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過去の雑記置き場


3DのTVはどこに行ってしまったんだろう(7/1)
無人島のすすめ(7/2)
電話リレーサービス(7/3)
薪を作る人(7/4)
適当でも通ってしまう(7/5)
法人事業に力を入れる(7/6)
国際競争力(7/7)
通話料金は下がるのか?(7/8)
TVは衰退していくのか?(7/9)
動物の鳴き声(7/10)
飛ばすのはCMだけではない(7/11)
日本通信は安いのか?(7/12)
SIMロックは禁止されるが…(7/13)
スマートフォン価格の違い(7/14)
なぜDIYなのか?(7/15)
スマートシティー(7/16)
キャリアショップとは?(7/17)
変わった形の家(7/18)
日本では作れない金属(7/19)
5Gのエリアカバー率(7/20)
流動性が増加しない理由(7/21)
こだまが出ない訳(7/22)
固定資産税がゼロの土地(7/23)
24Vが欲しかった(7/24)
LINE離れが分かる気がする(7/25)
年間契約(7/26)
事業者モデルのあり方(7/27)
Spigenのケース(1)(7/28)
Spigenのケース(2)(7/29)
対日感情(7/30)
ATMからコード決済(7/31)


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ATMからコード決済(7/31)
◆ ATMと言ってもautomaticteller machineではなく、その昔存在したAsyncronous TransferModeである。固定長のデータをコンテナに詰め込んで送るような、データ伝送の仕組みだ。

◆ 1990年代、NTTはATM交換機で高い技術力を誇っていた。ATMとISDNが世界を征するみたいな時代だ。ところがTCP/IPが登場するとATMは一気に駆逐されてしまう事になる。NTTはATM上にIPパケットを流す仕組みなどを考案し、信頼性と秘匿性が守れると主張した。しかし安価で便利ですぐに使えるIPは瞬く間に世界に広まった。

◆ NTTは思ったに違いない、つなぐだけで使えるネットワークなど、いつどこでつながらなくなるかも知れない、そんなものは使えないと。確かにそれはそうで、建前上はダイナミックに接続経路が変更できるとは言うものの、少なくとも以前は殆どルートは固定して設定されていた。

◆ なのでどこかのルータが壊れれば、膨大な数のパケットが行き場をなくしてしまう。それが今ではネットワークそのものも、ネットワーク機器も、ネットワークの考え方も信頼性を重視するようになった。

◆ Felicaとコード決済も同じ様なものだ。信頼性と秘匿性を持ったFelicaに対して、特別な実装無しに使い始める事の出来るコード決済。確かに色々問題はあるのだが、何より簡単だから良いじゃないかと言うところがATMに対するIPみたいな感じがする。

◆ より簡単で安価なものが普及するのは自然であるとも言える。その一方で高価格だが高性能を求める、求めなければならない事もある。

◆ 中国ではコード決済の信頼性や安全性が疑問視される。不正行為に対する保護が十分ではなく、コード決済よりも顔認証の方が信頼性が高いという意見もある。しかしコロナ禍におけるマスクの使用増大で、顔認証自体が廃れてくる。

◆ Appleは指紋認証を復活させようとしていたようなのだが、果たして次期モデルに搭載されてくるのだろうか。ワクチン接種によってマスク必須の文化が過去のものになろうとしている今、顔認証だけで良いじゃないかとの話もあるそうだ。

◆ 5Gはどちらなのだろう。利用者が感じるメリットは通信に高速性くらいなものだが、それは5Gにしなくても4Gの規格を少し変えただけで実現できる。と言うよりも、理論速度近くまでスピードが出れば1.7Gbpsにもなる。5Gでの通信速度が400Mbpsだ500Mbpsだと言っているが、現状のLTEでも実現可能な速度なのだ。

◆ その一方で消費電力の増大や基地局ロケーション問題など、多くのリソースを必要とする。これはより簡単でより安価な技術になっていくのだろうか。

◆ レコードがCDになり、そして今はメモリーを記憶媒体とするオーディオプレーヤなりビデオプレーヤが一般的だ。HDDすらSSDになるのだから、もはや回転ものの出番は限られる。半導体メモリの価格低下速度は著しく、せっかく開発されたBDの影をも薄くしてしまった。

◆ 物理媒体で売られる映画や音楽ソフトとすれば、媒体の価格が安い事とプレスで作れる事が重要になる。量産性という問題だ。しかし物理媒体で売られるソフト自体の需要が低迷する中では、量産性云々も余り関係なくなってしまう。


対日感情(7/30)
◆ 隣国同士は仲が余り良くないと言われることがある。イギリスとフランスなどもそうだ。対日感情が悪いのは韓国や中国で、韓国は政府が反日体制を採っている。しかし一韓国人が日本に対してというか、日本人に対して良くない感情を持っている人が特別多いとは思えない。

◆ 韓国内に日本製品は溢れているし、日本人だからと言って差別を受けることもない。店に行けば良い偽物があるよと案内されるし、焼き肉店では店員さんは日本語で話しかけてくる。今は違っているかも知れないが、駅名や地名の英語表記がないのは不便に感じたが、日本人旅行者が韓国で危険を感じる場面は多くはないと思う。

◆ 中国は国民レベルでの対日感情が良くないと感じた。ただしこれは都市にもよるので一概には言えない。日本で言うと、東京と大阪で外国人に対する見方が違うようなものだ。個々の中国人が日本人を良く思っていないので、何かと不便を感じる。店に行っても相手にされないとか、日本人には売らないよと言われるとか。

◆ 一方で日本人観光客の多い町だと、日本人であるよりも一人の客であると見られる。店員は日本語を話し、色々なものを勧めてくる。観光客慣れしていると言えばそうだが、町中には日本語の看板が溢れる。

◆ 台湾はもう少し文化を感じる。中国や韓国は発展途上のアジアの国(産業や経済の話ではなく、文化や民度という点で)を感じる訳で、それはベトナムだとかタイランド或いはフィリピンと同じように見える部分がある。

◆ もっともベトナムやフィリピンやタイランドで反日感情を意識させられたことはなかったけど。台湾の街中は中国の発展版みたいな感じなのだが、人々の意識がもっとグローバルというか米国に近いというのは少し違うのかも知れないが、日本人だからと言って特別な意識は持たれない。

◆ 日本人にしても昭和の時代であれば、珍しい?外国人を見かけたら指を差した、というのは大げさかも知れないけれど視線を向けたと思う。中国などではそ傾向があって、日本人自身が日本人であることを意識させられる場面がある。

◆ 台湾ではそんな感じを受けることもなく、普通に街を歩き普通に買い物が出来る。日本の小売産業なども多く進出しているので、見慣れた名称を見る機会も多い。ただ街中の店で日本語が通じるかと言えば、韓国や中国よりも通じない。

◆ 香港は中国化によって自由が奪われつつある。一つの中国を目指す中国政府は、独立した思想を認めたくない。台湾は小さな国なので、中国に攻められればすぐに負けてしまうはずだ。経済的にも国内産業規模としても、台湾は小さい。それでも中国の圧力が及びにくいのは、台湾の独立性や国際性が勝っているからだ。

◆ 台湾の存在を良く知らなくてもTSMCやASUSは知っていると思う。台湾の主要産業はこれら電子機器、化学、機械などとなる。台湾は九州より少し小さな島で、約2.3千万人が暮らす。台風による被害を受けやすい土地柄で、浸水被害などは毎年のように出る。
台風による停電もあり、納期遅延の言い訳に"停電したから作業が出来ない"という言葉が出てくる。


Spigenのケース(2)(7/29)
◆ GALAXY A7は手帳型のケースに入れている。これだと全面が保護されるので、扱いを更に雑にしても問題ない。ただし厚みが更に増える事、車に付けるときなど、他のホルダーにはそのままでは装着できない。TPUやポリカーボネイト、PETなどのケースであればそのまま装着が出来る。

◆ ポリカーボネイト製などでは薄さを誇るものもある。0.5mmだとか0.3mmだと書かれているが、実際にはもっと厚い。カタログを飾るために一部分だけ薄く作り、そこの厚みを表示しているのだと思う。

◆ 手帳型ケースの中に入っている、スマートフォンを固定するためのカバー的ものが厚さ1mm位だ。GALAXY A7を入れているケースの内部の部品は柔らかいが、衝撃吸収能力がどの位あるのかと言われると、何ともな感じのものだ。手帳型ケースの場合は周りが厚いので、内部のパーツはスマートフォンを固定するだけのものだ。

◆ Spigenには色々なシリーズがあるようで、iPhone用などは選択肢が多い。まあどこが違うのかと言われるとこれまた微妙だったりするわけで、特に能書き的機能の部分など何をどこまで信じれば良いのか。

◆ Spigenの本拠地は米国なのかも知れないが、元々は韓国の企業だ。製造は韓国国内で行われていて、当然のことながら並行輸入品の方が安い。Spigenの前身は携帯電話関係のアクセサリ製造メーカで、2004年頃の操業だそうだ。その後2013年にSpigenとして事業を拡大すると共に社名を変更したとある。

◆ 最近はガラスフィルムにしても、紫外線硬化樹脂で固めてしまうものだとか、ケースも背面がガラスで出来ているものなど色々ある。これにしても、比較テストでもしない限り何が良いのか悪いのかが分からない。

◆ ケースに関しては様々なテストがされている。こちらではSpigenは安いけれど余り強くないと言っている。こちらでも同様にiPhoneは壊れた。ポリカーボネイトのような固いものよりも、TPUやシリコンの方が衝撃吸収力が高いが、SpigenはTPU製で耐衝撃性を売りにしている。アラミド繊維のケース(PITAKA)は落下テストに耐えず、iPhoneは激しく損傷した。極薄ケースは材質によらず耐衝撃性が低い。

◆ 力を吸収するためには、それ自体が変形して力を逃がす(熱に変える)必要がある。
無限に固くて全く変形しないケースがあったとすると、スマートフォンは(落下時には)スマートフォンがケースに衝突して壊れる。一部分だけに強い力が加わる事は防げるだろうが、衝撃が吸収されないのだから一番弱いところが壊れる。

◆ 自動車の衝突安全性を見ればそれは分かる。自動車という固くて丈夫な中に居る人間は、自動車が変形破損しないと衝撃が伝わり、損傷を負う。クラッシャブルゾーンはそこが変形する事によって、人間に伝わる衝撃を吸収する仕組みだ。

◆ バッグの中に放り込んで持ち歩くような場合は、手帳型ケースが良いとは思う。ガラス面も露出しないので気を使う事が無い。蓋部分の開閉で自動的にスリープ解除を行う仕掛け付きのもの(スマートフォンの機能にもよるし、それ用のアプリを使う事で実現できる場合)もある。


Spigenのケース(1)(7/28)
◆ Xperia1はイヤフォンジャックがなくなってしまったので、XperiaXZ Premiumの時に使っていた、イヤフォンジャックにアダプタを差し込んでストラップを付ける事が出来なくなった。このイヤフォンジャックの利用はそこそこ強度もあって便利なものだ。ゴムをネジで締めて潰して抜けにくくするような、石膏ボードのアンカーみたいな構造である。

◆ ケースを使うのは好みではなかったのだが、ポケットから落ちそうになったスマートフォンや携帯電話が何度もストラップに助けられていた現状を考えると、何も付けずに使うのは躊躇われた。

◆ 実はこれ、高所恐怖症にも関係している。何かが不安定な状態で落ちそうになる所を見るとか、想像すると余り気分が良くないのだ。自分が落ちるわけではないのだが、落ちそうだと思うと、恐怖ではないのだが感じるものがある。

◆ そこで透明なTPUのケースを買ってみたのだが、どうにも違和感があった。それまでケースを使っていなかったと言うこともあるのだろうが、なんか違うなと言う感じで。そこでSpigenの黒いTPUのケースを使い始めた。

◆ TPUケースは簡単に熱で加工が出来るので、穴を開け、ストラップの紐の厚み分の溝を付け、ストラップを付けた。付けた部分は強度が下がるので心配はあったが、切れてしまうこともなく使い続けられた。

◆ Spigenのストラップホール付きケースも、自分で熱で加工したものとほぼ同じ構造だ。その部分だけが薄くなっているので強度の心配はあるが、自分で作ったものも大丈夫だったのだから大丈夫だろうと、比較の方向が逆だが、そう思う事にした。

