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過去の雑記置き場


ホンダは軽自動車に戻るのか(3/1)
半導体不足の歪み(3/2)
ばらまきは誰のため?(3/3)
極寒地域に住む人々(3/4)
京都は観光地ではないのか?(3/5)
タイヤ脱落事故(3/6)
中国とかつての日本(3/7)
ブランド化の難しさ(3/8)
1970年代(3/9)
Y!モバイルとSIMロック(3/10)
中華Webカメラ(3/11)
定期的に話題になるのは宣伝?(3/12)
クレジットカード(3/13)
PayPayになっていく(3/14)
USB PD(3/15)
本物か偽物か(3/16)
AIとかマルチメディアとか人工無能とか(3/17)
駅から時計のなくなる日(3/18)
超電導ケーブル伝送(3/19)
東京都の人口減少(3/20)
人種差別か祖国差別か(3/21)
iPhone投げ売りの仕組み(3/22)
カラオケ産業(3/23)
本来の用途の難しさ(3/24)
Appleの設計思想(3/25)
文字コード(3/26)
イチゴと干物とカブトムシ(3/27)
エンジン特性とレイアウト(3/28)
有識者会議(3/29)
シャープは大丈夫か?(3/30)
ワイヤレスイヤフォン(3/31)


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ワイヤレスイヤフォン(3/31)
◆ 私はワイヤレスイヤフォンは基本的には使わない。電池を充電するのが面倒だし、遅延も気になる。最近のものはかなり遅延が少なくなったが、少し古いものだと明確な遅延がある。

◆ バッテリーの問題は厄介で、電池が減ると言う事ではなく電池の寿命だ。使用頻度にもよると思うのだが、2年くらいすると電池の持ちが悪くなったと感じるのではないだろうか。

◆ バッテリー交換は可能なのだが、例えばSONYの場合はバッテリー交換費用が1.5万円前後かかるので、本体ごと買い換えた方が良いかと迷う。おそらくバッテリーを交換するのではなく、新品か或いはB級品との交換ではないかと思う。

◆ メーカによってはバッテリーがカートリッジ式になっているものもあるが、その分大きく重くなる。バッテリーやBluetooth関係が場所を食うので、どうしても音質面で不利になるワイヤレスイヤフォンが、バッテリー交換式にすると更にスペースが厳しくなる。

◆ Bluetoothトランシーバーに有線イヤフォンを付けるのが良いのだが、だったら(イヤフォン端子の付いているスマートフォンなら)ワイヤードイヤフォンを使った方が良い。

◆ もっともワイヤレスイヤフォン派に言わせると、ワイヤードイヤフォンの線は1年も持たない(断線する)から、ワイヤレスイヤフォンの方が良いという。確かに、どこかに引っかけたりすれば切れる事もあるだろう。

◆ SONYもiPhone追いで一時期はイヤフォン端子をなくしたが、今は実装されている。イヤフォン端子を取り去る合理的理由はない。寸法とかコストがと言ったって、それをなくして利便性を悪化させるのに何の意味があるのかとなる。

◆ 何でもかんでもiPhoneの真似をする時代ではない。良い事は真似すれば良いし、好まれない機能まで真似をする事はない。そう言えば3D Touchって未だ実装されているのだろうか。名前自体はなくなったと思っていたのだが、何かの操作方法の解説にパネルを力強くタッチすると云々と書かれていた。旧機種では使えるという話だったのだろうか。

◆ Androidは12で又操作方法が変わるらしい。もういい加減にやめて欲しいのだが、まとまりのないGoogleだから仕方がないか。バグレポートも上がっているが、完成度を上げてからリリースする事はGoogleのポリシーに反するのかなと思うくらい酷いものもある。

◆ iOSも結構下らないバグがあるが、修正はAppleの方が早いと思う。Appleにしても無理にバージョンを上げないで、完成度を高める方向に行けば良いのに。企業の歴史や経験からしてAppleはGoogle以上の安定性を持っているはずだ。

◆ バージョンアップのためのバージョンアップみたいな、無理に余計な機能を詰め込もうとしている感じがしないでもない。それでもAppleはUIを大きく変えないから良いが、Androidは酷いかならぁ。先日久しぶりにAndroid4のスマートフォンに電源を入れたら、操作方法が全然違っていたというか、その項目にたどり着くのに苦労してしまった。


シャープは大丈夫か?(3/30)
◆ シャープ製モバイル機器の不具合報告が多い。昨年はドコモ扱いモバイルルータのSH52Aの故障が多く報告された。これは2020年の9月に発表された5G対応モデルである。

◆ 数年前のスマートフォンに見られたような発熱が先ず指摘された。モバイルルータという性格上連続使用される事が多いが、発熱によって動作を停止してしまったり不安定になるというもの。更には起動しなくなり、あるいは充電できなくなる症状もある。

◆ ドコモに問い合わせると、例によって「同様の症状は確認されていません」と突っぱねられる。しかし同様な症状で苦しんでいる人が多く、まとめサイトまで作られていた。

◆ これは修理扱いになるのだが、修理には1〜2ヶ月かかる場合もあり、修理後も又同じ症状に悩まされたという報告もあった。保証外では修理料金が3.8万円と価格、高価なゴミを買ってしまったと嘆く人も居た。

◆ 次に問題になったのがAQUOSSense5Gである。これも同様に発熱が酷いうえに動作が不安定、そして起動しなくなると言うもの。不具合機では通信速度が異様に遅かったり、カメラ画像が保存できないなどのトラブルもあるそうだ。当初ドコモもシャープも不具合は認めず、修理扱いとなっていた。有償修理の場合は4万円弱だとの事で、実売価格が2万円以下なので捨てた方がマシだ。

◆ しかし問題が大きくなり、シャープは不具合を認めるに至った。シャープは一部ロットで製造上の問題があったとし、修理対応となる。製造上の何が問題かの問いに対しては「製造上の問題です」との回答だった。

◆ ドコモに交換を求めた方も居るが、固有の不具合であると判断されて無償修理対象外だと言われたとか。また代替機の要求に関しても、同様の代替機がないという事で断られた例もある。

◆ ではどのロットが製造上の問題を抱えているのかに対しても「修理対応させていただきます」としか答えていない。壊れたら運が悪かったと思って修理に出せと言う事だ。修理期間は幾分短縮されて3週間程度だそうだ。

◆ なおあくまでも内部の不良であり、ソフトウエアアップデートでは修正が出来ないものだそうだ。シャープは不具合を認めたものの、修理しても直らない(再び同じ状態に陥る)ケースもあり、シャープ製スマートフォンの信頼は失われた。

◆ AQUOS Sense5G以前の機種でもいくつかの不具合があり、ドコモでは時刻のネットワーク同期のON/OFFを何度か繰り返し、再起動をして様子を見る事を勧めている。これによってアプリがダウンロードできない事も解決するという。時刻関係と言う事で、内部の時計(スマートフォンに表示される時計ではない模様)が狂ってしまうのではないかと推測される。

◆ MNO扱い品を買った場合は購入事業者に問い合わせる事になるが、場合によっては有償修理になると言われる事がある。MVNO扱い品やSIMフリー品の場合は少々面倒で、シャープに直接問い合わせろと言われる場合が多い。しかしシャープからは「購入店に問い合わせろ」と言われ、最終的には消費者庁に相談を求めたという書き込みもあった。


有識者会議(3/29)
◆ 国の決まり事に対しての話し合いを行う有識者会議とはどんなものなのか。形式的には役人が決めたんじゃないよ、専門家がそう言っているから従ったんだよと言う、逃げと言えば逃げのようなものだ。

◆ 電波関連に関する総務省でもこれは行われるし、外郭団体でも行われる。参加する有識者には一定の報酬が支払われる。この報酬はあくまでも個人に対して支払われるものであり、その個人が属する企業や団体に支払われるものではない。

◆ 私もこうした会合に何度か参加した事もあるし、メール審議てきなもの、決定事項の承認作業などもある。電波行政に関しては書けない事も多いが、その辺りはご了承を。

◆ 例えば自動車の基準燃費だとか燃費計測に関する決まり事なども審議される。審議する有識者はあくまでも個人であって特定の企業名をぶら下げてくるわけではないが、いずれも自動車関連産業に従事している。

◆ 乱暴な言い方にもなるが、自分たちの都合の良いように決めるような感じ(感じ)がないとは言えない。燃費の悪いワンボックスカーが何でエコカー減税なんだよと言ったって、有識者がそう言うから仕方がないのだ。

◆ そんな中で反発すると、結構白い目で見られる。例えば規格を○○に決めましょうね、皆さんこれで良いですねと言われた時に、それは甘すぎるから□□にしましょうよと言うと、痛い視線を感じるみたいな。ただ発言は記録に残るので、詳細に調べれば色々な事が分かるはずだ。

◆ WTLC燃費に関しても色々あったのだとは思う。カタログ燃費が悪く表示されるのだから、大手自動車メーカが文句を言わないはずがない。走行条件が違うとか、道路環境が違うとか、最高速度が違うとか。逆に言えば従来の日本の計測基準は何だったのかという話だ。この走行モードは燃費にも関係するがエミッションに影響するので、WTLCは致し方ない所だろう。

◆ スマートフォンの技適問題などもあるのだが、いつまでも鎖国状態ではいられない。国際基準に合致するような仕組みを作らなければいけないし、そうした国際基準を作る側にもならなければいけない。

◆ バンドプランに関しては非常に難しい問題なのだが、各国の事情に合わせて新たな規格を作って行くには限界がある。規格に合わせて各国で帯域を調整するのが本筋だ。極端な話、無線通信帯域や放送に利用する帯域を世界共通規格に準ずると決めれば、便利な事が沢山ある。

◆ 現在は余り利用されていない数十ギガヘルツ帯などは、共通化しやすい部分だ。
現状では100近いバンド数があるので、まあ色々大変なのだ。日本では2.3GHz帯の割り当ても決まった。2.3GHz帯の40MHz幅を5年間割り当てる。

◆ 2GHz帯を持っていない楽天はこのバンドが欲しいのかも知れないが、タダでは貰えない。ドコモなどにとっては微々たる金額でも、楽天にとっては大変な額だ。また現状の5Gエリアの進捗も考慮されるし、楽天がもっとも苦手としているコンプライアンスに関しても審査される。オークション方式ではないが、オークション方式へのシフトを伺わせるような内容もある。


エンジン特性とレイアウト(3/28)
◆ 日本車ではATとMTでエンジン特性を変えている車はあるが、同じエンジンを積む車両でエンジン特性が異なる事は余りない。

◆ ホンダだと形式は同じK20を搭載するインテグラとシビックは出力特性(最大出力)が異なる。細部のチューニングもあるが、エキゾーストマニホールドの形状までチューニングして出力特性を向上させた。

◆ BENZだと搭載車両によってエンジン出力が異なるものがある。排気マニホールドやエキゾーストパイプの取り回しの関係でエンジン特性が変化するためだ。

◆ 狭いエンジンルームに大型のエンジンを詰め込もうとすれば、排気管の曲げがキツくなったり集合部までの距離が稼げなくなる。これによってピークパワーが変わるので、カタログ出力も当然異なる。

◆ 日本の場合はカタログ出力と実出力が少し曖昧な気がする。トヨタ車の実出力が低い事は以前にも書いた事があるが、日産のターボ車では逆にカタログ出力を上回るものもあった。

◆ 昔は広報チューンなどと言われて、広報車には"良い"エンジンが積まれるなどした。加速競争をさせられ、最高速度を測られた時代には、それが掲載される紙面の方がカタログよりも重要だみたいな感じだったのだろう。昭和50年代の車には0-400m加速タイムが掲載されていた。

◆ その後は空気抵抗係数(CD)競争の時代があった。これも又結構いい加減というか、フラットなホイールカバーを付けて定員乗車(車高を下げる)し、ミラーは外して計測したという。空気抵抗係数は雑誌のテストでは容易に測れないと思ったのだろう。

