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過去の雑記置き場


自動運転技術(4/1)
電動動力船(4/2)
地価下落(4/3)
14年前のソフトバンクくらい(4/4)
大容量インクタンクプリンタの調子(4/5)
ハイブリッド車を売りたい(4/6)
ウレタンホースの耐久性(4/7)
大正時代の初任給(4/8)
考えの足りない企業(4/9)
ソーラー発電所問題(1)(4/10)
ソーラー発電所問題(2)(4/11)
防災とは何なのか(4/12)
楽天モバイルとモバイルルータ(4/13)
静岡県知事選挙(4/14)
中華Webカメラ(4/15)
中華Webカメラを使う(4/16)
中華Webカメラが止まった(4/17)
中華Webカメラの拡張設定(4/18)
夕焼けのタイムラプス(4/19)
○○契約を達成しました(4/20)
超小型車は何故出来ないのか?(4/21)
広角から望遠へ(4/22)
高齢者とスマートフォン(4/23)
画素数とセンササイズ(4/24)
止まってしまうWebカメラ(4/25)
Astro :: Sunrise(4/26)
松の木(4/27)
地方経済の弱さ(4/28)
夕日カメラは難しい(4/29)
ヒノキの花粉(4/30)


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ヒノキの花粉(4/30)
◆ ヒノキの木を何本も切り倒したのだが、その中の少なくとも1本には花粉が沢山付いていた。切り倒す時にも、その木が地面に接する時にも花粉が舞い上がった。

◆ 切り倒した木は、幹から枝を切り離して片付けるのだが、その時にも花粉が舞う。雨の日があったりしたので花粉は流れたのかなと思ったらそうではなかった。

◆ 花粉は流れずに留まり、木を揺らせばそれが又舞う。煙のように舞う花粉、凄いなぁと思う。ヒノキには小さな実が沢山なる。直径が1.5cm位で茶色で固い。これは果球と呼ばれるものらしく、この中に種が入っているそうだ。種を植えればヒノキが育つ。

◆ 山の中には大きなヒノキも沢山あるが、幹の直径が10cmくらいの小さなヒノキもある。この小さなヒノキは種が発芽して育ったものではないかと思う。陽当たりの関係もあるので無限に密度が上がるわけではないが、こうして木々は増えていく。

◆ 果球は風が吹くと落ちてくる。道路には果球が沢山散らばっている。カーポートの上にも落ちてきて堆積する。今年はだいぶ木を切ったのでカーポートの屋根掃除の手間も少なくなるかも知れない。

◆ ヒノキは常緑樹だが枯れ葉が落ちる。これも大量となると結構邪魔なもので、落葉樹の葉ほどではないにしても量が多いので掃除が大変なのだ。花粉症の方にとっては枯れ葉なんかどうでも良いから花粉の出ないヒノキにしてくれと言うのが切実なところだろう。

◆ 無花粉ヒノキは花粉が出ないわけだから種が出来ず、接ぎ木でしか増やす事が出来なかった。と言っても野菜の苗などは接ぎ木が一般的なので驚くような事ではないが、やはりコストの面で不利だったという事だ。

◆ しかし最近では種の出来る品種から無花粉ヒノキが出来る事が分かってきた。つまり親ヒノキは花粉を出すが、子ヒノキは無花粉になるわけだ。これであれば種が出来るので安価にヒノキを増やす事が出来る。子ヒノキにも果球は出来るそうだが、成熟しないので花粉が飛ばないとか。

◆ ただし無花粉杉や無花粉ヒノキに入れ替わるには、数十年以上はかかる。現在植林されている杉やヒノキが無花粉だったとしても、それはほんの一部に過ぎない。管理された山であれば順次入れ替わるが、そうではない山の木は切られる事もない。

◆ 例えばこの別荘地にしても、法規制でもされない限り花粉を飛散させる杉やヒノキが伐採される事はない。無花粉杉やヒノキが増える事で花粉の量は減っていくのかも知れないが、ゼロになる事はない。私は花粉症ではないので実害はないのだが、木を切り倒した時に舞う花粉を見ると凄い量だなと思う。

◆ 木にしても花粉が雨に流れてしまったのではダメなわけだから、雨が降ったら花粉を飛ばさずに津に木晴れた時に大量飛散するような仕組みが出来ている。松ぼっくりだって湿度が高いと閉じてしまう。

◆ 山に肥料的なものをまくと、それを根から吸収した杉やヒノキは花粉を付けなくなる、みたいなものが開発されれば良いなと思う。その肥料的なものが人畜無害なものであれば、空中散布すれば花粉を大きく減らす事が出来る。


夕日カメラは難しい(4/29)
◆ 夕焼けタイムラプスを作ろうとしているのだが、日没後どの位の時間の画像が良いのかで悩んでいる。日没直後はまだかなり明るく、夕焼けと言えば夕焼けだが空の色は薄い。

◆ 太陽が水平線より7.5度くらい下に行った時点では、西の空は明るいがそれ以外は真っ暗になり、月や金星が見えるようになる。デジカメでは綺麗に取れるのがこの位の暗さなのだが、Webカメラでは感度が不足して彩度が下がってしまう。

◆ Panasonicのカラーナイトビューモードでもあれば彩度が上がるのかも知れない。そもそも動画を撮るわけではないので、動画用のカメラではなくスチル用のカメラをリモート制御した方が良いと言えばそうなる。

◆ リモートレリーズが出来て、画像のリモート転送が出来れば何でも良い。
通常のディジタルカメラであれば、感度だとかシャッター速度や絞り、その他様々な設定を自由に出来る。勿論Webカメラでもある程度の設定が出来るものはあるのだが、暗所感度と画質の点でスチルカメラに及ばない。

◆ 現時点では中華Webカメラを使っているので、画質的にはある程度我慢しなければならない。撮影は現時点では日没後6回行っている。地平線から太陽が1度下がった点で最初の撮影を行い、最後は7.5度下がったところだ。

◆ -7.5度だと辺りは真っ暗で、今の時期は殆ど何も写らない。暗所に於いて赤外線モードへの切り替えを有効にしておくと、カメラは赤外線モードに切り替わる暗さだ。しかし冬場であれば沈む太陽の位置がカメラの画角に入るので、そこだけ明るく写るのではないかと思っている。

◆ 日が沈んだあとで、西の空がオレンジ色に明るい状態は-4度くらいだ。そこから先は急激に暗くなる。暗さは天候によっても当然異なってくる。-4度でも曇りの日は真っ暗で何も写らない。これからの時期は湿度が上がって霞んでくるので、綺麗な夕焼けにはなりにくい。

◆ 富士山が見える場所であれば、夕日に照らされた富士山のタイムラプスは面白そうなのだが、残念ながらここから富士山は見えない。理屈からすれば43mの鉄塔でも建てれば富士山が見える事になる。

◆ 2台の中華カメラのうちの1台は、放っておくと暴走してしまう。このカメラは、仕方が無いのでハードウエアタイマで定期的にリセットしている。しかし夜間にリセットすると、赤外線モードなのに画像は紫っぽくなる。赤外線投光LEDをOFF→ONと切り替えると回復する。

◆ 西南西の山が見えるように木も切ったので、今年の晩秋頃が楽しみでもある。それまで中華Webカメラが故障せずに動いていれば、だけれど。山の木が写っているので台風などの時には木々が揺れるのが分かるかも知れない。公開しているのは静止画のみなので、変化が分かりにくい可能性はある。

◆ 山を映しているカメラの赤外線投光器は強力なのだが、山を映している方は余り明るくない。意外に近い木でも赤外線が届かないのだ。地上から補助の赤外線投光器を使ってみたのだが、これも余り役に立たなかった。カメラの近くに補助投光器を置くなど、他の方法も試してみたいと思っている。


地方経済の弱さ(4/28)
◆ 静岡市の丸井が3月で閉店したんだったかな。ニュースにも取り上げられていた。ピーク時には150億円の売り上げがあったそうだが、近年では23億円まで減少したそうだ。

◆ コロナの影響もあったのだろうが、それが無かったとしても以前のような売り上げ規模に戻す事は不可能と判断しての閉店だったと思われる。大型商業施設自体の売り上げ減とそれに伴う閉店は静岡市だけの話ではないが、地方経済の厳しさを見るような気もする。

◆ 丸井閉店のニュースの中で、マルイは日本で最初にクレジットカードを発行したと言っていた。だがこれ、クレジットという名称は付いていても、いわゆる一般的なクレジットカードとは異なるものだ。

◆ 丸井は割賦販売を手がけており、完済すると完済証明書としてカードが発行される。このカードを掲示すると次回の買い物の時に得点があるという、いわば会員カード的なものだったそうだ。丸井のカードに多少遅れてダイナースとJCBが本当の意味でのクレジットカードを発行している。

◆ 丸井は松屋だとか三越など、いわゆる大人のデパートよりも、少し若者にターゲットをシフトした展開を行った。今で言うところのファッション系商業施設みたいなものだろうか。価格はデパート系のそれであり高価なものが多かったわけだが、逆にそれが憧れみたいなものとなった。若者の給料では中々手を出せない品物も、割賦でなら何とかなると、給料を握りしめて丸井に向かった当時の若者達だった。

◆ 店で飲む酒も家で飲む酒も同じ銘柄の酒は同じ味である。でもオッサン達は店で酒を酌み交わす。それは店の雰囲気を買っているわけだし、実店舗での買い物も又同じだ。家電製品などはどこで買っても同じなのだが、家電店に足を運べば店員は商品の説明をしてくれる。

◆ ファッションなどは家電製品などのような量産品とは異なるので、それぞれの店に行けばそれぞれのものがある。たぶん価格は、通販で買うものの何倍もするだろう。しかし見て選ぶ事に手間と時間をかけられる人は実店舗に足を運ぶ。

◆ 贅沢とは無駄の許容度だと思う。同じ機能でありながら安くはないものをあえて買うのは、時間や金銭の余裕度だ。しかし地方都市に於ける経済の弱さは、そうした余裕度を削いでしまった。安く買えるものなら出来るだけ安く買いたいと思う人々が多くなり、更には人口減少で購買客自体が減っていく。

◆ 人口減少をいかに食い止めるかが地方都市の悩みでもあり、人口減少と経済の衰退が互いに正帰還となって襲いかかる。3月に日銀が何と発表したかというと、「県内の景気は、新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、経済活動が徐々に再開するもとで、 持ち直している。最終需要の動向をみると、輸出は増加している。
個人消費 は一部に厳しさがみられるが、全体としては持ち直している。住宅投資は幾分持ち直している。公共投資は高水準で推移している。設備投資は下げ止まりつつある。」マスコミは悲観視し、日銀は楽観視する。

◆ 私は静岡市に行った事はあるが、街の中を歩いた事はない。買い物などは横浜や東京に出た方が便利なので、おそらく静岡県東部地域の人は西には行かないのではないだろうか。西の人は名古屋や大阪に行くかも知れず、大都市に挟まれた県故の難しさもあるのだろう。


松の木(4/27)
◆ 別荘地内に樹高の高い松の木の生えている場所があるのは少し前にblogに書いたとおりだ。杉の木よりも高い、立派な木である。

◆ ここの西側、沢山の木を切った所にも松が生えていた。ヒノキと同じくらいなので15m〜20m位だと思ったが、切り倒してみると意外に長かった。幹は樹高の割に太くはないが、杉やヒノキよりも大きく生長するようだ。

◆ ここに引っ越してきた時には西の山々が見えたのに、冬でも一部しか見えなくなっていた。夏になれば落葉樹にも葉が茂るので、山は見えなくなってしまう。ある程度大きくなった木が、さらに生長するとは思ってもいなかったのだが、3年前の写真と見比べると木々の生長がよく分かる。

◆ 別荘地に定住されている方も、景観を確保するためには木を切らなければいけないと言っていた。ただ切れる木と切れない木があるわけで、特に木々が密集している場所では、木を切っても他の木に引っかかってしまって倒れない。

◆ 西側の木を切った時も、他の木に引っかかったヒノキがあった。引っかかる事は想定できたので、引っかけられた木も切ってしまおうと思っていた。で、引っかかったので、引っかけられた木も切ったのだが、2本の木が絡まるように別の木に引っかかった。