◆ TPUが薄くなった部分に金属でもインサートしたら強度も高まるのにと思うが、まあコストの問題はあるだろうな。一発で加工できなくなりそうだし、金属を入れるとすると長さの検討も(ミリ波の関係)必要だ。

◆ Xperia1 IIIに関してはBlogにも書いたが、イヤフォンジャックを使おうかケースを付けようか迷ったのは事実だ。スマートフォンの厚さは8mm位だが、ケースを付ければ1cmを超える。メーカーが必死になって薄く作ろうとしている、その努力を無にするようなものではないか。

◆ 以前にも書いたが、ケースを付けている事に慣れるとどうしても扱いが雑になる傾向がある。そんな事もあってXperia1 IIIにもSpigenのカバーをかぶせる事にした。今度はストラップの取り付け穴が開いているので、加工の必要は無かった。

◆ 最近は薄手のケースもある。0.3mm位のものなどケースと言うよりフィルムみたいな感じだ。0.6mmとか0.7mm位になると、材質にもよるけれどペラペラではなくなる。落下に耐えるようなものではないと思うが、傷からは守れる。

◆ 薄いものでも強度を売りにしたものがあるが、衝撃を吸収するためにはそれ自体が変形するとか、或いは全く変形しないとか、そんな特性が求められる。アルミ製のバンパーだとかアルミ製のケースも未だに売られているが、サイドフレームをアンテナとして使う事が多くなった最近の設計で、そのアンテナに金属物質をかぶせてしまうのはどうかと思う。


事業者モデルのあり方(7/27)
◆ 現状では分離プラン推進により、その事業者との契約の有無にかかわらずスマートフォンを販売しなければいけない。しかしここにはいくつかの歪みも生じている。

◆ 契約者以外に端末を販売しても儲からないから売らないという、ショップの問題は以前にも触れたことがあるのだが、これは本質では無い。儲からないのならば、端末販売自体をやめればいい話だからだ。Aさんには売るけれどBさんには売らないよと言うことをダメだと言っている。

◆ もう一つは端末と契約の絡みが解消されていないことだ。5G端末を買うと5G契約にさせられるが、SIMフリー機ならば契約は関係ない。ソフトバンクはIMEIロックを行って、自社販売のスマートフォン以外は使えないようにしていた。その後iPhoneに関してのみはSIMフリーのものを使用可能にしたが、Androidはダメだった。現在は機種変更扱い(3,300円の有償)で使用できる場合がある。

◆ SIMロックは禁止されるがBANDロックとも言える事業者仕様は解消されない。細かなことで言えば事業者アプリの問題もある。全てが同じでは無いとは思うが、事業者アプリの中にはその事業者の回線に接続しないと設定が出来ないものなどもあり、設定しないとエラーが出続ける。

◆ SIMロックを禁止すれば他の部分で制限をかけようとするわけで、分離プランの推進を考えるのならば事業者モデル自体を禁止してしまった方が手っ取り早いし、端末価格という面でも有利になる。iPhoneにしてもSIMフリーモデルの方が安いのだから。

◆ こうした意見に反対なのは石川氏だ。事業者が企画するスマートフォンは魅力的であり、それを非契約者に売る事はないと主張する。そのスマートフォンが欲しいからその事業者と契約するという、確かにそれは商売としての一つの方法ではある。

◆ これは、特定のモデルのスマートフォンを使いたいが、その事業者とは契約したくない、そういう人を制限しろと言っているようなものだ。非契約者への販売も行いますよ、でもウチに乗り換えた方がこんなに魅力的ですよ、料金も安いですよと競争が起きれば問題は無い。

◆ 石川氏の論は縛りを強化しろと言っているようなものであり、それは本質での競争を阻害する。まあ石川氏は分離プランにも反対しているようなので、縛り推進派なのかも知れないし、或いはApple税賛成派かも知れない。

◆ 事業者モデルを買うメリットは、各種値引きや割引の対象になることと、残価設定ローンが組めることだ。端末保証などは独自のものもあるし、今後販売店などが残価設定ローンを扱うようになれば、SIMフリー機のシェアが増大する可能性がある。

◆ 残価設定ローンにしても、非契約者でも組めるわけだから、残価率の高いローンを組みたければソフトバンクショップに駆け込めば良い。少なくともiPhoneであればBAND問題は無いはずなので、この点で自由度は上がっている。ただ実際に、例えばドコモ契約者がソフトバンクでiPhoneを買うのかというと、やはりそれは違うのかなとも思う。

◆ 総務省としては、究極の分離プランは事業者に端末を売らせないことだと考えているのかも知れない。規制を設けてもその隙を突こうとする事業者に対して、何としてでも法を守らせたいとする。


年間契約(7/26)
◆ 移動体通信事業者の2年契約はいつ始まったのだろうと調べてみると、2007年にソフトバンクがホワイトプランでこれを導入し、違約金システムが定着したそうだ。

◆ ソフトバンクは大量のばらまきによって加入者を集めるも、撒き餌がなくなればソフトバンクを去って行く。そこで契約縛りを導入し、容易に解約が出来ないようにした。その後更には縛り期間の延長や、契約縛りのみではなく割賦縛りを行い、その双方の解約可能タイミングを微妙にずらすことで、解約すれば必ず支払いが発生するように工夫した。

◆ こうした努力によりソフトバンクの解約率は一時的に低く抑えられ、解約率が下がった下がった下がったと決算の場で自慢げに数字を見せた。ドコモは長期縛りまでは真似はしなかったが、2年契約は導入した。

◆ 縛られる代わりに安くするよと言うのが餌であり、その代わり途中解約では高額な違約金を課す。実は一時的に契約縛りがなくなった時期もあった。継続利用期間が10年を超えた場合は、年間契約を行わなくても料金が上がらなかった。

◆ しかしこれも途中でなくなったというよりも、再び縛り付き契約にさせられた。ドコモに限らずではあるが、端末を購入するとその時点の料金プランに変更されてしまうことがある。ドコモの場合は契約変更でも契約期間がリセットされないが、ソフトバンクはこの時点で再度2年縛りがスタートする時期があった。今もそうかも知れないけど。

◆ 分離プランとなってからも同様で、5G対応モデルを購入すると自動的に5G契約にさせられる。ただしSIMフリー機などを買えばその限りではない。こうして契約が自動的に変えられた事で、いつのまにか10年超の契約期間があるにもかかわらず年間縛りが復活したのだ。

◆ ドコモは新料金プランを契約すると、法にしたがった違約金額(千円)になったが、旧来の契約者は新料金プランに変えたとしても、約1万円の違約金額はそのまま引き継がれていた(違約金保留問題)。契約プランは端末購入で変更を必須とするのに、違約金額は変更しないというあくどさだ。だが総務省は黙っていなかった。他社同様にしろとの指導により、ドコモも違約金額を下げざるを得なくなった。

◆ 契約縛りにしても割賦縛りにしても、元はと言えばソフトバンクである。割賦縛りを自画自賛した孫さんは、BM特許を取りたいくらいだと語った。そして多くのマーケットがそうであるように、悪が善を駆逐する流れとなり、それが今に続いている。

◆ 契約者をカネで買わなければならないのは、事業者として本質部分での魅力に乏しいからだ。カネで買った加入者を強烈な縛りでつなぎ止めるのも同様である。しかし様々な縛り規制が行われた結果、ソフトバンクの加入者数は大きく減少した。

◆ そこに追い打ちをかけようとするのが楽天モバイルで、ソフトバンクもLINEモバイルの旧契約者を一部条件で無料にするなど、解約阻止に動いた。ソフトバンクと楽天モバイルが底辺での戦いをどう演じるのかは見物ではあるが、場外乱闘の行方も気になるところである。場外乱闘を得意とするソフトバンクと、コンプライアンスの欠片もない楽天モバイルの戦いだ。


LINE離れが分かる気がする(7/25)
◆ 若者がLINEに興味を失ったきっかけは、通知がウザいというもの。様々な企業アカウントに登録した結果、収拾が付かなくなったというわけだ。

◆ メッセージフィルタ機能などがあれば良いのだが、現状で実装されていない。私にしてもLINE系のいくつかのサービスに登録しているだけなのだが、相当面倒に感じている。

◆ 通知はOFFにしているので音が鳴るわけではないが、通知の数は表示される。それが要らぬ通知なのか必要なものなのか、見なければ分からない。ブロックしてしまうのも手なの だが、常に不要な知らせが来るわけでもないのが厄介だ。

◆ LINE PayとかLINEクーポンの宣伝というかお知らせみたいなものが来るが、プッシュ通知は必要ない。見たい時に見られればいい話で、一々プッシュしてくるのは邪魔なのだ。結局の所必要なものよりも不要な通知の方がずっと多くなっている。

◆ 通知バッジの数字が数百になっている人もいると言うが、放っておけばそうなる。かといって一々既読にして表示を消すのも無駄な時間だなと思う。LINE離れはLINE自体が招いたわけで、同じとは言わないのだが楽天spamと似ている。

◆ LINEは宣伝効果を上げるために、あえて不要なお知らせの類いを取り除く機能を付けないのかも知れない。でもそれによってLINE自体の利用率が下がるのはどうなのだろう。

◆ 迷惑度の高いのはLINEクーポンとLINE証券だ。株取引をやっている方からすれば毎日数通のトークを読むのは苦にならないだろうが、私が持っているのはタダで貰った株だけだしなぁ。ブロックするかな。

◆ LINEクーポンは、クーポンを見ていたら登録されたみたいな、たぶん登録しちゃったか、させられてしまったのだろうが厄介だ。クーポンが大量にありすぎて探すのが面倒だし、やっと探しても割引率がたいしたことないみたいな。10円をも惜しむというのなら探しまくれば良いし、クーポンのあるものを買う事で年間いくら得する、みたいに楽しめればそれも良い。それ以外だと、やっぱり不要な類いかなぁ。LINE Payはブロックして良いのかな。LINE Payを使うときだけ解除すれば良いかな。LINE系を排除するだけで、相当静かになるのだ。

◆ LINEの話ではないのだが、Twitterアプリが今ひとつ上手く動作していない。通知設定は正しいのに、その通りに行かない。
欲しい通知が通知されず、要らぬ通知は切っても通知され続ける。いったんアプリを消して入れ直せば直るかも。と思いながらまあいいやと諦め半分である。Twitterアプリによる通知設定と、スマートフォンの設定→アプリと通知での設定、これってANDなの?ORなの?みたいな。

◆ スマートフォンの画面や通知を頻繁にチェックする方ではないので、自分の欲しい情報に対する通知だけを見たいのだ。
何でもかんでも通知が来れば、それはノイズでしかなくなってしまう。そしてその通知の重要性は人それぞれまちまちだ。

◆ LINEに関してはメッセージ通知Proで、少なくとも通知音の厄介さからは開放された。通知領域で意外に場所を取るのがGmailだ。これも設定でタイトルだけの表示とか出来るのかも。メールの中身はアプリを開いて見ればいい話なので、それで通知領域が埋まってしまうのは無駄な気がする。


24Vが欲しかった(7/24)
◆ 中学生くらいの時だったか、或いは高校生になっていたかも知れないが、TV用のアナログICを動作させるために24Vが必要だった。12Vで動作するトランシーバに組み込みたかったのだが、24Vがない。今なら24V出力の昇圧コンバータを買ってくれば良いのだが、当時は売っていたとしても高くて手が出せなかったと思う。

◆ さてどうやって電源を作ろうか。電源を作るというと、トランジスタの発振器とトランスの組み合わせである。今のように高周波で発信させてフェライトコアのトランスを使うという時代ではない。何しろDC-ACコンバータでさえ50Hzのデカいトランスが使われていた時代だ。

◆ インバータだけではなく、電源トランスと言えば全てが50Hz/60Hz用だったのだ。
しかし24Vを作るのに大型のトランスを使うというわけには行かなかった。そのトランシーバに内蔵できなくなってしまうからだ。

◆ で、結局何をやったかというとオーディオ用の出力トランスを使った。コレクタ側が数百Ωでスピーカ側が8Ωみたいなアレである。と言ってもスピーカ側から出力を取ったわけではない。トランスを使ったプッシュプルのアンプを組み、プッシュプル両側のコレクタから信号を取って整流した。

◆ 整流用のダイオードも電源用では速度が遅く、スイッチング用か何かを使ったんだったかな。電流は数十mA取れれば良かったので、小型のダイオードが使えた。
発振器の出力を倍電圧整流するよりレギュレーションが良かった気がするのだが、そう思っただけかも。

