健保や年金は高い(8/7)
◆ 控除などの関係もあるだろうが、所得税を年間5万円払う人の住民税は10万円前後になり、国民健康保険料は20万円くらいになる。所得税額年間5万円だと年収200万円くらいだろうか。
◆ 正規雇用でボーナスがあるとすると月給は支給額で12万円とか13万円でしかない。そこから所得税と住民税と国民健康保険代の合計約3万を支払う。
◆ 沖縄の保育士さんの給料が安いとTwitterで拡散されたことがあったが、支給額が16万円くらいで手取りが12.6万円くらいだったかな。社会保険料が2.5万円、所得税と地方税1.3万円引かれている。この方は非正規雇用ではなく正社員で勤続7年目だそうだ。
◆ 国税と地方税の比率変更で、政府は国税を減らす分地方税が増えるだけなので全体としては変わらないと言った。しかし控除が異なるので実際には大増税になった。沖縄のこの方の明細でも住民税は所得税額の3倍以上だ。
◆ 私は2ヶ月に1回病院に行って薬を貰う。保険を使った3割負担で支払額は6千円くらいだ。従って年間3.6万円ほどかかる。10割負担だと10万円くらいであり、それでも健康保険代を払うよりもずっと安い。
◆ 政府は市販薬による軽度疾病の治療を進める。これにより健康保険料の支出は年間5000億円減らせる(国民の負担は増える)から、病院に行かないで薬を買いましょうねと言う。
◆ 国民健康保険料は年々値上げされている。だいたい2年ごとに上限額が引き上げられて今は80万円〜96万円だ。年間80万円だと月間6.7万円、それほどの医療費を使うには入院して手術でも受け続けないといけない。
◆ 全国平均の年間医療費は、厚労省のデータによると35万円弱だそうだ。国民健保ではこの7割を負担するので支出は24万円くらいだ。だとすると上に書いた年収200万円世帯の掛け金でまかなえる。
◆ 勿論高齢者などで収入が無い人も医療費を使うわけだからその分をどこかで稼ぎ出さなければならないが、日本人の平均年収は432万円だそうなので、その分でカバーできているのではないのか。ちなみに公務員の平均年収は724万円だそうだ。
◆ 健康保険も問題だが年金も問題だ。2004年に当時の坂口厚労相が100年安心にしたいと語り年金改革法を通した。その後2008年に麻生総理は「100年安心だと思っている人は極めて少ない」と発言し、2009年には「政府として100年安心と言った覚えはない」と否定する。2014年には田村厚労相が「100年安心と政府が公式に言った事は無い」と発言する。しかし2019年には安倍首相が「100年安心の年金制度が出来た」と言い、これを受けてか麻生氏も以前の考えをひっくり返して「100年安心が大前提だ」と言い始める。
◆ 政治家の言うことがいかにいい加減であるかを示す発言だ。というか、政治家にとって年金などどうでも良いから100年安心だろうが明日から不安だろうが関係がないのだ。選挙前に安倍首相は年金財源は不足していないから大丈夫だと言った。年金財源は160兆円以上あり、現役世代からの集金額約60兆円よりも支給額約54兆円の方が少ない(厚労相2011年のデータ)ので無駄遣い財源が蓄積されていく。だって国民年金なんて月間5万円くらいしか支給されないのだから、そりゃあ無駄遣い財源が増えるよねぇ。
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