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過去の雑記置き場


GPUは必要なのか?(7/1)
ジャンクに手を出すビョーキ?(7/2)
おかしなことが起きた(7/3)
修理に出す準備をする(7/4)
UPSは異常がなかった(7/5)
Macrium Reflect(7/6)
ネットワークアナライザ(7/7)
バックアップ回線は必要か(7/8)
アンチウイルスソフト(7/9)
環境変数とシンボリックリンク(7/10)
内蔵GPUと外部GPU(7/11)
リニアと大井川の水問題(7/12)
ドライブを分けるメリット(7/13)
論理シミュレータ(7/14)
総当たりでパスワードは解けるのか?(7/15)
スシローの闇(7/16)
馬と人間はどちらが速いのか(7/17)
CPU・DSP・GPU(7/18)
インフラ整備には金がかかる(7/19)
インフラコストを押しつける(7/20)
赤字は底なしなのか(7/21)
PS5は凄いのか(7/22)
リニアと大井川の水問題(2)(7/23)
EuroTruckSimulator2(7/24)
EuroTruckSimulator2(2)(7/25)
EuroTruckSimulator2(3)(7/26)
検索順位は買うものなのか(7/27)
Androidエミュレータ(7/28)
不要なプロセスは何のため?(7/29)
生涯独身率(7/30)
デスクマット(7/31)


VC
デスクマット(7/31)
◆ 今までデスクマットは使ったことがなかったのだが、今は使っている。きっかけはキーボードである。現在使っているキーボードはドスパラのPCに付属してくるもので、文字が消えやすいのが難点だが(私としては)使いにくいとは思っていない。

◆ このキーは硬質の足が付いていて、机の上では滑りやすい。滑れば机に傷が付くし、その拍子に折りたたみ式の足がパタンと格納されてしまうこともある。以前は足が引っ込まないように詰め物をしていたのだが、どうも納得がいかない。

◆ キーの足にゴムでも貼り付ければ良いかなとも思ったが、手軽さと言うことでデスクマットを使うことにした。デスクマットは硬質の透明なもので、PLUSの塩ビデスクマットの商品名だ。透明で適度に固いが、ボールペンで文字を書く時などはフィーリングが改善される。

◆ 机の上にキーボードを直接置くよりも滑らず、滑らないので位置が動かず足がパタンと格納されてしまうことも減った。適度な摩擦?理由は追及していないが、使いやすくなったことに間違いはない。

◆ 欠点は反りである。最初は平面で机にピタッと付いているのだが、やがて少し反って浮いてくる。ある程度浮きが目立つようになったら、裏表をひっくり返したら良いのかも。今使っているものは手前の方は浮いていないので、引っかかって邪魔になる事はない。

◆ 大きさは机全面を覆うものではなく、キーボードを置いてあるあたりの一部分の大きさ、横幅60cmくらいのものだ。ハンコを押す事の多い人ならもう少し柔らかめのものの方が使いやすい。

◆ ハンコ専用?のシートみたいなものもあって、適度な硬さでなかなか良く出来ているなと思ったことがある。自分で持っていたわけではなくて、銀行屋だか保険屋が持っていたんだったかな。

◆ 電子工作用には導電性のマットがある。さほど低抵抗ではないものの、マット自体をアースしておけば帯電防止や机などからの誘導ノイズの抑制が出来る。緑色のアレは結構熱にも強くて、溶けた半田を落としたくらいでは大きなダメージにはならない。

◆ 絶縁性のマットの裏側に導電性のシートが貼り付けられているものもある。これは表面が絶縁物なので、基板などを直接置くことが出来る。裏面は導電性のシートなので、耐電を防いでくれる。

◆ 導電性マットと帯電防止マットは原理が異なっていて、導電性のものはその名の通り電気抵抗が有限だ。帯電防止マットは帯電防止剤(水分を含みやすいものなどを含む)が塗られていて、一般的に電気抵抗値は非常に高い。ただし無限大ではないので静電気は溜まらない。

◆ 衣服にかけて静電気を防止するエレガード(商品名)も空気中の水分を集めることで帯電を防止するスプレーだ。他にアクティブ型(電荷を加えて静電気を防止する)のものもあり、工場の製造ラインなどで使われている。


生涯独身率(7/30)
◆ 昭和中期だったら結婚するのが普通だったと思うのだが、今や独身でいたい人は独身でいることが特別なものではなくなっている。

◆ 家事にしても男性が出来ないことは少なく、多くは電化製品が片付けてくれる。女性の社会進出も、日本ではまだまだな感じもするが、性別に関係なく力を発揮出来る環境が整いつつある。

◆ こうなると一人で生きていくことに不便はなく、子供をほしい人は別として結婚にとらわれる理由がなくなる。特に政府は結婚しても女性は働くべきだとしている訳で、だったら一人で思うように生きていた方が気楽だとなる。

◆ 一人でいると病気などの時に心細くなると思う。このあたりは田舎で高齢者が多いのだが、医者にはご夫婦で来ている老人もいる。看護師の話を聞いても(例えば)ご主人だけではなかなか理解出来ず、奥さんとああでもないこうでもないといいながら理解する、みたいな。

◆ 加齢に伴い物事の理解力が低下するわけだが、つまりは2人で1人分くらいの理解力になる感じだ。それでも夫婦同時に亡くなるわけではないので、残されたご老人は一人の時を過ごすことになる。

◆ だったら独身だって同じではないか、死別したと思えば、いや元々一人でいるのだから一人の生活に慣れているし工夫も出来る。最終的に独身になるのならば独身でいた方が良いと言われれば、それはそうですねとしか言い様がない。

◆ 時代が進めばネット上に老人コミュニティが出来るかも知れない。今の老人はスマートフォンやPCについて行けないという人が多いが、今30歳の人が60歳、70歳になる頃にはディジタル機器は普通に使うだろう。

◆ もしかしたら生存監視ロボット的な機械が出来ているかも知れず、老人に異常があれば自動通報したり介護を開始したりする。生存監視ロボットが"飼い主"の生体データから状態を判断する事は、そう難しくはない。

◆ 高齢化社会とはいっても老人人口が減少し始めるのだから、今でも余っている年金財源がもっと余り始める。そうすると、次は何に金を使って減らそうかとせっせと考え始める。

◆ 日本の人口が減少しても、毎年毎年国家予算を増やし続けるのだろうか。地方には過疎の村が増え、やがてその村からも人が消える。そんな誰もいない村にも高速道路網が張り巡らされ、新幹線が通る。

◆ 少なくとも今のところは、日本の未来に明るさが感じられない。未来が暗いのに子供を作っても、子供は幸せではないと考える人が増える。これが余計に生涯独身率を高める事にもなる。

◆ 夫婦別姓論などがあるのだが、これは婚姻を前提としている。フランスのように書類上の婚姻関係とは別に、事実婚というスタイルが容易に取れるようになれば世の中も少しは変わるかも知れない。

◆ いずれにしても税負担が減ることはないだろうな。特にコロナだ物価対策だと金をばらまいてしまったわけで、それを取り返そうと必死になるだろう。ばらまいた金の多くは電通とかパソナに渡ってしまっているんだけど。


不要なプロセスは何のため?(7/29)
◆ Windows11ではWindows10以上に多くのプロセスが稼働している。これが必要メモリ量を押し上げる要因になっていて、必要なものなら仕方がないが不要なものもある。

◆ edge系のひどさは過去にも書いたが、バックグラウンドプロセスを合わせると1Gバイト以上のメモリを食う。エッジブラウザを使わなかったとしてもバックグラウンドで10〜30のプロセスがうごめいている。これに関してはmsedge.exe,msedgewebview2.exe,msedge_no_ifeo.exeをFireminに書き加えると幸せになれる。

◆ 他にはスマートフォンとの連携プログラムも動いている。私は一度これを使ってみたが、使うことによって何が便利なのか今ひとつよく分からないものだったので使用を中止した。使用を中止してもバックグラウンドではプログラムが動作し続けている。

◆ この"スマートフォン連携"は通常の操作では削除が出来ないし、通常の操作では自動起動を止めることも出来ない。私はPowerShellで以下のコマンドを打ち込み、削除した。Get-AppxPackage Microsoft.YourPhone-AllUsers | Remove-AppxPackage Windows11では動いている必要のないプロセスがあり、それらを消すことで数百メガバイトのメモリが解放出来る。

◆ 不要なプロプロセスの一覧などを掲載しているページもあるので、気になる方はチェックしてみると良い。こちらは商用ページだが、項目の中でSSDへの換装は効果がある。他はどうかな、あまり効果はない場合も少なくはないので、業者の宣伝として信頼性を損ねる結果になっていたりして。

◆ 私は目に付いたものは消しているが、それ以外は放置している。メモリがギリギリということではないので許容出来るが、実装メモリ量が16GB程度だと心許なくなって来る筈だ。プロセスをメモリ上においた方が起動が速くなるなどのメリットは確かにある。ただ滅多に使わないあるいは今後使わないであろうものまでメモリ上に置くのは正しくない。

◆ 一日に何度も起動するようなものであれば、アイコンをクリックすると同時に立ち上がった方が有り難い。しかしそうでないのなら、クリックしてソフトが立ち上がるまでの数秒は待てると思う。更にいえば、それを利用者が選択出来れば有り難い。

◆ Windows10からWindows11に変えた人の中には、メモリが厳しいなと思っている方がいると思う。普通に動かすには16GBは必要なので、8GBしかメモリが実装されていないPCだと、かなり工夫しないと快適に使えない。DropboxやAlexaアプリも結構メモリを食う。

◆ ストレージがSSDであれば、スワップが起きてもHDDよりはストレスは少ない。とはいっても遅くなることに違いはないし、常にスワップが起きているような使い方だとSSDの寿命も無駄に削っていくことになる。

◆ 寿命ということを言い始めると、テンポラリファイルディレクトリへの書き込みや、ブラウザのキャッシュ書き込み頻度が高い。データ量そのものは小さいのだが、総量としてはそこそこ行くのではないだろうか。私は余り気にしていない(ただしドライブは分けていて、これはパフォーマンス向上のため)が、気になるのならRAMDiskを使うしかない。


Androidエミュレータ(7/28)
◆ Windows11にはAndroidエミュレータが実装される予定である。米国版は既に使えるようになっているらしいが、国内版は年内に使えるようになるのだとか。秋口に予定されている大型アップデートで実装される可能性が大きいと言われる。

◆ AndroidエミュレータとしてはBlueStacksが有名?である。Androidエミュレータは以前に使ったことはあるが、当時はAndroidアプリ開発キットの一部として実装されていたもので、リソース要求量や動作速度などが現実的ではなかった。

◆ BlueStacksは普通に動作し、グラフィックボード(GTX1650)実装環境におけるAntutuベンチマーク値は約160万となった。個別に見るとCPUが約39万でGPUが約85万となっている。

◆ 現実のスマートフォンの数値ではSnapDragon8Gen1が100万くらい、Tensorが70〜80万くらいなので160万のスコアは立派だ。ゲームを動かしてみてはいないのだが、いくつかのアプリは普通に動く。中には動作しないアプリもあるとは思うのだが、互換性というのかエミュレータ的にはそこそこうまく出来ていると思う。動作の重さも感じないし、グラフィックの遅さも感じない。ごくごく普通に普通のスマートフォンを操作しているのと同じだ。

◆ 米国版Windows11でのエミュレータ評価記事などもあるが、GooglePLAYが使えないことによる不便さが書かれている。エミュレータ自体としても動作しないアプリ(特にゲームなど)が指摘されていて、ゲームの不正防止チェックに引っかかるのではないかとの記事もあった。

◆ GooglePLAYにアクセス出来るようにする方法なども公開され始めている。また米国版以外のWindows11に米国版のAndroidエミュレータを入れる方法なども。Androidエミュレータの需要として、iPhoneを使っている人が手軽にAndroidアプリを試せる面が書かれていた。

