せです。余り人間にはいじくられないし、自由気ままに伸びていられるるから。
ジンです(12/12)
◆ ボクはネコのジンです。種類はアメリカンショートヘア。横浜のあるペットショップのケースの中で過ごしていた記憶があります。そのペットショップは少々高めの値段を付けて僕たちの仲間を売っていました。ボクはその中でも普通くらいの値段で、上を見れば20万円以上のネコなんかもいるわけで、でもそんな仲間達はどんどん売れていくんです。ボクはいわゆる売れ残り組になりました。
ネコ族は子供の頃は丸っこい顔立ちで可愛くできています。可愛いと外敵に襲われる心配も少ないからだと聞いたことがあります。でも成長するに従って顔立ちは変わってきます。それに小さいネコは慣れやすいけれど、育ってしまったネコは慣れないのではないかと言われます。
◆ ペットショップの売れ残り組は悲劇です。大きくなるまで売れ残るとどこかに処分されると聞きます。だからガラスケースの中で一生懸命愛想を振りまきます。犬の真似してシッポなんかも動かしてみます。お客さんがボクに興味を持ってくれると面接です。でも実はボクはこれが苦手なんだ。アメショー族全般に言えることですが、人間に抱かれるのが苦手なんです。だからどうしても暴れちゃいます。そうすると人間は「このネコ可愛くない」と破談になります。でもアメショーは本当はとてもフレンドリーなので無理に抱っこさえしなければ良いネコなんだけど。と、ボクは思います。
◆ ショップの人が話をしていました。値下げするって。売れ残り組は値下げされて売られるんです。そんな時に私の飼い主が私を見つけてくれました。
どうやら以前から気にしてくれていたようなのですが、さすがに値段が高くて躊躇していたのだそうです。それが値下げになり、面接となりました。
面接になったのですがボクはちょっとイヤでした。
だって子供がいたんです。子供はネコをオモチャにします。フレンドリーでないネコならシューッと威嚇してオシマイですがボクは純血のアメショーだから、血筋がそうさせません。いじられてもシッポを捕まれても人間には逆らわないのが掟なんです。案の定子供にいじられました。いじられたので逃げました。本当は逃げたらいけないんだけど。
◆ でもその人は私を買って連れて帰ってくれました。
夜は慣れたケージの中で、昼間は部屋にも出して貰えます。でもやっぱり子供にはいじられちゃう。
やがてケージからも出ることが許されて、ボク専用のお部屋も貰いました。そこに入っていれば子供にもいじられずに眠ることが出来ます。ペットショップよりずっと広くて自由で、思わず喉を慣らしちゃうほど幸せでした。飼い主はボクが一匹だと可哀想だからと仲間を連れてきてくれました。
なんか小さくてねずみ色のヤツです。ネコなのにねずみ色なんてヘンだと思いました。でもフレンドリーなボクはすぐに仲良しになって部屋中を飛び回って遊びました。それから少しすると又仲間が増えました。なんかヒョウ柄なヤツです。変な模様で変な声で鳴きます。でもボクはそのヒョウ柄とものすごく仲良しになりました。
WiMAX(12/11)
◆ 何を今更WiMAXなのかと言うことだが、auがデータトラフィックをWiMAXに逃がそうとしているとか何とか。果たしてこれは有効なのだろうか。WiMAXはデータに特化したというか、音声通話が出来るほどの綿密制御ではないというか、そんなシステムである。パケット通信が主体となるのでフレームを落とそうが余りシビアには考えない。エラーがあれば再送が起きるだけだからだ。これに対してXGPは音声にも耐えるシステム設計がなされているので要求されるハードルは高くなる。XGPはまあいいとして、そのWiMAXの実用性はいかがなものだろうか。おそらく携帯電話網に比較してもラフ?な設計であるWiMAXは理論速度を出すことが難しい。エラーに寛大なシステムは再送やエラーコレクションの冗長性があるので実効速度が遅くなる。
◆ WiMAX日本版では一応30Mbps程度は出ることになっているが、一般的環境ではその1/3以下ではないかと思う。それでも現状のcdma2000に比較すれば充分高速であり、携帯電話のデータをWiMAXに流すには一定の意味がある。異方式のハンドオーバになるので音声では難しいがパケットならばこれも可能だ。パケット通信は基本的にリアルタイムではない(リアルタイムにしようと努力はしている)ので遅延の補償などをグリグリやっても良いわけだ。ではデメリットはあるだろうか。今やWiMAXのトランシーバはかなり小型化されていてワンセグ受信モジュールと同じくらいだ。制御部もワンチップで出来るのだが、出来ればcdma2000の制御ロジックに組み込みたい。その方がシステム間ハンドオーバの処理などが楽だからなのだがクアルコムはWiMAX反対陣営だったからダメかな。
