VC

過去の雑記置き場


SMSとspamフィルタ(3/1)
Xは衰退するのか?(3/2)
中国からの撤退(3/3)
通信事情とアピール方法(3/4)
配信者K氏のその後(3/5)
パン屋の次は唐揚げ屋(3/6)
コロナ倒産(3/7)
小型アンテナの難しさ(3/8)
高速な乗り物(3/9)
車検の時期になった(3/10)
白タクは中国系?(3/11)
新しい会社を作る?(3/12)
コバックその後(3/13)
割高な車(3/14)
八丈島のキョン(3/15)
郵便料金値上げ(3/16)
ロードマップ(3/17)
日本は古いのか?(3/18)
ふるさと納税(3/19)
ウサギの耳は11桁(3/20)
イヤースコープ(3/21)
消えていく水族館(3/22)
次世代通信方式(3/23)
土木工事は大変(1)(3/24)
土木工事は大変(2)(3/25)
新車は損だという友人(3/26)
肝硬変配信者K氏のその後(2)(3/27)
明暗を分けたグルメサイト(3/28)
ススの話(3/29)
ススの話(2)(3/30)
サービス依存の危険性(3/31)


VC
サービス依存の危険性(3/31)
◆ Googleアカウントがロックされてしまったり削除されてしまう話は以前にも書いた。ロックが解除されれば良いが、解除されない場合はGoogle系サービスに格納したデータなど全てを捨てることになる。

◆ Googleアカウントのロックは何が原因で起こるか分からないが、GoogleDrive(GooglePhoto)に子供の写真を格納したら、児童ポルノ扱いにされたものも多い。児童ポルノ扱いにされるとアカウントロックの解除は出来ないので、そのアカウントを捨てるしかなくなる。アマウントに紐付いた様々なものも、購入した有料アプリも全て失う。

◆ Googleに文句を言っても無駄で、末端の事務員が定型文を送り返して来るだけだ。Googleにしてみれば、無料で提供しているサービスに多くを求められても困るくらいなものだろう。アカウントロック以外でも、システム障害などが起きれば影響が大きくなる。

◆ Yahoo!も同様にアカウントがロックされることがある。こちらは原因が不明で、ロックされる人は何度もロックされるそうだ。通常は数時間から数日でロックは解除されるようだが、そのままそのアカウントが利用停止になる場合もある。

◆ アカウントにログインが出来ないとヤフーには問い合わせも出来ないので、再度使えるようになる日を待つしかない。ヤフーアカウントに紐付けられた様々なサービスやクレジットカードや銀行の残高照会も出来なくなるのではないだろうか。

◆ 不正利用から利用者を守ることは必要だが、ヤフーの場合は利用者を守ると言うより苦しめている。このアカウントのロックはSMS認証などを設定していても起きるらしいので、ユーザサイドでは対策が難しい。アカウントがロックされる理由も、解除までの時間も非公開なので原因を知ることも出来ない。

◆ 私は幸いにしてヤフーアカウントがロックされたことはないのだが、ロックされるとヤフーアカウントに紐付けられた全てが使えなくなる。PayPayカードの利用履歴も見られなくなるし、PayPay銀行にもログインが出来なくなるのかな。これはIDを作り直せば済む問題ではないのだが、いったいどうすれば良いのだろうか。

◆ アカウントの不正ログインによる被害も困るのだが、それは原因があることだ。ヤフーIDのロックは理由も公表されないので、何が悪いのかも分からない。原因が分からないので再度ロックがかかる恐れもあるし、実際一度ロックがかかった人は度々ロックがかかるとも言われる。

◆ Googleにしてもヤフーにしても同じだが、出来るだけアカウントの連携はしない方が良い。最近はGoogeIDでログインとか、AmazonIDでログインとかの連携が多く使われる傾向で、一つのIDで全てが管理出来て便利ですよみたいな宣伝もされている。

◆ しかしそのアカウントの管理・信頼性自体が怪しいとなれば、いたずらに被害を拡大してしまう。そしてそれがソフトバンクだとか楽天という、企業自体の信頼性が乏しい所のサービスとなれば、十分なる警戒が必要になる。楽天もヤフーも人工無能チャットがあるが、まさに無能そのものであり何の役にも立たない。楽天銀行だったっか、質問は知恵袋で聞けと公式ページに書かれていて、知恵袋(一般的質問サイト)に個人情報や口座番号が書かれたというのは。


ススの話(2)(3/30)
◆ ススが付くか付かないかはあなた次第、としか言いようがない。高回転低負荷運転をしているディーゼル車はあまりススが付かない。高回転低負荷なので、速度は出ているがアクセルはさほど踏み込んでいない状態だ。ガソリンエンジン車でも同様で、適度に温度の上がる運転をしているとススは付きにくい。AT車だとギアを2ndあたりにホールドして走るような感じになるが、低速走行時にエンジン回転数を上げると水温や油温が上がるので注意が必要だ。

◆ ポート噴射のエンジンでも、エンジンの稼働と停止が繰り返されるハイブリッド車はススが付きやすい。エンジンの温度が下がった状態で始動するので燃料は濃いめになり、エンジン温度があまり上がらないうちにエンジンが止まってしまうのでススが排出されない。

◆ EGRバルブがススで固着するなどのトラブルも多く、エンジン始動がスムーズに行かなくなったりする。EGRバルブは外して清掃する以外にないのだが、EGRバルブがススでいっぱいと言う事は、その他の部分にもススが溜まっている可能性が大きい。

◆ エンジンが稼働と停止を繰り返し、温度が上がらないので排気管内で結露した水による腐食も問題になる。なのでハイブリッド車は排気管やマフラーにも、非ハイブリッド車より防錆対策にお金がかかっている場合がある。始動と停止を繰り返す事による排ガスの汚さはどうしようもなく、吸着触媒などを使って処理していると思う。ハイブリッド車でなくて、アイドリングストップ機能によってもススや結露の問題は起きる。

◆ 直噴ガソリンエンジンの設計思想はメーカによって異なっているのが面白い。カーボン蓄積などを避けるために、バルブオーバラップを小さくするなどして低中速回転&トルク重視に設計するものもあれば、直噴による効果を活かすハイパワーエンジンを作るメーカもある。

◆ RECSの宣伝的な動画というか、RECSの効果を謳う動画にはカーボンがたっぷり蓄積された車が必要で、それを見るとどんな車でもカーボンだらけになるのか?と思ってしまうがそんな事はない。

◆ ディーゼル車にしてもDPFの警告灯(DPF入り口と出口の圧力差過大)が点灯した車をバラしているので、当然カーボンだらけになっている。カーボンだらけになっていない車は整備工場には入ってこない。医者に来るのは病気の人で、だからといって日本人全てが病気な訳ではないのと同じだ。

◆ 燃料添加剤を入れていないディーゼルエンジンのススは固く、スクレーパで落とすような感じだ。ここまで固まっているとケミカルで落とすことは難しく、燃料添加剤などを入れて走行し、カーボンが柔らかくなればケミカルで改善できる可能性が出てくる。

◆ 分解清掃を工場に頼むと8万円〜20万円位かかるそうで、クルミだとかドライアイスブラストだと更に費用がかかる。一概に何キロ走ったらどうのとは言えないが、クリンディーゼルで高速道路をメインに走っている車でも10万km無清掃だとそこそこススは溜まっているはずだ。

◆ ドライアイスブラストなら、液化炭酸ガスじゃダメかな、噴射圧は4Mpaになるし、液体状態で炭酸ガスが出て来るので常温常圧下ではすぐに固体の炭酸ガスとなる。あるいは簡易型(ガン型)サンドブラスタにくるみ研磨剤を入れて噴射するとか。


ススの話(3/29)
◆ Blogにも以前に書いたが、クリンディーゼルエンジンはススが溜まりやすい。何故ススが溜まるかというとEGRによって排ガスの一部を吸気に戻しているからだ。クリンディーゼルは排気管から出るススは少ないが、エンジンから出るススは少なくない。そのススを吸気に戻すので吸気管がススで詰まってしまう。

◆ 吸気管に関しては物理的にススを取り除く作業になる。マニホールドを外してススを掻き出し、洗浄剤や軟質物質のブラストなどによって清掃する。1台の車から取れるススの量は1リットルにもなるそうだ。ススが多くなると燃料過剰運転になるので余計にススが多くなり、それが又詰まるという悪循環になる。

◆ スス掃除はDIYでも出来ないことはない。ブラスタは簡易なものがあるが、コンプレッサは必要だ。まあススを掻き出すだけで相当良くなると思うので、ブラスト作業はしなくても良いかも。ススを取り除いたら、ススが付かないように低回転高負荷運転をしないようにするなどすれば良い。

◆ スス問題は直噴ガソリンエンジン車やハイブリッド車でも起きる。ガソリンエンジン車からは殆どススは出ないが、直噴だとポート噴射と違ってインテークポートやバルブにガソリンが当たらないので、吹き抜けた未燃焼ガスや物質でバルブやポートが汚れ、ガソリンで洗浄されないので蓄積する。ハイブリッド車はエンジン稼働時間が短く、エンジン温度が上がらないのでススが溜まる。

◆ スバルはポート閉塞などで不調になった車に対してスリーボンドの6601Kを使ったクリーニングをしているのかな。これはバーダルD-A-CやワコーズのRECSと同様なもので、主成分はブチルセロソルブだと思う。ブチルセロソルブはキャブクリーナの主成分で、なるほどねと思う方も多いのではないだろうか。

◆ これを霧状にしてインテークマニホールドから吸わせてマニホールドや吸気ポート、吸気バルブを綺麗にしようという訳だ。通常のポート噴射のエンジンは吸気マニホールドも吸気バルブもあまり汚れない。ジムニーのエンジンをバラした時も、それらは綺麗な状態だった。なのでポート噴射のエンジンに対してこれらを使う意味はあまりないと思うし、これらの製品が販売されるきっかけがトヨタのD4エンジンだったとか。

◆ ディーゼルでもRECSなどを使うことが出来る。負圧のないエンジンはアクティブ加圧で注入するが、事前に燃料添加剤を入れてカーボンを柔らかくしておくと効果的だそうだ。燃料添加剤でも黒煙が減る訳ではないのでススの詰まり方に変化はないが、ススが湿って柔らかくなりやすい。

◆ 燃料添加剤を入れて数百km走り、その後吸気管にRECSなどを入れ、更に数百km走り、もう一度RECSなどを注入するとかなりのススが取れるそうだ。勿論物理的に除去するほどには綺麗にならないが、自分でも出来ないことはない。まあマニホールド外しも自分で出来ないことはないんだけど。自分では出来ないのがDPFのクリーニングで、分解清掃になるのでカッターや(切断した部分を元に戻すための)溶接機が必要になる。

◆ 結局は乗り方次第メンテナンス次第なので、分かっている人が乗ればススが詰まることも少ないまま長距離維持できる。ガソリン車にしてもディーゼル車にしても、チョイ乗りを繰り返すような使い方だとススが溜まってしまう。ディーゼルに関しては空気過剰運転を心がけるのが良い。


明暗を分けたグルメサイト(3/28)
◆ 食べログ対ぐるなびは、カカクコム対楽天でもある。両者は好調な売り上げで推移していたものの、コロナウイルス蔓延による外食需要の減少もあり、売り上げを落とした。

