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過去の雑記置き場


コンパクトSUV(3/1)
アイドリングストップは流行だったのか(3/2)
人口減と地方都市(3/3)
CB無線とパーソナル無線(3/4)
DCブラシモーターの低速駆動(3/5)
ステッピングモーターと制御(3/6)
暴走しやすいトヨタ車に新装置(3/7)
TVドラマと視聴率(3/8)
狭くても駅近が良い(3/9)
新規参入事業者と料金施策(3/10)
楽天は偉いのか?(3/11)
ファミリーマートの苦悩(3/12)
風前の灯火なのか?(3/13)
エレクトーン(3/14)
偽サイトの手口(3/15)
吸血鬼は存在するのか(3/16)
一億円の女のその後(3/17)
警察官の給料は高いのか?(3/18)
テキストエディタ(3/19)
事業法改正後の各社動向(3/20)
高齢者に車を売る(3/21)
EVはお得なのだろうか?(3/22)
ジムニーに見る空燃比制御(3/23)
有名な地名を使いたい(3/24)
オーバーシュートとリンギング(3/25)
古いPC(3/26)
最近のWindows10(3/27)
OneDriveとその後(3/28)
オリンピック延期と経済損失(3/29)
CPUの品番と違いは結構複雑(3/30)
レジ袋問題(3/31)


VC
レジ袋問題(3/31)
◆ 何度か書いているレジ袋問題、京都府亀岡市では条例によってレジ袋を禁止する。無料で袋を渡すのは勿論の事、有料販売も禁止し、更には紙袋などプラスチック以外の袋も禁止するのだとか。現条例では非分解性プラスチックのみを禁止しているが、来年以降は紙袋も駄目になる。

◆ この理由が何故なのかは不明だ。伊豆市はレジ袋を無料でくれる所が少ないので不便を感じる。ドラッグストアはレジ袋をくれるので助かるが、スーパーなどのレジ袋は高額販売されている。ただスーパーには段ボール箱が置かれているので、それに品物を入れて持ち帰るのだが、紙系もダメとなると困る。袋はダメだけれど箱は良いとかになるのだろうか?
◆ 国は今年の7月からレジ袋の有料化を義務づける。無料で配ると海洋汚染の元になるが有料なら海洋汚染にならないとか?日本のレジ袋による海洋汚染率は以前に書いたとおり非常に少ない。
その非常に少ないものを削ったところで利便性が悪化するだけで何のメリットもない。

◆ スーパーによっては自治体の指定ゴミ袋を無料で(レジ袋として)配っているところがある。これは良い方法だ。伊豆市でもゴミは有料(有料ゴミ袋を買う必要がある)ので、レジ袋の代わりにゴミ袋を配ってくれたら良いのに。まあ有料だとしても、ゴミ袋の1枚販売だと思えば良いし、スーパーとしても販売による利益を乗せられるのだから悪い話ではない。伊豆市の有料ゴミ袋は20リットルのものが1枚15円である。

◆ 亀岡市は海に面してはいない。プラスチックゴミは河川敷に溜まるそうだ。これを改善したいとしてレジ袋を禁止するとなっているのだが、では何故紙袋もダメなのか。有料での販売も禁止なのだが、袋自体を買う事が出来なくなるとは考えにくい。レジで袋を買うのは禁止だが、店内の棚から袋を持ってきてレジに並べば良いのか?
◆ 条例は3月4日可決分は出来上がっているが、来年からの分は未だのようだ。
この辺りは報道内容によってニュアンスが違っていたりする。昨年の条例案の時には、紙袋や生分解性プラスチックであれば有料提供可能となっていたそうで、紙袋は有料ならば提供可能であると書かれた記事もあった。これはもうすぐ施行されるものと来年から施行されるものがごっちゃになった報道か。

◆ しくなくとも現条例では生分解性プラスチック袋であれば有料提供が可能となっている。コンビニなどは10年以上前から生分解性プラスチックを使っているので、少なくとも現条例では(有料ならば)許される。

◆ 台湾ではかなり以前からコンビニでのレジ袋配布が禁止されていた。元々はゴミ問題ではなく、レジ袋を食品容器代わりにする事による衛生面を考慮してみたいな話を聞いた事がある。いずれにしてもレジ袋が貰えない(今は買う事が出来るそうだ)ので旅行者にとっては不便だった。

◆ バッグを持っていれば良いが、そうでない場合は買ったものを抱えて帰らなければならなくなる。まあ一度コンビニに行って経験すれば分かる事なので、次からはビニール袋を持って買い物に行く事になるんだけど。


CPUの品番と違いは結構複雑(3/30)
◆ Vostro260のCPUはi5-2400である。i5-2400は4コア4スレッドだ。最大動作周波数は3.1GHzで6MBのキャッシュを持っている。
i5でも2コア4スレッドのCPUもある。

◆ 現在メインで使っているPCのCPUはi7-8700なので6コア12スレッド、動作周波数は3.7GHzである。キャッシュは12MBとなっている。

◆ コアの数やハイパースレッドの有無は各世代で異なる。例えば8世代と9世代のi5(i5-8xxx/i5-9xxx)は6コア6スレッドだが、その前のi5-7xxxだと4コア4スレッドという具合だ。
最新の第9世代ではハイパースレッドはi3/i5/i7で廃止されている。

◆ いずれにしても最新のCPUが最良であり、数字が大きくなるほど処理能力が高い事になる。こちらに演算性能の一覧がある。Vostro260の頃はi5あたりが必要かなと思ったのだが、世代ごとに性能が上がった今ではi3でも十分なのではないかと思える。

◆ Vostro260の頃のi5の性能は、第8世代のi3より低い。ゲームだとかシミュレーション、或いは画像や動画の編集を行うのならばハイパワーなCPUが欲しくなるが、それ以外であれば第8世代以降のi3クラスでも特に不便は感じない。

◆ むしろ空きメモリの方が重要で、8GBでは足りない。8GBの実装であればメモリ使用率が8割以上になることは殆ど無い(使い方にもよるけれど)のだが、それでも引っかかるような動きになることがある。

◆ 古いPCで処理能力的には我慢が出来る場合でも、最大メモリ搭載可能量が4GBでは話にならない。小型のPCではメモリスロットも少なく、Vostro260で8GBまでしか実装出来ない。Windows7の初期の頃には4GBでも十分だったのに、今では8GBでも足りない。

◆ i3/i5/i7はGPUを内蔵している。最新のi7ではそこそこの性能のGPUに匹敵する性能だが、それ以前のi3/i5はどなエントリクラスのビデオボード程度の性能にとどまる。なおi9はGPUを搭載していない。

◆ Vostro260はGT710搭載のビデオカードを増設して延命を図った。CPUに内蔵されているものはHDグラフィック2000であり性能は低い。ちなみに第6世代のi5に内蔵されているHD530は、GT710よりも性能が高い。Vostro260から内蔵グラフィックを切り離すと約1.7Gバイトのメモリが解放される。

◆ 小型ケースのPCは置き場所に困らなくて良いのだが、拡張性は犠牲になる。メモリスロットが2つのものが多く、最大メモリ搭載量も限られる。果たして数年後にどの位のメモリが必要になっているのか分からないのだが、Vostro260を購入した当時は4GBで十分だったことを考えると数年で2倍は必要になると見て良いのかも知れない。

◆ ドスパラで見るとi3のPCもi5搭載のものも構成を同じにすると余り価格差がない。
だったらi5搭載モデルの方がお得な感じがする。i5-9400は6コアなので、i7-8700とコア数は同じである。従って2年前のi7と同じくらいの性能が、今はi5で出せると言う事になる。


オリンピック延期と経済損失(3/29)
◆ オリンピックは予定どおり開催すると言い始めた頃に、実は延期の話が決まりかけていたのか、なんて思う。実にスピーディーに延期が決まった。

◆ 延期となればオリンピック景気をアテにしていた各企業はダメージを計算し始める。しかしそれより、今はコロナウイルスによる景気の減速を考えなければならない。逆にコロナウイルスによる景気の後退があっても、予定どおりオリンピックが開催されれば景気は持ち直すかも知れないとの期待があった。

◆ ハワイは外出禁止などで既に経営が危ぶまれる店などが出て来ているという。観光の島に観光客が来なくなれば収入はなくなってしまう。これまでに様々な事が起きたが、観光客が途絶えるなんて事は想像すら出来なかったはずだ。

◆ 観光客の激減による危機感は日本各地同じなのだが、沖縄も厳しいという。ホテルも売店も観光客が来なければ倒産の危機になり、それは意外に早い時期に来るのではないかというのだ。3月/4月の宿泊者数は約7割減と予想され、これは2月の減少率を大きく上回る。

◆ 来年オリンピックが開催出来るとするならば、少なくとも1年後くらいにはコロナウイルス騒ぎも収束に向かうはずだと予想されているのだろう。しかしそれでも、少なくとも半年以上は余り観光客の来ない時期が続くとすれば、その間どうやって生きていくかを考えなければならない。

◆ 生活保護を受けるためには不動産を捨てなければならない。すると景気回復後にホテルや旅館。土産物屋や観光客をあてにした飲食店を行う事が出来なくなる。観光客に頼る沖縄はハワイ同様に、かなりの危機を感じているのだそうだ。

◆ オリンピックを1年延期すると4千億円くらいの費用がかかり、延期する事により失われる経済効果は2千億円前後なのだとか。大和総研によるコロナウイルス経済損失は16兆円に達するという。3.11の時の個人消費の落ち込みが2兆円ほどだった事を考えると、いかにこの事態が深刻かが分かる。

◆ コロナウイルスの世界的な広がりは誰も止める事が出来なかった。中国が武漢を封鎖した時点で、世界各国は空港や港湾閉鎖を行えば拡大は防げた。しかし実際問題としてそれはあの時点では出来ない、出来なかったし、今現在ですら空港に足止めしようとしてもそれを無視して沖縄に帰ってしまう家族などがいる。

◆ ワクチンなどが出来て感染者数が増えなくなると、停滞していて経済が一気に回り始めるだろう。なので、落ち込みだけの数字を見れば恐ろしくなるが、回復に向かった時の経済成長を考えればこの先ずっと暗いわけではない。その間日本人を生かしておくのも殺してしまうのも政治だ。

◆ あの極度の円高の時に日本の製造業を殺してしまったのも政治である。一度殺してしまった産業は中々復活しない。円安になったとしても、製造業は戻ってこない。あの時と同じ事にならないように、観光産業を生かしておく事が必要だ。


OneDriveとその後(3/28)
◆ OneDriveの同期を外すのだが、勝手に(同期に)チェックが入ってしまう。OneDriveアイコンに触れるとフリーズしてしまう現象は収まった。
しかしフォルダが変である。ドキュメントフォルダが、ユーザー\ドキュメントにもあるしユーザー\OneDrive\ドキュメントにもある。そしてドキュメントフォルダの中にもOneDriveのフォルダがある。

◆ 同期設定を外してユーザー\ドキュメントフォルダが作られたのだと思うが、ユーザー\OneDrive\ドキュメントが消えていないと言う事なのか。それともドキュメントフォルダは同じで、そこをOneDriveが指しているのか。

◆ 試しにドキュメントフォルダの中のファイルをイジってみると、双方のドキュメントフォルダは別物だと分かった。
だったら心置きなく消していける。ユーザー\OneDrive\ドキュメントフォルダの中身を消すと、当たり前のようにその中にもOneDriveのフォルダがある。これも、自分自身を参照しているのではなさそうで、ドキュメント下のOneDriveフォルダの中身は空だった。

◆ OneDriveの中身を空にしたつもりなのだが、設定画面で見ると4GB位使っていることになっている。やがて消えるのか、永遠に浮遊し続けるのかは分からないがOneDriveは使わないのでどうでもいい。
同期のチェックは外したのだが、これも勝手にEnableになるのかな。更にはUpDateで再度ドキュメントやピクチャがOneDrive下に置かれたりして。

◆ ドキュメントやピクチャの容量が少なくてOneDriveに入りきるのなら好きにやってくれなのだが、そもそも容量が不足なので勝手に変えられると「エラーが出ました〜」と言われてこちらが対処しなければならない。OneDriveのアイコンは雲か何かなのだが、まさに暗雲立ちこめると言う事だ。