◆ ただどこかの雑誌か非メーカ系企業が風洞実験室に持ち込んでCD値を測っていた。その時の記事に、メーカの値と違う事を質問したら、CDチューンが行われている事、風洞によって誤差があるから(カタログ値は)妥当だみたいな事を言われた、というような内容だった。

◆ どこかの国では(当時)ドアミラーは両方に必要が無く、片側だけで計測したみたいな話も出ていた。(当時の)谷田部の最高速テストでもミラーを外して(カバーで穴を塞いで)走る車はあった。

◆ 今だと燃費競争みたいな所もあるが、実燃費は簡単に値が出せる。ただし走行条件によって大きく違うので、例え同じ道を同じように走ったとしても、全て同一条件になるわけではない。

◆ 燃費計測基準が変わればそれに応じたチューニングが行われるわけだが、WLTCモードで燃費向上率が余り高くならないアイドリングストップ機能は、先ずトヨタが廃止しはじめた。トヨタは、カタログ燃費が上がらない事に金をかけるのは得にはならないと言う。これはマイルドハイブリッドの時にも言っている。

◆ ボディ底面のフラット化は、海外メーカ車では当たり前だが日本車には余り見られなかった。日本のメーカは、日本では最高速度が低い(100km/h)なので効果が無いと言っていた。しかしWTLCで高速道路モードが公表されるようになると、日本のメーカも少し空力特性に関心を持ったようだ。


イチゴと干物とカブトムシ(3/27)
◆ 静岡県ではイチゴが採れる。採れるというのは言い方がおかしいかも知れないが、温暖な気候を利用してイチゴ栽培が盛んだ。立ち並ぶ温室ではイチゴ狩りの出来るところもある。

◆ ここから少し三島側に行ったあたりにもイチゴの温室は沢山あって、イチゴ狩りできますみたいな看板も立っている。イチゴ狩りなど近年したことはないのだが、イチゴなどそうそう食べられるものではない。

◆ イチゴ狩りの出来る温室のイチゴは普通ランクかそれ以下、AかBと表示されるくらいのものだ。それ以上に大きなLとか2Lとなると、一粒が200円とか300円で売れるので出荷されていく。

◆ より小粒のランク外のものもイチゴ狩り用の温室に実るわけだが、今年は観光客が未だ少ないのか、こうした小粒のイチゴがスーパーなどに並ぶ。大きなイチゴは一粒数百円なのに、Bランクのイチゴは1箱でも千円以下だ。1箱とは、いわゆるイチゴのパックが4個入っている。このイチゴを一度に食べきれるかと言えば否であり、つまり千円分のイチゴは食べられないという訳だ。

◆ 熱海とか伊東の海沿いには干物屋さんがある。観光客向けの価格と言えばそうなのだが、大きなアジの干物などが数百円で売られている。一方でスーパーに行くと干物は100円前後と安い。これも大きさと価格であって、小さなものは重量辺りの価格が安い。

◆ 普通に食べる分にはスーパーの干物でも良いのだが、やはり数百円の干物は美味しいというか食べ応えがある。同じ魚でも脂の乗り具合だとかは随分違っていて、観光客向け価格ではあるが価格なりの品質なのだ。伊豆半島にお越しの際には、土産屋の干物とスーパーの干物を買って帰り、味比べなんてのも面白い。

◆ 大きさで価格が変わるものの代表格がカブトムシである。大きさと価格は逆対数の如くであり、巨大化するに従って価格は跳ね上がる。もっとも一時期のカブトムシブームは終焉を迎えたわけで、2015年頃には数百万円で取引される個体も珍しくはなかった。

◆ 大きなカブトムシからより大きなカブトムシを作り出すことで、満足感と共に利益が転がり込んでくる。勿論それは育成技術なども関係するので、誰にでも出来るというものではない。しかし自分で育てたカブトムシに数百万円の値が付くのだから、やりがいもあるだろう。

◆ 養殖というか何というか、最近は珊瑚類を育てて売っている人が増えた。これも育成技術の発達など、あるいは天然サンゴの価格高騰などが背景にある。もはや観賞用の水槽ではなく、育成用の水槽を維持する人が増えている。

◆ 更にはサンゴを切り取るためのワイヤーソーやベルトソーを用意して、形の良い部分を形良く切り取って小さな台に接着する。これを水槽に入れて更に育てた後にフリーマーケットやオークションで販売するわけだ。

◆ サンゴの場合も大きなものは高く売れるのだが、大きく育てるよりも早く売った方がリスクが少ない(大きくなるまでに死んでしまう可能性がある)。この点でカブトムシとは違う。


文字コード(3/26)
◆ ディジタル処理を行う際には文字をコード化する必要がある。アルファベットや主要記号は個数が限られているので7Bitで表す事が出来る。しかし漢字やかな、カタカナを使う日本語はそうは行かない。

◆ 無理矢理的にコードを割り当てた半角カナはちょっと特殊として、その他はJIS、シフトJIS、EUCなどがあり現在はユニコードを使うのが一般的になっている。

◆ いずれのコード同士の互換性がないので、エンコード方式とでコード方式が違うと文字にならなくなる。従ってどれが使われるか分からないWebページなどには、HTMLの決まりによって文字コードを明示する事になっている。

◆ 最近のソフトウエアは複数バイト文字コードに対応しているのだが、それでも完全とは言えない。シフトJISの文字を扱う際に、いくつかの文字をエスケープしないと文字化けしてしまうなどの問題もあった。EUCコードを使えばこれらの問題は発生しにくい。

◆ ではユニコードが完璧かと言えば、それはその文字コードを扱うソフトによるとしか言えない。こちらのページではMySQLのデータベースに竈門禰豆子、鬼滅の刃のヒロインの「かまどねずこ」が入力出来ないのだそうだ。
(このページはシフトJISで書かれているので、禰の時はこれしか表示出来ない。正しくは漢字の編が"示"ではなく”ネ”である)

◆ 秘密はこの漢字が7バイトで構成されている事だった。おそらくこうした漢字はいくつかあるのだろうが、この漢字コードをMySQLが正しく理解出来なかった事が、エラーの原因だ。こうした漢字のコードが含まれる可能性がある場合は、 utf8mb4 文字セットを使えとなっている。文字セットを変えられない場合は、アプリケーションの方で対応する必要がある。

◆ 例えば葛飾区の葛にはバリエーションがあって(正確には似て非なる字と言える)、これらの識別みたいな話ではないかと思う。高いという字も、いわゆるハシゴ高と呼ばれる字体""があるし、斉藤さんの"済"も斎・齋・齊などいくつもある。

◆ これがユニコードで定められる異字体に該当するのかどうかは調べていないが、人名などを扱うシステムに於いては特殊ではないと言える。昔のように文字コードをテーブル変換するためのROMが乗っているようなシステムでは、第一水準として3489字が、それ以外は第二水準漢字として分類されていて、それ以外は外字登録などをしたものだ。

◆ 文字コードに関してはユニコードとヒエログリフの問題もあり、スマートフォンでは見えてもPCでは見えない文字(フォント)もある。様々な制御や規格は時代と共に変わる。それこそ今時は見かけないキャラクタディスプレイだとか、○○和音を謳った携帯電話のメロディLSIなど、文字コードや音コードで動作する時代もあった。

◆ 文字なり絵なり音なりをコードで表す限界もある。文字をベクタデータだとか構成要素で表すようになれば自由度が上がる。今は不可能だ、非効率的だと思われるものであっても、10年後には普通に使われているかも知れない。


Appleの設計思想(3/25)
◆ iOSとAndroidは随分設計思想が違う。何度も書いているようにAndroidは安定していない。メニュー体系や操作に関することなどがバージョンと共に変わる。Android誕生から随分年月が経つが、未だに変化が大きいのはいったい何なんだろう。

◆ 基本的にGoogleは古いバージョンは切り捨てなので、古いAndroidの操作が分からない場合はGoogleの説明で調べることが出来ない。Googleにしてもバージョンごとに説明を書いていたのではキリが無いし、当時のバージョンを知る人も居なくなっていたりして。

◆ 一方でiOSは安定している。機能追加で増築に次ぐ増築みたいになっているが、基本的には従来から余り変わっていない。この辺りはiPodにも言えることで、Apple製品に慣れていればAppleのどのモデルでも何となく使える。

◆ SONYもディジタルウォークマンを、かなりのモデル数発売してきたが、必ずしも操作性が同じではない。確かに機能が追加されるとメニュー体系なども変わるのだが、同じ機能に割り当てられた名称が変わるなどすると戸惑う。

◆ ディジタル音楽プレイヤーはスマートフォンほどの機能があるわけではないので、操作自体に戸惑うことは少ないが、それでもiPodの方が分かりやすいなとは思う。分かりやすいのだが、操作はやりにくい。円形のタッチスイッチとそれ自体を物理的に押し込む動作など、慣れないと分かりにくい。

◆ Apple的思想として一つのものに多数の機能を割り当てる事が好きだ。過去にはスマートフォンのカバーガラスを強く押すと云々というのもあったわけで、しかしこれは流行らないまま終焉を迎えた。

◆ 同じスイッチなりに多数の機能を割り当てるよりも、個別にスイッチを設けた方が使いやすいのは当然だが、スイッチの分だけスペースを取られてしまう。iPhoneに戻るボタンがあったら、キーパッドにカーソル移動キーがあったらどんなに使いやすいだろうと思う。

◆ 機能的な面で行けばiPhoneにしてもiPodにしてもライバルに勝てる要素は皆無だ。ただ操作性だとかわかりやすさという点でApple製品は優れている。
Androidは難しくて使えないとか、Windowsは使いこなせないという人が居る。これも無理のないことと言うか、道具として考えるのであれば簡単な方が良いと言うことだ。

◆ ある程度使いこなせる人であれば、高機能な道具や高性能な道具が必要になるだろう。しかし普通の人にはノギスを持たせるよりも、30cmの定規の方が使いやすいし実用的だ。高機能で高精度だけれど使うための準備が必要だったり、使うために技術が必要な道具は、専門家が使うものであって一般人には馴染まない。

◆ Appleは定規を極めようとしている。何の変哲も無い定規を使いやすくしている。他のメーカは目盛りの精度を上げるとか、熱膨張率を下げるとか、目盛りに虫眼鏡を付けてみたり、バーニア機構を加えてみたりする。それは正確な計測を必要とする人たちにとっては必要なものだろうが、ごくごく一般の人には無用の長物だ。


本来の用途の難しさ(3/24)
◆ 大抵の品物には本来の用途以外で使用しないでくださいと書かれている。割り箸などにも書かれていて、割り箸は割った上で箸として使用することが本来の用途であり、リンゴ飴を挿したりしてはいけない。

◆ 輪ゴムや接着剤などにも決められた用途があり、SIMカードにもそれが書かれていたりする。SIMカードを飛ばしたり弾いて遊んだりするのは本来の目的ではない。

◆ もう少し限定した用途の制限が書かれているものもある。民生用の部品などは、高信頼性を要する用途に使用するなと書かれている。更に具体的に、原子力関係や宇宙関連、医療関係には使ってはいけないと書かれたものもある。

◆ MIL規格のICなどは全数のテストがされていると聞いたことがある。そのテスト代がパーツ価格を押し上げているのだが、ストレステストなどを行うことにより(負荷がかかるので)信頼性が低下しているじゃないの?みたいな話もあったりする。

◆ この辺りは破壊テストも含めて行われていて、ストレステストがストレスにならない範囲であることは確認されているのだろう。全数検査の目的は不良率をゼロに近づけるためで、高信頼性機器では組み立て後のリワーク(部品の付け替えなど)が許されないものがある。
こうなると、例え1円の部品が1個不良だったとしても基板全部が廃棄されてしまう。

◆ こうした部品の不良による損失を低減するために全数の検査が行われる。なお通常は統計に基づいた抜き取り検査しか行われない。また温度特性や誤差などを範囲としてではなく実測値として(部品に)添付する場合もある。