◆ Android版しか存在しないアプリや、iOS版では有料のアプリをエミュレータで試せるというわけだ。MACにWindowsを入れて、そこでAndroidエミュレータを実行するという記事もあったのだが、Androidスマートフォンは安価なものもあるので、それを買った方が早かったりして。

◆ 便利なツール的アプリはAndroid用が多くリリースされているので、それをPCで動作させる事が出来るのは便利だとは思う。Webカメラ用のビューワである360EyeにはWindows用のクライアントがあるのだがWindows11ではうまく動作しない。動作したこともあるので、何かの設定や環境の不備の可能性もあるのだが、少なくとも現状では動作していない。

◆ これに関してもAndroidエミュレータを使えばAndroid番が普通に動く。またスマートコンセントなどの制御アプリも動作するので、スマートフォンに触れること無くWindows上で制御が出来る。ワイヤレス温度計のグラフなども見やすい。マイクロソフトではAndroid用のゲームをPCで実行させたい?ようだが、どの程度の需要があるのだろうか。

◆ マイクロソフト版のAndroidエミュレータがどの程度の出来なのかは気になるところでもあるのだが、現状ではBluestacksで事足りている。BlueStacksの起動は(ウチの環境では)約4秒くらいかかる。


検索順位は買うものなのか(7/27)
◆ ドコモは自社検索サイトの表示順序を売っている。これは以前に公表していた事で、今も同様かどうかは調べていない。楽天の検索順位は、公式的には売り上げ順になっている。従って売り上げの上がらない出店者はどこからもアクセスされない。

◆ 楽天は広告を出せば効果が上がるよと営業をかける。ただしその広告効果は非公開だそうだ。効果も分からぬ広告を出す方が不思議なのだが、強引営業に押されるというか騙される人(出店者)も多い。検索順位自体を買う事も出来るのだが、常にそれが買えるわけではなく営業が"今月は良いものがありますよ"みたいに売ってくる。

◆ Googleの検索順位を買うという話もある。ある詐欺サイト、いや、フィッシング詐欺ではないのだが、騙しのシロアリ屋みたいなサイトでは月額数百万円を払って、検索結果の最初のページに表示されるようにしていたという話だ。

◆ それはSEO屋に払ったのではないのかと質問されていたが、シロアリ屋は、金を払った先はSEO屋ではなくGoogleの代理店を名乗る企業だったという。SEO屋の場合はサイトの手直しだ何だを行って、それが検索結果に反映されるのに時間がかかる。しかし検索順位を買う方法なら、金を払った翌日には効果が出るというのだ。

◆ この話が本当なのか嘘なのかは分からない。当初は数百万円の金額だった検索順位が、徐々に値上げをされて月額1千万円を超える見積もりになった事から、検索順位を買うのをやめたそうだ。しかしそれと同時に検索順位は落ち顧客数は激減、詐欺的シロアリ屋商売はやめたという書き込みだった。

◆ Googleが関連企業の検索順位をコントロールしている話はあって、これはGoogleは認めたんだったかどうだったか。他にも広告主企業に、広告閲覧者の動向の、一般公開されていない部分を高額で提供する疑惑もある。ただし真相は闇の中だ。

◆ 検索サイトや評価サイト、口コミサイトの順位は商売にとって重要であり、それによる裁判も起きている。何故裁判になるかと言えば検索順位と金銭が結びついているからだ。広告を出せば順位が上がるというのは楽天だけではなく他のサイトでも同様で、しかしその広告料は高い。

◆ 広告をやめると順位が下がるのだが、そもそも広告代に順位が影響されるのはおかしいと争いになる。しかし検索サイトも口コミサイトも民間の営利企業が運営しているものであり、そこに金が絡むのは致し方ない。嫌なら自分で検索サイトを作れば良いんじゃないので終わってしまう。

◆ 豊富に金を持っているのは利益率の高い商売をしているところであり、詐欺サイトが一番儲かる。だからフィッシング詐欺サイトなどが、場合によっては本家サイトよりGoogle検索で上位に来るという理屈には変に説得力がある。そもそも新設サイトであるフィッシング詐欺サイトが、本家より検索結果が上位になるのは不自然だ。

◆ Googleは検索アルゴリズムは非公開であり、検索結果がどうなるかはAIしか知らないという。人間が不適切な行為を行うと罪に問われるのかも知れないが、AIは捕まる事がない。まあAIが捕まったとしたら、代わりのAIを稼働させれば良いだけだ。


EuroTruckSimulator2(3)(7/26)
◆ EuroTruckSimulator2をプレイしている。最初はトラック(トレーラを引っ張る部分)もトレーラも借り物で、次にトラックを購入出来るようになる。ただこの時点で金がないので、借金する事にした。5万ユーロほどを借り、手持ちの資金をプラスして一番安いトラックを買った。

◆ トラックを買うと、借り物トラックで仕事をするよりも報酬が良くなる。自分のトラックに、客のトレーラを連結して荷物を運ぶ。こうすると1走行あたり1万ユーロくらい稼げる。更にお金が貯まったら、自前でトレーラを買う。従業員を雇い入れたりも出来て、従業員にトラックを与えておけば勝手に働いて勝手に収益を上げてくれる。

◆ 経験値が上がると良い仕事も貰えるようになり、その日はケルンまで荷物を運んでいた。配達場所の近くで交通事故があり、高速道路が通行止めになっている。仕方がないので別の出口から迂回してみようと思った。しかしナビは高速道路をUターンさせて元の場所に戻すのみで、何の解決にもならなかったのは、下道では行けない場所だったようなのだ。

◆ 高速道路を"何周"かすれば時間が経って通れるようになるのかと思ったが、通行止めは解除されない。何時間(ゲーム上の時間)もそうしているので過労運転で罰金を取られる(休憩を取らない限り、繰り返し罰金を取られ続ける)し、燃料の残量が心配になってきた。トラックは1.5km/lくらいの燃費なので、燃料はどんどん減っていく。

◆ なおゲーム中では実時間の数十倍で時が流れる。1km走るのに数秒もかからない。制限速度が急に変わるところがあり、ブレーキが間に合わないと捕まる。なおトラックの加速は悪いがブレーキは(初期制動を除いて)よく効く。

◆ 燃料代と罰金で稼ぎが大分減るなとは思ったが、どうしようもない。このままでは燃料切れになるので、思い切って通行止めの場所を突破してみる事にした。すると救急車?の横をギリギリで通る事が出来た。

◆ このまま走り続けるわけにはいかないので最低限休憩をしなくてはいけない。休憩マークのある自動車修理工場に入ってみたのだが認識されない。駐車スペースにトレーラ部が入りきらないからだ。そこで少し離れたところまで走ってホテルにも行ってみたがダメだった。これでは休憩が取れないではないか。休憩を取らない限り罰金を取られ続けるし、居眠り運転状態にもなる。悩んだあげく、トレーラを切り離して(トレーラは放置)トラックだけを駐車スペースに突っ込んだらOKになった。
客からは遅配の罰金を取られるし、散々な配送だった。

◆ トレーラを買ったので本拠地に戻らなければいけない。えーと、ガレージはどこだったっけ。フランクフルト、そうだ、フランクフルトだ。配送の時はナビが自動でセットされるのだが、フリー走行の時はどうするのだろう。まあ良いか、地図を見ながらフランクフルトを目指してみよう。

◆ ケルンからフランクフルトまではなんとか戻ってくる事が出来た。途中で燃料を約1300リットル補給した。燃料代は馬鹿に出来ない出費だ。燃費は正確には見ていないのだが、重い荷物を運ぶと燃費は悪くなるのかな。


EuroTruckSimulator2(2)(7/25)
◆ EuroTruckSimulator2は欧州各国を走る事が出来るのだが、日本の道路を走れるようにした勇者がいるという。初期版の発売が2012年だそうなので、多くのファンがいるという事だ。

◆ なお一部の町中を走るレーシングゲームのように、ある程度好きなところを走れるというわけではない。基本的に道路のみで、マップにない部分には進入出来なくなっている。一方で道を間違えてもナビがリルートして案内してくれる。

◆ マップ上に道があれば走れる感じだ。高速道路で出口を行き過ぎると、次の出口まで行ってUターンしたり、別のコースで目的地に向かうようになる。道路が事故や工事で通行止めの時にも、別のルートを走る事になる。欧州全域と言えるほど広いマップなので、国をまたいだ(あるいは海の向こうの)コースになる事もある。

◆ 燃料が減ってきたら給油し、トラックが壊れたら直さなくてはいけない。壊れると、突然エンストしたり電気系が消失してしまったりする。ただし走行不能に陥った事はない。お金が貯まると自前でトラックが持てて、エンジンやトランスミッション、シャーシをチューニング出来る。

◆ 夕方になったらライトを点灯し、雨が降ってきたらワイパーを動かし、眠くなったら休憩を取る。単調な道を走っていると、ゲームを操作している方も眠くなる。雨の夜でセンターラインのない道路など、(キー操作では)結構走りにくかったりする。ハイビームとロービームの切り替えも、キーレイアウトを変更しておいた方がやりやすい。デフォルトではエンジンを切る設定が無いはずなので、いずれかのキーに割り当ててエンジンを切れるようにしておかないと、給油や休憩が出来ない。

◆ 装備その他もトラックによって異なると思うのだが、これも経験不足で今ひとつよく分かっていない。運送会社として発展させる方向もあるし、トラックを突き詰める的な?方向もありそうだ。トラックを買うためにはガレージを買わなくてはならないので、お金を貯めるか借りなければいけない。(MODを使う話は別として)
◆ バトル要素がないので人によっては退屈に感じるかも知れないが、これは罰金覚悟でタイムアタックに臨むくらいが楽しみだろうか。一方でバックで駐車したり停車位置をピタリと合わせるなど、テクニックも要求される。

◆ といっても電車シミュレータゲームほどの難しさはない。電車シミュレータの場合は決まった線路の上だけを走るので、時間の正確性だとか停車位置の正確性などが腕の見せ所になる。EuroTruckSimuratorもやる事は単純(しかし指定場所への駐車はかなり難しい)なので、それを楽しいと思えるかどうかがゲームの評価になる。

◆ 走る道は無限にあると言っても良くて、海を渡ればイギリスにも行ける。ただしイギリスは車は左側通行なのでご注意を。いろいろな道を走る事を目的だと捉えれば長く楽しめる。逆にどの道を走っても同じだよなと思い始めれば、やがて飽きてしまうだろう。

◆ まだ慣れていない為もあるが、1コース走るとそこそこ疲れる。好きなときに終了すれば、その時点までのデータはセーブされている。なので時間に縛られにくいという点では楽だ。時間を忘れてプレイするほど没頭していないが、ちょっとした時間にハンドルを握って金を稼いでいる。


EuroTruckSimulator2(7/24)
◆ ゲームの話である。レーシング系のゲームはハンドルコントローラがないとプレイしにくい。ちなみに"自動車 シミュレーション"で検索すると、漏れなく自動車ローンのページになる。

◆ タイトルのEuroTruckSimulatorはトラックに乗って荷物を運ぶゲームだ。トラックというかトレーラなので、貨物の積み卸しで狭いところに入ってしまうとバックするのも大変だ。

◆ 運転してみれば分かるのだが、理屈は分かっていてもなかなかその通りには行かない。考えながら操作するのではダメで、感覚として手が動くレベルでないとバック出来ない。プロドライバーのすごさを思い知らされる。

◆ ハンドルを切ってバックするとトレーラヘッドがどういう動きをして、それによりトレーラがどう動くのか。2両が連結されたトレーラなど、後退は不可能なのではないかと思える。

◆ 交差点などでも右折時には注意しないと縁石に乗り上げる。連結型のトレーラなどは相当長いので、常に意識していないと車両ダメージで罰金になる。重い荷物を積んでいるので坂道になれば明確に速度が落ちるし、とにかく加速しない。