◆ スイッチング電源というものにはじめて触れたのは、SONYのオーディオアンプだった。SONYはスイッチング電源とは言っていなかったけど。調べてみると1979年に発売されたもので、パルス電源と呼んだらしい。このアンプの後継機だと思うのだが、中古が安く出ていたので買って来たような気がする。

◆ パルス電源の他にも、超音速熱伝導ヒートパイプなるものも搭載されていた。入力線には無酸素銅線を使うなど、それっぽいものに仕上がっていたようだ。誤記に違いないのだが、パルス電源の電圧変動率は、入力電圧が0V〜120Vまで変化しても1%以下なのだそうだ。0Vでも動くんだ…
◆ スイッチング周波数は20kHzとなっている。それまでアンプと言えば大きく重いものだったのだが、SONYのこのアンプは軽かった。しかしその後スイッチング電源搭載のアンプは余り見かけない。いわゆるミニコンポみたいなものでも、そこそこの大きさと重さの電源トランスが使われていた。

◆ 測定器はトランス式の電源が多かったが、ディジタル制御機器などはスイッチング電源全盛にだった。というか、組み込み機器などにスイッチング電源を入れるのは当たり前のような感じだった。その後スイッチング周波数の高周波化でトランスは小さくなり、やがて50Hz用のトランス自体を見かけることも少なくなった。

◆ スイッチング電源がもし無かったとして、PC用の多出力電源をシリーズパスで作るとしたら大きくて重いだろうなと思う。何しろ数百ワットの出力が必要なわけだから。更には低電圧大電流になるので、効率も上がらなくなる。PCの電源だけではなく、スマートフォンの充電器もさぞかし大型の機械になっていたことだろう。


固定資産税がゼロの土地(7/23)
◆ 山を買ってそこに住む人も、今や珍しくはない。山林の価格は安く、もしも狭い土地(数百坪)が買えるとすると、固定資産税がかからない。固定資産税は30万円が免税点だからだ。600坪/30万円の土地であれば固定資産税がかからない。

◆ ただしそんな"狭い土地"が都合良く手に入る訳ではなく、山を買うとなれば数千坪以上が普通なのだとか。
伊豆半島でも限界集落的な所はあって、かつては椎茸栽培などが行われていた跡地であり、そうしたところはタダに近い価格で土地を取得できる。

◆ そんな、固定資産税のかからない土地に小屋を建てて住む人が居ると言う。高齢化で減少したと言われる猟師の免許を取り、鹿や猪を打って売る。地域にもよるが鹿の買い取り価格は1〜2万円だそうだ。

◆ ただし散弾銃で撃つと損傷が激しくなり、商品価値が低下するのだそうだ。伊豆市などでは人間の数より鹿の方が多いと言われているくらいだし、毎年数千頭を捕獲してもなお数は増え続けている。

◆ 食用として鹿を撃つ場合は、早く血抜きをしないと肉が不味くなったりするそうで、猟師としての腕が必要らしい。山から動物を運び出すのも力仕事で、猟師が減るのも無理はないと言ったところか。

◆ 猟師としての仕事以外だと、間伐材を薪として売るのが儲かるそうだ。
ホームセンターやネット販売などで、年間数百万円は売れるというのだからマーケットは大きい。木は無限にある訳ではないが、山の整備という事で、伐採でお金を頂き、木を売ってお金を頂と、利益は上がる。

◆ ただしこれも、山から木を運び出すという大仕事が待っている。働かざる者食うべからずではないが、動物を運ぶのも木材を運ぶのも大変だと思う。クローラーの付いた木材運搬車というものがあるようで、木こりや猟師で得た収入で運搬車などを買って効率を上げるそうだ。

◆ 町から山に登ってくる途中でも、小型の自走式運搬車で木を運んでいる方が居る。斜面をうまく利用して、運搬車から軽トラックに木材を移動する。小型の運搬車でも300kg位の木が乗せられるそうで、かなり急な斜面も上り下りしている。

◆ 大がかりな伐採現場だと、大型の重機が入って木を運んだりしている。以前にも書いたが、ブルドーザーが山の斜面に道を造りながら進んでいくみないな、中々ダイナミックな光景が見られた。

◆ 猟師と木こりで年間数千万円を売り上げる人を知っている。人を雇っている訳ではなく、自分一人で作業をしている。
毎日山に出る訳ではなく、狩猟のシーズンと木こりのシーズンだけ山に入るのだそうだ。

◆ 山に入らない時は薪割り機を使って丸太を割って薪にして、棚に並べて乾燥させる。シーズンになればそれをどんどん出荷する。労力はかかるけれど材料費がタダなので儲かると言っていた。最初は軽トラックで運んでいたようだが、やがてユニック付きのトラックを買っていた。
木が沢山あるから椎茸栽培にもチャレンジしたいと言っていたので、今頃椎茸商売もしているかも。


こだまが出ない訳(7/22)
◆ 三島駅に停車する東海道新幹線ひかりもあるのだが、大抵は停車しない。そこでこだまを使うことになるのだが、乗り換え案内系のページではこだまが出ない。

◆ 例えば14時57分発15時55分着のこだまに飛び乗ったとする。しかしこの車両は乗り換え案内ページには出ない。何故かというとその後に発車する15時03分発のひかりが途中でこだまを追い越し、15時45分に三島に着くからだ。

◆ こだまだと58分かかる旅客時間が、ひかりなら42分に短縮される。よって、普通の人はひかりを使うであろうと言うことで乗り換え系のページには表示されないのではないか。

◆ 普通に考えると、わざわざ遅い電車に乗る人はいない。ひかりなら3つめの停車駅が三島だが、こだまだと各駅停車なので5つ目になる。なのでこだまに乗る人は小田原や熱海を目指す人が多くなるわけだ。

◆ 以前はYahooの乗り換え案内はこだまも出たのだが、今やってみたら出なかった。こだまも出るのだが、それは代替手段のない列車のみになる。より速い列車がある場合は、それが優先される。

◆ 新幹線時刻表を見れば当然載っているので、到着時間を調べることは出来る。
しかしそれ以外で調べることが出来なかった。もしかしたら細かな設定の出来る乗り換え案内のサービスがあるのかも知れないが、少なくとも私は気づいていない。

◆ コロナ禍において空いている電車に乗りたいみたいな事はあると思う訳だが、そう言う人は少ないのかな。電車が来たから乗っちゃおうという人も少ないのかも知れない。出発時間と到着時間を見て、電車は計画的に乗りましょう、みたいな。

◆ 三島から修善寺までは単線の電車に乗るのだが、接続が悪い。単線故に本数は多くはなく1時間に4〜5本しか無い。
この乗り継ぎの悪さが、ひかりに乗ろうがこだまに乗ろうが修善寺までの到着時間が変わらない原因になる。

◆ 希にひかりに乗る事で1本前のローカル線に乗れる事もあるので、そんな時はラッキーだと喜ぶ感じだ。東京近郊のように電車がどんどん来る訳ではないので、時刻調べが必要だ。東京近郊だと、それこそ長距離の移動以外で時刻を気にする事は多くはない。

◆ 東海道線とか横須賀線は、山手線や京浜東北線のように本数は多くはないが、日中であれば不便を感じるほど待たされることもない。横浜の場合は東海道線でも横須賀線でも来た方に乗れば良いので楽である。

◆ 今も運行しているのかどうか分からない(コロナ禍でスケジュールが変更されている可能性もある)が、修善寺から新宿までのバスがある。運賃は新幹線の半額程度だが、時間は3時間ほどかかる。高速に乗ってしまえば速いが、伊豆半島から高速入り口までにはバス停もあるので、ノロノロと1時間ほど走る。このバスは1日1往復しかないので、予定を立てないと乗れない。

◆ 高速バスがあると、何となく田舎だなぁと思ったりする。長岡温泉とか伊豆ビレッジとか、伊豆温泉村のバス停があるので、バス旅行客向けの交通手段だと思う。
ただ乗り慣れると(必ず座って行けるし乗り換えもないので)楽だという人もいて、東京方面に行くときはバスに限ると言っていた。


流動性が増加しない理由(7/21)
◆ 総務省にしても公取委にしても、MNOの乗り換え促進のための施策を考えている。流動性が低下した原因はiPhoneのキャッシュバック競争がなくなったからだ。乗り換えによってiPhoneがタダで貰え、更に高額なキャッシュバックがあるとなれば、面倒な手続きも厭わない。

◆ しかし値引き制限などで、今は事業者を換わったとしても端末代が2.2万円しか得にならない。事業者はFTTHや電気、その他での囲い込みを行っているので携帯電話契約だけを変えるというわけに行きにくい。

◆ 携帯電話契約で縛れなくなった各社は、携帯電話を解約するとFTTHも自動解約ですよ、不便ですよと引き留める。
更にはそのFTTHや電力契約に違約金を設ける。料金が得になるからとセット契約をしてしまうと、その契約期間の違いなどから解約が難しい。

◆ 事業者に愛着がある人がいるかも知れないし、消去法的に今の事業者に行き着いた人がいるかも知れない。少なくとも街中に於いては、ドコモもauもソフトバンクも余り変わらない。

◆ 幹線道路は良いのだが、伊豆半島は山ばかりなので、山越えの道路ではソフトバンクは圏外になる。県道などを走っているとauとドコモの基地局が道路沿いにいくつもある。山陰になったりするので基地局数を増やさないと集落や道路をエリア化できないからだ。

◆ そしてエリア化したからといって多くの人がその恩恵を受けるわけではなく、1時間に何台かの車が通る程度でしかないのでは、投資効果は低いといわざるを得ない。そうした場所もエリア化していくことで、結果として加入者を増やしていると言える。

◆ 価格が同じでサービスの質が良ければ、人々はサービスの良い方に行く。そしてあるところでバランスする。それが今の状態だ。総務省が流動性を上げようとするのは、このバランスを崩したいのだろうか。

◆ 3事業者の加入者数を等しくしたいのか?それともソフトバンクを潰してしまいたいのか。ソフトバンクが加入者を集めたのは高額キャッシュバックを続けたからだ。加入者をカネで買えば加入者が増え、それを辞めたら加入者が減る。ただそれだけである。

◆ 高額キャッシュバックの禁止や契約縛りの禁止もソフトバンクにとってはネガティブ要素だ。総務省は第一次分離プランをソフトバンクに潰されたから、総務省に火を付けると脅されたり、訴えるぞと言われたりしているから、流動性の名の下にソフトバンクイジメをしていたりして。

◆ 楽天はスマートフォンの値引きのみではなく、契約することによってポイントバックを行う施策をとる。しかも契約しても使わなければ料金がかからない。それこそクレジットカードのポイントバックと同じだ。しかし、それでも中々加入者が増えてくれない。楽天はMNPでの加入で更にポイントを積み増すよといっている。

◆ 楽天が潰れないように、JPに出資させた。しかしそれを裏切るかのように中国企業からも出資を受け、JPは顔に泥を塗られたと文句を言ったのだとか。これでJPの総務省に対する立場は強さを増したのかな。


5Gのエリアカバー率(7/20)
◆ ドコモは2024年には5Gのエリアカバー率を80%にまでしたいとする。カバー率80%は今の楽天モバイル程度であり、どこででも使える状態とはほど遠い。現状ではエリアエッジ問題も発生しており、ドコモは対策を講じるという。

◆ カバー率80%から現在の4G並のエリアにするには、その後数年かかるだろう。4Gの停波となれば4G用の周波数の転用も行われるのだろうが、これはドコモに言わせると"なんちゃって5G"である。そして5Gのカバレッジが広がった頃には、6Gの声が聞こえてくるはずだ。

◆ 5Gは低遅延だと言っても、有線系を通せばそこがボトルネックになるとドコモも言っている。そこでローカル(というのかな?)ネットワーク内に通信相手となるサーバ群を置く取り組みも行うらしい。

◆ 結局の所距離が離れていれば伝送に時間がかかる訳で、それは電気の伝わる速さが有限だからだ。低遅延だ低遅延だと言ったって、通信相手が月にあったら通信時間は1秒以上かかる。

◆ 2024年頃にはドコモもコアネットワークの仮想化を行うとする。現時点ではパフォーマンス的に難しいところがあるとしながら、年々向上する処理能力を活かしてシステムを更新すると言う事だ。

◆ ソフトバンクもNVIDIAのGPU等を利用した仮想化の開発を行っている。
ソフトバンクも現状では難しいとしているが、将来的には仮想化に動くだろう。仮想化によるコストダウンが具体的に見えてくるのはまだ先だとは思うのだが、新しいシステムへの対応の容易さなどは制御のソフトウエア化が有利に働く。