◆ 以前に150MHz帯の水晶フィルタを注文したことがあったが、全数に測定値が付けられてきた。100個か200個か注文したと思うのだが、それでも1個あたり数万円になったと思う。これは特別高信頼性を要求したわけではないのだが、水晶フィルタはいくつもの水晶振動子の組み合わせで出来ているので、全て特性が異なるのだ。

◆ 絶縁テープなどにも本来の目的以外で使うなと書かれているのだが、テープなどは使用範囲が広いので分かりにくい。50V以下の配線の絶縁にのみ使えるとか、仕様が書かれていれば分かりやすいが必ずしもそうではない。

◆ メーカ品などはメーカに仕様が書かれている場合もあるが、100円ショップなどで売られているものは仕様がないのに用途を規定するみたいなものがある。テーブルタップなど本来の用途で仕様内で使用していても結構発熱したりして、だったら15A仕様ではなく5Aと書けば良いのにと思ったりする。

◆ 最近ではエコバッグなどにも本来の用途云々が書かれていて、これって万引き用に使うなって事か?バッグをバッグとしての用途以外に使うのは難しい。加工すれば何にでもなるが、バッグをそのまま他の用途とは一体…
◆ 加工する場合はそのものではなくなるので、加工のための材料に使うというのは本来の用途云々とは関係が無くなる。これを言い始めると捨てることも出来なくなり、メーカは回収するのかとなる。


カラオケ産業(3/23)
◆ 比較的長く続いたと言われるカラオケ産業も、今は衰退の時である。一時期はゲームセンターなどがカラオケボックスになるなど、街のあちこちにカラオケ店が氾濫した。しかしやがてブームが去り、低価格で客を呼ぶ所が増えた。

◆ 淘汰が進む中で駅近くの場所に新規出店するカラオケ業者がある一方で、飲食店でのカラオケに機器やサービスを提供する第一興商は売上低下が止まらない。

◆ 何となく昭和の香もするカラオケスナックという名称も、若者の酒離れと共に消えていく運命か。夜はカラオケスナック、昼はカラオケ喫茶みたいな場所も、機器のレンタル料や権利料を考えると、安価にするにも限界がある。

◆ カラオケの楽曲の権利は少々複雑で、その曲自体の権利と曲を作る企業の権利がある。従ってJASRACにカネを払えば良いという話ではなく、カラオケ店で録画した動画などをYoutubeなどで公開すると、権利侵害のクレームが付く。

◆ カラオケで歌う権利はそのカラオケボックスに限られると言うことで、従来はカラオケボックスで歌う所などを使ったTV番組もあったが、それも難しくなったという。

◆ 勿論権利の主張だけがカラオケを衰退させたわけではないが、そんなカラオケ産業を一気に縮小させたのがコロナだった。少なくなったとは言っても潜在需要のあったカラオケを、コロナ感染というリスクが奪い去ってしまった。

◆ カラオケ店ではカラオケだけではなくビデオボックス的なニーズや、楽器の練習を行う場としての開放なども行っていくという。防音性の高いカラオケルームは、楽器の練習用にも使えるというわけだ。

◆ これにしても従来は楽器の持ち込みを禁止したり、歌う以外の利用を禁止する所もあったという。確かに楽器の持ち込みを許せば際限が無くなるとは思うのだが、手軽に使える防音室と言うことで需要は存在するわけだ。

◆ また動画配信やテレワーク用、少人数での会議用にインターネット接続を開放した所もある。一時期は動画配信の禁止などをうるさく書いていた所が、今度は動画配信してくださいという。

◆ 学校から子供が帰ってくるとビデオ会議もやりにくいと言うことで、カラオケボックスを使う人も居るそうだ。ネットカフェなどでも仕事は出来るが声を出すことは余り出来ない。(動画配信用に声を出せる部屋を用意している所もあるそうだ)
◆ カラオケ産業はカラオケだけでは食っていけないというのが各社の共通した考えのようで、カラオケボックスを何にどう使っていくのかが、今後の展開を左右する。

◆ カラオケ産業の市場規模は1.5千億円にも届かないそうで、2011年頃の3割以下に落ちているという。ただコロナが収束すれば2千億円以上まで回復するとも見られている。しかし回復速度は遅いだろうとの予測だ。


iPhone投げ売りの仕組み(3/22)
◆ AppleStoreで購入すると約8.7万円が必要だったiPhone12(64GB版)が1円などで販売されている。当初は様々な割引や契約絡みの規定、更には残価設定ローンが必要だった。残価設定ローンは言わばレンタルのようなものであり、規定の日数経過後にはiPhone12を返却する必要がある。

◆ しかし競争の激化なのか何なのか、買い取り価格が1円とか10円に設定されはじめた。ただしMNP等による契約が必須になっている。契約を絡めた価格が1円だとすると、非契約時に於ける端末買い取り価格は22,001円にならなければいけない。端末値引きの上限が設定されているからだ。

◆ 実際に販売店でも契約なしの場合は22,001円である旨が小さく書かれている。では22,001円でiPhoneが買えるのかというと、これは少々難しい。だからといって絶対に買えないとなると、これは法に反することになる。そこで事業者は販売数の制限を設けて安売りを行っている。

◆ 大手量販店で1日あたり数台、規模の小さいところでは週に数台という割り当てだとの話がある。あくまでもこれは事業者モデルであり、いわゆるSIMフリー版ではない。つまり事業者はこれを売ることで数万円の赤字が出るのだ。しかし22,001円での販売実績が無いことには、MNP時の1円が掲示できない。

◆ ハードウエアとしては全く同一な1円のものと22,001円のものだが、多くの量販店では1円のものは在庫があるが22,001円のものは品切れになっている。ヤマダ電機でもiPhone12が1円で売られているが、契約なしの22,001円のものは在庫がなかった。しかも22,001円で買うにも契約が必要だという。

◆ それは話がおかしいのではないか、契約するなら1円ではないかというと、契約の手続きはするが数時間後に解約するから料金はかからないという。新規契約料なども不要だというのがどういうからくりなのかは分からないが、もしかすると即時解約か何かで初期費用のリターンを受けるのかも知れない。

◆ しかしいったん契約したことは記録されるので、何台も購入しようとしても断られることになるそうだ。また今後同じような1円販売品も買えなくなる可能性があるという話だった。これがいわゆる契約なしスマートフォン購入の審査というヤツだ。

◆ ノジマは少々複雑で、MNPの場合に現行のスマートフォンを下取りに出さないと1円では売らないような感じだが、ハッキリ言わない。店によって異なるのかも知れないが、いわゆる寝かせ番号では1円で買えないという。勿論これを回避することは出来て、要らないスマートフォンに寝かせてあるSIMを突っ込んで店舗に持ち込めば良い。

◆ ノジマでも22,001円のものは在庫なしで入荷未定、予約不可能、入荷連絡も不可能、電話での在庫確認にも対応しないとの事だった。契約の話はしていなかったが、端末のみを買う場合も身分証明書が必要だとは言われた。ノジマの店員は(少し分かった客には)ウルトラ無愛想になる。

◆ いずれにしても法の隙を突いたような販売方法であり、今後規制される可能性がある。日本でシェアを落としたくないAppleが事業者に無理を強いているのは明らかなわけで、再び契約者はApple税を払わされることになりそうだ。


人種差別か祖国差別か(3/21)
◆ 日本に於ける韓国尊重はもはや文化のようになっている。韓国で選挙があると言えば、その特集を長々と放送するワイドショー、一体誰のための放送なのか。

◆ 小学校で韓国語を教える教師が現れたり、韓国文化を語る教員もいる。国歌斉唱に反対し、一体どこを向いているのか分からないような教師の下で、子供達は何を学ぶのか。

◆ 思想教育的な日本弾圧論は韓国で盛んであり、それを日本に持ち込んでいるのが現状だ。何故そうなるかは過去にも書いているのだが、優秀な人材を海外から得ようとした結果でもある。

◆ そう、日本の企業なり団体で重要ポストに居る韓国の方は優秀なのだ。優秀な人材を集めた結果がそうなった訳で、優秀なのだから当然出世して重要なポジションに就く。しかし母国のことは忘れていないので、韓国寄りになる。

◆ 採用人事に関しても韓国人優先となれば、やがてはそのサイクルが途切れることなく社風自体が変わっていく。こうした流れを止められなかった結果として、報道機関やTV局に於ける偏向報道などと言われる現状がある。

◆ 米国などでは異人種に対する考え方がもっと厳しい。それは人種差別というよりは生まれた国による差別みたいな、いや、差別ではないのかも知れないが外国人の自由は尊重されていない。

◆ 米国での民間企業では、外国人は重要なポストには就けない。能力があろうがなかろうが外国人(外国系)というだけで拒否される。それは研究者などでも同じで、研究に関しては十分な資金が提供されたとしても、それ以外の分野、経営だとか方針決定の場には中々出ることが出来ない。

◆ 米国は様々な人種の人たちがいるわけで、自分たちの文化を守ろうとする風習や習慣が自然とそうした文化になったのではないだろうか。逆に日本はと言えば、中韓人にはどんどん生活保護を与えるみたいなおかしな方向に行っている。

◆ 別の旭日旗を振り回して云々とは言わないし、海外の文化を否定するものでもない。しかし明らかにおかしいでしょと思うことは多々ある。佐渡金山問題にしても然りである。逆に日本が韓国の何かに口出しでもしようものなら、頭から湯気を出すでは済まないような反発をしてくるだろう。

◆ 強く言えば何でも言うことを聞く日本だと思われているし、安倍政権で少し流れが変わったようには見えても、では岸田政権はどうなのみたいになる。韓国からしてみれば、日本を少し突いてみて反応を見てみようか位のものかも知れない。

◆ 話は全く関係ないが安倍氏つながりと言うことで、あのアベノマスク問題は面白いというか、だったら阿部さんが総理の時に配っちゃったら良かったのに。まあ、捨てると言われたから関係者総動員でみたいな事なのだろうけれど、何とも面白い。

◆ 岸田総理が安倍氏のせいで日本の経済は停滞したと言ったら、安倍氏が頑張って経済を立て直してくれるかも。自由経済に於ける競争と同じで、政治家同士も争った方が良いな。もっとも意味不明な文句ばかりを付ける争いは、何も生み出さないと思うけど。


東京都の人口減少(3/20)
◆ 2021年は外国人を含む人口統計の開始以降初めての、東京都民人口減少になった。日本人に限ってみても25年ぶりの転出超過になった。理由は様々なのだろうが、コロナの影響によるリモートワークの推進も無関係ではない。

◆ 特に都市圏に於ける感染の拡大は深刻であり、子育て世代を中心に東京を離れる傾向が見える。もっとも転入超過になっているのは首都圏のみであり、東京を離れた人たちが地方部の人口減少を食い止めるほどにはなっていない。

◆ では東京を離れた人たちは主にどこに行ったのか。東京都民の転入先は神奈川県が最多だった。その他埼玉県や千葉県への移動もあった。傾向的に見ると川崎市や横浜市、人数は少ないが茅ヶ崎や小田原に分布する。人々は海沿いに拡散した感じになっている。

◆ 転入者増加率としては藤沢や茅ヶ崎が目立つ。ちなみに藤沢は横浜市から随分離れているのだが、藤沢に住む人はそこを横浜だというのだそうだ。これは宮城県民が住んでいる場所を仙台というのと同じ様なものだ。

◆ 藤沢と聞いても場所が思い浮かばないだろうが、横浜なら聞いたことがある筈だ。更に言えば横浜の正確な場所など知る人は少ないわけで、横浜市が藤沢まで続いているかどうかなども分からない。ちなみに藤沢は江ノ島の北の方である。

◆ 藤沢より更に西に行くと茅ヶ崎(ちがさき)になる。茅ヶ崎の方が藤沢よりも知名度があるかも知れない。茅ヶ崎から更に行けば平塚(ひらつか)、大磯(おおいそ)、少し飛ばして小田原が有名か。小田原を過ぎると箱根、真鶴(まなづる)、熱海になる。