◆ キーボードでは一定の速度を維持するのがちょいと面倒なので、高速道路などではクルーズコントロールを使った方が楽だ。町中でも使えない事はないが、信号や交差点が多いので定速走行する事自体が少ない。

◆ スピードを出しすぎるとパトカーに見つかって罰金を取られる。交通ルール違反は速度だけではなく、信号無視や無灯火もチェックされているし、前車に接近しすぎるのもダメだ。他の車に突っ込むとダメージを受けるが、他の車が突っ込んで来るのは大丈夫みたいだ。

◆ ルートはナビに表示されるのでその通りに進めば良い。運転に集中しすぎるとナビを見るの疎かになるので、音声案内はONの方が良い。日本語対応はMODで。高速道路の分岐も、最初は間違いやすい。交差点には他の車なども走ってくるので、左折時には右から来る車に注意をしないと突っ込まれる。ただロジック的には先出し優先のようで、自分がトラックの頭を道路に突き出せば直進車は止まってくれる事が多いが、突っ込んでくる場合もある。

◆ お金を稼いでトラックを充実させていくようなのだが、まだ2コースしか走っていないのでお金がない。ちなみに最初にプレイしたのは無料のデモ版で、プレイ時間か何かの制限があった。有料版は2,480円らしいがセールで620円だったので、PayPalでもらった千円分のチケットで買った。

◆ 古いゲームなのでPCの要求性能は高くはない。画面精細度を下げるとグラフィックボード無しでも動いた。細部は曖昧になるが、そんなものだと思えばそれだけの事だ。GTX1650を使ったときの負荷は40%位だった。グラフィックボードがあるとマルチモニタ設定が出来る(グラフィックボードの機能で複数ディスプレイをつなげる設定をする)。

◆ インストール時には英語を選ぶ(日本語は選択出来ない)のだが、インストール後にオプション設定で日本語に設定出来る。走行中にナビ画面にアラートが出たりするのだが、日本語になっていればわかりやすい。


リニアと大井川の水問題(2)(7/23)
◆ 大井川の水は中央リニアのトンネル工事で山梨県側に流れてしまう。それをポンプアップして大井川に戻すにしても、全量は戻せない。トンネルは湧水帯を分断するように工事を行うので、大量の水があふれ出る。

◆ そこでJR東海は、流れ出た水を全部は戻すことが出来ないので、大井川から山梨県の発電ダム用に流している水を制限する案を出した。つまり出口を絞ることによって、大井川の水量を確保しようというのだ。

◆ これに対して有識者からは、物理的には出来るとしても東電側は納得しているのかなど質問が出た。JR東海は、水は俺たちのものだと言わんばかりに東京電力に水を渡さないような提案をしてきたからだ。

◆ JR東海の案によれば毎秒20リットル(トンではない)だけ余剰な水があるから、計算は成り立つとしていた。それは本当なのか?有識者会議はJRに再調査を求めたものの、JR東海が有効な回答を出さなかったため、有識者会議は東電に問い合わせを行った。

◆ 東電によればダムや発電施設の維持管理に必要な最低水量、凍結防止のための流量があり、それを下回るのは困るという。これをJR東海にぶつけると、JR東海は「それは知らない、東電からデータが来ていない」とした。有識者会議は、JRは東電にデータ開示を要求したのかと質問したが、JR東海は「東電から特に何も聞いていない」とするのみだった。

◆ JR東海としては、重要な事項があれば東電が言ってくるはずだが、何も言ってこないので問題はないと解釈した、みたいなニュアンスだ。結局の所東電の要求する水量を確保するとなると、大井川の水は毎秒1t以上足りなくなる。

◆ 有識者会議の塩坂邦雄委員や丸井敦尚委員はJR東海の案に対して、当初から問題点が多いとして質問を投げかけた。しかしJR東海は疑問に対する回答をしていなかった。

◆ そもそも冬場の水量が毎秒1.5t(実測値)しかないので、トンネル工事が始まると大井川に流れる水は毎秒500リットル程度に減ってしまう。それも源流からも水ではなく、トンネル内からポンプアップした水が殆どだ。

◆ ちなみに冬場の凍結防止のためには毎秒1t以上の水が必要らしく、水量の減る冬場ではこれまでも取水制限などが行われたことがあるそうだ。そのくらいギリギリなのに、更に水を減らせば川は干上がってしまう。

◆ ダムの水に関しては水利権制度によって、東電が水を使う権利を有している。この水を勝手に絞ってしまうとなると、水利権制度に基づいた水量が確保出来ないことになる。こうなると(例え大井川の水問題が片付いたとしても)今度はJRと東電の間でもめ事が起きる可能性がある。

◆ そもそも何故大井川の水が減ってしまうような計画になったのか。JR東海は自然環境や河川環境への配慮より、早急な営業運転開始を優先したと、川勝知事の質問に答えた。公害でも自然破壊でも何でもアリの時代ならともかく、今はそうした考えでは成り立たないのではないか。更には7兆円にも及ぶ総工費をどう回収するのか、原発1基分にもなる電力問題はどうするのかなどもある。


PS5は凄いのか(7/22)
◆ PCにグラフィックボードを入れた事で、いくつかのゲームを試してみた。ウチには60Hz以上のリフレッシュレートのモニタがない事もあるのだが、レーシングゲームなどもそこそこきれいに表示される。ハンドルコントローラがあれば楽しめそうだ。

◆ GPU性能としてはローエンドなので生意気な事は言えないのだが、最近のゲームマシンを触った事がない(家電量販店でデモを見て綺麗だなと感心するくらい)事もあって、新鮮に思えた。何しろ今まではゲームに起動を拒否される程度の描画能力しか無かったのだから。

◆ ゲーム機と言えばPS5を思い浮かべるわけで、i5-11600程度のCPUとRTX2080同等のGPUが乗って5万円というのは破格である。同クラスのPCだと15万円くらいかかるので、ゲームをプレイするための機械という事で比較すればまさに破格だ。

◆ もっともゲーマーにとってはフレームレートが上げられないとか、描画能力が足りないなどと言われるのだが、値段を考えれば十分ではないか。そもそもTVだと120Hzに対応しないものもある。

◆ PlayStationが発売された頃にGPU性能が凄いよと言われた。PlayStationが発売されたのは1994年で、PC用のグラフィックボードと呼ばれるものが登場したのが1999年、GeForce256が最初だったそうだ。

◆ GeForce256は2.3千万のトランジスタを使い50GFLOPSの演算能力を誇った。現在のRTX3090は230億のトランジスタで演算性能が40TFLOPSだと言うのだから、3桁くらい性能が上がった事になる。

◆ 昔はCADや画像処理などはワークステーションなどが使われていた。CPU性能的には(浮動小数点演算の速いものはあったが)PC用のCPUとあまり差が無く、メモリやI/Oの速度が速かったというか設計が贅沢だった。

◆ SUNのSparcStation1は1989年発売で、200万円を切る価格で販売台数を伸ばした。メモリは最大64MB(GBではない)でHDDが100MB×2なのだが、100MBではシステムが入りきらず、DiskSuite(ソフト)を使って2台を連結して使った。SUN View(GUI)でCADを動かしたが、描画が遅くて使いにくかった。NetWare登場以前はSparcStation1をファイルサーバに使っていた。

◆ その後はIntelのCPUに取って代わられたような感じになり、それと同時にPC用(というのかな)のGPUが続々登場する。Intel CPUを複数個搭載しグラフィックボードを複数枚実装した、計算用あるいは画像処理用の機械がある。ワークステーションという名称は使われているが、構成などはPCの親分みたいな感じだ。GPUは計算機として使われる事が多くなった事もあり、開発に力が入っている訳だ。

◆ 家庭用ゲーム機は一時期のブームが去ると販売台数も減少した。ゲーム機の一部はPCが取って代わり、あるいはスマートフォンが使われる。スマートフォンはアプリが安価な事や、普及率が高いので手軽なゲームマシンとなっている。

◆ スマートフォン用SoCのGPU性能は、演算能力で見ればi7に内蔵されているUHD770位ではないかと思われる。GPU性能は強化したいのだろうが、電力消費量(発熱)の問題があるので難しい。


赤字は底なしなのか(7/21)
◆ DIAMOND誌は底なし赤字と書いたわけだが、楽天の赤字はまだまだ続くのだろうか。三木谷氏は今がボトムだ、2023年には単期黒字に持って行けると言っている。

◆ ただ三木谷氏の言葉には全く重みがないので、株価は反応しない。6月半ばには584円まで下げた。その後少し戻したが、今後の株価は不透明だ。千円を割った頃から今が買い時だ、割安だとと言っていた人は株を買ったのだろうか。

◆ 多くの人は言うだけで行動はしていない。料金値上げの際にも0円で維持出来ると思うなみたいに書いたTwitterアカウントは、他の投稿を読んでみると楽天モバイルを使っていないばかりか、MVNOのAPN設定が出来ずに散々苦しんだみたいな事が書かれていた。所詮この程度なのである。

◆ 楽天モバイルは総務省から何度も注意を受けるなど、ボロボロの状態での船出となった。それに追い打ちをかけたのがソフトバンクとの裁判である。雲行きが怪しくなり、金がなくなり、仲良し政治家に泣きついて実現したとされるのが郵政からの出資だ。

◆ しかし楽天は恩を仇で返す事になる。物流投資を郵政に押しつけて自分たちは楽をしようと計画したからだ。さらには中国資本からも金を入れた事で、口をきいた政治家にもあきれられたという事らしい。

◆ コロナウイルス蔓延による外出規制などがトリガとなり、通販は伸びた。しかし楽天は細かな値上げや送料無料の強制を行って出店者を苦しめた。多くの出店者は楽天市場とヤフーショップに店を出しているが、ここに来てヤフーショップでの売り上げが楽天のそれを越える事が増えたという。

◆ ヤフーショップは手数料も割安で、細々とした請求もない。楽天は表向きの料金の他に、ポイントの原資負担金だとかアフィリエイト負担金、キャンペーンの負担金などどんどん金を取られる。多くの出店者が口にするのは、ヤフーの方が居心地が良いという事だ。

◆ 移動体通信事業は順調には進まなかった。基地局整備の遅れはいかんともしがたい状態となり、三木谷氏は矢澤俊介氏に基地局整備の状況を見てほしいとした。矢澤氏は楽天の強引営業を推進し、転職サイトを運営してきた人物である。顔つきがいかにも楽天なのだが、新卒ですぐに楽天に入った人ではない。

◆ 移動体通信事業のトップがエンジニアである必要は無いが、事業全体を見渡す目は必要だ。孫さんも素人だったわけだが、モバイル事業に関しては相当勉強した。専門家には歯が立たないのは当然としても、モバイルメディアからの質問に答えられるだけの知識を短期間に付けたのは、やはり事業を立て直したいとの思いが強かったからだ。

◆ モバイル事業の立て直しに関しては様々な憶測がある。再びゼロ円を始めるとか、サブブランドを作って安価なプランを出すとか。ただエリア改善が必要なのは言うまでもなく、しかしそれにはまだまだ金がかかってしまう。三木谷氏は楽天モバイルへの加入によるポイントアップが素晴らしいと自画自賛するのだが、以前に楽天モバイル加入者は楽天市場の利用者とは客層が違うと言っていた。そうだとすればポイントアップの恩恵は少ないとも思える。


インフラコストを押しつける(7/20)
◆ インフラコストを加入者に無理矢理押しつけたのが電電公社である。古くは電話加入権があり、売買が可能な資産として課税された。大蔵省は課税対象だとしたが、郵政省は加入に対する一時金のようなものであり資産ではなく、許認可に関する事ではないので、判断は事業者に任せるとした。