◆ 制御系の集約が進んだところで基地局やアンテナは設置が必要になる。広帯域を確保するには高い周波数帯が必要であり、高い周波数は移動体通信用として使いやすいとは言えない。そうは言っても新技術が高速性を謳い続ける以上、より高い周波数帯を使うようになる。

◆ ミリ波帯LCXみたいな仕組みも考えられている。しかしセル半径を大きくすればパフォーマンスが落ちやすくなる訳で、その辺りも難しい。地上系に関しても、ルータが600Tbps位までしか対応できない現状で、無線区間ばかり速くなってもダメだ。

◆ これもドコモネットワーク内に通信相手を置く、PROXYやクラウドみたいな感じになるのかも知れない。しかし遠隔医療などを考えると、信号は一度はインターネット上に出ていく必要がある。勿論専用線でつなぎまくる方法もあるがコストが嵩む。

◆ ローカル5Gの利用なども進んでくると思うが、ローカル5G等に於いて5Gのメリットが活きてくるのかも知れない。今は廃れた感もあるがUWB的な利用も(低消費電力化が出来れば)ある。

◆ 大容量通信というと映像系がある訳だが、映像系はその信号処理自体に遅延があるので低遅延でなくてもかまわない。技術開発として低遅延大容量化は進むと思うのだが、その具体的用途は中々見えてこない。それでも6Gのサービスが始まる頃には5Gを活かす道が明確になるだろう。


日本では作れない金属(7/19)
◆ 従来は日本でも生産されていたそうだが、現在は輸入に頼っている。理由は電気代が高いからだ。世界各国に比較して電気料金の高い日本では、もはやアルミニウムを生産することが出来ない。

◆ アルミニウム1tを作る為には15MWhもの電力が必要になる。アルミニウムの電気分解製造は、約1000℃で溶融させた氷晶石(Na3AlF6)にアルミナが溶解し、電気分解できる(アルミナは絶縁体なので電気分解は出来ない) ことを、ホール氏とエルー氏が発見した。
二人に名前から、この方法をホールエルー法と名付けられた。

◆ ボーキサイトはアルミナ分を51〜57%含有しているそうで、製造されるアルミナはボーキサイト量の約半分となる。ボーキサイトは抽出工程・分離工程・析出工程によって水酸化アルミニウムとして取り出されるそうだ。この水酸化アルミニウムを焼成しするとアルミナになる。

◆ 製造されるアルミナの純度がアルミニウム地金の純度を決める。アルミニウムは鉄よりも埋蔵用が多いそうで、多くのものに使われている。鉄と比較するとリサイクル性も良いのだが、リサイクルアルミは使用用途が限られるそうだ。

◆ 自動車などもアルミで作られることがあるが、鉄と違って叩いたりしても元には戻らない。初代NSXはアルミを多用したが、激しい段差の乗り越え等ではアルミ部分が不可逆的変型を起こす。
これらもあって、新車のNSXと中古ではハンドリングが違うとも言われた。

◆ アルミから水素を作る方法がある。通常アルミは酸化皮膜におおわれているが、それを取り去って湯を入れると、アルミと反応して水素が出来る。と言ってもアルミ1tの製造に15MWもの電力が必要なのだから、アルミから水素を作ることがお得とは言えない。

◆ 水素吸蔵合金もアルミが使われていたと思う。アルミは水素で電解されていき、水素吸蔵合金も徐々に細かな粉に変化するんだったっけかな。空気中のわずかな水素分などで、アルミ板の強度が徐々に低下するという話も聞いたことがある。

◆ アルミと一口に言っても様々な種類というか合金がある。アルミに銅を混ぜたものがジュラルミンで、銅の含有率によっても細分化される。航空機用のジュラルミンは純アルミよりも少し黄色っぽく見える。

◆ アルミにマンガンやマグネシウムを加えたものは、アルミ缶などに使われる。純アルミよりも腐食性に優れる。ケイ素を加えたものはエンジン部品、エンジンブロックやピストンに使われる。エンジンブロックをアルミで作ると強度が下がる為、鋳鉄ライナーを入れるのが一般的だ。BENZなどではアルミブロックをそのまま使うが、ピストンとの摺動部は表面加工を行って強度を上げている。

◆ 様々なアルミ合金だが、融点はそう大きくは変わらない。500℃〜600℃くらいで溶けてしまう。従って余り高温にならない部分に使われ、加工性も良い。アルミの表面処理としてアルマイトがある。アルマイト処理することによって硬度を上げることが出来る。またアルマイトは絶縁体で腐食しにくい。しかし水や海水中に置くと腐食する。アルマイトは非晶質アルミナという物質だ。


変わった形の家(7/18)
◆ 以前に書いたことがあるのだが、地上から1本の柱で支えられているような、キノコみたいな形の別荘がある。既に所有者がいるので写真を載せる訳には行かないのだが、ユニークな形状だ。

◆ 最初にその物件を記事にした時には売りに出されている状態で、程なくして所有者が決まった。その物件の場所を(私が)通ることはそう多くはないのだが、ゴルフ場転用メガソーラーの様子を見る為にたまに通る。

◆ キノコ風の家はメンテナンスをするのか、足場が組まれていた。しかし作業が行われている感じはしない。もしかすると業者に依頼しているのではなく、ご自分でメンテナンスをするのかも。

◆ しばらく使われていなかった家は風を通すことが必要だ。雨が吹き込まないのであれば、窓を開けておく事で家は乾いていく。この家にしても湿気が抜けるまでには1年以上はかかった。最初の頃は除湿機にたっぷり水が取れたのに、今では殆ど水が溜まらない。その位違う。

◆ 管理会社は不使用別荘などを買い取って、貸別荘事業用として使っている。別荘地の入り口の方にあった物件は、場所的には高台傾斜地で良いし、富士山もバッチリ見える所だ。しかしメンテナンスは出来ておらず、古家と言えるような佇まいを見せていた。

◆ それが貸別荘化されるにあたってメンテナンスが行われた。足場が組まれて外装が塗り替えられ、内部も清掃などがされた。作業期間は1週間くらいではないかと思うのだが、生い茂っていた草木も伐採されて綺麗になった。

◆ 室内はキッチンなどが入れ替えられ、リビングも綺麗にされている。和室はそのままみたいな感じで、木製の窓枠が古くさいと言えばそうなるが、和室にはアルミサッシよりも似合っている。風呂なども木張りの壁だが傷みは少ないように見える。

◆ これは貸別荘化にあたってリフォーム業者がササッと片付けた感じだが、キノコ型の家のメンテはゆっくり進行している感じか。
住みながらにしても別荘利用にしても、時間があれば何でも出来るというか、急ぐ必要も無い。

◆ 自分でメンテをすると、傷んでいる場所などを確認しながらの作業になるので、結果として丁寧な作業が出来る。メンテの途中に新たな不具合を見つけて、そこを直してみたいな事もあるんだけど。工具は勿論、木材なども使い回しが出来たりして、切った残りの材料を取っておくと役に立つことが多い。

◆ バルコニーを直した時に単管を買った訳で、これは次のメンテの時に又使うだろうと考えていた。しかし基礎下に棚を組んだり、山の斜面に階段を作って手すりに使ったり、丸太を置いてそれが崩れないように単管を打ち込んだりして、結局全部使ってしまった。使ってしまったどころか、買い足したくらいだ。

◆ 単管は安いので何かと使いやすい。最初はジグソーで切っていたが、その後小型の高速切断機(ハンドグラインダーを取り付けるようなタイプ)を入手したので、単管は簡単に切断できる。単管も2×4材も、ウチでは大活躍なのだ。要らないものを買う必要も無いが、2×4材はたまに安売りされているので買ってくる。2mの長さのものが2百円台で売られるのでお買い得だ。


キャリアショップとは?(7/17)
◆ 少し前の記事になるのだが、キャリアショップの抱える問題などが書かれていた。携帯電話系の記者などの記事でも、キャリアショップが儲からないから仕方がない的な書き方を見かける。

◆ 高額プランを無理に勧めるのも、アクセサリ類を売るのも、非契約者にスマートフォンを売らないのも、謎の頭金を取るのも、キャリアショップが儲からないから仕方がないと書く。

◆ これなどまさに、ドコモにくっついていた電電ファミリーの脱落と同じではないか。儲からないから仕方がないが許されるのなら特商法違反だろうが、景品表示法だろうが、言い訳をすれば済むとなってしまう。

◆ そもそもキャリアショップが何の為にあるかと言えば、ショップでなければ出来ない事務手続きがあるからだ。更にはオンラインでの手続きが上手く出来ない人たちの救済の意味もある。勿論契約を取ったり、解約手続きをしたり、従来は量販店では携帯電話は売られていなかったので、携帯電話やアクセサリ類の販売や修理の受付もある。

◆ いずれも事業者が契約を増やし、解約を減らす為のものだと言える。当初はドコモはドコモが直営としてショップを経営していたが、やがて外注となる。
更にはショップはショップ自ら利益を出せとなり、優れた契約(高額プランなど)には事業者から奨励金が出されるようになる。

◆ ショップは出来るだけ多くの契約を取ろうとし、無理な勧誘や騙しに近いようなことをはじめる。光通信などはその最たるもので、インセンティブの多いソフトバンクを契約させる。契約者が、自宅が圏外で使えないというとauも契約させる。ソフトバンクを解約したければ、別のソフトバンクショップで相談しろと追い返す。

◆ こうしてキャリアショップは徐々に悪徳化していく。悪徳化していくのだが、それが当たり前のようになってしまう。すると全国携帯電話販売代理店協会も、あたかもショップは被害者だみたいな事を言い始める。これは明らかにおかしい。

◆ 自分たちが悪いことをして信用を無くした訳で、オンラインで買えば端末代だけで済むものが、ショップで買えば販売手数料を取られ、謎の頭金を取られ、余計なものを売りつけられ、指定の有料サイトに入らないと値引きしないよと言われる。

◆ 儲からない儲からないというのなら、キャリアショップを畳んでコンビニにでもすれば良い。コンビニだってフランチャイズだが、儲からないからと言って客から販売手数料を取ったりするだろうか。チョコレートは200円ですが、販売手数料が100円かかりまして、レジ打ち手数料は50円、このチョコレートには頭金が必要ですので、全部で2千円になります、なんて事をやったら客はいなくなる。

◆ キャリアショップが減って困るのは事業者なのに、キャリアショップの赤字を加入者に押しつけるのはおかしい。ソフトバンクは高額プランを売らないとショップポイントが加算されず、一定以下になると閉店とされる。これに対してショップ側が訴えを起こした。こうした厳しさから、契約は取るが解約は受付けないショップが出来る。


スマートシティー(7/16)
◆ スマートシティーのビジネスモデルを考えるのは難しい。スマートシティーを作るにはコストがかかる訳だが、投資に見合ったリターンをいかにして得るのか。

◆ トヨタが富士の裾野に作る町も、作ると言うことは分かるし未来感も想像が出来る。しかしそれが何なのか、どういった社会性を持った町になるのか、経済効果は生み出されるのかなどは今ひとつハッキリしない。

◆ トヨタがやる以上は利益第一の筈だ。トヨタが作るウーヴンシティーは約0.7km2の土地に2千人程度を居住させるという。居住者は当面はトヨタの従業員だそうだ。ただし一般人が住めない訳ではなく、有用なアイディアをトヨタに提供すれば、住むことが出来る可能性もある。

◆ ビルゲイツは荒野を買った。トヨタとは桁違いの100km2の土地を買ったそうだ。価格は100億円程度で、20万人を居住させるのだそうだ。そもそも米国の郊外というか砂漠というか荒野は何もない場所であり、そこが開拓されて町になる。

◆ 従って荒野に町を作ろうとする計画が特異なものではなく、何もないところにゼロから作り始めるには荒野の方がコストがかからない事になる。既存の町をスマートシティにしようとすれば、出来上がっているインフラに手を付けなければならないし、区画整理が必要になるかも知れない。

◆ 出来上がった町の土地には全て持ち主が存在しているので、何か手を付けようと思えば同意を得る必要がある。従って何もない場所に町ごと作ってしまった方が手っ取り早くローコストで、しかも理想に近い設計が可能になる。