◆ Office365には1TBから容量無制限の使用権が付いてくる。Ofiice365をやめるとストレージもなくなってしまうと言う、まあ縛りみたいなものだ。だがOffice365を使い続けるのならばOneDriveも便利なものとなる。ただマイクロソフト特有のお節介がちりばめられているので、自分の設定にしたいという人には向かないかも知れない。

◆ そう言えばMicrosoftStoreでダウンロードする時にメールアドレスなどを登録しろと言われるようになった。登録しなくてもダウンロードは出来るが、いかにも登録しなければならない風な画面である。登録すると何が起きるのかは分からないが、宣伝のメールでも来るのかな。

◆ この手のものとしては歴史が長いという事もあるが、Dropboxが比較的使いやすい。ただブラウザから使うと、ファイルをまとめてダウンロードしにくい(圧縮されてくる)などがある。無料版だと容量も2GBと限られているので、新規に使い始める人は少ないだろう。

◆ OneDriveでもGoogleDriveでも良いのだが、機能としてはDropBox同様で良い。コレも出来ますアレもありますも必要なのだろうが、分かりやすく簡単に・安定に使えることの方が重要だ。GogoleDriveは仕様の変更が(Googleらしい所だけれど)起きるのが不安な部分だ。


最近のWindows10(3/27)
◆ メーカーもののWindows10をセットアップする機会があった。最近のWindows10はOneDriveにピクチャやドキュメントフォルダを作るのか。バックアップされると思えば良いのだが、容量が足りない。

◆ 旧PCから新たにセットアップしたPCにデータを移し始めたら、OneDriveの容量が足りないよと言ってくる。最初は何でOneDrive?と思ったのだが、ユーザディレクトリの下にドキュメントやピクチャフォルダが無い事に気づき、そしてそれらはOneDriveの中にあったのだ。

◆ OneDriveの同期を停止してバックアップ設定を変更し、ドキュメントやピクチャフォルダを取り出す。中身は空っぽなので再度コピーを開始する。何故かそこにもOneDriveのフォルダ的なものが出来ていたので消した。

◆ 所がOneDriveの容量がいっぱいだから有料版を買えとダイアログが出る。いや、OneDriveの中身は消したから。と思って確認すると消えていない。消えないばかりかロックしてしまって操作ができない。タスクマネージャで殺そうと思ったのだがプロセス名が分からない。

◆ PCを再起動すると表示がなくなり、しかし少しするとOneDriveがいっぱいだと言ってくる。指定された場所をクリックすると容量拡大(有料版)がアクティブになっていてファイル削除はセレクト出来ない。

◆ OneDriveは初期の頃のIE同様にOSと一体になっているものだそうだ。従って動作を止めたように見せかけることは出来ても本当の意味でのアンインストールは出来ないらしい。アプリメニューからアンインストールは出来るけれど、それは表向き削除されたと言うだけで機能というか本体は残っているのだとか。

◆ MacaAfeeも厄介だった。設定→アプリからアンインストールしたが消えない。しかもアンインストール用のファイルだけが消えたのでどうにもならなくなった。これはMcAfeeのサイトにある消去用のプログラムを使って消す必要がある。このプログラムを起動すると十数分かけてノンビリとMcAfeeを消してくれる。

◆ その他PCメーカーの要らぬソフトも消していく。出しゃばらなければ消されないものを、起動するとデカい表示で自己主張するものだからアンインストールの目に遭う。今やSSDで起動も速い訳で、そこに画面を覆わんばかりのデカいロゴが表示され続けたら邪魔でしょう。

◆ 8gadgetpackでカレンダーを表示させたのだが、Windowsに嫌われて消されてしまった。確かに悪質なガジェットは危険なシロモノではあるのだが、消さなくても良いじゃないかと。これは設定を変更して勝手に消されないようにした。

◆ その他細々と設定、NASをサーチ出来るようにしたりして作業を終えた。気になるのはOneDriveである。ローカルストレージから内容は消去したのに何故消えないのか。時間が経てば消えるのだろうか。

◆ それとも100GB/月額244円をどうしても契約させたいのか。使い勝手が良ければ100GB/244円は高くはないと思う。Windows以外でも使えるのでスマートフォンとのファイル交換用などとしても使う事が出来る。


古いPC(3/26)
◆ ウチには古いPCがある。気象データの送出に使っているBenqの一体型PCなど2011年かそれ以前の製品だ。ヒートシンクに埃が詰まって不安定になったことがあったが、掃除してからは普通に動作している。ただしバラして時の後遺症でディスプレイの色合いが所々おかしい。

◆ 知人のところで今も現役なのはVostro220である。発売は2008年頃なので10年以上前だ。メモリは4GB位まで増やせたかな。
Windows10にも出来る。CPUはCore2Duoだったと思う。ウチで使っているVostro260だって2011年発売なのだから古い。CPUはCore i5-2400だから2世代目?になるのか。

◆ これにはGT710グラフィックカードを入れて2モニタで使っている。OSはWindows10にした。最大の欠点はメモリが8GB迄しか実装出来ない事だ。8GBは軽作業であれば十分な気がするし、メモリ使用率をモニタしても8割くらいまでしか使っていないのだが重くなる。再起動したりブラウザを起動し直す程度でも改善するのでメモリなのかなと思っている。

◆ Vostro260はドスパラのPC(i7-8700)に換えるまでは私が普段使っていた。まあ遅いと言えば遅かったのだが我慢出来ないと言うほどでもなかった。勿論現在のi7搭載のPCに比較すれば違いが大きいのは当然だが、ゲームをやるわけでもなく画像処理を多用するわけでもないので我慢が出来た。このPCに換えたのが2018年だったかな。

◆ Vostro220は2度電源を交換している。Vostro260も電源トラブルがあったんだったかなぁ、小型電源で容量がギリギリだと温度上昇もあり寿命は短くなってしまう。DELLのPCの寿命に対する考え方がどの位なのかは不明だが、他の電子機器に比較するとリプレイス時期が早いPC故にコスト優先部分も多々あるはずだ。

◆ 家庭で使うと綿埃的なゴミを吸い込んで各部に埃が溜まる。CPUクーラーなども小型で放熱効果を上げるためにフィンのピッチは細かく、埃が詰まりやすい。電源もTFX電源(だったかな)は結構小型なので通風口を埃が塞ぎやすい。

◆ 電源が壊れた場合にPCごと買い換えるのも勿論アリなのだが、性能にたいした不満もなく新規インストールからの設定が面倒だなと思うと直したくもなる。ストレージ容量にしたってテラバイトが当たり前みたいな世の中ではあるが、動画編集などを行わない私としては持て余すほどの容量だ。

◆ そのHDDも長寿命になった。それこそ最大容量がメガバイトの時代には、HDDは消耗品だった。容量の拡大と共に信頼性が上がったのは嬉しい。何しろHDDが壊れて交換となると設定やら何やらで半日は潰れてしまう。それが今ではHDDの故障は余り聞かなくなった。

◆ Vostro260はHDD→SSDに換装した。SSDは頂き物である。これによって起動時間が大幅に短縮され、気軽に再起動が出来るようになった。HDDの時は再起動に非常に時間がかかり、しかし再起動しないと動作が重くなりがちで困ったものだった。おそらくはオリジナルのHDDがそう高速なものではなかったのだろう。

◆ Vostro260のリプレイスも考えてはいるのだが、設定などの移行が面倒だ。ソフトによってはPCを換えるとセンター側で再設定した貰わないと動作しないものがあって、それも面倒なのだ。何が理由でPC情報を保持しているのか知らないが、今風ではない。


オーバーシュートとリンギング(3/25)
◆ 新型コロナウイルス感染拡大でオーバーシュートという言葉が出てくる。少なくとも電気屋の世界で言うオーバーシュートとは、目標値や設定値に対してその値が過剰になったことを言う。

◆ 温度設定を50℃にしたが、55℃まで上がってしまうとこれがオーバーシュートだ。上がりすぎたので制御は温度を下げようとするが、今度は50℃を下回り、すると温度を上げようと制御するので50℃を超え、こうして波打つのがリンギングである。

◆ コロナウイルスの感染拡大に於けるオーバーシュートとは感染者数が指数関数的に増加することを(少なくとも日本では)言っている。海外のニュースなどでOvershootは余り使われず、株価の一時的上昇や為替の行きすぎ感でその単語を目にする。感染の急拡大はAccelerateが使われる。ただ感染症に関する世界でOvershootは使われる言葉らしい。

◆ 欧州でも米国でも感染は広がっていて、一つにはマスク文化がないことだとも言われる。日本人は異例なマスク好きで、海外からの旅行者が驚くほどだとか。マスクを付ける文化がない国においては、マスクは邪魔なものでもあり、(付けるのが)恥ずかしい、自分が病気である事を回りにアピールするようだと嫌われる。こうした事もあって感染が広がったという見方もある。

◆ 諸外国の感染者数の急増に比較すれば、日本の感染者数は少ない。ただし訳の分からない人間がいることも事実で、ウイルス感染者の「移してやる」事件だとか、休校だからと家族でスペインに出かけた沖縄の家族は、感染が確認されたようだが空港での待機要請を無視して帰宅した。

◆ K-1でも感染者が出たとあったが、ちょっと早すぎないか?K-1主催側は、冷たい水を飲んではいけない、湯を飲めばウイルスは死ぬと真面目にTweetしていて笑えた。デマを未だに本気にしている人がいるのかと思う反面、その程度の知識で大人数を集めるイベントをやるのだから危険だなとも思った。

◆ さいたまスーパーアリーナは次亜塩素酸水の噴霧による殺菌を行ったそうだ。これに対して次亜塩素酸は危険だ(次亜塩素酸ナトリウムと区別が付いていない人)と言い出す人がいたりして、何だかなぁな感じだ。

◆ 今後感染者数が増えた場合に、都知事は都内へ(から)の入出を制限することもあり得るとした。都市封鎖はショッキングな響きがあるが、感染拡大地域においてはこれが行われる。感染者を移動させないことで他のエリアを守る。外国人の入国制限も同様だ。

◆ 鳥インフルエンザや豚コレラなどで発生源を封鎖し徹底した消毒を行うのも同様で、外部に感染を広げないことが必要になる。ただし中国のような都市封鎖が出来るかと言えば、それは困難だ。多摩川や荒川の橋を封鎖すると、神奈川や北関東からの移動をある程度は制限出来るが、東京西部から回り込んで来るルートはある。

◆ 物流などの問題もある反面、例えば市場で感染が拡大すればそれはそれで問題だ。外出自粛に疲れた人たちが危機感を失い始めている傾向があるという。一方でイベント主催側などは慎重な姿勢を崩しにくく、イベント中止はフリーの司会者などにも影響を与えているという。結婚式やイベント、展示会などが中止や延期になり、仕事が入って来ないのだそうだ。


有名な地名を使いたい(3/24)
◆ 千葉にあるけれど東京ディズニーランドという。同じく千葉にある東京ドイツ村。東京でもなければドイツでもない、千葉の山の中にひっそりと佇む空き地、いや公園か。東京ドイツ村はクリスマス時期のイルミネーションが有名だが、それ以外はただ広いだけで何もないところだとか。(案内にはアトラクションがあるとなっている)
◆ チバラギというのは千葉県と茨城県の特徴的暴走族車両?を指した言葉で、チバラギ仕様などと呼ぶ。東京近郊ではもはやみられなくなったスペシャルな外観を特徴としたものだ。その、全く洗練されていないスタイルが、格好悪いかっこよさみたいな雰囲気を醸し出す。

◆ その茨城県に茨城空港という地方空港があるのだそうだ。この名称を東京北空港にしたいらしい。いかにも東京にある風に装うことがチバラギ県にとっては必要なのである。北関東ではダメだ、そこに東京の2文字が必要なのだ。ダメだというのであればディスニーランドからもドイツ村からも東京の二文字を取り去れという。

◆ 神奈川県にもこうした傾向がある。相模("すもう"ではなく"さがみ")でも、小田原でも"横浜"だと言うのだ。一説によると宮城県民の多くは宮城県を"仙台"と呼ぶという。どこに住んでいるのかと聞かれると、白石でもどこでも"仙台に住んでいるよ"。同じように小田原に住んでいても平塚に住んでいても"横浜だよ"と。