◆ ぐるなびは2016年に1300億円の時価総額を誇ったが、楽天と提携した2018年以降は業績が振るわず、直近では170億円前後と大きく価値を落とした。楽天的手法により税逃れの減資も行ったが、顧客から観た信頼度の低下懸念が根強かったという。

◆ 資本金が大きければ良いという話ではないが、顧客である飲食店などからすればこの会社は大丈夫なのかと心配にもなるだろう。グルメサイトはその飲食店の紹介や客層分析、写真掲載などで月額数万円から数十万円を手に入れる。これによってサイトの運営をしているわけで、食べログは優越的地位の利用による店舗などへの強要が問題視された事があった。

◆ この事によってグルメサイト自体が信頼出来ないサイトとして見られた訳だが、大きく売り上げを落としたのが当事者である食べログではなく、ぐるなびだったとも言われる。楽天は楽天ポイントの付与などを中心とした立て直しを行ってきたと言うが、その楽天自体が大赤字となりポイント改悪が一般メディアで取り上げられるなど、ダメージを食らっている。

◆ 2023年10月にぐるなびは楽天ぐるなびとサービス名を変更したのだが、これが吉と出るのかどうかは微妙な所だ。ぐるなびの人気低迷を受けて食べログは順調に推移している。元々はぐるなびの方が売り上げがあった(2019年頃)が、現状では食べログの半分以下の売り上げしかなくなっている。

◆ グルメサイトの信頼性が疑問視された事や、カネの絡まない口コミを信頼する傾向によってInstagramやGoogleのレビューを参考にする人が、特に若い世代で増えていると言われる。食べログやぐるなびは、サイト経由での予約などに課金する方法も採っているが、多くは居酒屋などだそうだ。若者が余り酒を飲まなくなった現状で、中高年客がターゲットとなる。ぐるなびの予約手数料は食べログよりかなり安価(1/5以下)と言われるものの、なぜかぐるなびの顧客数が増えない。

◆ ぐるなびはモバイルオーダや楽天ポイント付与などの営業強化策を採るが、果たして赤字から脱する事が出来るのか。2023年上半期の売り上げは増加し、当初の予想額より赤字額を縮小した。人員削減などが功を奏したとも言われ、通期の赤字額も縮小出来る見込みが出てきた。

◆ ただし赤字額の縮小は出来ても、今後大きな利益の上昇は期待出来ないとも書かれる。グルメサイトビジネス自体の市場規模が、コロナウイルス蔓延以前の状態には戻らないという予測もある。ぐるなびの売り上げ自体はコロナ蔓延以前にも既に落ち込み始めていて、楽天との提携以降に何かが起きたのではないかと書いているサイトもある。

◆ 売り上げ減の直接的原因は有料会員の減少だ。月額料金が食べログより安いにもかかわらず、会員数の減少が止まらなくなった。2019年の調査ではグルメサイトを飲食店選びの参考にする人が多かったが、やがてSNSなどの割合が増える。この市場の縮小に対する対応が、食べログの方が良かったと言う事になる。グルメサイト経由で予約した事はあるのだが、設定条件が店側に伝わっていなかったり、予約サイトへの支払い分があるからなのか、通常予約とは食事提供内容が違うなどする場合があった。


肝硬変配信者K氏のその後(2)(3/27)
◆ アルコール性肝硬変のK氏は、何度か腹水を抜いている。CART(Cell-free and ConcentratedAscites Reinfusion Therapy)と呼ばれるもので、抜いた腹水を濾過して血管に戻す。これにより腹水中に含まれるアルブミンなどを捨てずに済むというわけだ。

◆ しかし腹水がたまると言う事は、元々アルブミンが少ない状態になっている。勿論アルブミンを戻す或いは血液製剤で入れれば多少は増加するが、アルブミンが作られない症状なので(極端に言えば)いくら注入しても間に合わない状態になっている。なおアルブミンの点滴は1ヶ月に1回が保険適用範囲らしく、氏は月末に入院して月末と翌月初めに点滴をしたが、それでも数値は上がらなかったそうだ。3月だけで5回のべ24リットル近くも腹水を抜いたらしい。

◆ 氏は入院中にたばこを吸ったり、病院食以外のものを食べるなど度々問題を起こす。アルブミン値の低い患者は塩分や水分摂取量が制限されるが、氏に言わせれば水分と栄養は沢山取った方が良いはずだとなる。さすがに酒は持ち込んでいないようだが、病院にとって迷惑系配信者は厄介者だ。たばこは持ち込んでいない、吸っていないと言っていたそうだがバレた。間食も隠れて食べていた事がバレたようで注意されるも聞き入れず、ついには看護師の監視が付いたそうだ。

◆ アルブミンは水分を血管内に保持し、浸透圧を維持するする働きがあり、これが減少するので血管から水分が出てしまい腹水となる。水分は腹に溜まるだけではなくあらゆる所から漏出するので、むくみとなって現れる。また水分が減少するので手や足の震えやけいれん、足がつるなどの症状も出る。

◆ K氏は今年になってだいぶ痩せてきた。階段を上るのも辛いと言っているので、筋肉量も落ちてきているのではないかと思う。肝臓病ではエネルギバランスの維持が難しくなり、不足するエネルギを脂肪や筋肉を溶かす事で得ようとするので痩せる。手足は細くなり顔の肉も削がれたようになる。

◆ K氏は一時期かなり黄疸が出ていて、一時期は多少黄疸が減少したような感じもしたが、やがて又黄色くなった。黄疸を起こすのはビリルビンだが、間接型ビリルビンは水溶性ではないためアルブミンと結合するのだそうで、アルブミン量が少ないと間接型ビリルビンが運ばれにくくなるのかな。それでアルブミンの点滴を受けると又黄疸が出るとか。肝臓細胞が障害を受けると間接型ビリルビンは、水溶性の直接型ビリルビンに変化できなくなり黄疸が少なくなる?
◆ しかし毎日酒を飲んでいるのだから、症状はより深刻になってくる。新たな症状が出ると本人は大いに焦り酒を断つのだが、その症状に慣れると再び飲み始める。腹水で腹が膨らみ、だいぶ痩せて肌色は黒っぽいし、体力がなくなって重いものを持つことが出来ないとは言うものの、余命宣告されるほどの重病人には見えない。腹水を抜いて貰うとからだが楽になるようで、食欲も出てくるらしい。

◆ 先週だか中国の新聞に「毎日9リットルの酒を飲み死んだ男」と書かれ、死んだことにされてしまった。その後香港や台湾のメディアには「男性ネット・セレブの余命はあと1年」「日本のネット有名人が大酒飲み、医師から余命1年と宣告される」と書かれた。さらにはシンガポールのニュースサイトにも。


新車は損だという友人(3/26)
◆ 持ち家派と賃貸派みたいな話になるのだが、知人は1〜2年ごとに中古車を乗り継いでいる。私は以前は新車を買っていたのだが、それはその時に発売が開始されたモデルが欲しくなったからである。車検を取って何年も乗っていた時は欲しい車がなかったからで、ジムニーもSL600も6年乗った。

◆ BENZは比較的値落ちが激しくて、それはBENZを欲しがる層は新型車を好み、中古車には需要がないからだという。これは多くの輸入車で同じ現象になるが、ファミリーカーなどだと又違ってくる。

◆ 例えば400万円の新車を買い、3年後に売ろうとしたら200万円だったとする。この場合は3年間で200万円を失ったことになる。しかしその200万円の車を中古で買い、3年乗ってもあまり値は落ちない。だから中古車の方が得なのだとその知人は言うのだ。確かに値落ち額が一定、毎年○○万円分価値が減っていくという、定額償却みたいなことはあり得ない。

◆ それはそうかも知れないが、私はリセールバリューを考えて車は買わなかったし、中古が高く売れるからと言って乗りたくない車に乗るなんてのは嫌だ。と言うとその知人は、所詮車は道具なのだから金をあまりかけずにどんどん乗り継いだ方が得だという。

◆ Blogにも車を買った話は書いているが、乗りにくいなど、余程の不満がない限りはしばらくは乗ると思う。なのでその時にいくらで売れるのかなんて事は考えない。そもそもリセールバリューを考えたらJB64を買うとか、そういう方向に行くはずだ。

◆ JB64だったらリセールバリューは高いし税金は安いしで、元値が高いとは言ってもトータルで見ればお得に違いない。いや、だったら税金のかからない自転車の方が良いんじゃないのとか、二輪車が良いとか、金銭的なことを言い始めたらそうなってしまう。

◆ 私は昔マツダ車に乗っていたことがあったが、当時のマツダ車は中古が安かった。でもマツダに下取りして貰えば値が付いたので、結局はマツダから離れられなくなるみたいな、そんな風に言われたものだった。それでもマツダ車に乗りたければマツダ車を買ったので、フツーの人とは違うのかも。

◆ アルファードとスペアタイヤの記事があった。アルファードはスペアタイヤがオプションだけれど、スペアタイヤオプションを付けると中古買い取り価格が上がるのだそうだ。で、みんなスペアタイヤオプションを付けるという話だ。アルファードなどは趣味の車と言うよりも実用車なので、買い取り価格が高い方が良いのだろう。

◆ 昔はスペアタイヤは積まれていたが、今はパンク修理キットになった。これによってコストは下げられ、軽量化に貢献し、トランクスペースも広くなる。輸入車ははランフラットタイヤがスタンダードの車があるが、ランフラットタイヤは重くて乗り心地も悪いそうで、あまり人気がないとか。

◆ 日本の場合はパンク修理をしている間に強盗に襲われるなんて事はまず起きないが、海外ではそうでもない。そこで安全な場所まで移動してからパンク修理が可能なように、ある程度走行出来るタイヤが必要なのだ。BENZやBMWの12気筒エンジンが、6気筒ずつ(片バンクごとに)制御が別れているのも、片バンクが駄目になっても反対側の6気筒だけで走れるからだ。なおF&Fでは昔12気筒エンジンの片バンクを殺して、どのくらい走れるか実験している。


土木工事は大変(2)(3/25)
◆ 最初の土留めの工事ではコンクリートブロックを積んだのだが、ブロックをまっすぐ積むのは簡単ではない。元々の土地の形状だとか木の根の具合でまっすぐに基礎が作れなかった事はあるが、ではしっかり基礎が作れたらブロックを綺麗に積めたかと言われると自信は無い。

◆ ブロック塀工事を自分でしている人がいて、ブロックは3段なのだが結構曲がっている。ちゃんと糸を張って工事していたのだが、それでもまっすぐには積めていなかった。それを見ていたので、私にブロックがまっすぐ積める訳は無いなと思っていた。

◆ 隣接するブロック同士に隙間を空けずにクランプで押さえながら積んでいったので、少なくとも横方向にずれる事は少なかった。ただ最下段というか基礎部分がずれているので実際にはそれに合わせてカーブさせるようになる訳だが、それでもまっすぐに積もうとすれば出来そうな気がした。

◆ 上下方向は結構大変で、ブロック間に入れるモルタルの量(多めに入れてブロックを押してはみ出した部分を取り去る)もあるし、前後と傾きも左右の傾きも、上下の均一性もあり水準器だけでは厳しいなと思った。

