伊豆の国市(6/18)
◆ 伊豆の国市は伊豆市のお隣である。面積は伊豆市の1/4強なのだが、人口は伊豆市よりも多い。伊豆あたりの市町を調べている時に、伊豆の国市のホームページは様々な情報が見やすいなと思った。
◆ そんな事も理由なのか、移住者が昨年よりも増えたと報じられていた。と言っても前年度が47人で今年度が73人って… まあそれがニュースになる位なので、地方の人口減少は深刻と言う事だ。
◆ 移住の理由としては自然豊か・子育て環境が良い・病院が多い事が挙げられているという。伊豆の国市にはエメラルドタウン(別荘地)もあるし山から下りてくれば住宅地もあり、農村や漁村的な田舎の面倒さが少ないのも移住しやすい理由になる。
◆ 伊豆の国市は伊豆市よりも三島側(本州側)になるので、三島からの移動時間も少ない。三島までは東京から42分(ひかり)〜56分(こだまの一番遅い列車)なので、距離は遠いが時間的にはたいしたことはない。
◆ 伊豆市は移住に対して余り積極的ではないが、伊豆の国市は移住相談を行っていたり不動産の紹介があったりする。移住者で自分で商売をする人はイチゴやトマト栽培を行う例がある。おそらく土地面積あたりの収穫量が安定していて、出荷価格の変動も少ないからではないだろうか。
◆ 田舎は産業が少ないので、仕事を探すとなると通勤時間が長くなる傾向にある。伊豆の国市自体は観光都市という位置づけなのかな、なので電子や機械産業があるわけではない。もちろん仕事を選ばなければ働き口はあるのだが、好きな仕事となると選択肢は少ない。
◆ スズキ自動車とかヤマハは静岡市や浜松市なので、そのあたりまで行けば産業がある。三島から静岡までは新幹線だと17分/1,980円かかる。在来線や自動車の移動では1時間くらいかかる。三島や熱海から東京まで通勤している人もいるが、一時期のように新幹線通勤代を会社が全額出してくれる所は減っている。
◆ リモートワークとか自営であれば何と言う事はないが、会社員として収益を得ようとすると仕事探しは都会ほど簡単ではない。まあそんな事もあって、自治体などから融資や支援を受けて農業を始める人も多いのだと思う。農家の高齢化で空いている農地もあるし、農地のそばに空き家がある場合もある。
◆ イチゴだとかトマトのハウス栽培は比較的若い人が行っているそうだ。いわゆる従来型の農家は、なかなかハウス栽培には手を出さないのだとか。近代経営でもないが、そうしたエリアというか、例えばイチゴ農家はイチゴ農家のエリアに固まっている傾向なので、古い農村のイメージとは少し違うかも知れない。
◆ イチゴ農家の平均売り上げは年間約1千万円で、純利率は5割くらいだそうだ。1千万円を売り上げるために必要な広さは20アールくらいだという。価格の変動があるのでなんともいえないが、ミニトマトも収益率が良い。イチゴは手間がかからないのかと思ったらそうでもなくて、出荷など(選別や箱詰め)に時間を要する事から、時給換算するとミニトマトの方が良いそうだ。
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