◆ 茨城空港は東京から80kmほど離れているらしい。ちなみに成田空港までは60km程なので成田よりも更に遠いというわけだ。で、どの辺りにあるのかと地図を見ると、霞ヶ浦という湖の北の方にある。最寄りの駅までは10kmほどの距離がある。ほぼ南北方向に2本、2700mの滑走路がある。

◆ 茨城空港からは札幌、神戸、福岡に行くことが出来る。以前に静岡空港の話を書いたが、似たような過疎空港なのではないか。空港をどこかに作りたくて仕方の無い国交省が、百里基地用飛行場の民間転用という金の使い方を思いついた、みたいな事か。

◆ しかしその茨城空港の知名度が低すぎて人が来ないのだとか。と言っても茨城空港を使うのは茨城県の人が殆どだろうから、百里空港とした方が分かりやすかったりして。下手に東京などと名前を付けると、余計にどこにあるのだか分からなくなりそうだ。

◆ これも静岡空港と同じなのだが、国内線の余り飛ばないローカル空港にとって、中国便は重要な観光路線になる。(開催の危ぶまれる)オリンピック時には成田や羽田空港は混雑すると思われ、だったら茨城空港に来て貰おうと計画する。しかしそこで東京という名称が付いていれば、(東京に近いと勘違いしてくれるから)乗降客が増えるに違いないと考えたわけだ。

◆ 茨城県なので南仙台空港と呼ぶには仙台までが遠すぎるし、そうすると有名な地名は東京か。もう少し北に行くと福島県の福島空港がある。ここは福島空港で良いのだろうか。福島という地名自体のイメージは原発事故で悪化した。海外の人からすると福島県全体が危険なエリアであるかのようなイメージがある。
だったら福島空港も東京北空港で良いじゃないかとなるかも知れない。茨城空港が東京北空港なので福島空港は北東京空港とか。じゃあ静岡空港は東京西空港か、名古屋東空港で良いか。


ジムニーに見る空燃比制御(3/23)
◆ OBDで空燃比制御をモニタしてみた。国産ターボ車と言えば過給時にリッチにしてデトネーションを防止するセッティングが一般的だった。欧州車などではエミッションの問題などもありほぼ全域でストイキ運転をするが、熱負荷の上昇に対処するためにエンジンや冷却系のキャパシティを大きくしなければならない。

◆ 国産エンジンは小型軽量低価格を狙うところがあり、更に平均走行速度が低いことから(少なくとも従来は)リッチ混合比として燃料による冷却の助けも借りた。過給時の排ガステストが行われなかった事も安易にリッチ混合比が使えることになった。

◆ これがターボ車は燃費が悪いとされる一つの理由でもあるが、エンジン設計や熱設計の最適化によりその傾向は少なくなってきていると言われる。特に最近のダウンサイジングターボでは実走行時の過給運転比率が高いこともあり、リッチ混合比での運転は燃費改善が出来ない。

◆ NAエンジンに於いても排ガステスト範囲外の高回転域ではリッチ混合比にしているエンジンも多かった。ここを少し絞る(燃料を薄くする)と高回転域が気持ちよく吹けるようになるが、ノッキングの危険性が増えた。

◆ ターボ車ではNAエンジン車よりも冷却水温を低めに設計することもある。冷却水温を高めた方が燃費を改善しやすいのだが、過給時のデトネーションを考えれば水温は低い方が良い。レギュラーガソリンと比較的高圧縮比で過給器付きエンジンを実現するために、メーカは細かなチューニングを行っている。

◆ ジムニーを観察すると過給圧が30kPa前後まではO2センサフィードバックが行われていた。それを超えるとO2センサの電圧は0.9V付近に張り付いたままとなり、リッチ混合比に固定されていることが分かる。フィードバック制御自体がDisableになり、補正値はゼロのままになっていた。

◆ 実際の空燃比がどの程度なのかはリニアO2センサでも付けてみなければ分からないが、パワー空燃比くらい(11:1〜12:1)だろうか。それこそ昔のターボ車のように黒煙を吹く(8:1)ほどではない。

◆ ジムニーでは排気バルブが溶けるなどのトラブルもあるようで、それなりに燃焼温度は高いと想像出来る。フルスロットルを与えればレッドゾーンまで回っていこうとはするが、6千回転を超える頃からは明確にパワーの伸びが少なくなる。

◆ インジェクタ開弁率は最大でも90%程度だった。インジェクタの吐出量は210cc〜230ccだそうなので、パワー空燃比で運転したとすると燃料計算からはインジェクタ全開で100馬力程度まで対応出来ると思われる。勿論通常のECUの制御に於いて開弁率100%にはならないので、例えばブーストを上げたとして100馬力に対応出来ると言うことではない。

◆ 巷では100馬力前後が、余りお金のかからないチューニングと言われているようなのもインジェクタの容量限界と言う事だ。ノーマルタービンでブーストを上げると中速域でのトルクは上がるのだが、高回転域はさほどでもない。ターボチャージャーの風量は無限に上がる訳ではなく、過給圧を上げると効率点から外れてくるのと風量の限界によるものだ。


EVはお得なのだろうか?(3/22)
◆ バッテリーのコストが下がってきたこともあってEVの車両価格が飛び抜けて高いわけでもなくなった。しかしバッテリーは高価な部品である事に変わりはなく、それを交換しようとすると相当な金額を覚悟しなければならない。

◆ EVの出始めとも言えるi-mievは軽自動車規格で初期型は約10kWhのバッテリーを搭載している。確かこれは東芝製で長寿命を誇っていたはずだ。これを交換しようとすると工賃やバッテリーの処分代も含めて130万円ほどになるという。

◆ 普通車だと日産REAFとなるが、こちらはバッテリー処分費用ではなく下取りという形を採っていて交換費用は60万円〜70万円だそうだ。なお最近のREAFは8年/16万kmの保証が付いている。

◆ EVと言えばテスラだが、こちらは8年/走行距離無制限の保証になっている。BENZのEQCは10年の保証だ。REAFの輸出モデルはバッテリーの容量減少が少ないと言われるが国内走行車はそうでもない。バッテリーや制御仕様が異なるとは考えにくいので、加減速の多い渋滞路走行ではバッテリー負荷が重いのだろうか。

◆ いずれにしてもバッテリー交換の時期がやがて来るとすれば多大な費用が発生する。保証に関しては各社規定があるが、自然劣化程度の容量減少は保証されない。メーカ側としても損がない範囲で保証を付けるのだから当然だ。

◆ i-mievはバッテリー交換するなら乗り換えるだろうが、下取り価格は安い。8年/10万km走行までなら27万円ほどでバッテリー交換が出来るとある。走行距離の余り出ていない車の場合はそれなりの価格で売却が出来るが、買う側からするとバッテリー交換が必要になったらどうしようかと不安になるに違いない。

◆ EVはバッテリーを交換してまで乗る車ではないという人もいるのだが、実際問題としてバッテリー交換費用と車両の残存価値のバランスによってはバッテリー交換も必要になる。そしてこのコストを含めた場合のランニングコストは高くなる。

◆ EVは5km/kWh程度なのでガソリン代換算だと20km/lくらいのコストになる。しかし10万kmで100万円のバッテリーコストがかかるとするとkmあたり10円が加算される。それでもガソリンエンジン車のようにオイル交換やら何やらが要らないからと考えられるのは、電気代にガソリン税相当分が入っていないからだ。今後走行距離課税が開始されると話は異なってくる。

◆ 更にはリサイクルの問題もある。リサイクル方法や残存物質の利用法などは色々と考えられてはいるが、有効利用にはコストがかかる。再生利用などもあるが、ゴミとして処理すると水素吸蔵合金が出来るくらいなのが現状か。

◆ バッテリー製造段階からリサイクルを考慮した構造を採るとすれば、エネルギ密度の低下などが起きる。リサイクルコストそのものの他に重くて大きなバッテリーの輸送や貯蔵、分解・分別などの技術の確立も必要だ。

◆ EV全盛の時代になると、こうしたリサイクル問題も考えなければいけない。小型の電池はゴミとして捨てられることが現状では多いが、ショートによる過熱や発火の危険性がある。


高齢者に車を売る(3/21)
◆ 高齢者に車を売ると言うよりも、高齢者でなければ車を買わないみたいな所はある。田舎では車は必需品だが都市部ではそうでもない。田舎で車が売れたところで人口が限られているのだから商売にはならない。

◆ トヨタ車の平均購買者年齢層が高いのは今に始まったことではないが、こちらのTweetでは「昨日、実家にプリウスがやって来た。ディーラーが高齢者のお袋に勧めたのだ。ギヤセレクタはジョイスティックみたいに選択した位置に留まらずにセンターに居座る。眺めてもドライブだかリバースだかパーキングだか分からない。」と書いている。

◆ さらにペダルレイアウトに関しては「ペダルが車体中央に寄ってる感が半端ない。」、普通にブレーキを踏むつもりがアクセルを踏みそうだとも。
評論家の国沢光宏氏は、ペダルレイアウトは悪くないという。むしろ着座位置などの問題で、斜めに座ってしまうことが問題ではないかと書いている。

◆ 軽自動車などではホイールハウスの出っ張りがあったりして、ペダルオフセットが余儀なくされる。限られた寸法の中では致し方ないことでもある。ただプリウスは普通車枠なのでサイズ的には余裕があるはずだ。シフトレバー問題やその表示のわかりにくさ同様、設計思想的な問題だろう。

◆ その表示にしても車の図柄を描いたりして(トヨタは昔からこういうのが好き)、これが格好良くて未来的だと思っている。エアサス車のサスペンションの動作的な絵を表示したりもした。だが車を使う側からすればそんな制御はどうでも良くて、ドライバーの意思に忠実に走りさえすれば良い。

◆ 他社のインパネなどを見ても分かりやすい表示だとか大きさ、不要なものを排除したレイアウトが主流だ。グラフィカルディスプレイのおかげで、何かの異常があった場合にのみそれを表示することが出来る。

◆ プリウスの事故率の高さは言うまでもないが、日本では車種別の事故率などは公表しない。保険会社などはデータを持っているはずなのに公表出来ないのか。海外では車種別事故率(事故数ではなく、車両1万台あたりの事故率)データがある。イギリスのデータではプリウスがトップの座にいる。

◆ なおトヨタ車全体としての事故率は高くはないので、プリウスが突出しているわけだ。
トヨタの社長にも格好悪いと言われたプリウス、設計陣の暴走はもはや止められないのか。まあトヨタとしても売り上げに貢献した部隊だけに、今更人員を入れ替えるなどは出来ないのだろう。それでも社長の一言は多少はひびいたようで、現行プリウスは老人語のみの外観に変更、売れ行きが多少戻ってきたという。

◆ 売れ行きが戻れば事故数が増えるという、悲しきプリウスミサイルの実情をトヨタはどう見ているのだろう。暴走抑止装置の後付け率だって余り高くはないらしい。高齢者ほど運転に自信を持つ人の割合が増えるそうなので、俺は大丈夫だと考えるのだ。いや、ドライバーが大丈夫でも車が危険なんだけど。


事業法改正後の各社動向(3/20)
◆ スマートフォンの安売りなどを規制した影響で各社の解約率は低下した。複数年契約に於ける途中解約のペナルティ軽減による流動性の増加よりも、新規契約或いはMNPに於けるスマートフォンの高額キャッシュバックなどの廃止の影響による流動性の低下が大きかった。

◆ ただ各事業者では差がある。ドコモは解約率を0.37%まで減らした。
加入者数がトップなので解約率の低下は喜ばしいことである。契約数を維持するには手間とカネのかかる新規加入者獲得よりも解約率の改善の方が有効に働く。

◆ KDDIは0.61%と従来よりも低下しているが、加入者獲得が難しくなっている現状においては微妙な数字だ。
今後の成長を見込むならばより一層の解約率低下を目指す必要があるし、ドコモを追う立場としては新規加入者の獲得にも力を入れなければいけない。