◆ 熱海の地価が上がった話は過去に書いたが、熱海はそもそも狭い街なので、地価が上がるほど人が押しかけてきたとしてもたかが知れている。勿論転入超過にはなったと思うのだが、静岡県全体としては転出超過だ。

◆ 海沿いに人が移動するのは道路や鉄道の関係もある。東海道本線や新幹線が使えれば、時間的距離は短くなる。沿岸部は気候が温暖なのも住みやすいかも知れないが、東京中部に比較すると雨が多い。

◆ 埼玉や千葉はベッドタウンとして多くの住宅が建ち並ぶエリアがあり、東京からの人口移動もそれなりにある。地価は西高東低と言われ、東京東部から千葉方向にかけては地価が安い。この事もあり、移住先として千葉に移り住む人も居る。

◆ ただ千葉に関して言えば、房総半島の南側の方は東京から遠い。交通の便もそうだし、高速鉄道が通っているわけではない。埼玉だと新幹線が使えるので、新幹線停車駅周辺の地価は上がる傾向にある。

◆ 神奈川県と違って埼玉県は平坦地が多く、住居として使える土地が広い。
こうしたことからも、住宅価格の値頃感が出て人口拡大につながる。ただ内陸部になるので寒暖の差は大きくなる傾向だ。

◆ 今後も東京都の人口が減少するのか、それとも再び増加に転じるのかは何とも言えないが、日本の人口自体が減少する中での一極集中傾向は続くと思う。


超電導ケーブル伝送(3/19)
◆ 超電導ケーブルによる電力伝送は日本でも行われている。2020年にはBASF戸塚工場で全長200mの超電導ケーブルによる実証実験がはじまり、伝送損失の低減によるコスト損失が年間2千万円節約出来るとされた。

◆ 冷却は液体窒素を使い、気化したガスは同社のプラントで利用する。液体窒素用の輸液ポンプは1万時間の運転に耐えるものが使用されたそうだ。

◆ ケーブルは屋外を通されていて、温度や天候の変化に伴う耐久性の確認も行われたという。温度上昇などの非常時に備えたバックアップ回線も用意されたそうだ。実用として民間企業に設置された超電導ケーブルとしては初めてのものだそうだ。

◆ 2021年には中国で商用の超電導ケーブルが使われはじめた。何と全長1.2kmと長く、220kV/2.2kAの容量を持つ。日本で実験されていた数メートル規模の超電導ケーブルは66kV/1kA(2007年当時の実績、目標は3kA)だった。

◆ 超電導ケーブルの延長を長くするためには、安定した冷却が必要になる。超電導ケーブルは損失が極めて少ないので、ケーブル自体の発熱は少ない。しかし放射や熱抵抗による温度の上昇はあり、その熱損失分を補う冷却装置が必要だ。

◆ 一般的には液体窒素を使用するが、安定した温度を得るのは難しいらしい。ケーブルも同軸構造にするなど、温度安定度を上げるために色々な工夫がされているそうだ。将来的には電力伝送のみではなく、モーターへの利用なども考えられているという。

◆ EVなどにも超伝導モータが搭載される日が来るのだろうか。エンジンキーをONにするとパルス管冷凍機が動作を開始し、やがて運転可能なランプが点灯、走行を開始するみたいな感じで。現状ではコストの問題があるのだが、マーケット規模が大きくなれば解決も不可能ではない。

◆ 家庭用燃料電池なども価格は下がったわけだが、アレはエネルギ効率が今ひとつだ。ガス代が高いのが原因と言われるのだが、1kWhの電力を作るのに必要なガス代が30円以上かかる。同時に湯が出来るという点に於いて効率的だとガス会社は言うのだが、設計寿命が20年(20年のタイマがタイムアップすると運転は自動停止する)なので、設備コストの負担分を考えなければいけない。

◆ 家庭用燃料電池が爆発することは希だと思うが、超電導ケーブルの冷却が不足すると爆発する。こうした点の安全性などの確保にもコストがかかる。送電による損失は電力使用量の5%位なのだそうだ。超電導ケーブルを使うと超高圧伝送などを行う必要が無くなるので、電圧変換などのロスも低減出来るという。

◆ 超伝導というとリニアモーターカーで、リニアモーターカーと言えばエネルギ効率の悪さが語られる。原発1基分のエネルギを飲み込んでしまうリニアモーターカーは果たして必要なのかみたいな、もっと高効率な移動手段を考えた方が得なのではないかとも言われる。

◆ 静岡県内のトンネルと水問題は未だに解決出来ていないし、建設が遅くなればその間のコストもかかってくる。開業が遅れればコスト回収も遅くなるわけで、困った問題なのだ。


駅から時計のなくなる日(3/18)
◆ JR東日本は駅に設置されている時計を廃止するのだそうだ。廃止の理由としては維持コストの高さが上げられるという。駅の時計がどう言う仕組みかは知らないのだが、学校の時計のような電源と信号線が接続されているものかも知れない。

◆ 今ならLAN(有線でも無線でも)同期出来る時計が安価に売られているのだが、それを取り付ける工事だとか配線を引き直すコストが高いと言うことになるのだろう。

◆ 時刻の表示であれば行き先や列車名の表示パネルを利用することも可能で、あえて独立した時計を用意する意味が希薄になったとも言える。

◆ 腕時計の話で書いたことがあるが、今は時間を知ろうと思えばいつでも正確な時刻が分かる世の中だ。駅の時計が街頭テレビ(昔公衆テレビ的なものがあったらしい)的な意味合いだとすれば、その役目は既に終わっている。

◆ 一方で駅らしさなど、デザイン面でアナログ時計を望む声もあるという。しかしJRとしては、正確な時計でなければ設置が出来ないことなどもあり、コストの問題が絡むという。

◆ 列車の時刻表示板が精細なグラフィカルディスプレイになれば、そこにアナログ時計を表示することも出来る。そう考えると、電気仕掛けのアナログ時計が消えるのも時代なのかも知れない。

◆ 表示板と言えば、京急がパタパタ表示板を廃止した。京急では1986年に導入、表示が見やすいなどで使われ続けてきたが、2月からはLED式の表示装置になる。

◆ コストや信頼性、制御の自由度などを考えれば、その時々に応じた仕組みが必要になる。システムの規模が大きいと簡単に入れ替えることが難しいのだが、それでもいつかは入れ替わっていく。

◆ 企業の会計などのシステムも定期的な更新が行われるのだが、大企業であれば統合システムの入れ替えは全社に影響を与えるために、周知や教育の面でも大変だし安定したシステムになるまでの時間もかかる。

◆ この辺りは移動体通信の制御装置でも同じ様なもので、世代間の通信方式をシームレスにつながなければいけないので大変だ。電話をかける方は何も意識はしないが、接続先が3Gなのか4Gなのかで制御システムの信号の流れが変わる。基地局には3Gのシステム、4Gそして5Gのシステムも置かなければいけないので場所も電力も余計に必要だ。

◆ こうしたこともあって古くなったシステムの廃止は急ぎたい所だが、利用者が存在する以上勝手に止めるわけにもいかない。KDDIはcdmaの停波などもあって、旧システムからの切り替えには慣れているとも言える。2Gの頃にも複数方式を使ったわけだし、当時の国策とは言っても無駄なコストを使わされたものだ。

◆ JRが時計を廃止すると私鉄も廃止に向けて動くのだろうか。それとも利用者の利便性を考えてと言うことで、現在の時計を据え置くだろうか。時計の中にカメラを仕込んで、どの位の人が時計を見るのか調べてみたら面白そうだ。高解像度のカメラで瞳の位置をチェックすれば、数メートル内で時計を見る人はカウント出来そうだ。


AIとかマルチメディアとか人工無能とか(3/17)
◆ 最近は何でもAIである。少し前には何でもクラウドだった。その昔にはマルチメディアが流行し、何でもかんでもマルチメディアと呼ばれた。まあマルチ+メディアなのだから何でもそうか。

◆ 最近のスマートフォンに搭載される充電制御もAIなどと呼ばれる。やっていることはそう複雑なものではなく、充電ケーブルを外される時間を集計する。おそらく分布などを見て決めるのだろうが、それは単なる演算だ。

◆ そしてその時間に合わせて充電率が100%になるように充電デバイスを制御する。これもその時点でのバッテリーの充電率と電池容量から、充電時間が計算出来る。そこには不確定な要素は少なく、どこがAIなのかと思うようなものだ。

◆ これが顔認証だとか音声認識のような、不確定な要素の多い情報の判断などだとAIが生きてくる。画像処理などに於いても、一つ一つ全てのパターンにおける状態を検出して計算してとやっていたら非常に時間がかかるが、曖昧なマッチングなどを使えば計算時間が短縮出来る。

◆ 構文解析などにも応用されている。検索エンジンに於ける検索語と対象データの関係や、検索語や対象データのどこに重きを置くかなどの判断を行う。そうは言ってもプログラムを書くのは人間なので、優秀なAI処理を実行させるには優秀な設計者が必要だ。適当にプログラムを書いておけば後はAIがやってくれると言うことはない。

◆ Google検索のへっぽこぶりは何度か書いているし、最近になってそれが幾分改善されたことにも触れた。これなどは構文解析だとか検索語の重要性などのパラメタの見直しによるものかも知れない。

◆ 何故GoogleがAIを使いこなせないのか、検索然りでありコロナの感染予測などメチャクチャも良い所だった。これはAIのシステムそのものやモデル化が悪いと言うよりも、アルゴリズム自体に問題があったのではないか。

◆ Googleは全てに於いて、規則正しく機械的に動かす事が善であるような考えを持っているように思う。従業員も歯車の一つであり、その歯車は歯が欠けることもなければ歯数が変わることも許さない。全てが計算通りにシステマチックに動くことこそが良であると考えるのではないだろうか。

◆ そう思うと曖昧な状態に対しては弱いことになり、正常時以外の状況判断の訓練がされていない。全てがうまく行っている時には最高のパフォーマンスを発揮するが、どこかで何かが狂うと大変なことになる。従って、その大変なことが起きないように正確に歯車を回す。

◆ 実はこれは日本人のマスプロダクションにも言えることで、信頼性を上げることによる不良率の低減だ。これが高信頼製品を生み出し、歩留まりの向上によるコストダウンを可能にした。

◆ 米国は少し違っていて(乱暴に言えば)不良の分だけ余計に作る、ダメなものは捨てる。或いは予備を常に用意しておくことによって信頼性をカバーする的な発想を感じる。しかしでは何故Googleが臨機応変を捨てたのか。計算出来ないことは悪であるとのお告げでもあったのだろうか。


本物か偽物か(3/16)
◆ スマートフォンに於ける画像処理の技術は、記憶色と呼ばれる色の再現であったり背景ぼかしであったりする。この分野ではAppleが頑張っている印象ではあるが、後発のGoogleも負けてはいない。

◆ 背景ぼかしに関しては、全景と背景の境目の判定だとか人物判定のロジックを改善することによって、より自然なボケを実現しようとする。いわゆる記憶色表現が、現実の空よりもっと青い空を映すように、レンズの光学特性による深度を超えたボケさえも可能になるという。

◆ 画像処理によってレンズが要らなくなるみたいな話を過去に書いたことがある。随分昔になるが、ピンボケ写真を修正する技術が掲載されている書籍があった。当時は高速な計算機が何日もかけて処理するようなものだったが、今はスマートフォンでもある程度のピンボケ補正が出来たりする。

◆ これがもっと進んで、ピンボケ補正が自由に高速に出来るようになれば、そもそもレンズは要らないのではないかという訳だ。まあ、そこまでは行かないにしても、今でもレンズの光学特性をロジックで補正することは普通に行われている。

◆ これも以前に触れているが、トヨタの作り出すステアリングフィールが良く出来ていると、海外のテストドライバーが言った。それはホンモノではないけれど、それっぽいフィーリングを作り出しているという。