◆ 今回使ったのは幅10cmのコンクリートブロックなので、もっと厚いブロックだと前後の傾きは少しはマシになるかも知れない。何度も工事をしていれば上手になっていくとは思うし、実際最初に積んだ部分より後から積んだところの方が傾きは少なかった。

◆ ブロックを積んでプラスチックハンマーなどでこんこん叩いて位置決めをしていくのだが、見るのとやるのでは大違いである。今後ブロックを積む事があれば今より少しは綺麗に積めるかも知れないが、その時は感覚を忘れてしまっていて、又ゼロからだったりして。

◆ コンクリート板はブロックより1枚が大きい事もあり、面同士をぴったり付ければまっすぐになる。まっすぐになった状態でクランプで止めておけば良いし、接着剤で付けてしまえばコンクリートで固めるよりも硬化が早い。これに関してもウチの場合は梅の木と既存の単管に挟まれて、単管のあるところはそれに当たって傾いてしまっている。

◆ 傾きは気になるのだが、単管を根元から切断するか、梅の木を切るか移動する以外にはやりようが無かった。単管を切断するのはスペースの関係で(手持ちの工具では)難しかった。

◆ コンクリート板を切る事は出来たと思うが、欠けたところを見てみると大きめの砂利が入っていた。さらには鉄筋も入っているはずなので、切る事は諦めた。むしろコンクリート板に穴を開けて、抜けない単管にUボルトで留めたい位だった。多少の傾きより強度重視と言う事で。

◆ 今頃になって工事を振り返るのは、斜面に更に土留めを作れば棚田みたいな感じで平らなところが出来るなと思ったからだ。これからの季節は気温も上がるし草も生い茂るし、何より虫が増える。なのでやるにしても半年後位の話ではあるし、その頃にはすっかり熱が冷めているかも知れない。

◆ 工事している時は勢いがあるので頑張れるのだが、時間が経つと重いものは持ちたくないな、運びたくないなと、面倒さの方が優位になってしまう。あとは過去に作った色々なものが壊れるかどうかの問題で、主に廃材を使って作って部分は木が腐って駄目になってくる。

◆ 1月には東側に階段を作ったが、これも廃材を土に打ち込んだだけみたいな簡易な構造のものが壊れたので、石やブロックを積んで固めて階段にした。


土木工事は大変(1)(3/24)
◆ 1月と2月に土留めを作った話はBlogの方にも書いたのだが、資材を運ぶのが大変だった。運んできた資材の総量は3t以上になった。一番多いのが砂や砂利で2t近く使った。セメントは600kgくらい、コンクリートブロックが500kgくらい、コンクリート板や単管など、とにかく運ぶのが大変だった。

◆ 道路に面している部分の工事ならなんと言う事は無いが、道路面から10m位下で工事したので水平のみでは無く垂直にも資材を移動させなければならなかった。ホイストのアームを買ってきてウインチで降ろそうかとも思ったのだが、結局は手で運んでしまった。

◆ 資材が不足すると買いに行き、都度下に降ろしていたので1回に移動する量は200kgとか300kg分だ。この位なら頑張って運ぶ事が出来るので、ジム通いしているつもりで頑張った。資材を運ぶと疲れてしまい、しばらく休憩して少し作業をして終了、みたいな感じだった。

◆ 1月と2月は暖かな日が多かったので、作業は午前中に行った。日差しの強くなる午後は、気温が上がって汗もかき、余計に疲れる。こうして毎日少しずつ作っていった。いっぺんに作業が出来るのであれば生コンを運んで貰うのが最も楽だが、素人作業なので中々そうも行かない。

◆ コンクリートミキサーや攪拌機があれば労力低減が図れ、セメントと砂も良く混ぜる事が出来る。コンクリートミキサーは欲しかったのだが、ではどこに置くのかという問題になる。平地部分に置いてそこでコンクリートを作り、出来たコンクリートをバケツに入れて運ぶのは結構大変だ。

◆ 混ぜる前なら乾いているが、コンクリートとして運ぶとなると水の分が重くなる。それにバケツにコンクリートが付着すれば、重いバケツで運ぶようなものだ。で、結局はトロ舟で混ぜて作った。これも最初は全部いっぺんに混ぜていたのだが、トロ舟を傾けて使う分だけ練るようにした。

◆ 練る労力は同じだが時間的に分散するので、作業的に飽きる事が軽減される。練ったコンクリートでブロックを積むなり何なりして、それが無くなったら又こねる。そんな作業を毎日繰り返し、ブロック塀などが徐々に出来上がったという訳だ。

◆ ブロックには鉄筋を入れたが、鉄筋は結構丈夫なもので切断に苦労してしまった。油圧式の切断機があれば良かったが、ウチにあるボルトクリッパでは全く駄目だった。仕方が無いのでハンドグラインダで切ったが、刃が減る割には切れないみたいな感じだった。

◆ 小型の高速切断機もあるのだが、ブロックから出たところを切るみたいなやり方になってしまったので、非効率な切り方となった。ものを作る時には最初に設計しましょうという、トップダウンで行かないとダメなのだ。

◆ 今回の工事は地形と木の根の影響が大きくて、特に木の根には参った。根なんて柔らかいだろうと思ったら意外にそうでもなくて、ハサミでは切れないしノコギリでも中々切れないし、レシプロソーを持ち出すには刃のストローク分だけ土を掘らないといけないし、だったら根を避けるためにコンクリートブロックを切ってしまった方が楽だなと思った。

◆ 根を切れるところは根を切り、切れないところは諦めて根を避けるように穴を掘ったり、単管を打ち込んだりした。


次世代通信方式(3/23)
◆ CDMAによる移動体通信が実現したのは凄いなと思った。固定通信や衛星通信などでは使われていたが、相手との距離や電波状態が変化する移動体通信の世界で、CDMA方式が安定に使えるのは凄い。

◆ 以前にも書いた事があるが、現在の技術というかデバイスの処理能力を持ってすれば、当時よりもずっとS/Nの良い状態での通信が可能になる。CDMA方式では同じ帯域を複数局が同時に使う訳で、自分の目的局以外の電波はノイズとなってS/Nを悪化させる。

◆ 基地局側ではどこの局とどの拡散コードで通信しているかが把握出来るので、それをキャンセルする事が出来る。しかし移動機側は処理能力やセキュリティの問題などもあって、他局の信号をキャンセルする仕掛けは実装されていなかった。しかし今であれば、基地局と同じように他局の信号をキャンセルする事が出来るだろう。

◆ こうした処理の関係による通信の効率化は今後も色々出来てくるはずだ。MIMOにしても以前は演算の処理が大変で、処理を簡略化するなどしていた。MIMOも確かに有用なものなのだが、移動体通信となると中々難しいところがある。通信路が安定しないので、MIMOの効果というか効率が上がらない。

◆ 6Gがどのようなものになるのかは分からないが、理論最高速度が100Gbps超えだと言ったところで、実際は100Mbpsですよ、LTEと変わりませんでしたなんて事になるかも知れない。ドコモの取締役は20Mbpsあれば4k動画が観られるから良いんじゃないのと言っている訳で、そんな会社に沢山の帯域を与える事はない。

◆ 楽天は帯域あたりの加入者が云々などと言っていて、もっと帯域を寄こせと主張する。でもこれってセル半径を小さくしていけば済む事なので、今更帯域あたりの加入者が云々というのは違う気がする。楽天の場合は技術がない以前に、言っている事がおかしい。まあソフトバンクも昔は同じようなものだったんだけど。

◆ ミリ波などは遠くに飛びにくいし、ビームも作りやすいので、都市部の混雑場所ではもっと整備されるべきだ。駅周辺だとかショッピングモールだとかで使わないで、いったいどこで役立つというのか。商業施設側としては、ミリ波基地局が露出するのは格好悪いから設置はやめてくれみたいな攻防がある。

◆ 送受信機とアンテナが一体化したものなので、どうしても大きくなりがちだし、重さもあるので設置しにくい。電力利用効率が悪いから電気を食いますよ、発熱しますよとなれば、それを設置する側としては5Gは無くても良いですとなるだろう。

◆ 通信技術が進化して広い帯域が手に入ったとしても、事業者がそれを活かせないのなら何もならない。米国や韓国には出来ても日本には出来ないという、何ともお粗末な状態である。衛星リンクも現在の所はStarLink頼みな訳で、静止衛星は持っているものの遅延が多くて使いにくいし、専用の衛星用の通信機が必要だ。

◆ 数年後には6Gがアナウンスされ、やがてサービスインするはずだ。6G対応スマートフォンを買ったら強制的に6G契約ねとやり、6G契約数が何千万になりましたみたいな、でも通信速度は4Gと余り変わらないねと言われるのだろう。米国などでは通話も通信も無制限が普通になっている。日本ではこの点でも(確かに制限付きで安い面はあるが)取り残され感がある。


消えていく水族館(3/22)
◆ 水族館の寿命は40年〜50年だと言われる。設備や建物自体の老朽化により、建て直しなどの大規模な改修が必要になる。しかし資金的な問題もあり、思うようには行かない。静岡県内でも営業公開をやめた施設もあるし、取り壊される水族館もある。

◆ 静岡県は海に面している面積が広い事などもあり、いくつかの水族館がある。その中のあわしまマリンパークは2月で閉園となった。閉園の理由は設備の老朽化で、1984年の開業から40年で幕を閉じる事になった。

◆ 伊豆半島近辺では沼津深海水族館や、下田海中水族館がある。下田海中水族館は1967年開業で入園料は2,400円だったかな。沼津深海水族館は2011年開業で入園料は1,800円である。子供が小さい頃などだと動物園や水族館に行くのだが、大人になると足を運ぶ機会も減ってしまう。水族館のみではなく、動物園などにしても経営状態は余りよろしくはない所が多い。

◆ レジャーの多様化だとか少子化が影響している部分も少なくはないと思うが、動物にしても魚類にしても飼育が大変な割に見て面白くない。面白くないというと語弊があるのだが、例えば沼津の深海水族館には深海魚など日本で唯一とされる展示がなされている。でも普通の人が深海魚を見て楽しいとは感じないだろう。

◆ イルカやアシカのショーだとか、そうしたイベントには客が集まるが、生態観察を楽しみにする人は多くはないと思う。しかし深海魚を生きたまま展示するのは色々と苦労もある訳で、水温の管理や餌一つにしても、試行錯誤をしながら人工飼育をしている。

◆ 動物園でも動物が勝手に生きている訳ではなく、健康状態などをチェックしながら、適切な餌を与えて飼育している。肉食獣となれば相当な量の肉を食べる訳だし、一部猛禽類などは生き餌を与えないと弱ってしまう。いわゆる家畜は合成飼料に慣れているのだが、自然界で生きる動物はそうは行かない。

◆ 横浜の桜木町には野毛山動物園がある。入場料が無料なのは、動物園の地下に当たる部分が貯水池として利用されている、その余剰スペースを利用した市営動物園という扱いだ。動物園と言ってもさほど広くはなく、柵から手を伸ばせな動物に触る事も出来てしまう。だいぶ前だと思うが動物に触ろうとして噛まれたか何かで事故が起きていたはずだ。

