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過去の雑記置き場


自動運転なら防げる?(7/1)
タッチパネル早くも終焉か?(7/2)
テキストエディタ(7/3)
罰を罰と思わない人(7/4)
画素数と素子サイズ(7/5)
宗派のようなもの(7/6)
災害の少ない場所はあるのか?(7/7)
アナログ混在ディジタルLSI(7/8)
ハイブリッド車は嫌いか(7/9)
見える範囲に注意(7/10)
特定小型原動機付自転車(7/11)
充電スポット争い(7/12)
機械によってなくなる仕事(7/13)
熱との戦いは続く(7/14)
ハードウエアかソフトウエアか(7/15)
加速するFIT認定失効(7/16)
南海トラフと防災意識(7/17)
金配りと闇バイト(7/18)
売れる製品と売れない商品(1)(7/19)
売れる製品と売れない商品(2)(7/20)
軽井沢は混んでいたそうだ(7/21)
5Gはどうなるのか(7/22)
事業者とベンダー(7/23)
ラジオ局の収益源(7/24)
時間は有限(7/25)
コンピュテーショナルフォトグラフィー(7/26)
代引き詐欺の手口(7/27)
アンテナ(7/28)
EVになったらどうするのだろう?(7/29)
EURO7(7/30)
大切なのはコストパフォーマンス?(7/31)


VC
大切なのはコストパフォーマンス?(7/31)
◆ スマートフォンに求めるものは何か?のアンケートに於いて、コストパフォーマンスを重視するという人が多かったそうだ。以前であればカメラ性能だとか処理能力を重視する人が多かったし、その後はバッテリー容量が重視される時代もあった。

◆ しかしそれらの性能が向上した結果、大切なのはコストだよと言う人が増えたわけだ。給料が上がれど物価高には追いつかない現状で、更には税率が上がり社会保険料が上がりで生活は苦しくなる。その収入に占める通信費やスマートフォン代は馬鹿に出来ない。

◆ iPhoneを使っていた人がAndroidに変えたという話を聞いた。iPhoneを使い始めるとずっとiPhoneを使う人が多いし、AndroidからiPhoneに変える人は見るがその逆は(日本では)珍しいのではないだろうか。これがiPhoneシェアが伸びる要因でもあるのだが、逆にiPhoneがシェアを減らす要因が価格だとか。

◆ iPhoneからAndroidに変えた理由は、iPhoneの安売りがなくなてしまったからだそうだ。以前はキャッシュバック付きで手に入り、その後もなんだかんだと安価に入手する方法があった。しかしその販売方法も塞がれてしまうと、今までよりも買いにくくなったという。

◆ Androidスマートフォンであれば5万円前後で十分使用に耐えるモデルが手に入るので、だったらAndroidで良いのではないかというのだ。iPhoneに比較するとAndroidは設定が面倒ではないかと聞いてみたが、慣れれば何と言うことはないとの答えだった。

◆ 購入したのはPixel6aで3万円ちょっとだと言っていたかな。Pixel7を買うとiPhoneの下取りがあったそうだが、iPhoneはしばらく(SIMなしで)置いておくと言っていた。

◆ iPhoneにしてもPixelにしても画像加工が色々出来るはずだが、氏は余り使わないと言っていた。これは絵文字と同じで使う派と使わない派に分かれる感じがする。確かに色々遊べて便利と言えば便利だが、一通り使ってみた飽きてしまえば後は使わないという人も少なくはない。

◆ その他の違いとしては無料のアプリが沢山あるとか、有料アプリが安いとか、しつこいほど広告が入るアプリがあるとかで、アプリの性質というか収益モデルそのものが違うんだねと言っていた。iPhoneにはないようなアプリが沢山あって面白いとも。システム系だとかネットワーク系に割り込むアプリなどもあるので、それ系に興味と知識のある人なら面白いと思う。

◆ この先ずっとAndroidを使うかというと、それは未だ分からないという。iPhoneが安く買えればそれに変えるかも知れないし、高値安定だったら安価なAndroidを使うかも知れないと。結局性能的には似たようなものだから、重要なのは適正な価格で買えるかどうかだと言うことだ。

◆ MVNOでも売れ筋スマートフォンの価格帯が3万円〜5万円くらいであり、ミッドレンジの競争は激しい。競争が激しいから各社ともに利益を削ってでも市場で勝とうとする。まあその意味では最もコストパフォーマンスの良いのがこの価格帯のスマートフォンなのだろう。


EURO7(7/30)
◆ 欧州では2025年から、新たな規制であるユーロ7が実施される見込みだ。ユーロ7では欧州で問題となっているNOx排出量を乗用車で35%、商用車で39%減らさなければならない。ディーゼルこそ熱効率が高いから環境に良いのだと言っていた欧州の敗北である。

◆ 更にユーロ7ではタイヤやブレーキダストに関しても規制の対象になる。タイヤのカスは比較的粒状が大きいと思うが、ブレーキダストは空気に乗って煤煙化する。日本ではノンアスベスト&ローメタルのブレーキパッドが一般的だが、欧州では性能重視の為もあってメタル系のパッドが使われている。

◆ 排ガスレベルの経年変化に関しても、これまでの2倍となる20万kmを保証しなければならない。日本では従来は2万kmだったのだから大きな違いだ。では2万kmは排ガスが綺麗かというと実際にはそうでもなく、実走行に於いては5千km位しか規格内に入らない車もある。

◆ ICEの排ガスレベルの経年変化に対する規制が行われると、日本車は輸出時に耐久性をあげなければならなくなる。一般的にはエミッションコントロール系のパーツの品質確保や、触媒の耐久性向上でクリア出来そうだと言われる。

◆ また排ガスレベルをセンシングして、異常を検知する装置の装着も義務づけられるという。これはセンサのコストが必要になるとともに、センサの寿命も問題になる。現状では車両の寿命と同等のセンサ寿命が要求されている。

◆ EVに関してはバッテリーの寿命が規定される見込みだ。ICEの場合は10万km走行で壊れてしまうなどと言うことはないが、EVの場合はバッテリーの寿命が実質的に車両の寿命になってしまう。その為一定の寿命を規定することによって、車両を長く使えるようにしようというわけだ。

◆ この長く使うことによる資源の節約は欧米では一般的なのだが、日本では反対だ。古い車の課税を強化して代替を進める。確かに安全性その他を考えれば新しい車の方が良いが、環境負荷と言うことを考えれば、所有している車に乗り続けた方が良い。

◆ EVは一般的にはバッテリーの保証期間が設けられているが、バッテリーの寿命が確保出来ない場合は保証で対応することになるのだろうか。バッテリーの寿命規定は、安価な中国製EVが入ってくることの阻止ではないかとも言われる。

◆ ブレーキダストに関してはEV化によってかなり楽になる。回生ブレーキによってエネルギの多くを回収出来るので、ブレーキパッドの寿命が車両の寿命と同じくらいに延びると言われる。

◆ タイヤに関してはどうしようもないというか、グリップを犠牲にして減りにくいタイヤを作る事しか出来ないだろう。日本製のタイヤに比較すると欧米のタイヤは減りにくい。グリップ力の絶対値としては日本製のスポーティタイヤが優れているとして、寿命の点では欧米製の方が長い。

◆ 規制と言えば合成燃料の話もある。現状ではどうしようもないほどコストが高いのだが、量産化によって安くなるのだろうか。合成燃料が実用的になればEV化を急ぐ必要もなくなる。


EVになったらどうするのだろう?(7/29)
◆ ランボルギーニと言えば空ぶかしで、何とか一家以外の人も、右にならえみたいな感じがする。たまに書き込みを見ている人もランボルギーニを持っているらしく、動画を上げていたりする。

◆ その人も俺のランボを見てくれ的なタイトルで動画をアップしているが、路地から出てきてフル加速みたいな、3rdにシフトアップするまで踏んでいるのだから100km/hは大きく超えているだろう。それを街路樹の住宅街でやってしまう所が凄い。

◆ ただ音的には何とか一家の方がずっと澄んでいて、金のかけ方の違いなのかなと思ったり。いずれにしても子供や自転車が飛び出してきたら大事故だし、そもそもうるさいでしょう、住宅街であの音は。

◆ なのでランボルギーニはフルEV化を急いで欲しいなと思う。でもそうしたら排気音を轟かせるスピーカを付けるのかな。それともICE車が希少となって値上がりするのだろうか。ランボルギーニは悪い車ではないと思うのだが、日本ではイメージが悪い。何とか一家に車を売るなと言ったところで、買い方はいくらでもあるのだから阻止は出来ない。

◆ 何とか一家は住宅街には入ってこないと思うが、それを真似するヤツが危ない。それこそTHE MAGARIGAWA CLUBにでも行って思う存分やれば良いのだが、誰も居ない所でレブリミッタに当てて何が楽しいんだなんて言われそうだ。

◆ 富士スピードウエイは、ショートコースの一日貸し切りで80万円くらい、フルコースというかレーシングコースは1時間で80万円くらいだったかな。確かに価格は高いのだが、普通の人は3周もしたらかなり疲れ、10周もしたらもう帰ろうと言い出すかも知れない。なのでTHE MAGARIGAWA CLUBの会員になる前に、富士を攻めてみるのもいいと思う。

◆ 富士はストレートも長いので最高速に近い所までは経験出来る。遅い車で走ると暇すぎて寝てしまうほどストレートが長く感じる。ハイパワー車でもスピードが飽和する所までは出せないと思うが、いかに止まらないかを経験することは出来そうだ。

◆ 第一コーナーは結構広い感じがして、意外と行けちゃうんじゃないのと思うと曲がりきれないし、インにも付けない。ちゃんとしたラインを適正な速度で走らないとどうにもならないんだなと、納得せざるを得ないことになる。

◆ 昔々は富士のコース料金が今の半額以下だったので、チューニングショップレベルでも借りて走行会を開くことが出来た。今はチューニングショップ自体が不況だろうし、昔のような走行会などないかも知れない。最近はサーキットを速く走るのではなく、見せるドリフト競技の方が流行っているのかな。

◆ 空ぶかしも、空ぶかし競技的なものを作ったら良いのかも。音だとかエンジン回転数だとか電飾だとかを競うみたいな。シャコタンとか鬼キャンの祭典があるのだから、空ぶかしの祭典があっても良いと思う。あの鬼キャンの車、自走してくるのが凄い。ちょっとした段差でも引っかかって走行不能になるが、それでも走ってくる。車が壊れないのも凄いし、タイヤが保つのも凄いし、整備不良で捕まらないのも凄い。


アンテナ(7/28)
◆ 昔、いや昔昔々くらい前はメーカ製の高ゲインアンテナは余りなかった。144MHzとか430MHz以上の周波数で高いゲインを求めれば、八木アンテナを自作するのが普通だった。今は25エレメントとか27エレメントの八木アンテナが売られていて、カタログゲインは19dBiくらいある。

◆ スタックのキットも売られていて、同じアンテナを2つ並べると3dBゲインが上がるとなっている。まあ理屈の上では3dBゲインが上がる(ダイポールアレイなどではそれ以上)が、実際にはなかなか難しい。

◆ 50Ωのアンテナを2つ並列接続するのだから、インピーダンスは25Ωになる。そこで並列接続した時に50Ωになるように、アンテナのインピーダンスが100Ωに見えるような仕組みを考える。アンテナは50Ωなのだが、そこにλ/4波長の奇数倍の70Ωの同軸ケーブルを付ける。するとアンテナと反対側が100Ωに見えるので、これを2つ並列にすれば50Ωに整合させることが出来る。

◆ しかし70Ωの同軸ケーブルは一般的ではないので、多少の不整合を我慢して75Ωの同軸を使うとか、金属パイプで70Ωの同軸線路を作ってしまうなどするのかも。もちろん分布定数ではなく集中定数で作ることも出来るが、いずれにしても損失が発生する。