◆ 限界に於ける挙動などは論外だが、ファミリーカーにファミリーが乗る分には良く出来たステアリングフィールだと思うだろうという話なのだ。パワーアシストコントロールでステアリングフィールを作るのは、難しい技術だろうが、トヨタはそれをやっているという。

◆ 排気音をスピーカから流すのも同じようなやり方だ。排気音は誰のためなのかみたいな事である。エンジン性能を効率的に発揮させるための排気特性ではなく、ドライバーの好みに応じて音を出す。オーディオシステムに於けるトーンコントロールみたいなものだ。

◆ ボディのたわみをサスペンションとして利用するなどもトヨタは得意としている。シミュレーション技術の発達によって、従来は悪とされていたボディの変形までも使ってしまおうと言うことだ。

◆ 耐久性だとか安定性などを考えれば難しい面は多いし、剛性配分が適切でなければ乗員はボディーのブルブルとした振動を感じることになる。こうした点をクリアしながら設計し製造するのは難しいことだ。しかしその難しいことを行えば、コストダウンが可能になる。

◆ こうした部分は日本の企業が得意としていたわけだが、最近では中国に先を越され気味である。最低のコストで性能を上げていく手法は、もしかしたらトヨタの上を行くかも知れない。電子回路一つにしても、最低の部品で構成する(それによって信頼性が低下するのが現状の中華製品ではあるが)技術が高まれば、日本の得意とする最低のコストと再興の信頼性も持って行かれてしまう。


USB PD(3/15)
◆ 今や殆どのスマートフォンはUSBType-Cのコネクタを持っている。ノートPCなどもUSB Type-C化が進み、事実上のスタンダードとなった。Appleでもスマートフォンは頑なにライトニングコネクタを使い続けるが、USB Type-Cを実装したものもある。

◆ USB PDはUSB Type-Cで電力を伝送するための規格で、現状では最大100Wの電力伝送を可能にしている。これによってバッテリー容量の大きなノートPCへの電力供給も可能になったというわけだ。

◆ 大電力電送は高電圧という事で、USBPDでは20Vまで電圧を上げる。今後更に電圧が上がると、ACコンセントにそのまま挿せますよ(ロジックインタフェースは必要だけれど)みたいになったりして。感電に対する保護だとか、使う国などによっては法的問題があるのかも知れないが、伝送電圧が更に上がるのは間違いないだろう。

◆ モバイルバッテリーなど10Ahを超える容量のものもあり、ポータブル機器といえども大電力伝送の必要性は高まっている。特に海外では充電時間の短さを重視する傾向があり、スマートフォンに於いても数十ワットのパワーで充電するという、凄いことになっている。OPPOは150W Super VOOC充電によって4.5Ahのバッテリーを15分でフル充電にするという。
充電電流は30Aを超える。

◆ 最近の自動車にはUSB Type-Cのレセクタプルが付けられていて、一部はUSB PDへの対応も行われている。家庭用のコンセントにもUSB Type-C(或いはType-A)が付けられる時代だ。

◆ 少なくともUSB規格が制定された当時は、RS-232CやRS-485の代替規格的な、シリアル通信用に過ぎなかった。WindowsでのUSB対応も遅かったことから、なかなかUSB対応機器は発売されなかった。しかしキーボードやマウスのUSB化に始まり、メモリカードのインタフェースなどがUSB化されることになる。

◆ 当初はメモリカードを抜き差ししてPCにデータを移していたデジカメも、やがてUSBインタフェースを持つようになる。そしてスマートフォンでmicroUSBが多く使われるようになり、USB Cに移行が始まる訳だ。スマートフォンでの利用を考えると電力伝送やコネクタとしての物理的強度が重視されるようになり、USB Type-Cはそうした意味での実用性を備えたものになった。

◆ PC用のコネクタであれば民生用とまでは行かないと思うが、スマートフォンに使われるとなれば民生品である。コネクタの中に異物を突っ込んでも危険な状態に至らないようにする仕組みなども必要になる。

◆ ライトニングコネクタはプラグ側が露出しているという、乱暴なものだ。ウチにあるケーブルは電圧が出っぱなしになっていて、金属の上に置けば短絡する。純正充電器は電圧が出ないような仕組みになっているのかも知れない。

◆ ライトニングコネクタは電流容量なども含めて既に古くなってきているので、やがてはUSB Type-Cになるか、あるいは新しい規格のライトニング2みたいなものを作ることになるだろう。ケーブル商売を続けたいとするなら新たな規格、新たなコネクタで互換性を廃することが必要だ。これによって多くのケーブルの買い換えが起きてAppleは多くの利益を得ることが出来る。


PayPayになっていく(3/14)
◆ ソフトバンクのPayPay化に関しては以前にも書いている。名称としてはヤフーからの離脱だ。大元のヤフーは既に売られていった身ではあるが、名称使用料は支払う必要がある。(※昨年9月に日本に於ける商標使用権を買い取り、日本国内では名称使用料が不要になった)

◆ ソフトウエア卸をやっていた頃のソフトバンクは、何とか日本でもヤフーの名前をと言うことで使用権を取りつけた。当時は米Yahooの名前とシステムに依存していた。だがソフトバンクが力を付ける(1996年に筆頭株主になる)につれて、Yahooに対する発言力も強くなる。

◆ 確かにヤフージャパンの名称は広く知られているのだが、ヤフー全盛期を知る人は既に高齢者になり始めている。ワイモバイル契約者の平均年齢が高いのも、この辺りと関係しているのだろう。

◆ 一方で中年以下の年代の人はヤフー検索は殆ど使わず、ヤフーニュースで名が知れているという感じだ。ヤフーのサービス継続年数と共に、ヤフー利用者の年齢も上昇した。こうなると若い人に対してブランド力が弱くなる。

◆ そこでソフトバンクはPayPayを前面に押し出した。広告宣伝費やばらまきに多額の費用を投じたのは、PayPayの名を世間に知らしめるためでもあった。そして今や押しも押されもせぬ、コード決済のトップシェアを獲得している。

◆ ここまでくれが話は早い。ヤフーの名称をPayPayに転じていく。ワイモバイルはワイモバイルとして知名度が確立されているがY!(ワイびっくりマーク)はヤフーにあらずという解釈だろうか。
そう言えばソフトバンクは一時期、何でもかんでもびっくりマークを付けていた。Y!もそうだが、S!メールだとかもあった。何故PayPayはPayPay!ではないのだろう。

◆ この!マークを何と呼ぶのかみたいな話もあった。それはマークだから発音しないよと日本人には説明が出来たものの、外国人には通用しなかったとか何とか。

◆ ヤフーからの脱却と共にTポイントからも足を洗う。共通ポイントと言いながら、ソフトバンクは使途限定だとか用途限定などと、共通化に反する事を行った。これに対して他の加盟店は反発の姿勢を見せたが、ソフトバンクは知らん顔だった。

◆ 共通ポイントは参画各社のポイント発行数と、利用数がバランスしないと難しい。A社が100万ポイント発行して、そのポイントの全てをB社が回収したとなれば、A社は100万ポイントの損失でB社は100万ポイントの利益になる。そこでソフトバンクは使途限定などとして、発行したTポイントを自社で使わせよう(回収しよう)と企んだわけだ。

◆ こうなると共通ポイントでも何でもなくなり、結局はソフトバンクが一番得をする。しかしソフトバンクは発行ポイント数が多いので、他の企業は文句を言いにくい。これが孫さんの言う、シェアを取れば何でも出来るという事なのだ。

◆ Tポイントを散々引っかき回したあげく離脱するというのが、何ともソフトバンクらしいではないか。4月以降は全てPayPayポイントで統一される。ワイモバイルがPayPayモバイルになるかどうかは微妙だが、LINEMOを吸収するかたちでPayPayモバイルになるのかも知れない。


クレジットカード(3/13)
◆ 一時期は何枚も持っていたクレジットカードを整理してiDにまとめていた。これで全ての支払いを行うことでポイントが溜まり、2年間溜めたポイントでスマートフォンはタダで手に入れることが出来た。

◆ しかしその作戦も徐々に破綻を来す。請求書払いや税金の支払にLINE Payを使おうとすると、LINEカードが必要になる。厳密には銀行振り込みでチャージする手もあるのだが、一々チャージするのは面倒だし残高が出来てしまう。LINEカードであれば、使った分がカードから引き落とされるだけだ。

◆ PayPayも同様に専用のクレジットカードとしか連携出来ない。LINEにしてもPayPayにしてもクレジットカードの維持に手数料がかからないと言うことで、ならば作ろうと思ったわけだ。他にも、特定のクレジットカード会社でないと設定の出来ないサイトがあったり(今は範囲が広がったが当時はセゾンカードだけだった)する。

◆ もうこうなったら、ガソリンを入れる時にはガソリンカードでみたいな使い分けの方が良いのではないかと思うのだが、プラスチックカードを持ち歩くのは面倒だ。LINEカードにしてもPayPayカードにしても、普段使うわけではないので持ち歩いてはいない。楽天カードも然りである。

◆ そう言えば日本で一番使われているのが楽天カードで、次がJCBだと(調査会社の)GVは発表していた。しかし別の調査によればセゾン、三井、三菱に続いて楽天カードのシェアは4位に落ちていた。なおJCBのシェアは1%だった。

◆ クレジットカードではないが、Edyは累計発行枚数は、電子マネーでトップである。何しろそのばらまきのすごさと言ったら、一人で何枚も持っている人も居た。何故かと言えば残高付きでばらまいていたからである。ではそれが利用されているのかと言えば否であり、机の引き出しに放り込まれているか、或いは捨てられてしまったかも知れない。

◆ 楽天カードはカードを楽天以外で利用しないと特典が貰えない。楽天での買い物に使う人が殆どであって、街で楽天カードを使う人がいかに少ないかと言うことだ。PayPayカードも同様に、街で使わないと特典が貰えない。PayPayへのチャージを繰り返してもダメなのだ。

◆ 結局の所専用のカード、LINE PayやPayPayへのチャージ用として設定すると、コード決済を利用しての決済金額は上がるのだろうが、それ以外では余り使われなくなる。この辺りが発行側としても頭の痛い所なのだが、コード決済で使われた分がそのままカード利用金額に上乗せされる(数字を二重に計上出来る)と考えれば良いのではないのか。

◆ iDを使う機会が減ってドコモポイントが溜まりにくくなる。するとドコモでスマートフォンを買う理由が希薄になってくる。要らぬドコモアプリの入っていないSIMフリーのスマートフォンの方が良いのではないかとなる。まあ、こうした意味ではドコモポイントによる囲い込み効果はあるというか、あったというか。

◆ 通信事業者によるポイント付与はドコモだけではないが、エコノミーMVNO戦略に於いては、MVNOがドコモポイントを付与することで連携巻を出していくみたいな手法だ。これにしても以前のようにポイント付与率が高ければ良いが、そうでないと"ドコモポイントなんてどうでも良い"事になってしまう。


定期的に話題になるのは宣伝?(3/12)
◆ 人々の記憶から消えそうなBALMUDAPhoneだが、たまに話題になったり記事になったりレビューが更新されたりする。人々の記憶から消さないことが必要というわけで、タイアップ記事なのか何なのか。

◆ BALMUDA Phoneは技適問題を起こして一時期発売が中止された。発売元も京セラも何も言わずに展示品の電源を切るという事で、何があったのかと騒がれはじめる。そしてバルミューダもソフトバンクも発売停止を発表する。

◆ いったい何があったのかはこの時点で明らかにされず、発売中止という事実だけが報じられた。多くの人は余りの売れなさに発売を終えたのではないかと思ったと言われた。実際にはスプリアス規定か何かの問題だったわけだが、京セラのやり方は明らかに失敗だった。

◆ 原因が分かっていることであるならば、機能改善のための一時販売停止とすれば良いし、機能改善用のアップデートが可能になる○○日後には販売再開しますとすれば良かった。たとえその瞬間は混乱があったとしても、翌日に詳細を発表することは出来たはずだ。