◆ 横浜にはズーラシア(動物園)もあって、ここにも行った事があるが、野毛山とは逆に広いスペースに動物が分散している。なので動物的には自由で良いのかも知れないが、見る側としては動物が遠すぎてよく分からなかった。園内を一周するのに要する時間は3〜4時間(休憩時間を含まない)と案内されている。

◆ ズーラシアが出来た当時は付近が渋滞していたのだが、今はどうだろう。横浜市は社会党政権時代が長かったのかな。車は贅沢品だとして道路を余り作らなかったために、各所で渋滞が起きる。その後道路は整備され始めるのだが、絶対的に道路整備が遅れていて渋滞が起きやすい。狭い道も多く、これも渋滞に拍車をかける。

◆ 野毛山動物園は駐車場が殆どないので、桜木町周辺に車を止めて歩いて山を登っていく。たいした山ではないが、そこそこ疲れる。バスもあるが、距離的に歩いて行く人が多いと思う。ズーラシアはバスで行くのが良いと思うが、付近が渋滞すればバスも定刻通りではなくなる。


イヤースコープ(3/21)
◆ イヤースコープとはCODENが販売していた、耳の中を見るためのスコープだ。最初にこれを買ったのは15年年とか、もっと以前かも知れない。構造的にはファイバースコープで、耳の中を照らすための照明と一体化している。

◆ 見る側は接眼レンズ的なものが付いていて、ピント調整が出来たかも。ファイバーの本数が解像度になり、これは余り高解像ではなかった。それでも耳の中を見るには十分で、ネコの毛が耳に入ってなんかガサガサするなみたいな時にも、その猫の毛を見ることが出来た。

◆ それは良いのだが、これはやがて壊れることになる。取説には何も書かれていなかったが、不良画素ならぬ不良ファイバーが増えてきて駄目になってしまう。仕方がないので又買い換える訳だが、これは使ったからと言って寿命が来る訳ではなく、使わなくてもやがて壊れる。

◆ これは余りやすいものではなく、発売当時は2万円弱の価格だったと思う。それが使わなくても壊れるのだから、評判は徐々に悪化する。レビューなどでも勝手に壊れる、保証して貰えないなど書かれた。

◆ 今ウチにあるものは第二世代というか、ファイバーではなく撮像素子で写すものだ。出来の余り良くないビューワソフトで見ることが出来る。これは購入後かなり時間が経っているが、今のところ壊れていない。壊れたとしても既に廃盤なので、代品は入手出来ない。

◆ この世界でも中華パワーは絶大で、より性能の良いものが低価格で発売されている。CODENも価格競争に敗れたのか、今は動物用のマイクロスコープとかラジコン船などを作っている。当初類似製品が出なかったのは、イヤースコープがニッチな商品だったからだろう。販売量もたかが知れているとなれば、あえて類似商品を開発する意味はない。

◆ しかし中華となれば話は別で、ニッチな商品だって何百万も売れてしまうようなマーケットなのだ。CODENのカメラ式イヤースコープが2万円、中華ものなら2千円前後で手に入る。しかもコードレスで防水・洗浄可能で小型軽量なのだから恐れ入る。

◆ 今使っているCODENのものが壊れたら、中華コードレスイヤースコープを試してみる、いや壊れなくても試してみたい位の価格なのだ。設計が新しい分CODENのものより解像度も高く、様々な面で良く出来ていることだろう。ちなみに先端の太さは3mm〜3.9mm(製品によって異なる)となっていて、これはCODENの2mmよりも太い。

◆ ただし中華製はカメラと耳かきが一体になっているのに対してCODENのものは別なので、耳に入る部分の実質的太さという点では中華ものの方が細い。いくつもの製品が販売されていると言う事は、それなりに需要があるのだろう。

◆ 撮像素子の需要は今後も拡大傾向だと言われ、デバイスコストは徐々に下がってくると予測されている。特に自動運転車などでは複数のカメラを使用する必要があり、1台の自動車に10個前後の撮像素子が使われると言われる。

◆ カメラと言えばドアミラーをカメラ式にしたのはトヨタだったっけ。その後搭載車が登場しないところを見ると、評判は良くなかったかな。バックミラー(ルームミラー)のカメラ化は使われている。これも賛否あって、カメラだと見にくいという人もいれば(ワンボックスカーやトラックでは)カメラ必須であるとも言われる。


ウサギの耳は11桁(3/20)
◆ 自動車電話開始当時、電話番号は030-10-xxxxxの並びだった。10の部分は加入者数の増加に合わせて増やされていった。030は通話先移動機の場所が通話元電話局から160km以内の場合で、それ以上の距離の場合は040にしなければいけなかった。これは自動交換に対応しておらず、030にかけて「〜040におかけなおし〜」とアナウンスが流れたら040にダイヤルし直す必要があった。

◆ なので当時「明日は出張です」と言われた時に、040ですか?と聞くと近場なのか遠くなのかが分かったりした。その後電話番号が足りなくなり030/040の他に080/090が加えられた。これは現在の080は090とは異なり、当時は携帯電話番号は10桁だったからである。

◆ この半自動交換方式は、当時のクロスバー交換機が距離情報を把握出来なかったからだと言われる。距離が把握出来ないので課金情報を切り替える事が出来なかった。通話料金は160km以内と以上で異なっていたので、まずはその移動機が160km以内にいるかどうかのデータベースを引いて、そのまま接続するか、040にダイヤルし直させるかのアナウンスを行ったわけだ。

◆ その後完全自動交換に移行したので、040と090は不要になった。程なくするとこれでも電話番号が不足し始め、11桁化が行われることになる。電話番号が変わるのだから世の中大騒ぎというか、間違いを防ごうと告知に一役を買ったのがウサギの耳は11桁である。従来の030-10-12345は、11桁化によって090-310-12345になった。今は3-4-4桁区切りにして表示していたりするが、元々は0AB-CD-xxxxxの並びだったので、3-3-5桁区切りが正しいとも言える。

◆ 電話帳の登録電話番号の自動変換機能があったり、電話番号を11桁に変換してくれるサービスやソフトウエアが発売されるなどした。プリフィクスは090からはじまり、電話番号が不足すると080や070が加えられた。PHSは070が割り当てられたが、これには賛否あった。PHSである事が番号から分かるようにと言う思惑だったのだが、分かったから何なの?みたいな意見もあった。PHS宛は電話料金が安かったので、それがあらかじめ分かっていれば便利だろうと番号を分けたとも言われた。PHSの場合は携帯電話局と接続方式がかなり異なっていたので、090/080と分けたかった人(年寄り)がいたのかも。

◆ やがてPHSが衰退すると、その070番号は携帯電話に使われるようになった。電話番号は繰り返し使われるが、ドコモやauなどは相当期間使い回しが行われない。しかし楽天は解約率が異常に高かったこともあり、あまり間を置かずに電話番号を使い回したものだから、間違い電話がどんどんかかってくると言う問題を起こしたことがあった。

◆ 030時代は自動車電話や携帯電話は貸与品であり、契約時には保証金が必要だった。確か10万円くらいだったと思うのだが、解約するか或いは規定の年数が経過すると無利息で、つまり10万円が返却された。movaの頃になると売切りが開始され、現在のような買い取りのスタイルとなる。まあ残価設定ローンはレンタルと同じなんだけど。

◆ 通話料金は160km以内の場合で6.5秒/10円だった。当時は消費税は未だ無い。当時はアナログ携帯電話だった訳で、エリアも狭かった。横浜でも駅から離れるとノイズが増えてきて、更に電界強度が下がると切れてしまった。iPhone3Gをソフトバンクからタダでもらった時の電波状況も、アナログ携帯の時代と同じような感じだった。ドコモのエリアとソフトバンクのエリアには、そのくらいの差があったのである。


ふるさと納税(3/19)
◆ ふるさと納税に対しては賛成派と反対派がある。反対派は、自分の住む自治体の納税せずに返礼品に釣られてしまう、これでは我が町の運営が成り立たなくなるという。なお昨年の税収減トップは横浜市、二位が名古屋市、三位が大阪市と続く。

◆ ふるさと納税肯定派はこう言う。そもそも住んでいる自治体の行政サービスに魅力は感じていない。地元自治体が好きではないからふるさと納税をする。これはどちらも同じ事を言っている。違うのは住んでいる自治体を好きか嫌いかだけだ。

◆ ふるさと納税否定派は、返礼品に釣られていると言うがそれだけではない。否定派が地元を愛すのと同じ位、肯定派は地元を愛していないのだ。なのでふるさと納税肯定派も否定派もおかしな事は言っていない。単に○○党に票を入れるか□□党を支持するかの違いみたいなものだ。

◆ ふるさと納税をどこの自治体にするかはポータルサイトを見るのだろうが、このポータルサイトに自治体が払う金は馬鹿には出来ない。まあ自由競争だから仕方ない部分もあるが、国がとりまとめて各自治体のページを作れば済むことなんだけど。もっとも国にやらせると、簡単なサイトの運営だけで年間1億円もの予算を食ってしまう。

◆ 横浜市は住民税の他に独自の課税を行っている。税収減が多いのはこうした課税強化への反発ではないだろうか。ふるさと納税で自治体に不満を伝えられるとすれば、これも又一つの方法である。

◆ 一方で地方自治体の多くはふるさと納税によって収益というか税収を増やしている。静岡県でもニュースになり、各自治体共にふるさと納税で沢山稼げるように頑張るみたいな、競争意識を持って返礼品を熟考すると自治体はコメントを出したりする。

◆ 地元の名産品に人気がなければ、人気のあるものを地元で作ってしまうみたいな過熱ぶりもあるが、それはそれで産業が発展すれば良いことなのだ。例えばアイスクリームに人気が出たとして、県内で摂れた牛乳の加工所を官民一体となって作っていくとか、何らかの優遇措置を執って誘致するとか、こうした事が地場産業発展のトリガになるかも知れないではないか。

◆ 物品ではなくサービスを返礼品にするところもある。伊豆市だとクラフトビールだとかわさび、温泉宿泊券、天然水などがある。まあわさびは定番中の定番ではあるが、今ひとつぱっとしない感じもするなぁ。他にはミニFM局で自分の番組が持てるとか、食べ物だと椎茸もあったか、あとは干物とかね。

◆ 海産物は人気が高いそうなのだが、干物はねぇ、何か地味である。これがカニとかウニとかいくらとなると見栄えも違ってくる。他には牛肉も人気だそうで、浜名湖あたりだったらウナギがあるかな。伊豆には伊豆牛という牛がいるらしいのだが、これもマイナーだなぁ。

◆ こう考えるとブランド牛とか有名な果実とか、それを使った加工品を持っているところは強い。米も人気があるのだが、ふるさと納税で貰うとなると特別感に乏しくなってしまう。割高(ふるさと納税だから)だけれど特別なんだよという、お金を払った側に何かを感じさせるものが必要だ。なのでどこでも買える実用品よりは、ちょっとスペシャルな感じのする食品が欲しくなるのは当たり前かも。


日本は古いのか?(3/18)
◆ 中国人観光客から見た日本とは、20年或いは30年前そのままの古い施設しかない街だそうだ。急速な経済発展によって作られた中国の街は、近代的かつ合理的で便利に作られている。一方で日本は新規の開発は余り行われておらず、確かに20年前とか30年前の設備が使われている。