◆ 木が密集しているので、どこにも引っかからずに倒れること自体が不可能なのだが、勢いよく倒れれば多少枝がぶつかってもそのまま倒れてくれる。しかしその時は引っかかった。引っかかって斜めになった木を、どの方向に力が加わっているかを見定めながら切っていく。場合によっては、チェーンソーが挟まらないようにクサビを打ちながら切る。

◆ 引っかかった木を徐々に短く切っていき、やがて引っかかりが外れて倒れるわけだが、引っかかりが強いと枝同士の絡みで木が倒れない(地上から浮いた状態)事もある。いずれにしても木が密集したところでの伐採は大変だ。

◆ それが樹高20mとか30mになれば、切り倒して時に他の木に引っかからないわけはない。更にはそんなに巨大だと、倒す先の方まで考えなければならない。別荘地の樹高の高い松にしても、あれを切り倒すとなったらクレーンで吊るとか、バケット車を使っていったん上の方を切るとかしないとダメだ。

◆ そうならないように、家の周りだけでも何とかしたい。杉やヒノキはそう大きくなるものではないと思う。幹はかなり太くなるが、樹高としては20m位が(この付近だと)最大だ。生長しにくいのは木の密度が高いので、日照が限られるからかも知れない。

◆ 松の木は他の木よりも高くなり、日光を独り占めできる。杉やヒノキは杉やヒノキ同士が影を作ってしまう。落葉樹も同様で、日陰になるものだから日光を求めて上に生長する。なので幹が細くて樹高の高い木になり、台風の時などに折れたりする。

◆ 台風の後などはそこら中に折れた枝などが散らばっている。木の密度が高く、ヒョロヒョロした木が多いので風には弱い。林業関係のページでも、木を生長させるための伐採みたいな事が書かれていた。


Astro :: Sunrise(4/26)
◆ 日没時刻の計算にAstro:: Sunriseを使っている。オプションで様々なパラメタを設定できるので、日没時間のみではなく地平線より太陽が何度下がったかなどを設定できる。タイムゾーンやサマータイムなども当然設定できる。

◆ 日没とは太陽の上端が地平線に隠れた時刻を言い、日の出とは太陽の上端が地平線から現れた時刻を言うのだそうだ。ただし大気の影響があるので数学的な位置と、それが見えるかどうかは又別問題なのだとか。

◆ この補正値としてデフォルトでは-0.833度が設定されている。太陽は地平線から-0.833度(Wikiでは1.8度)下がった所で(目には)見えなくなる。同様に太陽の中心が地平線に接するのは-0.583度だそうだ。

◆ 夕暮れは-5度から-10度を言い、-6度では人工照明なしに文字を読む事の出来ない暗さとされる。どの位の暗さが美しい夕焼けと言えるのかは実験中である。以前に撮った写真の撮影時間と、その日の日没時刻を見ると、角度は-7.5度くらいが良いように思える。太陽が稜線の向こうに姿を消し、青と言うよりも黒に近い空に月が輝きはじめる頃が綺麗な西の空かなと思う。

◆ とは言ってもこれからの季節は綺麗な夕焼けは見る事が出来ない。一つは太陽の沈む方角で、西よりももっと北寄りになるのでバルコニーからは見えなくなる。もう一つは大気の状態で、湿度が上がるので空気の透明度が失われてしまう。

◆ 今年の11月頃には綺麗な夕焼けが見られるはずで、その頃までにパラメタを調整できれば良い。もっともそれより前に中華カメラが壊れたらアウトだ。自動FTPの出来るカメラが安価に手に入れば良いが、FTPなどの仕様は謳われていない製品が殆どなのだ。

◆ 0.833って聞いた事のあるような数字なのだが、何だろう。単にそんな気がするだけかも知れない。小数点以下の数字と言えば自動車のギア比がある。2:1とか4:1とかピタリ割り切れる数字にはなっていなくて、1.583とか3.545とか、小数点以下まで数字が続く。

◆ 例えば2:1のギアだとギア同士は常に同じ場所がかみ合う事になる。しかし3.545となると、かみ合う位置はギアが1回転するごとに微妙にずれていく。同じ場所が常にかみ合うと、決まった場所だけ摩耗が進む(トルク変動など)可能性があるが、常に違う場所とかみ合っていれば摩耗は平均化される、からかな。

◆ 話を戻して角度である。夏至でも冬至でも太陽の角度と時間の関係は同じだ。24時間で360度回っているのだから、大気やその他の影響以外で時間が狂うわけではない。では日没後30分の明るさはどうなのだろう。感覚的に夏至の方が日没後も明るい感じはするが、でもたぶんこれも、同じように暗くなるのだと思う。

◆ 天体観測時に、太陽が地平線より何度沈んだかで見える星の明るさが云々という記述があった。角度で言っているのだから夏でも冬でも一定だ。これも太陽が一定の位置に来た時に静止画を保存すれば、夏と冬の違いが分かるというか違わない事が分かるはずだ。

◆ 海に沈む夕日が見えるような所だと良いのだが、それには伊豆半島の西側に住む必要がある。日本海側なら海に沈む夕日は珍しくもない光景だろうが、太平洋側だと見られる場所は限られる。伊豆半島の山の上だと海から昇る朝日も、海に沈む夕日も見る事が出来るが人が住んでいるような(住めるような?)場所がない。


止まってしまうWebカメラ(4/25)
◆ 中華Webカメラの続報である。ソフトウエア設定によって毎日1回の再起動を仕掛けてみたが、そもそも暴走状態に陥るので効果は無かった。ダメだと思っていたACアダプタは無負荷では正常動作していた。

◆ ACアダプタの状態からすると、カメラに電流が流れすぎて出力を遮断しているような感じを受ける。その後ACアダプタを交換して現在に至るわけだが、ACアダプタの電源LEDは(カメラが暴走しても)消えない。もっともこのLEDを電圧の出力端子で点灯させているのかどうか、もしも出力端ではなく内部回路のどこかから電圧を得ているとすると、LEDが点灯しているからと言って出力電圧が出ているとは限らなくなる。

◆ 少なくとも昼間に電源を入れ直せば正常に復帰する。夜間に電源を入れ直すと、画面全体が紫っぽくなってしまう。赤外線モードと昼光モードの切り替えがうまく行かないようだ。そうは言っても暴走させっぱなしでは役に立たないので、今は外部タイマーで定期的に30秒間だけ電源を切る仕掛けにしている。これによって最大でも2時間以内には復帰する。

◆ タイマーは最大で14点の設定が可能なので、1〜2時間に1回は切るように設定している。根本的解決、例えば新しいファームウエアがないかなどは調べてみたのだが、発見できなかった。こんな状態なので電源のON→OFF→ONで助けたとしても、やがて(カメラとして使えないくらい)壊れるかも知れない。

◆ カメラが暴走して過電流が流れるとするなら、それを検出して電源を入れ直せば良い。ちょっとしたディレイを入れて、10秒後に電源が入るような感じで。と言ってもトランジスタ2個は要るなぁ。電流検出に1つと、過電流が検出されたらリレーをドライブするためのトランジスタ。リレードライブトランジスタのベースに電解コンデンサでも入れておけば、適当な遅延が得られるだろう。すぐ暴走してくれるのなら定電圧電源に接続して様子を見るのだが、正常に動作している時は何日も正常に動いている。

◆ この手のカメラはAmazonで5千円前後であり、多くは期待できない。Aliexpressだとパンとチルトの付いた屋内用のカメラが2千円くらいで買える。屋外用のこの中華カメラは画質が余り良くないのだが、屋内用は画素数が多いのか、結構ちゃんと映る。

◆ このカメラは夜間は赤外線モードになるのだが、可視光モードと焦点調整を変えていないようでピンボケになる。多くのレンズは可視光域と赤外域では屈折率が異なるので、無限遠が合わなくなってしまう。

◆ 屋内用のカメラも赤外線モードに切り替わるのだが、広角レンズのためかピンボケはあまり気にならない。そうは言っても屋内用のカメラを屋外に設置するのは大変だ。壊れてもいいPanasonicの古いカメラ(屋内用)は、雨はかかりにくい場所とは言え屋外に設置してしまっているけど。

◆ HIKVISION互換カメラというのも売られている。4k解像度で3,784円はお買い得ではないか。レンズの焦点距離も3種類から選ぶ事が出来る。一体原価はいくらなんだろう?撮像素子はいくらなのかと不思議になる位安い。このカメラが駄目になったら買ってみようか。


画素数とセンササイズ(4/24)
◆ ディジタルカメラのセンササイズと画素数は度々議論になる。画素数を増やすのが良いのか、それともセンササイズを優先すべきなのか。1億画素を誇るスマートフォン内蔵カメラにしても、4画素分の画像を合成して感度を稼ぐ方が実用的なのだとか。

◆ SAMSUNGの1億画素イメージセンサは1/1.33インチとさすがに大きい。おそらくスマートフォン内蔵カメラの撮像素子としてはとしては最も大きなものだと思われる。ただ画素数が多いので、1画素辺りのサイズは自ずと小さくなる。

◆ 高画素イメージセンサを搭載してきたXperiaは、今は1200万画素に落ち着いている。一時期は2300万画素のセンサを搭載していた。SONYは画素数を増やすよりもセンササイズを大きくした方が得だという。高画質が評価されたHuawei P30/P30 Proは、SONY製の1/1.7インチという巨大なセンサを使い、DxO Markでは121のスコアを叩き出した。

◆ Xperia1の広角カメラは1200万画素1/2.6インチだった。Xperia1 IIではコンパクトデジカメ並みのサイズとなる1/1.7インチまで大きくされた。Huaweiに供給したものが1/1.7インチで4000万画素、Xperia1 IIは同サイズで1200万画素(DPDなので実質2400万画素)だった。これによりDxO Markの数字は従来の84から112に上がったがHuaweiには遠く及ばなかった。スコアの上がらなかった原因を、DxO Markは「暗所でのダイナミックレンジ、色かぶり、色相の歪、狭いダイナミックレンジ、望遠でのディテール、薄暗い場所での露出、暗所でのノイズ」などを挙げている。
センササイズ(画素サイズ)を大きくするとダイナミックレンジ面でも有利なのだが、何故こうした評価になってしまうのか。

◆ コンパクトカメラが1インチくらいのサイズのイメージセンサを使うが、画素数が多いので画素サイズとしてはXperia1 IIの方が大きいと思う。他のメーカでは1/2.5から1/3インチ位のサイズの採用例が多い。
iPhone12は1/2.55インチと1/3.4インチのものが使われている。

◆ Xperia1 IIでセンササイズを巨大化したSONYは、Xperia1 IIIで望遠カメラの撮像素子サイズを1/2.9インチに大型化した。望遠側は撮像素子を大きくしようとすると、レンズが長くなる(スマートフォンの厚み方向)ため、通常の光学系では限界がある。

◆ SONYの言うとおりセンサーサイズこそ画質を支配するというのであれば、Xperia1IIのカメラ性能は評価されるべきなのだが、実際にはベンチマークテストのスコアはあまり良くない。例えばSONYのイメージセンサを使うSAMSUNGやHuaweiはXperiaより綺麗な写真が撮れるわけで、イメージセンサの違いと言うよりもSONYの画像処理が下手なのではないかと思っている。

◆ 大型の撮像素子で受光面積が大きければ暗所撮影時のノイズは低減できる。確かにXperia1 IIの暗所撮影はノイズが少ないとは思うのだが、ノイズは少ないけれど画像がシャープではないみたいな感じを受ける。

◆ 画素数が少ないとディテールが甘くなる。同じサイズにした時に画素数が少なければ解像度が落ちるので当たり前なのだが、SONYの画作りは輪郭強調はするけれどディテールが甘いみたいな、ちょっと不自然な感じがする。DxO Markのコメントを見ても、大サイズ撮像素子の魅力が全く活かされていない。


高齢者とスマートフォン(4/23)
◆ 従来型携帯電話からスマートフォンに移行する場合、それが高齢者だと中々難しいものがある。以前にも書いたがドコモコンタクトセンターを名乗る企業が、従来型携帯電話からスマートフォンへの移行営業を積極化している。ドコモショップでは、おそらくそれに引っかかったと思われる高齢者が店員から説明を受けている姿が見られた。