◆ 移動体通信の開始などにより、電話加入権は徐々に価値を失った。これによる損失を訴えた集団訴訟があったが、負けている。電話回線を多く保有した企業などは、相当な額の損失が生じたわけだ。電話加入権は1953年に6万円から始まり、1976年には8万円だった。なお電電公社(NTT)はこれを買い取る事はしない。

◆ 同じように移動体通信においても、保証金という名で金を集めた。当初の自動車電話は保証金が20万円、加入金が8万円、月額基本料金が3万円だった。その後携帯電話の時代となり、保証金額は10万円に値下げされた。この保証金は後に無利息で返還された。NTT固定電話網も無線通信網も、こうして加入者から集めた金で作り上げられたものだ。

◆ これと同じような仕組みを採ったのがソフトバンクだ。ソフトバンクは加入者から金を取ったわけではなく、取り上げたのは信用情報だ。ソフトバンク自体は信用度が低いので資金調達のコストがかかる。一方で加入者は信用性が高いので資金調達コストを下げられる。

◆ 加入者には高額のローンを組ませる。ソフトバンクがローン肩代わり金を払う事で実際の負担額を減少させる。加入者は多額のローンを抱え込んでいる自覚無くして、実は高額ローンを背負わされていた訳だ。

◆ これは自転車操業方式なので、加入者の純増が前提になる。そこでソフトバンクは金をばらまいて加入者を集めた。勿論ばらまいた金額よりも加入者情報を売る事による金額の方が多かったのは言うまでも無い。

◆ では今同じ事が出来るかと言えば否だ。ソフトバンクが市場を荒らしまくった事により、ソフトバンク対策が進んでしまったからだ。もはや楽天がソフトバンクのアイディアを真似る事も出来ない。

◆ では楽天に出来る事はないのか。社債を発行して毎月配当を出し、それで契約料金を相殺にする事は出来そうだ。ただし実質金利を考えると10万円くらいの社債を売りつける必要がある。ソフトバンク方式の場合はスマートフォンという現物の代わりに高額ローンを組めばよかったが、社債方式では紙切れ一枚だ。これでは社債は売れそうにない。

◆ 楽天に将来性が見いだせればともかく、現状を考えればリスクの方が多いので社債方式はダメか。だったら素直に個人向け社債を連発した方が良いか。ソフトバンクも同じように金を集めている。

◆ 通信事業は黙っていても金が入ってくるので事業的には安定するが、設備投資は行い続けなければならない。基地局整備が一段落したと思えば次世代の方式に変わっていくわけだし、基地局数が増えればメンテナンスにもコストがかかる。そのコストを分散するのが加入者数であり、だから事業者は加入者獲得に一生懸命になる。


インフラ整備には金がかかる(7/19)
◆ 線を引いた方が安いのか、無線通信の方が安いのか。これは以前から言われているわけだし、各事業者が様々な方式にトライしている。SONY系のプライベート5Gなども同様で、ラスト1マイルならぬラスト数十メートルを無線化する。

◆ 移動体通信は有線というわけにはいかない。これまでに様々な企業がオペレータを目指すも、全て失敗している。近年で唯一、10年以上生き残ったのはVodafoneを買収したソフトバンクだ。

◆ 自立参入ではなく既存事業者の買収なので、参入と言うよりも引き継ぎといった方が良いかもしれない。Vodafoneの買収額は1.8兆円にもなり、高値買いだと言われた。当時の加入者数が1.5千万人ほどだったので、加入者に1万円の値を付けたとしても1.5千億円でしかない。

◆ この事からスカスカのエリアのインフラに1.6兆円も払った事になる。そしてある程度使えるレベルのエリアを構築するのに5年以上を要し、1兆円近い投資額になったという。しかし現実問題として未だにドコモやau のエリアカバレッジを超えられていない。

◆ 楽天は何を思ったのか移動体通信事業に参入した。数千億円でエリア整備をする予定だったと言うが、読みが甘すぎた。仮想化だから金はかからないですよと、どこのベンダに言われたのかは知らないが、あっという間に金を使い果たして窮地に立たされた。

◆ 楽天モバイルはスタートから躓いた。予定通りにサービスインが出来ず、試験サービスという形を取らざるを得なかった。その後も加入者離れを防ぐためにゼロ円プランを作る事になる。勿論金を取れるようなエリア構成ではなかったのは事実だし、加入者数こそ成長だとする業界の見方に習えば収益面を除けば大失敗とは言えなかった。

◆ しかし何しろ金がない。ソフトバンクのように金を集めてから事業を開始するわけでもなく、加入者情報を金に出来たわけでもなく、まさにじり貧となった。金がないからゼロ円をやめる、既存のプランの加入者から自動的に金を取りますよと、前代未聞の暴挙に出た。これによりせっかく集めた加入者を急速に失う事になり、株価はさらに下落した。まさに弱り目に祟り目を地で行くような施策である。

◆ 三木谷氏は2023年からは単年黒字化が可能だと言う。自社エリアの拡大によるローミング費用の削減や、ゼロ円廃止による収入増を見込む。ただ移動体通信事業者は、加入者が1万人でも1千万人でも全国のエリア化が必要だ。1千万人の加入者が10億円のランニングコストを負担するとすれば、1加入者あたり100円になる。同じ設備を1万人で支えるには、1人あたり10万円払ってもらわなければならない。これが移動体通信における加入者の獲得競争につながるわけだ。

◆ いやいや加入者数が少なければインフラコストは安いはずだ、仮想化で安くなるはずだ、それよりもっと安いのが自律分散だとして規模を拡大したのがPHSだった。しかし加入者が300万人くらいまで減少すると、インフラコストを支えられなくなった。(経営破綻時は400万人以上の加入者がいたが、ソフトバンクによるばらまき幽霊みたいな加入者も多かった)


CPU・DSP・GPU(7/18)
◆ 二昔前はDSPでしか出来なかった処理が、今はCPUでも普通に出来る。これはCPUの処理能力が向上したためだ。DPSは信号処理用のプロセッサであり、複数命令の同時実行や命令系のメモリバスとデータ用のメモリバスが分離されているなど、高速信号処理の出来るハードウエア構成になっている。

◆ 現在の高速CPUはメモリアクセスそのものも高速だし、複数命令の実行や高速演算器、DSPには荷の重い条件判断なども実行出来る。ただしリアルタイム性能という点で、キャッシュのヒットやミスなどによって実行時間にばらつきが出る。

◆ 高速演算という点でGPUがあるのだが、元々のグラフィック処理デバイスは高速のDMAコントローラみたいなものだった。CPUからの描画データをビデオメモリに転送し、ビデオメモリを読み出してディスプレイモニタ用の信号を生成する。

◆ しかしその後画像処理をビデオコントローラ内で行うようになり、それがGPUとして独自に発展したみたいな感じだろうか。現在では多数の演算器を実装し、それらをプログラマブルに使用する事が出来る。世代的にはDirectX8位からだろう。

◆ DSPにしてもGPUにしても高速で積和演算が出来る。GPUにあっては多数の演算器を並列に動作させる事が出来るので、多くの計算を独立して行うようなアプリケーションに向いている。

◆ 例が適切かどうかは分からないが、例えばディジタル無線通信の処理を見ると、復調器があり、エラー検出があり、信号処理がある。復調器は信号からクロックを抽出したり、周波数や位相の変化を補正したりする。エラー検出器は、例えばCRC演算器だったり畳込みであったりする。

◆ これらは入ってくる信号を順番に処理するので、並列性はあまり重要ではない。プロセッサの動作速度に対して信号速度が遅い場合は、同じ演算器を繰り返し使ったりする。

◆ 画像処理の場合は並列性が動作速度を向上させる。光源と影の関係だとか反射の計算などをそれぞれの点に於いて計算していかなければならないからだ。

◆ 通信制御の処理で並列演算が威力を発揮しそうなのは誤り訂正だろうか。最尤複合法は演算器とメモリ量に比例して性能を上げる事が出来るので、極限を求めていけばGPUを使う方法もある。

◆ ただ複雑な演算を必要とするものではないばかりか、高速演算器の苦手とする判断処理も必要だ。プログラマブルな演算器を使うより、ハードウエアで組んでしまった方が良いのかという議論は、画像処理エンジンなどにも言える部分だ。

◆ 誤り訂正に関しては、これをどう考えるかの話になってくる。そもそも誤りを訂正しなければいけないのは誤りがあるからなので、誤り訂正能力を追求していく事がベストなのかとなる。

◆ 特に無線通信などにおいては、誤り訂正に電力を使うならS/N比の向上に力を使った方が良いとなる。S/N比を向上させたとしても誤りは避けられないものであり、そこを助けるのが誤り訂正だとするなら、誤り訂正が主体ではなくなる。


馬と人間はどちらが速いのか(7/17)
◆ 馬と人間、22マイル(26マイルの記述もある)の距離で競走を行った場合、どちらが先にゴールするのか。1980年代にスランウルティド・ウェルズ地方のネウアド・アームズ・ホテルの館主が主催したのが始まりだそうだ。ホテルの館主は、宿泊客同士が山地を走るには人間と馬のどちらが有利かと議論しているのを聞いて、ならばレースを行おうと思いついたという。

◆ レースの勝敗だが、大抵は馬が勝つ。しかしこれまでに3回だけ人間が勝った事があり、今年のレースでも人間が勝利した。実に15年ぶりだそうだ。タイムは2時間22分23秒で、前回馬に勝った時の人間のタイムである2時間5分19秒には及ばなかった。なおこのときの馬のタイムは、人間に遅れる事わずか2分だったとか。

◆ 自然の中で行われる競争であり、馬のコンディションによっても勝敗は分かれる。ただ馬の方が勝率が高いわけで、概ね馬の方が早く駆け抜ける事が出来ると言って良さそうだ。コースは山間部を抜けたり、川を越えたりの過酷なものなのだとか。

◆ 大量のデータを運ぶには物理移動の方が早いみたいなもので、条件次第で勝敗は変わってくる。船で日本から米国まで荷物を運んで1ヶ月かかったとしても、そこに1,000個の(1TBの)USBメモリが積んであるとしたら総データ量は多くなる。同じデータを1Gbpsの回線で伝送するよりも速い。

◆ 映像データライブラリをデータ伝送ではなく物理輸送するというのも、回線を長時間占有するより効率的なのだろう。長距離伝送は別としても、映像制作現場などにおいて、10Gbpsの線ですら遅く感じるのかも知れない。

◆ 馬とのレースの話に戻すが、地形や天候によっても結果が左右される。ある程度の斜面であれば馬の方が登坂能力は高そうだが、馬はロッククライミングは出来ない。鹿などを見ていると、およそ人間が上れないような急斜面を登っていく。山羊が崖を登るのは有名だが、鹿だって負けてはいないという事か。

◆ レースでは馬は単独ではなく人間が乗っている。従って状況判断は人間が行うい、その人間の能力もレースには影響する。馬の力を最大限に発揮させるようなコース選びも必要だろうし、馬の体力などを見極める力の必要だ。

◆ 馬にしてみれば、重い人間を乗せずに走れば絶対負けないゼ、だろう。これが馬ではなく車やバイクだったとしても、泥濘地などでは人間の方が有利になる。トライアスロン的ないくつかのステージを設けたレースなどだと、一概に何が速いかとは決めづらくなる。

◆ 動物の能力を活かすとか、機械の性能が発揮出来るステージにおいてはそれが絶対だと言えるが、少なくとも普通の地形におけるレースでは馬が少し有利かなくらいのところにあるわけだ。

◆ ロボット対決競技などでも、その競技に合わせてロボットの形状や攻撃方法などが設計される。月面や火星を調査する移動体も、その地形や性質に合わせて設計される。でも人間のように動く事は出来ずに、何かに引っかかってしまったり砂に埋もれてしまったりする。そう考えると人間の構造というか運動能力は、それぞれの力は他に及ばないにしてもトータルとしてみれば"よく出来ている"のではないだろうか。