◆ 幸いにしてと言うか何というか、販売台数が少なかったこともあってトラブルはなかったそうだが、イメージは傷ついた。ソフトバンクでは(BALMUDA Phoneは)殆ど売れていないとも報じられた。売れるも売れないも売りたくない価格を付けている時点で売れないことは想像出来る。

◆ 実際機能などを考えれば4万円くらいの価値であり、差額の数万円をバルミューダというブランド代として許容出来るかどうかが問題なのだ。だからバルミューダを心から愛する人々にとっては、この10万円のスマートフォンは安いと感じるだろう。しかしスマートフォンを一つの道具として考えれば、そこに価値を見いだすことは難しい。

◆ 発売当初は、それでも利点を見つけて記事が書かれていたが、やがては辛辣な語句が並ぶことになる。昔ながらの写りのカメラ、昔ながらのモノラルスピーカ、防水にも対応せず、画面が小さい上にインカメ用の大きめのパンチホールが邪魔をする。しかしそれこそが持ち味でありレトロな雰囲気の中に現代の機能を詰め込んだ集大成がBALMUDA Phoneだと… 無理矢理締めくくる、みたいな。

◆ iPhoneにしたってXperiaにしたって、ニューモデルが出て2ヶ月もすれば話題にならなくなる。その点からすれば(良いニュースというわけではないが)話題に出るだけ良いというか、これが戦略だとするならば失敗とは言えない気がする。

◆ 次期モデルが出るとすれば当然開発はスタートしている訳だが、ここでiPhone3GからiPhone4への変化的洗練が加わると、評判は一気に変わるかも知れない。デザインはiPhone4を模しながらも、マルチカメラやステレオスピーカを内蔵し、大容量バッテリーとベゼルレスのディスプレイ、何なら折りたたみにしちゃう?みたいな。

◆ ソフトバンクでは既に半額まで値下げ、SIMフリー版も約2.7万円の値下げをした。安価なSIMフリー版でも販売台数が千台に達しないのだから、もっと大幅な値下げが必要だ。2.7万円の値下げではなく、販売価格を2.7万円にしたら少しは売れるかも。


中華Webカメラ(3/11)
◆ 2Fのバルコニーに設置してある2台のカメラは昨年取り付けたものだ。カメラは2017年頃に発売されたものなのだが、その後アプリが消失したようで設定が出来なかった。

◆ しかし検索してみると野良アプリとしてダウンロードが可能なことが分かった。野良アプリなので怪しい感は否定出来ないが、とりあえずはこれで設定が可能になった。

◆ アプリで設定した後にはブラウザからもアクセス出来ることが分かり、アプリはほぼ不要になった。完全に不要にならなかったのは、イニシャライズされたカメラを探す時には、アプリが必要だったからだ。

◆ しかしその後、MACアドレスに対して固定的にIPアドレスを付与する設定をDHCPサーバに行い、これでアプリは完全に不要になった。

◆ このカメラは定期的にハングアップしたりイニシャライズされた。原因は不明だがハードウエア(RAM不良)や内部電圧の不安定でCPUがリセットするのかなと思っていた。ハングアップされては困るので、毎時1回電源を短時間切って入れ直すようにタイマを仕掛けた。

◆ 南東を向けているカメラは一日に何度もイニシャライズされて初期状態に戻った。復旧はバックアップファイル(設定値)を読み込むだけなのだが、一日に何度もこれが起きるので面倒だった。

◆ 南西向けのカメラは毎日ほぼ同じ時間にハングアップした。実はこれが調査と対策のきっっかけになった。同じ時間にハングアップするのだから、外部から何かを仕掛けられているだろうと言うことで、まずは外部からカメラにアクセス出来ないようにした。UPnPなどは設定していないので直接外部からカメラにアクセスすることは出来ないが、カメラが先にどこかにアクセスすれば、その応答としてカメラにアクセスすることが出来る。

◆ しかしこれでは何も変わらなかった。そこでルータのフィルタを設定しながらスマートフォンのアプリでカメラ画像を見てみると、フィルタが効いていないことが分かった。そうか、IPv6でアクセスするんだ。カメラの設定にIPv6関係はないのだが、画像伝送などはIPv6で行われていたわけだ。

◆ そこでIPv6が通っていない、IPv4専用のルータにカメラを接続した。カメラから外部宛てのパケットを制限すると、それに引っかかるパケットがあることが分かった。IPv6が使えない場合はIPv4でどこかと通信をする。

◆ フィルタ設定を行いIPv6経由でのアクセスも拒否した結果、この約2ヶ月間一度もカメラはイニシャライズされていない。外部からの攻撃は分かったのだが、意図が分からない。誰が何のためにカメラの設定を消すのか。カメラの設定を消すことは出来ても内容は読み取れないようで、FTPサーバへの不正アタックは認められなかった。

◆ 例えばライバルWebカメラ会社の妨害なども考えられないではないが、その為にはファームに何かを仕込んでおく必要がある。なおこのVIKCAMは、今はドライブレコーダなどを販売している。ドライブレコーダに通信機能があったら、どこかと通信しはじめるかも。


Y!モバイルとSIMロック(3/10)
◆ ソフトバンクなのだから仕方がないのだが、ワイモバイルにも多くの種類のSIMが存在している。SIMは相互に入れ替えられるものではなく、その端末向けに発行された以外のSIMを入れると、「ロック解除コード16桁を入力してください」と表示される。

◆ これはSIMロックがかかっている状態と同じだが、SIMによっては通話は出来るが通信が出来ないなどになる。ソフトバンクにはIMEIロックがかかっているものもあって、SIMとしては認識するものの圏外になって通話や通信は出来ない。

◆ ソフトバンクは自社販売のスマートフォン以外は使えないようにしていて、いわゆるSIMフリースマートフォンは使えなかった。その後iPhoneだけはSIMフリー品でも使えるようになったが、Androidはダメだった。現在はSIMフリーのAndroidスマートフォンも使用できる。ソフトバンクには大きく分けて4種類のSIMがあり、更に様々な契約条件などにより細分化される。

◆ SIMの交換(再発行は)手数料3,300円を払えば可能だと言うが、契約によっては難色を示される場合があったり、SIM再発行は承っていませんとショップに言われた人もいる。なお今後はSIMの共通化を進めると言っているが、既存契約者に対して自由度が増すのかどうかは分からない。

◆ ドコモはSIMの年代によって使えなくなる場合があり、ドコモショップに行くと無償で交換してくれる。ドコモの場合は仕様の変更によってSIMが使えなくなり、それは事業者の責任だという考え方だ。

◆ ワイモバイルのSIMには番号が書かれている。プリフィクスのアルファベットのnやmはSIMのサイズを表している。次の数字は謎なのだが、少なくとも101,111,121,131,141がある。141はiPhone用でありAndroidには使えない。131はモバイルWi-Fi用であり、スマートフォンでは使えない。121もモバイルWi-Fi用なのだが401HW専用なのか、他のモバイルWi-Fiに入れるとSIMロック解除コードを要求される。

◆ 101と111はSIMフリーのスマートフォン向けに発行されるもののようだがNFC機能付きのスマートフォンと、NFCなしのスマートフォンで分けられている説もあるがハッキリしない。他のSIMに比較すると適用範囲が広いと言う事だ。

◆ 更にはキャッシュバック付き販売で契約した時に発行されたSIMは、それ以外の通常で買ったスマートフォンに使えないという話もある。これはソフトバンクのSIMでも同じで、ゼロ円配り端末などの管理をSIMで行うという、強固なSIMロックだ。勿論ソフトバンクは、業界に先駆けて分離プランを導入したと豪語したが、実は端末と契約をSIMやIMEIロックで縛り付けていた。SIMロックをかけるのではなく、SIM側が端末を選ぶようにすることでSIMロック解除論を無きものにしようとする、ソフトバンクの抵抗もあった。

◆ 第一次分離プランをソフトバンクは独自の屁理屈でぶち壊した。そのソフトバンク対策法と言えるのが、現状の分離プランやSIMロック禁止方針なのだが、それにも激しく抵抗する姿が見える。実際ソフトバンクは他社よりもスマートフォンを高額で販売していて、それはローンを組ませたり残価設定ローンを勧めるためでもある。契約縛りが出来なくなった今、如何に解約を食い止めるかがソフトバンクにとっての重要課題だ。


1970年代(3/9)
◆ 大阪万博が1970年、アポロ宇宙船が持ち帰った月の石が展示されていたんだっけ。今から50年以上も前に人間を月に送り、そして石を持ち帰ったというのだから凄い。

◆ 1970年代はアマチュア無線人口が大きく増えたのだそうだ。私が局免許を最初に受けた時はプリフィクスがJR1だったのだが、少し後に局免許を取った人はJEとかJFになっていた。局免許取得が何年も違うわけではなかったのに、あっという間にコールサインが枯渇していった時期でもあった。

◆ 当時はBCLもブームになっていて、SONYやNationalはBCLラジオを発売していた。そんな無線時代にあって、デパート(大丸かな)にも無線機コーナーが出来たというのだから今では考えられない事だ。

◆ 当時の広告には、ドレークやコリンズといったメーカ名が出ている。アンテナもハイゲインだとかハスラーだとかと書かれている。売る側もある程度の知識が必要だと思うのだが、流行の趣味と言う事で知識のある人が多かったのかも知れない。

◆ デパートで奥様が買い物をしている間に、ご主人は無線機コーナーを見入るという感じだろうか。いつもは嫌々ながら買い物に付き合わされているオトーさんが、今では無線部コーナに行きたくて自ら早起きしている、みたいな。

◆ ドレークやコリンズの通信型受信機は高嶺の花だったと思うのだが、それが展示されていて見る事が出来るだけでも、BCL趣味のオトーさんには嬉しい事だったに違いない。

◆ いつかは手に入れたいと、ドレークの受信機のダイヤルをいじりながらため息を吐くオトーさんの姿が目に浮かぶ。少ない小遣いをやりくりしながら月賦で買えるかなとか、来年になったら給料が上がるかなとか、きっと考えていたことだろう。

◆ NationalにしてもSONYにしてもBCLラジオの機能には拘りを見せ、BFO付きのラジオもあった。受信帯域までは分からないのだが、コスト的に見てもSSB用のフィルタなどは付いていなかったのではないか。

◆ それでもマルチバンドのラジオは数万円したわけで、当時の物価を考えればかなり高価格なものだったと思う。ドレークやコリンズになれば、その何倍かの価格になる。デパートの屋上にはアンテナが設置されていたそうで、実際の受信状況を見比べながら受信機を選ぶ事が出来たそうだ。

◆ オーディオ機器が売れていた頃は試聴室的なコーナーが設けられている所もあったが、今は無いんだろうなぁ。アンプやスピーカを切り替えながら好みのものを探すみたいな、そんな事の出来る場所も貴重かも知れない。

◆ スピーカに関しては音の好みもあるし、メーカやモデルによる音の違いも大きい。こればかりは自分で聞いてみないと分からないわけで、家電量販店などには試聴の出来るコーナーが設けられていた。

◆ 液晶テレビやプラズマテレビの出始めの頃は、それらの画像や画質を比較出来るコーナーがあった。プラズマテレビは周囲が暗くされていてコントラストの高さをアピールし、液晶テレビは周囲が明るくなっていてコントラストの低さが目立たないようになっていた。


ブランド化の難しさ(3/8)
◆ Pixelは少なくとも日本では売れていなかったが、Pixel6は多少は売れているとも聞く。GoogleはAppleに迫りたいと考え、スマートフォンだけではなくAndroid OSそのものの機能や連携も進める。

◆ その一つがWindowsへの乗り入れというかFastPairの利用促進など、これに関してはAppleの後追いになるのだが、利便性を高める工夫に動く。機能というか操作性などに関して、或いはソフトウエアやシステムのあり方という点に於いてGoogleは他社に追いついていない。

