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過去の雑記置き場


EuroTruckSimulator2その後(8/1)
Hostsファイルで広告ブロック(8/2)
PCの発熱(8/3)
ノンフライヤー(8/4)
放熱(8/5)
日本製品の信頼性(8/6)
名探偵コナン(8/7)
名探偵コナン2(8/8)
スマートウォッチ(8/9)
ノイズ除去(8/10)
家庭ゴミ有料化(8/11)
相棒(8/12)
RISCプロセッサ(8/13)
割り箸と紙ストロー(8/14)
カメラとWi-Fi(8/15)
カメラとWi-Fi(2)(8/16)
オーディオ機器メーカ(8/17)
余計なお世話機能(8/18)
労働時間(8/19)
ソフトバンク対策法(8/20)
緊急通報とローミング(8/21)
PC9800の売られ方(8/22)
ソーラー発電所水没(8/23)
Windows10とIE11(8/24)
絶縁抵抗が下がった(8/25)
設計ポリシーの違い?(8/26)
プラスメッセージ(8/27)
中国からの荷物(8/28)
動画広告とGoogle減収(8/29)
インタークーラーの位置(8/30)
広告動画が変わったわけ(8/31)


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広告動画が変わったわけ(8/31)
◆ キャンディークラッシュ(ゲーム)が動画広告商売になった話は以前に書いたのだが、その動画広告の内容が変わったと情報を貰った。確かめてみると、以前のようなゲームの広告動画ではなく、Googleや日本企業、マイナンバーカードの動画が流れた。

◆ シャープのスマートフォンの広告もあり、これは視聴時間が短いので余り苦ではなかったが、長いものは動画が2分、×ボタンが押せるようになるまで更に30秒も待たなければいけないものもあった。広告の種類は多くないようで、同じ広告動画が何度も流される傾向にあった。インチキゲーム広告の代わりとなるスポンサーが少ないのかなと思った。

◆ 何故ゲームの広告動画がなくなったのかだが、イギリスにおけるイメージ広告の禁止が発端ではないかと言われる。イメージ広告と言えば聞こえが良いが、要するに詐欺広告である。広告動画に流れるようなゲーム画面は存在せず、似て非なるゲームなのだ。

◆ 流されていた動画の全てが詐欺ゲームのものではないが、ゲームをやっているのか動画を観ているのか分からないようなものだとか、単なるダウンロード数稼ぎみたいなものなども多かった。

◆ 詐欺広告ゲームメーカはこう言い訳するかも知れない。ドコモのCMに綾瀬はるかが出ているからと言って、ドコモショップに綾瀬はるかが居るわけではない、これはあくまでもイメージ広告であってゲーム内容を公開しているわけではないと。しかしイギリス広告審査機構は、ホームスケイプとガーデンスケイプの広告を不正であるとした。

◆ キャンディークラッシュで流される動画広告が直ちに不正というわけではないのだろうが、そうした流れがあるのだろう。キャンディークラッシュで流されるゲーム動画のゲームは、1ステージ毎に動画を強制的に見せられるようなものが多かった。まあキャンディークラッシュ自体も似たようなものだけど。

◆ キャンディークラッシュはKINGという企業が作ったもので、KINGはタックスヘイブンに本社を置き公称従業員は2千人にもなる。売り上げは20億ドルを超える。キャンディークラッシュよりもクラッシュバンディクーの方が有名かも知れない。親会社は米国のアクティビジョン・ブリザードである。

◆ イメージ広告と言えば世田谷自然食品のCMがある。画像には「イメージです」文言には「個人の感想です」と小さく注釈が入っている。楽天が「弊社からのメールを希望されない会員様へも重要なお知らせとしてお送りしております。」と書けば何でも送って良いと思っているのと同じだ。

◆ 一時期ホームページにも動画広告を貼り付ける傾向が見られたが、短期間のうちに消滅した。Youtube動画の広告の件も以前に書いたが、インターネット広告における動画広告自体、意外に難しいものなのかも知れない。いずれにしても勘違いを誘うような広告は規制されるべきだと思う。


インタークーラーの位置(8/30)
◆ 初期のターボ車にはインタークーラが付いていなかったが、今はインタークーラの付いていない車はほぼなくなった。インタークーラ設置によるコスト増よりも、吸気を冷却する事によるメリットの方が大きいからだ。

◆ ジムニーにもインタークーラが付いていて、その場所はエンジンの上である。エンジン上部にインタークーラを付けると配管が短く出来るなどでレスポンス向上にメリットがある。

◆ ロータリエンジン搭載車や水平対向エンジン搭載車では、エンジンルームの高さ方向の余裕を利用して、エンジン上部にインタークーラを設置する場合がある。

◆ ジムニーは主にコストの関係ではないかと思う。エンジン上部にインタークーラを設置すれば、配管長が短くなるのでコスト的には有利だ。ただエアインテークが小さいので、冷却効率は今ひとつである。

◆ インタークーラの設置場所の自由度を上げながら冷却効率を確保するには、インタークーラを水冷式にする手法もある。ただしラジエータが必要になり、冷却水用のポンプが必要になるのでコストが上がる。

◆ エンジン上部にインタークーラを設置すると、ボンネットにエアインテークを設ける必要がある。小さければ十分な空気が取り入れられず、過大だと空気抵抗が増大する。

◆ エアインテークとしてNACAダクトもある。NACAダクトはNACA(アメリカ航空諮問委員会)が考案したもので、昔の航空機などに利用されていた。これは速度が速い場合には効率的に空気を取り入れる事が出来、空気流の乱れが少ないので空気抵抗も最小で済む。ただし移動体の速度が遅い時には効率的な空気の取り入れが出来ない。この特性により、高速走行時に補助的に空気を取り入れる用途には使われるが、インタークーラ用としては殆ど使われない。

◆ インタークーラ冷却用として、ボンネット上にエアインテークを設けるが、ボンネット上部は負圧になる(形状や長さにもよる)ので空気は入りにくい。ランエボなどはボンネットにエアアウトレットを設けているが、これは理にかなっていると言える。

◆ チューニングが進むと大型のインタークーラを前部に付ける事になる訳だが、量産車としては性能とコストのバランスなどで配置が決まる。前部にインタークーラを付けた場合は、冷却ファンによって停車中でも空気が流れる。しかしエンジン上部の場合は勝手には空気を吸い込んではくれない。

◆ ジムニーの吸気温度を見ていると分かるが低速走行時にはどんどん温度が上がる。エアコンのコンデンサやラジエータで加温された空気がインタークーラを温め、エアインテークから出て行く。ジムニーはエンジンルーム下部の開口部は大きいが、温かい空気は軽いので上に逃げようとするのは仕方がない。

◆ ただしアイドリング域で吸入空気温度が上がる事は、空気密度が下がってエンジン出力が下がる事であり、燃費に貢献する。メーカがどの程度その効果を考えているのかは分からないが、カタログ燃費が多少良く表示出来る可能性がある。


動画広告とGoogle減収(8/29)
◆ Googleが2期続けて減収となった訳だが、その要因としてYoutube広告があるという。検索広告は伸びているのに対して、Youtube広告は頭打ち感が広がっている。Google自体は広告主の不確実性とか何とかよく分からないコメントを出している。

◆ Youtube広告は収益拡大のために、広告の表示本数制限やスキップ制限の緩和などを行った。これによって動画1本あたりの広告表示時間が延び、増収になるはずだった。しかし現実にはそうは行かなかった。

◆ 理由は色々言われるものの、いずれもGoogle自身が発表している訳ではないので、それが真実かどうかは分からない。メディアは動画広告やWeb広告がピークを過ぎたと分析する。これまでは紙媒体や放送媒体から広告を奪うように成長してきたWebあるいは動画広告だが、市場は飽和したと分析する。

◆ もう一つは悪質広告問題だ。政府系ページにGoogle広告を貼り付けたら、不適切な広告が表示されGoogle広告の掲載を中止した事例もあった。Googleでは不適切な広告を排除し続けていると言うが、あまり旨く行っていない。

◆ 悪質広告主は悪質広告である事がバレないようにする。逆に一般の広告主がポリシー違反に問われるような広告を作ってしまった場合、それは簡単にGoogleから排除される。悪い奴らは悪い事をしようと思ってやっているのだから、その手口は巧妙でありGoogleのチェックをすり抜ける。

◆ これはGooglePLAYのアプリにも言える事であり、小さな間違いを犯した善良なアプリは簡単に排除されてしまうのに、悪質アプリは堂々と公開され続けるみたいなものである。これらはGoogle自慢のAIがお利口にならない限り改善されない。

◆ 動画広告の強化はそれ自体が失敗だったと言える。従来のスキップ可能な広告ならまだしも、スキップ不可能な広告を複数本連続表示するのは評判が悪い。これによって広告を排除出来る視聴方法が広まり、広告表示回数が減少する。

◆ Youtubeでは広告無しで見られるプランがあるのだが、これが広告収入の減少を穴埋めしてくれるとは思えない。有料でのサービス提供よりも広告ビジネスの方が効率的だからこそ広告ビジネスを行っている訳で、自らそれを否定するようなプランはどうなのか。

◆ Googleは広告システムなどの改善に取り組むのか?それとも収益を増やすために単純に広告を増やす方向にするのか。検索広告が伸びているとなれば、検索ページに貼り付ける広告を増やせば収益が上がる。現在は(表示件数設定にもよるが)広告よりも検索結果の表示件数の方が多い。だがこれを逆にして、検索結果が2件なのに対して広告が20件表示されるようにしたらどうか。

◆ これはYoutube広告効果と同じ結果をもたらすはずだ。広告の強化によってユーザ離れが起きてしまう事実なのだが、それにGoogleが気づけるかどうか。ドコモも今はgooの検索を使うのをやめたようだが、以前は広告だらけのgooの検索を使っていた。どれが広告でどれが検索結果なのかわかりにくく、評判は悪かった。


中国からの荷物(8/28)
◆ Amazonで買う中華ものの価格が上がった事もあり、Aliexpressで買う事が増えた。従来は配達が遅く、ものによっては1ヶ月以上かかる事もあった。しかし最近では、早ければ1週間程度で届く。

◆ 従来日数がかかっていたのは中国国内の物流で、それが大幅に短縮されたので配達時間が短くなった。中国では通販などによる物流が凄い量になり、配送拠点やターミナルは飽和状態だったそうだ。

◆ これに加えてコロナウイルス感染拡大抑制策による物流停滞や制限なども加わり、物流ターミナルに荷物が入りきらないほどの混乱ぶりだったと言われた。そうした事もあって配送の順番を待つ状態になり、それが数日に及ぶ事も珍しくはなかった。

◆ 中国の物流は金額ベースで世界一である。しかし道路や鉄道の整備が遅れていたために効率的な輸送が出来なかった。それが改善されてきたのは2000年以降だと言われたが、物流量の増加にインフラが追いつかない状態が続いた。

◆ ハードウエア的な物流の改善と共に輸送管理というソフトウエア的な部分の改善が行われ始めたのが2010年頃だそうで、ここから急速に近大物流的なシステムになっていく。日本企業が中国に進出する時に、物流をなんとかしなければ品物を動かす事が出来ないと言われた。その為に中国物流コンサルタントみたいな専門家?がいたりした。

◆ 今では普通に送れば普通に届くようになってきている訳で、中国の物流も安定してきたと言う事になる。10年くらい前だと輸送中の破損なども普通に起きていて、段ボール箱ではものを送れない(ビニールやテープなどでぐるぐる巻きにする必要があった)時代でもあった。

◆ 中国物流の改善はAliexpressなどでものを買いやすくなった事にもなるのだが、Aliexpressの顧客単価は減少傾向だとか。アリババに支えられてきたソフトバンクなのだが、資金調達のために3兆円規模でアリババ株を売却すると8月上旬に報じられた。これによって持ち株比率が低下し、ソフトバンクはアリババに対して役員派遣が出来なくなると書かれた。