◆ だが実際問題として高齢者がスマートフォンを使うことは難しい。勿論その人にもよるのだが、ではらくらくスマートフォンが良いのかというと否である。Googleのメニューやdメニュー云々のアイコンが並んでいる。そう言えばdメニューでの検索はgooではなくGoogleになったのか。dメニューに最初にアクセスすると通知を受け取れと言われたり、メニュー構成を変更しましたと表示されて画面レイアウトが勝手に変えられたり(戻すことは出来る)、広告満載だったりして分かりにくい。

◆ 普通の高齢者が普通に使うとすれば、電話と精々Mailである。Googleメニューを押して何かが起動してしまったとかdメニューで何かダウンロードしなさい等と表示が出る(しかも野良アプリを許可しろと指示されたりする)と、慣れない人は元に戻せなくなってしまう。

◆ 何故簡単に使えるような構成にしないのか。検索やPLAYからのダウンロードが出来る人はらくらくスマートフォンは使わない。

◆ 普段使うのが電話とメールなら、ホーム画面には電話とメールのアイコンだけがあれば良い。ホーム画面はそれで固定されていて、アイコンの位置を動かしたりすることも出来ない方が良い。
何かの設定を変えるのは、特別な操作で行うようにしないと混乱する。

◆ ホーム画面のアイコンの位置が変わっただけで操作ができなくなってしまう高齢者の方もいる。見慣れた画面の様子が変われば、それは不安へと直結する。

◆ ASUSだったか子供用のモードみたいな設定があって、ホーム画面レイアウトの固定や設定画面への遷移の禁止などが出来る。高齢者用としてはこうしたものが有効で、子供用と高齢者用は兼用出来るなと思った。

◆ らくらくスマートフォンの場合は独自のUIを持っているので、それを触ったことのある人でないと説明が難しい。しかし子供用のモードなどは、普通のスマートフォンの、普通の機能を単に制限しただけなので、使い方に特異なものはない。

◆ ドコモショップなどでは、ここをこうやれば簡単ですよと売っているのだが、説明を聞いているご老人がそれを理解出来ているとは思えない。まあ、ドコモとしては遠隔サポートを売りたいだろうし、遠隔サポートのお世話になっているという方も多いようなので、その意味では良い商売だとも言える。

◆ 遠隔サポートは有料サービスなので、そこそこ親切に教えてくれる。サードパーティアプリに関しても、本来はサポート外ではあるが分かることは教えてくれる。何かあったらドコモに聞けば良いというのは使う側に安心感がある。まあ、そうは言っても基本的には不安なく使えるスマートフォンが必要だと思うんだけど。


広角から望遠へ(4/22)
◆ スマートフォン内蔵デジカメは、いかに広角のレンズを搭載するかみたいな争いがあった。新発表のスマートフォンのカメラレポートで、広角側の画角が○○より狭いとか広いとかと競争を煽るような記事になりがちだった。

◆ メーカーは広角レンズの焦点距離をいかに短くするかに頭を悩ませ、広角レンズ特有の歪みをいかに補正しようかと考えた。広角レンズの特性を知らない利用者は、広角レンズで撮って画像が歪むのをカメラの異常だと言い始める。

◆ そんな広角の時も過ぎ、HuaweiのP30 Proが(35mmフィルム換算照点距離・以下同)125mmのレンズを搭載すると、OPPOもReno 10x Zoomで対抗するなど、一気に望遠競争になった。

◆ 焦点距離の長いレンズは物理的寸法が大きくなりがちで、薄型化に相反するところがある。レンズを短くするにはセンササイズを小さくするしかなく、望遠側カメラの画質が低くなりがちだった。

◆ コンパクトデジカメでも同様な時代があった。単焦点レンズからズームレンズへの移行期に、コンパクトな筐体にズームレンズをいかに搭載するかで悩み、当時のミノルタDiMAGE Xは屈折型(ペリスコープ)光学系を採用した。2002年当時の価格は72,000円と高額だった。211万画素の撮像素子と3倍ズームを20mmの薄さの筐体に搭載した。

◆ スマートフォンではHuaweiP30 Proがペリスコープレンズを搭載したのはDiMAGE X同様である。これにより長さ方向にサイズが必要な望遠レンズを、スマートフォンのサイズ内に収めようとする。Galaxy S20 Ultra5Gは、同様の機構を使い光学4倍ズームを搭載した。

◆ ペリスコープレンズは、光学特性を向上させるのが難しい。ミラーの角度がわずかにずれただけでも画像はメチャクチャになってしまう。それに加えてレンズ自体を大きく移動させなければならないズーム機構機能を持たせようとすれば、精度の維持は更に難しくなる。

◆ SONYはXperia1IIIでペリスコープレンズを使った。焦点距離は70mm/105mmの切り替え式だ。焦点距離の連続可変はさすがに難しかったのか、70mmから105mmまではディジタルズームでつなぐ。

◆ ペリスコープ式にすることで、ある程度のサイズの撮像素子が使えるようになる。ただし撮像素子はスマートフォン筐体の厚み方向に、言わば縦に実装されるので撮像素子のサイズが厚みを超えることは出来ない。

◆ Xperia1 IIIでは望遠用カメラの撮像素子サイズを1/2.9インチとした。Xperia1 IIでは1/3.4だったのでわずかに大きく出来た。他社のスマートフォンに於いても望遠カメラの撮像素子サイズは小さくなる傾向で、それに伴って画素数も少なくなっている。

◆ Xperia1 II/IIIの広角カメラに使われている/1.7インチ撮像素子の面積がおよそ42mm<sup>2</sup>になり、これはコンパクトデジカメ並のサイズだ。これに対して望遠用の1/2.9インチだと約18mm<sup>2</sup>と小さい。画素数が同じであれば1画素に入ってくる光量は1/4.2に減少する。この差をレンズの明るさでカバーすることは不可能である。さらには、望遠レンズは暗くなりがちなので、画素数を減らしてでも画素あたりの面積を大きくしようとするのがこれまでのアプローチだった。


超小型車は何故出来ないのか?(4/21)
◆ トヨタがC+Podを法人向けにリリースするが価格が高すぎる。超小型車に関しては以前から構想があり、地方部などでの高齢者の足として使えないかなどが議論される。

◆ しかしこれに反対する人も居る。最高速度が制限される超小型車が幹線道路を走れば、他の交通の邪魔になるという。いやいや、想定は田舎の高齢者だからと言ったところで、特定地域向け車両という概念がないからダメだとなる。

◆ 自動車産業は利権でもあるので、そう簡単に仕組みを変えることが出来ない。
C+Podは170万円だが、中華EVであれば40万円で、バッテリーはLiFePO4を使うようだ。LiFeはエネルギ密度は多少低いが安定性が高く材料が安い。製造コストが多少高くなるようだが、量産化によるコストダウンに期待が出来る。

◆ 中華EVなので信頼性や快適性は二の次ではあるのだが、では何故日本のメーカには作れないのか。その一つとして規格が無いことがある。規格がないから作れません、ハイ終わり、みたいなものだ。ミニカー区分で行くのか?トライクにするのか?こうした部分が整備されないと、作ったところで販売に苦労してしまう。超小型モビリティ区分だと最大出力が8kW(11馬力)に制限され、坂道を登れない。

◆ Appleが自動車産業に乗り込むという報道もあったし、SONY製の車も道路を走る。テスラを見て分かるように、EVは内燃機関動力車を作るよりも参入しやすい。自動車を作る上でエンジンの開発は大変だ。しかしEVならばエンジンは要らない。

◆ 勿論車両開発や安全性のテストなどは、動力源が何であろうと同じだ。ただそれはやれば出来る話であり、エンジンを作るよりも簡単だ。EV用共通プラットホームの話などもあり、例えば光岡自動車にしても市販車ベースの改造ではなく、ゼロからEVを作ることも可能になる。

◆ 超小型EVと半自動運転、特定地域からは出られない位置制御や電子標識の活用などを行えば、過疎地域の高齢者向け移動手段としても使える。しかし政府は言うだろう、どうやって税金を取るのかと。結局は課税できるか出来ないかみたいなところに話が行くので、超小型車が難しくなる。

◆ 軽自動車とシニアカーの中間くらいの乗り物があれば便利ではないかと思う。50ccのミニカーではパワー不足なので、少なくとも60km/h程度までは軽自動車並の加速が得られるパワーが必要だ。最高速度はリミッタを付ければ良いだけだし、その速度リミッタにしても道路以外の場所では15km/h以上出ないようにするなどすれば、誤発進や誤操作が起きてもパニックに陥る可能性が減る。

◆ シニアカーの能書きで面白いものがあった。「道路交通法に適合した新型コロナウィルス飛沫感染対策を適用でき、安心して歩道を走れる国家公安員会型式(TSマーク)認定済み、及び福祉用具登録TAISコード取得済み、神奈川県ロボット特区の企業が開発した自動運転レベル2(衝突回避)を搭載できるサポ シニアカーXialong号」(現在は変更されている)である。

◆ 道路交通法に適合した新型コロナウイルス飛沫感染対策とはいったい何だろう??何でもかんでもコロナと絡めれば売れるのか?Amazonにはこの手のシニアカーが沢山売られているが、最高速度が50km/hなどと表示されているものもあるので(現行法では)公道は走れない。
というより、最高速を売りにしている感もある。


○○契約を達成しました(4/20)
◆ Xiの時もそうだったが、ドコモは定期的に○○契約を達成しましたと発表する。これは新通信方式が魅力的だからではなく、例えば5G対応スマートフォンを買えば自動的に5G契約にさせられてしまうのだ。

◆ 旧い料金プランのままだった人も、新しいスマートフォンを買うと新料金プランにさせられてしまう。新通信方式はデータ単価が安く出来るとは言うものの、これまでは総じて値上げされてきた。

◆ 3Gから4Gになる時も、微妙なプラン変更によって特典がカットされたり、実質値上げが行われたりした。ahamoなどはこれまでよりも安いのは確かだが、もっと旧いプランよりお得なのだろうか。

◆ 5G契約だからと言って、5Gが使えるわけでもない。ドコモが5G契約者が250万人を超えたと言った頃、定常的に5Gに接続して使える人は皆無だったそうだ。

◆ 全パケット量の10%以上を5Gネットワークで使う人が契約者の数パーセントと言ったかな。未だそんな状態なのだ。MNO各社は年間1万局ペースで5G対応基地局を増やすらしいが、安定して5Gに接続できるのはまだまだ先だ。

◆ auとソフトバンクは4G用の帯域を5Gに転用するので、スマートフォンの表示だけは5Gになる。ただし通信速度が上がるわけではなく、利用者にメリットはない。
とは言っても現状の4Gの通信速度であれば、不便を感じる事が少ないのも事実だ。

◆ ゲームアプリのような大容量のプログラムをダウンロードする機会でもあれば別だが、普通に使っている分には100Mbps出ていれば不便など感じない。これが20Mbps位になると少し遅いかなと思い始めるが、それでも耐えられないなどと言う事はない。5Mbpsだと明確に遅いなと感じ始める。

◆ 楽天モバイルの5MHz帯域幅局に接続していると、やっぱり遅いなと思うkとはある。楽天こそ5G化を急ぐべきだし、当初はクラウドだから5G化は急速に出来ると言っていた。まあ言うだけでやらないのが楽天なので仕方がないが、今更4G用の帯域を欲しがるよりも、未来に向けた設備投資が必要なのだ。

◆ 5Gといっても特別なサービスを体験できるわけではない。普通に使って分かるのは下り速度が速くなるくらいだろう。それにしても4Gの理論最大速度よりも遅かったりするわけだから、地上茎も含めた設備の増強の方が新通信方式への転換よりも安く付いたに違いない。

◆ 5Gでならなければいけない事を5Gで行い、一般利用者の5Gシフトは"いつのまにか"で良いと思う。この前まで4Gの表示だったのに、いつのまにか5Gになっている的な感じで。事業者にしてみれば5Gプランに移行させてエクストラチャージを取るという、その為の5Gみたいな事だったのだが… 結局は5G代は取りませんというか取れなくなってしまった。