◆ こうした面ではAppleが強いので、Appleと比較してしまうと余計に色あせて見えるのもGoogleにとっては厳しい所だ。Googleは力業、例えばストリートビューを作るとかは得意としているが、頭を使うとかシステマチックに物事を行う能力は低い。

◆ AndroidOSの統一性のなさもそれが如実に表れている。決められた事を決められたとおりには実行出来ても、何かを考えるとか先々の事まで考慮した上でシステムを作っていく事が出来ない。なので操作性を大きく変えてしまうようなアップデートにならざるを得ず、いつまで経ってもUIが安定しない。

◆ iOSに比較してAndroidが難しいと言われるのは機能の多さばかりではなく、バージョンによって操作が異なるので何が何だか分からなくなるのだ。Amdroid8はここに設定があったのに、Android11だと一体どこになるんだ、いや、機能自体がなくなったの?みたいな。

◆ そんなGoogleが作ったPixelなのでバグも多いし修正も遅い。スマートフォンの場合は製品としての魅力と共に、メーカに対する安心感も必要になる。今はそうでもないが、SIMフリーがどんどん出て来た頃にはサポート体制に関して心配する声が多かった。

◆ Appleにしても直営店などでのサポートを行ったわけだが、サポートを受ける順番待ちの長さと言ったら凄かった。Appleは機械的処理(冷たさ)の中にも、スタッフは接客教育を受けているのだろうなと思われる温かさがあった。優しい言葉をかけながら殴りつけるみたいな。

◆ Googleのスタッフは歯車のように正確に動くが、臨機応変には動かない、そんなイメージである。人間をロジックデバイスの如く動かす事で、最大の効率が発揮出来ると思っていそうだ。AIに支配されるのではなく、AIを崇拝する指導者に支配されると言えば良いか。

◆ iPhoneを仮想敵としてシェアの向上を目指すGoogleも大変だし、バルミューダの(社長の)思いを込めたスマートフォンも思い通りには売れなかった。一つのメーカがブランドを確立するためには果てしない努力が必要だ。

◆ その努力を、台数を販売するという力業で行うのが中国メーカだ。多くの製品を沢山発売すれば知名度は一気に上がる。例えばPixel Micro、Pixel Mini、Pixel Standard、Pixel MAX、Pixel Pro、Pixel Bigと一度に数モデルを発表すれば嫌でも目に付く。

◆ これはBALMUDAPhoneも同じだ。次期モデルが出なければ、やがて人々の記憶から消えていく。Pepper君と同じように、あの頃こんなものがあったねと、もしかしたら話題になる事くらいあるかも知れない。


中国とかつての日本(3/7)
◆ 電子部品や製品の分野に於ける中国の強さは相変わらずである。信頼性云々を言い始めると不安はあるものの、少なくとも管理された製品であれば世界と戦えるレベルになっている。

◆ 家電製品やスマートフォンなどは品質管理や工程管理がシッカリしていて、故障率や不良率も低く抑えられているという。マスプロダクションによる価格の抑制と品質の一定化は、かつての日本が得意とした分野だった。

◆ 高度成長期の日本は、作れば売れる時代だった。国内需要もさることながら、安価な製品を海外に輸出した。大手メーカはダンピング販売を行い、シェア獲得を図る。ダンピングに関しては何度も問題になり、日本製品不買運動なども起きた。

◆ コピー商品と言えるかどうかは微妙ながら、米国製を真似た製品やデザインが数多くあった。そっくり真似る技術がなかったのか、それとも道徳心があったのか。

◆ いや、公害問題を起こしながらも生産第一で突き進んでいた日本の企業に商業道徳などと言う概念は無かったかも知れない。そしてこれは今の中国と同じである。

◆ AppleのワイヤレスイヤフォンであるAirPodsのホンモノを使っている人は、中国国内では2割もいないそうだ。Apple本体の製品出荷量より偽物の出荷量が圧倒的に多いのは、性能が同じで価格が安いからだ。

◆ では何故オリジナルブランドではないかと言えば、AirPodsとすれば宣伝なしに売れていくからだという。Appleが宣伝してくれている、偽物AirPodsにはAirPodsとも書かれていなければAppleとも書かれていない、これは偽物ではなく似た製品だと言い張る。

◆ 機能的なインチキ商品も未だ健在だ。実容量を誤魔化したmicroSDカードだとか、リマーク品の電子部品、10Ahを超える容量を誇る18650のバッテリーなどもある。中国メーカに言わせれば10Ahは容量を示しているのではなく、ブランド名を書いただけだそうだ。

◆ どこまでがインチキでどこからがホンモノなのか。かつての韓国製コピーブランド品は、オリジナル以上の出来映えを誇ったという。規制の厳しくなるブランド商品のコピーをやめ、電子機器製造に転向したと言う事か。

◆ 中国の秋葉原と言われる深センだが、電子部品のみではなく化粧品などの販売が増えているそうだ。秋葉原が電気の街からPC全盛時代を経てメイド喫茶が流行り、ジャンクや的怪しさから風俗的怪しさへと変貌を遂げた道を、深センも辿るのだろうか。

◆ 日本国内メーカの扱い商品でも生産が中国だったり、中国製の部品が使われているのは当たり前になった。半導体でも、入手性が良くない日本製よりは、いつでもいくらでも買う事の出来る中国製が安心だという設計者もいる。

◆ LSIなど専用デバイスに関しては、仕様が勝手に変えられてしまうなど問題もあるのだが、製品サイクルを短くするとか部品を大量に一括仕入れするなどで対処している所もある。中華LSIを使い終わったらモデルチェンジ、みたいな感じだ。ハードウエアは変えずに仕様が変わる製品である。


タイヤ脱落事故(3/6)
◆ 大型車のタイヤ脱落事故は度々起きる。今年に入ってからも群馬県でダンプカーのタイヤが外れ、歩道を歩いていた人に当たり大影覆わせる事故があった。大型車によるタイヤ脱落事故では事故の規模が大きくなる。

◆ 大型車のタイヤ脱落事故と言えば三菱ふそうのリコール隠しが思い出される。この事故によって母子がタイヤの直撃を受け、若い母親は命を落とした。脱落はハブなどから起きており、タイヤやハブなどを含めた総重量は140kg以上にもなったという。

◆ 三菱は強度に不足はない、運送会社の整備不良が原因だと言い続けたのだが、最終的には裁判により真実が暴かれる事になる。しかし事故を起こしたトラックの所有会社には(裁判中も)冷たい目が向けられる事になり、最終的には廃業に追い込まれる。遺族は、三菱に対する処分が軽すぎると不満を訴えた。

◆ このリコール隠しを題材として、後に空飛ぶタイヤとして映画化された。三菱ふそうではリコール隠しにより他にも重大事故が起きている。三菱グループはグループ全体として隠蔽体質があり、三菱自動車や電機などもその後に問題を起こしている。

◆ 三菱自動車では燃費偽装問題があった。これはODM供給を受けていた日産が不正を見つけた。三菱自動車は燃費の再計測を行ったが、それも不正だった事が後に分かる。偽装によって最大8.8%もカタログ燃費が良く記載されていた。

◆ 車両の強度不足以外でのタイヤ脱落事故の多くは、冬タイヤに交換した際のハブボルト締め付け不良が多いそうだ。これもあり事故の多くは冬場から春先に発生している。

◆ タイヤの脱落の殆どは左側のタイヤで起きている。割合としては左後輪の脱落が最も多い。この原因として右折時は左折時に比較して旋回速度が高いので、遠心力によって荷重が左輪に乗る。逆に左折時は速度は低いものの左後輪がほとんど回転しない状態のままで旋回し、タイヤにはよじれるような力が働く。こうした事の繰り返しによって左タイヤの負荷は増大し、ハブボルト・ナットが緩みやすくなる。

◆ 大型車のホイールナットは、現在は左右輪共に正ネジになっている。しかし従来左輪は逆ネジになっていて、走行時に緩みにくいようになっていた。これが原因で左側のタイヤの脱落が起きやすいのではないかとの意見もある。しかし国交省は、逆ネジ・正ネジと脱落事故に因果関係はないとしている。

◆ ボルトの締め付けを点検していれば起きない事故だし、ボルトやナットが脱落した状態では異音が出るなどするが、これに気づかない場合は事故になる。ジムニーでもタイヤの激しい振動によってタイヤ取り付けナットが緩む事は経験していて、明確に緩むほどではなかったが増し締めの必要性は感じた。

◆ トラックや大型車用のホイールナット用トルクレンチは大きく重く長いので扱いにくいのは確かだ。小型ハンマーで叩いて緩みを見る方法もあるが、ある程度の経験を必要とする。そうは言っても大型車のタイヤが外れれば大事故につながる可能性があるわけで、日頃の点検が必要だ。


京都は観光地ではないのか?(3/5)
◆ 「京都は観光都市ではない」これは、我々が大事にすべき基本を端的に申し上げております。こう語ったのは門川大作京都市長だ。市長の言いたかった事は、観光ではなく市民生活が第一であるとの事らしい。そして「観光地の混雑対策」「市バスの混雑対策」「観光客のマナー対策」について、スピード感を持って取組を強化するとも語っている。

◆ そんな京都もコロナ禍においては観光客が減少した。これによって観光収入も激減する事態となり、観光客誘致に向けた会合も開かれたという。

◆ 京都のゴミ問題は観光客の問題だとも言っていたのだが、では観光客の激減でゴミ問題が解決したかというと、それは思い通りには行かなかった。

◆ 嵐山周辺には相変わらずゴミが捨てられていて、つまりは他地域から観光客が来なくてもゴミは散乱する事が明らかになってしまった。しかしそれでもゴミは観光客に責任があると京都では思っているそうだ。

◆ 大阪や奈良に比較すると、観光客を迷惑だと考えている人の割合は京都に多いそうだ。これは奈良が観光客の受け入れを好意的に感じ、観光予算を重要視する姿勢とは全く逆である。

◆ 京都は観光地として定着している感もあり、それが市民の生活を脅かしているという風な歴史があるとも言える。一方で観光産業で生計を立てている人も多く、考え方の違いも現れてくる。

◆ 観光産業に居る人にとっては観光客が来てくれなければ困るわけだが、そうでない人にとってみれば観光客は邪魔な存在だ。アクアラインが出来た時、千葉から横浜に多くの人がやってきて道路は渋滞した。一般の横浜市民は観光客が増えた事を迷惑だと言った。逆に横浜から千葉に行く人は少なかった。千葉県知事は、観光客が来ないとは何事だと怒った。

◆ 観光客のマナーをはじめとする問題はどこにでも存在する。この別荘地も貸別荘やホテル化などで人が増える事が予想され、利便性と引き換えに静かさが失われる事になるのかも知れない。別荘地が観光地と異なるのは、住民が利益を得られるかどうかだ。

◆ 観光地の場合は観光産業の発達によって地域全体が良くなる可能性がある。しかし別荘地にホテルが出来て何が変わるのかというとここがよく分からない。管理会社は管理会社持ち分区画の管理費も払っていない。何かと言えばカネがないカネがないと繰り返すばかりだ。

◆ 観光事業者には資質が求められているわけだが、現在の管理会社は金が稼げれば何でもあり的な動きに見えない事も無い。ようするに新興不動産屋なのである。口ではオーナファストだと言っているが、口先だけである。

◆ 伊豆半島は元々観光に支えられた場所で、熱海などは観光客を増やすために様々な努力をしている。それは観光客にとって居心地の良い雰囲気を作り、リピータを呼ぶ。京都も観光産業では同じだと思うのだが、リピータなど呼ばなくても山ほど観光客が来るのが熱海との違いだ。

◆ 観光客は神様なのかどうか、コロナ禍の観光客激減で京都の観光産業は弱ってしまったわけだが、それでもなお観光都市ではないとの思いなのだろうか。


極寒地域に住む人々(3/4)
◆ 冬の気温がマイナス30℃以下になるような地域では、自動車の始動性が問題になるそうだ。0Wレンジのオイルであれば始動が不可能になるほどにまでは固くならないと思うが、燃料の気化などの問題やバッテリー性能によって始動しなくなる。