◆ Qマッチは様々な方法というかインピーダンスの変換が出来るので、例えば50Ωのまま2並列にして25Ωになった所に50Ωのλ/4波長の同軸と、その先に更に70Ωの同軸を使っても良い。50Ωのλ/4端のインピーダンスは100Ωになり、70Ωのλ/4の2段目のQマッチで50Ωに整合させる。

◆ アンテナが50Ωなら良いが、50ΩでなければQマッチの計算は狂う。アンテナをスタックにする場合はアンテナ同士の干渉などによってインピーダンスも変化するので、そうした問題や整合損失を考えると3dBアップはどう考えても不可能だ。しかしアンテナメーカのカタログには、アンテナ本数を2倍にするごとに3dBずつゲインが上がっていくと書かれている。

◆ 市販のアンテナがない頃は、多エレメントの八木を何本もスタックにするのは大変だったが、今はスタックキットも売られている。実際にそうした、EME(月面反射通信)も出来そうな高ゲインのアンテナを使っている人もいる。金さえ出せばと言うことでもないが、27エレメントの八木アンテナを4列にしてそれを2段にするという素晴らしいアンテナも80万円くらいで設置出来る。

◆ 金さえ出せばの話で、SHF帯のトランシーバを市販してくれるなと言う話もあるそうだ。技術のあるアマチュア無線局のみが電波を出せるSHF帯も、市販のトランシーバが販売されれば誰にでも使えてしまう。しかしこれ、昔から言われていることであり、例えば10GHz帯の無線機が市販されたなら、私は75GHzに行きますよで良いのではないだろうか。

◆ 特に昨今は自作無線機で免許を貰うのが色々と大変だ。強制規格を満足させなければいけないので、精度も確度もよく分からない中古の測定器で測りましたではダメなことは分かる。送信機の特性を測定してくれる所もあるが、手間もかかればお金もかかる。それに特性を測った後に設定を変更したら、それは厳密に強制規格を満足しなくなっているかも知れない。その意味では自作無線機で免許を受けたという、そのことだけでも一つのハードルをクリアして無線局な訳だ。


代引き詐欺の手口(7/27)
◆ 一時期代引き詐欺の流行ったことがある。代引きで荷物が届き、代金を支払って受け取ると中身はゴミだというもの。注文した荷物以外を受け取らない対応をする人も増え、今は余り聞かなくなった。代引き契約の難易度が上がったこともある。

◆ 楽天出展者によっては発送者の項を受取人にしてくるものがある。自分が自分に送ったように見えるので、受け取り拒否しても自分の所に戻ってくる。楽天としては受け取り拒否防止なのかも知れないが、少なくともヤマトは本当の発送者は分かっていると言っていたので、受け取りを拒否出来るとのことだ。

◆ こうしたくだらないことをするのが楽天なのだから困ったものだ。発送者が自分になっていることで、荷物を受け取らない人が一定数居るらしい。自分で発注したものであれば想像が付くと思うが、受取人が家族だった場合には面倒だとか。

◆ 最近増えているという新たな詐欺はAmazonで行われる。これは悪質な出展者と悪いやつがグルというか、一体になって悪事を働いている。Amazonの出展者直送、つまりPrimeではない品物を注文したとする。例えばmicroSDが1万円と、他より多少安価に売られていたとする。そこに注文して通常通り決済すると、出展者都合で支払いをキャンセルされる。

◆ 出展者から連絡が来る場合と来ない場合があるそうだが、いずれにしてもキャンセルされる。キャンセルはされるのだが翌日になると代引きで荷物が届く。メールが来ている場合は、カード決済は出来なかったけれど代引きで送ったよと。

◆ 実際荷物が来るので、発注者は疑いなくそれを受け取る。しかし中にmicroSDは入っていない。Amazonに文句を言おうにも注文は既にキャンセルになっているし、Prime発送ではないのでAmazon側も積極的には対応してくれない。

◆ 発注した時に発注者の住所が分かるわけだから、まあ出店者がグルだという事は推定出来るが証拠はない。代引きの代金受領者が出店者でなければ、出店者が責められることもないだろう。

◆ 被害額が大きければ警察も捜査すると思うが、数千円程度ではなかなか動いてくれない。被害者にしても数千円の為に自力で捜査をするのは時間の無駄と言うことになり、泣き寝入りになる。

◆ 今は通販でものを買うことが増えたので、余り気にせずに受け取ってしまう事もあると思う。代引きの場合は支払いが絡むのでそれなりに注意するとしても、では後払い伝票入りの品物だったらどうだろうか。自分が発注していないことを証明するのは結構大変だし、例えばそれが割高ではあるが詐欺とは言えないギリギリの品物だった場合は払ってしまうのではないだろうか。

◆ ソフトバンクの請求額がどんどん増えるという話があった。ソフトバンクを請求書払いにしておき、解約する。すると解約されたにもかかわらずゼロ円の請求書が送られてくるのだが、請求書発行手数料が加算されるので、毎月請求額が上がっていくというもの。今でも行われているかどうかは知らないけど。


コンピュテーショナルフォトグラフィー(7/26)
◆ デジカメが登場し、PCによる画像処理が現実的になり、更にはCPUの処理能力向上やAIプロセッサによって(ほぼ)リアルタイムに画像処理が出来る時代になった。それこそ昔は1枚の画像を加工して完成させるのに何分もの演算時間が必要だったわけだが、今やスマートフォンでも(ほぼ)リアルタイムに加工が行える。

◆ 画面で見た時に見栄えが良いようにコントラストと彩度を高めるとか、空や海を青くし、花をより赤くするような制御が加わると何が本当の写真か分からなくなってくる。オーディオの世界でも同様で、イコライザーでフラットな音を作るのではなく自分の好む音に仕上げるとすれば、それはもはや原音再生とは呼べなくなる。

◆ GALAXYは100倍ズームで月も撮れるとした。まあ実際には月が撮影されたなと判断すると、その写った何かを月に変えてしまうロジックが起動する。ボケた月のようなものを撮れば、ハッキリした月の写真に自動的に変更してくれる。

◆ GALAXY S23 Ultraはマクロと言い、ズームと言い、これでもかというほどの機能を備える。価格に見合ったと言えばそうなるのかも知れないが、広角カメラはついに2億画素になっている。だからといってディジタルズームで全てをカバーするわけではなく、3倍の望遠カメラ、10倍の望遠カメラを内蔵している。

◆ 2億画素カメラは16ピクセルをまとめて使い1200万画素のカメラとして動作している。レンズ性能からすると2000万画素くらいが良い所みたいな話はあるが、ディジタルズームの時などでは高画素数を活かした色々な処理が加わるのだろう。レンズ性能が追いつかないから画素数を増やしても無駄と言うことではなく、画素数を増やした分だけ解像度が上がるわけではないが、画素数を増やす効果は確かにある。

◆ これを発展させていくと、ネコのようなものを撮ればネコにしてくれるし、虎を撮れば虎の写真ができあがってくるようになる。内蔵される例が多いほど色々なものを生成してくれる訳で、加工なのか生成なのかという話にもなりそうだ。

◆ GoogleやAppleは写真加工技術を売りにしている。スマートフォンで出来ることはそう多くはないが、邪魔のものを消すなどは簡単にできる。もちろん完璧かというとそうではなくて、例えば何か映り込んだものを消したその向こう側は想像で描くことになる。つまり加工と生成の両方が行われるわけだ。

◆ ピンボケ写真から元画像を生成する話をずっと昔に書いたことがあるが、今やそれがスマートフォンでも出来る。情報の無い所に情報を作り出して補完する。それが高度になれば、もはやカメラにレンズなど要らなくなるかも知れない。何かがぼんやりと写っていれば、高度な画像処理によって元画像を作り出せるようになるかも知れない。

◆ レンズなしは極端だとしても、現状でもレンズの収差などの特性補正はロジックで行われているわけだから、それを高度化することによって相当色々出来るようになるはずだ。ディジタルズームなども単に拡大するだけではなく、そこに存在しないはずのデータを作り出すことでそれっぽく仕上がるようになっている。


時間は有限(7/25)
◆ 人間の死亡率は100%なので、生きていられる時間は有限である。1歳の子供にとっての1年間は人生の全てであるが、100歳の老人にとっての1年などたった1%でしかない。

◆ 小中高と猛勉強をし、高難易度の大学に入って役人になる。順調に出世をして50代になれば、天下って裕福な暮らしが待っている。金と地位が手に入れば怖いものはなく、思う存分人生を楽しみ、子や孫に尊敬されるに違いないと。

◆ 小学生から大学卒業までの16年間は、その頃の年齢にとっては無限とも思えるほど長いだろうな。早く夏休みが来ないかなと指折り数えてみても、その日はなかなかやってこない。クリスマスだって正月だって、どうしてこんなに日の経つのが遅いだろうと思うほど遠い日だった。

◆ もちろん勉強することは大切だとは思うが、16年間必死に勉強するのは大変なことだ。まあ勉強して成績が上がる人もいれば、たいして勉強しなくても試験にパス出来る人もいるとは思う。勉強に熱心で試験に受かることが目標になると、勉強以外の部分が欠落しているかも知れない。

◆ 青春時代が美しいと形容するのは大人であり、青春時代が過ぎてからあの頃は良かったなと気づくものなのだろう。青春時代を過ごしている本人は特に意識していないかも知れない。

◆ 更に言えば中高年になれば若い頃のようなパワーが無くなり、その年齢で裕福な暮らしが出来たとしても余り面白くはない。あっという間に60歳を過ぎ、そして気づけば70代となって終活をし始める。金を貯めるのなら老後を楽しむ為、程度の考えが上品だ。

◆ 米国の平均的な人間が周囲の自分以外の人間と過ごす時間を示したのがこのグラフだ。出典はこちらである。一人で過ごす時間が20代後半から減少しているが、結婚や出産などの年齢と言うことだ。子供と過ごす時間を見るとそれが分かり、しかし40代を超えると急激に時間が短くなる。子供が独り立ちするなどで、生活が別になるからだ。

◆ 家族と過ごす時間も同様な傾向であり、年齢上昇とともに自分が親から離れる事が分かる。そのほぼ逆のカーブとなるのがパートナーと過ごす時間で、しかし40代以降で減少傾向が見られるのは子供が独立したり仕事が忙しいなどがあるはずだ、
◆ 60代以上では再びパートナーと過ごす時間が増えている。退職をして家で過ごしたり一緒に旅行をする時間が増えるからだ。80代近くで減少するのはどちらかが死亡することによるものだ。

◆ 友達と過ごす時間は年齢の上昇とともに減少する。高校生くらいの時がピークであり、いわゆる青春時代というヤツだ。中学生ほど子供ではないし、大人よりも柔軟な思考は、ものすごく多くのことを吸収出来るチャンスの時間だ。

◆ 友達と過ごす時間の減少は、職場の仲間と過ごす時間に置換される。これは働く限り仕方ないことで、学生の頃の仲間と過ごす時間も無いほど忙しいのかも知れないし、働き始めることで自分の生き方や生きていく方法が変化し、旧来の友人とは考え方に差が出てくるのもこの頃だろう。


ラジオ局の収益源(7/24)
◆ ビッグモーターと過払い金がなければラジオ局は潰れていたかも知れないと言われるほど、これらは良いお客様なのだ。静岡県のローカルFM局でも、ビッグモータのCMは流されていたが、保険金詐欺事件発覚以降はCMをやめた。これによりビッグモーター危機よりラジオ局危機が囁かれる。

◆ 年間売り上げがいくらだとか、従業員数が何人だとビッグぶりをアピールしていた同社だが、週刊誌によればビッグモーターの公表する売り上げは正確ではないらしく、調査会社によれば公表売り上げの7〜8割くらいらしい。この辺りは上場企業ではないので詳細は不明だが、まあインチキ企業の常套である。保険金詐欺事件に関して、ワンマン社長は俺は知らないよと言っている。