◆ まあそのあたりは外部デバイスで出来ないことはない。消費電力はcdma2000に比較して多い。これは広帯域を扱うために仕方のないことだし、上りに関してはマルチキャリアを立てなければいけないので無線部の消費電力がバカに出来ない。この点を改善しないと携帯機器への搭載は難しくなるが仕様なので仕方がない。ようするにBluetoothや無線LANを内蔵する程度の難易度でWiMAX入りのケータイが出来るわけだ。そして理論速度は一気に30Mbpsとか、MIMOを使って70Mbpsとか謳える訳なのでメリットは大きいと思う。国際性という面に関しても、もしこれを重視するならばマルチバンド対応の無線部を使えばいい話で、特に部品が増えるほどのこともない。
◆ W-CDMA陣営は現在7Mbpsあたりの所にいる。この上には14Mbpsがあるが消費電力が増えるのとセル内同時利用者数が減ってしまう。おそらく技術的には可能でもトラフィック余裕度的には難しいのが現状だと思う。そう考えるとWiMAX入りケータイが出来たとすれば当面実効速度でW-CDMA勢に充分立ち向かうことが出来る。現状のRev.Aの次がマルチキャリアであり、これはトラフィックの面で現在のauには難しいはずだ。とすればやっぱりWiMAX入りが良いのかな、なんて。
来年は?(2)(12/10)
◆ 来年の携帯電話産業はどうなるのだろうか。端末が売れない時代にあって携帯電話メーカは売り上げの落ち込みが無視できないはずだ。auは年間販売予定台数を維持したいとするが、ドコモにしてもSBMにしても代替需要は縮小傾向だとしている。ドコモの場合は似非分離プランによる購入でも割賦利用者がそう多くはないらしい。これは量販店などで一括買いした方がポイント分だけ得になるケースがあることから、主に量販店での販売は現金一括になるそうだ。
一方ドコモショップでは割賦契約もあるようだ。アクティブ層である中高生は2年縛りに耐えられるわけもなく、従ってローンの残らない一括払いを選択する傾向にある。
◆ SBMの場合は基本がスーパーボーナスなのでどうにもならない的な部分は多い。が、ホワイト学割の効果もむなしくアクティブ層加入率が余り高くはないというので関係は小さいか。実際トラフィックを見てもiPhone販売後から急激にこれが上がったという。それまでは余りパケットを使わないユーザが多かったことを示していると言えるだろう。今年は予定どおり?値上げの年となった。メール代やS!無料版の廃止に保証制度の改悪などで小銭を稼ぐ戦法だ。おそらく来年も各種値上げとサービス低下が待っていると思う。
端末販売で利益を確保するビジネスモデルが崩れた以上、既存加入者から何としてでも金を巻き上げる以外に生き抜く道がない。新サービスなどで小銭を稼ごうとするドコモやauと違い、新サービスも少なければ対応端末も少ない現状ではその道も険しい。しかし相手は孫さんである。春商戦までには何かしらの秘策を登場させるのではないかと期待も持たれる。
◆ auはすっかり元気を無くしてしまったが、地道なインフラ整備や販売対策でどこまで盛り返せるかだ。auの厳しさはトラフィックの厳しさのような気もする。移動体通信事業者が固定ネットワークに頼るという時点で違和感を感じ、それはiPhoneでも同じ事。日本ではPCを持たずにケータイだけでインターネットアクセスしている層が多いことを認識すべきだ。ケータイでも出来るし固定回線でも出来るというのならばともかく、何かをしようと思ったら必ず固定回線が必要というようなサービスはたぶん受けない。しかし悲しいかな現状のネットワークキャパシティでは大容量データの配信は躊躇われる。これはSBMにも言えることであり、しかしここを解決しなければ移動体通信事業者としての責任を放棄したとなってしまう。春に強いと言われるauは、少なかった冬モデルの埋め合わせに何かしらの春モデルを登場させてくるのか。
◆ もうひとつは米国発のスマートフォンブームが日本にもやってくるのか否かだ。今までよりはスマートフォン市場が活性化するとは思うが、やはり日本人には日本のスタイルそのままのケータイが似合っているようにも思う。子供からジジババまで、誰でも使える高機能ケータイが。
来年は?(1)(12/9)