◆ トヨタがスマートシティを作るという話で付近の地価が上がったそうだ。おそらくは、スマートシティの儲け口としては地価しかないだろう。これは宅地造成などと同じで、安い土地を造成して分譲するビジネスと変わらない。

◆ ただし建て売り分譲などとはスケールが違う。マンション群の中に学校やショッピングセンターを作り、小規模なコミュニティを形成する例はある。そのエリアで全てが完結するような構造を作る。確かにこれは便利なのだが、コミュニティが小さいことが問題になりうる。

◆ 外部から人が入ってこなければ消費が拡大せず、同じ店に同じ人が訪れるだけになってしまう。そのエリアから外に出れば様々な商店が建ち並ぶのだが、マンション群の中のショッピングセンターは店数も限られたものになる。

◆ 従って町を作るには規模が大切になり、多様性がなければやがてしぼんでしまう。
バブルの頃のマンション群が廃墟化していくのも同じような感じで、魅力的だと思われたその場所の、魅力が失われたあとの荒廃は早い。人口減少に伴い商店がなくなり、バスの本数が減ってしまう。

◆ トヨタの作る町が魅力的であり、魅力を持続させることが出来ると地価が上がる。
周囲をどんどん開発すれば町は拡大していく。だが問題は日本の人口が減っていることだ。日本の総面積が変わらぬまま、日本の人口が減れば土地が余る。商業も産業もスマートシティで完結すれば、別の都市への移動時間は問題ではなくなるが、それには規模が必要だ。


なぜDIYなのか?(7/15)
◆ 別荘地に住む人の全てとは言わないが、何でも器用にこなす人が多い。私は市販のカーポートを取り付けて貰ったが、単管を使ってカーポートを作っている方が、この別荘地内だけでも3軒はある。

◆ 自分で作れば自分の好きな大きさにする事が出来るし、斜めの土地でも段差があっても吸収できる。単管のジョイントも足場用のそれではなく、パイプ同士がフラットに接続できるT型や十字型のものもある。

◆ 単管の垂直強度は高く、破壊強度としてみると3mのパイプに2tの垂直荷重をかけても壊れない。4隅にパイプを建てると、垂直破壊荷重は8tにもなる。別荘地内の単管ガレージを見ると、垂直の柱は6本とか8本ある感じなので、強度がかなり高いと思う。

◆ 垂直のパイプを増やしているのは、カーポートと言うよりも周辺が囲まれたガレージに近い構造を採っているからで、周りを囲む為の構造材として垂直パイプを使っている。周りに板を貼っている人も居れば、布?ネット?で囲っている方も居る。

◆ 垂直方向だけが単管で屋根が木製のものもあるし、屋根部分まで単管で組んでいる(屋根を組む為のジョイントもある)方も居る。単管は安価で使いやすいので何かと便利だ。ウチでもバルコニー修繕の時に買った単管は、今は全て他の用途に使ってしまった。

◆ 基礎の中の棚になったり、階段の手すりになったり、地面に打ち込んで土留めを押さえたり、ソーラーパネルの架台にもなっている。単管は亜鉛引きなので早々錆びることはないが、階段の手すりに使っているものは見栄え的に色を塗っている。

◆ 何種類か少しずつ色の違う茶色だとか、ダークグリーンなどを混ぜながら粗く塗っていくと、迷彩柄でもないがそんな風になって山に溶け込む。単管と共に手軽なのが2×4材だ。2mもので300円しないくらいで買える。2×4材でテーブル的なものを作ったりしているが、材料自体が表面処理されているので、そのままでも良いし塗装も綺麗に出来る。

◆ 都市部では中々電動工具の音を響かせてなんて出来ない訳だし、そもそも庭が殆ど無かったりする。しかし山の中だとそれとは反対に、自分で何かをやろうと思えば何でも出来る。必要だから作ると言うことも勿論あるのだが、家を直したり、増改築したり、ガレージを作ること自体を楽しんでいる方も沢山居る訳だ。

◆ 最終的に既製品を買った方が安かった、みたいな事もあるかと思う。特にMDFで出来た組み立て家具みたいなものは安い。2×4材で作るより安いかも知れないが、そこをあえて自分で作るのが面白いというか、色々作っていると端材が溜まる訳で、それらで又別のものが出来ちゃったりする。

◆ 都市部ではホームセンターで製品を買ってくるのが普通。山の中ではホームセンターで工具と材料を買ってくるのが普通、みたいな感じもする。足場を借りて外壁と屋根の塗装をご自分でやっている方が居た。足場無しで、家族で外壁を塗っている方も居た。ここに居ると自分で何でもやることが普通に感じる。切った木でベンチを作っている方も居るし、山の斜面に階段を作った方も居る。
高圧洗浄機があれば木の皮を剥くのも簡単で、ツルツルの綺麗な木が簡単に作れ、植木の台などにしても見栄えが良い。


スマートフォン価格の違い(7/14)
◆ 昨日の続きみたいな話だが、スマートフォンのモデルそのものではなく、価格で客を釣る傾向もあると思う。モデルそのものでと言うと、ソフトバンクのみがiPhoneを扱った事で加入者増につながった事がある。

◆ ドコモもauもiPhoneを扱っておらず、iPhoneを使いたいのならソフトバンクと契約するのが一般的だった。しかしその後ドコモもauもiPhoneを扱いはじめ、ソフトバンクの優位性はなくなってしまった。

◆ iPhoneは各社共に同じような価格で販売している。SIMフリーモデルが最も安いが、事業者モデルとしてはそう大きな差は無い。残価設定ローン価格となると差が出てきて、ドコモやauは1/3免除なのに対してソフトバンクは1/2免除と額が大きい。

◆ 残価を上げる(長期ローンを組ませる)事での縛りの強化もあるし、残価を上げるためにはオプションに加入しなければいけないと説明されるなど、ソフトバンクらしい罠もある。

◆ Androidスマートフォンの価格はiPhone以上に異なる。Xperia5 IIでみるとソフトバンク価格よりauの販売価格の方が約24%も安い。Xperia1 IIIでは約18%、3万円以上の価格差だ。こうなると、そのモデルを使いたいためにソフトバンクからドコモうあauに移る人が出てくるかも知れない。

◆ そもそもソフトバンクでAndroidスマートフォンを使っている人は多くはないだろうし、裏値引きみたいなものもiPhoneが中心となっている。iPhoneを使い、かつ残価設定ローンで安価に買い換えていきたい場合はソフトバンクが良い。ただし残価が落ちないように保険に入るとかすると、結局はその支払額でドコモやauとさほど変わらなくなったりする。

◆ 少なくともドコモは下取り規定が明確なので、その場になって価格が変わると言う事は少ない。残価設定ローンは自動車などでもあるが、他のメーカに買い換えさせないための縛りとしての効果は大きい。

◆ Xperia1 IIIの例で見ると、ドコモ価格とソフトバンク価格では、ソフトバンクの方が34,240円も高い。しかし残価設定ローンとするとドコモの102,933円に対してソフトバンクは94,320円と実質価格が逆転する。

◆ 私の場合は新しいモデルを買うと、それまで使っていたモデルは他のSIMを入れて使い続ける事になる。その、他のSIMが入っていたスマートフォンは余るわけだが、これはしばらく保存しておく事が多い。

◆ 現在のSONY製は電池が膨らむ事はなくなった(少なくとも私の使い方では)が、古いASUSやHUAWEI製は2年もすると電池がふくらみ始めた。そんな時に電池を交換するか、保存しておいたスマートフォンを使うかを考える事になる。

◆ 従って残価設定ローンのメリットは(私は)余り感じないし、不要であればそのまま売ってしまっても良いと思っている。更に言えばドコモのポイントだとかクーポンがあるからドコモ扱いのスマートフォンを買っているが、それがなかったらあえて買い換える事をしないかも知れない。

◆ 以前と異なり、今はミッドレンジのスマートフォンでも十分な性能がある。ハイエンドを購入し、そのまま4年使ったとしても、その時のミッドレンジくらいの処理能力はある。


SIMロックは禁止されるが…(7/13)
◆ 10月以降に販売されるスマートフォンは、原則としてSIMロックが禁止される。SIMロックの禁止で事業者間の移動しやすくなる一面もあるし、そうでない場合もある。iPhoneなどは中古価格の安定が図られる可能性もある。

◆ SIMロックが禁止されても、SONY製スマートフォンなどは事業者ごとのBAND設定を行っているので、例えばドコモで購入したXperiaをau回線で使おうとすると800MHz帯が入らないなど不便が起きる。こうした点にもメスを入れていかないと、流動性を増すことには限界がある。

◆ 石川氏はSIMロックを禁止すると、MNOはオリジナル端末を作る事から撤退するかも知れないと書いている。オリジナル端末というと楽天miniとかbigとかか。今や事業者オリジナル端末は少なくなっている訳だし、事業者としては販売量が増えるのは喜ばしいのではないだろうか。ただし対応バンドの関係で、他事業者で使えば不便を強いられる可能性がある。

◆ MNOオリジナルスマートフォンも囲い込みの一つだとも書いている。確かにそうだったとは思うが、スマートフォン全体の販売台数に於けるオリジナルスマートフォンの販売量は少ない。従来型携帯電話の頃の話であれば分かるが、今は環境自体が違ってきている。

◆ 同氏はまた、「ここでしか買えない」という希少価値で勝負するスマホが出てきてもいいはずだ。とも書いている。まあ、それはそれで良いと思うし、対応BANDに制限を加えれば他事業者では使いにくくなる。
特定事業者のみでしか売らないスマートフォンは販売台数も限られ、余程付加価値の高いもので無い限りは生き残れない。

◆ ソフトバンクがバルミューダ(製造は京セラ)のスマートフォンを扱う予定で、これがヒットすれば見方が違ってくるかも知れない。
シャープのR6のライカ判にしても、ソフトバンクだけでは売れないだろう。結局そうなると、最初はソフトバンクのみで扱ったがやがて他事業者向けにも出すと言うことになってしまう。(ライカ判が他で出るという話ではない)

◆ 京セラ製も事業者向けのみで、auやYモバイル、J:COM向けを製造している。しかしこれらを使いたいのなら販売元の事業者と契約すれば良い話だし、どうしても他の事業者で使いたければ(SIMロックが無くなるまで待って)使えば良い。ちなみにTORQUE 5Gは対応バンドを公開していないので、他の事業者で使えるかどうかも不明だし、海外で使えるかどうかも分からない。非公式情報として、auバンド以外では使えないみたいな記述もあった。DuraForce Pro 2はSIMフリーだが、各社の800MHz帯や900MHz帯には対応していない。

◆ SIMロック禁止の恩恵を一番受けるのはiPhoneだと思う。これによってiPhoneの闇安売りを阻止できるとすれば、総務省的にはメリットがあると感じるだろう。もっともiPhoneに関しては事業者で買うよりもSIMフリーを買った方が安い。事業者で買うメリットは、MNPだと割引が受けられるとか、保険や残価補償プログラムの対象になるなどだ。しかしこれ、他事業者で買ったのでは意味が無くなる。

◆ 結局の所SIMロック解除は、海外利用時に現地のSIMがすぐに使えるくらいの意味かも知れない。それはそれで便利な事だからSIMロック禁止には賛成だ。


日本通信は安いのか?(7/12)
◆ 日本通信は無料通話込みのプランで頑張っている。「合理的20GBプラン」では、月間20Gバイトの通信と70分の無料通話がセットとなり2,178円だ。
HISモバイルも20Gバイト+70分の無料通話で2,178円としてきた。

◆ しかし程なくしてそのプランはなくなったのか?1GBプランが音声付きで590円という破格プランと共に一覧から姿を消した。通話に関しては5分間のかけ放題が月額700円として残っているのみだ。

◆ 日本通信は70分間の無料通話は変えないまま、データ量を6Gバイトまで削り1,390円の「合理的みんなのプラン」の提供を開始した。MNOで70分間通話すると3,080円かかるので、通話の部分だけをみてもお得になる。

◆ 通話し放題のプランは2,728円で提供されているが、日本通信によれば多くの人の月間通話時間は65分程度になると言い、それであれば70分間の無料通話でコストを下げた方が良いだろうとのことだ。

◆ 70分を超えた通話は従量課金となり、30秒辺り11円が加算される。この通話単価はOCNモバイルONEと同様だ。OCNモバイルONEはいわゆるプリフィクス通話なのだが、局側(ドコモ)でプリフィクスを付加してくれるので、スマートフォン側で特別な設定やアプリは必要が無い。かかってきた電話番号に折り返す際も、安価な通話料となる。