◆ これまでにも不正車検で摘発されたりナンバーなし車両を走行したり、無料見積もりの筈が金を取られたなどなど、度々問題を起こしている。そして保険金詐欺が発覚した訳だが、保険会社の出向社員もこれに加担していたのか?
◆ 100万円で買い取りますよと言った車に不具合が見つかったと言い、50万円でしか買い取れないという。では売らないというと契約違反だから違約金が必要だと言われる。

◆ ラジオの番組内で中古車の宣伝をしていたりするのだが、これにもカラクリがあるという。売価は車両本体価格と諸費用の合計の筈だが、そこに更に上乗せをするのだそうだ。不要なものをセットで売りつける必須オプションに始まり、コーティングなどの強制、土日祝日納車料金の上乗せ、繁忙期料金(常に加算)など、訳が分からない。同社の廃業を望む声も多いが、計画倒産後に社名を変えて同じ事を始めるか、それとも詐欺的ソーラービジネスかな。

◆ 過払い金だとか肝炎の云々もラジオ局にとっては重要なスポンサーだ。過払い金と言えばアディーレだが、ここは景品表示法違反で業務停止を食らっている。大手の弁護士事務所が営業停止というのは滅多にないことだ。アディーレの創業者で元代表の石丸幸人弁護士も、アディーレより長い3ヶ月の業務停止を命じられた。

◆ アディーレは2004年に創設されたが、その後の過払い金請求バブルで急成長した。2006年以降は(最高裁での判例により)訴えれば必ず勝訴出来るようになった。これまでには険しき道のりがあったわけだが、アディーレはその判決を一気に金に変えてしまった訳だ。

◆ もちろんアディーレだけではなく、雨後の竹の子のように過払い金請求を業とする弁護士や司法書士(時効あり)がTVやラジオにCMを流し、借金返済の相談みたいなラジオの番組のコーナーに、それら弁護士が登場してウチにおまかせくださいみたいな宣伝を行う。まあタイアップ番組と言えばそうなのだろうが、これも中古車照会番組と並んでラジオ局の収益源になっている。

◆ 過払い金の請求代行業者が悪徳だとは言えないわけで、悪徳中古車屋とは違う。しかし相談が無料だからと過払い金以外のことを相談すれば当然金がかかる。過払い金ビジネスでは殆どの作業を事務員が行う。これによって弁護士の稼働率を下げてコストを節約する。更には流れ作業が可能なように多くの案件を扱い、TV CMなどを積極的に行う所だと月間広告宣伝費が1億円を軽く超えるそうだ。


事業者とベンダー(7/23)
◆ 従来移動体通信事業は通信事業者がシステムを設計し、それを元に機器の仕様を決め、それをメーカに発注する。メーカは仕様通りに機器を製造するだけなので、機器の性能を仕様にマッチさせるとか信頼性を向上させる技術はあっても、機器そのものの仕様に関する技術は余り身につかない。

◆ ソフトバンクの移動体通信参入時に、技術が無い事が強みだと言った。技術は世界中から買ってくるとしたのだが、そもそも基本的な技術が無いのだからトラブル発生時に対処が出来ないなど苦労した。

◆ 当時も基地局ベンダーはそれなりに技術を持っていた。基地局は最先端通信方式にいち早く対応する必要があり、自ら研究していた。しかし事業者としてのオペレーションに関しての知識には乏しかった。ベンダーの技術もバラバラであり、自らの基地局を売り込むための独自方式なども多々あった。

◆ 日本では主にNTTドコモが仕様を決定していたので、基地局メーカは自ら研究するという事は出来なかった。この辺りが日本と海外の違いでもある。3Gになると共通仕様が出来たわけだが、それ以前のドコモ仕様を引きずった。結果として3GPPに最も準拠しているのがソフトバンクのネットワークだった。

◆ iPhoneの導入に関しても、スタンダードな仕様に近いソフトバンクとのマッチングが良かったのはそのためだ。ドコモは独自仕様が多く、接続性を確保するのが大変だった。この頃は3GPPでもドコモの発言力が強く、俺たちが規格を作ったんだ的な雰囲気が見えていた。

◆ しかし4Gになると様子は変わる。ドコモは規格を作る側から規格に従う側になったからだ。ドコモとしては面白くなかったと思うが、日本の中の王様も世界の中では小さな存在でしかなかった。ドコモが何かを提案しても、世界がそれを嫌だと言えば認められない。

◆ 事業者は規格自体はスタンダードに準拠するが、細かなパラメタなどは独自に決定する。基地局の配置などによっても異なるしその地形によっても異なるからだ。ドコモは当然自分たちの技術と経験によって設定を行ううのだが、その技術力がベンダに劣るのではないかと言われてきた。

◆ ベンダの言うとおりのセッティングの方がネットワークが旨く機能する場合もあるという。基地局ベンダーは世界中の事業者を見ているわけで、今や技術も経験も身につけている。

◆ ジャーナリストも含めて、もはやドコモの技術力はトップクラスではないのではないかと言う人もいる。ベンダの力を借りなければ、安定したネットワークをスピーディに構築出来ないと。これはドコモの速度低下が著しくなった頃に言われはじめていた。

◆ まあドコモの体質として他人の言う事には耳を貸さない、自分たちが一番だと自惚れる。もちろん世界に誇れる技術も多く持っているのは事実だ。グローバル展開に、外部から人を入れた事もあった。サービスなどに関しては徐々に改善されているようにも思えるが、さすがにネットワークに関しては自負というかプライドというか、そんなものが強すぎる。


5Gはどうなるのか(7/22)
◆ 日本の5Gは遅れている。基地局ベンダやSpeedTestのOoklaは日本に於ける5G満足度の低さを指摘する。Ooklaは様々な国でのスピードテスト結果から見た、日本のモバイルネットワークの品質(速度)が低いとする。

◆ 昨年のデータではあるが、5Gの平均接続速度は台湾と中国が約300Mbps、韓国が約540Mbpsなのに対して日本は約170Mbpsだったという。日本のネットワーク速度の遅さは従来から言われていることなのだが、日本の事業者は人口密度の高さを理由にしていた。

◆ しかし中国都市部などを見れば、単に人口密度の問題ではないと推測され、更にドコモは理論速度の2割出れば良いと言っていることから、帯域の有効利用が出来ていないのではないかと指摘する。人口密度と基地局数において日本は5G基地局が圧倒的に少ないそうで、Massive MIMO対応基地局設置率も諸外国と比較にならないほど低いそうだ。

◆ 日本では5G契約率が非常に高いにもかかわらず、5G接続率が低い。ミリ波に至っては全トラフィックの0.1%以下の利用にとどまっていて、周波数の割り当てこそ積極的に行われたものの基地局整備が出来ていないのが現状だ。

◆ 5G契約率が高いのは5G対応スマートフォンを購入すると、強制的に5G契約にさせられるためである。しかし実際には5Gの恩恵は余り受けておらず、スマートフォンの表示が5Gになったとしても、一部を除けば接続速度の向上が少ない。

◆ ミリ波に関しては有効な利用がされていないと指摘される。人口の集中する場所でもミリ波接続が安定しない所が多々あり、総務省の定めた(サービスインから)5年後の規定エリアカバー率50%を満足出来ないと言われる。

◆ 総務省によればミリ波の人口カバー率はほぼゼロだそうで、規定から行けば免許返納になる。もっとも各社ともに規定を満足していないわけで、周波数割当基準の緩和措置やSUB6を含めた規定への変更などが必要だと、有識者会議や事業者から要望が出てきている。

◆ この辺りの話になるとアナログハイビジョン終焉の時と同じような、誰が言い出すかの問題みたいな感じがする。アナログハイビジョンにしても、各メーカに多額の開発費を使わせたMUSEデコーダデバイスをはじめとする技術などを捨てさせるにはどうしたらいいのか、誰が中止を宣言すれば良いのかの問題だと言われた。

◆ そもそも5G基地局は(現時点で)電力食いであり、更には基地局密度を上げなければならないことは環境に反するみたいな、何か理由を付けてやらなくて良い方法を探している的な声もある。

◆ ドコモやKDDIが5年かければ、山手線内側のエリア化くらい出来そうなものだ。現状ドコモでミリ波が使えるのはドコモショップくらいなもので、そのドコモショップも減らす方向なのだからミリ波エリアが広がるはずもない。

◆ ミリ波対応スマートフォンの売価は1万円以上上昇すると言われているわけで、当然ながら売れ筋価格帯のスマートフォンをミリ波対応にすることは出来ない。一体誰のためのミリ波なのか?今後の整備を再検討する時期が来ている。


軽井沢は混んでいたそうだ(7/21)
◆ 以前に年金で暮らせるかという話を書いたことがあるが、たまたまその人と話をした時に(以前に書いたかも知れないが)軽井沢に別荘を持っている人も居て、今年の軽井沢は人出が凄いという話をしていた。

◆ コロナも収束に向かったと言うことで近年にないほど人が増えていて、どこに行くにも億劫になるほどだったという。ゴルフ場もあるし有名な観光地と言うことで休日などはどこも渋滞するのだが、今年は凄かったという。

◆ 年金暮らし計画中の方も軽井沢周辺に物件を見に行ったそうだ。軽井沢と言っても不動産屋の案内状のエリアは凄く広くて、嬬恋とか草津の方まで"軽井沢"になっていると笑っていた。

◆ 軽井沢から嬬恋までは道路距離で30kmくらいだろうか。北軽井沢よりもっと北の、北過ぎる軽井沢と言った感じか。嬬恋村の標高は1000m前後と高く、夏でも27℃くらいまで上がるのは暑い日なのだとか。その割に冬場の最低気温が-10℃前後というので、ここよりは寒いが極端な感じはしない。

◆ ここは標高が500m程度だが、冷え込む時には-8℃位まで下がる。もちろん毎年そこまで下がるわけではないし、その寒さが続くこともない。なので気温のボトムが-8℃とか-9℃くらいだ。

◆ いわゆる軽井沢周辺の別荘価格は数千万円〜数億円というレンジで、興味があるとか無いというレベルではないと言っていた。しかし嬬恋村まで行くと移住補助などがあって、100万円くらいのお金が貰えるし、いわゆる空き家バンクで50万円くらいで一戸建てが手に入るとか、条件はあるにしても住むには良いのではないかと言っていた。

◆ 管理別荘地でもそこに住民票を移すと修繕補助金が出るとか、場所にもよるとは思うが別荘地の管理費に水道代が含まれていて割安感があるとかで、生活コストは高くない感じだという。

◆ 若者の人口減少などは昔の話で、今は老人も減っているそうだ。居住者は増えないまま老人が亡くなるのだから当たり前の話で、自治体が存続出来なくなる所も出てくるだろう。

◆ 静岡県内でもそうしたエリアはあり、人口が減るので商店がなくなり、商店が減るので更に人口が減る。そこで移住者優遇策が採られるのだが、そもそも不便な場所なので若い人に人気が無い。

◆ 嬬恋の冬は雪が降るが、積雪量は50cm位で主要道路は除雪される。山の中というよりは高原みたいな感じのところが多く、広い所と言うイメージだったとか。気になるのは浅間山で、立ち入り禁止区域があり、火山性の地震があるそうだ。

◆ 嬬恋村よりもっと南のいわゆる北軽井沢エリアは居住者もそこそこ多いらしく、コンビニやスーパーもあるなど町になっているそうだ。その方は冬になったらもう一度見に行ってくると言っていた。

◆ 嬬恋村は東京側よりも上越側に近く、少し北に行けば長野市になる。なので東京から遠いと言えば遠いのだが、軽井沢は新幹線が通る関係で時間的に近い。伊豆にしてもそうなのだが移動時間を金で買うという点で新幹線はやはり速い。