◆ 来年の自動車産業はどうなるのだろうか。ガソリン価格は値下がりしてきたが、相変わらず自動車販売数は低迷だという。特に大型車や大排気量社は壊滅的(ディーラ)だと言い、安価で小さくてコンパクトな車を売り歩くのが現状らしい。しかしワンボックスから等の乗り換えの場合は下取り額が1年前とは全く違う事から買い換えに消極的な人も多いらしい。おそらく来年もこの傾向は続くだろう。日本人の場合はご近所さんが○○を買ったからウチも買うみたいなおかしな連帯意識がある。そのくせカスタマイズだオリジナリティだと言うのだから面白い。この連鎖的購買がプラスに働くと良いのだが、ご近所さんが車を手放したからうちも、などとなると余計に需要は落ち込む。
◆ いつかはクラウン世代を狙った商売も、確かに旨く行っているように見えたのだが退職金でクラウンを欲しがるご主人とコンパクトカーが経済的だとする奥様のバトルに出くわすそうだ。メーカにしてもディーラにしても低価格車は利幅が少ないので儲けを出しにくいと言うとおり、本来は台数で稼がなければいけないのだがそれも難しい。コンパクトカーやハイブリッド車、或いは電気自動車なども登場してくるはずだが、そもそもの需要が落ち込んでいると台数は出ないだろう。
車が売れない時代になると、これは携帯電話と同じくスケールメリットが薄れて価格が上がる。それでなくても値上げ傾向なのに、ますます高額になれば売れにくくなる。電気自動車にしてもイニシャルコストが回収できるかという話になると難しいものがある。特にガソリン価格が下がってきた今では一時期ほどの期待は無いのかも知れない。
◆ 自動車の保有には意外にカネがかかる。車両自体は中古の30万円の車でも立派に走るわけだが、その車が新車だろうが中古だろうが駐車場代がかかる。自動車税や重量税だって安くはなく、それに保険代だ。おそらくこれらを平均すると毎月2万円の出費では済まないだろう。もちろん駐車場代には地域差が大きいが。
都市部では車が無くても生活は出来る。しかし教育費や医療費などは必ずかかってくる。景気悪化で実質所得が減少する中、一旦車を手放した人が再び車を購入するにはかなりの勇気が必要なはず。奥様連中も車より自転車の方がダイエットにも良いし、みたいな感じで電動アシスト自転車を買っていたりして。その電動アシスト自転車もアシスト量の規制緩和でより使いやすくなるはずだ。自転車なら(駐輪場代がかかる場合はあるが)税金はかからない。ただし最近は自転車による事故も多いので保険の類は考えた方が良いとは思う。
◆ かくいう私も横浜に出るときにはバスや電車を使うことが多くなった。駐車場探しや駐車場代を考えると車で行くメリットは薄い。最初は電車で行くのは面倒だと思ったのだが、それに慣れてしまうと車で行って駐車場の列に並ぶ方がむしろ面倒に感じてしまう。沢山の買い物があれば車の方が勿論良いが、毎回毎回大荷物を持って帰ってくるわけではない。駐車場と言えば、某駅ビル隣接の駐車場は2千円で1時間無料、5千円で2時間無料になる。何故比例していないのだろうか?普通は3千円で1時間なら次は5千円で2時間とか、利用金額が増えるに従ってお得度が増すのではないかと思うのだがどうだろう?
箱物(12/8)
◆ 各省庁は箱物事業に熱心である。特定財源でも何でも使いまくっては箱物を作る。作ったあげくに大赤字を出して廃館にするという流れはおそらく今後も続くだろう。そこで箱物事業に金を投入することを推奨する法を作る。ただし作るのは病院だけだ。全国に不足する救急病院や産科などを作らせるのである。ここは国交省天下り病院で、あそこは文科省付属病院みたいに。こうするとあっという間に病院が増える。経営が赤字になったとしても自らが管理する特定財源を突っ込んでくれるから安泰だ。一般財源に手を付けることを禁止しておけば見かけ上の税支出はなくなる。
奴らは金を使いたいのだから、立地も設備もスーパーデラックスなものが出来上がるに違いない。
医師にしても優秀な人材を札束を使って集めてくるかも知れない。何しろ病院事業は堂々と行えるのである。
◆ こうして何年かが経過し、救急医療などに安定性が出てきたら、その時には天下りを追い出せるような法整備をすればいいししておいても良い。すなわち時限付きにしておくとか、暫定だとか、恒久的だとか、そんな言葉を並べておくのである。
もちろん天下りを追い出すには大きな力が必要になるわけだが、これに最も効果があるのが特定財源の目的外使用の禁止だろう。最初は建物や設備などに金がかかるが、やがて自立採算に乗せる事が出来るはずだ。でも役人はお利口とは言えないから税金突っ込みを許しておくといつまでも税金を使い続ける。そこで経営状態などに一定の制限を付けるのである。もし赤字が出たら天下りは給料返上とかにしても良い。