◆ 通話単価がMNOの半額になるのは安いと感じる。1割や2割ではなく半額なのだから違いは大きい。日本通信はOCNモバイルONEと異なりプリフィクス通話ではないと言っている。

◆ 現状電話をする際には(通話品質が低くて良い場合は)楽天LINKを使っている。使いにくい点はあるのだが、何せ無料なので使う頻度は上がる。とは言っても一時期よりも通話しなければならない用事自体が減っているので、楽天LINKによる通話も少ない。通話時間の減少からすると、ドコモ契約の通話定額オプションを外して節約につながったなと思う。

◆ 今後MNOの通話単価も下がる可能性があり、そうすれば日本通信やOCNモバイルONEの通話単価も下がってくるのだろう。携帯電話の通話定額契約を利用し、テレアポ的な営業電話も携帯電話番号からかかってくる事が増えた。ただし知らない携帯電話番号からのコールには出ない人が多いそうで、迷惑電話屋としては効率が上がりにくいのだとか。

◆ 以前に書いた電話帳ナビアプリだが、これは便利に使えている。迷惑電話のブロックも設定したので、明らかなる営業電話は全てブロックだ。電話営業に引っかかる人が居るのかなと思うのだが、特殊詐欺被害があるのだから電話営業でも効果があるのか。

◆ 電話営業のしつこさは楽天だとの話は何度も書いたが、楽天は本当に手に負えない。断ろうが何をしようが執拗に電話をしてくる。法律違反だからやめてくれと言っても聞く耳を持たず、そのしつこさと言ったら異常だ。

◆ 楽天の従業員は毎日そんな営業電話をかけているのだから、恋人とトラブルにでもなったらストーカー化するだろうなと思ってしまう。
それほどしつこく迷惑で、弱い人だったらノイローゼになるかも。私は加入電話の方は自動応答を仕掛けて、電話に出ないようにしていた。番号通知オプションに入っていなかったので050番号からかかってくる楽天の営業電話を遮断できなかったのだ。


飛ばすのはCMだけではない(7/11)
◆ TV番組を録画して観る人は、多くの割合でCMをスキップさせる。スマートフォンでYoutubeのCMをスキップさせることが出来ないかと、多くの人が思っている。TV放送の場合は観ていた番組にCMが入ってしまうと言う感覚だが、Youtubeの場合は見ようとした番組の冒頭がCMだったになる。

◆ たった数十秒のCMすら面白く感じない訳で、ドラマや映画もスキップさせて観る人が増えているのだそうだ。無駄なシーンをカットして面白そうな所を観ていく。本の斜め読みみたいな感じだ。

◆ 映画やドラマの作り手は、あえて空白のシーンを作り込む。いわゆる行間を作る訳だが、現代に生きる若者に行間を読む暇はない。と、言わんばかりにスキップさせていく。SONYのHDDレコーダのダイジェスト機能など、それを自動で行うものだ。

◆ スキップしながら観ても内容が理解できるのは、内容を理解しやすい冗長な作りになっているからだそうだ。全てをじっくり見ないと意味が分からないような映画やドラマは人気が無く、分かりやすくダイレクトに物事が描写される映画が評価される。

◆ 見ていれば分かる、だったり、おそらくこう言いたいのではないか的な、観る側に何かを求めるものは流行らない。見ているだけで分かる、分かりやすい、ダイレクトに伝わってくるものが良い作品だと言われる世の中なのだそうだ。

◆ アニメの吹き替えは、通常では言わないようなことまで言って説明する。道を歩いていて水たまりに足を突っ込んでしまったとする。現実では舌打ちはするかも知れないが、その程度だ。所がアニメの場合はそれでは通じない。何だよ、なんでこんな所に水たまりがあるんだよ、水たまりにはまったせいで昨日買ったばかりの靴が台無しだぜと、そこまで言わなければ通じない。

◆ だから映画にも同じような台詞を求める、と言う訳では無いかも知れないが、とにかく分かりにくいものはダメなのだそうだ。かといって分かりやすくすればスキップして観る訳で、映画やドラマ作りも時代に合わせて苦労があると。某ライター氏は力説する。

◆ 確かに分かりやすい方が良いとも言えるし、同じ作品を2回観たらあのシーンの意味が分かったみたいな、主人公があそこで10秒間凍り付いたように動かなかったのは、なるほどそう言う事なのかと、作品にのめり込んではじめて分かる面白さ的なものだってあるはずだ。

◆ 私は映画やドラマを飛ばしながら観ることは殆ど無いが、全くない訳ではない。同じ映画やドラマを2回以上観ることは良くある。前に観たけれどもう一度観たいと思う映画や、何となく観て、前に一度観たよなぁと思いながらも最後まで観てしまうものなど、気に入った作品は何度観ても面白いものだと思ったりする。

◆ その映画やドラマの出演者がどんな人か調べることも多くなった。あの映画にも出ていたのか、とか、役柄が違うと雰囲気が全然違うんだなと思ったり、個性を出さずに役になりきると言っていた役者さんが居たよなぁと思ったり。

◆ 映画として物語の面白さは当然あるのだが、演じる人による完成度というのも大きい。ダメな作品を主人公の演技力でカバーするではないが、ドラマにしたって重鎮級が出演すると違うではないか。


動物の鳴き声(7/10)
◆ 山の中には様々な動物が生息している。野良犬は見た事が無いが野良猫は居る。タヌキやキツネやイタチも見かけるし、猪や鹿もいる。小鳥は種類不明ながら、ウグイスは声で分かる。リスも見かけた事がある。

◆ 鹿はキンキン鳴く。最初は何が鳴いているのか分からなかったが、あれは鹿の声なのだ。猫同士が喧嘩をしてうなりあっている事もあるし、小動物が何かに襲われたのか?悲鳴にも似た鳴き声が聞こえた事もあった。

◆ ただ動物の鳴き声に詳しいわけではないので、どんな動物の悲鳴なのかは分からない。車で走っていて見かけるのは鹿が多い。イタチやタヌキも見かけるが、すぐに逃げてしまう。鹿は逃げずにじっとしているので、監察する間がある。

◆ 虫の鳴き声もしない、動物の鳴き声もしない夜は凄く静かだ。雪でも降ったらもっと静かなのにと思うが、この冬に雪は降らなかった。秋は虫の声がうるさいほどに聞こえる。春から夏は小鳥のさえずりが響く。ウグイス以外は何の鳥か分からないのだが、たぶん数種類の鳥が鳴いている。

◆ 夏には蝉も鳴くのだが、その年によって蝉の数には差があるようだ。ヒグラシなどは毎年鳴いているし、ツクツクボウシの鳴き声も毎年聞く。うるさいほどに鳴き続ける年もあれば、蝉が鳴いているな程度でしかない年もある。

◆ カメムシやスズメバチもその年によって発生状況が違う。スズメバチは暑さに弱いそうで、猛暑が続くと山の上に方に逃げてくるらしい。だとするならば、暑い夏には山のスズメバチが増えても良さそうなものだが、意外にそうではない。暑すぎてスズメバチの個体数が減ったのだろうか。

◆ スズメバチは厄介なので、出来れば繁殖して欲しくはない。トンボがスズメバチを捕食するらしいので、トンボが増えてくれれば良いのだが、人間の都合で虫は増えてはくれない。

◆ 確実に増えているのは鹿だ。伊豆市のレポートなどを見ても、毎年捕獲しているにもかかわらず鹿密度は上がっている。これには猟師さんの高齢化による人数減少もある。だいたい人口密度よりも鹿密度の方が高いわけだから、少々捕獲したところでどうにもならない。

◆ ソーラー発電所が出来ると野生動物はどうなるのかと心配する人も居る。食べ物を探しに別荘地に入ってくるのではないかなど、鹿は人に襲いかかる事は少ないが、猪は人間を襲う事がある。山の開発に伴って野生動物が他県や他の市に移動して被害をもたらす話は多い。

◆ 椎茸栽培にしても林業にしても農業にしても、1頭の鹿で相当な被害を被る。しかも鹿は群れで行動しているので、ネットを破られたら一晩で相当食い尽くされてしまう。
山の下の方の畑には電気柵が張ってあるし、椎茸栽培の所も鹿除けネットがある。電気柵は破られない限りは大丈夫だが、ネットは鹿に食いちぎられてしまう。

◆ 鹿にしたって食料がなければ死んでしまうのだから必至だ。木の皮も食べてしまう鹿なのだから歯は丈夫だろう。ビニール製のネットなど破るのは簡単だ。うちでも鹿除けネットを使っていた時は、そこに穴を開けられて一晩で柑橘系植物の葉を全部食べられてしまった。


TVは衰退していくのか?(7/9)
◆ TV離れは数字の上でも明らかになってきている。特に若者の視聴率が減少することにスポンサーは敏感だ。平均番組視聴率こそ日本テレビに次ぐ2位に位置するテレビ朝日だが、視聴者層が高齢と言うことでスポンサーが付かない。

◆ しかし視聴率を支える高齢者を切る訳にも行かず、従来通りの製作方針を変えにくい。番組作りを変えなければ若年層の支持は得られず、スポンサー収入を持ち直すことが出来ない。人員整理や番組製作コストの見直しなどをテレビ朝日は進めていると言い、タレントを起用せずに社員でまかなう番組を増やすのだとか。

◆ そうした低コスト番組で視聴率が稼げればそれで良いのだが、これが又難しい。結局の所企画の悪さをタレントがカバーする的な番組も多い中で、TV局従業員が画面に出る番組は企画が大切になる。私は観たことがないのだ「ナスDの大冒険TV」は従業員タレントを作り出した番組だそうだ。

◆ 収入減に悩む各局はCMを増やすことになる。番組→3分のCM→番組30秒→3分のCMみたいな構成にもなる。所がこれは視聴率を下げる原因でもあり、長いCMに飽きた視聴者はCMのタイミングでチャネルを変えてしまう。そして離れた視聴者が同じ番組に戻ってくる可能性が低い。

◆ そこでピーク視聴率が出そうな場面ではCMを入れない策を採る。ピーク視聴率が稼げた後は、CMを頻繁に入れる。それによって視聴率が下がることは致し方無しと言うところだ。

◆ CM比率は5分以下の番組で1分以内だそうで、番組の長さが10分だとCMは2分、60分なら6分だそうだ。例えばドラマの長さを51分にして、その後6分の番組と3分の番組で構成すると1時間で9分のCMを入れることが出来る。もっと細分化すればもっと沢山のCMが入る。一方でCMの放送比率を週平均で18%以内にする規定もある。公称1時間のドラマをVODで観ると、実時間が45分から47分位になっているものが多い。1時間ドラマと言っても、前後に他の番組がくっついていたりするので実質は1時間より短い。

◆ スポンサーが多ければCMは多岐になるので飽きは少ないのだが、同じ番組中で同じCMが流れたりすると飽きる。結局の所スポンサーが付かないTV局は、CMも量や質の面でも他局に劣ることとなり、視聴率は更に低迷しやすい。

◆ ここでは静岡ローカル局を観ている訳だが、東京の局よりも面白い番組は少ない。ニュースにしても話題がないものだから、町の紹介みたいな番組に終始する。もしかしたらタイアップ的な、宣伝番組なのかも知れない。

◆ ローカルニュースを流すよりも、全国ニュースをそのまま流してくれた方が見応えがある。全国ニュースにならずにローカルニュースで報道されるものとしては、静岡県内の感染者数だとかリニア問題、今は熱海の土砂災害だ。たにニュースが無い事もあって連日報道されている。ただしその内容は全国ニュースに及ばない。現場の映像を流すだけで原因追及や祖現在の状況などが抜けている。

◆ と言ってしまうとローカル局の存在意義が失われてしまうのだが、そもそも今の時代にローカル局は必要なのか?とも思う。CMもローカルなものが流れる訳だが、企業名も何も知らないものが殆どである。中央局だと有名企業のCMが流されるのだが、それとは大違いだ。


通話料金は下がるのか?(7/8)
◆ 携帯電話の通話料金は、小変更はあったものの30秒あたり20円の基本的な価格は変わっていない。VoLTEが一般的になり、従来型交換機を経由する通話が減っている現状で、通話料金はもっと安くなっても良いはずだ。

◆ 5月に開催された競争ルールの検証に関するWGでも音声通話料金の価格に関することが議題になった。事業者は定額通話などを考えれば、実質的な通話料金は安価になっているという。今年中には音声通話の卸売価格(MVNO向)が改訂される見込みで、これによってMVNOの通話料金設定が変わる可能性もある。