◆ アリババやAmazonを気にするのは三木谷氏で、楽天出店者における中華ものの取り扱い比率は多くない。勿論取り扱いのある出展者もいるのだが、流通ルートが複雑になりがちで価格競争が出来ない。Aliexpressに負けるのは仕方がないとして、Amazon出店者にも価格勝負を挑めない状況になっている。

◆ 楽天では中華系出展者を集めたいところだが、出店の手数料が高い事やそれに見合った売り上げが望めない可能性などで、ビジネスにシビアな中華系ショップが寄りつかない事情があるらしい。

◆ 楽天では怪しげな出店者を排除するを表向きとしていた所はあるが、日本人経営のショップでも十分すぎるほど怪しい所は沢山紛れ込んでいる。それらはコロナビジネスでマスクやアルコールを高額販売し、その後は店をたたんだ。

◆ AliexpressがAmazonのように各国に特化したサイトや、その国内での配送センタ確保などに動くかどうかは分からないが、アリババグループの事業規模的に言えば楽天などとはまさに桁が違う。


プラスメッセージ(8/27)
◆ プラスメッセージはMVNOでも使えるようになったのだが、回線事業者にアプリが依存するという面倒な事になっている。ドコモ回線を使っているMVNOはドコモのプラスメッセージアプリが必要で、au回線ならauのアプリという具合である、たぶん。

◆ そもそも最初はMNO3社でしか使えないという、とんでもない仕様だった。今でこそMVNOでも使えるとなっているが、根本は変わっていない。世界各国のスマートフォンが使える時代だというのに、未だにPDCの頃のような鎖国仕様を作るのだから堪らない。

◆ 楽天モバイルは一応MNOなのだがプラスメッセージは使えない。仕様的にはRCS(Rich Communication Service)に近い楽天Linkなのだが、プラスメッセージは少しRCSとは離れた感じがする。現在の所楽天モバイルはプラスメッセージ対応をアナウンスしていないので、この先いつ買えるようになるのかは不明だ。

◆ キャリアメールに関しても、楽天モバイルのサービス開始は遅れに遅れた訳で、しかも独自仕様でIMAPにも対応しないというものになった。

◆ MNO各社はプラスメッセージの普及を望まないのかも知れない。もしも広く普及させようと言うつもりであれば、もっとオープンな仕様にするはずだし海外事業者への売り込みも行うはずだ。仕様的にももう少し洗練されている必要があるのはもちろんだし、プラスメッセージアプリを使うと漏れなくドコモから宣伝メッセージが来るのなど、仕様ばかりか運用も洗練されていない。

◆ プラスメッセージでは迷惑SMSの拒否が出来るよとなっているが、ドコモが送ってくる宣伝SMSは拒否が出来ない。auやソフトバンクの事情は知らないし、ドコモのプラスメッセージの印象が悪いのでpovoではプラスメッセージアプリを入れていない。

◆ そもそも日本では、いやAndroid利用者はSMSを余り使わない。iPhoneの場合はE-Mailが使いにくかった為もあり、SMS(iPhoneの場合はiMessage)を使う事が多かったかも知れない。その後LINEが普及した事によってLINEや、TwitterのDMなども使われるようになる。

◆ SMSを常用する人同士ならば、プラスメッセージアプリを使うと通信料金が節約出来る。私はSMSは二要素認証のコード受信用にしか使っていない。SMSでメッセージ送受信する事は年に1回もない位なので料金を気にする必要もないし、そもそも相手がプラスメッセージを使っているかどうか知らない。(メッセージ送受信をすれば分かる)
◆ 一般的な連絡などではE-Mailを使う事が多い。LINEを使う人もいるが、基本的に1:1の通信になる(グループなどを作らない限り)ので、仕事用の連絡などには使いにくい。そもそもメッセージのやりとりはPCで行うので(LINEもPCで使う事が出来るが)E-Mailが使いやすい。

◆ E-MailやLINEはPCでもスマートフォンでも使えるが、SMSをPCで使うのはちょっと面倒だ。企業などではSMSは開封率が高いと言う事で、メルマガという名の迷惑メール配信などを手がけるところがある。基本は電話番号での送受信なので、手当たり次第送るには都合が良い。


設計ポリシーの違い?(8/26)
◆ Amazon ECHO Showの出来が良くない事は以前にBlogに書いた。致命的なのは音声認識能力がECHO Dotなどに劣っている事だ。

◆ Alexaは音声アシスタントとして発展を遂げてきた。これはGoogleアシスタントとの大きな違いであると言える。スマートフォン用の音声アシスタントとしてはSiriがあり、GoogleアシスタントはSiriを目指したものだと思う。

◆ Googleアシスタントがスマートフォンでの動作を基本としているとすれば、必ずディスプレイがある。Googleアシスタントはディスプレイありきの設計になっている。例えば何かを質問すると、SiriやAlexaは音声でそれに対する回答をくれる。しかしGoogleアシスタントは「検索結果を表示します」みたいになり、ディスプレイを見なければ結果が分からない。

◆ 知りうる単語の多さという点でGoogleアシスタントは優秀なのだが、一方で人間に対するインタフェースは出来が悪い。GoogleHomeにおけるホームオートメーションも、明らかに不親切な回答や動作が目立つ。

◆ Alexaは音声アシスタントとして発展して来たので、ディスプレイありきの回答はしない。ではECHO Showのようなディスプレイは何に使われるのか。そもそも音声回答で完結する訳だし、ディスプレイの付いていないECHO Dotとの関係もあるので、ディスプレイありきの設計は出来ない。

◆ 結果としてディスプレイは使い道がなく、時計や天気を表示する他は「アレクサ○○と言ってみて」みたいな、訳の分からない不要な表示をしているに過ぎない。この邪魔な表示は消す事が出来ない。それら表示ごと全部消してしまう事は出来るが、そうすると表示するものがなくなるのでディスプレイは無駄に点滅(何かを表示しようと切り替えるが、そのまま元の表示に戻る感じ)する。

◆ ディスプレイ付きのECHOは、時計として使えるくらいだ。写真を表示したりする事は出来るので、写真立てとしては使えない事もない。天気予報は表示出来るが、そもそもaccuweather社の天気予報自体が当たらないので、意味があるのかと言われると何とも。

◆ 例えば最新のニュースを表示するなど、一時期流行った?見えるラジオ的な事でも出来れば役に立つのだが、Amazon適にはアレクサの宣伝を繰り返し表示するのが精一杯と言う事だ。ディスプレイを付けてみました、でも有効な使い方はありませんでした、みたいになっている。

◆ スキル(外部プログラム)でニュースを表示させる事が出来るが、あくまでも音声で読み上げている内容を表示するだけだ。スキルはディスプレイ無しのECHOでも有効なように作られているので、あえてディスプレイがあるから云々と言う事が殆どない。動画ニュースの再生などは画面があった方がわかりやすいとは思う。

◆ 音声アシスタントとしてAlexaとGoogleアシスタントを比較すると、音声による回答という点でAlexaの方が使いやすい。スマートフォンで使うのであればGoogleアシスタントでも良いと思うが、例えば運転中など画面を見られない時にGoogleアシスタントに(音声での回答を期待して)質問をしても、画面を見ろと回答される。


絶縁抵抗が下がった(8/25)
◆ ある時水槽の温度アラートが鳴り響いた。中華ワイヤレス温度計の音である。まだ夜も空けきらぬ時間に何事かと起き出すと、温度計は40℃を示している。

◆ 40℃?水槽が風呂のような温度になっているのか。急いで他の温度計を確認すると、そちらは25.5℃と正常な値を示している。

◆ 中華ワイヤレス温度計は、センサを延長して水温計にしている。考えられる事はセンサの不良かあるいは絶縁抵抗の減少だ。この温度計のセンサはサーミスタなので、絶縁抵抗が減少すると温度は高く表示される。

◆ サーミスタの抵抗値は比較的高いので塩水などが付着すればすぐにおかしな値になる。センサには30cm位の線が付いていて、それを延長して温度計(温度データ送信機)に接続している。接続は線同士を半田付けして熱収縮チューブをかぶせてある。

◆ その接続部分を洗浄したら温度表示値は元に戻った。熱収縮チューブの隙間に水分が入り、電線表面の水分を経由してもう一方の熱収縮チューブ内の線との間が導通したというか抵抗値が下がった訳だ。

◆ 温度計を設置してあるのが水道台の中なので、湿度が高く結露も起きやすい。熱収縮チューブをかぶせておくと水分などは侵入しにくい感じがするのだが、意外とそうでもない。

◆ 他の配線でも同じような事があったので、熱収縮チューブではなくビニルテープで絶縁と密閉し直した事がある。絶縁が悪化すると言っても、絶縁抵抗が10kΩまで下がるなんて事はなく、せいぜい数百kΩだ。それでもインピーダンスの高い場所においては影響が出る。

◆ これを防ぐには自己融着テープを使うとか、接続部分を防水コネクタにするとか、あるいはエポキシ樹脂などで固めてしまう必要がある。ビニルテープでも良いのだが、耐久性という点で特に高湿な場所だと怪しい感じがする。

◆ 水槽台の中には多少ではあるが塩が飛び散る可能性もあり、それが結露などで濡れると塩水になって電気抵抗を大きく下げる。それでも水槽台の中に入れた電子機器が誤動作したり腐食破壊したりした事はないのだが、電線の接続部はトラブルがある。

◆ 定期的に清掃する事でも、いわゆる漏電的なものは防げるとは思うが、線をつなぐ時にはよく考えろと言う事だ。例えば水槽内に入れている温度センサなどは、水に浸けてしまうのだからそれなりに対策している。なのでトラブルが起きない。

◆ サンプ槽に入れているセンサも水につかっているという点では同じなのだが、普段触らない場所なので線の接続なども適当と言ってはアレだが、熱収縮チューブをかぶせただけだった。

◆ 水槽に入れている温度センサと線の接合部などは、半田付けして熱収縮チューブをかぶせた後でエポキシ系接着剤を塗り、それが完全に固まらないうちに更に熱収縮チューブをかぶせて密着固定している。


Windows10とIE11(8/24)
◆ 気象情報を送り出しているノートPCではWindows10が稼働していて、一つのソフトがIE11を呼び出して実行している。そのソフトにはブラウザ機能があるのだが、それがIE11(API)を使っているという訳だ。

◆ このソフトを動作させっぱなしにしておくと、どんどんメモリ使用量が増えていった。起動直後には100Mバイトも食っていないのに、数日後には1Gバイトを超える。更にはスタックエラーか何かのダイアログが出て動作がおかしくなる。

◆ なので定期的にソフト自体を起動し直す必要があり、どうにも手間がかかるものだった。しかしWindows10からIE11が(表向き)削除された後はメモリリークがなくなった。何日起動していてもメモリ使用量は増えず、動作が安定していた。

◆ IE11の何がどう変わったのか、何がメモリリークの元だったのかはよく分からないが、いずれにしても他のソフトからコールする場合の動きは良くなった。これに気を良くしていたのだが、アップデートか何かで又元に戻ってしまった。余計なことをしなければ良いのに。

◆ WindowsはIEとセットであるとしてきたマイクロソフトだが、今はedgeがセットだよと方針を変えた。ウィジェットの表示もedge以外では行えないようになっている。edgeをアンインストールする事は出来るが、それによってWindowsの機能の一部は動作しなくなる。

◆ これの対策策としてMSEdgeRedirectがある。しかしGoogleはこれを危険なソフトだとしてダウンロードさせない。一方でedgeであればダウンロードが出来る。何故Googleがこれを危険なソフトであるとしているのかは不明だが、マイクロソフトがこれは危険だよとGoogleに訴えたのか。