◆ 地方だって何かしらの事業が行えれば文句はないわけで、道路は代用がきくけれど病院は必要ですねなんて手の平をコロッと返すだろう。旧道路族も今や病院族だ、なんて。更に各省庁の天下る病院同士にランク付けをして競争させる。縦割り行政のデメリットは一気にメリットとなり、お互いに病院ネットワークの充実のためにせっせと金をつぎ込む。実際には様々な法整備やその利権にたかろうとする議員連中とファミリー企業がうごめく事は想像に難くないが、無駄な道路や空港や船も来ないような港をせっせと作らせるよりは余程国民のためになるに違いない。廃港は需要を産まないが病院ならば違ってくる。どうせ何をやらせても赤字をばらまくのだから多少でも役に立つことをやらせるのが、正しい役人の使い方だろう。
◆ 一つ問題があるとすれば、それは郵便局のように街に病院が乱立しすぎる点だと思う。なので病院が一定数に達したら保育園事業を推進するとか、その時々に応じた役人の使い分けも必須となる。
前例がどうとか慣例が云々と言わせないような管理が出来ないと役人はすぐに暴走する。結局このあたりの管理が出来ないからダメな訳で、放っておくと必ず暴走してしまうことを念頭にシステムを組まなければいけない。
ホームアンテナ(12/7)
◆ ホームアンテナ、すなわち単純増幅型中継器を個人の携帯電話加入者宅に設置したのはSBMが最初だと思う。これまでにもビル内や地下街などをエリア化するための合法/違法な中継装置は存在した。違法とは言ってもそれ自体が電波を出すわけではないので使うと違法になると言う話なのだが、この違法中継器は電波品質を劣化させたりスプリアスをまき散らすなど事業者の悩みの種でもあった。SBMのホームアンテナは一応正しく設計されたもので、正しく設置すれば正しく動作する。勝手に設置して電源を入れてはいけないのは、正しくない設置をすると妨害波発生器にもなってしまうからだ。
◆ ホームアンテナ配りには大切な意味がある。もしも契約者の自宅が圏外などと言うことになれば解約の申し出をかなり断りにくい(SBMなら平気で解約できないと言いそうだが)事になる。しかしホームアンテナを設置すれば大丈夫ですよと、圏外回避手段がある場合は一度結んだ契約を破棄できない。従って、そうした政治上の意味もホームアンテナは担っているわけだ。
ドコモはホームアンテナは配っていないが室内アンテナは買うことが出来る。アンテナも認定機器の必要があるのでサードパーティ製のアンテナは使うと違法になる可能性がある。確かにマンションなどでは外部アンテナは効果的だが、わざわざ無線のケータイを紐付きにすることはないだろうと言うことでエリア不満のある方はドコモに電話すれば調べてくれる。
◆ SBMの場合はモデルによって外部アンテナが付けられない機種もあり、更にパッシブ型アンテナだけでは圏外を完全に脱することが出来なかったのかも知れない。いずれにしても使う側からすれば有線接続型より電気代はかかるが無線接続型の方が有り難い。ホームアンテナは電波品質の劣化などもあるのと複数人での利用時には問題が起きやすい。単純増幅型のSBMのホームアンテナのようなものの場合は、付近の電波をまとめて増幅してしまうのでこれが問題になる。加入者が少なければよいが隣の家でもSBMを使っているという風になると問題だろう。
◆ 今後更なる高周波でサービスが開始されることを想定すると屋内のエリア化はますます難しくなる。それこそ無線LANが石膏ボードやグラスファイバを突破できないように、あらゆるものが電波遮蔽体として影響を及ぼすに違いない。このような時に中継器を使うのか?或いはフェムトセル的なものにトラフィックごと逃がしてしまうのかは難しいところだ。フェムトセルでも良いのだが、これと公衆基地局感のハンドオーバや他局が位置登録してこようとするものをどう処理するかなど考えるべき所が多いからである。ホームアンテナにしてもマンションのベランダにずらりとドナーアンテナが並ぶのは美しいものではない。それこそ共聴ではないが各戸に移動体通信用アンテナが設置されている、みたいな風なら良いのだが。
◆ ドコモは屋内中継器をフェムトセルやナノセルなどに入れ替えている。これは同時利用者が多いと中継装置の性能の限界が見えてくるからだ。小型基地局にするのか中継器にするのかはコスト(ランニングコストも)も考慮しながら考える必要がある。
20年(12/6)
◆ ドコモを使い始めて来年で20年になる。長期利用者向け優遇プレゼントでもあればいいのに。