◆ 日本では余り聞かないのだがロシアやカナダなど、マイナス50℃にもなる地域で屋外に車を止める時は、基本的にはエンジンは止めないという。最近はエンジンが冷え切らないうちに再始動させるためのデバイスもあるようだが、エンジンやバッテリーが冷えてしまうと大変なわけだ。

◆ エンジンを止めなかったとしても、オーバークールになると思う。ロシアだったか、路上に車を(エンジンをかけたまま)止める時でも、ボディカバー的なものをかぶせて熱が逃げないようにする。外気に晒されるとアイドリング時の発熱量では、温度が下がってしまうのだろう。

◆ BMWだったか金属ナトリウムか何かを使ってエンジンを保温する仕組みを考えたのは。もんじゅみたいな事になったら大変だが、エンジン温度の変動は排ガスレベルにも影響する。ハイブリッド車などはエンジンの稼働非稼働があるので、どうしても排ガスレベルは悪化する。またエンジン温度の変動によって熱膨張なども起きるので、摩耗耐性などの設計にも注意を要するのだそうだ。

◆ 寒い地方でもガレージに車を入れておけば安心出来る。一般的にはガレージも極端な低温にならないように暖房されているそうだ。まあ暖房がなくなったら自動車が始動しないどころではなく、人間が死んでしまう。

◆ 世界一気温の低かったのは南極で、マイナス89.2℃だったそうだ。この温度であればドライアイスは溶ける事なく、そこに存在する事が出来る。ちなみにガソリンは-90℃位では凍らないのだが、もしかしたら粘度が上がるかも知れない。アルコールを冷やすと粘度が上がる(アルコールの種類によるかも)。

◆ ガソリンは凍らないが軽油は凍るので、寒冷地に行く時はその地域で給油しなければいけない。通常東京などで売られている軽油(1号)はマイナス2.5℃が流動性の保証値、極寒地域で売られている特3号はマイナス30℃でも凍らないのだが、セタン価が少し低い。

◆ 米国では自動車の故障は命の危険につながると言われる。人も車も滅多に通らないような所でエンストすれば(衛星利用携帯電話でも持っていなければ)助けも呼べない。

◆ 日本の場合はそこまで広くはないとしても、極寒の北海道で夜中にエンストしたら助けが来る前に凍死してしまうかも知れない。日本の中南部では車中泊で死んでしまう事は希だと思うが、北国では危険がある。その意味からすれば信頼性の高い車が必要だ。

◆ この冬にはテスラの故障が目立ったという。いや、夏にもそんな事が言われるし、大雨でバンパーが外れちゃった事件もあった。日本の夏や冬はテスラにとっては過酷なのだ。走行不能に陥るほどの故障は多くないようだが、トランクが開かないとかミラーが動かないとか、エラーが表示されて点検を指示されるなど、昔のアメ車にありそうなトラブルが報告されていた。


ばらまきは誰のため?(3/3)
◆ 今はiPhone12が熱い。各社ばらまきを行っていて、MNPによる契約ではiPhone12が1円以下で手に入る。これは分離プラン前の状態に近いものがあり、一部の人たちを喜ばせている。

◆ どこの事業者が何回線まで契約できるかなどの情報も交換されていて、10回線とか20回線の契約で大きな利益を上げている人もいる。キャッシュバック全盛期に、部屋に積み上げられたiPhoneの箱の写真を撮るみたいな自慢合戦があったが、その頃の再来ではないかと思わせるものがある。

◆ 回線契約なしでも2万円程度で購入できるのだが、実は誰にでも売ってくれるというものではないそうだ。いわゆる回線転がしを行っている人はリスト化されていて、販売拒否になることがあるという。

◆ どこそこの販売店はチェックが厳しいみたいな情報も流れているし、○ヶ月で解約しても再契約には影響がなかったとか、翌日解約でも大丈夫だみたいな書き込みもある。

◆ iPhone12の買い取り価格は下がってがっているが、それでも10台集めれば数十万円にはなる。車で全国を回りながら回線契約なしのiPhone12を買いまくる人もいる。助手席にiPhoneの箱を積み上げて自慢しているアカウントもある。確かに短期間で大きな金額になるのだから、時間のある人にとっては良い商売だ。

◆ iPhone12はそろそろOSアップデートからも見放される時期で、事業者が抱え込んでいても売りにくくなる。そこで放出へと動いたと思われるが、OSアップデートに見放されたからと言って完全に息の根が止まるわけではない。

◆ 多少不便なことはあるが、安ければ買うという人も少なくはない。事業者にしてもうまくすれば回線契約に繋がるわけだし、だったら在庫処分しようか、みたいな所か。

◆ 在庫処分と言えば楽天Handもあった。これなどタダでばらまいたのだから凄い。在庫しておけば棚卸し資産だが、ばらまいてしまえば税金は取られずに済む。今までも在庫処分に向けた取り組みはしていたのだろうが、それでも在庫が減らなかったのだろう。

◆ タダ配りと言うことで在庫はあっという間になくなったと共に、中古価格が大きく下落した。新品未使用で5千円から1万円で売られているようだが、この価格でも売れ行きは落ちてきているという。確かにゼロ円でばらまいたものだから、それをあえて買う人も少ないとは思う。ただ使えないわけではないので、子供用にするなどの用途もある。

◆ もっとも、だったらiPhone12の方が良いよねと思うのは誰しも同じだ。iPhone12は古いけれどポンコツではない、と、ターミネーターも言っていた。楽天Handもポンコツではないかも知れないが、元々安価な価格での販売用スマートフォンなので、見劣りする部分もある。

◆ iPhoneのばらまき合戦は今後も続くのだろうか。Apple的にもシェアの維持には力を入れるとみられ、古いiPhoneの需要がある国となれば在庫を引っ張り出してきてくれるかも知れない。これで日本の経済が先進諸国並みになれば中古市場が縮小する可能性もあるが、当面は経済回復の見込みはない。


半導体不足の歪み(3/2)
◆ 半導体の不足が深刻化しているというか、していたというか、カスタムデバイスなどの供給状況は改善の傾向だそうだ。所がそのしわ寄せが汎用デバイスに及ぶという事が起きている。

◆ ようするにカスタムデバイスにラインを奪われた結果、汎用デバイスの在庫が減少したみたいな事らしい。これまでは比較的高額で少量生産(在庫がさほど無い)デバイスの不足が目立ったわけだが、今はそれが一般のデバイスにも及んできたという。

◆ カスタムデバイスでも大量在庫品は生産優先度が下げられたようで、1月にはこんなニュースもあった。キヤノンはプリンタのインクカートリッジに内蔵する、真偽判定デバイスが不足し、これを廃したインクカートリッジの販売に踏み切った。顧客には真偽判定デバイスの無いインクカートリッジの使用に於いて、その警告の解除方法を伝えた。この事から、キャノンがサードパーティのインクを排除しているというのは間違いであり、サードパーティのインクを使用する為の正当な手段が存在する事が明らかになったという、何が何だか分からない状態になっている。

◆ 金をかければ生産出来るデバイスであったとしても、インクカートリッジにカネはかけられない。だったらエラー回避の方法を明らかにした方が良いだろうというのがキヤノンの考え方になった。

◆ 競争が激しくない分野であれば、インクカートリッジの値上げに踏み切ったと思う。しかし海外のユーザは(少なくとも日本人に比較して)こうした事にはシビアなのだ。わずかな値上げでもシェアを失う可能性があるとすれば、むしろ真偽判定デバイスを廃して、インクを多少安価に販売した方がシェアが取れるかも知れない。

◆ 半導体不足は今年いっぱいは続くとみる向きが多い。昨年は、昨年中には解消するなどと言われたが、まだまだ製造ラインの取り合いは続いているという。専用のデバイスだとか比較的高価なデバイスの不足は民生機器に大きな影響を与えないとも言われたが、例えばLDO(シリーズパスの電源IC)だとか一部のトランジスタなどの入手性が悪いなどと聞くと、影響は広く浅く担ってくるのかなとも思う。

◆ 基地局整備の再延期を発表した楽天モバイルはどうなのだろうか。当初はLTE基地局にのみ影響し5G基地局に影響は無いと言っていた。しかし5Gエリアの整備遅延を言われると、5G基地局も半導体が〜と言い始めた。楽天以外の事業者が、半導体不足の影響は軽微であると言っているのとは対照的だ。

◆ 楽天モバイルは昨年末に非着信問題に関して、ソフトウエアアップデートを行ったと発表した。ソフトウエアアップデートは行ったが、それによって非着信問題が解決したとは一言も書かれていない。

◆ そして今年の1月初旬頃から、非着信問題が再び問題になり始めた。楽天モバイルに問い合わせると、電源の入れ直しやSIMの入れ直し、デバイスの初期化などが案内されるようだが解決しない。楽天では原因は不明、調査中と言っている。


ホンダは軽自動車に戻るのか(3/1)
◆ 今でこそ多種多様な自動車を作っているホンダだが、四輪車を作り始めた頃は軽自動車が主体だったそうだ。小型車はシビック辺りが最初なのだろうか?ホンダの年代一覧を見てみると、四輪車はT360というトラックが最初に登場する。

◆ その後S500/S600/S800となるので、これは排気量こそ小さいが軽自動車枠ではない。1967年にはN360で軽自動車に戻り、LIFEなどの時代を経て1972年にCIVICが登場する。その後1976年にACCORD、1978年にPRELUDEと小型車の種類が増えてくる。

◆ そんなホンダだが昨今は車種の廃止が目立つようになってきた。EV転換の流れなのか?それとも販売台数の少ない車種の整理なのか。実際ホンダを支えているのは軽自動車で、売上台数比率では7割を占めるという。

◆ ホンダの車種減少に伴い、代替車を求める層はトヨタに移るという。何故日産ではなくトヨタなのかだが、それは販売台数比から推測される数字だとの事だ。日産は販売台数を減らしているが、トヨタはさほど減っていない。この事から、ホンダユーザをトヨタが吸収しているとみられている。

◆ ホンダはワンボックス専業と言われるようにラインナップを増やしたし、ワンボックスの功労者と言われた時代もあった。そもそもホンダのセダン自体が影の薄い存在であり、一般の人が見る企業イメージとしてワンボックスカーのメーカーみたいな感じを抱いたのだろう。

◆ しかし時代が変わってワンボックスカーからコンパクトカーへ、あるいは小型SUVが売れるようになってくると、車種構成的に多くの台数を売る事が難しくなってくる。現状でのワンボックスカーはステップワゴンとフリードだけなのかな。

◆ オデッセイは1994年に発売された。アコードのシャーシにワンボックスの衣を着せたスタイルがヒットし、その後のワンボックスブームの火付け役になった。一時期は三菱の傘下にな るのではないかと噂まで出たホンダだったが、オデッセイはそんなホンダを救った。

◆ 消えていく車としてレジェンドもある。日本初のエアバッグ装着車だったのだが、付いているだけで安全性に寄与しないと言われた時代でもあった。元々は米国向けフラグシップであり、日本では販売台数は伸びなかった。2004年には、それまでの自主規制である280馬力を超えた、300馬力を売りにした。自動運転レベル3を実現するも、昨年でモデルが消える事になる。

◆ 1月には新型ステップワゴンが発表された。トヨタに見るワンボックスの成功がオラオラ顔であり、ホンダのワンボックスはおとなしすぎる(から、売れない)と言われた。しかし新型は先祖返りを見せるようなおとなしい顔つきに変貌し、巨大グリルに反旗を翻す。

◆ 軽自動車を販売の主体としながら、来たるべくEVの時代に備えるのか。成人に於ける自動車免許保有率が全国平均でも7割程度(都市部は低い)であり、若者人口の減少と免許保有率の減少を乗じれば、車の売れない時代になるのは当然だ。