◆ edgeでダウンロードして実行しようとすると、今度はWindowsがこのソフトは危険だよと言ってくる。実はこうした仕組みのソフト(edgeに向けられたものを他のブラウザにする)は他にもあったのだが、マイクロソフトによって排除されてしまった。

◆ 従ってこのMSEdgeRedirectがいつまで使えるかは分からない。まさにイタチごっことも言える状態で、マイクロソフトが対策をすればサードパーティソフトはそれを回避するという繰り返しだ。何故マイクロソフトがedgeに拘るのか、それは過去にマイクロソフトがIEこそ絶対であるとして拘り続けたのと同じだ。

◆ edgeは少なくとも洗練度は低い。使いやすさという点で、細部は他のブラウザに及んでいない。edgeを使わせたいのであれば、みんなが使って納得するようなソフトに仕上げていく必要がある。機能というか設定というか、edgeからのプリントが上手く行かない報告もある。プリンタの設定が反映されない、両面印字の裏表で印刷の向きが変わってしまい直せない、片面印字でも用紙の向きが設定出来ないなどなど。マイクロソフト的にはWindowsのプリンタの設定を無視してedgeの設定を優先した方が良いに決まっている、なのかも知れないが、edgeでプリントフォーマットを設定しても上手く行かないとの報告がある。


ソーラー発電所水没(8/23)
◆ 毎年各地で大雨による被害が出る。線状降水帯と言われる気象状態が、特定の区域に大量の雨を降らせる。これによって排水が間に合わなくなったり、河川が氾濫したりして大きな被害が出る。

◆ 河川の氾濫に関しては対策が出来ない訳ではないが、平坦な土地に大量の雨が降って水位が上がってしまう事を防ぐのは難しい。排水路のキャパシティが有限なので、短時間に大量の雨が降れば排水が間に合わなくなる。

◆ メガソーラー用地が減少してきた現在、京セラなどは農地転用型のソーラー発電所を提案している。まだまだソーラーバブルが終わっていないというか、自らのメガソーラで儲けるよりもソーラー機器の販売で儲ける方向になってきている。

◆ 最初は安価なシステムを提案し、10年で元が取れると売り込む。しかしより多くの収益を得るためには過積載(ソーラ屋用語)にしましょうとか、高効率パネルにしましょうとか、蓄電設備を付けて夜間も売電しましょうと売り込む。当然イニシャルコストが上がるので元が取れなくなってしまうのだが、あくまでも計算は安価なシステムをベースに話を進める所が紛らわしい。

◆ まあ詐欺と言えば詐欺なのだが、黙っていてもカネがどんどん入ってきますよと言う言葉に、農地所有者は騙されてしまう。実際に儲からないと気づいた時には全てが終わっているみたいなもので、売電量は計算通りに上がらない、予定外のメンテナンスコストは嵩む、草を刈ったりパネルを掃除したり手間がかかり、更にはメンテナンス屋という怪しげな輩がやってくる。

◆ 降雪地域では、雪で発電出来ないどころか重さでパネルが壊れてしまう。大雨で冠水被害が出ると水没によってリークが起き、金属部分が腐食して使えなくなってしまう。農地転用型ではパネルを低い位置に設置するので、冠水被害を受けやすい。

◆ 冠水した場合も発電を止める事が出来ないので、光が当たれば電圧が発生して被害が増える。漏電の可能性があるので近寄れないなど、何も出来ない状況になる。

◆ 水はやがて引くが、水につかったまま発電が起きたパネルは、使えなくなる事が多い。すぐに水が引けばまだしも、水没した状態で発電が起きるとパネルの一部又は全部が壊れるそうだ。これにはEL(パネルに電力を印可して発光を見る)テストなどが必要になり、コストがかかる。

◆ いったん災害に遭うと修理するにもカネがかかり、撤去するにもカネがかかるので、放置する以外になくなる。放置しても売電できるわけではないので、借入金の返済が重くのしかかる。黙っていてもカネが入ってくるはずのソーラー発電設備が、単に金を食っているだけのものになってしまう。

◆ 更にはそんな壊れたソーラー発電所を狙って、新たなシステムを売りつけるソーラ屋が現れる。新たに借り入れを起こせば今までの損が挽回出来ると、言葉巧みに売りつける。ソーラと農業の併用型などもその一つだが、まあ二兎を追うもの…になるんだなぁ、これが。


PC9800の売られ方(8/22)
◆ 日本ではPCと言えばNECのPC9800シリーズだった。事実上のスタンダードでありOAでもFAでも数多く使われた。

◆ 販売大手に大塚商会があった。大塚商会はPC9800の拡販に力を入れ、販売台数によって営業成績が決まるシステムで営業マンを煽った。営業マンは販売台数を稼ぐために、原価ギリギリで売る事になる。

◆ 当時会社で大塚商会と取引があったが、秋葉原で買うより余程安いというか秋葉原の販売店に卸せるような価格で入手出来た。更には会社で買ったPC9800を営業マンが現金で買い取っていく事もあった。

◆ 例えば会社で20台のPC9800を大塚商会から買う。会社で必要なのはせいぜい2台なので、残りの18台を営業マンに売る。営業マンはそれを一般販売店に流して小遣いを稼ぐ。これが普通に行われていた。

◆ 他には返品で引き取ってきたものの横流しというか、定価の2割くらいの現金払いで営業が持ってくる事があった。マウスとか消耗品とか、プリンタやモデムとか、要らないものを持ってこられても仕方ないというか、余り価値あるものはなかったように記憶している。

◆ 中古品を持ってくる事もあった。企業から引き取ったもので、本来は産廃になるべきものなのだが、それを売って小遣いにする。といっても古いPCじゃ仕方なく、買った事はなかった。

◆ しかしやがて締め付けが始まる。営業マンの悪事が徐々にバレ始め、販売台数が成績になるのではなく販売利益が成績になるようにシステムが変えられた。こうなると利益度外視で台数を稼ぐような売り方が出来なくなる。

◆ 当時の営業マンは給料と横流し利益の合計収入が月に300万円にもなると言っていた。それが1/10になってしまったのだから堪らない。横流しなど悪事を働いていた営業マンは、営業車から品物が盗まれたなどとして搾取し、それを売ったりしたとの噂が広がった。客から現金で集金してそれをポケットに入れてしまう営業マンもいたそうだが、これはすぐにバレる。

◆ 結局そうでもしないと収入が得られない状況になり、悪事を働きまくったあげく退職していくというのが当時の営業マンの姿だった訳だ。もちろんマトモな営業もいたというか、マトモな人の方が多かったとは思う。いわゆるやり手の営業マンとして成績を上げていた人の多くは、そうした悪事に関与していたと思われ、ある時期を境に一掃されてしまった感じがした。

◆ 店で買うより高いのなら大塚商会で買う意味はなく、徐々に疎遠になっていったし営業マンも姿を見せなくなっていった。やり手営業マンの後には、普通のショボくれた営業が顔を見せたが取引には至らなかった。組織が変わったとか仕組みが変わったとか、以前にいた営業はやめてしまったと言っていた。

◆ それから少しするとIBMPC互換機と言われるものが増えてきて、Windows化の流と共にPC9800の時代は急速に過去のものとなっていく。大塚商会はメールサービスだとか、OA用品の販売に転向したのだが、企業イメージが良くない事もあって付き合いは減った。


緊急通報とローミング(8/21)
◆ auの大規模活長時間の障害に端を発した緊急通報問題、解決に向けて動くのだろうか。仕組みとして難しい問題はさほどない。緊急通報の場合は番号通知と、緊急通報先からのコールバックが(法的に)必要になっている。

◆ コールバックが出来ないから緊急通報させないよ、緊急事態が起きたら公衆電話でも探してねというのが正しいのか?コールバックが出来ないから電話が切れたら(緊急通報元がリダイヤルしない限り)アウトだけれど、それでも電話がつながれば緊急事態を認識するよと言うのが良いのか。

◆ そんなもの言わなくても誰でも分かる。法律が壁になっているのなら、その壁を取り払えば良いではないか。そもそもコールバックしても相手が圏外や電池切れになっていたら意味がない。結局この法律って役人の責任逃れに過ぎないのだ。

◆ 元々の事業者が障害を起こして緊急通報すら出来なくなったとする。その場合に(システムが生きていれば)基地局への接続を拒否する事で、他の事業者網への接続をトライさせる。技術的には少々複雑なのだが、仕組みとしては可能だ。元々の事業者がこれを行えないほど"壊れて"しまった場合だと少し難しい。

◆ 移動機側はシステムが壊れているかどうか認識が出来ないので、圏外だからと言って他社網に接続しようとは出来ない。まあ緊急通報に限ってはどの事業者網でも使えるよとすれば、ソフトバンク利用者が山岳で遭難する事故も減るとは思う。ただし無料ではダメだ。障害元の事業者は接続先事業者に相応のカネを払わないと。

◆ そうでないと、過疎地はサービスしないよと言っているソフトバンクの思うツボである。楽天モバイルにしても同様で、圏外地域でも緊急通報は可能なので安心です、なんて宣伝を始めるかも知れない。

◆ このあたりの非常時の他社網乗り入れは、技術的というよりは政治的な都合になる。コールバックにしても他社網からの電話を受け付ける仕組みが生きていれば、それをローミング先に迂回させる事は出来る。通話と言っても殆どIPベースみたいなものなので、昔の交換機の云々みたいに面倒な事にはならない。

◆ 移動機側はどうするか。ドコモ版のXperia1はauの800MHz帯に対応していない事になっているし、ソフトバンクの900MHz帯にも対応しない事になっている。しかし無線機自体は900MHz帯に対応(GSM900と周波数帯が同じ為)しているのだから、ロックを外せば通信出来る。

◆ なので緊急通報時にはトランシーバチップで対応出来る全てのバンドでの接続を可能にすべきだ。というと技適が云々となるのだが、事業者が大規模な障害を起こしている上に緊急事態なのだから、非常通信を適用しても良いのではないのか。

◆ 技適問題は海外製のSIMフリースマートフォンと同様だよと言ってしまえばそれまでだ。オリンピックの時だっけ、海外製スマートフォンは技適無しでも使えるよなんて言ってみたのは。このあたりは利権がらみなので、純粋に国民のためなんて概念は消えてしまっている。


ソフトバンク対策法(8/20)
◆ 日経はソフトバンクの課税逃れを書いている。これは従来から言われていたことであり、さらなるソフトバンク対策法を考えるべきだとの議論がある。

◆ 安倍政権下では大企業優遇策が先行することになり、法人税減税と相まって法人関連税収を大きく減じた。これにより大企業の内部留保は増えたが、景気には反映されなかった。しかし株価などが上昇した金余りの誘発もあり、見かけの数字は良くなった。これを背景に経済政策が順調であるとした。

◆ 景気が悪かろうが人口が減少しようが、国家予算は毎年増やさなければ死んでしまう病気に冒されている財務省は、税収減の穴埋めとして消費税率を上げた。

◆ ソフトバンクはいくつか方法で課税逃れをしていた。一つは従来からの方法で、本拠地をタックスヘイブンに置くことだ。例えばモバイル事業を行っている会社自体は日本に本社を置いたとして、そのモバイル事業会社と持ち株会社の中間企業を海外に置く。その海外企業で利益を吸い上げてしまうことで税額を少なくする。中間会社に貯まったカネで役員報酬を支払う。

◆ もう一つは配当を使う方法だ。ソフトバンクグループは持ち株会社なので配当を得ることが出来る。配当による収入は税率が低いので、支払い税額を大きく減ずることが出来る。持ち株比率が2/3を超えていれば配当は非課税、海外子会社からの配当にも5%しか課税されない。ただし持ち株比率が100%でない場合は、外部の株主にも利益が流れることになるので、そのあたりは綿密に計算される。