私は周りの人間に比較すると携帯電話を持つのは多少遅い方だったのだが、当時はギリギリ持って歩ける程度の大きさと重さの電話を契約した。電池が保たなかったので予備のバッテリを持ち、場合によっては充電器を持って移動するという今で言うところの電気食いのPCを連れて歩くようなものだった。当時移動機は売りきりではなくレンタルだったので壊れたら取り替えて貰えば事が済んだ。当然アナログの時代だったので弱電界地域ではノイズも入る。エリアに関しても今よりずっと狭く、東京西部などでは容易に圏外になった。かける地域によって電話番号を変えなければいけなかったので、逆にいつもの電話番号に電話をして040にお掛け直し下さいと言われると、かける先の人が出張にでも言っているのかなと思ったものだ。
◆ movaが出たときは衝撃的だった。何しろ小さかったのである。小さいから電池も持たなくて、標準電池の他にL電池なんてものがあった。その後アナログケータイも省電力設計が進み、普通に使う分には一日程度の電池持続時間が得られるようになってきた。電話機は従来どおりのレンタルと売り切り品があり、売り切り品に関してはメーカ直売みたいになっていた。
価格がどうだったのか忘れてしまったが、たぶん安くはなかったのではないかと思う。当時は電話番号メモリ程度はあったが漢字が入らなかったような気がする。着信音もピピピピみたいな数種類が入っているだけで、バイブレータもなかったよな、たぶん。
◆ ディジタル化になりNTTはディジタルだから音が良いと宣伝した。が、音が良いどころの話ではなく、何を話しているのかよく解らないほどの低音質に呆れた。当初狭かったPDCのエリアは急速に広がり、サービス開始数年後にはアナログのエリアを越えたのではないだろうか。この頃になると液晶のバックライトの色が変えられたり(液晶自体はモノクロ)、アクセサリ的な機能が搭載されるようになる。そしてiモードサービスが始まりケータイでmailが使える時代に突入する。iモード端末はSTNカラー液晶や白黒液晶を使ったものなどが発売され、以降新機種が出るごとにドコモショップには行列が出来るという光景を見ることになる。
◆ 私はたまたま通りかかったドコモショップに行列が出来ていて、何だろうなと思ってみたら新機種発売の日だった。そこでF503iを手に入れることになる。
2001年1月の話だ。当初はiモード契約はしていなかったのだが、やがてそれを契約しmailが使えるようになる。かな漢字変換がどうなっていたか忘れたが、単漢字変換かそれに毛が生えた程度だろう。iモードを知ると画面の大きなモデルが欲しくなりNECの折りたたみを使うようになり、やがてT9が搭載されてそれに慣れるとT9搭載機以外には行けなくなった。FOMAの最初はP901iだったが、これにはT9が搭載されていたのである。
◆ iアプリや着メロ、着うたや動画再生など機能の拡大は止まらない。今やワンセグとカメラ機能は当たり前と言われる程度に普及し、Felicaだって殆どの機種に付いている。小型軽量な中に機能を凝縮するのが好きな日本人らしい発想で進化してきたケータイは日本独自のスタイルではあるのだが、もはや日本人に取ってなくてはならないものの一つがこのケータイという機械ではないかと思う。
サンタ来ず(12/5)
◆ ボーナスシーズンではあるが懐が暖かいのは公務員くらいなものだろう。輸出産業や自動車関連などは相当な打撃を食らっているはずで、期間労働者などはどんどんクビを切られている。正社員ならば退職に追い込まれることは少ないとは思うが、しかしいつその日が来るとも限らない。自動車産業は裾野が大きいので末端は相当厳しい状態になっている。零細工場から見ると不景気への転換ではなく、より強い不景気風が吹いたのだと言う。これまでも決して好景気ではなく、バブル崩壊後は厳しい状態にあったのだと。
◆ クリスマス商戦自体がしぼんでしまう。そんな声が小売店からも聞こえてくる。例えば米国発の不景気風が届いていないような業種においても、この先の不安感は高まっており消費にカネが回らないのではないかというわけだ。エコ思考と相まって気軽に物を買う時代から選んで物を買う時代になったとも言われ、ある意味本物志向的な考えが広まったのかも知れない。そこで販売店やメーカなどではアフターサービスに力を入れはじめている。同じ商品を長く使って貰うための手厚いアフターサービスやサポート、そしてそのアフターサポート費用を抑えるために製品自体の信頼性確保が世の中の流れだ。消費者は商品そのものの価格に加えて将来起こるであろう故障や修理に対する安心感も一緒に求める。
◆ この動きは平均利用年数が長くなった携帯電話でも顕著だ。ドコモやauでは3年保証を行ったり、有償保証を見直したりしている。ドコモの場合はプレミアクラブ(無料)加入とステージによっては保険無しでもかなり手厚く保護される。ソフトバンク決算発表時にSBMは保証制度は見直さないのかと質問が飛んでいたが、孫さんは話を逸らした。ようするに保証やアフターサポートを充実させるにはそれ相応のカネがかかるわけで、何かというと水没全損に誘導したいSBMとは考え方が全く異なる。保証や修理制度が充実すると買い換えが控えられる。直して使えるものならそうしようと。これは販売台数そのものを少なくすることであり、端末販売商売であるSBMがこれに納得できないのは当然だ。