スシローの闇(7/16)
◆ スシローはおとり広告で公取委から措置命令を受けた。あたかも提供しているかのごとく宣伝していたが、実は7割の店舗で提供していなかった。スシローでは入荷が不安定だったと言っているようだが、しかしTV CMなどは中止していなかった。

◆ 以前にも書いたことがあるが、はま寿司でも同じような事がある。宣伝はされているが、注文しようとすると品切れになっている。これは何度か経験しているし、何皿か注文すると品切れ表示になるものもあった。

◆ これが店全体で品切れなのか、それとも注文個数が一定に達すると品切れ表示になるのかは不明だ。いずれにしても客寄せ広告であることに違いはない。仕入れの都合で提供出来ないのであればそれを表示すべきで、回転寿司以外では「本日○○は入荷していません」的な表示を出している店はある。

◆ スシローはおとり広告の代わりに、紛らわしい広告作戦に変更した。ということではないと思うが、またまた問題を起こした。ビール半額キャンペーンの広告を先出ししてしまった。しかも広告にはいつから開始されるのかが書かれていなかったとか。

◆ 別の注意書きを見れば開始日程が書かれているが、注意しなければ予告広告なのかどうかは分からない。これが明らかに提供されていないものであれば注文出来ないので気づくことが出来るのだが、値引き販売に関しては分からない。

◆ スシローのビール半額キャンペーンは、文句を言った人には返金処理をしたと報じられた。これは実施時期が7月13日からだったそうだが、広告は7月10日時点で店内に貼られてい店舗があったとか。

◆ たまたまスシローに行った時に、全品1割引みたいなキャンペーンをやっていた。注文時には定価でカウントされるのだが、支払時にレジで値引きをするという。ところが値引きして貰うためには店員にその旨伝える必要があり、セルフレジを普通に操作すると定価販売のまま決済される。

◆ レジで店員に伝えると、店員はセルフレジを操作して価格変更コードを入力、合計金額が訂正される仕組みだ。私の場合はたまたま私の前で支払いしていた人の様子を見ていたので気づいたが、そうでなければ普通に支払いをしてしまっていた。

◆ 全て割引なのだからレジの設定を変えておけば済む話なのだが、それを都度入力しなければいけないようにしているというのが、何ともスシローなのである。そもそも無人レジなのに、会計時に店員を呼ばなければいけない時点でおかしい。

◆ 予告広告は良く掲載されているが、提供日付に関しては十分注意しなければいけない。やがてスシローでは注意しなければいけないよと意識を持つ人が増えるだろう。勿論スシローだけではなく、騙しの広告は氾濫している。それこそiPhoneの激安販売みたいなもので、非契約で買おうとしても在庫がないと追い返される。

◆ 総務省はこうしたスマートフォンの販売に対して注視していると言われるが、総務省よりソフトバンクの方がずる賢いのは確かなわけで、ソフトバンクが始めれば他の事業者にも知れが広がってしまう。


総当たりでパスワードは解けるのか?(7/15)
◆ 総当たりでパスワードを解くなど気の遠くなるような時間を要すると思われているかも知れないが、計算機の速度は結構速い。クロック周波数がGHzなのだから単純なマッチングだったら相当な速さで実行出来る。

◆ AES256のパスワードを生成して答えとのマッチングを取るのに、nVIDIAのGeForce RTX3090を使うと毎秒1億パターンのマッチングが取れるという。これは数字8桁のパスワードを最長でも1秒で解くことが出来る。

◆ 数字と英字混じりだったとしても数時間で全てのパターンを確かめることが出来る。大文字/小文字/数字/記号となると、それが8桁だったとしても、全てのマッチングを見るのに1年以上かかる。

◆ ここで辞書方式などが登場する。英単語+数字+記号1文字、例えばDog1234#あるいはLion1000%みたいなパスワードを推測する。英単語の最初は大文字である確率が高いとすれば、検索回数は大幅に節約できる。

◆ 最近のパスワード設定において、数字や記号を含ませろとなっているものが多い。このような規定の場合は、特定の単語の文字数に、最小限の数字と記号を加えたものが使われやすいそうだ。パスワードは8文字以上にしろとなっていると、Action1!みたいなパスワードを使いたがる傾向だとか。

◆ 日本人の場合は英単語を使うとは限らない。日本人には想像出来るK_tai090も外国人には予想出来ない。ただし総当たりにしても確率になるので、必ずしも最長の時間がかかるわけではない。さらに言えばGPUボードを複数枚搭載すれば、現実的な時間内にパスワードは解析できてしまうことになる。

◆ これがサーバへのログインなどだと、一定回数のミスでチャレンジが続行出来なくされたりするし、サーバの反応時間があるので効率は急速に落ちる。ここで言うパスワード解析は、文書ファイルやデータファイルにロックがかけられている場合で、暗号化されたパスワードが読み出せた場合に限る。

◆ pdfファイルにパスワードを設定したり圧縮ファイルにパスワードを設定することがあるが、現代のCPUやGPUの速度を考えると、安全性は低いとしか言いようがない。昔であれば苦労してパスワード解析する価値があるものなのかと言われたわけだが、今となっては苦労しなくてもファイルを開くことが出来る。せいぜい長いパスワードを設定するとか、推測しやすい単語を使わないなどに注意するしかない。

◆ PCレベルでもこのくらいの事が出来るので、より高速な計算機を使えば暗号解析の時間は短く出来る。そう考えるとVPNでもSSL通信でも解析してサーバに侵入してしまうと言う、スパイ映画的なことだって不可能ではなくなる。

◆ 解読速度が速くなれば、より強度の高い暗号化だとか長いキーを使うようになるが、やがてはそれすらも簡単に解ける時代が来て、暗号はもっと複雑でもっと冗長部の多いデータになる。しかし通信速度は高速になっている筈なので、データ量が10倍になろうが20倍になろうが影響はない。


論理シミュレータ(7/14)
◆ 論理シミュレータは比較的古くからあるツールだ。当初は回路図を入力するスタイルが主だった。回路図を入力してテストパターンを入力すると、論理回路がPC上で動作する。動作速度は(当時は)非常に遅く、クロック周波数1Hzとか10Hzとかの世界だった。

◆ 動作速度が遅いのでタイミング回路などのシミュレーションには時間がかかった。その後ハードウエア記述言語が主流になると、シミュレーション速度は100倍くらいになる。シミュレーションと言っても機能記述が間違っているかどうかをチェックする感じで動くので、厳密なタイミングが云々というものではない。

◆ タイミングを含めたシミュレーションは、実際のデバイスなりFPGAの遅延情報を元にする。これもシミュレーションの速度が遅いので、複雑なタイミング回路などの検証には時間がかかる。

◆ タイミングを含めた検証は主にIC屋さんが使い、ロジックが正しいかどうかは設計屋さんが使う。新しいアルゴリズムによる高速演算回路が出来ましたみたいなニュースがあったりするが、これは実際にICを作ったという話ではなく、論理シミュレータ上で設計通りに動いたよ、ICにすればデバイスが出来るよというレベルであることが多い。

◆ CPUをFPGAで作る人がいて、他のデバイスよりもクロックあたりの効率を上げようと設計を繰り返す。キャッシュのヒット率を見たり、パイプラインの乱れを見たりして性能を向上させる。しかしある程度まで行くと、市販のプロセッサってよく出来ているねとなり、そこに収束していくみたいな話をしていた。

◆ ただ、だからプロセッサの設計が無駄という話ではなくて、様々な部分で改善の余地は残されているという。ただ性能をほんの少し上げるために膨大なロジックを使うとなると、それが商業的に正しいのかどうかとなる。しかしアマチュアであれば、何が何でも高性能を求めるのは勝手だ。

◆ 実際10年前にはロジックの規模的に不可能だと思われていたことが、今は当たり前に実装できるようになっている。シングルコアのCPU性能にしたってクロック周波数あたりの演算性能は大きく向上している。

◆ アナログ回路のシミュレーションにしても速度は大きく向上した。トランジスタの増幅器を作るときに、出力側のマッチング回路をいじると入力側のマッチングも狂ってしまう。これを繰り返し演算させると非常に時間がかかったり、解が出なかったりした。

◆ そこで実際に増幅器を動かして、入出力にオートマチックチューナとネットワークアナライザを接続してモデルを作る(作り直す)ものがあった。これはハード的にマッチング回路のパラメタを変えながらテストしていくので、膨大な時間がかかった。

◆ 今はデバイスのモデル化や精度なども変わってきているだろうから、もう少し効率的に設計が進むかも知れない。このデバイスのモデルの整合性というか、正確性が結構問題だったりする。特に化合物半導体は品質のばらつきが大きいので、それを許容できる設計が求められる。


ドライブを分けるメリット(7/13)
◆ これまでにブラウザのキャッシュ用データ格納ドライブをC:以外にしたりWidowsのテンポラリディレクトリを別のドライブにした。データのアクセス状況を見ていると、プログラムの起動時などにはこれらのディレクトリに小さなファイルがたくさん書き込まれたり読み込まれたりする。これらを別のドライブに割り当てることでプログラムの起動や動作が速くなる。

◆ 全く同じとは言わないが、これはストライピングによる速度の改善と同じような感じだ。ゲームを行う人はProgeramFilesディレクトリも別のドライブにするという。ProgramFilesを別ドライブに移動するには、シンボリックリンクを張るかレジストリを書き換える。

◆ ProgramFilesディレクトリをc:ドライブ以外にすることによって、レジストリなどへのアクセスと分離できることになり、動作の高速化が期待できるのだそうだ。

◆ ゲームではあまり効果が無いと言われるが、テキストファイルなどは圧縮効果が出やすいので、ファイルを圧縮した方が(ストレージからの読み出し時間が短く出来るので)読み込みが速くなる。サイズの大きなテキストファイルを頻繁に編集する業務などの場合は、圧縮ドライブ化による速度向上が可能だ。

◆ Windows本体のドライブ、テンポラリファイルのドライブ、ProgramFilesディレクトリのドライブを分けてProgramFilesディレクトリのあるドライブのアロケーションサイズを大きくするなど、高速化が行われる。

◆ Windows高速化のための○の手法みたいなへっぽこページに書かれていることは、CPUを高速なものにしましょう、メモリを増やしましょう、余計なソフトを消しましょう、□□ブースターソフトをインストールしましょうみたいなものが多い。

◆ へっぽこページが検索上位に来る、フィッシング詐欺サイトや偽サイトが検索上位に来るなどの批判が増えている。特に偽サイトが検索上位に来ることによる被害の増大は問題視されるものの、今のところGoogleは知らん顔をしている。

◆ ブラウザのキャッシュやテンポラリファイルをRAM Disk上に移動させるソフトもある。これによる高速化とSSDへの書き込み量低減による寿命の延長が謳われている。ブラウザキャッシュやテンポラリファイル内のデータは容量が小さいので、寿命云々はさほど気にすることではないかも知れないが、高速化に寄与すると言うことで使われる。

◆ 私はテンポラリファイルのディレクトリとブラウザのキャッシュファイルは別のドライブに設定しているが、ProgramFilesはそのままCドライブに置いている。アクセス速度には関係が無いが、マイドキュメントやマイピクチャも別のドライブにしている。

◆ HDDも接続しているが、古い画像やあまり使わないファイルの保管場所になっている。使う機会があるとは思えないが、Windowsのバックアップも保存している。バックアップイメージのファイル容量はRefrectで作ると30Gバイトくらい、Windowsの機能を使うと110GBにもなる。


リニアと大井川の水問題(7/12)
◆ 相変わらずもめている水問題である。リニア新幹線のトンネルが大井川の上流の下を通ることと、その部分が地下水を通しやすい土質だそうで、大井川の水がトンネルに流れ込んで抜けてしまう。