◆ ソフトバンクの解約率は相変わらず高く0.86%である。決算の場では最も解約率の低い特例を上げて過去最低の0.53%だとした。毎回過去最低過去最低と言えるくらい解約率が高い。ソフトバンクにとって流動性の低下は困った問題になる。解約率が高止まりしている上に他社からの流入が少なくなるからだ。決算のグラフを見てもソフトバンクの契約数増加は少なく、YモバイルとLINEモバイルが支えている格好だ。売上高も前年比5%増にとどまるなど、鈍化が見える。

◆ ドコモやKDDIにしてもMVNOでの契約数増加が無視出来ない。そのMVNOも成長率は鈍化しているが、今後は淘汰が進んで安定成長期に入るだろう。MNOよりも価格競争が盛んであり、料金プランも多彩になっている。

◆ 楽天モバイルの影響、5G向け料金プランの影響などがどうなるのか。MNOは5Gだから云々と言っているが、単に5Gというワードで料金体系を変更したいだけだと思う。5Gだから通信量無制限だと言ったって、なら3Gで無制限だったものが何故4Gではリミットプランになったのかという話になる。

◆ 流動性の低下はスマートフォン販売台数にも影響する。iPhone購入による高額キャッシュバック目当てで事業者を変える人が多かった訳で、そのキャッシュバックが規制されたのでiPhoneの売れ行きが低下した。

◆ 困ったAppleは家電量販店などでの販売を開始するなどしている。世界各国でのiPhone11の売れ行きは悪くないようだが、日本ではパッとしない。iPhoneにとって重要な市場であった日本は法改正によってApple税が制限されてしまったからだ。

◆ iPhoneの販売数低下の影響は少なくはなく、年間を通してのスマートフォン総販売台数にも影響を与えた。おそらく今年は更に"スマートフォンが売れない年"になると思う。各社は購入しやすい価格帯の製品の充実を図らなくてはならず、iPhoneにしてもより一層のコストダウンが求められる。

◆ MNO各社は端末販売による利益の確保が難しくなった。ここで言う利益は直接的金銭のみではなく加入者増による利益も含む。こうなると、いわゆるキャリアショップの存在価値が微妙になってくる。キャリアショップはいったい何を収益源とするのか。


テキストエディタ(3/19)
◆ Windows上のテキストエディタはMIFESを使っている。従来は確か試用版を、現在は購入したパッケージ版を使っている。何故MIFESかと言えば、使い慣れているからとしか言えない。MIFESにも多くの機能や多くのお節介機能もあるが、それらを積極的に使っているわけではない。

◆ 使う機能と言えば正規表現での編集だとか、短形切り取り/貼り付けなどだ。面倒な変換などはキーボードマクロを使う。マクロを組むのと手作業で変換していくのとどちらが得かを考え、変換箇所が多ければマクロを組んで実行する。

◆ unixではviを使う。というかviしか使わない。viは今となっては古風なエディタだ。スクリーンエディタとは言っても処理は全てコマンドベースなので、コマンドを覚えないことには文字入力さえ出来ない。

◆ FreeBSDにはee(EasyEditor)もあるが殆ど使ったことがない。eeは確か日本語版もあったと思うのだが、以前は出来が悪かった。eeならばWindowsのメモ帳程度の編集が出来る。コマンドを覚えた方がより使いやすくなる。

◆ ラインエディタだとsed(ストリームエディタ)がある。ラインエディタなど何に使うのかと思うかも知れないが、スクリプトやバッチファイルの中で文字列変換などを行いたい場合にはこれしかない。

◆ 例えばAというプログラムを実行し、その結果の文字列の最初から20行目までにある"000"を"001"に変換してプログラムBに渡すみたいな作業だ。
文字列を書き換える時点で、例えばMIFESを起動したら制御がMIFESに移ってしまうのでバッチ処理が中断してしまう。そこでsed(MS-DOS(Windows)だとedlin)を起動して文字列変換を行うわけだ。

◆ まあ文字列変換であればPerlをインラインで動かす方法もあるし、その方が楽な場合もある。と言ってしまうとラインエディタの必要性が疑問になるが、Perlよりsedの方が処理が速くてメモリを食わない。

◆ Windowsなどでも開発システムにはエディタが付いている。統合環境の中の編集画面がそれなので、エディタという存在を意識しないことの方が多いのかも知れない。そのエディタの機能が貧弱すぎて、一般のエディタで編集し直した方が楽だみたいな事でもあれば別だろうけれど大抵は統合環境の中のエディタも良く出来ている。

◆ エディタとメモ帳はどう違うのかみたいな事を聞かれると、まあ似たようなものかなとしか言い様がない。エディタは検索機能や変換機能が強力で、メモ帳は文字装飾などの機能がある。しかし文字を入力したり編集するという点では似たようなものなのだ。

◆ MIFESのバージョンは未だ10のままだ。
実売価格は1万円程度と安くはない。エディタにしても何にしてもスマートフォン用のアプリが安いものだから、一般ソフトも含めて高額に感じてしまう。

◆ MIFES5は1999年に2.7万円で発売が開始された。ATOK12がバンドルされていて、初年度販売目標を4万本としていたので売り上げベースで10億円になる。多少は希望的数字になっているとは思うしライセンスだけの販売もあるだろうが4万本は凄い。


警察官の給料は高いのか?(3/18)
◆ 高卒警察官19歳、巡査、年収は約350万円だそうだ。月給は支給額で20万円くらいでボーナスが4ヶ月分出る。民間企業の給料は幅があるが、年収で250万円から300万円と言われるのでそれよりも高い。

◆ もっとも警官になるのは大変であり、警察学校で厳しい訓練を受けなければならない。自衛隊の訓練ほどではないとも言われるが、警察にしても消防にしても甘い考えでなれる職業ではない。

◆ 給料は年齢と共に上がり、25歳での年収は5百万円を超える。これも現在の民間企業では難しい数字だ。この頃から昇進試験などの勉強をしなければならなくなる。25歳で5百万円を超えた年収だが30歳で巡査長になったとしても6百万円程度と余り変わらなくなる。

◆ ここからは年齢と言うよりも階級で給料が上がるようで、巡査部長となれば年収は8百万円を超え、警部補では1千万円を超える。ちなみに警部補は民間企業で言うところの主任とか係長とか、そんな感じだ。警部補は全警察官の約3割に与えられる役職である。

◆ その上の警部、警視となると昇進試験をパスする必要があり、警部比率は全体の数パーセントに下がる。しかし、いわゆるキャリアの場合は昇進試験なしに警部になれる可能性があり、最短コースでは23歳の警部が誕生する。

◆ 警視、警視正はノンキャリアは諦めた方が良い階級となる。地方公務員は警視止まりであり、それ以上の階級を望むことは出来ない。普通に警官になり、普通に過ごせば警部補までで定年を迎えるというのが一般的だろう。

◆ 60歳の警部補で年収1千万円前後、ただ退職金はそこそこ出る。警部補レベルでは天下り先も余り無いかも知れないが、警備会社だとかソフトバンクあたりに再就職出来れば更に金を稼ぐことが出来る。

◆ 巡査でも凶悪犯に向かえば手当が出る。相手が刃物を持っていたりすれば、警官としては逮捕して美味しい事件になる。一方でストーカーやいじめ被害などでは手当が貰えない。面倒なことをやる割に益が少ないと言う事で、それらの事件を解決したがらない。

◆ 公務員なので訳の分からない手当も出る。例えば警察官の基本的な仕事である警邏にも手当が出る。パトカーで巡回すれば、それも手当が出る。死体を見つければ死体の数と損傷具合によって手当が加算される。山岳捜索や危険物処理も手当が高い。

◆ そうは言っても交番勤務の巡査が毎日死体を見つけるわけではない。毎日貰えそうなのはパトカー勤務手当や交通取締に関する手当、警邏手当だろうか。手当は階級によって差があるので巡査より巡査長(巡査長は階級ではないそうだが)の方が高い。どうもこの階級とは別に、勤務年数などによって級数が決めたれていて級数に応じた手当になるのだとか。

◆ この辺りは給料や手当の関係を複雑にして民間企業と比較されにくくする的な、色々あるのだろう。若い警官の給料が高いのは悪くないと思う。行動力にしても体力にしても余裕があり、力仕事に向いている。確かに危険な職業ではあるが、凶悪犯に立ち向かうことなどそうそうあるものではない。


一億円の女のその後(3/17)
◆ リアルカイジ企画で1億円を手にし、カンボジアで野菜を作ると単身現地で頑張る井門さんだが、最近は野菜作りの話題は殆どblogに掲載されなくなった。

◆ 野菜作りが軌道に乗ってやる事が無くなったとも考えにくいのだがどうなのだろうか。それとも、あまりにもうまく行かないので飽きてしまったとか。

◆ 最近はライブ配信をしたり各地に旅行に行ったり、日本に帰ってきたりの生活のようだ。2019年からカンボジアで本格的?な農業が始まったようなので1年が経ったことになる。全くの農業素人が異国の地でどこまで出来るのか、何が出来るのかを期待していたのだが結果が見えてこない。

◆ 賞金の1億円を使い果たしてそれで終わりで(番組企画的に)許されるのかどうかは分からないが、情熱はやがて冷めるものだと実感させられるような雰囲気でもある。2019年の秋頃までは野菜のことなどが書かれていたのだが、その後blogの畑カテゴリーでも野菜作りに関しては触れられなくなった。

◆ 商業的な成功を目的とするならば、仕事なので野菜を出荷して収益を上げる必要がある。つまり農業技術とともに経営面を考えなくてはいけない。投資の回収だって必要だし中長期的計画も必要になる。

◆ しかし企画で貰った1億円となると少し話が異なってくる。趣味と言ってしまって良いのかどうかは分からないが、商業的に成功させなければならない話ではない。カンボジアで野菜を作って現地の人に食べさせたいという目標が、例え先細りで数ヶ月しか続かなかったとしても一応目標は達成出来たとも言える。

◆ 地味な野菜作りをするよりも旅行に行っていた方が楽しい訳だし、少なくともカンボジアに渡った当初は忙しくしていた。
その分の疲れの反動というのは甘いかも知れないが、仕事ではなく趣味だとすれば何でも良い。飽きたらやめてしまえるのが趣味だからだ。

◆ カンボジアでは美味しい野菜や安全な野菜よりも安価な野菜が求められる傾向だという。所得の少ない人が多いので、例え美味しいと分かってはいても庶民には高嶺の花なのだ。その一方で旅行客向けレストランなどでは美味しく安全な食材が求められる。こうした部分で需要が発生はするのだが、カンボジアの人たちに美味しい野菜を食べさせたいという当初の目的とは違ってくる。

◆ 日本の経済も相変わらず弱いままであり、高価なものが売れる状況にはない。原材料費などの価格変動により値上げをしたくても値上げが出来ない。仕方なく内容量を減らして価格を据え置く事になる。

◆ 以前にも書いたが100円寿司チェーン店で150円や300円の皿をレーンに乗せても中々売れないという。確かに味は良いのだろうし、絶対的価格からすれば高いものではない。しかし100円寿司を食べに来る人は100円で食べたいわけで、300円の皿は手に取らないと言う事なのだ。

◆ 低所得のカンボジアの人々にしても、買いたい気持ちはあるだろうが現実としては買えない。1個10円のトマトと100円のトマトがあれば、10円のトマト10個をカゴに入れたくなる。しかし商業的に云々ではなく1億円を使い果たすまで美味しい野菜を赤字で供給し続けるというのなら分かる。


吸血鬼は存在するのか(3/16)
◆ 吸血鬼というとドラキュラとなるが、ドラキュラは吸血鬼を扱った小説の登場人物、いや、登場吸血鬼なので少し意味合いは異なる。

◆ 吸血鬼が居たのか居なかったのか、存在するのかしないのかは度々議論になる。吸血鬼と思われる人の墓を掘り起こしてみたら、そこに横たわる死体は死後硬直がなかったとか、鮮血が棺に溜まっていたなどとも言われる。

◆ それが恐怖のための錯覚ではなく医師や複数の人たちが目撃し、さらに吸血鬼を殺すために木の杭を打ち込むとその死体はうめき声を上げたなどなど。

◆ 物語や迷信的な言い伝えではなく、実際にこうしたらこうなったよと言う文献なども多いそうだ。だから、科学的にはよく分からないけれど当時はそうした現象があったのかも知れないと考える人もいる。少なくとも科学的に明確に否定出来ないのならば存在を認めても良いでしょと言うことだ。