◆ ではアフターサポートはマイナス面だけなのか。であるとしたら各メーカはアフターサービスなど充実させない。つまりは長い目で見たときにまたそのメーカ或いは販売店で物を買ってくれる、将来に対する投資だと思う。実際私は松下製品の充実したサポートの恩恵を受けているわけで、次も松下なら安心かなと思う。故障は常に起こる可能性があり、その不意に起きる故障の際の対応の善し悪しは重要だと、おそらく誰もが思っているはずだ。携帯電話の場合は故障したら買い換える的な考えが多かったのも事実であり、或いは電池がダメになったら電池を買うより本体ごと買い換えた方がお得みたいな時期もあった。これも今は様子が変わってきて、ドコモはプレミアクラブのプレミアステージ(10年以上利用者など)には1年ごとに無償で電池をくれる。ちなみに私の場合は私名義で4回線あるのだが、その回線の最も長期な利用に合わせてステージが決まるようで実際には1年ごとに4つの電池が貰えた。
PC買う(12/4)
◆ F&Fサーバ用のPCを物色していた。価格からすると1Uサーバが安いのだがCPUがちょっと古め。タワーサーバはXEONとかが乗っている。ミニタワーマシンはモニタとWindowsが不要なのに付いてくる。まったく。でも仕方ないのでミニタワー+Windows+LCDモニタ付きPCを注文した。Core2 Duoの3GHz/6MB Cache版に4GBのメモリ、320GBのHDDが2台付いて9万円だった。なんだか高いのか安いのかよく解らないのと、サーバモデルよりは信頼性が落ちるんだろうなと思う。DVDドライブなんかも普通に付いてくるがこれもサーバ用としては不要だ。なんか不要なものに金を払うのはもったいないが仕方がない。現在のサーバがPentium4の2.6GHzあたりだと思うので、少なくとも2倍程度の処理能力は期待したいところである。
◆ これでMovableTypeの再構築やコメント投稿が速くなってくれればいいのだがどうだろうか。ハードウエアは買ってくればそれで済むが、各種インストールや設定は手間である。まあサーバが壊れて急いで構築するわけでも無し、徐々にやっていけばいいのだ。と、思っていると全然作業が進まなかったりする。作業が進まないうちにOSのバージョンが新しくなったりして。そんな調子なので少しずつでも作業を進めなくては。いや、今のサーバのHDDをそっくり持ってこようかと何度も思ったのだが思いとどまった。BINDなどもバグと言われているエラーというかワーニングが出ていたりするのでバージョンを上げたいと思っていたこともあるし、以前に書いたように綺麗にインストールしたいという思いもあるからだ。
◆ ハード的にはHDD冷却用のファンくらいは増設しておこうかと思う。サーバモデル、特にラックマウントモデルはエアフロー設計がちゃんと?されているので良いのだが、いわゆるパーソナルマシンは連続稼働を想定していないと思う。これはエアフローだけではなく電源にしても何にしても同じだと思うし、だから価格が安いのだろうが、なので熱がこもるような所は改善しておきたい。以前にHDDと温度の関係を書いたが、これは相関があるとも無いとも言える。というか、熱によるトラブルと他のトラブルを混ぜて考えるから傾向が現れないのではないだろうか。それでも動作温度範囲内に出来ることなら入れておきたい(夏場はたぶん無理だろうが)と思う。
◆ 消費電力的にはPentium4より少ないのだろうか。Pentium4の頃ってヒートパイプ付きのヒートシンクやら何やらで大げさだった気がする。ただCPUは電気を食わなくなったとしてもメモリ搭載量が増えているから相殺されるか。メモリも4GBは要らないよなと思ったが、安いから入れちゃったみたいな感じ。Windowsを動かすのならメモリはたっぷり必要だろうがFreeBSDだとキャッシュに使われるだけだろう。現在のサーバは2Gバイトメモリなのだが殆どスワップすることはない。Nickyを使っていた頃にはそれでも危なくなる状況が何度もあったが今はMovableTypeなのでcgiを叩かれること自体が無くなっている。
このサーバが寿命を迎える頃、世間ではCore i7全盛になっているかも知れない…再来週から月末あたりは新サーバのテストのため不具合が出るかも知れません。何せ1個しかIPが無いので入れ替えないといけないので。