売れる製品と売れない商品(2)(7/20)
◆ 部品点数の多いその製品は売価も高かった。ケースに入れたり専用のコネクタを付けたりと、部品コスト自体は数千円だったが組み立てコストがかなり高かった。それでも売価は10万円を超えていたので、粗利はそこそこあった。

◆ ある程度売れ始めるとOEMの話が転がり込んできた。自分で売るのは大変なのでOEM専売にして、いわゆる卸的な商売になった。卸なので価格は8万円くらいに下がったが、一度の注文が100台とか200台になった。更にはそのバリエーションというか、いくつかのモデルを作った。

◆ これに関しては真似をする所がなかったので製品寿命としてはそこそこ長かったが、無限に売れるわけではない。その次の製品を作れればビジネスとして継続したのだろうが、世の中の動向というか需要全体の変化みたいなものもあって、やがて製造をやめた。

◆ 最初の製品を真似て作り始めた企業は、その製品のバリエーションを増やすなどしてそこそこ商売にしていた。代理店を増やしたり、一般小売店に卸すなど宣伝やパッケージングも考えた商売に持って行った。

◆ その企業は現在も存在しているし、色々な製品を一般向けとして製造・販売している。社内LANを自社で構築したよとかWindowsとMac混在のネットワークだよとか、自社ドメインを持っているよと案内されている所を見ると、しばらくこのページは更新されていないのかなと思える。しかし一つの製品がきっかけとなって起業した組織が、その後も製品を出し続けて生き残っているのは凄いなと思う。

◆ 今は電子機器だけでなくメカニカルなものを作ったり輸入販売しているようなので、ある意味経営の多角化で生き残った感じだろうか。バルミューダにしても別の市場を開拓して発展につなげたい思いは強かったと思う。

◆ 特にスマートフォン市場は活性であり、一つのヒット商品が出れば大きな利益を見込むことが出来る。最初の製品の失敗を次の製品で取り返すのか?それとも撤退するのかは難しい経営判断だろうし、バルミューダは撤退を選択した。

◆ 傷が浅いうちに諦めるべきなのかどうかは、インフラ事業としての楽天モバイルの例もある。一時期はいくつもの事業者があった携帯電話の世界でも、吸収や統合を繰り返して生き残ったのは3社しかない。楽天モバイルが4社目として生き残れるのかどうか、現状を見る限り希望に満ちているとは言いにくい。

◆ J-PHONEはVodafoneとなり、ソフトバンクとなって生き残っている。J-PHONEにもVodafoneにも出来なかったことを孫さんがやった訳だが、買収費用やインフラ投資も含めて全てが回収出来て黒字になっているのかどうかはよく分からない。ソフトバンクのADSL事業は、おそらくはトータルで見れば赤字を残しているはずで、設備投資の難しさがそこにはある。

◆ インフラ事業はスケールであり資本力の勝負だ。その点で製品販売とは全く違ったところで勝負することになる。これまでに消えていった事業者の全ては、損益分岐点まで成長出来なかった。


売れる製品と売れない商品(1)(7/19)
◆ バルミューダはスマートフォン事業から撤退した。最初はスマートフォンを作り、その後はスマートフォン関連アクセサリを作ると計画していたが、いずれも上手く行かなかった。寺尾氏は失敗に関して悔しい気持ちを述べ、自分たちの力不足であったと結論づけた。

◆ スマートフォン開発には多くの時間を割き、コストをかけ、自分の思いを形にするためにチャレンジしたものの、スマートフォン市場の大きさに立ち向かうには非力だったとした。失敗の要因としてソフトウエア開発の難しさがあったという。しかしそれも含め、今後のビジネスにプラスになるのではないかとした。

◆ メーカが発売する製品が売れれば問題はないが、全てのものが売れれば全てのものがヒット商品になる。しかし実際には売れない商品の方がずっと多い。SONYにしてもXperiaの売れ行きは常に変動していて、大きな損失を出していることもある。

◆ 国内メーカでスマートフォンを作る所は減少し、競争の激化など市場は厳しいものとなっている。そこで勝ち残るには多くの努力と多くの資金が必要だ。バルミューダにしても中国メーカのODMからスタートすればリスクは少なかった。出来合のものの形を変えるスタイルならば、他の国内企業も行っている。

◆ 某大手企業に勤めていた人が独立し、計測器のようなものを作った。それは売れ先が決まっていたので、ある意味バルミューダと同じような感じだった。特定の企業への納入分の他に自社でも販売したが、広告料に利益の多くを食われてしまったそうだ。

◆ その後別のモデルを発売し、それもある程度は売れたものの在庫を抱えることとなる。作った製品が売れなければ広告料も捻出出来ず、広告を出さなければ製品をアピール出来ず、やがて製品事業から撤退した。企業の規模によって製造台数などの大小はあれど、こうした事例の方が多いはずだ。

◆ 昔々の話になるが私はある自動車用のアクセサリを作った。それを自動車に付けることで制御の一部を変える。売れるか売れないか分からなかったが、試しに広告を出してみた。広告料は月額30万円くらいだったと思う。

◆ 売れなければ30万円の損失、売れれば広告料くらい回収出来るかなと、その程度に考えていた。しかし広告が出ると問い合わせと注文が殺到し、製造が間に合わなくなるほどだった。もっとも売れたものは必ずコピーされる運命なので、長く売れ続けることはなかった。価格競争をしてシェアを維持する手も勿論あったとは思うのだが、そこまでするより次の何かを開発しようと思った。

◆ その製品を売るのをやめ、次のものを考えた。いくつかのものを作ったが、それは余り売れなかった。しかしそれがヒントとなって更に次の製品が出来、それは沢山売れた。全てハードロジックとアナログ回路で作ったので部品点数は多く、今ならPIC1個で出来るようなものなのに原価は高かった。

◆ CPUを使ったものも作ったのだが、当時はハードロジックで作るよりも高くなってしまった。CPUの動作速度も遅く、命令数を数えながらプログラムを組む、みたいな部分もあった。


金配りと闇バイト(7/18)
◆ 金配りのTwitterアカウントが消されているようだが、いたちごっこである。従来の金配りアカウントは口座番号などを集めて特殊詐欺の振込口座として利用するものが多かった。

◆ 集まった口座番号の中から使えそうなものをピックアップし、現金をプレゼントして信用させる。そこから犯罪に引き込んでいくわけだが、金を貰った方はそんな事には気づいていない。

◆ 今時は銀行口座はチェックが厳しいこともあり、仮想通貨などを使う手口になってきている。こうした犯罪でも現金プレゼントに引っかかった人を両替役にするなど、なかなか手の込んだことをする。

◆ およそ貰えないであろう現金配りに引っかかるのだから、適当なことを言えば犯罪に巻き込むことも容易だ。現金配りには口座番号と住所と名前が必要ですよと言い、しかし振り込みがエラーになったという。本人確認のために親の名前と生年月日が必要だとか何とか言って全てを聞き出す。

◆ その後に"仕事"を紹介すると言い、断れば一家皆殺しだぞ、全ての情報は知っているぞと脅す。闇バイトなどでも同様で、その個人に関する様々な情報を聞いた上で実行犯にする。逆らえばタダでは済まないと脅し、今までに失敗したヤツは誰もいないとして犯罪を実行させる。

◆ その昔は怪しげな新聞広告で人を集めた時代があったそうだが、今は金を配りますよとTweetするだけで考えのない連中が集まってくるのだからお手軽だ。複数の金配りアカウントに"応募"しているヤツは有用な人材としてチェックされる。

◆ 有用な人材には様々な方法でアタックを試みるが、本人はそれを知らない。そもそも引っかかりやすい人なのだから、いくつかの"偶然"を重ねるだけで仲間に引き入れることが出来る。

◆ 闇バイトは青少年の貧困化が原因だという人もいるのだが、必ずしもそうとは言えないのではないか。日本は犯罪が少なく治安の良い国だったのが、諸外国同様になったとも言える。以前にも書いたが、犯罪に対する感覚が狂うというか、刑務所に入ったって1年もすれば出てこられるから問題ないよと言われ、「そうですね」と思ってしまう人が増えたのか。

◆ 5月だったか、銀座の時計店に白昼強盗に入った少年はなかなか凄いというか、簡単に結成された強盗団でああしたことが出来てしまうのが凄い。指示役からはある程度の"教育"を受けたのかも知れないが、それを躊躇いなく実行するのだからやはり凄い。

◆ 盗んだものは"組織"に渡ることなく回収されたようだが、組織としては犯行に要した時間や警察が駆けつけるまでの時間など、今後の犯罪のためにデータを取ったのではないだろうか。実行犯が捕まったとしても組織は何ら影響を受けていない。だとすれば、100回に1回くらいの成功率だったとしても組織に儲けは出る。

◆ 昔の迷惑メールみたいなもので、引っかかる人が0.1%でもいれば十分な利益になる。Windowsの画面に出るウイルス警告みたいなものも、最近では仮想通貨で金を払うようになっているらしい。以前に静岡県内で被害に遭った人がいたとニュースになっていたが、100万円以上を取られたそうだ。


南海トラフと防災意識(7/17)
◆ 以前にも書いた事があるが、静岡県民は防災意識が高い。東海地震だとか東南海地震がやがてやってくると言われていて、さらには太平洋岸に面している事から、地震や津波に対しての警戒感が強いのだと思う。

◆ 南海トラフに関しては動く断層が南北に長い事、列島に近い事から地震発生から津波到来までの時間が数分程度と短い可能性が高い事で、危険性が高いと言われる。

◆ 今でこそ津波に対する警戒はあるが、では3.11経験前にどうだったかと言われると、おそらくは津波など他人事と気にしなかった可能性が高い。

◆ 3.11のあとで国道15号線を走っていたのだが、国道15号線の海抜は1m〜2mと低いので、津波が押し寄せたら水没する。しかも大渋滞で車は殆ど動かず、一部は停電していた。

◆ 車を捨てて逃げるにしても、山側に3km行った所で海抜は10mほどしかない。首都高速にでも上れれば助かるかも知れないが、その首都高速は地震直後に入り口が閉鎖された。

◆ 高い建物があれり、さらにそこに避難できれば良いが、多くの人が押しかけたらパニックが起きる。そう考えると、もしも10m前後の津波に襲われたら生きてはいられなかっただろう。

◆ ここは山の上なので津波は来ないが、国道一号線を西に向かうと平均海抜は数メートルしかない。横浜から川崎周辺よりは海抜が高いのだが、田舎なので逃げるにしても道がない。しかも津波到来まで数分しかないとすると、逃げる事は不可能だ。

◆ 都内にいて集中豪雨に遭った事がある。道路の排水が間に合わなくなり、みるみる水位が上がる。そのときは豪雨の時間が短かったので浸水しなかったが、豪雨時の川の氾濫などで車が水没する程度まで水かさが増すと、そこから逃げる事は不可能だ。

◆ 3.11の時に、生きていられたのは運が良かっただけ、みたいな話をしている人がいるが、まさにそうなのかも知れない。そのときに避難経路などを考えて行動したとしても、想定以上の津波が来れば流されてしまう。

◆ 津波というと波を想像するかも知れないが、実際には水位が上がる状態なので波が去れば良いというものではない。3.11でも車と一緒に流されて命を失った人がいたが、突然水位が上がってきたら車から出る事も出来ないし、車から出たとしてもそのまま流されて溺れる可能性が高い。

◆ 津波は相当な速度で流れてくるので、津波に流されて建造物などに当たればダメージは小さくない。流された車が原形をとどめないほどに壊れるほどの力だ。

◆ 海の近くに行くなと言われたって、例えば伊東駅は海抜が10mなのだから津波の高さによっては水没する。海沿いの道路を走っているとき、あるいは電車に乗っているときは危険だ。