◆ これに対する反論も勿論ある。例えば死後硬直は、それが起きないケースもある。これは凄く珍しいと言うことではなく、多くの亡くなった方を見る葬儀屋さんなどは死後硬直が起きないまま出棺することもあるという。
ドライアイスで冷やしたところ以外は柔らかく、まるで眠っているようだという。

◆ 鮮血に関しては、特定条件下ではしばらくの間血液は固まらないという。これも亡くなった方の肌を傷つけてしまったら血が出たみたいな話はある。なので、死体から流れ出した血液が固まらずに棺に溜まる可能性はあるのだとか。

◆ 杭を打ち込んでうめき声を上げたというのは、体内に溜まった空気が杭を押しつけることによって押し出され、その音がうめき声に聞こえたという論だ。

◆ いずれもそう言われればそうかなとも思うし、こじつけ臭いよなぁとも思える。吸血鬼に血を吸われると血を吸われた人や動物も吸血鬼化するのかな。この辺りは様々な話がある。吸血鬼というと男性を想像しがちだが、女吸血鬼の話も出て来たりする。

◆ 吸血鬼が吸血することで仲間を増やすとすれば、仲間は加速度的に増えてしまう。血を吸わなければいけないのだから、それこそねずみ算なんて生やさしいものではない。吸血鬼は死なない説もあるのだから、これでは吸血鬼ファミリーが減る要素が少なすぎる。

◆ 木の杭を打ち込まれたり、不意の事故で木が刺さって死んでしまったりする吸血鬼が居るかも知れないが、吸血鬼ファミリーの全てが一定期間で死ぬなどとは考えにくい。

◆ 人間が養殖や酪農によって食料を調達するように、動物たちが吸血鬼化しないように「口を付けて吸っちゃダメよ」と教えられて現在に至っているのかも知れない。

◆ そうした人たちは吸血鬼が今なお密かに暮らしている論を唱える。それらも含めた吸血鬼イデオロギーみたいなものは理解が難しい。吸血鬼の話の中には宗教的な一面が出て来たりする。吸血鬼は生きる死体などとも表現される、いわゆるゾンビである。元々死体なのだから死なないみたいな。


偽サイトの手口(3/15)
◆ 金融機関などのセキュリティ強化で金融被害は減少傾向だったそうだが、昨年は一転増加に転じた。その原因はワンタイムパスワードを盗む手口だそうだ。

◆ 犯人は予めターゲットを偽サイトに誘導してIDとパスワードを盗む。
2cdパスワード方式の場合で、2ndパスワードを全て入力させる楽天方式の場合はそれも盗まれる。部分入力の場合は1度では盗むことが出来ない。

◆ 犯人はこのIDとパスワードを使って(例えば)銀行のサイトにログインを試みる。そこにワンタイムパスワードが設定されていれば、銀行からターゲットにパスワードが送られる。
このタイミングを見計らって犯人は、その送られてきたパスワードを別のサイトに入力させて奪う。

◆ 本人がログインしようとしていないのにワンタイムパスワードが送られてくる時点で不審なのだが、それに気づかずにワンタイムパスワードを渡してしまう人が多いわけだ。ワンタイムパスワードに寿命を設けるにしても、伝達遅延を加味しなければいけないので1分程度には出来ない。
トークンであれば1分の有効時間設定は可能だ。

◆ 金融機関は生体認証に力を入れると言うが、使い勝手の点で今ひとつな所がある。認証に失敗した時にリトライの出来ないアプリが多いのだ。何度か失敗して認証がキャンセルされるのは仕方が無いとして、一度の失敗で指紋認証設定自体がDisableになってしまうのは不便である。こうなってしまうと再度指紋認証の設定から始めなければいけない。

◆ スマートフォンでの認証に限るというのであれば、メールやSMSの自動入力が有効だ。SMSなら読もうと思えば読めてしまうが、例えば認証アプリ自体が銀行側のサーバにアクセスして認証コードを取りに行く方式ならば人間の目に触れずに認証が出来る。

◆ Googleの二段階認証のように、PCで銀行のサイトにログインしようとした時にそれを許可するかどうかをスマートフォンで行う。もっとも、何でもかんでもOKをタップしてしまうみたいな事が起きると二段階認証の意味がなくなる。

◆ PCでログインしようとした時にスマートフォンで認証を行うが、その場合にPCとスマートフォンの位置情報を比較するとか同一ネットワークに接続されているかを比較するなどすればセキュリティレベルは上がる。

◆ PCでログインしようとすると画面にQRコードが表示され、それをスマートフォンで読む事で(アプリを立ち上げる手間はあるが)認証する方法だって良い。これも認証コードが人目に触れないという点で安全性が増す。

◆ PCでの利用を考えず、アプリで全てを完結させるのであれば仕組みとしては簡単になるが、機種変更した場合などの面倒さは増す。そのスマートフォン自体との紐付けがないと、SIMを盗まれるとアウトになるからだ。これなど銀行カード(キャッシュカードや、或いは別の認証用カード)にRF IDを埋め込んで、それを最初に一度だけ読ませることで紐付けていくようにすれば手間がない。銀行屋さんも、もっと頭を使わないとね。


エレクトーン(3/14)
◆ エレクトーンとはヤマハの製造する電子オルガンである。それはおそらく、シンセサイザーなどの登場以前からあったのではないかと思う。もっとも当時のエレクトーンと現在のそれでは機能などが大きく異なる。

◆ エレクトーン奏者というとジャズやクラシックを弾く人を指すみたいな感じがするが、新風を吹き込んだと言う点で826askaさんの存在は大きい。
エレクトーンとは半自動演奏楽器だという話の前に826askaさんとjackie0520さんの、共に宇宙戦艦ヤマトの演奏を(前半飛ばして1分以降の部分だけでも)聞いていただけると違いが分かりやすい。

◆ 演奏中にキーボードの間にあるランプの点灯位置が変化していくのがお分かりだろうか。エレクトーンにはシーケンスプログラムがあり、自動或いは手動でシーケンスを進める。シーケンスは音色や伴奏或いは効果音などがプログラムされている。

◆ 通常の楽器であれば音の大きさは奏者が鍵盤を叩く強さや速さで調整する。しかしエレクトーンにおいてはこれもプログラムだ。タッチトーン機能などを使って音を出す最初の音量やその後の音量、或いはホリゾンタルタッチ機能(鍵盤を上から下に押すのではなく、横方向にテンションをかける)で音程を変化させたり出来る。

◆ プログラムは、プログラムしたとおりに動作する。電子キーボードなどでは鍵盤を押された時の速度や加速度、強さなどをセンシングするがエレクトーンの機能では音の出るパターンそのものを決めることが出来る。

◆ 3つのキーボードだけで様々な音色や伴奏やPCMサンプリングによる音声などもプログラム出来る。だったら全部プログラムして、完全自動演奏でも良いんじゃないのと言ってしまったら身も蓋もない。
ただエレクトーンを演奏する(演奏させる)ためにDTMの知識は有効だと言われる。

◆ エレクトーンが分かってくると、そのプログラム(レジストレーション、リズムシーケンスなどと呼ばれる)の面倒さも分かってくる。1つの曲を弾くためには、シーケンスを入力しなければいけない。
リズムなどは予め登録されているが、これを編集して曲に合わせるなども行う。
まあ面倒なら市販品を買ってくれば良いのだが、弾いていると言うよりも弾かされている感が出てくるかも。

◆ プログラムが出来れば後は鍵盤を押していくだけなのだが、そこには当然技術の差が現れる。同じ曲を歌わせても上手な人とそうでない人がいるのと同じで、鍵盤の押し方にも差が出るというわけだ。
完全自動演奏との違いがここなのだが、ではその奏者の特徴を加味した自動演奏はどうなのかなんて話になるとややこしい。

◆ ボーカロイドではないが、音色や演奏の合成技術によって人々に感動を与える自動演奏プログラムが出来るのかも知れない。

◆ 音楽の世界だけではなく自動運転技術がレーシングカーを人間より速く走らせる可能性もある。センシング技術によってタイヤのグリップ力も路面の状態も、相手の車との速度差やオーバーテイクの可能性も感知出来る。もっとも、一か八かの勝負は自動運転には難しいだろうけど。


風前の灯火なのか?(3/13)
◆ Sony Mobile Communicationsのスマートフォン販売台数だが、2019年は2018年に比較して約半分に減った。2018年には810万台を販売したが、2019年は390万台に過ぎなかった。

◆ Q1は90万台、Q2が60万台と絶望的数字だったがQ3は130万台となった。それでも前年同期には180万台を売っているのだからXperia1をはじめとする新シリーズは業績を回復させられなかったと言える。

◆ 東南アジアなど一部の地域(高価格帯スマートフォンの売りにくい地域)では販売を中止するなどしていたが、Xperia1などが多少売れたことによりそれら地域での販売も再開した。

◆ 品物が売れないのでは仕方が無いので経費を削減した。これによって何とか食いつないでいる状態だ。SONY全体としては利益が上がっているので未だ良いが、SONY全体の景気が悪くなれば切り捨てられてしまう。少なくともグローバルな市場で知名度もあるのだから、Xperiaの火は消さないで欲しい。

◆ Xperiaはカメラ画質で売ってきたが、Xperia1も含めて最近のモデルの評価は高くない。実際写真を見ても解像度が不足(画素数が足りないから仕方が無い)、輪郭強調が強い(解像度不足を補おうとした?)などで写真としての出来が余り良くない。
勿論画面で見る分には綺麗な写真が撮れるわけだが、ある程度分かった人からは厳しい評価となる。

◆ SONY製の撮像素子が悪いとすればGALAXYも駄目なはずなので、撮像素子ではなく画像処理がダメと言うことになる。デジカメ部門の力も借りたと言うが、Xperia1が高評価を得られなかったと言う事はαもダメとなってしまう。

◆ 技術がないよと言ってしまえばそうなのだろうが、他社に出来ているのだからそれを真似れば良いと思う。それとも、真似ることさえ出来ないのだろうか。各社共にカメラの画質を上げる努力をしている。新しい処理方法や新技術などを導入して競争力を付けている。

◆ 世界初の技術を云々と言っているわけではなく、トップを目指せとも言わない。言っても無理だろうし。だけれど、せめて5本の指、いやトップテンくらいに入る努力をしても良いではないか。SONYとは独りよがりの体質だから、俺たちが一番だと思っているのだろう。評価が悪いのは、評価した連中に見る目がない位に考えていると思う。

◆ 独りよがりが時に良い製品を生み出すのは事実だが、方向を間違えると失敗の規模は拡大する。SONYはいったいどうなってしまうのか。スマートフォンは決まったような筐体に、決まったような回路が入っているだけで差別化が難しい。その中でカメラが重視されている。更には折りたたみも話題になってきた。

◆ 折りたたみスマートフォン市場が拡大するかどうかは分からないが、複眼カメラの時同様にSONYは「ウチはやらないよ」みたいな発言をしなければ良いけど。いや、発言したならそれを通せば良いものを、やっぱり3眼カメラにしてみましたなんてやるものだからSONYは何を迷っているのかなんて言われてしまう。

◆ 日本の色々な設計だとか開発は中国に比較すると時間がかかるのは事実だ。一つはコストのかけ方の問題もある。試作にしても部品にしても全て日本は遅いのだ。


ファミリーマートの苦悩(3/12)
◆ セブンイレブンやローソンに押されるファミリーマートの景気は良くない。昨年末あたりから希望退職の話が出て来た。さらに年始の社長の挨拶で「会社があなたに何をしてくれるのかではなく、あなたが会社に何をできるか考えてほしい」とあったことから、従業員は(会社が)いよいよ駄目なんだなと悟ったという。

◆ 希望退職は800人の枠で考えていたそうだが、応募が殺到する騒ぎとなった。
さらに会社側は引き留める人間などをグループ分けして、実質的には選択的解雇に近い選別を行ったらしい。

◆ 早期退職者には最大で2千万円の早期退職金や、退職後の就職斡旋などが約束された。しかし、希望退職者殺到の事態となると「早期退職金は払わない」と言い始めた。更には希望退職に応じた従業員は忠誠心が低いと言わざるを得ないので、社内に残ったとしても降格やむなしの判断が下る。