純増数(12/3)
◆ 純増数はSBMが強かった。今月分は来年発表になるが、少なくとも10月までは純増トップを守った。市場は飽和状態と言われているが、法人需要や2台目需要を考えるとまだまだ伸びる余地があると言うことなのだろうか。孫さんの計画である10年でトップを目指す論は少々厳しいかなと思わないでもないが、同じ時代が長くは続かないのがこの業界でもあり、今後何が起こるかなんて誰にも予想は出来ない。新規参入のEMも100円PC販売の頃から純増数を増やしはじめた。PCを定価で買うのがお得か?100円で買ってEM契約をした方がお得か?みたいな感じだが、結局の所どれだけインセンティブを積めるかが純増数にそのまま反映されると言っても良い感じがする。
◆ 純増数は事業者の元気度に他ならないのだが加入者が1.1億に達しようとしている今、大幅な加入者増は望めない。今後は若者人口や総人口が減少に転ずるわけで、契約者数が無限に伸びるはずもない。これは他の業種でも同じ事が言えて、インターネット有線接続にしてもCATV加入者にしても、人口減少の影響は徐々に出てくる事だろう。もちろんその人口減少を上回る加入者増があれば良いのだが、これはこれで難しい。特にインフラを必要とする業種では人口密度の低下はそのまま収益性の悪化になりうる。まばらに家がある程度の過疎の村にまでサービスを行おうとすれば、それはもう投資金額が回収できない話になる。東京近郊では過疎の村は余り無いが、東京に接している山梨県では移住者に補助金を出すなどして人口減少を食い止めたい考えなのだ。
◆ 携帯電話にしても過疎の村にまで基地局を建てるのは容易ではない。そこまでの電力線や有線中継ならばその線も用意しなければならない。最近ではBフレッツやCATV網を使用した張り出し型基地局をドコモは設置しているが、そもそもその地域のデータインフラが携帯電話網だけだとしたらフレッツ網も利用できない。無線中継はこんな場所への伝送コストを低減してくれはするが複雑な地形の盆地などだと無線中継自体の設計難易度が上がってしまう。孫さんはエリア整備の終結に関して、エリアカバレッジが99.9%なら残りはたった0.1%でしかない、無視できると言った。しかしその0.1%を埋めるのにどれほどの力を必要とするのか。だからSBMはその0.1%を埋められないのではないか。勿論商売的に考えたらそんな穴を埋めても全く得にならない。何しろ0.1%なのである。この辺りを割り切れるのもSBMの強みだと思う。儲からないエリアは他社に任せておいて自分たちでのサービスエリアにはしない。0.1%のエリアが圏外になったところで失う加入者はごくわずかなのだ。
それでもSBMならば許される。圏外になったとしてもSBMだからで済ませることが出来るのだが、残念ながらドコモではそうはいかない。ドコモのくせにダメじゃないかと思われる。この辺りにもそれぞれの事業者の難しさが潜んでいるだろう。インフラ整備やサービス提供を考慮しながら純増数を稼ぎ出さなければいけないのは大変だとは思うが、従来型のビジネスであるドコモやauに対して、SBMが今後どのような伸び方をしていくのかは興味深い。
ケータイ(12/2)
◆ 冬商戦も始まり、去年の今頃はドコモの905iシリーズが沢山売れているとニュースになったと思う。そして端末販売台数は低下しはじめる。一つはシバリ期間が長くなったためであり、火付け役はSBMのスーパーボーナスだ。これによってSBMの解約率はかなり減少したが端末販売で儲けるというビジネスモデルも潰してしまった。もうひとつはインセンティブモデルは悪であるとする総務省の誘導だ。これは端末価格を押し上げ、割賦販売に頼らざるを得なくなった。しかしインセンティブ減少によってauやドコモは皮肉にも増益となる。インセンティブを出し続けたSBMのみは減収減益で今も苦しいはずだ。
◆ そうは言ってもインセンティブがゼロになったなどと言うことはなく、新規加入者には手厚いばらまきで既存加入者には冷たい仕打ちみたいな流れになってきた。インセンティブをゼロにするならそれでも良いとは思うが、以前にも増して不公平感の高まった現状を総務省は一体どう見ているのだろうか。端末販売台数の減少はスケールメリットを縮小させ、今後端末単価は上がる傾向にあるだろう。次世代通信などに向かっての投資や端末買い換えも促す必要がある時期に、総務省主導でマーケットを破壊してしまったツケは結局は加入者が負担することになる。
そしてこれは税収を減少させるわけで、不況の中でも唯一残されていた2兆円以上にも上る市場が縮小した意味は大きいと言わざるを得ない。