◆ 2018年には939億円の申告漏れ(4年前まで遡った)が発覚した。タックスヘイブンに持っていた子会社の所得をソフトバンクグループの所得と合算すべきだと判断された。国税局は「バミューダ子会社は実質的な事業活動をしていないペーパー会社」だと判断したと、当時報道された。2019年の3月には400億円規模の申告漏れが指摘された。しかし赤字期との相殺によって課税を免れた。

◆ 配当方式やタックスヘイブン活用の他、ソフトバンクグループの課税対策として企業価値のコントロールによる差損計上がある。事業構成を変更して子会社の企業価値を落とし→その子会社を売却し→株式簿価と売却額で赤字(差損)を発生させ→他の事業で生じた黒字と相殺して法人税負担をゼロにする仕組みだが、これはソフトバンク対策法によって塞がれる。

◆ しかし国税よりも孫さんの方が頭が良いので、穴を塞げば又別の穴を開ける。これは第一次分離プランがソフトバンクによって潰されたのと同様だ。ソフトバンクの場合は会社やグループのあり方から事業構成まで、全て税率を下げるスキームで成り立っていると言っても良い。

◆ ソフトバンクグループの税負担を日経は以下のように書いている。「法人税額は計約170億円で、この間のSBG単体の税引き前利益(計約6兆6千億円)の約0.25%だった計算となる。」なおソフトバンクグループは支払い税額を明らかにしていない。


労働時間(8/19)
◆ 制服への着替え時間は労働時間内なのか否か。厚生労働省のガイドラインでは、着替えなどの時間は労働時間に含むと定められているのだが、これに従わない企業もある。

◆ 飲食店チェーンのフジオフードシステムは、着替え時間分の賃金を払っていなかったとして労基から是正勧告を受けた。しかし報道されている限り、是正勧告には従っていない。フジオフードシステムは、今後の対応は検討すると言っているそうだ。

◆ この例では、従業員は更衣室で着替えを行ったあとで職場に移動する。着替えと移動の時間は合計30分程度となり無視出来ない。会社側は更衣室で着替えろとは言っていない(店舗のトイレで着替えろとか?)としたが、労基は認めなかった。

◆ 制服に関しては、それの所有権も問題にされることがある。有償での買い取りになれば所有権は従業員と言うことになるが、そうすると転売などをされる恐れがある。そこで企業側は有償での貸し出しであり、返却が必要だとする。

◆ そうなると損傷時の責任だとかクリーニング費用負担がどうなるかの問題も出てくる。制服を貸し出しているのであれば常に綺麗なものを貸し出すべきだいう意見もある。制服が汚れる原因は仕事が理由なのだから、それを個人がクリーニングするのはおかしいと、まあ確かにそうなのかなとも思う。

◆ 作業服のようなものだと年間何着かが無償提供される、みたいな企業もある。それ以上の枚数に関しては有償提供になるなどだ。工場によっては社内にクリーニングセクションがあって、そこに持っていけば無料で綺麗にしてくれたりする。

◆ こうした部分を福利厚生の一つとして捉えれば良い訳だが、従業員を歯車の一部として働かせるスタイルになると摩擦が起きる。経営者が従業員を使ってやっていると考えるか、従業員の働きのおかげで会社が存続していると考えるのかの違いだ。

◆ 仕事の内容によってもこのあたりは違って、自動化可能な作業を(自動化より人件費の方が安いので)人間が行う場合、その人が辞めたとしても補充が容易に出来る。しかし特別な技術や経験を持った人の場合は、その人の能力が必要なので代替が容易ではない。

◆ 着替えの時間問題に関しては、着替えて仕事をすると会社が決めた以上は、着替えの時間も就業時間である。制服の着用が任意なのであれば、着替え時間は就業時間とは言えなくなる。古い日本の企業(経営者)は、仕事がすぐに始められるように就業時間前に会社に来て準備を整えておくべきだなどという。

◆ しかし今は時代が違う。会社のために生きているなんて人間はごくごく少数であって、大部分の人は自分の時間を会社に切り売りしていると考えるだろう。

◆ 法人税減税などによる内部留保の拡大と賃金の抑制は、労使間の信頼感も薄めてしまった。多少無理は言われるけれど、それなりの給料を貰っているから働くかみたいな事が少なくなり、これしか給料を貰っていないのに着替え時間は労働時間外とは何事だと、文句の一つも言いたくなるという訳だ。


余計なお世話機能(8/18)
◆ デジカメやスマートフォン内蔵カメラで、カメラを構える向きを変えるとその情報が記録される。つまり通常の位置(横長の位置)で撮影すると、フィルムカメラ同様の写真が撮れる。

◆ カメラを縦に構える、例えば通常に構えた時の右側になる部分を上にして撮影すると、右側が上だよと画像と共に記録される。これを再生する場合は、その情報に基づいて縦長に表示される。

◆ この機能を切る方法は存在しないようで、この機能が不要な場合は画像表示ソフトで回転を選んで修整してくださいと書かれている。OLYMPUSのデジカメはGセンサが比較的落ち着いていたのでまだ良いのだが、キヤノンのデジカメは思いも寄らぬ方向に写真が回転してしまってどうしようもない。

◆ 写真のどこが上なのかを記録したいのなら正確にしてほしいし、そもそもこの機能を切る設定がほしい。基板の写真など、カメラを真下に向けて撮る場合があるのだが、この場合はカメラはどこが下かが分からない。レンズが下なのだが、Z方向にはセンサが反応しない。

◆ こうなるとカメラのわずかな傾きで、撮った写真は回転する。ある写真は普通に撮れていて、ある写真は上下が逆さまだ。左右に傾いたりすると縦長の写真になってしまうこともある。これを後で直すのだから余計な手間である。

◆ 何故この機能を切ることが出来ないのかが謎だ。この機能が何故切れないのか、切る方法はないのかを探るページはいくつもあったが、いずれも切る方法は存在しないようだと締めくくっている。もしかして国際法か何かで自動回転を切ってはいけないと定められているのかも(嘘)。まあ書き込み側としてはEXIFにその情報を入れているだけで、ビューワが悪いと言いそうだ。

◆ キヤノンのカメラで少し不思議なのは、画像を認識して回転させていると思われることがあった。カメラを構える位置は間違いなく横なのだが、ビューワで見ると縦になっていた。画像の中の文字などを認識すると自動回転するのは分からなくもないのだが、そんなことまでするのかなと思った。

◆ あるいはセンサの誤認識で縦になっただけなのかも知れない。こう考えた方が現実的だし、そもそもキヤノンのカメラの縦横判断はどうにも怪しい。縦に撮られたか横に撮られたかは(たぶん)ビューワで見るまで分からないので、カメラを振ったりして何枚か写真を撮れば良いかも。何とも面倒な仕様のカメラだ。

◆ スマートフォンでも同じ事が起きるが、スマートフォンの場合は3次元のセンサが付いているので誤りが少ない。なのでスマートフォンやOLYMPUSのカメラで著しい不便さを感じたことはなかったが、キヤノンは酷い。

◆ ビューワによってはEXIF情報を無視する設定の出来るものがあるのだが、かならずしもそうではない。やはり縦横の位置情報の正確さというか、センサの安定度が重要だ。そもそもセンサや処理がいい加減だとEXIF情報が誤ることになり、だったら書き込まない方が良い。EXIT情報は、全てのカメラが全ての項目を埋めている訳ではないので、スイッチがあっても良いと思う。


オーディオ機器メーカ(8/17)
◆ オーディオ機器メーカの衰退は今に始まったことではない。CD全盛期にはまだ元気があった各メーカだが、いわゆるディジタルオーディオ時代になって元気がなくなった。

◆ 昔ながらのと言っては変なのかも知れないが、いい音を追い求めるとかHi-Fiなどという方向から、手軽さや便利さを求める方向に変わった感じがする。

◆ ディジタル音楽データも無圧縮のものはほぼなくなり、音質を維持しながらデータサイズを小さくする方向になる。CDの再生でもDACや基準クロック発振器の精度が〜みたいな事にこだわりを見せていたマニアは、圧縮データの伸張を行うプロセッサにもこだわるのだろうか。

◆ 方向性はともかくとして、そうしたこだわりを求める一部のマニアと、余りこだわらない多くのユーザ。もはやホームオーディオは不要だと考える人が増えて、ミニコンポなども売れなくなる。

◆ 昔はラジカセ、重低音を前面に打ち出して大口径スピーカを搭載したモデルがあり、ミニコンポが流行った時代には派手なイルミネーションが好まれたりもした。イルミネーションやディスプレイはカーオーディオの世界でも同様だったと言える。

◆ カーナビに関してもメーカ標準搭載が普通になり、アフターマーケット市場が縮小した。機器メーカは純正装着ナビを供給したりもするが、価格制限が厳しいこともあって、生かさず殺さず的な商売に陥ってしまう。

◆ こうした世の中の流れによってオーディオ専業メーカは衰退の一途となり、やがてその実体が消えていく。しかしブランド力は健在であり、そのブランドが買われる的に名を残すというか、名前だけ存在し続けるような買収劇もある。

◆ いわゆる専業メーカが別の分野に進出するのは容易ではない。企業買収などを行えば不可能ではないが、そうでない場合は人材や生産設備などゼロからそろえなければいけない。そもそも別の分野に進出を考えるというのは、本業の先行きが不透明になりつつある時だ。従って設備や人材への投資額も限られてくる。

◆ 唯一景気の良い頃に他分野進出が起きたのはバブルの頃ではなかっただろうか。素材メーカが半導体を始めたり、あるいは住宅産業に手を出したりした。これは他分野への進出が目的と言うよりも、余剰金の活用という意味合いが強かったとも言われた。

◆ こうした事情というか実情を考えるとオーディオ機器メーカが消えていくのも致し方ない感じもするし、これが時代だと言ってしまえばそれまでだ。オーディオ機器メーカだけではなく、カメラメーカにしてもコンシューマ向けは厳しい時代になっている。

◆ 産業機器の分野での需要はあるものの、製造規模が全く違うのだから工場などの稼働率は下がる。コンシューマ向けの海外輸出にしても、今後は日本と同様な道をたどることになるだろうし、中国メーカとの価格競争にも勝ち残らなければならない。ブランド力がどれだけの競争価値を生むのか、それが勝負になるのかも知れない。


カメラとWi-Fi(2)(8/16)
◆ キヤノンのクラウドというか画像サーバは出来が良くない。操作性も悪いのだが、まず第一に速度が遅すぎる。Webとしてのレスポンスも悪いし、例えば画像をダウンロードするにしても数Mbpsしか速度が出ない。

◆ 画像をまとめてダウンロードすると圧縮されてまとめられる。これはDropbox(web版)もそうだったかな。話はそれるが、Dropboxアプリにアップロード機能が付いた、ずいぶん前からだけど。これを使ってアップロードすると、デフォルトのディレクトリにファイルが作られる。

◆ アップロードの目的は、同期が遅いからだ。自動アップロードを待っているのはダルいので、手動でアップロードする。その時にアップロードディレクトリの指定・設定は出来ず、そのディレクトリ下で操作を行う必要はある。

◆ 更には有料版を使え使え使え使えと、一段とうるさくなった。Dropboxも収益性が悪いというか、赤字から一度も抜け出せていないのかな。ただ中身を見ると積極的な赤字対策はしていないように見える。

◆ 話をimage.canonに戻そう。デジカメ利用者に無料でサービスを提供しているのは良いことではあるが、何でわざわざクラウドなのだろうか。スマートフォンには自動アップロードが可能なので、(有線LANで接続された)PCにも転送出来ればそれで済みそうな気がする。

◆ PCなりスマートフォンまで持ってくれば、あとはDropBoxなりGogleDriveなりに入れることが出来る。image.canonではGoogleDriveとの連携は出来るよと言っているので、これを設定してみた。デジカメからimage.canonに転送し、image.canonからGoogleDriveに転送する。ただimage.canonからGoogleDriveへは自動転送が出来るとなっている。