◆ これによって社内は更に混乱する。最初は(会社のために)辞めろと言い、退職希望者が増えれば辞めるなと言い始める。いったい会社はどうなっているのか、こんな会社に未来があるはずがないと思ったという。

◆ 確かに会社のやり方としては良い方法かも知れない。指名退職勧告は事実上不可能だが、希望退職者を募ってそこで選別をかけることは可能だ。会社にとって不要な人材が残らないように退職金積み増し分は多く言っておく。そこでふるいにかけた上で積み増し分は払わないよと言う。じゃあ退職するのやめますねと言う社員に対しては、忠誠心射かけるから減俸ねと給料を減らす。

◆ 希望退職に殺到した従業員は店舗再生本部に送られる。そこでは実店舗の手伝いなどが待っていて、給料は激減する。それでも店舗手伝いにしがみつくか、或いは自己都合退職扱いで他に職を探し回るかの選択だ。

◆ ファミリーマートではコーヒーマシンに200億円をつぎ込んだとのCMを流すわけだが、だからどうなの?みたいな感じで早々に切り上げることになる。200億円をつぎ込んでセブンイレブンやローソンに太刀打ちすら出来ないのは無駄金以外の何物でもないというわけだ。

◆ 実際店舗あたりの売り上げはセブンイレブンの5〜6割程度だそうで、魅力的商品の開発も余りうまく行っていない。そこで不要な従業員の首切りが始まるが、会社都合で首を切るわけには行かないので色々考えたという所だろう。

◆ ファミリーマートが従業員というファミリーを大切にしなくなったのは、1998年に筆頭株主が西友から伊藤忠に変わってからだという。伊藤忠支配によって様々な面で監視体制が強化された。従業員にとって働きやすい環境が企業としてベストか否かは分からない。収益率を上げて経費を減少させるためには引き締めも必要だからだ。

◆ そしてこの希望退職劇が伊藤忠の想定どおりだったのか、或いは想定外の退職希望者が本当に集まってしまったのかは分からない。コンビニ経営を巡る様々な事情に各企業共に苦労している。収益率を上げなければならず、店舗からの反発も交わさなければいけない。店を出せば儲かるという時代ではなくなり、顧客にも店舗側にもある程度のメリットを出していかなければ成り立たなくなってきている。


楽天は偉いのか?(3/11)
◆ 楽天モバイルの話の前に、楽天の送料完全無料化は挫折したようだ。三木谷氏は苦しい言い訳で、出店者に任せる的な事を報告した。ただこれまでの楽天の例からすれば、送料無料に従わなかった出店者には見えない圧力、それは広告料の値上げであったり検索順位の変更などが行われる可能性もある。

◆ 楽天は行政よりも偉いと思っているようだが、法には勝てなかったわけだ。その位の自信家なので既存の移動体通信事業者よりも自分たちの方が上だと、当たり前のように思っている。全く新しい思想に基づいたシステム構成は、既存の他社には出来ない技術だと胸を張る。

◆ 楽天は、他社は経験則か何かに基づいて基地局の設置場所を決めているようだが、(楽天は)AIを活用することで効率的にエリアを展開できると言い切った。経験がないのだからシミュレーションに頼る以外にはないのだが、AIだろうが何だろうがモデルを入力しないことには何も得られない。

◆ ドコモにしてもKDDIにしても、地形や建物の状態、建物の構造、窓の位置と部屋の広さが電界強度に与える影響まで実測を行いモデル化している。ドコモテクニカルジャーナルでも見れば公開されている部分は分かるのだが、たぶん楽天は見ていない。

◆ こうした実測によって得られた膨大なデータを元にシミュレーションの精度を向上させる。これを楽天に言わせると「経験則か何か」という事になる。OFDMAの場合はそれでもセル設計は楽だが、CDMAの場合はセル内利用者の数によって実効セル半径が変化するのだから大変だった。

◆ 現状の楽天エリアをみる限り、AIによる効率的なエリア展開は出来ていないようだ。以前にも書いたとおり、現段階ではエリアの充実よりもカバー率を増やす事だけに注力しなければいけない段階だ。だからといってエリアの品質向上を後々行うと、それまでに設置した基地局の場所を変更したくなることも起き、つまりは無駄が出る。これは過去にドコモも経験している。

◆ ソフトバンクが5Gでのエリアを拡大しない(出来ない)のもセル設計の経験が不足している事もある。ソフトバンクはDSSにより既存のLTE設備をそのまま5Gに使いたいとする。これならば既存の設備、既存の周波数帯なのでセル設計は楽になる。勿論パフォーマンスは出にくいが、5Gと謳うだけで良いと考えればコストは最小だ。

◆ エリア設計の経験が殆ど無かったソフトバンクは、楽天同様ベンダーに頼るしかなかった。しかし日本は世界に類をみないほど人口密度が高く、その中でのセル設計は難しいものだった。穴が塞がらずに干渉が増えるばかりという事態にソフトバンクも苦しんだ。

◆ エリア展開予想にしても楽天の言う事は立派である。ただし今のところは実力が伴っていない。自慢の仮想化システムもトラブルを起こすなど、信頼性もまだまだだ。

◆ 楽天は3.7GHz帯と28GHz帯の割り当ても受けていて6月には5Gでのサービスを開始すると言っている。設備が新しい分だけ5Gの展開は(物理的には)容易となり、ソフトバンクのエリアを越えてくる可能性はある。ただしエリアを面で構成するには、現在の何倍もの基地局が必要だ。5Gの前に駅構内や地下街をエリア化しないと。


新規参入事業者と料金施策(3/10)
◆ 楽天モバイルが移動体通信事業に参入してMNO4社態勢になった。これまでにも様々な事業者が現れたが、やがて吸収合併という事になった。大手に立ち向かうのは大変なのだ。

◆ ソフトバンクは自力での移動体通信事業参入を計画したが、Vodafoneを高値で買収するという事になった。基盤のある事業者の買収で事業のスタートは早まるわけだが、それでもソフトバンクは苦しんだ。

◆ 料金プランも二転三転し、他社の料金を真似すると言いながらも完全な真似すら出来なかった。Vodafone買収から数ヶ月経った2007年にホワイトプランを発表し、網内定額と合わせて方向性が定まった感じがした。

◆ 網内定額はソフトバンク同士ならば(時間帯限定で)通話は無料という、ドコモやKDDIには無いプランだった。ソフトバンク同士というところがミソで、無料通話をしたい人同士がソフトバンクに加入する流れを作る事が出来た。
VodafoneのLOVE定額を拡張したような感じで、追加料金なども無しで準定額化した。

◆ これによりソフトバンクの加入者は増え、ドコモやKDDIも考えざるを得なくなったのである。確かにソフトバンクのエリアは狭かったし通話品質も悪かった。しかし人々はそれを踏まえた上で網内定額を望んだのである。

◆ 当時ドコモにはプッシュトークというシンプレックスのIP通話があった。シンプレックスなので使いにくく、通話時間制限もあったが通常の通話料金よりも安かった。しかしソフトバンクのホワイトプランならデュープレクス通話が網内無料なのである。

◆ 私もこの時期に2度目のソフトバンク契約を行っている。最初はiPhoneを貰った時だった。通話定額は有り難かったのだが、その品質は悪かった。音声圧縮レートが高かったし、エリア内でも混雑していると「お待ちください」表示になって電話はかけられなかった。

◆ 楽天モバイルは料金プランと1年間無料でスタートする。料金プランは使い放題で月額2,980円と安い。ドコモの場合だと月間1GB未満が2,980円である。いくつかの条件が揃えば1,980円となり、ドコモのサイトではこれを前面に出しているが小さな小さな字で注釈がいくつもある。

◆ それより凄いのが1年間無料だと個人的には思う。1年間限定とは言え無料なのだから申し込んで損はない。確かに新規加入料金の3,300円はかかるが、楽天モバイルの指定機種であれば楽天ポイントとして還付される。

◆ 楽天モバイルのエリア内であればデータは無制限に使える。楽天モバイルと契約したスマートフォンをテザリング設定にして、普段使っているスマートフォンのパケット代を節約する事も可能になる。

◆ 問題は1年後にどれだけの加入者が楽天を去るかだ。楽天モバイルを脅威と感じれば他の事業者は対抗策を考えてくるだろうし、楽天自身の魅力が月額2,980円総統に達しなければ加入者は一気に減少する。

◆ 無料期間だけ使われてその後カネを落としてくれないのでは商売にはならない。1年後には全国で使えるようにすると言っているが、果たして1年でどこまで出来るのか。主要都市をカバーするだけでも大変だし、都市間移動の経路もエリア化するのは更に大変だ。


狭くても駅近が良い(3/9)
◆ 最近若者に人気の物件は都心に近く駅に近く、狭いけれど安価なところだそうだ。新宿や渋谷など、主に山手線の西側は家賃が高い。これが反対側の上野などであれば、少し千葉の方に行くだけで普通のワンルームマンションが5万円台であったりする。

◆ 地価の西高東低は23区内でも同様というわけだ。一極集中が加速する中で都心付近の賃貸物件の賃料は高い。
しかし利便性や通勤時間を考えれば都心近くに住みたくなる。一人暮らしのサラリーマンなど、家には寝に帰るようなものだ。

◆ そこに登場したのが5〜6平米の狭小部屋である。駅に近くて家賃も6万円〜7万円台と若い人でも何とか許容出来る。
体を伸ばすには部屋に斜めに寝る必要があり、通常のサイズの布団は敷けない。バス・トイレを除いた居住部分の広さは1.5畳ほどしかないという。

◆ 家具は置けない事はないが大きなものは無理だ。洗濯機は置けない。キッチンは簡易なものがあるが料理が出来るほどの広さではない。雰囲気的にはバストイレの付いたカプセルホテルのようなものである。

◆ こんな不便な狭い部屋でも人気があるのは都心に近いからだそうで、駅まで徒歩数分以内、新宿や渋谷などへの電車乗車時間が数分と条件が良い。

◆ 昔は価格が同じならば広さや駐車場の有無が決め手となったそうだが今は駅に近いことや生活に便利なことが重視されるという。もはや駐車場の有無はほぼ問題にされない。広さという点も利便性に比較すると重視されなくなった。そこで狭いけれど便利な場所が安く借りられるという点に目を付けて、新築物件を作ったのだとか。

◆ キッチンはなくてもコンビニがあれば飯は食えるし、洗濯機は置けなくてもコインランドリーが近くにあれば問題はない。友達を呼ぶ広さはなくても近くにファミレスがあれば良い。必要なものは必要な時にレンタルし、使い終わったら返してしまうから収納も要らない。

◆ ものを余り持たない(持てない)事は引っ越しにカネがかからないことでもある。
契約更新時に他の物件に移ろうと考えた時にも、荷物が少なければ引っ越し費用が安く抑えられる。狭小物件を仮の住まいと位置づけるなら、狭小部屋に合わせた生活が出来るというわけだ。

◆ こうした生活を維持するためにも便利な場所が必須であり、便利な場所は治安が良くないのでセキュリティはシッカリしている必要がある。駅に近くて生活に便利で安くても、外観や室内がボロではダメだそうだが、こうした狭小物件は(今は)多くが新築なので余計に人気が出る。

◆ これが家族持ちとなると条件は従来どおりとなり、生活利便性よりも広さや環境が重視されるそうだ。オトーさんの通勤時間が余計にかかったとしても、静かな住宅街で広さに余裕のある物件が好まれる。ただし、いわゆる郊外のベッドタウンが良いかというと、そこまで遠いと需要の傾向も変わってくるそうだ。

◆ 都心に通う人たちからすればまで、山手線のいずれかの駅までの乗車時間30分が一つの目安となる。おそらくドアを出てから会社に着くまで1時間以内と考える人が多いのだろう。勿論戸建てを買うなど考えれば通勤時間が長くなっても仕方が無いと思えるのだろうが、賃貸物件の場合はそうでもない。


TVドラマと視聴率(3/8)
◆ TVドラマはヒットすれば視聴率を稼げるが失敗すれば短気で終了するかも知れない。豪華なキャストだからといって成功するわけでもなく、動物や子役を使ったから良いというものでも無い。