◆ 非都市圏の観光地であれば古さは気にならないのかも知れないが、都市全体の構造だとか構成だとか人の流れや交通など、近代都市的中国と比較すると非合理的なところは沢山ある。中国人観光客は、現在の東京は古びた米国の都市と同じようだと語った。

◆ 米国と日本で仕事をしている人は「東京は変わらないなぁ」という。何年かぶりに来た東京は以前の面影のままだと。日本人にしてみればそれが普通な気もするのだが、経済だとか環境がどんどん変化する国や都市では、新しいビルが出来たり交通機関が変わったりと変化がある訳だ。

◆ 確かに日本に於いても鉄道の路線が延長されたり、新しい地下鉄が出来たり、道路が開通したり、高層ビルが増えていった時期があった。しかし平成不況突入後は変化が相当緩やかになった。勿論全く変化していないと言う事は無くて、渋谷が変わったとか恵比寿が変わったとかはある。ただ東京全体が大変化を起こした訳ではないのは事実だ。

◆ 首都高速地下化計画なんてのもあったが、出来上がった街を変えるのは大変だ。横浜駅の工事など、永遠に終わらないなどと言われる。実際には一つの工事ごとに区切りは付けられるのだが、例えば今年からは又新たな工事が始まる予定で、道路を何度も掘ったり埋めたりしているようなものだ。

◆ 横浜駅の周辺だけでも先の見えない工事になるのだから、東京全体を再構成するのは大変だ。それでも横浜駅の工事の数十倍の規模があったと思われる渋谷の方がスピーディに終わったのだから、やろうと思うのか思わないのか、工事主体がどこなのかによっても大きく違ってくる。

◆ 経済が好転すれば再開発などが行われるようになる。新横浜駅周辺がそうであったように、好景気になると一面畑だったところに街が出来る。新横浜の場合は開発途中でバブル崩壊となり、工事途中のまま放置されたビルがあちこちにあった。バブル期にはビルを担保に別のビルを買い、そのビルの支払い途中にもそれを担保に別のビルを又買うみたいな事が行われていた。なので、担保価値が失われるとドミノ倒しのように全てが駄目になる。

◆ その後不良債権の整理が進み、権利関係が整理され、未完成のビルは完成に向けて工事が進むか取り壊されるかに別れた。取り壊されるのは、不景気になれば貸しビルなど価値がなくなってしまうからだ。実際バブルの頃には凄く高かった坪単価が、バブル崩壊後には1/10以下の価格になったそうだ。

◆ 景気の良い頃には家賃は契約更新ごとに値上げされた。2年ごとに10%とか20%とか家賃が上がっていく。住宅の家賃も更新ごとに値上げされるのが普通という訳でもないが、又上がるのか、くらいの気持ちで許容していたように思う。こうして値上げされ高値安定した家賃では借りる人がいなくなり、徐々に家賃相場が下がっていく。

◆ 家賃が下がっていくと言う事はビルの償却が進まない事になり、新規の開発は行われなくなる。景気が好転してしばらくすると、将来の家賃収入に期待が出来るようになってビルが増え始める。コロナ前の東京の一部で賃貸物件の家賃が上がり始めていたように。しかしこれもコロナウイルス蔓延によって、家賃相場が下がってしまった。


ロードマップ(3/17)
◆ 進捗工程表ではなく道路地図の話である。カーナビがない頃は全国道路地図なんて本を見ながら出かけたものだ。東京周辺や大阪周辺などは、より分解能の高い地図が売られていた。紙の地図は拡大鏡で見ても分解能が上がる訳ではないので、より詳細な地図を見たければ詳細地図を買わなければいけない。

◆ 紙の地図の最大の欠点は、自分の位置が分からない事だ。迷子になって地図を見たところで、そもそも迷子なのだから自分がどこにいるのかが分からない。車で移動していたならば、国道や県道の表示だとか行き先表示板を見つけなければいけない。まあ道路の形状で予想が付く場合もあるが、そもそも自分がどの方角に向かって進んでいるのかも分からない。

◆ 吸盤の付いた方位磁石なども売られていたが、自動車が磁化していたり磁気シールドになったりして正しい方角が分からない。東京西部であれば家のアンテナの向きは全部(昔は)東京タワー方向なので、向こうが東だなと分かる。船乗りのように星座を見て方向を、なんて知識も無かったし東京近郊では星も満足に見えないか。

◆ 自分の位置が分からなくなるのはカレンダーも同様だ。小学生の頃だったか、何故カレンダーというものが役に立つのか理解が出来なかった。むしろ日めくりの方が合理的で、めくる事を忘れない限り正しい日にちを示してくれる。単に数字と曜日がかかれただけのカレンダーは、今が何日かを知っていないと使えない。

◆ クラウンだったかソアラだったか、カセットテープに記録された高速道路図みたいなものを、車両のTVに映す仕組みがあった。解像度はQVGA位ではなかったかと思う。デフォルメされた道路図は地下鉄路線図のように見えた。首都高速か何かの全体の感じは分からなくもなかったが、そこに文字を表示するほどの解像度はなかった。

◆ カーナビだって初期の頃はQVGA解像度位で、それがVGAになると高解像度は凄いなぁと思ったものだった。QVGA解像度ですらスクロールは全くスムーズとは言えないもので、のそのそゆらゆらと画面を書き換えていた。検索にしたって瞬時にそれが出る訳ではないし、オートルートなど何十秒もかかったのである。

◆ それでも自分の位置が分かる仕組みは凄く便利だった。パイオニアだったか、最初にカーナビを作った頃はGPS衛星が少なくてナビが使えない時間があった。これが二十数年前の話なのだから、この間の技術の進歩はものすごいものがある。一方で日本の経済は失われた30年と言われるほど悪い時代だったのだけど。

◆ GPSカーナビの測位精度も、処理能力の向上や衛星数の増加により改善された。当初のカーナビは20m位の精度があれば良い方で、マップマッチングで自位置と異なる道路にマッピングされるなんて事も珍しくはなかった。それでも私としては紙の地図より何倍も、何十倍もありがたいものだと思った。

◆ 紙の地図は毎年新版が発行されるので、毎年とは言わないが新しいものに買い換える。所が当時のカーナビは地図は更新されなかった。新しい地図が欲しければ新しいモデルに買い換えてねみたいな感じで、カーナビ全盛期には毎年と言わず半年位経つと新たな機能を搭載した新製品が出てくる、みたいな感じだった。

◆ このあたりはオーディオも同様で、メーカ純正のショボいオーディオから、CDチェンジャやグラフィックイコライザの付いた、今で言うところのゲーミング何ちゃらみたいな派手なイルミネーション満載のシステムに入れ替えたのだった。


郵便料金値上げ(3/16)
◆ 郵便料金の値上げは30年ぶりだそうだ。そんなに据え置かれていたっけ?と思ったら消費税率が上がった事による価格改定があったのだ。郵便料金と共にサービスは昨年から悪化している。本来は翌日配達が可能な地域でも、速達との差を付けるためにあえて翌日配達は行わなくなっている。さらに土曜と日曜は配達が行われないので、木曜に出したはがきや封書が届くのは4日後の月曜日になる。

◆ 民間運送業者(JPも民営化されているが)が土日も休まず配達しているのと異なるのは、郵政は昔から組合が強かった事もあるだろう。仕分け箱に入れようとした瞬間に5時のチャイムが鳴れば、それを仕分け箱に入れずに元の箱に戻して業務を終わるのがスタンダードだったからだ。

◆ このあたりが許認可ビジネスそのものであり、郵便法によって守られている事業の強みだ。今年には封書が110円になるという。全国一律料金なので金額的には妥当かなと思う。宅配業者のアルバイトでは配達1件で100円位の歩合になる業者が多いので、実質コストが半分だとしても100円位取らないと儲けが出ない。

◆ 郵便量は年々減少しているので、スケールメリットが出にくい面もある。辺鄙な場所に1通だけ郵便を届けても、その道中で100通の郵便を配達しても、コストが100倍になる訳ではない。今後は更に郵便物は減少するはずで、郵便業務それ自体のあり方が変わってくるのかも知れない。

◆ 親書裁判を繰り広げた事もあったよねと、近未来には民間業者が全ての配送を行う時代が来るのかも。或いは集合住宅の自動配達と自動仕分けみたいな、その集合住宅宛の手紙を箱に放り込めば後は自動で住居のポストまで運んでくれるとか。

◆ 宅配の衰退は郵便だけではなく新聞でも同じだ。購読者数の減少は配達コストに影響するし、印刷コストにも影響する。ペーパレスの時代と言われて久しいが、新聞紙の年間消費量は世界で1千万トン以上、最大の消費国は日本なのだそうだ。古新聞は古紙として再生され、多くは輸出されている。家庭あたりの年間新聞・ちらし廃棄量は120kgだそうなので、これも結構な量である。

◆ 一方で荷物の配達量は年々増加している。実店舗から通販へのシフトが続いているためで、宅配料金の低廉化も必要になってくる。ヤマト運輸の60サイズの送料は近県で940円だったかな。これが大量発送社のAmazonあたりだと300円台位ではないだろうか。一時期ヤマトは余りの収益率の悪さにAmazon配送から手を引いたのだが、スケールメリットが確保出来なくなり、再度契約した。

◆ このあたりが難しいところで、値上げによって他社に仕事が行ってしまう事で、それ以外の物流コストが上がるという事態になる。郵便もまさに同じ事が起きていて、身近なところでは年賀状の発送枚数減少がある。ウチではかなり以前から年賀状は出していない。余り縁のない人にはそもそも年賀状を出さない(余り縁が無いからせめて年賀状だけは出すという人もいる)し、身近な人はメールや挨拶で済ませてしまう。

◆ 年賀状は日本の旧き良き習慣なのかも知れないし、新年の挨拶状を出すと今年も終わりだなと言う気になったのも、昔の事だとは言い切れないがそんな感じもする。封書で送らなくてはならないものはそう多くはなく、役所関係の書類だとか契約書や保険証書などが主だろうか。民間企業では配達保証のあるレターパックが使われる事も多いし、そもそも電子書類で完結するものも増えた。


八丈島のキョン(3/15)
◆ 八丈島のキョンは聞いた事があったが、まさか実在する動物だったとは。八丈島のキョンは1974年〜1981年にわたって週刊漫画誌に連載されていた、ガキデカに登場するのだそうだ。その漫画自体は知らなくても、八丈島のキョンは大いに有名になったと言われる。

◆ キョンは日本に生息しない動物で、それが輸入されて八丈島で飼われていた訳だ。八丈島には動物園はないが、八丈植物公園で飼育されていたらしい。最近では千葉県内でもキョンが繁殖しているという。このキョンは八丈島から泳いできた訳ではなく、倒産した行川アイランドから脱走した固体が増えたのだそうだ。

◆ 大島もキョンだらけになりつつある。これも大島公園で飼育されていたものが逃げ出して自然繁殖したもので、東京都では駆除を行っているそうだ。どうやら1970年代にはキョンブームが起きたのか?大島でも八丈島でも千葉県でもでキョンが飼育され、そして逃げ出した。