加速するFIT認定失効(7/16)
◆ メガソーラーバブルはFIT(Feed-InTariff)IDが支配している。これは固定買い取り制度の認定であり、このIDがあれば発電利他電力の高額買い取りが約束される。従ってこのIDは高額取引の対象となり、様々な業者が暗躍することになる。

◆ FITは自分の住所で申請する必要がなかったため、極端な話皇居の住所でも申請が可能だった。知らないうちに自分の敷地でFIT神聖がされていたなどと言う話はいくらでもある。

◆ 勝手に他人の土地で申請を行った後、この土地は申請が行われているので都半ば脅すようにして、土地を巻き上げる業者もあとを絶たない。また飛び地が可能になっているので、FIT認定を受けた土地とは別の場所にメガソーラを作ることも可能になる。

◆ この辺りは後から何でも出来るようにと菅直人氏とソフトバンクが結託して決めたのではないだろうか。これによってFIT認定場所とは一体何なのかという話になる。一部政治家は、明らかにおかしな制度であるとした。経産省はこれに対して、飛び地運用は想定されていなかったと反論したが、では何のための制度だったのか。

◆ 金になるFITなので悪徳業者は片っ端からこれを申請した。何しろ他人の土地だろうが何だろうが申請が可能なわけで、個人の所有地ばかりではなく企業の倉庫が建っている場所さえも申請されまくった。

◆ そしてこのIDが高額取引され、売買が繰り返されて行くことになる。しかし実際にソーラ発電所が作られるかと言えばそうでもなく、それはその場所の所有者がID所有者と異なるからだ。

◆ この近くに出来る予定のメガソーラーも権利関係は複雑だ。それはバブル崩壊時の地権のようなもので、経営の思わしくないゴルフ場を見つけて→融資を行い→返済焦げ付きを待って→土地を奪い取るという手法だ。しかしゴルフ場には会員権を持った人がいるので、不正な手段によって土地を奪い取ることに対してクレームが付く。こうして裁判が行われているのがこの近くのゴルフ場であり、仙台のゴルフ場(いずれも現在の土地所有権主張者は同一)だ。

◆ こうした歪んだメガソーラ開発は日本全国で行われているほか、いい加減な工事で安全性が確保出来ない発電所(事業者はこれも同じ)など、稼働していないあるいは着工されていない計画も数多くある。経産省はこうしたFIT IDの取り消しを行っていて、既に約45万件のIDが失効している。今年に入ってからも、未着手の認定約5万件を取り消しとした。

◆ この近くに出来ようとしているメガソーラもIDが認定されて10年が経つ。元々は伊東市で事業を行うはずが、地元の反対に遭って事業を断念、伊東市には2枚だけパネルを付けて伊豆市の発電所と接続し、本体は伊豆市に置くという計画に変更してから既に5年が経過した。

◆ 現在は環境影響調査を行っているが、環境影響評価の前提となる工事計画と実際の工事計画には大きな差が出来ている。しかし事業者は再評価の必要がない範囲だという。こうした部分も法の抜け道であり、軽微な開発ですよと言って許可を取った後で大規模造成などを行うことが実質的に可能になっている。


ハードウエアかソフトウエアか(7/15)
◆ 同じ機能を実現する手段として、専用の回路を作った方が良いのかソフトウエアで実行した方が良いのかは、いつの時代でも話題になる。例えば最尤複合法はメモリの量と繰り返し演算回数が性能になる。

◆ 高速信号の場合はそもそもCPUの処理が難しいので、専用のハードウエアを使うことになる。しかし技術が進んでCPUやDSPでの処理が可能となると、ソフトウエア処理の方が自由度増す。

◆ パーソナル無線機を開発していた時に、ハードウエアのモデムを使っていた。ハードウエアモデムは当時の松品電子部品が作っていたのだが、足下を見た価格で高かった。

◆ そこでソフトウエアでモデムが出来ないかが検討されることになる。クロック周波数2MHz位の普通の8bitCPUで、もちろん専用のハードウエアなど内蔵していない。

◆ 最初はADCで信号を取り込んだ処理を行ったがとても処理時間が足りず、FSK信号だったのでコンパレータで二値の信号として処理をした。それでもなかなかハードウエアモデムのような復号率にならず、コンパレータの前に簡単なフィルタを入れるなどした。

◆ 信号送信部も2bitで3値を作り、フィルタを通した後に変調部に入れた。こうして半年余りの開発期間でソフトウエアモデムが完成に近づくと、松下電子部品はモデムチップの値下げを提案してきた。もちろんその時点ではモデムチックは不要になっていて、たとえタダでも使わないみたいな感じだった。

◆ これと同じようなことは色々な分野で起こる。楽天ご自慢の基地局信号のソフトウエア処理も、今はハードウエアに及ばない。ソフトバンクはGPUによる処理を研究しているが、消費電力面での難しさがある。

◆ しかし数年すれば、信号処理のソフトウエア化は普通のことになるだろう。何が出来て何が出来ないかなど、その時代で変わってくるものだ。消費電力にしても、現状の基地局処理は専用ハードウエアの方がエネルギ効率が良い。しかし数年後にはソフトウエア処理の方が低消費電力になっているかも知れない。

◆ CPUは低消費電力化のために様々な研究がされている。それに対して専用ハードウエアは機能の実現が第一みたいなところがあり、消費電力は二の次になりやすい。同じハードウエアが何世代も作り続けられると、デバイスの高速性を活かして同じ回路を何度も繰り返し使うなど、回路規模の節約や低消費電力化が行われる。

◆ しかし多くの専用デバイスは専用であるがために、それが使い続けられた後に廃盤になる。なのでデバイスコストにしても消費電力にしても、進化し続けるCPUに勝てない日がやってくる。

◆ それでもハードウエアによる処理回路がなくならないのは、その時点ではハードウエアによる処理しか出来ないからだ。今はMIMOの演算もCPUが行うが、MIMOの研究がなされていた頃は膨大な規模のハードウエアで演算処理がされていた。


熱との戦いは続く(7/14)
◆ CPUは発熱し、それを放熱しなければ動作温度範囲を超えてしまう。電力を供給して演算処理を行わせたとしても、その出力たるや微々たるもので殆どは熱になる。出力されるデータには殆どエネルギが含まれていないと言うことだ。

◆ 微細配線化によってスイッチング速度が上がり、動作電圧が下がり、結果として損失が減って発熱が減る。しかしその分をパフォーマンスに求めれば電力は減らない。もちろん低消費電力デバイスとして存在するCPUもある。

◆ 従来型携帯電話の頃にも発熱問題は議論され、クーリングファンが必要になるとまで言われた。スマートフォン時代になるとCPUパワーの向上とともにさらに発熱が増え、ヒートパイプなどが使われるようになった。

◆ CPUの世代が新しくなると微細配線化が行われるが、集積トランジスタ数の増大と動作クロック周波数が高まることで、発熱と消費電力は減らないどころか増える場合すらある。以前にも書いたことがあるがパフォーマンスの出ないCPUなど誰も買ってはくれないからだ。

◆ ゲーミングスマートフォンでは強制空冷や水冷モデルもあるが、まあ水冷はそれっぽさの演出だと思う。熱移動度からすればヒートパイプの方が上だし、メンテナンスすることなく使い続けられる。

◆ 強制空冷は効果があるのだが、ファンは大きさと電力と騒音の問題がある。自然空冷の場合は筐体の表面積と熱伝導度で放熱特性が決まるので、放熱を良くしたければ筐体を大きくするのが手っ取り早い。熱伝導性の良いアルミや銅を使えば放熱性は上がるが、熱伝導が良いのだから熱はスマートフォンを持つ手にも伝わりやすくなる。

◆ 熱を移動させると言うことではヒートパイプが使われるが、ヒートパイプとヒートシンクを一体化したようなvapor chamberも使われる。これも薄型化が進み、DNPの開発したものの厚みは250μmと、グラファイトシートの代わりに使える薄さになっている。

◆ そのグラファイトシートや熱伝導素材の進化と低価格化もあり、これらはノートPCのメモリやSSDの放熱用にも使われる。トランジスタなどの絶縁シートの熱伝導率も、従来よりもずっと高まっている。

◆ トランジスタ用の導熱絶縁板と言うと昔は雲母版(マイカ)が使われていたが、今は特別な用途を除いて使われることはない。雲母よりも特性の優れた絶縁シートが開発されたからだ。パワーデバイス自体に関しても低損失化が進み、更にはゼロクロススイッチングなどで損失低減が行われている。

◆ EV用のパワー半導体もテスラ製などはモデルごとに小型化が進んでいて、自動車用と言うよりは家電製品的作りとまでは言えないにしても、スタイルとしてはそんな感じになってきている。トヨタもパッケージレスのデバイスを並べたような構造のものを使っているが、コストと冷却性と小型化のためには個別のパッケージは邪魔なのだろう。


機械によってなくなる仕事(7/13)
◆ 機械化は単純作業から人々を解放してくれる。できるだけ人間が楽を出来るように、様々な技術が生み出される。自転車や自動車も然りであり。より多くの荷物をより早く目的地に届けることが出来る。

◆ 鉄道はより多くの人や荷物をより遠くにより早く運び、航空機は陸続きではない場所にも行くことが出来る。交通機関の発達は世界の時間的距離を大きく縮めた。

◆ 電話が普及すると、遠く離れた人との会話が成立するようになる。電話がなければ手紙を送るしかなかったが、手紙という物理媒体を運ぶには時間がかかった。携帯電話が普及すると、いつでもどこでも連絡が取れるようになる。これによって駅に設置されていた伝言板は姿を消す。

◆ 時計が普及する以前は目覚まし屋が人々を起こしていた。1900年代初頭にはノッカーアップという職業があり、毎朝決まった時間に人々を起こす。起こすと言っても枕元で声をかけるわけではなく、窓に小石を投げたり棒でつついたりしたそうだ。

◆ この職業は目覚まし時計の普及によって姿を消すことになるのだが、その名残は近年までホテルなどのモーニングコールとして存在した。そのモーニングコールも、ホテルのフロントから電話がかかってくるのはごく一部であり、多くは自動音声によるコールになっていた。

◆ もちろんその頃には目覚まし時計は普及していて、ホテルの部屋にもそれが置かれていた。従ってモーニングコールの仕組みは、かつて存在していたサービスの名残と考えた方が良いかもしれない。

◆ 米国では都市部を中心に無人タクシーが運行している。特定のエリアのみのサービスではあるが、今後ますます増えていくだろう。自動運転が増えればドライバーは職を失う。人間と自動運転車のどちらの事故率が低いか、現時点では微妙な所はあると思うが、今後技術の発展によって職業ドライバーは減少するはずだ。

◆ トラック輸送と鉄道輸送のコスト比較が行われたりするが、高速道路を使った自動運転による輸送が一般化すると、物流コストは大きく下がる。それと同時に走行車線と追い越し車線をトラックが塞ぐという、馬鹿らしい渋滞も減少する。

◆ 休憩が必要ないのでサービスエリアなどの混雑が緩和され、夜な夜なエンジンをかけ続けて仮眠を取るという、排ガスと騒音も減少する。人口減による労働力確保の難しい時代になれば、さらなる自動化は必要なことになる。

◆ 地方部に於ける交通手段の確保に自動運転バスが検討されていたりするが、交通量の多い都市部よりも田舎の方が現実的かも知れない。特にバスは決まった経路を走行するわけだから、サインポストを設置する事も出来る。

◆ 従来のように無線系を使った標識ではなく、一般標識をカメラで読み取る方式でも役に立つ。運行ルート途中であればどこでも乗り降りが可能に出来る(たぶん法改正は必要)だろうし、好きな所に連れて行って貰えるわけではないが、利便性は大きく向上するだろう。


充電スポット争い(7/12)
◆ EVが増えてきたことで充電待ちの車も現れるようになった。通常は30分を1回として充電を行うのがルールらしいのだが、充電が待ている車が要るにもかかわらず複数回の充電を行う人もいる。

