自転車(2/5)
◆ サンヨーの電動アシスト自転車の続報である。そろそろ電池を含めて寿命かなと思うわけで、それはまず電池に現れた。自己放電が増えたようだ、内部抵抗が高くなったようだと書いたのが先月だったと思うのだが、その後アシスト力が非常に弱くなってしまった。おそらくはバッテリの内部抵抗増大によるものではないかと思うが、計測したわけではないので何とも言えない。ハンドルに付けられているコントローラのパネルもビニールシートのパネルの内側には水滴が見えていて、明らかに湿気による影響が見られる。これは電源をOFFにした場合でも、電池が接続されていれば全LEDがうっすら点灯することからも明らかだ。
◆ それでも安物自転車とは錆の出方などが随分違うし、アシスト力を無くした今でも普通の自転車としては使えるので良いか。バッテリを買い換えるほどでもないし、買い換えるなら自転車そっくりという感じだ。変速機付きの自転車も珍しくはないが、内装変速機ってヤツが私としては気に入っていたりする。チェーンをかける位置を変える必要がないので見た目がスマートだし、停止中でも変速操作ができる。中身は遊星ギアになっていて、従って変速比が大きく取れないのかなと思っていたら多段式と思われる7段変速なんてものがあって驚いた。どうやら欧州あたりでは内装変速機が一般的?なようで、そもそもはイギリスで発明されたものなのだとか。
◆ 内装変速機と似たような遊星式の歯車機構をペダル側に取り付けたものもあり、クランク軸変速機と呼ばれるらしいが私は見たことがない。他にCVT式の無段変速装置も存在するようなのだが、Vベルトやそれに似たものは動作抵抗があるので自転車用としてはどうなのだろうか。米国のFallbrook Technologies車はボール式のCVT?機構付きの自転車を考案している。以前にblogの方で自動車用ハブベアリングの転がり抵抗低減の話を書いたが、元々の駆動力を無駄には出来ない自転車の抵抗軽減にも応用できそうな感じがする。もっとも自転車の場合は自動車よりも耐荷重が小さくて済むので抵抗と言ってもたいして事はないのか。
◆ 電動アシスト自転車は速度の上昇と共にアシスト力が低下するセッティングなので変速機とは無縁な感じもするのだが、横浜あたりに多い急坂&法改正でのアシスト威力増大を考えると変速機付きも意味があるのか。もちろんモータとタイヤの間に変速機を付けるのではなくてペダルとタイヤの間に付けるという意味で。そうそう、シマノの内装変速機に自動変速機構を加えたものもあるそうだ。速度や負荷などに応じて自動的に切り替えてくれるという。この変速用動力源となる電力を発生させるためにフロントにはハブ発電機が内蔵されると言うからちょっと大げさか。元々内装ギアは質量が大きいと言うことでスポーツモデルへの搭載は向いていないと言われる。なので、実用車?として考えればいいのかも。これも電動アシスト自転車と組み合わせるならば電池が積んであるので色々出来そうな気がする。
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