◆ 大井川の水量は今はあまり豊富とは言えず、取水制限が行われることもあるそうだ。昔は豊富な水量による製紙産業が活発で、好きなだけ水を使い好きなだけ排水を流した結果、ヘドロ問題が起きた。

◆ 製紙会社による排水問題は明治時代からあったと言われ、1960年代には大量の汚水を流し続けた4つの製紙会社を告発、製紙会社は渋々汚水処理施設を作ったという経緯がある。

◆ 当初JRはトンネル内に流出した水は全て大井川に戻す(ポンプでくみ上げる)と言っていた。詳しくは分からないのだが、その時点でトンネルは西方向から東に向かって掘る計画だったのだとか。しかし西方向(海抜が高い)から掘り進むと、掘る先の方が低くなるために湧水がトンネル内に溜まってしまい、工事が出来ないのだそうだ。

◆ 一方で工事を東側から進めると、湧き出した水は全て低い方に流れてくれるので工事が可能になる。しかし流れ出た水を川に戻すことは実際には不可能だという。これが、JRのいう「やっぱり水は戻せません」発言だ。

◆ 流れた水は山梨県側に行ってしまうのだが、山梨県側でも水は貴重であり静岡県には一滴たりとも渡さないと言っていた。JRは1年間に流出した水を10年かけて川に戻すと言った。分割払いなら水が確保できそうだという理屈なのだが、静岡県はそれは話が違うとした。

◆ JRは山梨県側から水を戻すのではなく、山梨県側の発電用ダムに送っている水を制限する方向で新たな提案をする。静岡県の早川ダムは大井川の水を集めて発電に使用するのだが、その一部は発電水用の水路を使って山梨県側に送られる。山梨県側はその水を第二早川ダムに貯水して、発電用に使用している。

◆ この水路の流量を制限する事で、大井川の水を確保しようと言うことだ。水量の減少が避けられない事から、水の出口を絞ることで河川の水量を維持しようとする。

◆ 水は渡さないと言っていた山梨県側も、これには同意せざるを得ないみたいな感じだが、ダムの水が減ると水力発電に影響が出る。発電量が減ると東京電力から貰えるダム代が減るのだそうで、人口994人の日本一人口の少ない町にとっては大問題(ダム代の合計は年間4千万円)だ。そして、ただでさえ電力不足がささやかれる中、発電用ダムの水を大井川に戻せるのか。

◆ さらに言えば湧水は全て山梨県側に流れるわけではなく、断層帯を(トンネルが)破壊することで、そこに水は流れ込んでいく。これに対してJRは断層帯にパイプを突っ込んで水をくみ上げると言っている。

◆ リニア新幹線を走らせるためには原発を稼働させなければ電力が足りない。電力不足はEV普及とも絡む問題で、EV普及とリニア新幹線のダブルパンチに日本の発電能力は耐えられるのだろうか。


内蔵GPUと外部GPU(7/11)
◆ 以前にも少し触れたのだが、CPU内蔵のGPUと外部に取り付けたGPUの関係などに関して、再度テストしてみた。CPUはi7-12700なので内蔵GPUはUHD770、3D Benchのスコアは760位だ。外部に取り付けているGPUはGeForceのGTX1650で、3D Benchのスコアは3700位になる。

◆ マザーボードにグラフィックボードを挿した状態でも、内蔵GPU側にディスプレイモニタ(以下モニタ)を接続すると内蔵GPUはEnableになる。GTX1650側にのみモニタを接続すると内蔵GPUはDisableになる。また内蔵GPU側にモニタを接続しない状態でも、BIOS設定から内蔵GPU(IGPU Multi-Monitor)をEnableに出来る。(IGPU (Internal)Integrated GraphicsProcessor Unit)
◆ 内蔵GPU側にモニタを接続し、GTX1650側にモニタを接続しない状態であってもGTX1650は活きていて、演算はGTX1650で行われる。従ってGTX1650側にモニタを接続しなくても3D Benchのスコアは3700位になる。またFF14ベンチマークテストでは、内蔵GPU側にモニタを接続して計測した方が、1割ほどスコアが高く計測された。何故そうなるのかはよく分からないのだが、ベンチマークテスト以外の描画を内蔵GPUが行うことで、GTX1650の負荷が多少軽くなるからかも知れない。リフレッシュレートや解像度設定の自由度という点を言っているのであれば話は別だが、描画性能の点だけでいえばこの話のどこが致命的ミスなのかよく分からない。なおグラフィックボードによっては画質などの細かな調整が出来るので、グラフィックボードにモニタを接続するメリットが出る。

◆ 内蔵GPUとGTX1650を1つのソフトが同時に使うことはないが、複数のソフトが内蔵GPUとGTX1650を使い分ける事はある。内蔵GPUを活かしておくと、Windowsの設定→システム→ディスプレイ→グラフィック項のアプリの設定で、省電力はUHD770になり、高パフォーマンスはGTX1650になる。

◆ 内蔵GPUをDisableにすると、省電力もGTX1650となる。内蔵GPUを活かしている場合は、省電力で動いているソフトはUHD770を使い、高パフォーマンスを要求するソフトはGTX1650を使う。この事から、複数のソフトが動作している場合や、Windows自体の描画が双方のGPUに分散されることで、総合性能が多少上がる。

◆ モニタ2台をGTX1650側に接続し、一台のモニタで動画を再生しながらもう一台のモニタでベンチマークテストを動作させた。この状態でGPU負荷が100%になると、動画再生がカクつくなどの影響が出た。

◆ 一台のモニタを内蔵GPU側に接続し、もう一台のモニタをGTX1650側に接続して同じテストを行った。すると動画の再生不良はほぼ無くなり、ベンチマークテスト中でも動画再生はほぼ普通に行われた。

◆ 内蔵GPUを活かしておくと、ブラウザでの動画再生などでは(特別な設定をしなければ)UHD770が使われることになり、PCの消費電力は減少する。内蔵GPUを活かしておくとビデオ用メモリが確保されるなどはあるとしても、それなりのメリットはある。

◆ プログラムごとのGTX1650使用時における詳細設定はNvidiaコントロールパネルから行うことが出来る。通常は特別な設定をせずに使うのだろうが、特定のアプリなどでパフォーマンスを高めたい場合などは設定を変更するのだと思う。


環境変数とシンボリックリンク(7/10)
◆ ブラウザのキャッシュディレクトリの変更は以前にBlogに書いた。コメントでキャッシュ容量の制限法を教えていただいた。ほかにはテンポラリファイルのディレクトリ変更もある。テンポラリファイルはブラウザキャッシュ並みにアクセス頻度が高い。

◆ テンポラリファイル用ディレクトリはシステム用とユーザ用に分かれているが、たぶんユーザ用の方が多くアクセスされると思われる。
システム用はWindows\TempやTMPであり、ユーザ用はC:\Users\{ユーザ名}\AppData\Local|Temp(TMP)だ。

◆ このテンポラリファイル用ディレクトリの変更は、Windowsの環境変数設定を変えずにディレクトリをシンボリックリンクで別のドライブに移動する方法も採れるし、環境変数を変えて別のドライブに持って行くことも出来る。

◆ どちらが良いのかは分からないのだが、例えばテンポラリファイルディレクトリをZドライブに移動したとして、そのZドライブがなくなった場合にどのような挙動を示すのか。

◆ シンボリックリンクの場合は実体部分がなくなってしまうので、シンボリックリンクが壊されて新たに(Cドライブに)テンポラリディレクトリが作られるような気がする。

◆ 環境変数を変えてしまうと、単にエラーが出てプログラムが起動しない事になるのだろうか。Windowsが起動しなくなるとは思えないが、様々なプログラム(特にブラウザ)が多くのファイルを作っている。なお環境変数を変えても、それに従わない(あくまでもデフォルトのテンポラリファイル用ディレクトリを使おうとする)ソフトもある。

◆ シンボリックリンクを作る場合はちょっと工夫が必要で、それはそのテンポラリファイル用ディレクトリを多くのソフトが使っている状態だと言うことだ。従ってテンポラリディレクトリを消すことも名前を変えることも出来ない。

◆ シンボリックリンクを張る場合は、例えばTemp_sみたいなシンボリックリンクを作っておいて、その後環境変数をTempからTemp_sに変更し、Windowsを再起動するようなやり方になる。Tempディレクトリを使っているソフトを消していく手もあるのだが、edgeの使うファイルが残ってしまい、当該プロセスは消すことが出来なかった。

◆ ディスクアクセスのモニタを見ると、数十キロバイト/秒〜数百キロバイト/秒の読み書きがずっと続く。ブラウザキャッシュやテンポラリディレクトリを別のドライブにすると、そのドライブに対してもずっとアクセスが続く。

◆ ハードディスクの多くにはキャッシュメモリが付いているので、多数の小さなデータの読み書きはキャッシュが効くとは思う。とは言っても小さな多数のファイルの読み書きは(HDDは)得意ではない。

◆ ストレージアクセスを見ると、何をこんなにアクセスしているんだという感じである。結局様々なソフトが増えてWindowsが古くなってくれば、バックグラウンドで動くプロセス、あるいはゴミみたいなものが増えてきて、それらが頻繁にストレージにアクセスすることで速度も遅くなるのだろう。


アンチウイルスソフト(7/9)
◆ Windowsに入ってくるのか?PC販売店やメーカが入れるのか、Windowsにもプリインストールソフトがいくつか入ってくる。そういえばvaioは要らぬソフトだらけだったなぁ。不要なものを突っ込みたがるのはSONYの社風なんだな。vaioに入ってくる要らぬソフトをどうやって消し去るか、なんてページも作成されていた。当時のvaioはSONY製だったのである。

◆ Magnateにはノートンが、Monarchにはマカフィーが入っていたかな、いずれもさっさと消してしまった。Magnateの再インストールではMonarchのSSDを使ったのでマカフィーが入ってきた。なぜ消したかというと、一つは動作が遅くなることであり、もう一つは誤検出の問題だ。

◆ 危険なファイルを見つけると、マカフィーはその場で削除してしまう。インストーラはそのファイルがあるつもりで動作するのでエラーで止まる。これは一時的にマカフィーをOFFにする事で回避できる。

◆ 動作に関してだが、マカフィーをインストールしてある状態だとPhotoShopの起動に3〜4秒を要する。マカフィーをアンインストールするとこれが1〜2秒に短縮される。ソフトを起動する時にも何かのチェックが行われているのか、それとも単に負荷が上がっているだけなのか。

◆ マカフィーはウイルスバスターなどよりも重いと言われているので、まあこの程度は普通なのかもしれない。ただWindows Defenderを無効にしてマカフィーに切り替える価値があるのかどうかと考えると納得しがたい部分もある。

◆ マカフィーの性能は出ていないのだが、Windows純正のアンチウイルス機能も悪くはないと評価されている。2017年頃には、性能は悪くはないがユーザインタフェースが雑なので利用者が危険性を認識しにくいと評価されていた。これはWindows Defenderが地味なのではなく、市販のアンチウイルスソフトのアピールが激しすぎなのではないか。

◆ Androidスマートフォンではマカフィーがバッテリーを無駄に消費すると言われていた時代があった。ドコモ販売のスマートフォンには漏れなくマカフィーがプリインストールされ、バッテリーを減らしていた。

◆ Googleはスマートフォンにアンチウイルスアプリは不要だと要っている。ウイルスが取り憑いて何かを行うと言うよりも、ウイルスアプリをインストールしてそれを知らずに起動してしまう方が圧倒的に多いだろう。こうした悪質アプリはGooglePlay側で防ぐ必要があるが、Google自慢のAIはあまり役に立っていない。

◆ この点を突いてAppleは、iOS用のアプリは安全であると宣伝している。iOSはアプリからシステムをいじることが出来ないなど、機能的自由度が劣る面がある。これは裏を返せば悪質アプリがシステムをいじれないことになり、ウイルス制作者としては面白くないOSだとなる。