◆ 大島では既にキョンの数が住民数を上回っているそうだ。千葉県では房総半島南部に生息していると言われるのだが、その北端は徐々に上がってきているという。千葉県では分布拡大防止ラインを設けているが、既にこれは破られていると見る向きもある。各地には罠が仕掛けられるなどしていて、40基の罠には動物が罠に入るとハンターに通知が行く仕掛けになっているそうだ。

◆ キョンは鹿のような動物で繁殖力が強く、10年で生息数が2倍になったという。2006年には1万頭にも満たなかったのに、2022年の調査による千葉県内のキョンは8万頭弱とされる。キョンに県境がある訳ではなく、現在では茨城県でもキョンの目撃情報が増えている。

◆ キョンは食べる事の出来る移動物で、台湾では高級食材として利用されているそうだ。日本でもキョン料理を出す店はあり、こうした食用も含めて年間8千頭以上が捕獲されているそうだ。ただ食用とするための加工コストなどを考えると高価な肉であり、100gあたり2千円近いというのだから高級牛肉以上だ。安い部位もあるそうなのだが、味を求めようとすれば100g/千円が最低ラインだとか。

◆ 伊豆半島の鹿の話は何度も書いているが、今や人口よりも鹿の数の方が多い。鹿の群れの中で人間が集落を作っているみたいなものだ。キョンが増え続ければやがては千葉の山間部はキョンだらけになる。

◆ 鹿にしてもキョンにしても天敵がいないのでどんどん増える。鹿はオオカミの絶滅後に増えたと言われ、その後野良犬の減少なども鹿の繁殖にはプラスに働いたのだろう。鹿やキョンは農作物を食べてしまうので、害獣と言う事になる。

◆ 千葉のキョンは徐々に人間になれて、追い払おうとしてもうまく行かないそうだ。このあたりの鹿も余程近づけば逃げていくが、車で近づいた位ではどいてくれない。鹿にはダニが付いているので余り接近したくないのだが、触れるほど近寄らないと逃げないのだ。これは人間を敵として認識していないからだろう。

◆ メスの鹿はおとなしいが、オスの鹿が向かってくると危険だ。角で突き刺されたりすると内臓損傷など大きな怪我を負う場合がある。鹿のジャンプ力は強烈なので、蹴られたら危ない。何しろ人間がロープに沿って上るような急峻な斜面を、ピョンピョンと跳ねながら上がって行ってしまうのだ。


割高な車(3/14)
◆ 軽自動車が高くなったと言われる。フルオプションだと、車によっては250万円を超えるのではないだろうか。元々軽自動車は割高で、限られた車体寸法の中で大きな居室を得るために様々な工夫がされている。これだけならお金はかからないのだが、その上で衝突安全性を確保しなければならない。

◆ 衝突安全性を確保しながらタイヤをボディーの四隅に追いやろうとすれば、少ないクラッシャブルゾーンで有効に衝撃を吸収しなければならない。そのためにはサスペンションアームの強度を高めたり、ボディの強度の適切化を行う必要があり、コストが嵩んでしまう。

◆ もう一つは国内に特化した自動車である事だ。ほぼ輸出が出来ないので販売台数が限られ、量産効果が出ないので価格が上がってしまう。機構に金がかかるから原価が上がるのは仕方が無いが、販売台数が少ないから価格が上がるというのは損な感じがする。

◆ これと同じ事はワンボックスカーにも言える。ワンボックスカーの市場は日本と中国位で、その中国では中国のメーカが日本車以上に外観のエグい、オラオラ車を発売している。ワンボックスブームの時は国内での販売量が多かったので良かったが、ブームが去ると販売量は激減し、割高な車になった。

◆ 元々や商用バンの改造から始まった(オデッセイは乗用車がベース)ので、プレス型などに余り金がかからず、原価の安い車だった。しかし装備を充実させるなどで高級感をアピールするようになり、さらにはブームの終焉によって売価は上がっていく。

◆ トヨタはシャーシの共通化などで原価低減を狙い、商用車としての販売強化で台数確保を目指すのだが、それでも国内販売量だけではどうにもならない。頼みの綱だった中国市場も、中国産の車とトヨタ車の比較記事などで溢れ、中国メーカ車の方が(サイズが)大きいとか、6気筒エンジンが載っているとか、EVモデルがあるとかで勝っているとする。

◆ Xでも中国版アルファードの方がオラオラグリルで格好良いみたいな投稿があった。しかし中国車が売れているのは中国国内であり、その点で日本と変わらないではないかとなる。しかし日本と中国では国内のマーケットの大きさが全く違う。スマートフォンでも同様で、中国メーカがスマートフォンを発売すれば1億台は売れてしまうと言うのだから凄いではないか。何しろ人口が日本の14倍位ある。

◆ こうしたマーケットの大きさが量産効果を出してコストを下げる。未だに安かろう悪かろう製品が多いのは事実だが、10年前に比較すれば相当マトモになった。日本の軽自動車を中国で作ったらいくらになるのかみたいな記事で、中国メーカは80万円で売る車が出来ると言っていた。もっとも車の形は似ているだろうが、衝突安全性などは中国規格だろう。日本の軽自動車の衝突安全性と同様の車が中国メーカに作れたとすれば、そうそう安くはならない筈だ。

◆ 現状では安全性などの点で中国メーカの自動車は未だ世界のレベルに並んでいない。しかし10年後とか20年後はどうなるだろうか。トヨタが衰退して中国資本になってしまうなんて事は考えにくいが、イギリスの自動車メーカの現状を見れば若干心配な部分もある。

◆ 自動車本体以外では、スタッドレスタイヤは日本国内が主要マーケットになる、海外ではオールシーズンタイヤなどを使う例が多く、冬専用タイヤは余り売れないらしい。これは人口の集中が温暖な地域に集中しているから、とも言えそうだけど。


コバックその後(3/13)
◆ コバック大仁店との話で、ホームページに書かれていることと実際に行っているサービスや価格が異なるのは、消費者庁案件じゃないですかねと言ったら、それだけは勘弁してくださいという。

◆ だったら本部にクレーム入れてあげますよ、フランチャイジー側としても困っているわけでしょと言うと、まあそれならばみたいな感じだったというのが前回までの話である。

◆ 問い合わせフォームから店舗名を書かずに問い合わせをしてみた。本部からの返事はすぐに来て、最終的価格決定権はフランチャイジー側にあるのは事実だけれど、ホームページ記載の価格や条件があくまでも基準となるもので、その解釈を変えるのは指導に値するとの返事だった。

◆ 他社の見積もりより安くすることに特別な条件はなく、ホームページに書かれていることが全てだという。これを実施するのは基本であって、店舗独自の条件を付けることは認めていないそうだ。ただ様々な状態(車両整備だとか代車だとか洗車だとかその他付帯サービス諸々)に関しては、本部からは指導していないとのことだった。

◆ こうした部分を店舗側は分かっている筈なのだが、解釈の違いがないわけでもなく、それは早急に改善すべき問題であると認識しているようだ。確かに勝手に料金変更されたら本部側としては困ってしまうわけで、下手をすればビッグモーターと同じような問題にだってなってしまう。

◆ 本部は指導をする必要があるので店舗名を教えて欲しいと言ってきたので、教えることにした。マネージャからは恨まれそうだが、本部に問い合わせることは話してあるし、良いかな。

◆ このフランチャイジーはちょっと問題があって、プロペラシャフト事件も起こしている。プロペラシャフトのブーツが破れていてダメだと言われたので交換し、古いものをチェックしたら全く異常がなかった。まさか自分でプロペラシャフトの点検をするとは思っていなかったんだろうな。私としては整備士が駄目だというのだから駄目なのだろうと思って、新たに買ってしまったではないか。車検代より高い金を払って。

◆ その整備士は既に在籍していないという話だった。その当時は未だビッグモーター事件は公になっていなかったが、こういう所で小銭を稼ぐのは普通のことなのかなと思ったりもした。車検で必要な整備だと言えば金を出す人が多いことから、昔々のヤナセなどではどうやって整備代を100万円の桁に乗せるか苦労した、なんて話も聞いたことがある。

◆ 勿論今はそんなことは出来ないし、メーカ保証が付いているので滅多なことでは部品交換が出来ない。予防整備だと言ったってバッテリーを替える位だが、それでも環境問題云々であまり短期間で替えると文句が来るとか何とか。ディーラの整備状況もメーカに管理されているのが現状と言う事だ。

◆ コバックに行ったらマネージャと社長が、本部の認識と違っていましたと謝りに来た。見積もりを1,700円引きで作り直すと言うから、たいした差額ではないから今のままで良いですよと、そのままにした。他店の見積書は渡してきた。たぶんこれで本部から差額が補填される思うので、多少は儲かるだろう。


新しい会社を作る?(3/12)
◆ ZOZO前社長の前澤氏が新たなビジネスを考えているのだとか。前澤氏はMZDAOというグループを作り、月額500円(だったかな)の会費で100万人を集めるとか集めたとか。これでも結構な収益になっている筈だが、新会社を作って上場させる計画を以前Xに書いていた。

◆ MZDAO自体が会社を作って上場させ、利益を配分するのではなかったのか?MZDAO自身は以前にも書いたように、前澤氏が投資した企業の製品を(有料会員が買って)応援する役割になっている感じだ。前澤氏が投資した会社が上場して投資額が数百倍〜数千倍になれば、MZDAOの有料会員にも幾ばくかの配当が行われると言う事だ。

◆ 営業的なというか何というか、提携した自動車保険代理店経由で保険に入るとポイントが貰えるような事もあるらしい。この保険代理店はIT系開発会社とも書かれているのだが、現在は保険代理店らしい。資産運用のコンサルタントみたいな事も書かれている。何か行動がちっぽけ化している感じがするなぁ。

◆ 元有料会員の記事によると、有料会員数はどんどん減少していて、現時点では10万人ちょっとだとか。それでも月間5千万円が、ほぼ何もする事なく入ってくるのだから事業としては悪くない。既存会員の離脱防止と会員の募集は行っているようではあるが、何しろ有料会員のクローズドグループなので情報が少なく、新規入会の獲得につながらない。

◆ そこで先細りのMZDAOよりは新たな投資話を持ちかけた方が面白そうだと考えたのか、新規事業を立ち上げてその会社を上場させて儲けるという計画だ。資金は一般人から集めるようで、新規事業会社の株を買わないかと勧める。前澤氏は未公開株と表現していて、確かに公開されていないのだから未公開株に違いはないが、新規事業への投資である。投資の場合は貸し付けとは違って事業に失敗すれば投資額は戻ってこない。

◆ しかしXにいる人たちは結構乗せられてしまう感じで、ZOZOのようになるのなら大きな儲けになるから期待するとか、俺にも売って欲しいと数百のコメントが付いた。一方でMZDAOはどうなったのかとか、怪しさしか感じないという、ごく普通の意見も書き込まれた。

◆ 今は前澤氏の求心力も落ちているだろうが、仮に10万人から10万円を集めれば100億円が得られる訳で、当面は金に困らない。その集めた金で事業を行った方が得か?それとも計画倒産に持ち込んだ方が得か、経営者は頭を悩ませる訳だ。或いは投資会社にして関連企業にカネを流してしまう方法もある。MZDAO的な手法を使えば何かうまく行きそうな気がするんだよねと思っているかも知れない。

