伊豆縦貫道(7/14)
◆ 伊豆半島のほぼ中央を、沼津から下田まで接続される道路が伊豆縦貫道である。部分的には開通し、現時点で無料区間もあれば有料区間もある。この道路が完成すると沼津から下田までの所要時間が、現在の110分から60分に短縮されるのだそうだが、全線開通は遠い未来だと思う。
◆ また沼津から修善寺付近(IC名称は修善寺ではない)までは56分が30分に短縮されたとなっている。沼津から修善寺までは休日などには混雑するが、それ以外の時は交通量は多くはない。なお伊豆縦貫道を通ると下道を通る場合よりも沼津⇔修善寺間の距離は長くなる。
◆ 修善寺付近でこの道路を作っているのは知っていた。山間部を通る有料道路という事で橋脚の高さはかなりある。
さらに、天城峠を過ぎて下田側に下りていく一部でも工事が行われている。
山を切り崩して道路を作るという、大変な工事だ。
◆ 事業計画を見ると観光道路として、或いは海産物運搬時間の短縮、災害時の非常用道路として有効であると書かれている。事業費は3,600億円と巨額だ。
しかしこの道路が出来る事によって事業費の1.5倍の利得があるという。走行時間短縮便益+走行経費減少便益+交通事故減少便益がそれに当たる。ちなみに通行料金に関しては触れられていない。
◆ 全長は約60kmなので1kmあたり60億円、1mあたり600万円である。ちなみに東京湾アクアラインは1kmあたり900億円以上を費やしている。1mあたり600万円は山間部故という事で、平地であれば高架道路を作るにしても1mあたり400万円程度なのだとか。
◆ そこまでカネをかけて伊豆縦貫道路作るべきなのかという話は、既に建設されているものなので今更である。なお伊豆市だったか静岡県からだったかは忘れたが、この道路に関するアンケート的な意見書を返送できるものが送られてきた事があった。
◆ この伊豆縦貫道で料金を徴収したところで元が取れるわけではない。ランニングコストが収益を上回ると思うからだ。これはアクアライン同様で、料金を上げれば通行量が減るし料金を下げると収益率が下がるという、どうしようも無い状況に陥る。どうせ元が取れないのならば無料開放して地方運輸に活力を与えた方がどれだけ得か。なんて事も分からないのが役人である。
◆ 修善寺付近だと、この伊豆縦貫道と伊豆スカイラインが使える事になる。箱根や熱海・小田原方向へは伊豆スカイラインで、三島や沼津・東名高速道路や新東名高速道路へは伊豆縦貫道が便利だ。だが私は縦貫道は使わない。というか、これは少々複雑になっていて伊豆中央道と修善寺道路があって、伊豆中央道が伊豆縦貫道の一部となっているとか居ないとか。
◆ 私は無料区間や有料区間もよく分かっていないので、面倒だから下道を通る。下道を通ると、区間によっては少し長い距離を走る事になる(下道の方が距離が短い区間もある)が、混んでいなければ到着時間にそう大きな違いは無い。伊豆縦貫道の制限速度は60km/h区間と80km/h区間があったと思う。これは、勿論一般道よりも高速ではあるのだが、そもそも一般道も信号は少ないので混んでいなければ60km/h以上で皆走っている。
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