◆ そんな厳しい視聴率競争の中でドクターXのシーズン6は20%前後の視聴率を維持したというから凄い。最初の放送は1012年だというのだから8年も前になる。
あの頃は米倉涼子さんも若かったなと画像を見て感じたりする。その米倉涼子さんは低髄液圧症候群だそうで、今も治療が続いているのかな。

◆ シーズン3ではマネージャの神原晶が癌に倒れ、シーズン4では麻酔医の城ノ内が倒れ、そしてシーズン5では大門自身が倒れてしまう。
舞台となる病院側にも変化はあるが、話の内容としてはだいたい同じ感じだ。

◆ 医師ものではあるが、だいたいこの手の話はヒーローもの的なスーパーマン的な話になる。スーパーマンが悪を倒せなかったら話にならないのと同じで、最後は必ず大門が患者を助けることになっている。そんな単純な話でも視聴率が稼げるのはドラマの出来やキャスティングが良いからだ。

◆ 同じテレビ朝日系には相棒という長寿番組もあるが、視聴率ではドクターXにかなわない。相棒の場合は杉下右京がスーパーマンなのだが、水谷豊氏自身が自分が霞むような俳優を出したくないという考えだそうで、豪華キャストとは行かない。
杉下右京の相棒にしても、出来の悪い俳優を出せば視聴率が上がらず、ベテランを出すと杉下右京が霞んでしまう。

◆ 共演者に人気俳優を起用して視聴率が上がることすら(水谷豊氏は)好ましく思わないようで、色々大変だそうだ。勿論それが良い方向に行く時もあるだろうから何とも言えない。ただ実際長期にわたって続いている番組である事だけは確かなので、成功していると言っても差し支えはないのだろう。

◆ 私はTVドラマをリアルタイムで見ることは殆ど無い。最近ではオンデマンドで見られる仕組みが出来ているので録画すらする必要がなくなった。ただしそれなりのCMが入るので自前で録画した方が効率的に観ることが出来る。

◆ さらに時間が経てば動画配信サイトでも公開され、この場合はCMが完全にカットされて状態で観ることが出来る。おそらく現時点ではリアルタイムで観る人が多いのだろうが、やがてはVOD派の方が多くなるかも知れない。

◆ もっとも動画配信サイトも会員集めが大変だそうだ。私はYahooもAmazonもdTVも観ることが出来るが、一番番組が充実しているのがdTVだと思う。勿論こちらにはなくてアチラにあるみたいなものも多いので、単純に比較することは出来ない。じゃあいくつもの配信サイトの会員になるのかと言えばそれはもったいない。

◆ 私はAmazonのPrime会員だからPrimeVideoも観ていると言うだけだ。PrimeVideoにしてもdTVにしても新しめのものは有料(別途料金を支払う必要がある)となる。既に安くなった映画やドラマが無料で見られるだけだ。外国ものはdTVの方が吹き替え版が多い。
PrimeVideoは吹き替え板は有料になるものがある。これも権利関係で余計にカネがかかるからと言う理由だ。


暴走しやすいトヨタ車に新装置(3/7)
◆ トヨタは暴走しやすいプリウスなどを対象にレトロフィットキットを売っているが、効き目が十分ではなかったようだ。より暴走しにくいとされる新装置を今夏以降に発売する。

◆ トヨタらしいのはセンシング技術を駆使したものではないという事。何しろセンサは高価なのだ。この新装置は暴走時の運転パターンを解析するなどして運転状態を判断する。危険な状態と判断されればスロットル開度を上げない制御を行う。

◆ 面白いのは、トヨタ考案のこの暴走抑止装置を他メーカーにも公開するという点である。他メーカーにも使わせて、トヨタ車だけが暴走しやすいのではないと思わせるのか。ただ心配なのはトヨタ製の安全装置は本当に安全なのかという点であり、これを過信する運転者は危険だ。

◆ 障害物検知装置が装着され始めた頃、後方から接近してくる車に反応してヘッドレストが動き出したり、首都高速などカーブのあるトンネル内のレーダー反射波によって(必要が無いのに)ブレーキがかかってスピンしそうになるなどしたのだから。スバルには出来るがトヨタに出来ない事はいくらでもあるのだ。

◆ トヨタ車は暴走が多いので多くのデータが集まったとみられ、それを使うのだとか。速度とスロットルペダルの操作状況などで判断するという。まさか鈍重プリウスの加速が更に悪くなる仕掛けじゃないだろうなぁ。そんなものを付けたら渋滞の列が長くなるだけだ。

◆ この新型暴走抑止装置もレトロフィットキットとして発売されるそうだが、高齢者ほど「俺は安全だ、暴走させない自信がある」と言う。いや、ドライバーが注意しても暴走しやすい車なのだからレトロフィットキットを付けてくださいよと言いたい。

◆ 本来であればトヨタが無償で付ければ良いのだが、さすがにそれは出来ないか。
まあ暴走しにくい車を最初から作っておけば良かったと今更言っても仕方は無いが、しかし暴走プリウスがなければいったい何人の命が助かったことか。暴走例が多くなってきた時点でシフト操作方法を変えるとか、N→D/N→R操作時にブレーキに足を乗せていることを必須とする(制御ソフトの変更だけで出来るのでカネはかからない)とか、ペダルレイアウトを見直すなどすれば良かったのだ。

◆ 安全にも関係するが、運転免許証のRFIDを900MHz帯用にして通信可能距離を少し伸ばせば、車両が運転者の携帯した運転免許を読むことが可能になる。バッグなどに入れて後席におくことなどを考えると単純ではないだろうが、そうすると高齢者の運転が判断出来る。運転する人によってスロットルレスポンスなどを変更することも出来る。また盗難車でも犯人をある程度(偽のRF IDを使われると困る)特定出来る。電子免許証は偽造が面倒なので、盗難抑止の効果も期待が出来る。
特定の免許証のデータが無ければエンジンがかからないとか、ブレーキがリリースされないなどの制御も可能だ。

◆ 現在は13.56MHz帯を使っているのでリーダーから数cm以内に近づかないと通信が出来ない。これだと免許を出してどこかに置くみたいな事が必要になり、すると免許証を車に置きっぱなしにしてしまう人が増えてしまう。


ステッピングモーターと制御(3/6)
◆ 昨日書いたようにステッピングモーターはオープンループ制御が出来る。電源ON時にキャリブレーションさえすれば、何ステップ送ったから何度回転した筈だという制御が成り立つ。しかし想定トルク以上の力がモーターに加わると、駆動パルスを送ってもモーターは回転しなくなる。

◆ こうした想定外の負荷が加わることが予想される場合は、モーターの回転を監視してクローズドループ制御をしなければならない。通常の工作機械などでは想定外はあり得ないし、想定外のことが起きればいったん機械を停止して再起動するのが普通だ。しかし、例えばロボットアームなどにおいては規定以上の力を出したためにモーターが動かなくなるなどと言う事がありうる。

◆ こうした、パルスを送っているのにモーターが回転しない場合は異常処理を行う。
過負荷であれば負荷を軽減させるか、よりトルクの出せる低速でモータを動かして過負荷状態から脱しなければならない。
高速回転時にスリップが起きた場合に、シャフトが(イナーシャで)未だ回転状態にある場合は、その回転数を検出して駆動パルスを送れば再び同期する。モーターが完全に停止している状態では、停止状態からの台形駆動を再開しなければならない。

◆ ロボットアームなども含めてステッピングモーターは多用されるが、基本はスリップさせないことだ。過負荷による停止などは、本来であればトルクの計測を行ってステッピングモーターがスリップする前に対策を講ずるのが正しい。とは言っても現実問題としてはステッピングモーターがスリップしたことでオーバートルクを検出するみたいな使い方になることもある。

◆ モーターの駆動方式と駆動回路(主に電流制御や波形制御)によっても回転トルクなどは変動する。ステッピングモーターでは音の問題もある。駆動周波数や回転数などが可聴域になるので振動や共振を伴って音が発生する。これも駆動方式や駆動波形によって変わる。

◆ いわゆるマイクロステップ動作は相コイルに流す電流を変化させる。これによって磁界をリニアに変化させてローターの回転角度をそれに応じたものにする。1-2相励磁の正弦波駆動みたいなものだが、正弦波駆動ではなく相電流を任意に制御しているので、好きな角度までモーターを回しそこで止めることが出来る。

◆ マイクロステップ駆動を使うと、これも正弦波駆動同様に駆動ノイズを低減することが出来る。励磁電流や励磁方法をダイナミックに変化させながら、その回転数に於ける必要トルクを最良の方法で得ていく制御が一般的だ。大トルクが不要な場合や静止トルクが小さくても良い場合は電流をコントロールする。

◆ モーターに静止トルクを発生させようとすると電流を切るわけには行かないので、流した電流の分は熱となってモータを温める。
一般的には(例えばプリンターのインクヘッドの移動用途など)静止トルクはさほど多く必要としないので、駆動電流を低減して発熱を防止する。逆にロボットアームなど、静止トルクが駆動トルク以上に必要な場合は電流低減制御は行わない。


DCブラシモーターの低速駆動(3/5)
◆ ブラシ付きDCモーターは様々な分野で使われている。電圧を加えるだけで回転し、小型で大トルクが得られる。その一方で速度の可変を行おうとするとトルクも同時に変化してしまう。これは電圧によってトルクを調整出来るので、トルクを変化させたい用途には向いている。

◆ ブラシレスモーターは、いわゆるAC同期モーターである。一般的に高トルク用としては3相のモーターになる。ステッピングモーターも同期モーターであり、ローターとステーターに多数の突起を設けることでステップ角を小さくしている。言葉で説明するのは難しいが、ローターとステーターが多極(50極前後)に見えるようになっていると考えれば良い。ただし実際には2相4極や5極である。同期モーターはDC電圧を加えただけでは回転せず、加えたパルス分だけ動くのでオープンループの制御に向いている。

◆ ただし仕様外の速度やトルクで使おうとするとスリップが起きてしまう。本来はスリップが起きない範囲で使うべきものだ。しかしモーターがフリーになった時に外部の力でモーターが回転させられた場合や、電源ON時にリミットまでの移動なしに位置決めを開始する目的でロータリエンコーダを使う場合がある。

◆ こちらの方がDCブラシモーターの超低速回転が難しいと記事にされていた。低速回転で高トルクを出したいのであれば同期モーターに限るのは事実だ。ステッピングモーターは高速回転させることが出来ない(ステップ角が小さい&巻き線のインダクタンスの問題)が、極数の少ないブラシレスモータであれば高速回転も可能だ。

◆ ではDCブラシモーターを微速回転させることは出来ないのだろうか?ここで思い出すのがDBW(DriveByWire)のスロットルバルブだ。スロットルバルブ開閉にはトルクが必要であり、全開から全閉まで100ms前後で動かさなければならない事からDCブラシモータが使われた。(今も同じかどうかは分からない)しかし微妙なスロットルワークの場合は、そのDCモータを微速回転させる必要がある。

◆ DCブラシモーターは電圧を加えると勝手に回転するので、微速回転させたければその電圧を小さくしたくなる。しかし電圧を下げるとトルクが減少するので回転しない(出来ない)領域が出来る。DBWではその問題を回避するために正転と逆転を繰り返すような電圧を印加する。DCモータをACでドライブしているようなものだ。

◆ これによってモーターは正転と逆転を繰り返すような動きになる。正転側の電圧印加時間と逆転側の電圧印加時間をコントロールすることによって高トルクを発生させながらの微速回転を実現した。

◆ 現在のDBWではDCブラシレスモータが使われているのではないかと思うが、小型高トルクのモータとしてDCブラシモータ以外に選択肢のなかった頃にはこうした制御が行われていた。SL600もおそらく同様の機構だったと思われ、DBWからはその駆動周波数の音がしていた。DBWの場合は静止トルクが大切になるし、一方でバネなどの力でアイドリング位置まで戻す必要もある。DBWの制御部分が壊れた時には速やかにアイドリング位置までスロットルバルブを戻さなければならない。


CB無線とパーソナル無線(3/4)
◆ CB無線、市民ラジオとは1961年に法制化されて免許なしで使える簡易な無線機器として認められた。最大出力は500mWでアンテナは非交換型、割り当てられた周波数は8チャネルだった。