◆ 勿論上場して株価が上がる企業にする事も不可能ではないが、もしそれが出来るのであればMZDAOで行っていたのではないだろうか。会社を作る事は簡単にできるが、ヒット商品を生み出す事は難しい。だからこそZOZOが高値で売れた訳で、そのZOZOにしても売り切らなければならない事情があった。

◆ ZOZOの成功が運によるものなら次はないかも知れないが、努力による結果であるとすれば希望はある。前澤氏は49歳になるのかな。年齢と共に知識と経験は増大するが勇気と行動力と持久力は減少する。孫さん的に投資会社にするのも方法だとは思う。これだと実業と違って、賭に勝てば良い。そうそう、孫さんもかなり小柄な人(160cm)だが前澤氏(163cm)も小柄な方だ。小柄な人は商才があるとか?いや2例だけだけど。


白タクは中国系?(3/11)
◆ 昨年末にかけて白タクに関する記事が出ていた。最初は11月か12月初旬だと思ったが、ブッキングドットコムが中国系の白タク会社の利用を斡旋していたというもの。白タク会社は中国人などを使っていて、その中国人はあくまでも「友達に頼まれて送り迎えをしている」と話すそうだ。

◆ これに続いてKlookも白タクの斡旋を行っていることが書かれた。Klook自体は白タク斡旋を否定していたそうだが、メディアが証拠を掴んだ。いずれもスマートフォンのアプリやWebから手続きや支払いが完結するように出来ていて、取り締まりのしにくい仕組みだという。

◆ 日本人による白タクグループも暗躍していて、これもWebによる支払いなどを原則とすることでドライバーに対する支払いが発生しないことから「友人を迎えに来ただけ」と言い逃れを許してしまう。こうした白タクグループは一昨年位から問題視され、一部報道もされている。

◆ ライドシェアの解禁がどうなるのかという問題もあるが、現状の闇営業では安全性が保証されない。旅客側は大手の旅行会社が手配してくれたのだから大丈夫だろうと利用する。しかし実際にはウーバーイーツの配達員のようなもので、事故や事件が起きたとしても何も保証はしてくれない。

◆ このあたりは売春防止法と同じようなもので、捕まえてからの立証が難しい場合があり警察も見ないふりをしているところもある。管理されたライドシェアが良いのか?白タクを許す現状を我慢するのかという議論は極端ではあるが、利用者側もこのあたりは認識しておく必要がある。

◆ 白タク斡旋をすっぱ抜いたメディアは、ライドシェアが解禁されると混乱が加速すると書いていた。現状でも違法状態であるのだから、合法となれば更に悪質度が増すのではないかという事だ。ウーバーイーツ配達員による事件も起きている訳で、白タクのドライバーが強盗に変身しない保証はない。

◆ 海外で白タク的な怪しげタクシーに乗るのと同じ位、日本でも注意しなければならない時代が来るのだろうか。外国人労働者の輸入や海外留学生特典などの強化で、外国人は増えてくる。こういう言い方はアレだが、そもそも日本に働きに来るのだから日本より経済状態の悪い国の人が多い。日本の経済だって先進諸国からは大きく遅れているので、更に経済状態の悪い国の人たちが働きに来る。

◆ 埼玉県南部はクルドタウンと化していて、先住民族である日本人とのトラブルも起きている。こうした事が全国各地で発生する可能性がある。これは外国人が悪いとは一概には言えなくて、そもそも日本とは文化の違う国の人たちなのだから、常識そのものが違っている。そして日本人はそうした異国の文化に慣れていない。

◆ IT化の流れに法が追いついていないとはよく言われた事だが、外国人を増やすのであれば環境整備だとか法整備も必要になる。ライドシェアに関しては事故時の問題が大きくなる訳だから、より厳正な管理が必要になる。登録制にしたところで登録証が偽造されたらどうするのかとか、登録した車両やドライバーが入れ替わっていて分かるのかなどの問題もある。

◆ それこそ車検切れに車や盗難車で白タク営業をしていたとしても、現状でそれを捕まえるのは大変だ。空港や駅周辺などタクシー乗り場にNシステムでも配備するなど、現在の技術を持ってすれば可能な事はある。ドライバーの顔認証だって道路上のカメラから可能なはずだ。


車検の時期になった(3/10)
◆ 今年は車検である。車検はコバックに持って行っているが、最初は9,500円だったのに今は14,500円(実際には異なる)まで上がっている。車検費用が14,500円という事は、自賠責手数料との合計で約2万円が粗利だ。ブレーキなどは分解点検があるので工数はかかっているわけで、作業時間的には車検点検全てで30分くらいを要している。果たして儲かるのかどうなのか。

◆ コバックのページを見ると「コバックの車検低価格保証システム!」が目にとまる。他社の見積もりを持ってくると、その見積額より1割安くやるよと言うことで、注意書きもある。実は他の自動車屋の見積もりを持っていて、整備費が12,000円だったのだ。ホームページのどこをどう見てもこれに該当するので、大仁(おおひと:地名)のコバックに話してみた。するとテクノ車検(公称14,500円のもの)には適用されないという。

◆ 適用されないなんてホームページには書かれていないよと言うと、ホームページには書いていないけれど見積書の裏には書かれているという。そんなの、ソフトバンクよりインチキじゃないかと言ったが、価格設定自体はフランチャイジー側に任されているのだとか。

◆ で、14,500円の話になるわけだが、大仁店では14,500円ではなく13,800円だと言っていたかな。そもそも料金表示そのものだって違うのだ。いい加減にも程があるだろう。別に多少高かろうが安かろうがたいして気にはならないが、間違ったことを表示しているのは問題である。

◆ 価格やサービスの表示というのは重要であり、なので特商法などでも規定がある。ソフトバンクや楽天だって、拡大しても読めないような小さな字で注釈を書いている。ベクタフォントだったら拡大したら読めるだろうが、ビットマップでもこれをやるのが悪質だ。

◆ しかし考えようによっては、注釈があるだけマシである。何も書いていないので、それを信じて店舗に聞いたら適用外ですよと言うのはダメだ。今回の経緯はホームページから車検の予約をしようと思い、フォームから問い合わせをした。返事はメールでと書いたが電話がかかってきた。(これはいつものこと)メールでと書きましたよねと言うと、気づきませんでした(いつもの事)という。

◆ ホームページにこんな割引(低価格保証システム)が出来たみたいに書かれているのですがと言うと、見積書を持ってきて貰えば価格調整しますとの返事だった。しかしすぐに別の人(たぶんマネージャ)から電話がかかってきて、それは適用外だと話された。ホームページのどこをみても適用外だとは書かれていないよと言うと、ホームページには書かれていないと思いますという。だったら消費者庁案件じゃないですかと言ったら、それは勘弁してくれと。

◆ なら本部に聞くよ、あなたの話が本当ならフランチャイジーは被害者なんだから、本部は姿勢を改める必要があるでしょと。マネージャ氏の言う事には、実質的価格決定はフランチャイジーに任されているが、本部は頻繁にキャンペーンとか割引をやるので適応できないみたいな事を言う。

◆ 本部の問い合わせフォームで、店舗名は伏せて事情を聞くことにした。店舗の言う事が本当なら、本部は店舗との連絡や連係を改める必要があるし、そんなの知らないよと言われたら消費者庁だ。で、メールを送信したのだが、エラーになるじゃないか!でもメールは送信されているようで、問い合わせ受付のメールは来た。


高速な乗り物(3/9)
◆ コンコルドは1975年に就航し、不幸な事故により2003年に運航が停止された。コンコルドは高度20kmをマッハ2を超える速度で巡航出来る。時間を金で買うことの出来る航空機だったのだが、燃費の悪さや整備コストなど運航経費がかかりすぎた。それでも最大16機が商用運航された。

◆ コンコルドに乗った知人がいたが、水平飛行時にも機首が上がっているように感じたという。窓が小さく狭苦しい感じだったそうだ。メカニズムも凝ったもので、商用航空機としては初めてフライバイワイヤを使ったと言われる。ドループノーズ(機首先端部分が可動)も、おそらくはコンコルドが最初で最後ではなかっただろうか。

◆ 高速移動は夢でもある。遠く離れた場所に行くには時間がかかるが、その時間を短縮することによって様々なメリットがある。東海道新幹線が開業した時に、夢の超特急などと呼ばれた。これは世界初の高速鉄道であり、1964年に開業した。開業当時の速度は200km/hだったのかな。N700系では東海道新幹線で285km/h、山陽新幹線では300km/hでの営業運転だそうだ。120km/hからの急減速では毎秒3.64km/hの減速度だそうだ。

◆ 2027年の開業は不可能と言われているリニア新幹線は最高設計速度505km/hで、東京と大阪間を1時間で結ぶ計画だ。JR東海は運賃をかなり安めに見積もっていて、東海道新幹線の千円増し(東京-大阪)、700円増し(東京-名古屋)だと言っている。しかし使用電力量や輸送旅客の少なさからすれば、この価格には無理がある。

◆ 欧州では高速鉄道はエネルギの無駄だと言われ始めていて、時間があるなら低速鉄道に乗りましょうみたいな動きがある。とは言っても運賃がそう変わらないのなら速いものに乗りたい。JRの場合は新幹線整備に伴って特急列車などを廃止するので、現実的には新幹線に乗る以外にはなくなる。

◆ 東京-大阪間だと新幹線でも良いかなと思うが、九州となるとかなりの長旅だ。福岡までだと格安航空で2時間前後、運賃は6千円台から1万円位、新幹線だと約5時間かかり2.4万円ほどになる。航空機は乗り降りに時間がかかるので実質的旅客時間は長くなるのだが、余程のことがない限りは航空機を使うだろう。

◆ 交通手段を選ぶには料金と時間のバランスになり、リニア新幹線は既存の新幹線と航空機の中間位の速度だ。格安航空だと東京-大阪が5千円前後と新幹線の1/3の価格である。それでも旅客時間2.5時間だったら手軽な新幹線を使うかなぁ。仕事では大抵は航空機を使っていたので、まあ時間の使い方にもよる。

◆ 日本から米国に行くとなると現実的には航空機になるが、これが時間がかかる。それこそコンコルドにでも乗っていきたい気持ちである。旅客時間とはその絶対時間が重要ではないだろうか。欧州に行く時など昼だか夜だか分からない(北回り)ので、飽きるなんてものじゃない。

◆ 逆に旅客時間が1時間とか2時間だと、余り交通手段自体を気にしないかも。東海道本線で熱海から東京まで行くと1時間45分ほどかかる。新幹線だと40分位だったかな。確かに新幹線は速くて快適なのだが、料金ほどの差があるかと言われると何とも。

◆ リニア新幹線は川勝知事の強固な反対によって、静岡県内のトンネル工事が進んでいない。確かに環境を守ることや河川の水量を確保することは重要なのだが、川勝知事の場合は反対のための反対的なところが多々見られるので反感を買う。


小型アンテナの難しさ(3/8)
◆ スマートフォンなど多周波数を扱う機器のアンテナ設計は難しい。共振していれば良いというものでもなく、輻射効率も上げなければいけない。現状のスマートフォンでは筐体の一部をアンテナとして使う方法などもあるが、マッチングセクションなどでの損失も無視出来ない。