◆ こうしたことはマナーに頼るのは無理で、充電器に仕掛けをしないとダメだろう。現状でEVから特定のコードが読めるのかどうかは分からないが、もしも読み取りが可能であれば同一車の複数回充電を制限出来る。

◆ 車両側から特定コードが読めないとすると、決済側(クレジットカードなど)で名義をチェックするしかない。30分で充電を終えて、再度充電行列に並ぼうとする車両対策として、高速道路の充電スポットでは充電器のある場所の前の道路が一方通行になっているところがある。いったん車を移動すると再度充電待ち行列に付くことが出来なくなる。

◆ 国産EVとテスラは充電コネクタの位置が逆だそうで、テスラのオーナは(位置の近い)逆側の充電器を使ってしまうことがある。すると充電器と充電スペース2台分が占有されてしまい、待ち行列が伸びる。

◆ 充電器と駐車スペースに番号を振ったり、この充電器はこちら側の車用ですよと表示したりしている所もあるそうだが、不慣れなのか無神経なのか間違って使う人が多いという。

◆ ここまでしなければいけないというのが何ともな感じで、そんな輩が乗っている乗り物に乗りたくなくなる。EV全盛になればまた違ってくるのかも知れないが、今は変わった人の割合が多い?以前に書いたことがあるが、テスラには自動運転があるから任意保険には入らなくて良いと言っている人みたいな。

◆ 充電スポットの収益率が悪いという話もあって、これは当たり前の話だ。地価の安い所ならともかく、例えば30分600円の駐車料金を取る都内で30分間充電させるとしたら、場所代だけで600円取らないと割が合わない。充電代は急速充電で30分/400円くらいなのだから、駐車料金よりも安いことになる。

◆ じゃあ駐車料金と充電料金を取れるかというと、ガソリンスタンドは(場所代は)無料じゃないかと言い始める。そう考えるとEVは電気を売る側にとっても、買う側にとっても良いものとは言えない。

◆ 現状では自宅で充電して、出先では充電せずに帰ってくるような使い方が(出来れば)良い。そのためには航続距離が必要で、新たなバッテリー開発に期待がかかる。現状のLi-ionバッテリーを超える性能の電池は色々発表されているが、未だEV用に使える製品としては出てきていない。

◆ トヨタは全固体電池を開発したと言うが、最初の発表通りであれば既に製品化されていても良い時期なのだ。この手の話は株主・株価対策がメインみたいな感じなので、話半分以下で聞いていないと絶望することになる。

◆ 急速充電を行うためには100kW以上の電力供給能力が必要になる。これは凄い電力なので、送電設備やルートの見直しも必要になる。100kW充電が可能なEVが10台並んで充電を開始したら1MW、新幹線が300km/hで走行する時の消費電力17MW、リニアは35MW……


特定小型原動機付自転車(7/11)
◆ 電動キックボードが話題になるが、乗り物の形状としてはキックボード型に拘る必要は無く、自転車型でもかまわない。ただし20km/h以上出てはいけない規定なので、ペダル付き自転車の場合は(ペダルをこげば20km/h以上出る可能性があるので)特定原付の基準を満たさないと、JEMPAは注意を呼びかけている。

◆ 20km/hまでは特定原付で、それ以上に関しては電動自転車扱いにしたらダメなのかな。そもそもペダルで速度を上げる(モータ出力をカットする)のだから、自転車と同じになると解釈も出来る。キックボードだって地面を蹴って(出来るのか?)速度を上げたらどうなる?
◆ 現状の全ての電動キックボードの制御がどうなっているのか分からないが、下り坂では容易に20km/hを超えるものがある。動画などでも下り坂で20km/hを超えているものがあった。上り坂は結構厳しいようで、発進できないとか坂道を上れないものもあるが、モータ出力の都合があるから仕方が無い。

◆ モータ出力の規定は600W以下とされているのだが、これはあくまでも定格だ。電動バイク(原付一種)でもこの定格規定を守ったものが作られたのだが、坂道が上れないなど実用的では無かった。そこで定格出力はこれだけれど、最高出力はこれですよと言う感じでパワーを上げた。

◆ モータの場合は電流を流せばパワーが上がる(過給器付きのエンジンで、過給圧を上げるようなもの)ので、電動バイクの場合の最大出力は定格出力の2倍以上出るものがある。定格出力の規定は、長時間にわたって出せる最大出力となっている。

◆ 下り坂などの速度制御を回生ブレーキで行うことは出来るが、回生制御の限界がある(コストの限界もある)ので、何が何でも20km/hに抑えるほどのパワーは無いのだろう。だとすればペダルが付いた特定小型原付同様に規定を満たさない乗り物とはならないのだろうか。それとも平坦な舗装路において20km/hと規定されているのか?
◆ 意味がよく分からないのだが、JEMPAは「仮に道路運送車両法における特定原付の保安基準を満たし、性能等確認済みのステッカーやナンバープレートの交付を受けたとしても、走行した時点で道路交通法違反となり、警察による交通取り締まりの対象になる」としている。特定原付として認定されているものが取り締まられると言うこと?車検に合格した車を運転していたら整備不良で捕まるみたいなもの?JEMPAは特定原付に該当する自転車の存在が嫌なのかな。電動キックボードを巡っては様々な力が働いたと言われているので、色々あるのだろう。

◆ いくつかの動画を見てみたが、およそ安定な乗り物とは言えない。タイヤ径が小さくサスペンションがないので、段差やでこぼこでは不安定になる。重心が高いのでブレーキング時にも不安定になる。そもそも殆どキャスターアングルが付いていない、いや、あの乗り物でキャスターアングルを増やすと、前輪が振動を始めるかな?
◆ 既に何件もの事故が起きて死亡した方もいる。単独事故は自分の責任と言ってしまえばそうだが、多くの事故には相手がいるので巻き込まれた人は気の毒、いや気の毒ではすまなくなる事故もある。


見える範囲に注意(7/10)
◆ 夏から秋にかけて、伊豆に自転車やバイクで走りに来る人が増える。田舎道なので車も多くはなく、信号も少ないので走りやすい。しかし通行が増えれば事故も増えてしまう。

◆ 大きな事故は起きにくいが軽微な接触事故は起きる。この辺りは普段は自転車乗りは殆ど見かけないというか、自転車通学や通勤者は皆無と言って良い。なので車道を自転車が走っていることを認識しない人もいる。そうしたドライバーは、自分の左側には何もないと思って左折をしたりするから、そこに自転車が突っ込むことになる。

◆ 自転車やバイク乗りが左折車と接触する事故の原因はドライバーの注意不足もあるが、自動車の種類によっては左側が見えにくいからだ。トラックやワンボックスカーでは、車のドアの少し前あたりがよく見えない。

◆ 複数のミラーが付いていて死角を減らすようになっているが、それでも完全に死角がなくなるわけではない。最近ではカメラ搭載で死角をなくすものもあるのだが、全てのトラックに装備されているものではない。

◆ カメラやセンサの付いている車両であれば、左折時の障害物を検知出来る。将来的にはこうした装備が一般的になっていくと思うが、トラックは耐用年数が長いので入れ替わりには時間がかかる。

◆ トラックのドアの下部に窓のようなものが付いているのを見たことがあると思うが、あそこから覗かないと見えない部分がミラーの死角になる。で、ドライバーがあそこの窓から外を見るかというと、そこまで注意を払うドライバーは多くないと言われる。

◆ 自転車やバイクからすればトラックは十分に見えているわけで、まさかトラックから見えていないとは思わなかった→接触事故が起きる。ワンボックスカーやSUVには左ドア下部を見るための小さなミラーが付いている。ジムニーにも付いているのだが、ミラーが小さいので凄くよく見えるというものでもない。

◆ ワンボックスやSUV乗りによっては、あのミラーは格好悪いと言うことで外してしまう人もいる。なので自転車やバイクに乗る人は、車から十分見える場所に停車することが必要だ。

◆ 国道15号線の神奈川県から東京に入るあたりには、バイク用の停止線が今も残っている。トラックの多い道なのでバイク用の停止線は役に立っているのか。乗用車乗りにしてみれば、バイクが続々と自分の前に来るのだから邪魔な仕組みなのだが、巻き込み事故防止という点では役に立つ。

◆ ところがこれには無理もある。交差点から30m以内の追い越しや追い抜きは禁止なので、二輪車は法に触れずに2輪車用停止線まで進むことが出来ない。こうした事もあって、近年では二輪車用の停止線は減少傾向だ。

◆ 二輪車よりも小さい自転車となるとさらに見えにくくなり、特に夕方や夜間などで灯火がないと絶望的に見えない。自転車の場合は灯火もパワーなので常時点灯は難しい部分もあるが、バッテリー式の点滅灯を装着するだけで事故防止に役立つはずだ。


ハイブリッド車は嫌いか(7/9)
◆ プリウス批判やe-POWER批判を書くと、ハイブリッド車は嫌いなのかと問われる。ハイブリッド車にも色々あるので、それをひっくるめた時点でどうかとは思うし、これは答えようがない。

◆ そもそも現在の日本車においてはハイブリッド車比率が高く、これは過去の4WSブームだとかターボブームと同じく、一種の流行だ。海外でハイブリッド人気が低いのは、かけるコストに対して節約出来る燃料の量が少ないからである。ハイブリッド車による燃料節約効果は2割〜3割なので、燃料費を節約するためという理由でハイブリッド車を選ぶのは間違いだ。

◆ 流行だからとか、隣の人もハイブリッド車だからという理由で買うのは良いだろう。俺は環境のために〜みたいな意見もあると思うが、まあそれはその人次第と言うことで。

◆ 欧州でのディーゼルブームも同じようなものだ。ディーゼル車に乗っていれば、俺は環境を考えているんだぞと善人ぶって見せるという訳なのだが、その結果としてNOxとPM問題がどうしようもなくなった。それで今度はEVだと言い始めるも、道半ばにしてやっぱりやめようかなと意見を変えた。これを以てドイツ人は反EVなのですかと言うだろうか。

◆ ディーゼル車は燃費が良いと言ったって、例えばマツダのディーゼル車とガソリン車の価格差を燃料代で回収しようとしたら、相当な距離を走る必要がある。この辺りはハイブリッド車と同じだ。

◆ プリウスに関してはプリウスシフトとペダルオフセットが事故を招くのは言うまでもなくて、トヨタもやっとそこを改善したのだからそれでいい。これで事故が減れば、プリウスも普通の車になったねと言うことでミサイルの代名詞は剥がれ落ちるかも知れない。

◆ e-POWERはエンジン&発電機出力よりモータ出力が大きく、かつバッテリー容量が小さいのだからバッテリー切れになるのは仕方がない。と書くと、そんな事はない、普通の道を走っていれば大丈夫だと言われる。普通の道以外は走れないようにして貰えれば良いのだが、この辺りには箱根も天城の坂道もあり、ジムニーなど2速全開で40km/hがやっとという所もあるのだ。アンダーパワー問題は日産も認識していたようで、第二世代では改善の痕が見られる。

◆ ついでに改善して欲しいのは、ブレーキランプを点灯させず減速〜停止(停止中も点灯しない)出来る部分だ。法的には原則Gによってブレーキランプ点灯の義務が生じるので、それ以下の減速度であればブレーキランプを点灯させる必要は無い。だがこれ、後ろを走ってみると分かるが、非常に追従しにくい。

◆ ディーゼル車でリターダや排気ブレーキを使った時にランプ(ブレーキランプではない)を点灯させる車があったが、今後回生制御だけで停止まで持って行けるEVが増えるとすると、法改正なども考えなければいけないと思う。