◆ これを設定してみると、GoogleDrive内の"マイドライブ"下にimage.canonフォルダが作られ、その中に画像ファイルが入る。これならimage.canonサイトの遅さを感じる事もなく、画像ファイルを直接操作出来る。

◆ image.canonにもGoogleDriveにも容量制限があるので、定期的に消去が必要だ。もっとも画像を沢山溜めると一覧が見にくくなるので、これまでも定期的に消去はしていた。ただimage.canonの画像を消去しても、GoogleDriveの画像が消去される訳ではない。

◆ OLYMPUSのSH25MRはUSBケーブルを接続して画像を転送していた。勿論SX720も同じように転送は出来るのだが、Windowsから見たカメラ内のSDカードの状態がSH25MRと少し違う。キャノンのデジカメは皆普通のUSBストレージとは違った見え方をする。

◆ SX720はSH25MRより各動作が速い。立ち上がりも早いしシャッタを押してから次にシャッタが押せるまでの時間も短い。以前に書いたNikonのL22はレスポンスに関しては特に感じるところはなかった。

◆ EOS Kiss Digitalは電源を入れるとすぐに撮影が可能なので、まあコンパクトデジカメとは設計ポリシーが異なる訳だ。スマートフォン内蔵カメラでも、操作レスポンスだとかシャッタボタンを押してから実際に撮影が行われるまでの遅延が問題視される。


カメラとWi-Fi(8/15)
◆ 最近のデジカメはWi-Fiインタフェースが内蔵されているものが多い。キヤノンの一眼レフもWi-Fi対応になっていて、PC用画像転送ソフトからUSB接続している場合同様に、画像転送やカメラのコントロールが出来る。

◆ キヤノンの古いコンパクトデジカメであるSX-720にもWi-Fiの機能が付いているが、これは使いにくい。確かに画像転送などは可能なのだが、面倒なのだ。

◆ まずPCと接続する場合は、PCがWi-Fiに対応している必要がある。これが何故なのかよく分からないのだが、PCとデジカメをP2Pで接続するのだろうか。Wi-Fi機能の無いPCで画像転送ソフトを立ち上げると、カメラが見つかりませんとダイアログが出て終了する。

◆ スマートフォンへの画像転送も可能だと書かれていて、その場合はWi-FiのAPに接続することも出来ます的な説明がある。私はデジカメの画像をスマートフォンに転送する必要が無いので試していないのだが、だったらPCへのWi-Fi接続も普通に(つまりデジカメがWi-Fiのクライアントになるように)出来ても良いのに。

◆ こんな特殊な仕様なのでWi-Fi経由でカメラ内の画像ファイルを見ることは出来ない。あくまでも専用のソフトと設定を使って接続するというスタイルなのだ。

◆ クラウドへの画像アップロードがサポートされるが、アップロードのたびに送信出来ない画像があると表示されたり、接続が切れましたとなったりする事がある。キヤノンはWi-Fi系がダメだ。

◆ カメラはWi-Fi接続したい時にはボタンを押して操作する。常時接続はバッテリーを食うから行わないとも考えられるのだが、Wi-Fi接続設定を行ってから接続されるまでの待ち時間が少しダルい。Wi-FiのAP検索と接続までも遅いし、ファイル転送も遅い。

◆ かつてSDカードにWi-Fi機能を搭載したEye-Fiなるものがあった。機能的にはEye-Fi同様で良いのでは無いかと思うのだが、カメラメーカとしては独自性を主張したいのかな。下手なオリジナリティにこだわることで、製品の使い勝手が悪化するという、日本のメーカに良くある話だ。

◆ Eye-Fiのクラウドサービスはリコーが引き継いで、国内企業が引き継いだのなら安心だと2016年頃には言われていた。しかし2018年にはリコーもサービスを終了する事になる。収益性が悪いからやめるよ、みたいな話だった。

◆ メモリカードにメモリ以外の機能を乗せる試みとしては、microSD+Felicaがあった。これはいくつかの発表があったと思うのだが、実際に製品化されたのかどうかは定かではない。物理的にアンテナをmicroSDカード内に入れることが出来ないので、アンテナは携帯電話本体側に必要だとされた。

◆ 最近では2019年頃にINCIRが、アンテナまで内蔵したmicroSDカード型NFCデバイスを発表していた。これを使用したサービスなどに関しても発表されていたが、その後発売に至ったのかどうかは分からない。


割り箸と紙ストロー(8/14)
◆ 森林保護の観点から割り箸を使うのをやめましょうみたいな動きが過去にあった。一部飲食店では割り箸を使わずにプラスチック製の箸を使い、それを洗浄殺菌後に使い回している。

◆ プラスチック製の箸の寿命は無限ではなく、定期的に交換される。割り箸は良いがプラスチック製の箸は清潔感に欠けるという人もいる。洗ったとは言っても、他人が使った箸を使うのは嫌だ、使い捨てでなければいけないという論だ。しかしそれを言ったら、ナイフやフォークは良いのかとなる。

◆ 割り箸需要は一時期低下して、間伐材などの需要が減ったという。割り箸は木の破片みたいなものから作られるので、それの需要が減ったからと言って森林が伐採されなくなるわけではない。

◆ 今はプラスチックこそが悪だみたいな流れで紙の使用量が増えている。紙の多くも木から作られているのだが、紙に姿を変えているから割り箸論議のような方向には行かないという事か。

◆ 従来のプラスチックストローを紙製に変えた飲食店がある。しかし紙製のストローは湿気に弱いので、それを保護するために個別にビニル製の袋に入れておく必要がある。果たして紙のパッケージに入ったプラスチックストローと、ビニル袋に入った紙製ストローでどのくらいのプラスチック使用量差が出るのだろう。

◆ 前環境大臣もそうだが、物事をグローバルに見る事の出来ない人が増えた感じがする。何かの一点だけを見つめるので、それの及ぼす影響や他の部材との関係がわからなくなる。それをやったから良い、やったから偉いんだみたいな感じになる。さらに言えば、何か突っつかれると、やっぱり俺がやったんじゃなかったなどと言い始めるのが政治家だ。

◆ 電力不足問題で原発稼働論がある。しかし今は太陽光発電の電力量過多になっているので、出力調整の難しい原発を稼働させた場合は太陽光発電電力の買い取りを抑制しないと電気が余る時間帯が出てくる。まあ太陽光発電電力の買い取りを抑止して、再エネ賦課金額を下げてくれれば有り難いわけだが、あれは利権だからなぁ。

◆ 春先の電力不足は地震が原因だったので、原発云々ではなく地震に強い発電所にしましょうとなるのが正しい方向だ。慢性的な電力不足に関しては原発稼働などの対策が必要だ。電力不足で産業が影響を受けるなんて、旧ソ連や昔の中国のようではないか。

◆ 電力需要が高まった場合に電気料金を上げ、電力が余ってきたら料金を下げる現状の電力取引と同じ事を、末端消費にまで拡大すれば効果はあるだろう。太陽光発電電力が過剰になっているときなど、電力取引価格はゼロ円まで落ちる。

◆ 仕入れ電力代がゼロ円になっても、末端料金があまり下がらないのは不思議だ。同じようにガス代などにしても、一昨年には原価がものすごく下がったわけだが反映率が悪い。

◆ マスコミにしても値上げだ値上げだとは騒ぐのに、その値上げが適正なのかとか(原価が下がったときに)値下げされないのは何故なのかを調べてほしいものである。マスコミ的には不安をあおらないと視聴率が上がらないみたいな所なのだろう。


RISCプロセッサ(8/13)
◆ RISCだCISCだと言われたのは1980年代半ばではなかっただろうか。それまでのマイクロプロプロセッサに対して、命令を単純化して実行クロック数を削減したものをRISCプロセッサと称した。

◆ 何故命令数を減らすことが可能になったのかと言えば、多種の命令を持ったプロセッサにおいても、その全ての命令が使われる訳ではないというところから来ている。

◆ 確かにそれはそうで、考え方によってはCISCの命令形は単純な命令を組み合わせたマクロのようなものだとも言える。だったら使う側がそうした命令を組み合わせればいい話であり、プロセッサ自体は単純な命令を全て1クロックで実行するのがベストだと言うことだ。

◆ しかし時代と共にRISCは命令数を増やし、CISCは命令実行に要するクロック数を減らしてきた。従って現在においては、何がRISCで何がCISCなのかと分類する意味は希薄になっている。

◆ そのプロセッサのルーツと言うことであれば、x86系はCISCでありARMはRISCだ。x86系などは基本的命令に加えてX87系の命令もある。8086に対しての数値演算コプロセッサの実装が可能であり、8087があった。8087を買ってきて基板のソケットにぎゅっと押し込めば、演算性能が飛躍的に向上したのだ。

◆ CPUにとって数値演算は厄介なものだった。加減算くらいならまだ良いとして、かけ算はシフトと足し算の組み合わせで行わなければいけなかった。もっとも6800(8bit)系に於いてはかけ算命令があり、さらに8080とは違って5V単一電源で動作したことなどから、組み込み用として重宝された。

◆ かけ算用ハードウエアはあっても、割り算器を内蔵するCPUは皆無だった。この点でいわゆるワークステーションなどは数値演算を高速に処理することが出来た。Intel製のCPUは80486で実質的に演算用コプロセッサを取り込んだようになったんだったかな。

◆ さらには命令実行クロック数の削減などの効率化も行われ、命令実行速度というかクロックに対する効率が向上していく。こうなると、もはやRISCである必要がないというか、分類が曖昧になってくる。複数命令同時実行や複数の演算コアを集積するなど、デバイスとしての性能向上が追求される。

◆ PICは使ったことがあるが、あれもRISCの分類になる。安価なワンチップCPUでありながら、豊富なペリフェラルを内蔵していて処理速度も遅くはない。数値演算などは余り得意とは言えないが、ワンチップコントローラとしては使いやすい。

◆ こうしたデバイスの高性能低価格化が、色々なものを使いやすくしたり安価にしたりしている。もう一つは量産効果で、中華ものなどものすごい数を作るのでコストが下がる。以前にblogでも書いたが、Wi-Fiインタフェースの温湿度計が千円以下で買える時代なのだ。

◆ 中国ではホームオートメーションが進んでいる関係で、センサ類が沢山使われる。温湿度は当たり前として、炭酸ガス濃度や照度や気圧もセンシングする。こうした情報を元に換気扇を制御したり、エアコンディショニングを行う。こうした全てのものにワンチップCPUが使われている。


相棒(8/12)
◆ 相棒の放送が始まると今年も秋が来たなと思う。相棒の放送開始は2000年だったそうだ。当時の放送を私は知らなくて、及川光博氏演じる2代目相棒は何度か見た。その後再放送などもあり、全てとは言わないがそこそこ見ている。

◆ 3代目の成宮寛貴氏は水谷氏が「演技が下手すぎる」と言ったのだとか。一方で水谷氏を目立たせる為には、相棒に大物俳優を使えないとは言え成宮氏の力量には無理があったか。ラストもいささか無理矢理だったし、石坂浩二の立場は…みたいな所も。

◆ 相棒と言えば花の里なのだが、実はこれも宮部たまきさん時代の放送は余り知らなかったりする。印象があるのは鈴木杏樹さん時代で、特に目立つこともなく安定した演技だった。 鈴木杏樹さんと共に花の里は終焉を迎え、 森口瑤子さんのこてまりが代わる。相棒から去って少ししてからだっけ、不倫騒動が起きたのは。これを予想して相棒を辞めたのかな、水谷氏はスキャンダルを極度に嫌うので。