◆ さらにはアプリのチェックシステムにも差がある。Appleはある程度人間が介在したテストを行うとの記事もあった。もちろんすべてに目を通すことは出来ないとは思うので、特に危ないと思われるものは注視すると言うことだろう。


バックアップ回線は必要か(7/8)
◆ auの大規模障害があり、各メディアなどはバックアップ回線特集みたいな企画を組んでいる。スマートフォンがなければ生きていけない的な、依存系の人にとって今回の不通期間は凄く長く感じたに違いない。

◆ 不通対策にフリーWi-Fiの使える場所に行くとか、プリペイドのSIMを買った人が居るかも知れない。例えばドコモのプリペイドSIMは、1ヶ月間使えるものでデータは10GBまで、音声通話も出来て1万円くらいだ。

◆ MVNOのものだともう少し安く手に入る。データ通信専用の場合は更に安価になる。毎年障害が起きるとでも言うのなら別だが、何年かに一度あるかないかの大規模障害に備えるために、バックアップ用の回線を契約し維持していくのは高く付く。

◆ povo2.0のように年間換算千円以下で維持出来るのであればアリだとは思うが、それ以外だと高く付く。日本通信やHISモバイルの安価なプランでも年間換算3,480円がかかる。勿論この契約を有効に使うというのであれば無駄な出費にはならない。

◆ 山登りが趣味な人などだと圏外対策も考えられるので、メインに使う事業者とは別のMNOやMVNOを契約していることはあると思う。それ以外だと、解約済みの(障害を起こしていない事業者の)SIMを持っていると緊急通報を行うことが出来る。なおスマートフォンによってはSIM無しでも緊急通報が可能な場合もある。

◆ ドコモやソフトバンクを契約しているのならpovo2.0を契約しておくのは一つの方法だと思う。au契約がメインの場合は安価に他の回線を持つ事が出来ない。障害発生時にeSIMを契約する手もあるのだが、契約のためには何らかの通信手段が必要になる。

◆ そもそも障害が起きていることを知るにも何らかの通信手段が必要だ。最近はTVを持たない人も増えているので、持っているスマートフォンが突然使えなくなったらどうするだろう。

◆ 最初に考えるのはスマートフォンが故障したのではないかということだ。通信事業者の事故よりもスマートフォンの故障の確率の方が高い。電源を入れ直してみたり設定を見直すなどしてみるだろう。

◆ 他にスマートフォンを持っていれば、それにSIMを入れ替えてみる。しかし通信が出来ない。これはスマートフォンの異常ではなく事業者の障害ではないのかと考え始める。

◆ 人によってはショップに駆け込むかも知れない。で、そこで通信障害が起きていることを知る。ショップに行けばWi-Fiが使えると思うので、他社と契約をするのならばそこで出来る。といっても通常障害はやがて直るものであり、今回のように長時間にわたって不通になる事は少ない。

◆ auの障害では復旧予定時間を超えて障害が続いた事も問題とされた。ドコモの例では障害復旧をアナウンスした以降も障害が続いていた。確かに障害復旧の予定は予測しにくいものではあるが、利用者からすれば復旧迄の時間によっては代替通信手段を考えなければいけない。


ネットワークアナライザ(7/7)
◆ 以前に中華VNA(VectorNetwork Analizer)の事を書いた。それがさらに高性能化して価格も下がった。PCに接続しなくても使用できる液晶ディスプレイ付きで、6GHzまで測定できて1.5万円以下である。

◆ オシロスコープは横軸が時間で縦軸がレベル、タイムドメイン測定だ。リアルタイムスペクトラムアナライザは、横軸が周波数で縦軸がレベル、つまり周波数ドメインでの測定になる。

◆ リアルタイムのスペアナは波形を解析して周波数成分を計算するので本当の意味での周波数ドメインなのだが、スキャン型のスペアナは実際には時間も関係している。スキャンには時間がかかるので、その時間の中で周波数成分が変動しているような場合は正しい測定が出来ない。

◆ ネットワークアナライザは一定の周波数あるいは周波数を変えながら(スキャンしながら)インピーダンスや伝達特性を測定する。VNAは発信器が内蔵されていて、信号を出して被測定物からの反射を見たり、通過特性を測る。

◆ 内部は信号源と方向性結合器が内蔵されていて、信号はミキシングダウンされADCでディジタル信号になって演算される。基本的に計測は狭帯域で行われるので、ディジタル処理しやすいと言える。

◆ VNAは比較的高額な測定器だ。スペアナなどよりも販売台数が少ないなどもあり、数百万円の価格が付けられている。販売台数が少ないのは製造ラインなどで使われることが少ないからでもある。スペアナはスプリアス特性の確認用に使われる。

◆ 開発現場にはVNAがあると思うが、高精度な測定をしようとするとキャリブレーションなどが面倒だ。測定物がコネクタ接続であれば問題はないが、基板にプローブを付けようとすると面倒だ。プローブ(ケーブル)の分も補償しなければいけないので、ケーブルの先端で校正しなければいけない。ケーブルを基板に半田付けした場合、半田付けの仕方で特性は変わって測定される。

◆ アンプなどを測定する場合に、VNAの出力でアンプが歪んではいけないし、高出力アンプではアンプの出力でVNAの方が飽和する可能性がある。

◆ どうせプロービングが難しいのだから、精度も確度もアマチュアレベルの中華VNAで良いじゃないかと言われれば、まあそうとも言えるとしか言い様がない。

◆ 実際VNAでアンテナの測定などを行う記事も見るのだが、正しい測定が出来ている例が少ない。スペアナよりも使う側の技術というか、何をどう測ろうとしているのかが明確でなければならない。

◆ 実際の開発時にVNAはもちろん使うのだが、すごく使用頻度が高いかというとそうでもなかった。今は高周波部品もICであり、多くのデバイスは50Ω系で接続が出来る。そうなるとVNAの出番はぐっと減る。

◆ 共振型のSAWフィルタなどは50Ωでは接続できないものがあり、その場合はマッチング回路が必要なのでVNAで測ることもある。この場合はインピーダンスの測定もあるが、群遅延の測定もする。


Macrium Reflect(7/6)
◆ 前回のディスククローン作成も、今回500GB→1TBのSSDへのコピーもMacrium Reflectを使った。前回はソースとディスティネーションを同サイズで作成した後にパーティションサイズの変更を行った。

◆ 今回はMacriumReflectの機能自体を使って500GB→1TBのSSDに移行したのだが、特に問題はなかった。前回使用したときにはディスクサイズの変更は有料版のみの機能かと思ったのだが、無料版でも使うことが出来た。

◆ Macrium Reflectionはディスクやパーティションのコピー、バックアップの作成など、一通りの機能は備わっている。前回はこれでバックアップを作っていたのだが、そのバックアップを書き戻しても"遅さ"が直らなかった事は既に書いたとおりだ。

◆ バックアップからの復元は楽でいいのだが、今まではほとんど使っていなかった。今回は使ってみたわけだが、状態は変わらなかった。バックアップから復元しなければいけない事態に陥ることは少ないし、そんな状況になったらクリンインストールの方が良いのかなと思う。

◆ 今回はシステムストレージのコピーも行ったし、ワーク用として使っているSSD→SSDのコピーもした。マイドキュメントやマイピクチャに割り当てているSSDにSATA接続のCrusialを使っていたので、これをWesternDigitalのBlueに変更した訳だ。使い比べれば速度の違いはわかるが、しかしその程度だ。それに対してコピー速度の違いはかなりのものになる。コピーなどはほぼ連続アクセスが行われると思うので、SSDのインタフェース速度の違いがそのままコピー速度の違いになるのか。コピー後にSATAの方を外してWindowsを起動、そしてドライブレターを変更し作業終了だ。

◆ 今回は行ってはいないのだが1TBのHDDをまるごとコピーしようとすると(HDDの速度にもよるとは思うが)1時間以上を要した。バックアップとそれに要する時間、バックアップ頻度やバックアップメディアなど、バックアップ自体が結構面倒な作業だと言う話は以前に書いた。

◆ バックアップの目的がハードウエアの故障などに対するものであるとすれば、ストレージの二重化などによる信頼性向上策の方が現実的だ。ソフトウエア的な問題で、以前の状態に戻す必要がある場合は、戻すべく時点でのバックアップを取るしかない。

◆ 今回はゼロからインストールになったので、すべての設定をやり直した。その中でプリンタの設定がうまくいかなくなった。ドライバを読み込もうとすると「プリンター設定を保存できませんでした。この操作はサポートされていません。」とダイアログが出た。この操作とはどの操作なのか?何が気に入らないのかがわからない。

◆ 結局いったんプリンタ(の項)を削除して、同じ手順で登録し直したらうまく行った。うまく行った時には正しいプリンタドライバが組み込まれていて、ダメなときにはマイクロソフトの(キヤノンのプリンタ以外の)ドライバ名になっていた。このドライバを変えようとしたら上に書いたようなダイアログが出たというわけだ。


UPSは異常がなかった(7/5)
◆ ジャンクのUPSを買ったのだが、電気的な異常はなかった。このUPSは50/60Hzのトランスが使われているタイプで、正弦波とは言っても多少ひずんでいる。おそらくそのためだと思うのだが、トランスから音が出る。これは正常なものも耳を澄ませば聞こえるくらいの音が出ている。

◆ 購入したジャンク表示のものは、そのトランスの振動がケースに伝わるようで多少音が大きい。ケースを押さえたりすると音が聞こえなくなるし、本体を傾けると音がケースに伝わってブーンと音が出る。

◆ ならばと、トランスの周りに防振ゴムのテープを貼り付け、組み立てて修理完了となった。トランスが入っている部分は筐体内部に隔壁があるのだが、そこにぎゅっと押し込むくらいの嵌まり具合になった。

◆ バッテリーもまだ使えそうで、ウチで使っているUPSに入れてあるものより実容量があるかもしれない。UPSの純正バッテリー価格はUPSの新品価格とあまり変わらない。なので企業などでは償却の終わったUPSは廃棄して、リプレイスする。

◆ 中古価格が安いのも、バッテリーの交換代が高くつくからだ。純正バッテリーを買うことを考えたら、新品が買えてしまう。このあたりは電気自動車の中古が安いのと同じだ。

◆ このUPS、RS550SはK7-8700KのPC用に使用する。余ったRS400はK7-12700のPCのモニタ用にでもしようか。最低でもモニタ1台には電源を入れておく必要がある訳だが、K7-12700のPCにもグラフィックボードを入れたので、フル負荷運転すると電力供給量がギリギリになる。

◆ モニタ類のUPSを分けたことで従来から使っているRS-550Gが80W前後(ベンチマークテストなどをやれば200Wを超える)、新たにつけたRS400が60W位の負荷になった。バッテリーはまだ使えそうなのでそのままにしているが、RS550Gの方は自動車用バッテリーを2つ並列にして使っているので、そこに接続してもいい。

◆ 以前に使っていた1500VAのUPSもあるのだが、DC入力が24Vなのと本体がデカくて重いのが何とも。最近のものだったら高周波SW電源とΔΣ変調器で小型軽量に出来ていることだろう。

◆ 台風の停電の時は10時間くらい、雪で電線が切れたときは3時間くらいの停電だった。それ以外でも瞬断が結構あるのでUPSは必要だ。最近の家電製品は数秒以内の電源断だと、元の状態に復帰するように出来ている。なので短時間であれば炊飯器などもほぼそのまま動作する。

◆ 瞬断に弱いというか、すぐ切れてしまうのがスマートコンセントだ。リレーでソーラー発電電力と商用電源を切り替える仕掛けがあるのだが、そのリレーの動作時間でスマートコンセントは切れてしまう。リレーは保持できないにしても内部回路が生きていれば状態保持は出来そうだ。