◆ ブレーキランプを点灯させないで止まる車に対して、整備不良車が走っていると110番通報される例もあると言う事なので、警察官にも余計な手間がかかってしまう。


アナログ混在ディジタルLSI(7/8)
◆ アナログ回路とディジタル回路を一つのデバイスに集積したLSIは珍しくはない。しかしデバイスの構造が違うので(少なくとも以前は)色々と難しい部分があった。ディジタル回路は微細配線化が進むのだが、アナログ回路には電流容量の問題があったりトランジスタの大きさの問題があったりするので、ディジタル部分と違う。

◆ もしかしたら今は多層化とか貼り合わせで実現しているかも知れず、その方が設計自由度が高くなる。論理回路に使うトランジスタとアナログ回路を構成するトランジスタは特性も大きさも作り方も違うので、これらを1つのチップ上に構成するのは効率が余り良くない。

◆ 今はデバイス設計はシミュレーションで行うが、昔々はシミュレータなどなかったので、回路は実験で決めるみたいなところがあった。まずはアナログICのトランジスタ部分だけを切り取って線を付け、パッケージに封入する。このトランジスタを使って回路を組んでみる。それが目的通り動作したら、その回路でICを作る。

◆ IC上には抵抗や小容量のコンデンサ、コイルを形成出来るのだが、例えば抵抗にしてもカーボン抵抗が入っているわけではない。なのでカーボン抵抗とは特性も異なるし、高精度抵抗を指定しないと精度も余り良くない。

◆ コンデンサは面積なのでICには入れにくいのだが、小容量や積層型にすることで入れられないことはない。ただしこれもセラミックコンデンサのような特性にはならない。コンデンサを使った移相器などは、なかなか精度が出なかった。

◆ こうした制限の中でアナログICは作られるわけで、例えばアナログ回路を含む画像処理LSIなどは設計が大変だっただろうなと思う。今は画像センサ自体がディジタル出力なので、アナログ回路を含むデバイスというと無線通信系くらいだろうか。アナログテレビの受信機はIC化しにくかったが、ディジタル放送なら簡単だった。

◆ オーディオにしてもディジタル全盛だし、ラジオなどはフロントエンド以外はディジタル回路で構成出来る。その意味ではADCやDACはアナログ混在と言うことになるが、これは比較的歴史ある回路というか手法だ。

◆ 無線系のICはPDC/PHSが始まった頃から増え始めた。従来は化合物(GaAs)でなければ実現出来なかった周波数帯のものが、CMOSで構成出来る用になって集積化はより進んだ。化合物は製造ばらつきなどの点でIC化しにくかった。

◆ そしてGHz帯のRFデバイスが普通に作られるようになり、従来はQの高い共振器とディスクリートデバイスで構成されていた低雑音VCOもIC化されていく。出始めの頃のVCO ICは安定度の点でもノイズの点でもディスクリートで構成されたVCOに及ばなかったが、やがて性能が上がり、誘電体共振器を使ったVCO並の性能になった。

◆ これの一つの要因としてVCOに特化したデバイスを作る(集積する)事にあった。低雑音の発信用トランジスタを作ってしまうのだから性能は上がる。ディスクリートの場合は、余の中にあるトランジスタの組み合わせで海路を作る。


災害の少ない場所はあるのか?(7/7)
◆ 日本は地震が多い。2000年以降に震度5以上の地震が起きたエリアを見ると、関東以北に多いことが分かる。最近は落ち着いているようだが、福島県などの地震情報はしょっちゅう配信されていた。

◆ 中部以西や長野県(県全体ではないかも知れない)は大きな地震が起きていない。四国や九州の一部も大きな地震に見舞われていない。ただし2000年以降に地震が起きていないからと言って、これからも地震が起きないとは限らない。

◆ データセンタを作る時に、災害の少ない場所だとか気温の低い所、電力事情の良い所が選ばれる。そうして選んだ場所でも地震が起きたり、停電が長引いたりするのだから何が起きるか分からない。

◆ 山の近くであれば土砂崩れの危険があるし、平野部や川の近くならば浸水の被害が起きるかも知れない。以前にも書いたことがあるが、地震の研究をしている人がこの近くに住んでいらっしゃるそうだ。伊豆は地盤が固いので安全なのだとか。

◆ しかし東海地震・東南海地震はやがてやってくる。地盤が固いから地震に対して有利なのか、それとも地震発生確率の低い所の方が良いのか、これは難しい所だ。地震発生確率が低いとは言っても地震が起きないわけではない。

◆ 昨今は浸水被害が増えている。豪雨などによって排水が間に合わなくなり、地域全体が浸水してしまう。従来浸水と言えば河川の氾濫などが多かった。しかし近年では河川の近くだから危険性が高いとも言えなくなってきている。

◆ 伊豆半島でも浸水被害は起きていて、古くは狩野川の氾濫があった。最近では豪雨により排水が間に合わなくなって浸水した。一部の河川は氾濫したのだが、狩野川の水位が上がったために狩野川に接続する河川のゲートを閉めざるを得なくなった。水門を開けると狩野川の水が逆流してきてしまうからだ。

◆ 河川の水を狩野川に流すためにポンプ設備はあるのだが、その容量を超える雨が降れば排水が出来なくなる。こうして徐々に水位が上がり、道路や線路が水に浸かってしまった。

◆ 多くは床下浸水になったようだが、一部土地の低い場所では天井まで水が上がったという。田舎なので土地の区切りに塀を建てている所は少ないのだが、浸水以降は3〜4段くらいのブロック塀を建てている家が増えた。ブロック塀で囲い、敷地内の水をポンプで排水すれば浸水は防げると言うことだろう。

◆ これが床上浸水レベルになると防ぐことは難しいが、床下浸水であれば自衛することが不可能ではない。床下にしても浸水してしまうと後始末が大変で、湿気の問題だとか消毒をしなければいけないとか、放っておけばなんとかなるという問題ではない。

◆ マンションなどだと地下設備が水没してしまい、停電が長引いたりエレベータが使えなくなったりする。武蔵小杉のマンション浸水問題以降、防災マンション的な事を売りにした物件も増えている。


宗派のようなもの(7/6)
◆ 宗派というか派閥というかファンというか、そうした人々はいつの時代にもいる。古くはベータ方式のビデオデッキがそうであり、何が何でもベータを崇拝していた人々がいる。

◆ 商品やサービスの世界では良いものが売れるとは限らず、しかし売れたものは良いものだと思われる傾向にある。なので何が良くて何が良くないかなどの絶対的判断は難しい。

◆ ソフトバンクが大好きな人もいた。何が何でもソフトバンクであり、ソフトバンクに批判的な意見は全てアンチで片付ける。筋金入りのソフトバンク大好きオジサンは、今も元気で暮らしているだろうか。

◆ ソフトバンクファンの中には野球チームのファンだからとか、チームが地元だからと言う人もいるだろう。ただADSL時代からの暗躍、いや暗躍ではなく堂々と業界を引っかき回した頃を知っている人は、ファンにはならないというかなれないだろう。

◆ その後も総務省に火を付ける問題を起こし、行政訴訟でドコモとKDDIを妨害し、さらには太陽光発電電力買い取り価格問題で、これは現在も我々が電気代高騰に苦しめられている。

◆ 800MHz帯寄こせ問題でソフトバンクはテロ行為に近いことを行ったわけだが、一方で楽天は政治的に手を回してすんなり割り当てを受けるという、どちらが良いのか、どちらも悪いのか、どちらがより悪いのかは考えさせられる所だ。

◆ スマートフォン黎明期には、今よりもiPhone派とAndroid派が明確だったというか戦いが激しかった。と言ってもエキサイトしていたのはiPhone派で、Android派は余り(Androidに対して)情熱を持っていない感じはした。F&FにもiPhone派からの攻撃というか何というかがあり、IPだか書込み語だかでブロックしていた覚えがある。

◆ 韓流ブームなんてのもあったっけ。この場合は韓国崇拝と言うことにはならなかったが、大げさに言えば社会的な歪みを生んだみたいな事も言われた。タモリ氏は、TV局のスタッフがみんな韓国人で日本語が通じないと暴露したり、TBSも同様で主要スタッフから日本人が消えていると言われ始めた。

◆ スポーツチームのファンもいる。野球チームのファンよりサッカーチームのファンの方が激しい印象がある。自分の応援するチームが大好きなのは当たり前として、そのライバルチームを嫌う傾向だ。

◆ 細かな事を言えば食事の好みだって人それぞれだし、豚骨ラーメンが好きな人もいればラーメンは醤油味に限るという人だっている。ただ食べ物の好みは元々多種であり、争いごとにはなりにくい。

◆ 最近余り聞かなくなったがSONY好きのSONYヲタクなんて人もいた。ホンダにしてもSONYにしても個性的部分にはファンが付くし、逆にそこが嫌いだという人も現れる。脱個性的メーカだとPanasonicあたりだろうか。


画素数と素子サイズ(7/5)
◆ スマートフォン内蔵カメラ、中韓では画素数競走が活発だ。ハイエンドは1億画素で、みたいな感じである。もっとも1億画素をそのまま使うと画像処理やデータ転送時間が馬鹿に出来ず、複数画素のデータをまとめて処理する方法が採られる。

◆ 素子サイズは1型が最大級だが、4/3型などを使うものが出てくるかも知れない。1インチの撮像素子の対角線が25.4mmかというとそうではなくて、撮像管の直径である。従って実際に使える(対角線の)長さは撮像素子に内接する四角形の、さらに小さな面積になる。

◆ これは撮像素子だけではなくブラウン管でも同じで、管球から固体素子に変わった今となってはいささか分かりにくい。そればかりか撮像素子の大きさを分数で表すのだが、分数の分母が小数になっている。例えば1/1.3でも10/13とは書かない。あくまでも分子が1なのがお決まりらしい。

◆ 変わり種として富士のスーパーハニカム方式があった。画素を四角形ではなく8角形にすることで画素間を詰めようとする技術だが、デメリットも多くやがて廃れた。画質的にも褒められたものではなく、富士の病と言われた。

◆ 現在は一般的になっている裏面照射はSONYが開発したもので押山研究員が考案し特許を取ったものだ。他にも細かな部分ではあるがメモリを集積して転送時間を短くする技術などもある。CMOSセンサは順次読み出しなので、読み出し時間がかかる。読み出し時間がかかると時間差が生まれるので、先に読み出した画素と最後にに読み出す画素では被写体が動いてしまっている場合がある。

◆ フォーカルプレーンシャッターによる画像歪みのようなことが、固体撮像素子でも起こるわけだ。これを防ぐために画素ごとにメモリを置き、画素データの転送を高速に行った後でそのメモリを順次読み出す。

◆ 通常の画素の中に赤外線感知素子を入れたものもある。これによってiToFセンサとして使うことが出来たり、赤外線放射度を計測したりすることが出来る。この辺りは技術の応用ではあるが、用途に応じたデバイスが作れる時代になっている。

◆ 高画素素子の画素をまとめる方式もQuad Bayer Codingなどが使われる。これは隣接する画素を同じ色のものにする方式で、画像処理によって通常のベイヤー配列に近い分解能を得ながら、暗所では4画素を一つにまとめることによって感度を上げようというものだ。なんとなくこれでスーパーハニカムCCDを思い出したりしたのだ。

◆ スマートフォンには大きさ的に実装不可能だと言われた光学ズームが使われ、メインカメラの高画素化とセンサの大型化が行われ、さらにはマクロ撮影を可能にするなどハードウエアは進化している。画像処理に関しても各メーカがしのぎを削っていて、アクセサリ機能などを充実させる。

◆ ハードウエアとソフトウエアの進化はこれからも続くし、スマートフォンのカメラが評価される以上それは一つの売りとされる。特にAI処理などによる画像加工は急速な進化を見せるだろう。


罰を罰と思わない人(7/4)
◆ 少年刑務所に入ることの出来る年齢に達すると少年刑務所に入り、おそらく人生の半分は刑務所内で過ごしたと思われるY氏は、前科・前歴合計20犯になると自ら語る。普通の人が20もの罪を犯すのは難しい。