◆ 諸外国に比較すれば日本は5G化が遅れている訳で、移動体通信先進国ではなくなってしまった。世界に類を見ない人口密度と過密都市でもちゃんと接続できる(PDCの頃は回線混雑で接続できない事が良くあった)移動体通信ネットワークは、世界に誇れるとまでは言わないまでも基地局配置や制御技術は凄いなと言われたものなのに。


夕焼けのタイムラプス(4/19)
◆ 中華Webカメラの1台を南西に向けている。秋口から春先まではギリギリで夕日が映る。夏になると太陽は西北西に沈むようになるので、カメラの画角から外れる。カメラの場所を工夫すれば観測できない事はないが、いずれにしても西側には木々があるので夕日は見えない。屋根の上にカメラを付ければ沈む夕日が見えるかも知れないが、メンテナンスが出来なくなってしまう。

◆ 南西方向なら稜線に沈む夕日が見えるのだが、その時期は極めて限られている。毎日夕日の沈む時間に画像を保存し、それをつなげて動画にしたら面白いかも知れない。面白いかも知れないが、その為には日没時間を計算しなければならない。

◆ 日没時間は勿論計算可能だが、計算しなくても良いか。12ヶ月分の日没時間のテーブルを、日割りで直線近似しただけで行けそうな気がする。

◆ 月ごとの計算ではなく12月と7月のポイントだけを設定して、その間全て直線近似は乱暴だろうか。例えば東京の12月1日の日の入りは16時28分、7月1日の日の入りは19時1分だ。その差153分を213日で割ると約0.718分になる。5月1日の日の入りは18時28分なのだが、直線近似だと18時17分か、だめだな。

◆ 月ごとのデータを持ち、その間を直線近似すると、誤差は1分とか2分になった。テーブル近似ではなく、誤差はあるものとして諦めて計算すると±30秒程度の誤差に収まるそうだ。仕方ない、三角関数を持ち出して計算してみようか。

◆ と思ったら、Perlのモジュールで日の出日の入りを求めるものがある。Astro::Sunriseがそれだ。さっそくCPANでインストールして動かしてみた。気象台の発表値と1分位違っている。分以下の処理によっては最大1分の誤差が出る。月ごとの数値の直線近似よりも楽(プログラム行数が短い)なのでこれを使ってみる。

◆ 出力は文字列として、16:25みたいに出てくるのでsplitで時と分を分離し、数字列にしてから判断に使う。計算精度を上げるオプションがあるようなのだが、今回は指定していない。自位置の標高や障害物の高さなどを考慮するオプションもある。

◆ 太陽や地球の関係を人間が作った時間に当てはめていくので誤差が起きるわけだし、その誤差は毎日違った値になり、毎年違った値になるのだそうだ。その誤差も計算が出来るので、そうしたパラメタを増やせばちゃんと計算が出来る。

◆ 太陽は水平線や地平線に消えるのではなく山に隠れる。従って季節と共に太陽の隠れる場所が移動し、太陽が隠れる山の高さも変化する。せっかく画像があるのだから計算ではなく画像そのもので判断する、なんて方法も採れない事はない。

◆ 今から夕日観測プログラムを仕掛けたところで、実際に夕日が映るようになるのは11月頃である。それまでは太陽は映らない。なんか面白くない感じだ。人間の目の高さよりもカメラの設置位置が低いので、冬場でも太陽が見えない(木などに邪魔される)可能性もある。

◆ 太陽高度の低い冬場は、夕日でなくても太陽そのものが映り込むかも知れない。角度を計算してみれば分かるというか画角が分かれば分かる。が、このカメラは既に販売されていないので詳細が不明なのだ。レンズの焦点距離すらも分からない。


中華Webカメラの拡張設定(4/18)
◆ 中華WebカメラにTelnetやHTTPでアクセスできないだろうか。まずはIPアドレスを探す。DHCPで振り出しているので、見当を付けてテストしていく。するとそれらしいIPアドレス2つが判明した。

◆ さっそくブラウザでアクセスしてみると、IDとパスワードを求めてきた。
アプリで設定したパスワードを入れるもアクセスできず。うーん、何かモードが違うのだろうか。ならばと言う事でリセット後に設定される初期パスワードを入力すると、カメラにアクセスが出来た。

◆ IE用のプラグインをダウンロードすると、IEでのみ画像を見る事が出来るようになった。だったらChromeにIE互換プラグインでも見られるかなと、Chromeでアクセスすると見る事が出来た。設定項を見るとアプリでの項目よりもかなり細かなところまでいじれる事が分かった。輝度やコントラストの設定もあるし、通常モードと赤外モードの切り替え閾値なども設定できる。

◆ 日本語に切り替えるとメニューは日本語となるのだが、翻訳精度がちょっと怪しい部分がある。ネットワーク系では固定IP設定が可能だったので、固定にした。
固定にしておけばブラウザからいつでもアクセスできる。

◆ 外部、つまりインターネット経由で動画を観る必要は無いので、DDNSはOFFにした。何日か経ったらインターネット経由でアクセスが可能かどうかをテストしてみる。Onvif対応のスイッチもあるので、もしかしたら他のビューワでも見られるのかも知れない。

◆ モーション検知も画面を分割して、特定の区域で画像の変化が検出された場合に動体検知と判断するなど、更にはその動体検出感度なども設定が出来る。ブラウザでここまで設定が出来るのなら、取説にブラウザでアクセスしろと書けば良いのに、取説にはアプリの事しか書いていない。

◆ 確かに謳い文句としてはWindowsからも見られるよとなっている。しかしWindowsで画像を見るためには、PCにAndroidエミュレータをインストールして… つまり、PCをAndroidに見立てればアプリが動くよと書かれているに過ぎなかった。

◆ 海外の質問サイト的なところでも、どうやったらWindowsで画像が見られるのかと悩んでいる人が多いように感じた。でも実はブラウザでアクセスすれば良いだけだなんて、拍子抜けである。このカメラはブラウザですぐにアクセスできたが、パンやチルト機能を持つ屋内用の監視カメラは少々苦労した。

◆ HTTPアクセスのポートが、屋外用カメラの場合は80番だったのでブラウザアクセスがすぐに出来たが、屋内用のカメラはポートが39313だった。これは調べるのに苦労した。しかし分かってしまえば屋外用カメラ同様、より細かな設定の変更が可能だった。

◆ 屋外用のカメラの1台はどうにも不安定で、これは故障と言って良いだろう。設定の中で自動リブートというものがあったので仕掛けてみた。ただ自動でリブートするのは、暴走せずに正常動作している時だけではないだろうか。

◆ 正常ではないカメラで何が起きているのかは不明だ。もっとも何かが起きている事が分かったとしても修理が出来るわけではない。ちゃんと動いている時には画像も見られるので、最初はどこかの短絡か何かかと思ったのだが違うようだ。衝撃を与えたりしてもダメになるわけではない。


中華Webカメラが止まった(4/17)
◆ 中華Webカメラを設置してしばらくは動作していたのだが、画像が更新されていない事に気づいた。Wi-Fi接続が切れていて、カメラにアクセスが出来ない。早速壊れたのか?ソフトウエアによる画像転送に不具合があったかと、スマートフォンでリアルタイム画像を見ようとしたがOFF LINE表示になっている。

◆ Wi-Fiの電界強度が弱いのかなと思ったのだが、アクセスできる方は94%と表示されている。94%がどの位なのかは不明なのだが、100%に近い値なので悪くはないだろう。2台のカメラは1mも離れていないので、余程の事が無い限り電界強度に大差は生じない。

◆ スマートフォンを持ちだして電界強度を測ってみたが、特別異常とは思えない。2FにはWi-Fi中継器も置いてあるが、中継器の出力は余り強くないんだなぁ、これが。

◆ では何が壊れたのか。このカメラには動作を確認できるLEDは付いていないので、外部からは何も分からない。カメラレンズの近くのフォトセンサを手で覆うと赤外線モードになり、赤外線LEDがうっすら赤く見えるのだが昼間では殆ど分からない。

◆ と言う事で、まずは電源が入っているかを確認するか。防水用にテーピングしたDCプラグを外してテスターでチェックする。が、ゼロボルトだ。ACアダプタが壊れた?こんなものが壊れるのだろうかと思いながらテーブルタップに挿し直してみると、電圧が出た。接触不良?
◆ 酸化皮膜が付いている風でもなかったが、何度か挿し直して復活させた。これで一件落着と思いきや、しばらくすると又停止している。コンセントを挿し直すと起動する。ACアダプタはプラスチック製でコンセントが直接生えている。接触不良になる部分などないように見える。

◆ ACアダプタを外して部屋に持ち帰り観察する。完全密閉ではなく、ネジを1本外すと分解可能な構造だ。早速開けてみるが接触不良になりそうな所はない。
小さな1枚の基板にトランスといくつかのパーツが乗った簡単なものだ。

◆ 異常を見るにはパイロットランプが必要という事で、ケースに小穴を開けてLEDを取り付けた。半田付けはかなり汚い感じで、半田にはツヤがない。半田クラックでもあるといけないので、一通り半田を溶かして新たな半田を盛った。

◆ ケースを元通りに組み立ててコンセントに挿すと普通に動作した。しばらく観察したが電源が切れる事はなかった。どこかの半田付けが不良だったのだろうか。又壊れるかも知れないが、不良箇所が分からないので直しようがない。

◆ 何日か動作していたが、又止まった。電圧が出なくなると、コンセントからいったん抜かないと復活しない。過電圧とか過電流保護だろうか。今時過電流保護は自動復帰するか。常時ダメなら調べようもあるが、たまにダメになるのは厄介だ。高々ACアダプタなので、手持ちのものに交換した。

◆ ACアダプタを交換して少しするとカメラが止まった。交換したACアダプタのLEDは点灯している。電圧をチェックしてみたいが、それにはコネクタを外す必要があり、コネクタを外すと電圧は正常だった。
カメラがダメっぽい。


中華Webカメラを使う(4/16)
◆ 中華Webカメラを設置してみた。と言っても積極的に映したい場所があるわけでもなく、空を撮る事にした。リアルタイム画像はPCでは観る事が出来ないので、従来のカメラ同様に静止画を1秒ごとに更新する仕掛けにした。

◆ カメラから画像をFTP転送するが、任意の時間ごとの転送設定はない。単に頻繁かそうでないかという曖昧な設定のみで、頻繁に設定したら約30秒ごとに画像が転送された。画像ファイルは日付のディレクトリ内に、日付と時分秒のファイル名で蓄積された。

◆ そのディレクトリ名とファイル名を取得し、当該ファイルを公開ディレクトリにコピーした後に元のディレクトリ内を掃除するプログラムを動かした。画像はここで見る事が出来る

◆ 一番上はこれまで通り山を映したもので、その下の2つが新規に設置したカメラの画像だ。この時期は陽が西に沈むようになっているので綺麗な夕焼けは見られないが、今年の11月頃には夕焼け空が映る筈だ。もっとも太陽をモロに映す事になるので、どの位の色再現性が得られるのか。目視では中々美しい夕焼けで、デジカメで撮った画像を載せておく。

◆ そもそも秋口まで持つか?壊れはしないのかという心配はある。防水と称されているものの、作りが雑なのだ。ネジなんか見るからにステンレスではなく、あっという間に錆びてしまいそうだ。Wi-Fiのアンテナコネクタは金メッキ風なのだが、これって屋外使用して良いのかな。

◆ 山を映しているカメラは読者の方からの頂き物で、既に4年目に入った。たまに暴走して画像を送ってこなくなるが、電源を入れ直せば正常に復帰する。信頼性としては十分だと思う。作り自体も今回設置したものとは違うし、売価も10倍以上差があると思うのでそれなりに良く出来ている。

◆ 設定も自由度が高く項目も多い。今回設置したものは動体検知機能があるくらいで、明るさなどの設定もないしホワイトバランスさえ変更できない。オートホワイトバランスだと夕焼けは赤く映るのか?白っぽくなってしまうのだろうか。