◆ いわゆるオモチャのトランシーバーが1mW前後の出力と超再生受信機で50mから100mの通話距離だったのに対し、500mWの出力とスーパーヘテロダイン受信部を備えたCB機はスポラディックE層反射などを使えば相当な距離との交信が可能だった。

◆ 1970年代からは無線通信が手軽に行えると言う事でブームになる。ナショナルやSONYなどからもCB無線機が発売された。当時はPLL技術は未だなく水晶振動子をスイッチで切り替えて周波数を変更する方式だった。

◆ おそらくは1980年頃からだと思うが、国内で認定された合法無線機ではなく主に輸出用の高出力無線機を使う人が増えてきた。単体で5W程度の無線機にリニアアンプを接続し、車載ではキロワット級のパワーを出した。キロワット級の消費電力をまかなうために、大容量のオルタネータや補助のバッテリーを搭載した。

◆ 合法CB無線機ブームが下火になる中、こうした違法無線局が氾濫した。TVやラジオ、オーディオに違法CB無線局の音声が混入するのも珍しくはなかった。
何しろスプリアスもパワーのうちとばかりに、いかにパワー計を沢山振らせるかみたいなアンプが多数売られていたのだ。

◆ 違法CB無線の取り締まりを行う一方で、新たな合法通信手段を設けようと言う事になった。そして生まれたのがパーソナル無線だった。900MHz帯など電波の飛ばないバンドで何が出来るのかと否定的意見が多かったが、VHF帯に空きバンドはなかった。

◆ 民生用のトランシーバーが900MHz帯という高い周波数を使う時代なんだな、開発に苦労するなと思ったものである。最大出力は5Wと、これもCB無線機からすれば大出力だった。パーソナル無線はCBからの移行なども含めて大きな市場になった。

◆ 当然のことながらブースターも市販され始める。900MHz帯で高出力を出すのは難しい時代でもあったが、それでも数百ワット出力のブースターが登場する。更には制御ROMを書き換えるなどしてオフバンドする人たちもいた。混雑する許可バンドではなく、自動車電話バンドなどへ侵入して交信した。

◆ パーソナル無線人気の衰えは携帯電話の普及だった。新規参入したソフトバンクは網内定額を実現し、(電波が)"飛ばない"パーソナル無線より携帯電話の方が良いと思ったトラックドライバーも多かった。ただし複数通話が出来ないなどもあり、いわゆるCBやパーソナル無線の世界で中心的な局を演じていた固定の人たちが複数台の電話を接続するなどして自前交換局的な事も行われた。多者通話の為のエコーキャンセラーが数十万円で売られた。

◆ しかし違法パーソナル無線はなくならなかった。当時のソフトバンク網は圏外が多く、文字通り話にならないと言われたからだ。電波の飛ばないパーソナル無線の方が未だマシだとも言われ、トラックドライバーからマイクを奪うことは出来なかった。


人口減と地方都市(3/3)
◆ 静岡県でも人口減が問題になっている話は以前に書いた。人口の減少率が多いエリアと少ないエリアはあるが、人口が減っている地域でもその解決策が中々見つからないのが現状だ。

◆ 北海道も例外ではなく、1955年以来となる生産年齢人口が300万人割れになるのだとか。最も総人口が多かったのは1997年の569万人だったそうで、2025年の予想総人口は501万人、2060年には308万人まで減少する見込みだそうだ。道内各町村の2045年に於ける推計では2015年の人口に対して6割以上減少する町村が沢山ある。北海道音威子府村では1980年に2,100人だった人口が2045年には280人まで減ると予想される。

◆ 生産年齢のピークも総人口のピーク同様1997年あたりであり、およそ400万人だった。それが現在は300万人を割ろうとしているのだから、高齢化が進んだと言えるだろう。

◆ JR北海道では鉄道やバスの利用者数が減っており、公共交通機関としての存在を守れなくなると言っている。
JR北海道は2016年の時点で単独維持困難線区を公開している。このままの状態ではごく一部の幹線を除いて廃線にせざるを得なくなる。

◆ JA北海道の飛田会長の意見が面白くて、全国に115万人居るひきこもりに就業を促せば良いという。これを行うと北海道の人口が増えるのだろうか?飛田氏とかどんな方なのか調べると、御年72歳の方だった。

◆ 引きこもり防止法でも作って、引きこもりは北海道に移住すべしみたいな事にするのだろうか。運送業者や配送業者は共同運行や自動運転に期待を寄せる。最近ではコロナウイルス問題もあり、経済的影響も大きくなってきている。

◆ 運輸業や輸送業では消費者がいなくなってしまうことを問題視しながらも、労働力の減少も問題だとする。非運輸業では自動化の推進などで労働人口の減少をカバーするしかないと言っているが、運輸・輸送業では自動運転などの実用化を待たなければならない。

◆ 一部企業では外国人労働者比率が1割を超えているそうだ。海外からの人を観光に呼び込むだけではなく、移住・就労という受け入れ体制を作る必要があると観光関連企業は言う。以前の中国人向け別荘の話ではないが、北海道には中国の方が多いと言う事だ。

◆ 若い人の多くは東京などに出て行ってしまう。若者が減少するので労働人口も出生率も減少する。北海道内では札幌周辺で就業する人が多いが、その多くはサービス業であり2/3は非正規雇用だそうだ。これは収入や就労の安定性に欠けることから将来設計が難しく、道内で結婚して家庭を持とうとする人が減る。札幌市の合計特殊出生率は1.16だそうだ。

◆ 日本の減少が減っているので、地方が過疎化していくのは仕方が無い事ではある。企業を誘致すれば良いと言っている人もいるのだが、企業が北海道に移転しても労働力がない。企業は現地で就業する人間も探して連れて行かなければいけないのでコストがかかる。現状では観光収入に頼るような感じになっているそうだ。観光人口ではなく定住人口が重要だと言われるが、現状では観光に力を入れて観光産業で食っていく方針の方が現実的ではないのだろうか。


アイドリングストップは流行だったのか(3/2)
◆ トヨタは新型ヤリスでアイドリングストップ制御を廃した。理由はWLTCモード燃費計測ではアイドリングストップによるカタログ燃費の向上率が低いからだ。

◆ 日本の燃費テスト基準の場合は減速時燃料カットやアイドリングストップによって燃費データは良くなった。
AT車ではギリギリまで燃料カットするようにシフトダウンを繰り返すセッティングになり、モード燃費計測を検知すると減速時からそのまま(燃料噴射を再開せずに)アイドリングストップへと移行させた。

◆ しかしWLTCになり様子が違ってきた。アイドリングストップなどを頑張っても燃費データはさほど良くならないと言われてきた。だったらコストがかかり信頼性の低下するアイドリングストップなどやらない方が良いではないかとなる。

◆ アイドリングストップを実現するためにはセルモータなどの耐久性の確保や急速充放電耐性の高いバッテリーの採用でコストがかかる。利用者側としてもアイドリングストップ対応バッテリーは価格が高く、場合によってはディーラで交換して貰わなければならない(診断機での設定が必要)ので高く付く。車両によってはバッテリー交換で4〜5万円を取られる。

◆ バッテリーの寿命は都市部での利用ではアイドリングストップを行うと2/3〜1/2に低下するそうだ。それでいてバッテリー本体価格は2倍にもなる。エコカーの何がエコなのかを問われるのがアイドリングストップだとも言える。

◆ 現行車種の多くはアイドリングストップ対応だが、これをキャンセルする機器も売られている。夏場のエアコン、冬場のヒーター対策のためにアイドリングストップをキャンセルする人もいる。混雑地域では多少燃費に影響はあるというものの、田舎の方では停止時間が短いので殆ど関係ない。

◆ 以前にも書いたがこの辺りでは停車中もエンジンをかけておくのが普通のようだ。夏場は冷房のために、冬場は暖房のために、春と秋はそれが習慣だからなのか無人の車のエンジンがかけられている。もはや低燃費車もハイブリッド車も関係ない。

◆ 北国ではフロントガラスの凍結や曇り止めのために暖機が必要になる。水温が一定以上になるまではアイドリングストップは働かない車が多い筈だが、水温が適正になってから社内が暖まる或いはフロントガラスの氷が溶けるまでには時間がかかる。

◆ アイドリングストップと再始動時に於ける排ガスレベルの悪化や、エンジン停止時間が長くなることによるエンジン温度の低下も問題になる。排ガスや燃費を考えるとエンジン温度は一定である事が好ましいが、ハイブリッド車やアイドリングストップ機構搭載車ではエンジン温度の変化が大きくなる。

◆ メーカーにしてもカタログ燃費が上がらないのなら無駄なコストはかけたくないだろう。実燃費がどうのではなく、あくまでもカタログ燃費の世界なのだ。もしかするとヤリスのように、アイドリングストップを廃した車が増えてくる可能性もある。バッテリーメーカは言うかも知れない「せっかく急速充放電対応品を開発したのに」と。


コンパクトSUV(3/1)
◆ コンパクトSUVが売れている。日本だけのブームではなく世界的に人気がある。日本では30年くらい前にSUVブームが起きた。その時にはクロスカントリーSUVなどが売れ、ディーゼル排ガス規制前だったこともあり黒煙を吹き出しながら走っていた。

◆ 三菱はパジェロが売れ、パジェロミニだとかパジェロジュニアだとか、何でもパジェロの名を付けた。他人の土地や田畑に入り込んで土地を荒らす連中もいた。三菱はシティーオフローダーという言葉を作った。

◆ 大型SUVは車高が高く乗り降りが大変だった。子供や女性にとっては快適な車とは言いがたかったし、燃費も悪かった。カンガルーバーの危険性も問題になり、ホンダだったか機能性ゼロで格好だけの樹脂製を使うなどした。三菱はカンガルーバーをディーラーオプション扱いとして「ディーラーが勝手に付けたものだ」と言った。

◆ そんなSUVブームはオデッセイをきっかけにワンボックスブームへと変化していく。低床ワンボックスカーはセダンをベースに、或いは商用バンを3列シートにするなどして作られた。マーケットが拡大すると乗用ワンボックスカーのジャンルが出来上がり、やがてハイエース的大型のワンボックスカーが仕上がってくる。だが核家族化が普通な現代に於いて、シートはあってもそこに乗せる人が居ないとなる。

◆ ワンボックスカーブームの終焉は、これも大型のものから始まった。ワンボックスカーに取って代わったのはコンパクトで低燃費な車だった。デカい車が売れなくなり、低燃費車こそ現代の車であるとばかりに燃費競争が起きる。動力性能より、操縦性より、快適性より低燃費を目指してハイブリッド車全盛となった訳だ。

◆ それが何故コンパクトSUVになってきたのか。ワンボックスカーは、人や荷物を運ぶ車であり車での移動(運転)を楽しむものではない。デザインにしても基本は箱なのでいじる部分は少ない。平面に近いパネルの多用がローコストを生んだが、どの車を見ても変わらぬ箱に人々は飽きた。

◆ 低燃費車は燃費最優先であり面白さがない。
ワンボックスカーにしても低燃費車にしても実用車であって楽しみの部分は削がれている。コンパクトSUVはワンボックスカーほどの荷室(シート数)もないし、低燃費車ほどの効率もない。しかしその分楽しさがある。

◆ しかし以前のブームの時のような大型のSUVは未だ売れ始めていない。今風な、コンパクトで低燃費な車に人気がある。ただし今後大型SUVが売れる時が来るかも知れない。大きいことは良いことだとする人たちは一定数いる。マツダのCX8やホンダのCR-Vなどは3列シートSUVであり、ワンボックスカーからの乗り換えを促す。

◆ ただマツダが言うにはワンボックスカーの下取り額が低迷しているので、乗り換えコスト的に難しい面はあるとのことだ。もう一つは3列シートと言ってもSUVはワンボックスカーほどの室内長がないので、シート間のスペースに余裕はなく窮屈なのだ。CX8は北米仕様のCX9の全幅を狭くしたスタイルで、全長は4.9mにもなるサイズを活かした余裕はある。
しかし3列目のシートや足下の余裕は小型ワンボックスカー並みになってしまう。これがCR-Vとなると小柄な人や子供用、大人の男性には辛いスペースでしかない。