◆ 高い通信費用と引き替えに端末を安く買うことは確かに長期利用者には不利だと思う。これは間違えはないのだが、諸外国の例を見てもインセンティブ廃止が旨く行ったケースは少ない。自由市場に政府が介入しても旨く行かないと言うことなのだ。実際、端末価格が当たった分より通信費の減額が少ないから事業者が儲かっているわけで、本来であれば増益にはならないはずなのだ。この先インセンティブの異完全廃止の日が来ると、最も影響を受けるのはSBMだろう。
特別割引やキャッシュバックなどてんこ盛りの体制自体が崩壊してしまうが、もしも加入者の激減が起きなければドコモやauのように増益になる可能性は大きい。
現在でも相当な金額の、それは表向きの販売奨励金のみではない支出があるわけで、それが減ることによる収益率の改善は無視できないはずだ。
◆ 来年はWiMAXやXGPがサービスインする。しかしこの景気低迷の時期にあって事業は順調に推移するのだろうか。auはUQネットワークにデータトラフィックを流したいとするが、その為には端末を含めておおがかりな変更が必要になる。しかしそんなことをしているとLTE投資ともぶつかることになるだろう。WiMAXが一時期の話題の中心を去った後、LTEがその代わりに目立ちはじめてきた。移動体通信事業は常に新しい技術を追わなければならない運命にあり、それはサービスであったり通信速度であったりエリア展開であったりする。この部分を放棄してしまうと行く先はツーカーなのだから仕方がない。そしてこの莫大な投資額を支えるのが加入者だと言うことである。
ガソリン(12/1)
◆ 今年はガソリン価格が大きく変動した年だった。ゆっくりした値上げの春先から夏前にかけてはこれが急激になり、1リットル200円時代になってしまった。
原油価格高騰を受けた非燃料産業でも商品の小売価格を値上げするなど、家計への影響もあった。燃料費高騰は漁船にも影響し、それがかまぼこやちくわの値上げにもつながった。一方でバイオ燃料用としてトウモロコシや小麦価格が高騰、小麦はこれを作っていた農家がトウモロコシに転作したからだとも言われたが、パンやパスタなどが値上げされた。その後原油相場から投機マネーが抜けたのか急落し、ガソリン価格も下がってきている。原油価格高騰を理由に値上げされた各商品の価格は戻ったのだろうか?◆ ガソリン価格の急騰は自動車離れを加速した。自家用車保有台数の減少が報じられる中の燃料費高騰とあって特に大排気量社や大型車の売れ行きが低下した。トヨタは大幅減益を予想し、トヨタ関連の失業者が増えた。一旦車離れが進むとユーザを取り戻すには多くの苦労を要するだろう。特に都市部では、自動車が無くても生活にさほど影響がないと認識する人が増え、そうすると駐車場代や税負担などが改めて重く感じられると言うものだ。自動車保有台数の減少や平均走行距離の減少は都心部の道路の渋滞を緩和し、コインパーキング不況ももたらした。民間による駐車取り締まりによるパーキングバブルがはじけた状態で、拡大の一途をたどっていたコインパーキングが減少してビルが建ちはじめるなど空き地利用の形態にも変化が見えた。この平面駐車場の減少は背の高いワンボックスカーなどの減少を加速することになる。
◆ 小型車や低燃費車の発表もあった。ホンダは低価格ハイブリッド車の開発を行っていると発表し、トヨタは新型スモールサイズカーを宣伝した。自動車産業全体が不況に見舞われる中、それでも小型車を売っていきたいとする各社の生き残り作戦が発動された格好だ。自動車の述べ走行距離が減少すると新たな高速道路が作りにくくなる。そこで政府は高速道路料金の格安誘導によって交通量統計の数字を押し上げようとする。千円を取るならタダでも良いではないかと思うのだが、それは民主党案であり自民党としては千円を取る以外になかったのかも知れない。
いや、だったら5百円でも百円でも良さそうだけど。
◆ 原油原産国は生産調整で角の原油価格下落を抑えたい意向だ。景気減速は原油消費量低迷につながり、それは原油価格の下落を意味する。しかしこの原油価格の乱高下は経済の実情によるものではないと思われ、原油価格の高騰によって非原油依存への道が模索されはじめた以上再び高値安定に持っていくのは大変だと思う。それこそもっともっと原油価格が下がれば電気自動車やハイブリッド車構想は引っ込んでしまうかも知れないが、今はそうではない。この原油高騰が世界的なエネルギ節約や炭酸ガス排出量抑制につながったとすれば、長い目で見て意味ある高騰だと言えるのかも知れない。
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