◆ 森口瑤子さんは和服より洋装の方が似合うんじゃないかな、なんて思ったりする。ベテラン女優ではあるが、余り目立たぬポジションでは真価が発揮出来ない?相棒に関しては水谷氏が絶対的権力を持っていて、水谷氏と親交のあった森口瑤子さんが抜擢されたとか。

◆ この秋から始まる相棒21では初代相棒である寺脇康文氏が戻ってくる。メディアによっては最後の相棒だからみたいな書き方をしている。それは水谷氏が70歳を一つの節目にしたいと言っていることからのようだ。

◆ 水谷氏と言えば長い台詞を一発で決める人なのだが、最近では長い台詞がなかなか覚えられないなど、衰えが見られるそうだ。水谷氏にとっては長い台詞の場面を一回で撮るのが普通らしく、共演者にもそれを求める。しかし普通の俳優は、そんな長い台詞の場面を一回でOKに持っていくのには苦労をする。

◆ なので見方によっては水谷氏の台詞能力が並みになってきたとも言えるのだが、ご本人にとっては衰えでしかないのだろう。長い台詞の場面が多い相棒では、一度のNGでの撮り直しにも時間がかかる。こうした事もあり、水谷氏も引き際を考え始めているのではないだろうか。

◆ 相棒出演者は他のドラマなどに出ることを、水谷氏から禁じられるそうだ。そうしたこともあるので、1年分の報酬を半年間で稼ぎ出す必要がある。ロケが多いので制作費はさほど高くないのかも知れないが、出演者に払う額は相対的に多いだろう。

◆ 相棒の制作費は、当初は4千万円以上とも言われたが、TV離れなどの影響もあって現在ではその半分程度に圧縮されているそうだ。水谷氏のギャラは350万円程度と言われていて、これはDoctor Xの米倉涼子さんの事務所在籍時代のギャラの半分以下である。

◆ まあ視聴率の違いといってしまえばそうなのだが、こうした事もあって制作コストの圧縮という点で相棒は優れた番組なのだ。テレ朝としては安定した視聴率が得られる相棒を今後も放送したいというのだが、果たして水谷氏はどう思っているのか。相棒が始まると観るのだが、リアルタイムで観ることは全くない。最近では録画もしなくなって、TVerで観るくらいだ。


家庭ゴミ有料化(8/11)
◆ 静岡県浜松市は家庭ゴミの有料化を行うそうだ。伊豆市では既に行われていて、ゴミ袋を有料購入する必要がある。今後ゴミ収集の有料化に踏み切る自治体は増えるとみられ、不法投棄の増大なども一部ではあるという。

◆ ゴミ回収を有料化するメリットはいくつか語られるのだが、いずれも合理性に乏しいのだとか。自治体が理由として挙げることの一つに、ゴミ排出量の削減がある。ゴミ収集を有料化することによって数パーセントから1割程度のゴミ削減が可能だとする。

◆ しかしこれ、体積ベースでは減るが重量ベースでは減らないという話がある。ようするにゴミ袋が有料だから、その有料ゴミ袋いっぱいにゴミを詰めて捨てる人が増える訳だ。また紙類などを資源ゴミとして段ボールなどと一緒に捨てる人が増え、リサイクル率が低下するという話もある。

◆ そもそもゴミ削減が目的であるとすれば、ゴミ有料化による収益分だけ住民税を下げても良い筈だ。しかし、例えば浜松市では「財源は別に回す」として、いわゆる税の二重取りを推進する。

◆ 地方自治法227条では、手数料に関して「普通地方公共団体は、当該普通地方公共団体の事務で特定の者のためにするものにつき、手数料を徴収することができる」となっていて、これが事業ゴミの有料化などの言い訳になっている。事業者は住民と違い特定のものであり、その事業ゴミの収集は有料化出来ると言うことだ。

◆ しかしそうであれば、特定ではない住民からゴミ収集費用を取ることは出来ないとも言える。金沢市では裁判があり「有料でも良いからゴミを回収してほしい」と個別に申請を行ったものに対して、有料でのゴミ収集を行うのは適法とされた。なおゴミ収集の有料化に関する裁判はいくつかある。

◆ 有料化による負担がどのくらいになるのかは家庭や自治体によっても異なるだろうが、年間数千円から1万円前後と見積もっているところが多い。話は変わるがレジ袋有料化によるプラスチックの削減効果は1割以下なのだとか。ビニール袋の輸入量がほぼ変わらず、国内のレジ袋生産量は1割程度の減少したが、ビニール袋の総生産量は微増だそうだ。

◆ 結局の所ゴミ有料化で税収を増やしたいというのが本心だろう。景気低迷と人口減による税収の低下をなんとかしたい、出来ることなら他の事も有料化したいはずだ。例えば現在特にお金はかからない住民票の移動なども、転入費や転出費がかかるかも知れないし、婚姻届や離婚届の届け出費が徴収されたり、市町村役場に入るために入場料が取られる、なんてことも理屈の上では可能になる。

◆ このゴミ収集費用だが、土浦市では値下げされている。「本市では,ごみの減量化とリサイクルの推進を図るため,平成30年10月1日より家庭ごみ処理有料化を開始いたしました。制度導入後,市民のみなさまのご理解とご協力により、ごみの排出量が抑制されたことから第2次土浦市ごみ処理基本計画(後期計画)の目標値を概ね達成することができました。つきましては計画通りにごみの減量が進んでいることや市民のみなさまの負担軽減を考慮し、令和3年10月1日よりごみ袋の販売価格を値下げいたしました。


ノイズ除去(8/10)
◆ ノイズの除去は画像処理などに於いて有効に働く。画像は連続したデータでデータ群として相関が高いので関連性を抽出することによって効率的にノイズの除去が出来る。また画像を見るのが人間であるとすれば、人間が見た時にノイズとして感じにくいような処理を行うことも出来る。

◆ 以前に書いたことがあるがFM変調による無線通信に於いて、人間が聞き分ける事の出来ないS/N比の信号でも、ディジタル処理によってデータを抽出することが出来る。

◆ アナログ的というか信号処理的には狭帯域フィルタを通せばS/N比は上がる。例えばノイズの中に1KHzの信号があったとする。信号のレベルとノイズのレベルが同じだと、信号はノイズに埋もれている。そこに500Hzから1.5KHzまでを通すバンドパスフィルタを入れる。そうするとノイズの成分がそのバンドパスフィルタの通過帯域に制限されるのでノイズが減り、結果として信号を検出出来るようになる。

◆ 更にフィルタを狭帯域にしていくことでS/N比を向上させることが出来る。アマチュア無線用無線機でCW(電信)用に狭帯域フィルタを用いると、混信除去とS/N向上が期待出来る。無線機の理論感度n0=10log10(kTB/1E-3)(kはボルツマン定数(1.38E-23)、Tは温度(ケルビン絶対温度)、Bは帯域幅)だからだ。

◆ では1KHz±1Hzの急峻な、つまりシェープファクターがものすごく大きなフィルタを通すとどうなるか。フィルタによってノイズの成分は1KHz±1Hzだけになるので、常に1KHz±1Hzの信号が出てくる。勿論そこに有意な1KHzの信号があれば、その分だけ1KHzのレベルが高くなる。ただし狭帯域フィルタは遅延が大きいので、急激に変化する、例えば1KHzの有意信号が50msのバースト波だったとしても、バースト成分はフィルタを通過出来ないので、(ほぼ)連続波になってしまう。

◆ 狭帯域のCW用フィルタを用いると、モールス信号の"ピッ・ピッ"が、"ぴーーぴーん"みたいに聞こえるはずだ。従って信号の処理には限界があり、無限に感度を上げられる訳ではない。

◆ モールス信号の場合は符号の相関を見るのは少し難しいが、もっと連続的なディジタルデータならばベースバンドでの処理が出来る。自動運転における画像認識だとか、車車間レーダによる障害物検出など、目的外の画像はいわばノイズである。様々な映像の中から目的の画像のみを抽出したり、トラッキングするための情報を得たりするのに様々な信号処理が行われる。

◆ 画像処理や音声処理などのモデル化が可能な信号の処理ではパラメトリック法などが使われる。他にも(今ならば)AI的な手法だとか学習(深層学習)、それらを組み合わせるなどでS/N比の向上が行われる。このあたりは符号化理論だとか誤り訂正理論のような数学的というか、いわゆる電気屋さんの知識の範囲とは少し違ったところだと思う。

◆ 使う人と作る人の違いと言ってしまえばそれまでなのだが、現代のディジタル処理技術、例えばPCにしてもスマートフォンにしても、回路にしても処理にしても、それを開発する多くの人たちの技術に支えられている。


スマートウォッチ(8/9)
◆ 中華スマートウォッチをいじったことがある。中華アプリによってスマートフォンと接続出来て、着信や通知を知ることが出来た。他には脈拍を測るとか血圧を測るなどの機能があったが、これは適当な数字が出るだけで実際に計測している訳ではない。

◆ それでも背面には赤や緑のLEDが付いていたりして、いかにも何かやっていますよ的な雰囲気を醸し出している。数値を信じる人は居ないというか、脈拍など測って比較すればすぐに分かってしまう訳で、何か機能が付いている"つもり"になれることに価値を感じるのかも。

◆ GalaxyWatchも触ったことがある。40mm版は直径が4cmなのでさほど大きくは感じない。ただし厚さが1cmあるので少々邪魔に感じる。AppleWatchの40mm版は40mm×34mmの角形で厚さはGalaxyWatch同様約1cmだ。40mm(41mm)版でも角形だからかデザインなのか、大きく見える。45mm版となると日本人の腕には大きすぎる感じがする。

◆ スマートウォッチで何が出来るかというか、何をするか。通知を見たりスケジュールを見たりすることは出来るし、スマートフォンをポケットに入れっぱなしでも通知を知ることが出来る。いや、ポケットにスマートフォンを入れていればバイブレータで分かるか。バッグなどにスマートフォンを入れている場合は、スマートウォッチが役に立ちそうだ。

◆ スマートフォンの大型化によって持ち運びが不便になり、そこでスマートウォッチが出てくる。そのスマートウォッチも年々大型化されると、スマートウォッチは懐中時計型となり、通知を知るために指輪型のスマートリングが必要になる。しかしそのスマートリングは年々大型化され、やがてスマートブレスレットになり…
◆ スマートウォッチのようにBluetoothでスマートフォンに接続して使う、携帯電話型の端末(スマートフォン?)がある。スマートウォッチより画面が大きいとか、キーが押しやすいとかで中華ものを中心に今でも販売されている。

◆ GalaxyWatchは脈拍が測れるとか呼吸数も測れたかな血中酸素濃度の微分値何かで呼吸が分かるのかも知れない。Gセンサが付いていて運動量が、生体インピーダンス測定で体脂肪率が分かるようになっている。歩数などもカウント出来るのだと思う。

◆ GalaxyWatch用のアプリがありインストール出来るのだが、余り種類はなかった。まあスマートウォッチで何をしたいのかと言われても、具体的にこれと言ったことが思い浮かばない。

◆ GalaxyWatchの仕様によれば、加速度、気圧、ジャイロ、磁気、光学式心拍、環境光、生体電気インピーダンスセンサが内蔵されている。運動する人はスマートウォッチを使う可能性もあるが、本格的に運動をする人は(運動中に)腕時計的なものは着けないと思う。

◆ でもまあ製品として存在しているのだから、役立つグッズと言うことだ。日本では売れていないのかも知れないが、海外ではみんなが持っているのかも。


名探偵コナン2(8/8)
◆ 長期にわたって作品を生み出し続ける青山剛昌氏は凄いと思う訳で、だから売れ続けるという正帰還が起きる。特に推理ものは同じような話になりがちであり、登場人物でアクセントを加えるなどもあるのだが、色々と苦労があるはずだ。