◆ もっとも過電流でブレーカが落ちたことを想定すると、電源は切れっぱなしの方がいい。エアコンやストーブ系は瞬断でも電源が切れるようになっている。


修理に出す準備をする(7/4)
◆ 修理に出す準備をしながら、何か出来ないかと考える。リカバリエリアのデータを使わずに、インストールメディアからWindowsを入れることは出来ないだろうか。

◆ インストールメディアを作ってもいいのだが、Windows10からWindows11にしたMonarchのSSDを装着してMagnateを起動してみた。これがちゃんと起動してしまうから面白い。マザーボードはどちらもASUSだが、チップセットは異なる。それでも起動するんだ、と、感心したりして。

◆ ただソフトなどがちゃんと起動して動くかどうかはわからないので、エラーが出る前に初期化を開始することにした。初期化は順調に進む。何度か再起動が繰り返されるが、エラーで止まることなく進んでいる。そしてWindowsの初期画面までたどり着けた。初期設定を済ませてすぐにPASSMARKをダウンロード、実行してみると数値は正常になっている。

◆ ということはWindowsがCPUを遅くしていた事になる。そんなことが出来るんだ。PASSMARKを動かすとUPSが過負荷のアラートを出した。消費電力も増えている。ソフトの起動その他の動作も以前のように戻っている。

◆ Windowsの電源管理あたりから設定を行えば、CPU使用率というか最大負荷率を下げることは出来るかもしれない。しかし今回はソフトのロードや実行を行うと、すぐにCPU負荷は100%に張り付くという、昔の遅いCPU時代のような動きだった。

◆ もちろんWindows上からでもある程度は制御は出来る。GPUなどもコントロールソフトを使えばクロック周波数やコア電圧を可変することが出来る。BIOSによってはクロック周波数やコア電圧の設定が出来るのものもある。なので、出来ない事はない。しかしバックアップファイルを書き戻してもダメだったという事実をどう説明すればいいのか。

◆ 少なくともBIOSではイニシャライズされるわけだから、その後Windowsが起動しながらCPUかチップセットか何かの設定を変えているとしか考えられない。CPU負荷を無駄に上げまくるウイルスはあるらしいが、今回はウイルスチェックに何も引っかかっていない。

◆ クローンを作るときにはブートローダも(当然ながらコピーされる)。しかし普通のまるごとバックアップの場合はWindowsディレクトリ内の見える部分だけがコピーされるのだろう。

◆ と、謎は残るもののPCは正常化したのだが、初期化してしまったものだから設定が大変だ。今回は修理に出す事も考えていたので、修理期間中は別のPCにとりあえずの環境を作っていた。なので、前回のように準備を整えて初期化したわけではない。

◆ 今回はSSDのクローンを作ったりで、Monarchも動員した。SSDに慣れているとHDDにクローンを作って保管しておくその作業に、なんと時間のかかることか。MonarchはSSDが1枚しか実装されていないので、こうした作業の時は少々不便だった。しかもM.2インタフェースとSATAのIDがダブっているので、注意しないと短絡してしまう。


おかしなことが起きた(7/3)
◆ Windowsにはいろいろなことが起きるのだが、今回の事象はどうにも訳がわからなかった。普段通りにPCを使っていると、なぜか速度が遅くなった。PhotoShopはだいたい2秒ほどで起動するのだが、それが10秒以上かかる。

◆ 再起動はしてみたが変わらない。さらにはブラウザの動きも悪くなり、スクロールが引っかかるようになる。これらは徐々に症状が進行したのではなく、ある時を境に急に変化した。一体何が起きているのだ。普段はCPU負荷が上がることはあまりないのだが、ブラウザを起動するだけで負荷が急上昇する。

◆ FF14Benchを動かしてみると、GPU自体には異常がないようだがファイルの読み込みのタイミングなのか?たまに動きが止まる。通常のスコアは6000弱なのだが、これが5000弱に落ちている。

◆ 次にPASSMARKをダウンロードしてCPU Markを動かしてみた。これは35000位になるはずなのだが、なんと5100しかない。浮動小数点演算に関しては84000位なければいけないのに、たった1700だ。

◆ このテストを動かすとCPU負荷が上がるので消費電力が増えるのだが、いつもよりも消費電力が少ない。まるでCPUクロックが落ちているような感じである。PASSMARKのすべての項目で値は低くなっているが、演算系が特に遅い。

◆ しかしHWiNFOで見る限りCPUクロックなどの数値に異常はない。ハード的に何かが壊れて遅くなるものなのか?あるいはソフト的制御なのか。WindowsからCPUの動作などを制御するのだろうか。HWiNFOが何を見ているのか不明だが、負荷に応じてクロック周波数が変わったりするのはモニタ出来ている。

◆ Windowsのパフォーマンス設定などはいじってみたが変化はない。何が起きているのかわからないが、できる事といったらバックアップファイルを書き戻して、以前の状態にしてみることくらいだ。

◆ で、2週間ほど前に取ったバックアップファイルに書き戻してみた。異常を感じたのは数日前なので、2週間前は正常だった。そのファイルに書き戻してみたのだが、状況は全く変わらなかった。

◆ バックアップを書き戻してもダメなのだから、クリンインストールもダメかなとも思った。でもできる事はWindowsのクリンインストール位だ。そう思って初期化を開始したのだが、Your device ran into a problem needs to restart well restart for you.と出て止まった。

◆ 元のSSDは保存してあるので、そこから再度クローンを作ってやってみるがうまくいかない。これはハードが壊れているということなのだろうか。ドスパラが何か情報を持っていないか、問い合わせてみたがよくわからない風だった。点検というか修理に出してみてはどうかと言われた。

◆ 現象としてはクロック周波数が低くなっている感じだ。バスを妨害しているとかエラーがあるのなら、Windowsの挙動自体がマトモではなくなる。修理に出してみるかなぁ、ドスパラならテストツールなどを持っているだろうし。


ジャンクに手を出すビョーキ?(7/2)
◆ グラフィックカードもそうなのだが、動くか動かないか分からないものを買ってみて楽しむのは一種ビョーキのようなものである。このビョーキは概念上のものであって本当の病気ではない、と、言っておこう。

◆ 正直なところグラフィックボードに関しては失敗したなとは思った。そもそも触った事のないモノだったし、ジャンクと明記されていたわけではないので、動くかも知れないと期待するところもあったので、修理に関しては余り考えていなかった。

◆ 結果として直せたから良かったのだが、のべ1時間以上基板とにらめっこしたり電圧を測ったりした。経験的に10分間見て故障箇所が分からないものは直せる可能性が少ないと思っている。

◆ 勿論10分で修理できるという話ではなく、場合によってはそこから何時間も格闘する事もある。SGの修理などでは測定を伴うので時間がかかるし、パーツの入手を待つ必要のある事もある。

◆ さて今回手を出したのはUPSだ。以前に書いたとおりi7−8700KのPCに使っているUPSの供給能力が足りない。グラフィックボードがフルパワーで動作すると、過負荷警報が出てしまう。使用しているUPSはRS400で、定格負荷は240Wである。

◆ もう一台のPC、i7-12700の方にはRS550を使っていて、こちらはギリギリで耐えている。RS400でもPCの通常使用(ゲームも含めて)は出来るのだが、RS550のジャンクが500円だったので買ってみた。

◆ UPSのジャンクは以前からいくつも買っていて、全てバッテリーを交換して回復している。バッテリーがダメになると電源すら入らなくなるUPSが多かったためだ。ただ最近はLCD表示器などがついていて、バッテリーの寿命を表示するものも増えた。

◆ 従ってジャンクのRS550が使えるものかどうかは不明だが、入手できたらいじってみようと思う。これも最近の傾向としてオリジナルデバイスを使うものが増えたのも事実だ。カスタムチップの場合は実質的に入手が出来ないので、これが壊れていると修理は不可能になる。

◆ RS1200のジャンクも出ていたのだが、こちらはエラーが表示されて動作しないというもの。海外のサイトで少しだけ情報があったのだが、インバータ系やインバータ出力と商用電源の切り替え部分あたりのエラーらしい。

◆ インバータ不良だとFETがダメな可能性が高いのと、一部年式のモデルはインバータのFETが不良になるケースが多いと書かれていた。FETは交換する事は勿論出来るのだが、FET代で別のUPSが買える事を考えるとお得さが失われる。

◆ APC(シュナイダーに買収されている)はこのエラーの出たモデルに関して、保証期間が切れている場合は修理代の方が新品価格より高いという理由で、買い換えを勧めている。修理内容はバッテリーと基板の交換だそうだ。

◆ 例えばRS550の新品価格は1.6万円前後なのに対して、純正の交換用バッテリーが1.4万円前後であり価格差が小さい。さらに修理費用が加算されると新品価格を超えるというわけだ。


GPUは必要なのか?(7/1)
◆ 常用のPCにもGTX1650を入れたわけだが、その恩恵は多くはない。GPUパワーを発揮しなければいけないようなアプリケーションを動作させないからだ。

◆ では全くGPUが使われないかというとそうでもなくて、Webカメラの画像を見ているだけでも多少GPU負荷は上がる。グラフィックボードの最小消費電力が9W程度で、最大が30W位になっている。定格は75Wなのでピークで5割くらいの(電力換算)負荷ということになる。

◆ GPU効果なのか通常の描画が速くなった。Windows設定のアニメーション効果をONにしておくと逆に不自然で、OFFにすれば描画は瞬時に終わる。ビデオメモリへのインタフェース帯域がCPUとGPUボードでは10倍くらい違うので、これによる違いもある。

◆ CPU内蔵のUHD770を使うときに、ディスプレイアダプタのプロパティで見ると4Gバイトのメモリが確保されていた。おそらく最大確保出来るという表示だと思われ、実際には多くても200Mバイト程度ではないだろうか。これはメモリ実装量やディスプレイ設定によって異なるが、グラフィックボードを使えばメインメモリからビデオ用に割り当てられるメモリを解放する事が出来る。

◆ グラフィックボードを挿して内蔵グラフィックを使わない(モニタを接続しない)と、通常は内蔵グラフィック機能が自動的にOFFになる。BIOSによってはON/OFFの切り替えが必要なものもある。またグラフィックボードと内蔵GPUを同時に使う場合にも、BIOSで内蔵グラフィック機能を生かす必要がある場合もあれば、モニタを接続すると自動的に内蔵グラフィックが活きるものもある。

◆ ではグラフィックボードとCPU内蔵GPUの両方を使ってマルチモニタ構成を採った場合に、グラフィックボードに接続したモニタと内蔵GPUに接続したモニタでパフォーマンスはどのくらい違うのか。

◆ グラフィックボードが装着されている場合は、CPU内蔵GPU側にモニタを接続したとしても描画演算にはグラフィックボード側のGPUが使用される。FF14ベンチマークテストを行ってみると、CPU内蔵GPU側にモニタを接続したときの方が1割近くスコアが高く、PC全体としての消費電力が低かった。

◆ グラフィックボードは挿すだけにして、モニタはCPU内蔵GPU側に接続するのが良いのだろうか。他のベンチマークテストと言う事で3DMark(ATOK環境下では動作しない)も試してみたが、これもCPU内蔵GPU側にモニタを接続した方がフレームレートが高く表示された。

◆ 次にCHINE BENCHを試してみた。CHINEBENCHのスコアはグラフィックボードにモニタを接続した場合も、PC側に接続した場合も約1.4万で数値はほぼ同じだった。もしもPC側にモニタを接続したときの方が、全ての場合でパフォーマンスが高いのであれば、世の中はその方向に動いているはずだ。

◆ 何故内蔵GPU側にモニタを接続した方がベンチマークテストのスコアが良いのか、グラフィックボードから描画信号を読み出せばバスは占有されるわけだが、描画信号をPCIe経由で送った方が効率が良いということなのか。