◆ この先木々が葉を付けると視界は遮られる事になる。稜線が見えるようになるのは11月頃だ。山の画像ではたまに鹿が映ったりするが、空の画像は特別面白いものでもない。冬場は太陽高度が下がるのでカメラに太陽が映り込むはずだ。

◆ 夜間は赤外線モードとなり赤外線LEDが点灯するのだが、景色を映している(被写体が遠い)ので、これも余り面白くは無い。
山の方は木々が映るので多少は意味がある。このカメラも山の中を映そうかとも思ったのだが、何せ山なのでどこを映しても代わり映えはしないのである。

◆ このカメラは既に売られていないようだが、同じ様なものを探すとこれがあった。
レビューがヤラセで笑えるが、まあこんなものだろう。このカメラは音声が通るようだが、今回設置したものはマイクやスピーカは付いていない。ただアプリには設定項があるので、バリエーションがあるのかも知れない。

◆ 最近は自宅のカーポートからでも車が盗まれる時代なので、防犯用としてカメラを設置している方も多いかも知れない。安価な中華カメラの耐久テストもかねて動作させてみようかと思っている。


中華Webカメラ(4/15)
◆ ウチでも中華カメラは使っているが、別の中華カメラを入手した。ウチで猫を観るために使っている中華カメラ同様、スマートフォンで設定をするタイプだ。設定するためには中華サーバにアカウントを作る必要がある。

◆ ルータに穴を開ける事なく外部からのアクセスが出来る仕掛けなので、カメラが中継サーバにアクセスしていると見るのが妥当か。2種類入手した片方はDDNSの記載があった。

◆ 今回触ったカメラも同様なのだが、タイムラグが大きい。もしかすると中華サーバ経由で画像を見ているのかも知れない。だとするならば、中華サーバで画像をモニタできる可能性が大きい。

◆ 防犯用に中華カメラを使う人は少ないとは思うが、留守である事を外部に告知してしまうようなものである。
カメラに位置通知機能はないが、スマートフォンのアプリが位置を通知する可能性がある。少なくともインストール時には、全ての権限を要求してくる。

◆ カメラ自体はごく普通で、パンとチルトが出来る。赤外線LEDが付いていて、暗所では赤外線モードに切り替わる。
解像度はHD位だったか、あまり画質は良くなかった。Amazon辺りで3千円前後のカメラという感じだ。

◆ もう一つは防水の屋外用で、こちらも屋内用同様にアプリで設定を行う。ただしメールやFTPで直接画像を送る事が出来る。動画はスマートフォンで見るしかないが、静止画であれば一定時間ごとにメールやFTPで送り出す事が出来る。

◆ これは動画を観るとかなりのタイムラグがある。アプリを起動してもすぐにカメラ画像が見られるわけではなく、カメラのオンラインを検出するまでに時間がかかる。アプリから中華サーバにリクエストが行き、それからカメラにアクセスだろうか。

◆ ただルータに穴は開けていないので、カメラはサーバをポーリングしているはずだ。この仕組みは多くの中華カメラ共通なので、今更どうのという話ではない。危険だと思えば全製品が危険なのだ。

◆ 私の場合は山を映すとか部屋の中の猫の様子を見るくらいなので何と言う事はない。盗撮されていると思うと嫌ではあるが、盗撮されて困るものも映っていないし。

◆ この手のカメラは中華サーバがなくなるとアクセスすら出来ないと思われる。
新たにいじった中華カメラはPLAYにアプリが公開されていなかった。いや、正確には以前は公開されていたようなのだが、消されたのではないか。取説にはQRコードが付いているが、それによってアクセスする事は出来なかった。

◆ アプリ自体は野良として公開されていたが、怪しさ満点ではないか。ウイルスチェッカは特に反応しなかったが、常用するスマートフォンに入れようとは思わない。

◆ 屋外設置型は、画像転送を仕掛けた上でアクセスしている中華サーバのIPアドレスを塞いでしまう使い方もあるとは思う。
カメラとしての品質は余り良くなく、画像が勝手に明るくなったり暗くなったりしている。


静岡県知事選挙(4/14)
◆ 川勝現知事は、次期選挙にも出馬するそうだ。選挙に勝てば4期連続という事になる。川勝知事が良い悪いはともかくとして、長期にわたって同じ人がトップを務めるのは弊害が多い。

◆ そうは言っても他になり手がいないというのが現実である。コロナ対策でお金は使ってしまったし、人口減少は拡大しているし、何よりリニア新幹線問題もある。
それを解決してやろうとするのは勇気が必要だ。

◆ リニア問題に関して言えば、知恵を出し合って解決の糸口を見つけなければいけない。川勝知事は学問だ学問だと口では言うのだが、どうも考える事が苦手なようで反対のための反対みたいな感じになってしまっている。

◆ 工事に伴う河川水量の減少を、どうやったら防ぐ事が出来るのかを考えていかなければいけない。本来それはJRが考えるべき事だが、JR自身が不可能だと言ってしまっているのでどうにもならない。

◆ 川の近くに井戸を掘って水をくみ上げる事は出来るのだが、地下水をくみ上げてしまうと地盤沈下の恐れが出てくる。地盤沈下はトンネル工事の妨げにもなるのでJRはやりたくないだろう。JRも素人ではないので、何とか自分たちが有利になる条件で県を納得させようとする。

◆ 川勝知事が再び選挙に勝てば、リニア問題は当分解決しそうにはない。電力バカ食いのリニアが必要かという議論もあるが、東海道を通るコース以外の交通路が必要な事は確かだ。

◆ 富士山の噴火とその被害規模などの見直しが行われたが、東海道線も東海道新幹線も、東名高速道路も第二東名も利用が不可能になる。火山灰は富士山から東京方向に、ジェット気流に流されるように飛んでいく。中央高速道路や中央線は使えたとしても、東海道の電車や道路が使えなくなった分を補える容量はない。

◆ こうした災害の面から見てもリニア新幹線は必要だとは思う。巨額工事費の負担はどこに行くのかという問題も当然あるし、人口減少と高齢化の中で若者に対する負担がますます重くなる危険性もある。
景気が良ければまだしも、平成不況が令和にも続いている現状では先が暗い。

◆ ワクチンなどによってコロナ問題が収束すれば旅客は増える。来年の今頃までには日本でもワクチン接種率が上がっているかも知れない。リニア新幹線は当初は2027年頃の開通を目指していたそうだが、静岡問題もあってそれは不可能になったとか。

◆ リニア問題以外では県庁移転問題もあった。津波被害が想定される場所に移転させたいんだったかな、川勝知事は。ただコロナ対策で予算を使ってしまったので、この話は保留になっているはずだ。

◆ 人口減問題なども、そう簡単に解決できる話ではない。そもそも日本全体の人口が減っているのだから、地方の人口が増えるわけがない。今後は都市部や各県での人の取り合いになる。それには住みやすい県、働きやすい県である必要があるのだが、リニア問題は静岡県を住みにくい県とイメージさせてしまっているのだとか。

◆ まあ他県から見れば勝手で傲慢な県民だと見られても仕方がないと思う。自分たちのために国家プロジェクトを妨害するのか、みたいな。実際に他県の知事からもそう言われているわけで、イメージ悪化は避けられない。


楽天モバイルとモバイルルータ(4/13)
◆ スマートフォンの契約だけでは数がこなせなくなったのか、UN-LIMIT VIにモバイルルータを付けてタダですよとキャンペーンをやっていた。初期費用もタダ、モバイルルータは1円、UN-LIMIT VIは1年無料だった。

◆ 知人がモバイルルータを解約して、無制限プランとpovoにしようと思っていると言ってきた。以前はソフトバンクだったのだが、いつの間にかauに変えたようだ。

◆ ソフトバンクの時に契約の内容だか詳細だかが変わると通知が来て、変えないための手続きが面倒だとかなんだとかと言っていたかな。詳しい内容までは覚えていないのだが、ソフトバンクには気をつけないといけないですねと言った事は覚えている。

◆ 子供はデータを多く使うので無制限のプラン、親はpovoで間に合うかなという事で、モバイルルータは解約したのだそうだ。3年縛りだったらしく、ちょうどそのタイミングだったので解約したという。

◆ でもYoutubeを観たり動画を観たりするのにpovoの20Gバイトで足りるだろうかと不安になったそうだ。無制限プランとpovoにすると、モバイルWi-Fi契約時よりも2千円ほど安く出来るのだそうだ。2千円安くはなるが、容量を使い切ってしまうのでは不便になる。かといって2契約共に無制限プランにするとモバイルWi-Fi契約時よりも高くなってしまう。

◆ と言う事で、だったらUN-LIMITVでも契約してみたらどうかと言ってみた。これが3月の終わり頃の話で、1年無料と案内されていた。初期費用はポイントバックだよと連絡したが、宣伝ページをよく見たら無料になっていた。ポイントバックではなくゼロ円なのだ。

◆ その人の住んでいる付近は楽天エリアになっているのだが、楽天のエリアマップなので怪しい。屋外では使えたとしても、屋内だとau回線になるかも知れない。その辺りも含めて、1年無料なら良いんじゃないのと言う事だ。

◆ povoは20Gバイトを使い切ると1Mbpsに速度制限される。UN-LIMIT VIもau回線だと5Gバイトを使い切ると1Mbpsに制限される。だったらpovoで良いじゃないかとなるところが微妙なのだ。

◆ もう一つは速度の問題だ。楽天回線エリアで帯域幅が5MHzしかないと遅い。通信状態が良くて空いていても40Mbps位だから、混雑すれば5Mbps前後になってしまう。
今時5Mbps位で我慢が出来るかという話だ。回線速度やら帯域幅やらが分かっている人なら納得できる話でも、それらを知らない普通の人は単に遅くてダメだで終わってしまう。

◆ まあ、タダだから仕方がないねで今のところは済ませられるが、無料期間がなくなったら問題だ。他人にも勧めにくくなる。楽天モバイル回線エリアなら、優先的に楽天モバイル回線に接続するようにして貰わないとダメだ。

◆ モバイルルータに設定があって、楽天モバイル回線以外には接続しないモードみたいなものがあれば良い。楽天モバイルエリア外で使いたい時には、仕方がないからローミングを許可するという感じで。バンド固定ではないが、接続事業者固定で似たような事は出来るようだ。ただし完全に楽天モバイル回線に固定されるわけではない。


防災とは何なのか(4/12)
◆ 横浜に比較すると静岡県は防災意識が高い。東海地震、東南海地震などの発生確率が高いと言う事で、防災に関しての取り組みが違うのだと思う。横浜も海はあるが、静岡県は太平洋に面した細長い県でもあり、津波などに対する意識も高いわけだ。

◆ 防災と言っても様々で、人体や建造物に被害が起きない状況に於いて、生活に必要な物資の供給が途絶えた場合にどうするかから、家などが破壊された或いは怪我をした時にどう行動するかまで幅広い。

◆ 海岸沿いでは避難場所が決められていて、各所に標高が明示されていたりする。地震が起きて津波が予想された時に、今居る場所が安全なのかどうか標高を見て判断する事が出来る。大雨が予想される時などは早々に避難所が開設される。

◆ 毎年どこかで長時間の停電が起きていて、モバイルバッテリーや非常用電源が活躍する。非常用電源(バッテリーとインバーターがセットになったようなもの)は、従来は鉛バッテリーだったのが、最近はLi-ionバッテリーのものが増えた。

◆ Li-ionバッテリーは軽くて容量が大きく、鉛バッテリーより保存性が良くて長寿命だ。価格的にもものすごく高いというものではなくなったので、一台あると心強いだろう。特に小さなお子様の居る家庭では、真っ暗闇では子供が怖がるし。

◆ 非常食とか水は、特に非常用を意識しなくても常備されていると思う。カップラーメンとかパンやお菓子類なら戸棚の中にあるだろうし、冷凍庫の中にも食材はあるはずだ。ガスが来なくなるくらいの災害だと困るが、ポータブルコンロがあれば何とかなる。

◆ 1週間食いつなげと言われると困るが、2〜3日なら常備食料で何とかなりそうだ。食料や水は何とかなっても、スマートフォンのバッテリーを2〜3日持たせるのは大変だ。停電や災害の様子などの情報を仕入れるためにスマートフォンを使えば、バッテリーはどんどん減っていく。