◆ 音声通話料の見直しが起きると、楽天LINKのようなRCSを使った通話を各事業者が開始する可能性もある。ドコモ・au・ソフトバンクがRCSによる通話を行わないのは、音声通話による収入を減らす訳には行かない思いもあるだろう。勿論通話品質的に事業者として受け入れにくい点もある筈だ。

◆ 自動車電話サービス開始当時の通話料金は6秒10円だった。この価格はしばらく維持された。月額基本料金は3万円だった。
今の人たちからすると、携帯電話のなかった時代は不便だっただろうなとなる。勿論実際不便ではあったのだが、あったものが急に無くなった訳ではなく、携帯電話が無い事が普通だったのだからそれに対して不便だという事は無い訳だ。

◆ 自動車電話サービスが始まっても通話時間が中々増えなかったのは、そもそも移動中に電話をする習慣もなければ用事も無かったからである。1980年代になると携帯できる無線電話が登場する。欧米などでは自動車電話とバッテリーをバッグに詰めて持ち歩く人が居る、なんて話もあった。日本に於けるショルダーホンは、まさにそんな感じだった。

◆ 携帯電話と共に加入が急拡大したのがページャーだった。女子高生達は目にもとまらぬ速さで公衆電話機のプッシュボタンを押した。学校の休み時間には電話機の前に列が出来るほどになった。携帯電話にも、通称ベル打ちと呼ばれるポケベル方式の文字入力方法が実装された。

◆ 携帯電話が普及期に入ると、通話料金節約の為の"ワン切り"をする人が増える。家に帰る時の電話をワン切りで済ませる。携帯電話の急速な普及は、携帯電話のタダ配りやキャッシュバックだった。iPhoneをタダ配りしてキャッシュバックを行ったソフトバンクは、あの頃の携帯電話配りを真似したに過ぎない。

◆ ガソリン満タンで携帯電話場貰えますみたいな事もあったが、もはや振り向く人は少なかった。一人で何台も契約してキャッシュバックを貰い、携帯電話機をゴミとして捨てる人も沢山居た。それが携帯電話普及を助けたとも言えるし、過渡期に於ける歪んだ構造だったとも言える。

◆ 携帯電話はモデルごとに多機能化し、様々な機構やデザインや色で購買欲を煽る。
新規加入や機種変更で携帯電話は安く買う事が出来、人々は定期的に新しい携帯電話に買い換えた。

◆ おそらく、この頃から携帯電話の通話料金は大きく変わっていないと思う。今は通話アプリやLINE通話などが無料で可能であり、プライベートな通話で回線交換(今はVoLTEだけど)を使う機会は減っている。


国際競争力(7/7)
◆ 月間20Gバイト利用に於けるMNO料金の値下げによって、携帯電話料金は海外並になってきている。ただしこれは絶対的価格の比較であり、諸外国に比較して可処分所得の低い日本において未だに割高感があるのも事実だ。

◆ 高い携帯電話料金によって高品質なサービスが提供されているかというと、必ずしも諸外国並みとは言えない。
実効速度にしても韓国や欧州には負けている。全国どこでもつながる日本の携帯電話は凄いと過去には言われたが、今やどの国でもエリア整備は進んだ。その結果日本のエリア満足度は相対的に下落した。

◆ MM総研の調査によれば、郊外でつながりにくいと回答した人は56.8%にもなったという。ソフトバンク利用者を除外すれば、この数字は下がった可能性がある。エリアマップ上圏外で、実際にそこに行っても圏外だった場合は仕方ないと諦める。しかしエリアマップはべったり塗り尽くされているのに、実際には使えないとなると不満爆発だ。

◆ サービスやサポート品質も日本は低い。
接客態度が悪い、待ち時間が長いなど昨今のキャリアショップの現状をまさに表している。評価されないサービスしか提供できないのに、儲からないと嘆くのは間違っている。不要なものを売りつけたり、欲しいものが買えなかったり、販売手数料を取られたり、謎の頭金を取られると言った騙しが全てを物語る。

◆ 5Gだ何だと言っても実効速度は中々上がらない。4Gのまま諸外国波の実効速度を出せば不満は少なくなったはずだ。
5Gだ5Gだと言ったところで、世界的に5Gになれば日本における実効速度ではまた他国に負けてしまう。

◆ 不満率の高いサービスや実効速度の遅い点、日本の物価を鑑みれば日本の携帯電話料金は未だに高いと言える。
そして次にやり玉に挙がったのがMVNOの料金だ。MNOの20Gバイトプランを受けてMVNOも値下げを行ったが、それでやっと各国並か少し高い程度になった。

◆ 石川氏は携帯電話料金を下げさせると設備投資が滞ると言っていた。しかし携帯電話料金値下げ要求は、設備投資を削れとは言っていない。設備投資の費用を差し引いた後の純利益が多すぎると言ったのだ。またMNOが料金を下げるとMVNOの立場が無くなるとも言っていた。しかしこれに関しても、日本のMVNOは諸外国より高い料金だった。

◆ 設備投資が云々というのであれば、世界に誇れるエリアカバレッジと実効速度を、MNOには示して欲しい。大きな利益を上げながらも世界に後れを取るようなネットワークでは、高い料金を取る方が間違っている。

◆ 政府は5G化が進めば世界に追いつけると思っている。だから5G推進の為にカネを出すみたいな話も出てくる。しかし現状の4Gのままだって、ネットワーク整備を進めれば実効速度を現在の3倍や4倍にすることが出来る。逆に5Gだと言ったって、理論速度の1割出れば良いと事業者があぐらをかいている以上、国際競争には勝てない。

◆ 多くの帯域を割り当てられながら、低い実効速度しか出せない事が問題だ。通信方式の進化によって電波利用効率が上がったという話は当たり前のように聞くが、ではなぜ諸外国並みの実効速度が出せないのか。


法人事業に力を入れる(7/6)
◆ ソフトバンクの移動体通信事業はYモバイルやLINEブランドなどが支えていると言っても良い状態だ。ソフトバンクの純減をカバーしたYモバイルは、その後も加入者を集めた。

◆ Yモバイルと言えば茶白の猫だが、あれはスコティッシュフォールドなのだそうだ。残念ながら11歳で旅立つ事になった訳だが、純血種としては短命だったとは言い切れない一生だった。

◆ 企業イメージの良くないソフトバンクに対して、そもそもはEMの受け皿としてスタートしたのがYモバイルだった。Yモバイルがソフトバンクである事が余り知られていない時、価格の安さで加入者を集める事が出来た。

◆ その後Yモバイルショップの少なさが問題となり始め、閑古鳥鳴きまくり状態のソフトバンクショップにYモバイルショップを併設した。しかしこれはYモバイルがソフトバンク系列である事を広く知らしめる事となってしまう。

◆ 今は変更されたのかも知れないが、ソフトバンクやYモバイルはSIMフリースマートフォンが使えなかった。ソフトバンク系で購入したスマートフォンのみが使える、IMEIロック的な事が行われていた。これも他者からの乗り換えの障害になった。

◆ Yモバイルに勢いがあった頃は、Yモバイルへの乗り換えと共に端末を買ってくれる加入者が多かったそうだ。しかし今では、持っているスマートフォンをそのまま使いたいとする人が増えたという。

◆ エリアだとかサービス或いは品質を見て、同じ月額料金を出すならどの事業者が良いのかは誰にでも分かる。その結果が現在の加入者数になっている。iPhoneにカネを付けて配っていた頃は、エリアだ何だよりもカネの力が強かった。しかし今は時代が変わってしまった。

◆ そんな中でソフトバンクは再び法人需要に力を入れているそうだ。数年前は高額キャッシュバックで法人需要を取り込んだ。10回線の契約で50万円キャッシュバックしますみたいな売り方だ。資金繰りが厳しい零細企業は、企業名で回線契約をしてキャッシュバックを受け取った。
これは一種の融資みたいなもので、キャッシュバックを一括で受け取ったあとで、回線料として月々返済するみたいなものだ。

◆ 端末値引きが規制される中、企業向けとしては協力金だとかパートナー契約みたいな形でメリットを出していく。名目は違えどカネで加入者を買う事にかわりはないのだが、中規模以上の法人を狙うなどターゲットは変わってきているようだ。

◆ 名目としても5G活用だとかリモート制御など、それっぽくなっている。5Gには縁の無さそうな足場屋さんに、5Gを活用した遠隔プロジェクトの云々と売り込みがあったとか。全社的に(ソフトバンクに)乗り換えて貰えれば、5Gサービス開発の協力金という形で云々だと説明があったらしい。

◆ 確かJPはソフトバンクだったと思う。この辺りを回っているJPの人は、圏外が多いからどうしても個人のスマートフォンを使わざるを得なくなって困る、個人のスマートフォンの利用は禁止されているが仕方がないと言っていた。

◆ そのJPも楽天モバイルに変わるのかな。ソフトバンクには大打撃になる訳だし、何とか楽天の動きを封じたいとの思いが訴訟問題にも絡んでくると思われる。


適当でも通ってしまう(7/5)
◆ メガソーラーに関してはこちらに書いている。Twitterでもさまざまな地域の様子などを教えて貰ったりする。メガソーラーの建設に対する反対は各地で行われているのだが、その一つの理由として事業者のいい加減さがある。

◆ 正しい開発をすれば反対する人は少なくなると思うのだが、現状では乱開発と呼ばざるを得ない。函南(かんなみ)町での計画でも、事業者が国に提出した資料のいい加減さが暴かれている。国が決めた手続きを、さも行ったように装って書類を提出するも、後にそれがバレる。事業者は単純な記載ミスだと言い訳をする。

◆ 国が一度認可した事業を取り消す事は滅多にないので、事業者がいい加減な事を行ったとしても(見つかったら)訂正すれば済む。総務省から何度注意を受けても改善が行われない、某事業者にしても同じ考えだろう。

◆ メガソーラー事業者は○○合同会社としている場合が多い。合同会社は設立が簡単で、隠れ蓑として使いやすい。韓国系の企業が日本名の合同会社を作るのは、今や珍しい事ではない。FITのID転売なども問題になっているが、とにかくいい加減な事業者が多い。儲かれば何でもありで、環境や災害の事は考えられていない。

◆ 林地開発では環境影響評価が行われる。これは、当初は公共事業が環境に与える影響を判断する為に開始されたものだが、今では大規模開発には必要なステップとなっている。この環境影響評価は、環境影響評価を行っている企業に外注するのが一般的だ。

◆ その一つに日本気象協会がある。気象協会はメガソーラーのコンサルティングや環境影響評価を行っている。メガソーラーのコンサルティングを行っている位なので、事業者寄りの評価を行うと言われる。
まあ環境影響評価自体が、環境に影響はありませんよというデータを作る仕事なのだから、これは致し方ない部分ではある。

◆ 環境影響評価で、環境に対する影響が大きいですよと結論を出したら、工事が出来なくなってしまう。従って、何らかの理由を付けながら環境に対する影響が小さい事を証明する結果を出す。泥流問題などに関しても、実際に汚染が海まで広がるとしても海の調査は行わない。海が汚れたとしても、その原因が林地開発によるものかどうか証明できないみたいな結論を出す。

◆ 福島原発事故訴訟で東京電力は、放射性物質に東京電力と書かれている訳ではなく、その物質が東京電力起因のものだと証明は出来ないと言った。これと同じように、泥土にマークが付いている訳ではないから知らないよと言うのが、日本気象協会の作るデータになる。

◆ 無茶なデータを作ったとしても、データのフォーマットが適切なら国はハンコを押してくれる。そんなものなのだ。伊東市の田久保議員は乱開発の実体を国に知ってもらおうと行動している。全国メガソーラー問題連絡会のリモートミーティングにも参加されていた。

◆ 別の記事にも書いたのだが、政治家としては何かに反対するよりも、何かを推進した方が聞こえが良い。前向きな言い方にすれば自然保護とか環境保護と言う事になるが、これはインパクトが強くはない。こうした選挙対策的に考えると、中々表立った行動をしにくいのも事実だとは思う。しかしメガソーラーや林地開発に不安を覚える人たちにとって、心強い存在でもある。


薪を作る人(7/4)
◆ この別荘地でも薪ストーブを使っている方はいる。木を切って乾燥させて薪にする。薪はホームセンターでも売られているが、長さが40cm位、まとめた木の直径が20cm位のものが数百円と高い。