◆ TV放送分を見ると30分枠で完結するものか、あるいは2週で完結となる作品が多い。30分枠での放送時間は15分〜18分くらいだそうなので、その中で事件の発生から解決までを描写しなければいけない。

◆ 短い時間の中で事件を解決させるために、事件はコナンの行動範囲の中で起きる必要がある。遠くで起きた事件の解決のために出向くとなると、前編と後編に分けるくらいの時間が必要になる。

◆ 事件の大きさというか、殺人事件なので事は重大なのだが、それに比較してトリックを複雑(でもわかりやすい穴がある)にする事で推理要素を増やしている。トリックの無理矢理感や再使用感は、作品数が膨大なので致し方あるまい。

◆ 説明されなければ解けないようなトリックもあるし、説明されたところでそれはやり過ぎでしょと思うものも少なくはない。トリックを先に考えて、それを構成するために事件を描くのかも知れない。

◆ 短い時間の中でインパクトを出すには手法というか、独特の表現法もある。その一つが死体の発見時などで、例えば毛利蘭が死体を発見して悲鳴を上げるとする。その声を聞いたコナンは、「欄〜っ」と叫びながら駆けつける。そこには死体を目前にした欄が立ちすくんでいる。コナンは立ちすくむ欄と死体を見ながら「欄姉ちゃんどうしたの?」としらばっくれて見せる。そして欄が死体を指さすと、コナンはさもその時死体に気づいたがごとく驚いてみせる。

◆ こうした表現手法はアニメでは一般的だと声優さんが言っていた。普通の世界で死体を見たとして、悲鳴を上げて「死体よ、死体!」などと叫ぶ事はない。しかしアニメの場合は、説明的表現を加えなければいけないので、死体を見ながら死体があるよと叫ばなければいけないそうだ。

◆ これと同じように、死体を見ているにもかかわらず欄の意見を聞いてから改めて死体に驚くという、一手間が必要になる。こうしたわかりやすさというか説明的な表現は、特に若年層をターゲットにした作品では重要だそうだ。

◆ TVドラマなどでも比喩的な描写が多いと見ていてよく分からないと言われる事が多くなったそうで、わかりやすい作品が好まれる。一方でTVの主要視聴者層とも言える中高年層は、昔ながらの構成を好む。物語が冗長で進行が遅い、それこそ巨人の星の星飛雄馬が一球を投げるのに10分を要するみたいなスタイルを良しとする。

◆ ただ時代の流れは簡単な方向であって、物事をダイレクトに描写するわかりやすい構成、途中から作品を見てもなんとなく理解が出来る構成でないと視聴率そのものが上がらない。


名探偵コナン(8/7)
◆ PrimeVideoで名探偵コナンが見られたので、昔の作品をいくつか見たりしていた。名探偵コナンは1996年に放送が開始されたとのことなので、今から22年も前になる。

◆ その頃は当たり前だがうちの子も小さかったわけで、コナンの放送(開始?)を紹介していた番組か何かをきっかけに見るようになった気がする。その後何枚かの劇場版のDVDを買ったような記憶もある。

◆ 劇場版の最初のDVDだったか、特典映像があって声優陣が映っていた。高山みなみさんや山崎和佳奈さんも30代でみんな若かった。さすが声優は凄いなと思ったのは、少年探偵団の元太と警視庁の高木刑事が同じ声優(高木渉さん)だとのことで、同じ声優さんだとは思わなかった。

◆ コナンのバッジ型無線機に関しては以前に書いたことがある。これを現在の技術で実現するのは不可能だが、現実世界のハンディトランシーバの体積は昔のものとは比較出来ないような小型化が実現している。阿笠博士は衛星も使えて、衛星経由の超小型携帯電話が劇場版で登場するが、空の見えない所でも使える設定だ。

◆ コナン自身が質量保存の法則を無視した存在なので、探偵グッズを考察しても仕方が無いのだが、他に麻酔銃も不思議である。動物用麻酔銃の麻酔薬は従来ケタミンが使われていたが、規制などもあって今は使えない。それにケタミンを凍らせたようなものだとしても、人間を眠らせるにはかなりの(75mg/kg(体重))量が必要だ。

◆ より強力なエトルフィンでも人間に使うとなれば40mg位は必要になる。また強力な麻酔薬は呼吸を抑制するので、そのまま死亡する場合があるし麻酔が効くまでに時間がかかる。短時間で効果の出るアルファキサロンだと、人間に対して1g近くの量が必要だ。

◆ コナン君の眼鏡も不思議グッズだったが、今となれば実現不可能というわけでもない。最近は道交法の問題からか余り登場しなくなった、動力付きスケートボードも実現出来る時代になった。それよりもスケートボードの運転?技術や、サッカーボールを正確に命中させるテクニックが凄く、かつての星飛雄馬のコントロールも超える?!
◆ 物語には度々変装が登場するが、姿形から声まで本人そっくりに作ってしまうのは、ストーリーを破壊する威力がある。ノックスの十戒とは言わないが、推理ものの論理として無理を感じないでもない。怪盗キッドとなれば性別や身長、体格に関係なく性格や声まで含めて化ける事が出来る。

◆ 科学ものに関しては青山剛昌氏の親族の方が詳しいとかで、ブレーンと共に組み立てていくのだろう。色々無理な部分はあるものの、それにしても20年以上にわたって書き続ける(一時期病気療養で休載)のは凄い。長寿アニメとしてサザエさんやちびまる子ちゃんもあるが、日常の出来事だけを書く訳ではないので大変だ。

◆ コミックの販売部数は2.5億部にもなるというのだからこれも凄い。年間平均1千万部を売るのだから印税だけでも数億円の収入になる。これに比較するとアニメへの原稿使用料はとんでもなく安いのだそうだ。


日本製品の信頼性(8/6)
◆ 日本の製品は安価で信頼性が高いと言われてきた。こうした製品によって世界に進出してきたのだが、最近は元気がない。まあ平成不況が背景にあったので致し方ない部分は勿論ある。

◆ 法人関連税減税は内部留保を増やして企業に体力を付けさせたものの、設備投資と人件費を圧縮する結果となって経済が停滞した。経済が停滞すると企業の体力は温存の方向に向かう。マインド的に新規開発などを抑制しなければならない風になってしまい、それがネガティブ方向にフィードバックされる。

◆ 信頼性低下や不正は開発力減衰の副作用だから仕方ない、などと言ってはいけない。三菱グループ各企業における不正は、もはや企業体質としか言えないもので酷い。だから三菱車は買わないよという人も少なくはない。

◆ では他の企業のものは安心なのか。不正検査はスズキでも発覚したし、エアバッグの不具合もあった。日野はディーゼルエンジンのデータ不正が発覚し、経年により排ガスレベルが規定以上になるという。これは日野だけの問題ではなく、建設機械など向けに供給していたエンジンにも及び、一部の重機は製造が出来なくなった。

◆ 不正やごまかしと言えば韓国製を思い出す。低品質低価格なら中国なのだが、中国の技術や信頼性はまさに日進月歩であり、高度成長期の日本のようだ。おそらく10年もしないうちに、中国製なら安心だと言われる日が来るのではないだろうか。

◆ かつての日本製品にしても、最初の頃は米国製を真似するだけだった。米国製を参考にして真似て作り、それは米国製以上の品質と信頼性、そして低価格になった。これにより日本製品は高信頼性で低価格だと言われるようになった。

◆ しかしその日本製品の信頼性が失われて行くとすれば、中国製品が足踏みしていたとしても日本が負けてしまうのではないのか。今や日本の労働賃金は中国都市部や韓国より安いと言われる。しかしその安い人件費を活かした製品が作れていない。

◆ 日経XTECHは次のように書いている「アメリカなどで派手な日本車のリコール騒動が続発していると聞いた。日本車を全車回収するといった騒ぎになっているとか。このような報道やうわさが日本車の安全性への信頼を傷つけているのでは」これは単なる噂なのだが、そうしたイメージで見られる事自体大きなマイナスである。

◆ 日本には韓国車は(ほぼ)走っていないが、韓国車不買運動が行われている訳ではない。単に韓国車が使うに値しない品質だと思われているだけだ。日本製品の品質や信頼性の低下が続けば、マーケットシェアは低下してしまう。

◆ トヨタが英国に圧力をかけたニュースがあった。ハイブリッド車を売らせないなら撤退するぞと。これで、だったら撤退してください、日本車は要りませんと言われたら大変だ。トヨタEVの信頼性問題で、bZ4Xを販売価格で買い戻すなんて話があるようだ。使用者には使用の中止が要請されるも、具体的な整備なり改修に関しては案内されていないそうだ。なお販売は中止されている模様である。


放熱(8/5)
◆ トランジスタなど、金属にダイが直接乗せられている構造のものがある。古くはTO-3や、最近はTO-220パッケージのものがそれで、最近のTO-220パッケージで絶縁されたものはTO-220FM(フルモールド)と表される。

◆ 金属に直接トランジスタチップを乗せるのは構造が簡単で放熱性が確保出来るからだ。しかし高周波用のトランジスタでは、パッケージの物理的な大きさが特性に影響を及ぼすため、トランジスタそのものとパッケージを絶縁する場合がある。

◆ 絶縁物として昔使われたのがベリリア(酸化ベリリウム)だ。ベリリアは金属よりも高い熱伝導率(325W/mK)高い電気抵抗、低い誘電率など良好な特性を示すものの、価格の問題と毒性の問題があり、現在では特殊な用途を除いて使われなくなった。

◆ 熱抵抗は低くはないが、絶縁物としてよく使われていたのがマイカ(雲母)である。素材としての使いやすさや低価格と言うこともあっただろうし、耐熱性の面で他の素材を寄せ付けなかった。現在でもヒータの固定用などとして使われている。

◆ トランジスタの絶縁用としてはごく一般的に使われていたが、その後シリコン系の導熱素材に変わっていく。マイカの熱抵抗は0.68W/mKだが、例えば窒化ホウ素を配合した放熱シートでは12W/mkと高い熱伝導率を示す。

◆ 絶縁耐力や物質的安定性などを考慮した絶縁シートでも、おおむね1W/mK程度であり雲母をしのいでいる。またカーボンなどを配合したシートでは40W/mKを超えるものもあるのだが、電気抵抗が低い傾向にあるので絶縁シートとしては適していない。

◆ シリコン系放熱シートの耐熱温度は250℃くらい、ポリイミド/エポキシ系の場合はもう少し高い温度まで使える。一般的な半導体用としては250℃の耐熱温度で十分だと思われ、この点でも雲母に変わって多く使われている事が分かる。

◆ トランジスタなどの定格は電圧や電流の他に温度の規定がある。電圧や電流が仕様の範囲内だったとしても、ジャンクション温度が定格を超えれば壊れてしまう。最大温度が定格内であったとしても、常に高温になっていると基板が劣化したり焦げたりする。

◆ 最近ではLED照明器具の材質が問題になった例がある。基板や周辺のプラスチックが焦げてしまって、見栄えが悪化するというものだ。短時間ではなんと言うことはないのだが、長期使用で劣化が顕著になる。LED自体の寿命が長いだけに、長期にわたって安定した製品を作ることが重要だ。

◆ LED照明器具の電源には電解コンデンサが使いにくいという話もある。LEDの寿命よりも電解コンデンサの寿命が短いとか、LEDの発熱によって電解コンデンサの特性劣化が加速されるなどだ。

◆ LEDも金属ベースと導通しているタイプもあるが、最近のものはそこそこハイパワータイプでも絶縁されているものが増えたと思う。基板に関してはベースの素材がエポキシ樹脂ではなくアルミ板のものが多く使われている。アルミをベースとしたプリント基板は、アルミの上に絶縁被膜を形成し、その上に銅箔が乗っているような構造である。