◆ 大容量のモバイルバッテリーも随分安くなったから、既に持っている方も多いと思う。今時怪しげな中華モバイルバッテリーを買う人は少ないとは思うが、容量のインチキは当たり前みたいな感じなので、メーカ品の方が良い。

◆ バッテリー残量を気にしながら使うよりも余程気が楽だし、USBのLEDライトでもあれば暗闇からも解放される。LEDライトは明るさよりも低消費電力で選びたい。明るさが必要な時にはLED懐中電灯を使えばいい話だ。高輝度LEDに5mA位電流を流せば結構明るい。

◆ 太陽電池板付きのモバイルバッテリーもあるが、そもそもモバイルバッテリーが10Ah位あるのだから、並の太陽電池では満充電までに時間がかかりすぎる。それにモバイルバッテリーの充電電流が2A前後に抑えられているものが多いので、6時間くらいかかるのが普通だ。

◆ 専用の充電端子を持っているものなら短時間で充電できて、大容量のものは専用端子のあるものも増えている。充電して使うよりもモバイルバッテリーをいくつか用意しておいた方が良いのかも知れない。まあ家族の分までとなると、モバイルバッテリーだらけになってしまうけど。


ソーラー発電所問題(2)(4/11)
◆ パワーコンディショナー自体はコンテナ型の筐体に収められている。発熱を逃がさなければいけないのでので、毎分約3500立方メートルもの排気を吹き出して冷却している。これはトンネル内に設置されているジェットファンのおよそ10倍の風量である。

◆ 自然空冷では筐体内温度が上がりすぎる場合もあり、冷凍機によって電子機器類を別途冷却する場合もある。山の中に設置する場合は埃や虫などが吸入口に着いてしまう場合もあり、メンテナンスが必要だそうだ。

◆ 強制空冷がうまく行かずに筐体内温度が上昇すれば、パワーコンディショナーは自動停止する。運転状況は専用線やVPNあるいは電話回線を使ったモデムなどによって監視・管理が可能になっている。

◆ 事業者によれば東京電力網に接続するための変電所?は東京電力の送電線の近くに別途作られるそうだ。ソーラー発電所からその変電所までの送電線は事業者が設置するものらしい。地上送電になるはずで、他人の土地の上に電線を張る事になるのだから、権利の干渉を避けるためにある程度の地上高の鉄塔を建てる必要がある。

◆ 40MWは並大抵の電力ではない訳で、それなりの設備なりが必要だ。しかし山を切り崩すとなれば更に大きな工事規模となる訳で、ゴルフ場の転用は各地で進められている。

◆ 伊東のメガソーラーは反対運動によって建設が中止され、その許可をそのまま持ってきてここに発電所が作られるらしい。
ようするに伊東メガソーラーの代わりというわけだ。

◆ 伊東メガソーラーは49haの事業区域で発電出力40メガワットのメガソーラーを造る計画だった。それを31haの場所に無理矢理持ってきてしまったと考える事が出来る。伊東ではこの鎌田地区のメガソーラーの他に八幡地区でも計画が進んでいる。

◆ 伊東メガソーラーの一つはモロに韓国系企業であり、それぞれ関係の無いいくつかの事業者がソーラー発電所を計画或いは工事をしている。これが本当に関係が無いのかどうかは不明で、ブルーキャピタルマネジメントは日本企業のようではあるが、メインバンクやファンドは韓国企業だそうだ。

◆ 伊豆半島は韓国企業に狙われている土地柄であり、他にも韓国企業或いは韓国資本の施設がいくつもあるそうだ。こうしたところでも日本の弱さが露呈している。日本の経済が強ければ韓国企業の進出も防げただろうに。

◆ と言っても今更仕方のない事だ。アベノミクスは日本を弱体化させ、中韓企業の進出を許すためのものだった、なんて事はないと思うけど。こうした事業者は太陽光発電で儲けるのではなく、出来上がった発電所を売って儲ける。どこかに売られていくので責任の所在は曖昧になり、環境問題などは疎かになる。

◆ 地元住民とソーラー発電所会社が覚え書きを結んだところで、完成した発電所が別の所有者になれば覚え書きは更新されない。発電所を買う側にしても、住民との面倒な約束事などない方が良い。事業者によっては売却後もメンテナンスなどを請け負うそうだ。この場合もメンテナンスの請負であって、事業主体ではないから約束事は無しという事を言う。
法整備が出来ていない現状でこれは仕方がない事であり、20年先か30年先に取り壊しになった際の産廃問題に関しても曖昧になる。


ソーラー発電所問題(1)(4/10)
◆ ソーラー発電所を作るにあたり、環境影響評価が必要となったので、事業者はこのデータ作りをしているはずだ。環境影響評価は、環境に影響がないというデータを作るのだから、それによって工事が中止になる事はまずない。

◆ 政府は民主党政権に引き続き、再生可能エネルギ推進の姿勢だ。ソーラー発電で元が取れるのか(太陽電池板の製造コスト(金額のみの事ではない)が回収できるのか)は別として、火力発電比率を下げない事にはどうしようもない。

◆ おそらくは誰もが太陽光発電は否定しないだろう。特に現在では中国のエネルギを使って製造された太陽電池板が日本の電力を作り出しているわけだから、ミクロ的に見れば日本は得をする。

◆ 太陽光発電所が家の隣に出来れば被害者面になるのだが、発電所が遠くに出来れば喜んで電気を使う。これは原発でも同じだ。ただし原発には巨額が絡むので、例え家の隣に出来たとしても相応の見返りで納得する人も居る。

◆ ドイツでは太陽光発電所の建設に対して、自然破壊がないような基準が設けられている。しかし日本では作り放題で、他の発電所のように面倒な手続きも今のところは省略できる。

◆ それでもソフトバンク系企業が乱暴な建設を行った事もあり、その後いくつかの基準が設けられた。ただそれもかなり甘いものであり、現在に於いても各地でトラブルが起きている。

◆ この近くに出来るメガソーラーの詳細は不明なのだが、ゴルフ場9ホールの面積は約32haで、そこに40MW分のパネルを設置するという。単結晶高効率のパネルをギッシリ並べても20haが必要、CISの場合は61haが必要なのでそもそもパネルを並べる事も出来ない。

◆ 山一面にパネルを敷き詰めるような工法もあるが、通常はメンテナンス用の通路やパネル同士で影を作らないように離して設置をする。ゴルフコースには標高差もあるので、ギッシリ並べると影になるエリアが出来てしまう。

◆ 太陽光発電所屋、つまり発電所そのもので儲けるのではなく発電所を企画したりコンサルティングで儲ける企業によれば、40MWの発電所に必要な地積は70ha前後となる。開発が乱暴なソフトバンク系でも40MWの発電所に63haを使っている。

◆ 事業者は18ホールの全てにパネルを並べたかったそうだが、INコースの9ホールは国立公園に指定されているので発電所に転用が出来ない。この辺りは富士箱根伊豆国立公園に指定されているからだ。

◆ ソーラーパネルに降った雨は、地面に染み込まずに斜面を流れる。40haに1mmの雨が降れば、総水量は40tになる。水は調整池に流れ込むわけだが、これは地下水が減少する事にもなる。こうした事からパネルをギッシリ並べてしまう事は否とされるのだが、限られた地積で最大の発電量を得ようと、無理をする。

◆ 他にも熱問題や音の問題もある。芝や草木をソーラーパネルで覆うと蒸発潜熱が減少する。パワーコンディショナーは強制空冷で、騒音が発生する。高効率型で98%以上、一般型で95%位の効率なので2MW分くらいの発熱がある。発熱量としてはすごいが、地積で割ると平米辺り6W程度に過ぎない。パワーコンディショナーは3MW位のものが十数台稼働するようだ。


考えの足りない企業(4/9)
◆ ゆうちょ銀行のへっぽこぶりは以前にも書いた。ゆうちょ銀行での振り込みその他の操作にはスマートフォンが必要だ。スマートフォン無しでは残高確認くらいしか出来ない。

◆ ゆうちょ銀行からこんなメールが来る。「今般、お客さまがクラウドサービス(インターネット上)に保存したゆうちょダイレクトのお客さま番号、ログインパスワード、電話番号などの情報を、第三者が盗み取る犯罪が発生しております。(略) クラウドサービスに、パスワード等を保存しないでください。 ※スマートフォンのバックアップ機能などで、クラウドサービスにパスワード等を保存した場合、クラウドサービスへの不正アクセスにより、当該情報が流出する恐れがあります。 ※スマートフォン上のメモにパスワード等を記載している場合は、クラウドサービスに自動的にバックアップされていないか、設定をご確認ください。 」
◆ クラウドからパスワードが漏れた事例でもあるのだろうか。ゆうちょ自体のセキュリティが甘かった事例はあるが、何が何でも他人のせいにしたいというゆうちょのアホさ加減には呆れるものがある。

◆ 従来ゆうちょ銀行はキャリアメールこそ真だとし、キャリアメールの登録がないと利用を制限していた。
それに加えて今はスマートフォン必須である。スマートフォンと生体認証を組み合わせなければ、オンラインバンキングは実用的に使えない。

◆ スマートフォンで生体認証を行い、認証アプリを導入する事で、PCからも振り込みが行えるようになる。ここでスマートフォンの生体認証が壊れるとどうにもならなくなる。スマートフォンでの認証設定を変更するためには、スマートフォンでの認証が必要だからだ。

◆ 同じような事はLINEMOのe-SIMでも起きる。e-SIMをセットしたスマートフォンが不調に陥り、他の端末に移行しようと考える。そこで手続きを行うわけだが、認証コードがSMSで送られてくるために(不調になったスマートフォンで)受ける事が出来ない。そもそも不調にならなければそのまま使えば良いわけだ。

◆ e-SIMを使う場合はスマートフォンのみではなくPCからもログインできるようにしておいたほうが安心だ。認証アプリでもそうなのだが、それが機能しなくなった場合にバックアップ手段があるかどうかは重要だ。

◆ バックアップ手段を豊富にするとセキュリティレベルが下がり、バックアップ手段がないと利便性が損なわれる。認証アプリの話ならばSMSや音声案内で本人確認を行う事が出来るが、e-SIMの場合は面倒だ。

◆ モバイルd cardも手続きを誤ると郵送による連絡になる。機種変更の手続きを誤るだけで1週間程度はスマートフォンでiDが使えなくなる。ただしiDはプラスチックカードでつかも使う事が出来るので、iD自体が使えなくなるわけではない。

◆ 二段階認証にバックアップ手段を設定していない場合も、スマートフォンが故障した場合に困る事になる。そもそもスマートフォン1台しかなく、PCからもログインもない場合は有効なバックアップ手段を用意する事が難しい。


大正時代の初任給(4/8)
◆ 今は平等化が進んでいるが、日本は特に女性に対して職業や賃金が厳しかったと言える。日本レイヨンの求人をみると、男性の初任給は80銭から1.15円となっているのに対して、女性は53銭と低い。しかし労働時間を見ると、男性は8時間であるのに対して女性は9時間となっている。給料は日給だと思うので、月給換算では男性で2円から29円位になる。

◆ 何故違いがあるのか分からないのが食事手当だ。男性は一日20銭なのに対して女性は15銭と規定されている。寄宿舎には無料では入れるとある。応募に当たっては、男性は戸籍抄本と身分証明書が必要なのに対して、女性は戸籍抄本のみで良い。

◆ なお工員の募集年齢は男性が16歳から28歳、女性は12歳から23歳だ。また身長や視力も規定されている。令和のこの時代でも身長や体重を応募書類に書かせる企業があると話題になった事があった。企業によれば制服の都合だというのだが、それは入社後の話だ。それとも制服が先にあって、それを着られない人は入社試験を通さないという事か。

◆ 大正末期になると大卒初任給は40円程度まで上がる。女性は事務職で30円、電話交換手が35円前後だそうだ。大正14年(昭和元年)になって普通選挙法が施行され、25歳以上の男性に選挙権が与えられた。女性に選挙権が与えられたのは昭和20年だそうなので、長らく虐げられていた事になる。

