AI音声アシスタント(6/16)
◆ 最初に登場したのはAppleのsiri、次はドコモのしゃべってコンシェルだっただろうか。Googleも音声アシスタントを実装し、独立系としてはAmazonのAlexaやLINE Clovaがある。
◆ これらAIアシスタントのどれが優秀かは様々なテストがなされている。語の聞き取りの面ではGoogleが優秀であり、機器の操作においてはsiriが優秀だとの結果もあるが、Googleは音声回答をしてくれることが少ない。GoogleHomeは音声回答してくれるが、ここではスマートフォンでの利用で比較する。
◆ これは各社の都合によるところも大きい。
Googleは検索屋であるから、検索ページに誘導しなければ広告料が稼げない。検索ページだけではなくGoogleの様々なサービスへ誘導するためのフロントエンドとして設計されている。簡単で唯一の答えであれば音声応答してくれる場合もある。
◆ Alexaは進化途上とも言えるのだが、オプションを追加していく的な"教育"が可能なところが他社とは少し異なる。Alexaは基本的には全て音声応答なので、画面を見なくても話が通じる。ツールを使えばこんな事も出来る。
◆ 音声アシスタントを使いたい場面として、手が離せなかったりスマートフォンを直視出来ない運転中などがある。ここでOK GOOGLEと呼びかけて何かを質問したとしても、「こちらがWebで見つかった情報です」と言われてもなぁみたいな所はある。
◆ 地球に一番近いブラックホールは何かと質問すると、Googleは検索結果を表示した。siriは位置情報サービスをONにしていただければ……と言い始めた。ブラックホールの検索に位置情報が必要だとは思わなかった。Alexaは「いかっくじゅ座X-1です」と答えた。
◆ 質問を変えてみよう。単に「ケーキが食べたい」と言ってみた。Googleは「近くにケーキが数件ありました」として地図を表示した。ちなみに地図にはケーキではなくケーキ屋が表示された。
siriは位置情報をONにした上で問いかけると寿司屋や居酒屋などを表示した。Alexaはケーキとは何かと言う事を説明し始めた。Alexaに近くのケーキ屋を教えてと言うと、近い順に15件のケーキ屋を検索して近い順に音声出力し始めた。
◆ 大阪に行きたいと言ってみるとGoogleは「現在位置から車で行く場合、新東名高速道路が……」と、ルートを示し所要時間が表示された。siriは「大阪市への道順をお調べしています」となり、ルート検索画面になった。Alexaは「すみません、交通情報をお知らせすることは未だ出来ません」と回答した。
◆ 牛乳を買うってメモしといてとGoogleに言うと「アプリを指定してください」とGmailやエディタアプリが表示された。siriは「メモは見つかりませんでした」と答えた。Alexaは「牛乳を買い物リストに追加しました」と答えた。メモなどは予めカレンダーアプリと連携を取っておけばそこに追加される。
◆ 音声応答は余り使う機会は無いが、殆どのことを音声で応答してくれるAlexaは画面を見る必要がないので使いやすいと言える。メールを出すなどスマートフォンの操作という点ではGoogleやsiriが当然ながら優れていて、連動機器の操作はAlexaにも出来るがスマートフォンの操作はできない。AmazonEchoはAlexa入りのスマートスピーカだ。EchoDotは5,980円なのだが、キャンペーンを狙うと2,980円で買える。
◆ 音声アシスタントは単語と回答の結びつけを人間が作業している訳で、それら作業者に音声アシスタントとの会話は聞かれている。なおAlexaの教育係の求人は時給1,300円だったそうだ。
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