ノンフライヤー(8/4)
◆ ノンフライヤーはフィリップスの商品名なのだが、これは日本向けの言葉である。元々はノーオイルフライヤーとかエアフライヤーなどと呼ばれていた。ノーオイルフライヤーとかエアフライヤーはまだ分かるが、ノンフライヤーはちょっと意味不明だ。

◆ ウチにはフィリップスのノンフライヤーがあった。唐揚げなどは油を使わずに作ることが出来るが、それには専用の唐揚げ粉が必要だ。味は油で揚げたものに劣るが、凄く出来が悪いと言うほど酷いものではない。

◆ ただ食材によっては調理前に油をスプレーするなど、少し工夫しないと美味しく出来ない。油をスプレーすると容器にも油が付くわけだし、均一に油が付かないと出来映えが悪くなる。

◆ 構造は簡単なもので、熱風を食材に吹き付けるだけだ。対流や通風が上手く行くように、容器の形状が工夫されている。油を使わないので手軽と言えば手軽なのだが、電気加熱と言うこともあって調理には時間がかかる。

◆ 唐揚げなど油を使うと5分くらいで出来るものが30分くらいかかる。匂いや煙も出るので換気扇のそばに置いて稼働させた方が良い。唐揚げなどを作ると内部、特に網が汚れるのだが、これの掃除が面倒だ。金網にこびりついた汚れが落ちにくい。

◆ その為金網を使わないもの、バケットに直接食材を入れるタイプもある。このあたりは通風や対流との兼ね合いになるので、設計者の頭を悩ませるところだ。対流用の空気通路を作るのが最も良いのだが、そうするとその通風口の汚れが気になるだろう。

◆ 手入れの問題や内容量が小さい(家族向けの調理には向かない)などもあり、ブームは早々に去ることになる。ノンフライヤー本体の割に内容量が小さいのは、機構や断熱にスペースが必要だからだ。

◆ 容量的には、大きめの唐揚げだと数個しか作れない。唐揚げ同士が接触すると接触面に熱風が当たらなくなってムラになる。それを回避しようとすると底面積の8割程度までしか使えないことになる。

◆ 金網を使ったタイプは金網全面に食材を置くことが出来るが、金網を使わないものだと食材をバケットに接触しないように並べるとか、中央部には置かない(通気口がないから)注意が必要になるものがある。

◆ 今はコンベクションオーブンを使っている。ノンフライヤーは熱風調理しか出来ないが、コンベクションオーブンなら普通の加熱でパンを焼いたりも出来る。ノンオイル調理はしないでもないのだが、出来映えなどを考えると油で揚げるべきものは油で揚げた方が良い。

◆ 一時期ブームになったスチームオーブンレンジ、その代表はヘルシオ(減る塩)だった訳だが、塩分低減や油分低減は美味しさ低減にもなってしまう訳で、ブームが去るのも早かった。

◆ ウチの電子レンジもスチーム調理機能が付いているが、解凍時(スチーム解凍を設定した場合)に使われるくらいだ。スチームオーブンレンジやノンフライヤーが3D TVと同じだとは言わないが、短期間でブームが終わってしまうものはそれなりだと言うことである。


PCの発熱(8/3)
◆ PCは机の下に置いてあるのだが、熱気が上がってくる。従来のPCも同じ場所に置いていたのだが、その時に熱気を感じたことがなかった。消費電力を見ても今のPCの発熱が多いとは思えない。

◆ 違いはPCのケースやケースファンの個数で、フルタワーケースはケースのファンが多かったので熱が拡散されやすかったのかも知れない。赤外線温度計で測ってみると、PCを置いている真上あたりが確かに温度が高い。フルタワーケースはケースの真上にファンがあったので、空気がかき回されていたのかも。

◆ 現在使用しているミニタワーケースは、上部にはファンが付いていないし通風口もない。ケースからの排気は後部のファンだけで、さほど温度は高くないのでファンは低速で回っている。なので余計に空気が拡散されない。

◆ そこで以前に3個千円で購入したファンにUSBケーブルを付け、5Vで回した状態でPCケースの上に乗せてみた。ファンの回転数は低いが、空気が多少でもかき混ぜられれば良いので効果は十分だ。

◆ GPUを使うと消費電力は増えるのだが、それによってケースファンの回転数が上がる事はない。GPUの電力は増えるがCPUの電力は増えないというか下がるくらいかも知れない。これがハイパワーなグラフィックボードだと発熱もそれなりにあると思うのだが、GTX1650ならば熱に悩まされることもない。その代わり描画性能としてはローエンドだけれど。

◆ 以前はCreativeアクティブウーファを使っていたのだが、今は使っていない。元々アクティブウーファのレベルはかなり絞っていたのと、結構発熱するので外してしまった。以前はそんなに発熱していなかったと思うのだが、どこか壊れたのか?例えば電源が壊れて電圧が上がったとか。

◆ 音は出ていたので機能的には大丈夫だと思うのだが詳しくは見ていない。電源は内蔵されている、つまりACアダプタを使うタイプではない。音量調整のVRがガリっていて、最大音量で短絡して使っていた。調整はケーブルの途中にもVRが付いているので、それで事足りた。

◆ 音量調整VRを短絡した時に中を見たが、スイッチング電源とオーディオアンプICで構成されていた。詳しく覚えていないのだが片面基板だったかなぁ。スピーカは10cmくらいのものが付けられていて、バスレフ構造になっている。

◆ コーンのストロークを大きく取るような構造のスピーカで、アクティブウーファの一般的な構造と言えばそうかも知れない。ケースはMDFだが、板厚は薄いので重くはない。オーディオ機器メーカのアクティブウーファは結構重くて共振などが起きないように出来ているが、PC用としてはこんなもので良いとの判断だろう。

◆ PC用のスピーカはJBLPebblesで、決して十分とは言えないが低音もそこそこ出るので、アクティブウーファの重要性は減少していた。それ以前に使っていたスピーカでは、低音域はかなり出にくかったのでアクティブウーファは重要だった。アクティブウーファの電源制御など確かめたことはないのだが、電源は入りっぱなしだと思う。


Hostsファイルで広告ブロック(8/2)
◆ 最近は広告ブロッカーを使うとページの閲覧が出来なくなるサイトも増えた。私は広告ブロッカーを使っているが、動画サイトなどで使っている。

◆ 通常のページにバナーやテキストの広告があったとしても、閲覧上邪魔になることは少ない。まあ悪質系の広告があって、どれが本文のリンクででどれが広告なのかが分からないようなものは嫌だけど。

◆ 動画サイトにしても動画が長い場合は広告も許容できる。例えば10分の動画に15秒の広告が入ってもすごく邪魔だとは思わない。しかし30秒の動画に30秒の広告があると邪魔である。

◆ Youtubeは最初に広告が入るのだが、これは邪魔だ。その動画が有用なものなのかどうかを確認するために広告を経由しなければいけない。目的とした動画でないと分かれば5秒で閲覧を中止するわけだが、そこまで行くために複数本の広告を見なければならない場合もある。

◆ 今のところYoutubeは広告ブロッカーが使えるので良いが、スマートフォンではアプリでの閲覧が主になるので(普通は)広告を観ることになる。私はスマートフォンでは滅多にYoutubeは観ないので、今のところあまり気にしたことはない。

◆ 海外を中心に広告のブロックをHostsファイルやファイアウォールで行う例が増えている。Hostsファイルも配られているし、逐次アップデートされたりしている。

◆ 広告ブロッカーにしてもブラックリスト(広告配信サイト)との通信をブロックすることで機能を実現している。Chromeにも広告ブロック機能が実装されていて、悪質広告とGoogleが判断したものをブロックしている。

◆ どの程度を悪質広告というのかは不明だが、広告閲覧あるいはクリックでウイルスなどを仕掛けるような広告もある。Googleはやり過ぎれば広告の独占だとして訴えられるだろう。

◆ 広告ブロッカーを使っているかどうかの判定は、その広告が表示されることによってページの位置がずれたかどうかを判断するのが一般的らしい。広告ブロッカーは広告を抜いてその隙間を埋めるので、ページの高さなり幅が変化する。この変化を検出して広告ブロックが行われているかどうかを判断する。

◆ hostsファイルあるいはファイアウォールによる広告ブロックの場合は、広告が表示されなくなるだけで、そのスペースは縮められない。従って広告がブロックされているかどうかの判定が出来ない場合がある。動画広告では動画が再生されないことにより、広告がブロックされていることを検出するものがある。

◆ スマートフォンのゲームアプリなど、ゲームをしている時間よりも広告を閲覧している時間の方が長いなんてものがある。ゲームが1ステージ終了するごとに30秒程度の動画広告が流されるので、パケット使用量もどんどん増大する。だがこれを防ぐために通信を切ったりすると、動画パケットが流れなくなりゲームは進まなくなる。この手のアプリの場合は広告閲覧を行うか、そのアプリを使わないかの判断になる。


EuroTruckSimulator2その後(8/1)
◆ 貨物を運びながら色々なところに行っている。借金をしてガレージを買ってドライバーを雇う。ドライバーは毎日1人あたり千〜5千ユーロほど稼ぐので、余程の失敗がない限りは破綻しない事になっている。40万ユーロ借りると金利が安い。

◆ 最初のガレージは大都市で購入すべきで、そうしないと仕事が少なく収益が上がらない。高額なトラック(ハイパワー)の方が稼ぎが良いという記載を見たが、あまり関係ないように思える。

◆ 雇用時のスキルの差もあまり関係ないようだ。雇用しているとスキルが上がってくるので、それに応じて稼ぎも増える。トラックは必要だがトレーラは必須ではない。

◆ イギリスは車は左側通行なのでナビの案内が少しおかしくなる。制限速度は60MPHと高く、この速度で高速道路のコーナを曲がったら横転してしまった。標識で度々見かける、赤と黒の車が並んでいるものは追い越し禁止である。

◆ 下り坂などでは最高速トライが出来るが、速度を出しすぎると操縦不能になってダメージを受ける。ステアリング特性は基本的には強いアンダーステアである。トランスミッションは多段自動変速よりトルコンATの方が走りやすい。

◆ 現在使っているMODはナビ音声の日本語化とヘッドライトの照度アップだ。ヘッドライトは上向きで走れば良いのだが、(ゲームの世界とは言え)他車に迷惑かなと思って下向きにしている。そうそう、道を間違えたときに下道ではUターンした事がある。Uターンは道幅が必要なのだが、多少道からはみ出しても走行出来た。

◆ 走行速度によるが、100kmの走行に要する時間は2分か3分くらいだ。ゲーム上で1,000kmを超える道のりだと結構時間がかかる。これはゲーム中にESCボタンを押して終了させてしまえば、次回はそこから開始する事が出来る。

◆ Android用のアプリはGooglePLAYには存在していない。似て非なるものが沢山存在するのが、いかにもAndroid用アプリという感じ。何にでもEuroとTruckと2を付ければ良いみたいな。なお野良アプリは存在しているようなのだが、確認していない。

◆ ゲームと言えば以前からやっているキャンディークラッシュがあるが、最近はあまりやっていない。ある記事で、レベル4000以上は無理矢理感が強すぎ、それは動画広告ビジネスだという記載があった為もある。現在のレベルは5200を超えていて、確かにゲームとして成立しない的無理矢理さを感じる事が増えた。

◆ 工夫などではなく単に移動可能回数を制限し、それを埋めるためにアイテムが必要になる。1回のゲームで最大6本(以前は2本)の動画を観てアイテムを貰う。動画視聴時間はゲーム時間より長くなるが、それが嫌ならアイテムを買うしかない。PC版は動画広告が出ないので、実質的にクリアは難しく、画面を見ただけで無理と分かるステージはそのまま画面を閉じる。

◆ それに比較すれば(安いとは言え)有料のEuroTruckSimulator2は快適である。荷物運びは従業員に任せて、行ったことのない道を走ってみたり、時にパトカーを追いかけてみたりしている。