32kbpsは遅い(2/1)
◆ mineoは月額250円のプランを開始する。auのpovo2.0的な考え方で、必要な時にはデータ使用権を買う事になる。データ使用権を買わない場合は32kbpsでの速度に制限される。
◆ povo2.0は128kbpsに制限されているのだが、今時128kbpsでは出来る事が限られる。ISDNの頃は64kbpsで十分だと言われたし、PHSは32kbpsからスタートした。
◆ 高速通信規格が出来る度に、そんなに速度が出て何に使うのかと言われた。しかし高速通信が当たり前になると、それに伴ってWebのデータにしても何にしても肥大化していく。
◆ CPUが高速になればソフトは重くなり、メモリの実装量が増えればOSのメモリ使用量が増していくようなものだ。こうした流れの中でpovo2.0の128kbpsはやはり遅い。Yahooカーナビアプリは使えるが、Googlemapは使えない。
◆ そんな128kbpsに対して、更に遅い32kbpsを設定したmineoに勝ち目はあるのか。24時間データ使い放題は330円で、これはpovo2.0と同額だ。ただしpovo2.0が月額無料なのに対して、mineoのマイそくスーパーライトは月額250円かかる。
◆ 通話のトッピングもあり、110円を払うと10分間までの通話が可能になる。他には10分までの通話が何回でも無料になるもの(550円)や完全無料になるもの(1,210円)があり、通話においてはpovo2.0より安価だとしている。
◆ povo2.0もそうなのだが、必要な時に必要なものを買う方式は合理的だと言える。これを一々面倒だと感じる人は毎月定額のプランが相応しいと言え、例えば大量にデータを使ったり、通話が集中するのが希にあるという人にはトッピング方式が向いている。
◆ ウチではpovo2.0の回線が2つあるが、主に通話用に使っている。データを使いたい時は他のスマートフォンを使うからで、通話も量が多い時にはトッピングを買う。
◆ ドコモの契約は2回線あり、一つはギガライトなので月額2,850円、2回線あるので500円引きになり、dカード払いで170円引き、それにspモード代が加算されて2,480円になる。もう1回線はFOMAタイプシンプルバリューで1,483円、そこから長期利用割引で370円引きになり、複数回線割引(ファミリー割引)で370円引きになり、請求額は743円なのだ。
◆ デュアルSIMのスマートフォンであれば、このFOMAの回線をpovo2.0に持っていく事で月額243円の節約になる。節約額が少ないのは複数回線割引の対象外になるためだ。
◆ 現在はFOMA契約の電話はメインの番号の方に転送している。複数回線契約時の転送料は無料なので、転送時の通話料金はかからない。デュアルSIMスマートフォンだと転送の必要がなくなるので、2回線を別事業者にする事が出来る。
◆ 複数回線を持つ人も少なくない中で、通信はこのSIMで、通話はこちらと分けていく事にメリットが出る場合もある。ただ基本料金が高いと意味が無く、mineoのこのプランの250円は微妙な所だ。裸の状態での通信速度を考えると、個人的にはpovo2.0の方が良いかなと思う。
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