◆ 雇用に於ける男女平等化の動きとして、1986年の男女雇用機会均等法がある。法施行当時は差別廃止にむけた努力を行う程度の規定だったが、1999年には強制になった。これにより性別を含む職業名が使えなくなり、看護婦が看護師にと呼び名が変わった。

◆ リハビリや介護の世界では男性看護師も少なくはないが、一般病棟では女性が多い。勿論女性だから全て同じような気遣いがあると言う事ではないのだが、入院時の経験から言うと男性看護師よりも女性看護師の方が、仕事が丁寧な印象を受けた。

◆ 一人の男性看護師は患者から嫌われていて口喧嘩もしていた。確かに患者もわがままなのだが、看護師が口答えしてしまうので火に油を注ぐ結果となる。適性を性別で分けてはいけないというのが平等なのかも知れないが、動物としての違いがあるのだから自ずと適性は存在する。

◆ 一方でリハビリなどでは患者さんを物理的に支えたり移動を手伝うなどの力仕事がある。この場合に患者は男性に支えられた方が安心できると思う。最近では宅配便のドライバーも女性比率が高まっているから、女性はか弱いという図式はなり立たないかも知れない。しかしここにも動物としての違いがある事は明白だ。

◆ 100年前の大正時代、今と同じように人々は働いていたはずだ。ただし労働条件は今よりもずっと過酷であっただろうし、安全対策なども二の次だったと思われる。工員は使い捨てみたいな時代だったのかも知れない。

◆ 第一次大戦では日本の景気は良くなったそうだ。しかし終戦後は不景気風が吹き荒れる。更には第二次大戦があり、日本は大きな損失を被る事になる。国のため、天皇陛下万歳と言って死んでいった若者達。国のために国民が死んでいくのを良しとする風潮は今でもある。

◆ コロナ対策にしても日本は様々な面で諸外国に後れを取っているし、国民のための対策が出来ているのかと言えば、必ずしもそうとは言えない。


ウレタンホースの耐久性(4/7)
◆ 自動散水装置の配管にはエア用のウレタンホースを使っている。元々ノズルとウレタンホースがセットされたものが売られているが、そのホースは6φでありノズル部分に入れるのが至難だ。なので6φのホースは使わず、別途購入した8φのホースを使っている。

◆ 自動散水装置を作ってから3年の月日が流れ、紫外線によると思われる劣化でホースにヒビが入った。細かなヒビなので凄く沢山の水が漏れると言う事ではないが、ホースのあちこちから水が噴き出すみたいな感じになった。

◆ 散水装置なのだからホースから水が出ても良いのだが、そのヒビは成長して漏れが大きくなってきた。と言う事で重い腰を上げてホースを交換した。ホースにコルゲートチューブをかぶせるなどすれば、紫外線による劣化が防げるのかも知れない。

◆ ホースの交換と共にノズルの清掃も行った。透明のホースを使っていたところもあるのだが、透明なホースを使うと(光を通すので)ホース内に藻が発生する。その藻がノズルを詰まらせてしまう。今回は全て青色のホースにしたので、以前よりは藻の発生は抑えられると思う。

◆ ノズルの配置も一部変更した。3年前よりも木が育ってきたので、沢山の水をまかなくても自力で吸水できるのではないかと思ったからだ。ただ全く水をまかないと草も生えない斜面になってしまうので、散水を止めてしまうわけにはいかない。

◆ 芝生のエリアにもノズルを付けようかと迷ったのだが、芝生には毎日たっぷり水をかけなければいけないそうで、散水ノズルの吐出量では足りなそうだなと思ってやっていない。夏場はホースで水を与えるようにしている。

◆ 水をまくので植木は良く育つのだが、草も良く育つ。ニシキギなど、草に埋もれてしまいそうな感じだ。それでも昨年はニシキギの生長が良かった訳で、おそらく電気柵を付けた事で鹿による食害が減ったからではないかと思っている。これまでも網を張ったりしていたのだが、鹿は網を食いちぎって植物を食べたりする。

◆ 草も背の低いものであれば、地面を覆うので地面の乾燥が防げる。と言ったって雑草はノイズと同じであって品種を選ぶ事が出来ない。背の低いものも高いものも、色々生えまくるのだ。ニシキギももう少し生長したら散水なしでも良いかなと思うのだが、散水を止めて枯れたら嫌だ。

◆ 一昨年も昨年も冬が暖かかったので植物が良く育っている。植えればどんどん大きくなるのが梅で、切った枝を水につけておけばそこから根が出て増やす事が出来る。秋口に切った枝を花瓶に入れ、メネデールの希釈液を入れておいた。その梅の枝が枯れずに芽を出し、花が咲くという、何と丈夫なのか。

◆ イチジクも増やすのが簡単だ。これは、秋口に切った枝を土に挿しておいただけである。そこから芽が出て葉が出たので広い場所に植え替えた。イチジクは根が浅いので余り乾燥する場所に植えるとダメなそうなのだが、南斜面でも育っている。南斜面は日照りが続くとカラカラに乾いてしまう。

◆ この南斜面にもたまに水をまくのだが、まいたそばから乾いてしまう。雨が降ったって、水が斜面を流れるほどにはならずに染み込むのだから、踏み固められていない山の地面は凄いんだなと思う。


ハイブリッド車を売りたい(4/6)
◆ 多大な開発費をかけたハイブリッド車を売り続けたいとトヨタは思っている。世界的なEVシフトでガソリンエンジンそのものが消えていこうとする中、日本ではハイブリッド車を許す事になった。

◆ そもそもEV推進は都市部に於ける環境悪化防止の意味が強い。欧州ではディーゼル車によるNOxが問題になり、米国ではカリフォルニアの問題がある。もしもカリフォルニアに年中強い風が吹き付けていたら、マスキー法ができなかったかも知れない。

◆ 炭酸ガス云々とも言われるが、日本では火力発電所比率が高いのでEV化による極端な炭酸ガス排出量低減は出来ないかも知れない。ただ送電効率などを考えたとしても、ガソリン車よりもEVの方が(炭酸ガス排出量的に)お得なようだ。発電所の場合は炭酸ガスの回収なども出来る時代になってきているので、そうした面もある。

◆ ハイブリッド車はエンジンを積んでいるのだから有害物質を吐き出す。バッテリーもモーターも積んでいるので、単純なガソリンエンジン車よりも製造に多くのエネルギを必要とする。それをカバーするだけ燃費が良いかと言えばそうではない。

◆ これは以前から言われている事だが、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車の車両価格差を燃費で取り返す事は不可能に近い。製造エネルギがコストだとすれば、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車は環境負荷の高い車となる。

◆ ガソリン車とEVのいいとこ取りではなく、EV過渡期に於ける無駄な部分を組み合わせた車な訳だ。こうした点から世界各国ではハイブリッド車やプラグインハイブリッド 車を(ガソリン車同様)禁止する。ようするにガソリンを使うこと自体をダメだと言っているわけだ。

◆ 排ガス規制強化に関しても、自動車メーカは反対の立場を取る。環境を考えた物作りとか何とかと言っているが、それは表向きだけだ。ガソリン車だけではなくディーゼル車の排ガス規制に関しても、メーカは反対を続けた。その結果として高公害ディーゼルエンジンが氾濫し、低公害エンジンの開発では欧州より10年以上遅くなった。

◆ トヨタが頑張る事で日本のEV開発は遅れ、低公害ディーゼルエンジン同様の目に遭うのだろうか。スズキはEV化の日を前に、軽自動車を簡易ハイブリッド車にするという。
オルタネータモータ方式でもハイブリッド車を名乗れるなら、最低のコストアップでガソリン車を売り続ける事が出来る。

◆ スズキは12V系でオルタネータを駆動するエネチャージを使う。トヨタは過去に42V系を使ったオルタネータモータ方式をクラウンに採用した。しかしトヨタは、今後法規制でも無い限りオルタネータモータ方式を使う気はないと言った。理由はカタログ燃費が上がらないからだ。カタログに数字を謳えないのであれば、実装する意味が無い。

◆ 42V系でも燃費向上効果が少ないわけで、スズキの12V系の効果は更に低くなる。しかもアイドリングストップでカタログ燃費を稼げたJC08が消えていく訳で、それに合わせるかのようにアイドリングストップ自体も絶滅していきそうな気配だ。実燃費云々はどうでも良い、カタログ燃費が全てなのだとでも言っているかのようだ。


大容量インクタンクプリンタの調子(4/5)
◆ EPSONの方は相変わらずノズルの調子が悪い。調子が悪いと言うより明らかに詰まっていて直らない。ヘッドクリーニングを繰り返すなどすると良くなる事もあるし、余り変わらない事もある。未だインクが残っている(付属してきたインクの半分くらいしか使っていない)ので、印字してもしなくても、気づいた時にヘッドクリーニングをしている。

◆ キヤノンの方は調子が良い。印字速度は遅いのはどうにもダルいのだが、今のところはちゃんと綺麗に印字できている。インクは20%位減った感じがする。

◆ キヤノンはフィードをたまに失敗する。失敗して中に紙が詰まってしまうと取るのが大変だ。フィードに失敗しない限り。位置決め精度はさほど悪くないと思っている。

◆ EPSONで印字する場合は、罫線入りの紙を使うのでずれが非常に目立つ。キヤノンの方は罫線も印字するので、ずれが分かるとすれば紙のエッジ付近だ。ただそれも気になった事はない。

◆ 印字位置の調整もキヤノンの2台はいずれも一度調整すればあとでイジる事はない。エプソンの方はいくら調整しても印字の度に違う場所に散らばってしまう。ただしEPSONの方が印字もフィードも速くて気持ちが良い。

◆ 大容量タンクではないキヤノンのMG3530を使う事はほぼ無くなった。大容量タンクのG5030のトレイにA4の用紙を入れているので、わざわざMG3530でプリントする必要が無いからだ。MG3530はスキャナとして使う程度になっている。

◆ 従来は自動電源OFFは設定していなかったのだが、使用頻度が減った今は自動電源OFFにしている。ただネットワーク接続時には自動電源OFFは効かなかったような気がする。もしかしたら間欠動作になるかも知れないけど。USBでも接続しているので、USBからプリンタを"起こす"ことは出来る。

◆ EPSONは使わない時でも電源は切らない方が良いみたいな事を言っていた。定期的に自動で何かが動作する(ヘッドが乾かないように?)んだったかな。プリンタの話ではないのだがテスラの車は駐車中でもバッテリーを消費しているのだそうだ。毎日1%位減ると言うから結構な量である。

◆ バッテリー寿命を延ばすために電流を流していると言ったかなぁ。だからといってバッテリークーラーやヒーターの電力ではない。ディーラに聞いても詳しく教えてくれないらしいので、バッテリーン関するノウハウなのだろうか。

◆ もう一つついでに、テスラはアクセルオフでの減速時の回生量が少ないそうだし、バッテリーが満充電に近い時は回生しない。リーフなどだと少しバッテリーが減れば回生制御が入るようになるが、テスラはかなり減ってこないと回生しないという。この辺りもバッテリー寿命には関係がありそうだ。

◆ 結局の所バッテリーを長持ちさせた方が得なのか、電力利用効率を上げた方が得なのかの話になる。テスラとしては、少なくとも電気代より電池代の方が高いと考えているわけだ。
アイドリングストップとバッテリーコストの話もあって、高価なアイドリングストップ車用バッテリーを定期交換するくらいなら、アイドリングストップをキャンセルしてしまった方が得だという話だ。


14年前のソフトバンクくらい(4/4)
◆ 楽天モバイルは今夏にも人口カバー率96%を目指すという。これは14年前のソフトバンクくらいだ。都市部やその周辺では一応は使えたが、観光地などでは役に立たなかった。町中などでも屋内圏外が多かったり、ビル影で電波が途切れたりした。

◆ ソフトバンクはVodafoneというベースがあったから未だ楽だったが、楽天モバイルはゼロからなので大変だ。コストの関係もあるのだろうが、大型基地局も建てていないようなので地方部や山間部のエリア化は遅れるだろう。