◆ Y氏に言わせれば刑務所に入るのは別に嫌なことではないという。規則正しい生活が出来て、家賃も必要なく、食費も必要がない。それを嫌だと思うヤツは頭がおかしいんじゃないかとまで言う。

◆ いわゆる刑務所慣れすると、そうした考え方になるのかも知れない。Y氏は言うことは立派だがやることは犯罪だ。俺は納税のために金を貯めているとか、踏み倒した借金を払うために金を貯めるというが、もちろんそれらはリスナーから金を貰うための嘘だ。

◆ 別の配信者のB氏は海外を支援するとか何とかで数百万円の金を集めてポケットに入れた。所詮配信者とはその程度で、いかに上手いことを言って金を集めるかが勝負、みたいな世界である。

◆ だからこそ閲覧のために事件を起こすとか、話題になるために悪事を働くなどが起きる。そして最初の頃こそ逮捕されることを嫌だと思うのだろうが、やがて逮捕歴が自慢になる。Y氏のように服役期間を自慢したり、刑務所の中の生活を語ることで閲覧数を増やしたりする。

◆ こうなると刑務所に入ることはもはや罰ではない。しかも何度も収監されることで、中で旨く過ごすコツを身につける。Y氏は出所後に自立支援施設か何かに居座っているようで、本来の滞在?期限を過ぎても出て行かないとか。施設は冷暖房完備の個室で、勿論家賃は税金でまかなわれている。

◆ アパートなどの家賃は踏み倒しを重ねているので自分名義での契約は出来ないらしいが、UR?は審査が通るとは本人の弁だ。携帯電話も未払いを重ねた結果、楽天モバイルしか契約出来なくなったそうだ。

◆ Y氏は母親が中学生の時に出産した子だと言っていたかな、お父様は既に病死されている。弟さんとは交流があるようだが、弟さんはY氏の事は全く信用していない。彼女は時々で存在し、ある意味Y氏を養う運命を背負う。

◆ Y氏は食えなくなったら刑務所に行けば良いと言っているし、死ぬ時も刑務所なら人がいるから寂しくないとも言う。たまにニュースになる事があるが、服役期間が終わっても社会生活になじめず、再び犯罪を起こして捕まりたがる人がいる。

◆ 迷惑系Youtuberや昨今流行の犯罪系TikTokerも、もはやそれらを抑止する手段がなくなってしまう。それこそ刑務所内で配信出来るのなら終身刑でもかまわないと言うくらいで、犯罪慣れした人からすればホテルに泊まるくらいの気持ちで刑務所に行くのではないのか。

◆ ニコ生やツイキャスなどで問題を起こし、配信が出来なくなった人がYoutubeに移動しているそうだ。Youtubeはリアルタイムのチェックは行われていないようで、音楽使用などの著作権侵害がない限りは問題にされないのだとか。なので、Youtubeには迷惑系配信者が続々とやってくるのかも。


テキストエディタ(7/3)
◆ テキストエディタにはMifesを使っている。昔々は定番エディタだったのだが、今となっては知る人も少ないかも知れない。そもそもMifesを使い始めたのは正規表現が使えたからで、当時正規表現の使えるエディタはMifes位だった。

◆ 他に様々な文字コードに対応していて、編集中にも文字コードを変更して開き直すことが出来る。この辺りもWindowsを使ったりunixを使ったり、EUCだったりUTFだったりするテキストを開いたり、あるいは文字コードを変換して格納したりするのに便利だ。

◆ 現在使っているMifesはVer10で、最近11が発売された。アップグレードだと8千円くらいで買えるんだったかな。64bit化で大きなファイルを開くことが出来るようになったと書かれていた。

◆ Mifesはバイナリファイルも開けるのだが、Ver10では容量制限が厳しい(最大2GB)ので大容量のバイナリファイルを開く事が出来ない。この辺りがVer11では改善されて100GBまでのファイル編集が可能になった。その他は検索速度が早くなったとか、4kディスプレイに対応したなどと書かれている。

◆ ITmediaによる調査ではサクラエディタが使いたいエディタのトップだった。サクラエディタは使ったことがないのだが、人気があるのだから使いやすいのだろう。機会があれば使ってみようと思う。サクラエディタはMifes同様に短形選択や切り取りが出来る。

◆ 2位は秀丸エディタで、これは使ったことがあったのだが(少なくとも以前は)Mifesで使える機能がなかったりして、そのまま使わなくなってしまった。ただ開発はずっと続いているので、今は使い勝手も改善されていると思う。

◆ 6位のEmEditorや11位のEmacsも少しだけ使ったことがあった。そのほかランキングに出ているエディタは名前も知らない。エディタのランキングは日本と海外では自ずと違ってくるし、エディタ屋の調査だとそのエディタ屋の製品がトップに来ることになっている。

◆ いずれにしてもMifesの名前は全く出てこないので、既に忘れ去られた存在という事だ。私は使い慣れているからMifesを使っているが、新たに何かを買うなり使い始めるとすれば別のエディタを選ぶ可能性もある。

◆ エディタの場合は編集操作の他に、エディタそのものの操作がある。検索だとか連続的な編集、マクロコマンドの実行などには少々慣れを必要とする。マクロコマンドを使うと連続的に半自動で編集が出来るので、修正箇所が多岐にわたるような場合に有効だ。

◆ 例えば文字の置換であればいっぺんに行うことが出来るが、例えばある文字を検索して、その文字の3文字先の改行コードを変える、みたいな修正がマクロコマンドの実行で簡単にできる。こうしたマクロ機能も最近のエディタなら使えるはずだ。

◆ Mifesではキーボード操作を覚えさせる形でマクロファイルが作れるので、マクロコマンド列を書かなくても半自動編集が出来る。こうした部分も操作に慣れていないと、ちょっととっつきにくくはある。


タッチパネル早くも終焉か?(7/2)
◆ 何度か書いているが、自動車の操作系にタッチパネルを使うことは操作性の悪化を招く。ブラインドタッチが出来ないことで、そのボタンがどこに位置するのかを確認しなければいけないからだ。またボタンが操作出来たかどうかの確認も必要になる。

◆ 米国では交通事故が増えているそうで、その一つの要因がタッチパネルを操作する時に注意力がそがれるからではないかという。NEWSサイトでは、物理ボタンに戻る傾向があるとしている。タッチパネルは実装コストが安価なため、自動車メーカの利益を押し上げる効果があるものの、操作のために(最大)40秒間も運転操作のブランク時間が生じるとしている。

◆ 運転中のスマートフォンの操作が危険であるとされる一方で、そのスマートフォン同様なものがダッシュボードに装着されていれば操作に問題はないのか。タッチパネル問題に関してアメリカ運輸省道路交通安全局は、操作に要する時間を1アクション2秒未満で終えることが出来、合計最大でも12秒未満で完結するようにとガイドラインを作っている。ただしこれに反したとしても、メーカは罰則を受けることはない。

◆ 米国に於ける交通事故の増加とタッチパネルによる操作の一般化に関係はあるのだろうか。一部の調査によればタッチパネル化により衝突事故が増加しているとされた。タッチパネル操作に注意がそがれるために周囲への注意が散漫となり、接触や追突事故の原因となる。こうした事情により自動車メーカもタッチパネル化にブレーキをかけざるを得なくなった。

◆ ポルシェはタイカンでフルタッチパネル化を行ったものの、安全性の問題やユーザからの不満の声を聞く形で最新モデルでは物理スイッチを復活させるそうだ。日本でもタッチパネル化は行われていて、コスト的に厳しい軽自動車にも使われている。

◆ トヨタのタッチ画面はアイコンに文字で説明が入れられるのは、アイコンだけではすぐにそのボタンが何であるかの判断が出来ないからだろうか。一々文字を読めば操作時間はさらに長くなが、もしかするとやがて慣れて操作時間が早まるのかも知れない。

◆ 自動車のパネルの話ではないのだが、PCのリモート操作ソフトであるTeamViewerのアイコンが度々変えられた。最初はブルーだったものが黒になり、そして白にされた。おそらく1〜2ヶ月の間にこの変更が行われ、変更されるたびにアイコンはどこに行ってしまったのかと探すことになった。色が変わっただけでもそのアイコンを瞬時に探せなくなるのだから、これが運転中となれば(見慣れぬ)アイコン操作は問題だなと思う。

◆ 物理ボタンであればボタンの位置も色もデザインも変わらない、手を伸ばせば常にそこにボタンがある。しかしタッチパネル式の場合は画面遷移で操作が変わる。なお国内メーカでも日産は物理スイッチを使い続けているそうだ。安全性を求める姿勢のBENZやボルボさえもタッチパネルに傾倒したというのが、何とも残念である。


自動運転なら防げる?(7/1)
◆ 高速道路の逆走と事故が問題視されるが、一般道でも逆走が起きている。道路構造のわかりにくさなどによるものもあるが、注意していれば防げるものだし逆走に気づいた時点で対処出来ないものかと思う。

◆ 高速道路と言えば、何が何でも右車線を走りたがる人がいる。特に連休や土日などにはそうした変わった人たちが渋滞を作り始める。追い越し車線を走行するなと言った所で、彼らには分からない。右側を走ると燃費が良くなるとか、運勢が良くなるとか、そんな宗教的理由なのかも知れない。

◆ 宗教的と言えばトヨタのアルミフォイル、アルミフォイルをボディに貼ると静電気だかなんだかの関係で操縦性が良くなるらしい。トヨタがそうが言うのならアルミ箔を売ってやると言うことで、高額なアルミ箔が売られ始めた。

◆ 以前から言われていても全く改善のされないものにトラックの追い越し問題がある。高速道路によってはトラックは追い越し車線に出てはいけないとなっているが、そんなものは無視される。何しろ速度差の小さい状態で追い越しにかかるので、追い越しには非常に非時間がかかる。トラックの後ろには渋滞の列が出来る。

◆ しかしトラックドライバーからしてみれば、1秒でも早く着きたいのだから後続車は我慢しろとなる。こうした事は取り締まり意外では解決しない。

◆ 静岡県内の東名高速道路では、右側車線走行車両の取り締まりなどが行われているが、路肩走行と同じくらいキリのないものだそうだ。これなどカメラ撮影で取り締まれば簡単だと思う。走行車線が空いているか、それにもかかわらず追い越し車線を"走行"しているかを何カ所かで確認すれば良いだけだ。

◆ 同様にトラックによる車線塞ぎも取り締まりが出来る。2車線区間の場合は追い越し車線にトラックが入ることを禁止出来ないので、何かしら規制法を作る必要がある。前車がいない場合の追い越しは1分以内に完了しろ、みたいな規制だ。

◆ 今年のゴールデンウイークは人の移動も多かったそうで、高速道路も混雑したとか。そして各所で事故も起きた。普段乗り慣れていない人が車で移動し、勝手が分からないので事故を起こす。こうなってくると自動運転車でないと安全走行が出来ないのではない過渡すら思えてくる。

◆ この先夏休みにも同じような事故が起き、同じような渋滞が起きるのだろう。車に乗り慣れていない人は無理して車で移動せずに電車などを使い、現地でレンタカーを借りるくらいが良い。田舎の方だと車がないと観光地を回りにくい事情もあるだろうから、車は現地で借りる。

◆ 伊豆も観光地なので季候が良くなれば車が増えるのだが、海岸線の道路は1本しかないので訳の分からない車がいると渋滞する。直線ではやたら飛ばすのにカーブでは極限まで速度を落とすワンボックスカーの中では、子供がシートの上で跳び上がってはしゃいでいるみたいな光景も見かける。

◆ そうしたシートベルト非着用だとか、海水浴帰りの飲酒運転取り締まりは行われているが、何しろ車が多いので取り締まりが追いついていない。