◆ 以前にメールを頂いた、天城高原の別荘地に引っ越された方も薪を作っているそうだ。敷地内の木を切ったり、伐採をしているところで不要な木を貰ってきたりするとの事である。

◆ 一冬での薪の消費量は結構多いとの事で、毎年どんどん薪を作って乾燥させて用意しなければいけない。焚き付け用には杉やヒノキで、これは林業をしている方から枝などが沢山貰えるそうだ。焚き付け用なので枝でも何でも使えるけれど、燃えるのが早いのでどんどん消費してしまう。

◆ 広葉樹は長く燃えている薪が出来るが、曲がった木や節のある木が多いので薪割りが大変なのだそうだ。伐採も枝が張りだしているので大変、運ぶのも重いので大変と、薪にするまでは厄介だけれど長く燃えてくれるので価値が高いという。

◆ 気候と一口に言ってしまえばそれまでなのだが、この山で育つ木と育たない木がある。別荘地に住んでいらっしゃる方も言っていたが、日当たりが良いから何でも育ちそうだけれど、気候が合わないのか土が合わないのか中々難しいと。

◆ 天城は植物が良く育つそうだ。雨が多い事も関係しているだろうし、朝晩や季節の寒暖差などにも関係するだろう。
天城のあたりは紅葉が綺麗だが、この辺りは余り綺麗な紅葉は見られない。

◆ 今年はここでは雪は殆ど降らなかった。4月の中頃だったかの寒い日に雪が降ったらしいのだが、私は気づかなかった。天城も雪は少なかったそうで、雪に閉ざされずに生活が出来た反面、何となく冬が感じられなかった、冬の景色が見られなかったと書かれていた。

◆ コロナ感染拡大で天城の別荘地にも人が増えていたそうだ。この別荘地でも人が増えたのだが、東京や神奈川辺りから感染を恐れて疎開してくる人が多く居る。

◆ 熱海のリゾート物件が沢山売れているのとも関連があるかも知れないが、天城のマンションや別荘も不動産屋が客を案内する姿が多かったそうだ。熱海は、売れるものは全て売れてしまったと言われるくらいで価格も上がった。すると熱海から少し足を伸ばしたエリアの物件が売れていく。

◆ 熱海は新幹線があるので東京に出るのは簡単なのだが、伊豆半島の先端の方に向かうには更に電車に乗らなければならない。東京から熱海まで新幹線なら45分なのに、熱海から下田まで行くと1.5時間もかかる。なお東京から熱海まで在来線を使うと1.5時間ほどかかる。

◆ 中央線沿いだと東京から八王子までが1時間くらい、甲府までが2時間くらいだ。
新幹線通勤圏内という事で仙台のマンションなどが売れた時代があったが、東京から仙台までが新幹線で1.5時間くらいである。

◆ テレワークが一時的なものなのか、今後も継続するのかは分からないが、地方分散効果が多少あった事にはなる。ただ最終的には東京集中になり、熱海の物件価格も落ち着くのでは無いかと思っている。


電話リレーサービス(7/3)
◆ 電話リレーサービス自体は社会に貢献するものだが、一般財団法人日本財団電話リレーサービスが悪の巣窟になる可能性は否定できない。年間10億円以上のカネを突っ込んで、どれほどの効果が出てくるのか。

◆ だからといって電話リレーサービス的なものが不要だとは言っていない。
むしろなぜ今まで無かったのかと思うくらいだ。
耳の不自由な方が困るのは、認証番号などの電話での通知があると思うのだが、これは電話番号が固定されている為に代理で電話を受けてもらう事が出来ない。

◆ 2台の電話を使って"話を聞いて貰う"ことは可能だが、本来ならばスマートフォンに音声文字変換機能が実装されているのが好ましい。しかしGoogleはアプリから通話路へのアクセスを禁じてしまった。これによってアプリによって通話を直接傍受する事が出来なくなった。

◆ SAMSUNGのスマートフォンにはボイスレコーティング機能があり、それに文字起こしの機能もある。これを起動すると、音声による認証コード通知通話を文字に変換できる。こうした機能は全てのスマートフォンに実装されるべきだと思う。Androidが道を塞ぐなら、メーカが代わりに行う。役立たないメーカ独自のアプリを実装するよりも、余程役に立つ。

◆ 金融機関などでの電話認証や電話による本人確認も、予め聴覚障害者だと登録しておけば文字だけのコミュニケーションで確認が行える仕組みが必要だ。

◆ どの位の精度が得られるかは分からないが、手話をカメラで撮って音声に変換するなどは現実的だと思う。金融機関の本人確認が合成音声で可能かみたいな話はあるが、これは登録時に音声による会話が不可能である旨を記録して貰えば良い。

◆ 目の不自由な方向けにはSMSやメールではなく音声での通知が必要になる。SMSやメールは読み上げ機能があるので、完全なリアルタイムではないが音声化する事は可能だ。

◆ 音への変換、音からの変換、音から操作への変換など、例えば手に怪我をするなどして操作が出来ない人をどうやって救済するかだって検討されるべきだ。健常者が普通に使っている機械が、障害者の方にも便利に使えるとは言えない。

◆ 一方でスマートフォンなどは、もはや持っている事が前提みたいな社会になってきている。コロナワクチンの予約も電話ではなくWebでと言われている訳で、そのWebの使い方を人間が教えるという、教えるならその場で予約を取った方が早いんじゃないの?みたいな例もある。教えて貰っても、家に帰ったら忘れていたみたいな、ヤギさんの手紙みたいな話になってしまいそうだ。

◆ こうした障害者向けサポートは、障害者の方が開発を行わないとうまく行かない。健常者は健常者としての常識しか持ち合わせていないからだ。この病気の辛さは、実際にこの病気にかかった人でないと分からないなどと言われるが、まさにそう言う事なのだ。

◆ 一般財団法人日本財団電話リレーサービスの実質運営費なんて、収入の数パーセントで済んだりして。残ったカネを理事が山分けするのではなく、障害者向けサポートのあり方の標準化作りにでも使ってほしいものだ。


無人島のすすめ(7/2)
◆ 日本にはいくつもの無人島がある。無人島だからといって所有者がいない訳ではない。以前に樋口雄三(ユウゾウ ABZOU アルティメット篠田)を名乗る人物が無人島に侵入した。所有者は上陸を断ったという話もあるが、真実は分からない。そして樋口氏(全部書くと長いので)は問題を起こす。体調不良か何かを訴えて海上保安庁に助けを求めた。

◆ 体調不良が本当だったのかどうかも分からないが、配信者なのでネタの為には何でもするという精神なのだろう。こうなると島の所有者にも連絡が行く事になり、問題が大きくなった。

◆ このように島全部を個人或いは法人が所有している場合もあれば、島の一部が個人名義という所もある。昭和20年から30年頃にかけては数百人が住んでいたという島がある。学校などもあり、島の人々は農業や漁業を営んでいた。

◆ しかし昭和40年代後期に、島の人々は島を捨てた。人口減少や高齢化、医者の居ない島では不安が大きかった。徐々に減少する島民、発電所の維持コストなどが徐々に重荷になる。そこで島民達は島を捨てる決意をしたそうだ。

◆ 島民の居なくなった島は鶏やウサギの楽園となったそうだが、やがてその動物たちの数も減る。島の自然環境の生態系に収束していくのだ。島を覆い尽くすような植物はどんどん育ち、道路を隠していく。島民の家や学校もやがて朽ち果て、木々に飲み込まれるかのように姿を消す。

◆ こうした人の住む事のなくなった島を、メガソーラー用地として使ったら良いと思う。未だに土地が売れなくて困っている持ち主もいる訳だし、地価が殆どタダみたいなものなのだから送電線敷設にコストがかかったとしても、許容できるのではないだろうか。

◆ 熊本県の牛深大島はおよそ47haの面積の小さな島である。本土から約2km離れている。2kmの海底送電路は数億円で引く事が出来るだろう。法ヶ島は大島より少し面積が狭いが、環境的には似たような感じだ。山があるので造成は必要だし、海に泥土が流れないようにするなどの環境保護や安全対策は、無人島だからといって疎かには出来ない。

◆ ソーラー事業者の胡散臭さやいい加減さは、ソフトバンクの(当時の)メガソーラーを見れば分かる。書類の偽造は当たり前、法で定められた事も守らないなど、これで事故が起きない方がおかしい。

◆ 太陽光発電がカネになるとあって、様々な事業者が誕生した。手続きが簡単な合同会社なども多く、海外事業者の隠れ蓑としても使われる。一方で破綻する事業者も増えてきている。無理な開発計画が祟って反対運動が激化し、事業の中止に追い込まれる事業者もある。また完成したメガソーラーの転売に失敗する業者もある。

◆ 手抜き工事が多く、それが明らかになると発電所転がしに失敗する。事業者が倒産すると発電所は宙に浮いた形となり、放置される。事故などが起きないとしても、ソーラーパネルには木や草が覆い被さり、廃墟というか廃ソーラーパネル置き場のようになってしまう。

◆ 事業終了後の後処理費用を積み立てる云々と言ったところで、そもそもいい加減な企業が多いのだから信用は出来ない。融資で事業を行っていれば、土地や構造物は担保に取られているだろう。


3DのTVはどこに行ってしまったんだろう(7/1)
◆ 一時期は何でもかんでも3Dだった。
偏光メガネをかけてTV画面を見つめれば、そこには立体映像があった。とは言っても立体映像のソースが少ないのだから、やがて飽きられてしまう。それと同時に一々専用のメガネを装着しなければならない事の面倒さだとか、寝転がりながらTVを見る事の出来ない不便さが指摘されはじめる。そして第二次立体化視ブームは終わったのである。

◆ 第一次3Dディスプレイはシャープのスマートフォンなどに搭載された、裸眼による立体視ディスプレイだと思う。アレはちょっと頑張れば立体に見えたのだが、結構目が疲れた。気を緩めると立体ではなくなってしまう。
ディスプレイ解像度が半分になってしまうので、かなり粗い画像に感じた。

◆ 昨年秋頃にSONYが販売を開始した裸眼3Dディスプデイは、立体に見えるように人間が苦労するのではなく、立体に見せるように機械の方が頑張ってくれる。視線認識センサによって、観る人がどの方向からどこを見ているかを認識し、その人に立体映像を見せようとしてくれる。ちなみに価格は50万円だ。

◆ 立体視というと一つの物だとか景色の奥行きを感じる用途が連想されるが、例えばアイコンを奥行き方向にも並べたら沢山のアイコンを一度に見る事が出来る。
Appleの3D Touchは失敗に終わったが、CADなどの分野に於ける3D表示は設計時の労力を減らす効果がある。

◆ 現時点でも3DのCAD表示が出来るが、それはあくまでも2次元平面に奥行きを書き加えただけだ。それを本当の意味での3D表示に出来れば、機械CADなどでは便利に使えそうである。

◆ Acerの裸眼立体視ディスプレイもSONYと同様な方式で、人間がどの方向からディスプレイを見ているのかを計測・演算して観ている人に立体映像を見せる。娯楽用途と言うよりも仕事を効率他する為のツールとしての利用を見いだしたい感じがする。

◆ 日本に於けるTV電話は、有線電話も含めて何度もトライされそして失敗した。それでも諦めきれない開発者達の執念は凄いものだったと言える。同じように立体視も何度もチャレンジされている。これは凄いとか今度はホンモノだと言われるのだが、定着する気配がない。

◆ カメラで、観ている人の目の位置を認識するのであれば、スマートフォンなどはインカメラがあるので対応しやすい。iPhoneではToFセンサも持っているので、ソフトウエアだけで、観ている人の位置特定は実現できそうな気がする。あとはディスプレイ側にステレオスコピック3Dレンズを搭載すれば、最小のコストで3Dディスプレイが出来そうだ。

◆ 狭いスマートフォンの画面の中に、奥行き方向にもアイコンが並ぶ。まあ、それをどうやってタップするのかという問題はあるけど。そこに複雑な操作を付けてしまうと3D Touchの二の舞になる。ショートタップにロングタップ、更には力を込めてアイコンに触り、力を込めながら長く触れば又違うアクションになりと、もう覚えられない。

◆ だったらロングタップでメニューを出してよ、みたいな。しかしマウスポインタであれば、立体視映像の上に重ねて表示が出来る。これだと奥行き方向の画像をクリックする事も可能だ。キーボードもあるので、画面に触れる事なく何かの操作ができる。