◆ 楽天モバイルは2023年にも黒字化したいと言っているが、かなり難しそうだ。エリア拡大や5Gに対する投資額がかなりの額になると予想される。孫さんは10年でドコモを抜くと言ったが、実際にはauにも及ばなかった。三木谷氏も4位に甘んじるつもりはないと言っているものの、ソフトバンクを抜く事も相当大変だ。

◆ 事業がうまく行けばソフトバンクとの最下位争になる可能性もあり、もしかしたら価格競争的な事が起きるかも知れない。
悪徳行為だろうが何だろうが気にしないというソフトバンクと楽天の戦いが実現すれば、それはそれで面白い。

◆ 楽天モバイル身売り論はくすぶり続ける訳だが、身売りとまでは行かなくても他の資本を受け入れるなどは考えられる。ソフトバンクが競争に疲れたら、楽天モバイルを吸収しようとするかも知れない。勿論逆もあり得るのだが、企業のスケールが違いすぎる。

◆ 2026年4月からはauローミングに頼る事が出来なくなる。あと5年でエリアをどこまで増やせるのかが勝負になる。ちなみにここの山の中は、ドコモとauは通じるがソフトバンクは圏外だ。引っ越してきて4年になるが、ずっと圏外のままである。ソフトバンクは圏外なのでソフトバンクを使う人が増えるはずもなく、ゴルフ場に来る人もソフトバンクは避けるだろう。なので、ソフトバンク的には圏外を解消しなければならない理由がない。わずかな人たちを救済するよりも、わずかな人たちを見捨てた方が商売的に得だからだ。

◆ 果たして2026年にここが楽天のエリアになるのか否か。以前に住んでいた横浜の住宅街は、何故かエリア化が遅れている。住宅街で基地局設置の場所がないのだろうか。他のエリアを見ても低層住宅の並ぶ地域がエリア化されていなかったりする。

◆ 北海道や九州はエリア化予定の場所も少なく、多くはローミングに頼っている。人口密度が低く広大なエリアでは、地上高の高いアンテナで大きなセルを作っていかないと非効率だ。山間部など、その基地局に接続してくる移動機が数えるほどしかないなんて場所も沢山ある。

◆ ソフトバンクは僻地や山間部などをエリア化するのは非効率だ、そうした場所はドコモやauがローミングを提供すれば良いと言っていた。同じ事を楽天がソフトバンクに要求したら何と答えるのだろう。楽天さんは大変ですね、ウチが格安でローミング提供しましょうとでも言うだろうか。

◆ 伊豆市の人口はたった3万人である。約364km2の面積がある。1%の人が楽天モバイルの利用者だとすると、300人のために364km2のエリアを作らなければいけない。そう考えると、加入者数の少ない事業者にとっての設備投資がいかに大変かが分かる。


地価下落(4/3)
◆ 地価が下落している。倒産件数もさることながら、廃業する旅行業者や飲食店が多く、空きビルが増えている。静岡県は全国的に見ても倒産件数が多いらしく、それは観光に頼る地域が多いからかも知れない。

◆ コロナ禍において暢気な事を言っているのは日銀くらいなもので、県内の景気は回復基調だとか何とか。実際には飲食店などの撤退で貸しビルに借主がいなくなり、家賃を下げたところでどうにもならずにビルの売却となる。

◆ 売却されるビルが増えるので相場が下がり、地代も下がる。静岡県内はこうした傾向が強いのかも知れないが、都内でも空きビルが目立つようになってきたという。

◆ 都内のオフィスビルは売り手市場と言われ、空室率が1.5%以下で推移していたそうだ。これがコロナ感染拡大の市況で3%以上にまで上がったという。それでも防災対策などがシッカリしたビルは人気で、少なくとも昨年までは賃料は上昇傾向にあった。

◆ 高値安定かと言われた賃料も、コロナ禍においては下落に転じ、昨年より数パーセント安くなっている。都内のオフィスを拡張する計画があったという企業も、テレワーク推進などで広いオフィスが不用になったという。

◆ 投資用としてビルを所有するオーナーも賃料の下落に頭が痛い。都内のビルの賃料が下がるのは5年ぶりだそうで、これまでは賃料は上がるものと思われていた。
平均賃料は集計する団体によって違うのだが、坪あたり2.3万円〜2.5万円程度となっている。

◆ 空室率の低さからオフィスビルの建設は増加していて、このままの状態が続くと空室率の増加と賃料の下落は更に続くだろう。投資家にしてみれば、今のうちにビルを売却してしまうべきかどうかの判断に迫られる。

◆ このままの状態が数年続くのであれば、損切りして売却した方が得だと考える投資家も多いそうだ。今売却してビルや地価が下がったところで買い戻す。勿論買う人が少ないのだから価格は下がる。しかし将来が見えないので売り払いたい。

◆ 資産を手放す事で、景気が更に悪くなった場合でも倒産の危機を逃れられる。バブル崩壊の頃のようになるのは避けたいと、投資家も不動産屋も思っているはずだ。コロナ倒産は、廃業の勇気が無かった人や企業を襲った。倒産件数が少し落ち着いているのは、早めの廃業によって負債の増加を免れる人や企業が増えたからではないのか。

◆ 土地もビルも下がるとすると投資マネーはどこに行くのか。行き場のなくなったカネは株価を押し上げるのか。

◆ 先進諸国の多くは経済政策だとか国民救済の措置を採る。日本の場合は表向きはアレをやりましたコレもやっていますと言うが、その恩恵を受ける事が出来る企業は少ない。休業補償などでも小規模店は補償金でプラスになるが、大規模店は苦しい。

◆ 余り営業などしていなかった、ライブ配信者の経営する店が、休業補償で数百万円を手にしたと大喜びだそうだ。一方で大型店舗では従業員の給料すら払えない状態で、もはや店を再開できる見込みすら希薄になったと訴える。もう少し真面目にと言うのはおかしな言い方だが、ちゃんとした補償は出来ないものだろうか。


電動動力船(4/2)
◆ 船も電気で動く時代になってくるのか。構内用のタンカーではあるが、電気動力船舶が製造される。モーターは300kW×2基ということで、さほど大型のものではない。

◆ テスラSは375kWのモーターと195kWのモーターを搭載している。ただし最高出力は397kWとされているので、電力供給能力が追いつかないわけだ。バッテリー容量は最大で90kWhだそうだ。

◆ 一方で電動動力船は合計600kW+サイドスラスタ136kWのモーターを、3,480kWhのバッテリーでドライブする。自動車とは桁違いのバッテリー容量だが、外洋に出るほどの航続距離はない。

◆ その昔、原子力船むつという船舶があった。来たるべき原子力時代を見据えたと当時は期待された原子力動力船である。
しかしこれは失敗に終わる。原子炉の出力を上げようとしたところ、放射線漏れの警告が発せられて実験は中止された。

◆ 原子力船むつは電気動力船ではなく、蒸気タービンが動力源だ。原子炉の出力は36MWと大きいが、軸出力は1万馬力(約7.4MW)だった。1969年に完成したこの原子力船は、日本で最初で最後のものとなっている。当時世界には4隻の原子力船が存在した。

◆ 1972年の放射線漏れから修理完了までには19年を要している。修理せずにすぐ廃船にすれば、無駄な支出は必要なかった。
1990年には公開試験を再開、1993年には燃料が取り出され、1995年に原子炉が解体された。

◆ 原子力船から得られたものはいったい何だったのか。それらは、その後建設が加速する原発には活かされなかったのか。むつは大型タンカーが側面に衝突しても、原子炉に損傷を受けない構造だとされた。

◆ 電気動力船は原子力船より余程安全である。ただ原子力や化石燃料に比較してエネルギ密度の低いバッテリーを使うわけだから、航続距離が稼げない。

◆ 太陽電池パネルを甲板全部に設置すると、大型タンカーでは1MW程度の電力が得られる。再生可能エネルギ船では太陽電池板だけではなく風力発電設備を備えたものもある。またエネルギ貯蔵をバッテリーだけではなく、水素に変換して蓄えるものもあるそうだ。

◆ 船舶の場合は大型の設備を搭載しやすいこともあり、今後電動化などが行われる可能性はある。ところがその一方で石油消費量が減少すれば、タンカー自体の需要も減る。タンカーでの石油輸送コストは意外に安いらしく、パイプラインより少し高い(その、"少し"はどの位なのか?)と言われるし、又一方では輸送距離が伸びるとパイプラインは船舶輸送よりコスト高になるとも言われる。

◆ 貨物船の場合は甲板にも荷物を積むわけだから、太陽電池板は付けられない。太陽電池板を付ければ積載量が減少して輸送コストが上がってしまう。かといって、何ヶ月もの航海が行えるバッテリーを積もうとすれば、それも荷室が圧迫されそうだ。荷物の更にその上にソーラーパネルを積む手もあるけど。

◆ バッテリーの場合はエネルギ密度が低いので仕方がないのだが、それでも未来の船は電気で動くのだろうか。大型船では多少の振動を感じる程度だが、フェリーくらいの大きさの船に於けるエンジン音はそこそこうるさい。これが電気動力船になれば、静かなんだろうなと思う。


自動運転技術(4/1)
◆ 自動運転技術の開発が進んでいる。各メーカではACCを更に高機能化している。米国GMの一部車両では、米国の主要道路において手放しでの運転が可能だと言っている。ただし法的な問題などもあって自動運転とは言っていない。

◆ 船舶や航空機のオートパイロットなどのように、移動体密度の低い場所を航行するのは難しくはない。しかし自動車となると、その回りには様々な障害物があり、更にそれらは予測不可能な動きをする。障害物にぶつからないように自動航行するのは大変だ。

◆ 自動運転は自動車だけではなくロボットの分野に於いても研究されている。ロボット掃除機などは衝突を検出して向きを変えるものが多い(超音波センシングで衝突せずに方向転換するものもある)が、質量の大きな運搬ロボットなどは衝突してから処理をしたのでは危険だ。

◆ 物体認識に於ける処理能力は20Tops以上は必要だとされる。この分野で組み込み向けの製品を出荷しているNVIDIAのJetsonXavierは32TOPSの処理能力を持ち、ミッドレンジの製品として位置づけられるという。

◆ これはアマチュアにも容易に手の届く価格であり、これを使った自動制御やロボットなどの製作をしている方も少なくは無い。開発システムなども準備されており、AI関連開発の敷居を下げてくれたとも言える。

◆ そのJetsonXavierを使って自動運転自転車を作った方がいる。もっとも自動運転自転車自体は珍しいものではなく、Googleも実験している。ただ登場する自動運転自転車の多くは自力走行であり、日本においては原動機付き自転車扱いになるため、道路運送車両法に適合させてナンバープレートを取得しなければ公道の走行は出来ない。

◆ 北海道に住む高校生が作った自動運転自転車は、動力源はあくまでも人力だ。ペダルを動かさなければ前には進まない。動力源は人間なのだが運転は自動だ。自転車には自動運転をしてはいけないという規則がないそうで、公道を走っても問題は無いと氏は言う。

◆ 自転車には6台のカメラ、ジャイロセンサやGセンサ、レーザー距離計など多くのセンサと4台のJetsonXavireが搭載されている。これによって周囲を監視し、障害物の動きを検知し、衝突を避けながら設定された目的地を目指すことが出来る。氏は毎日の通学にこの自動運転自転車を使っている。面白いのはハンドル周りで、形状的には普通の自転車と同じなのだが、ハンドルバーを操作しても前輪は向きを変えない。ハンドルバーは単に体を支えるための棒でしかない。

◆ 構造はシンプルで、サーボモーターは前輪の向きを変えるものが1つ、ブレーキ用が1つだけである。その為停車時には車体を足で支えなければ倒れてしまう。海外の自力走行自動運転自転車はジャイロなどを使って停止時にも車体が倒れないように制御しているが、氏に言わせると「そこまで制御するなら自転車の意味は無い」となる。

◆ 氏を悩ませているのは消費電力問題だ。4台のJetsonXavierとサーボモーターは、ピークで300W以上の電力を消費する。現在は電動アシスト自転車用25.2V/13.2AのLi-ionバッテリーを2個搭載していると言うが、それでも家と学校の往復で使い切ってしまうそうだ。今後低消費電力化に力を入れると共に、目の不自由な方向けの自動歩行補助装置を開発すると意欲を見せた。