◆ WiFi機器でも同様だが、筐体の大きなAPでは比較的制限が少ない。内蔵型と外部アンテナを持ったものがあり、一般的には外部アンテナを利用したものの方がアンテナ性能を上げやすい。一方でケーブルやコネクタによる損失があるため、一時期NECは内蔵アンテナの方が効率的だと言っていた。

◆ アンテナ形状は様々だがダイポール系は小型化したり誘電体や金属部品が近接するとインピーダンスが下がる。そこでマッチングセクションを付ける訳で、古くは携帯電話でよく使われた逆F型がある。最近では給電エレメントとは別に無給電エレメントを設けたものなどが使われる。

◆ ループ系のアンテナは誘電体を近づけるとインピーダンスが上がる。ループアンテナは小型化しても輻射効率が落ちにくいのだが、そもそもアンテナが大きくなりがちだ。ここで言うループアンテナとは磁界アンテナではなく電界アンテナである。

◆ 15年位前になるが小型機器用のアンテナを設計した。プリント基板の大きさからノンラジアル型が使いにくく、半波長のダイポールに近い構造にした。近接する筐体の影響を避けるためにエレメントを2本にして、エレメント間の距離やエレメントの長さを調整し、両方のエレメントに給電する位相差を変えながら、いくつかのアンテナを作った。

◆ アンテナの測定は結構大変で指向性や輻射効率を測るには(外部に委託して)数万円かかる。電波暗室を持っているところであれば測定し放題なのだが、そうでない場合は電波暗室や測定器を借りなければならない。アンテナ単体での試験や筐体に入れた場合の試験など、相当なお金と時間がかかった。

◆ 2組のエレメント間を離した方が良いのだが、筐体サイズの関係で好きに作れる訳ではなく、λ/15位の距離になった。このアンテナ設計時はボディエフェクトとかハンドエフェクトの試験は行わなかったのだが、ダミーヘッド(ハンド)などを使ったテストではより大変になる。

◆ これと同じようなサブエレメントへの給電を行う部品をムラタが作っている。無給電エレメントによる輻射効率の向上と広帯域化を、給電エレメントにすることで改善しようとするものだ。デバイス自体の挿入損失が0.1dB〜0.35dBとなっている。

◆ 小型のアンテナは大きなアンテナよりも必ず性能が悪化する。楽天に700MHz対が割り当てられた時に三木谷氏は、楽天の使っているアンテナは効率が高い、大きければ良いというものではないと言っていた。しかしこれは誤りで、アンテナは大きいほど良いのである。

◆ 大きい方が良いが、小型化した時にいかに性能低下を少なくするかは重要だ。基地局のように性能をあげたい場合はアンテナを大きくする。わざわざ小型で効率の悪いアンテナを付ける理由がないからだ。

◆ 小型化が進んだ例としてGPSのアンテナがある。誘電体のパッチアンテナから始まり、簡易的には基板上にアンテナパターンを作ったものもある。アンテナゲインは当然落ちるので、LNAが頑張るしかない。それでも感度があまり高くはならず、GPS感度の差、測位精度の差となって機器の性能に影響する。


コロナ倒産(3/7)
◆ コロナ倒産が増えているという記事で、なんで今頃コロナなのかと思ったら、会社が従業員から預かった税金相当額を納付出来ずに倒産するそうだ。これにはコロナ関連の融資だとか猶予が関係している。例えば社会保険料に関しては、3年の納付猶予が与えられた。猶予されているので支払い義務が一時的になくなっている訳だが、猶予期間が過ぎれば納付しなければならない。

◆ 無担保無保証での貸し付けもあった。これも貰ったお金ではないので返却しなければいけない。ただ悪い奴らは最初から返済しようと考えずに融資を受け、会社を潰してどこかに逃げてしまう。元々逃げるつもりでいるのだから、足が付かないようにしている。

◆ 一方で善良な企業はコロナが開けて景気が良くなったら返済しようとして頑張る。しかし頑張りきれずに返済が滞る。この場合は逃げようと思って借りたのではないので返済義務がつきまとい、返済が遅れれば金利が乗ってくる。そしていよいよ駄目だとなれば税金も払えず、社会保険料も払えずに倒産してしまう。

◆ 昨年末の記事だが帝国データバンクによれば「公租公課のうち、特に企業にとって負担の重い社会保険料は最長3年にわたる納付猶予措置が設けられ、企業の資金繰りを支えてきた。ただ、ポストコロナに向けて企業活動が正常化するなかで特例措置も順次縮小、年金事務所による厚生年金保険料などの差し押さえ件数は22年度に2万7784事業所と、前年度の4倍に達し、社会保険料などの滞納者に対する差し押さえ処分が本格化している。」とある。

◆ 大手と言われる企業においても社会保険料の滞納が発生している。殆どの企業は再生ではなく精算型倒産で、未来に希望を見いだせなかったことが分かる。輸入小売業者などは円安による影響も大きく、倒産件数が増大した。一方で輸出企業は消費税効果と企業減税、円安と経団連の思い通りに政府が動いてくれたおかげで空前の利益を計上した。

◆ 輸入業でも石油元売りは補助金ビジネスにより、こちらも巨額な利益を確保した。燃料補助金は国民のために燃料価格を下げるのが表向きの話だったが、実際には国民には還元されずに元売り系が大儲けしたと言う事になる。安倍政権時代から始まった格差拡大社会というのはこういうものだ。

◆ 社会保険料を滞納している企業は全企業の5%前後だそうだ。社会保険料は額が大きいので、経営難になると納付が厳しくなる。約半分は支払い給料から天引きの形で預かるが、後の半分は事業者負担である。事業者負担と言っても支払うという意味においては、給料も社会保険料も税金も同じで売り上げから減少していく方向のお金だ。不景気で給料遅配が起き始める時には、当然のことながらそれ以外の支払いも滞っているはずだ。

◆ 倒産する企業を救済するのは大変である。倒産するにはその原因がある訳で、不景気で仕事が減ったとか、原材料費が上がりすぎて立て替えも出来なくなったとか、人員不足で仕事をこなせなくなったとか、その時やその企業によって様々だ。その原因を取り除くことが出来れば企業再生は可能だが、精算型倒産が多いと言う事は再生可能な範囲を超えた倒産と言う事になる。

◆ 日本の企業の99%以上は中小企業で、その中でも円高時に多くの製造業者が倒産した。更にコロナウイルス蔓延によって飲食店や宿泊施設などが不況になり、円高によって輸入業者や販売店が利益を失った。こうして空洞化が進んでいく訳だが、政府は大企業の方しか向いていないので対策はされない。


パン屋の次は唐揚げ屋(3/6)
◆ パンが売れ始めてパン屋が儲かると、スーパーなどがパンのコーナを強化した。この近くのスーパーにもパンのコーナが新設されて、店内で焼かれたパンが並べられている。

◆ 従来のパンのコーナとは別の場所に作られた、いかにもパン専門店ですよみたいな雰囲気の所に多くのパンが並べられているのだが、その価格は全て100円と安い。これでは街のパン屋さんは価格で負ける。100円だからそれなりの味ではあるが、それよりも焼きたてのおいしさなり風味が勝り、売れている。

◆ 唐揚げ店も同様だそうだ。昨年は唐揚げ店の倒産が相次いだと言われていて、それは唐揚げ店の急増の反動だ。パンが売れるとなればパン屋が乱立し、唐揚げが売れるとなれば唐揚げ屋が増える。あの大ブームになったタピオカ屋が、ブームが過ぎるとマスク屋になったというのが時代なのである。

◆ こうした素早い業種転換が行えるのは、元々が専門店ではないからだ。怪しげなブローカ的人物の影が見え隠れするこのような店は、マニュアル通りに営業されているだけで材料にも味にもこだわりがある訳ではない。しかし世の中のブームに乗れば、有利誤認を誘うPOPと共に短期間で多くの利益を得ることが出来る。

◆ こうして増えた唐揚げ屋だが、価格競争が始まると店を潰してしまう。撤退だとか閉店だとかではなく店ごと無くしてしまうことで納税すらしないみたいな連中が多いのだとか。あとになってみれば誰が責任者で誰が担当者なのかすら分からず、その頃には別の商売を始めている筈だ。

◆ 専門店に言わせると自然淘汰は当たり前だとしながらも、市場を引っかき回されるのは歓迎出来ないとも言う。唐揚げ市場の縮小は価格が上がった事による影響もある。輸入鶏肉や油、小麦粉などあらゆるものの価格が上がった。唐揚げ店での価格は1個100円〜150円、対するスーパーでの価格はその半額〜7割程度だそうだ。

◆ 唐揚げは冷凍食品の中でも人気を誇っていて、各社共に味や価格に工夫を凝らす。手軽で長期保存の可能な冷凍食品に対して、専門店やスーパーの唐揚げは値段は高いが揚げたて(か、それに近い)事が売りである。果たして消費者はどちらを選ぶのかだが、長引く不況と承認の値上げが相次ぐ中にあって財布のひもは固いという。

◆ 唐揚げはたまにHottoMottoでで買ってくることがある。鶏肉という点ではケンタッキーフライドチキンも買うのだが、微妙な値上げが何度か続いたのかな、以前よりだいぶ高くなった。唐揚げはスーパーやドラッグストアでも売られているが、ドラッグストアの唐揚げは美味しくなかったなぁ。値段は高くはなかったと思うのだが、安くても再度買おうとは思わない位のものだった。

◆ Hotto Mottoの唐揚げは美味しいが、温かいうちに食べないと味が落ちてしまう。コンビニ弁当の唐揚げが冷えても味が落ちないように工夫しているのと異なり、弁当屋の唐揚げは温かいうちに食べることを前提とした作りなのだろう。これらは冷えたから再加熱すれば良いという問題とは少し違うと思っていて、温度が上がれば美味しくなる訳ではない。

◆ それでも電子レンジで温めるよりは、コンベクションオーブンで温めた方がマシではある。私自身が再加熱した時の油の感じなどが好きではない事もあり、コンビニ弁当(今は殆ど買うこともなくなっているが)なども冷えたまま食べることが多かった。


配信者K氏のその後(3/5)
◆ 2016年の6月にアルコール性肝硬変の疑いを指摘され、翌年2月には肝硬変と診断された。医師から飲み続ければ5年生存率は3割だと言われるも酒を飲み続けた。それから7年経った現在は肝硬変グレードCであり、入院が必要な利尿剤の投与を受けたが腹水は改善せず、アルブミンの点滴を受けても数値は殆ど上がらない状態となった。

◆ アルブミンが減少すると血液内に水分を保持出来なくなり、血管から漏出してしまう。これが腹水となって腹の中に溜まり他の臓器を圧迫する。軽度の場合は利尿剤によって水分を排出して腹水を軽減出来る。利尿剤が効かない場合は血中アルブミン濃度を高めるために、輸血用などの血液から作られたアルブミンを血管内に入れる。

◆ K氏の場合はそれでも腹水が改善しなかったので、腹に針を刺して直接腹水を抜く治療を行ったそうだ。抜いた腹水は5.5リットルにも及んだそうなので、妊婦さんよりも重いものを腹に抱え込んでいた事になる。

◆ 腹水を抜いた後、その腹水を濾過して体内(点滴で血管)に戻す。これによって必要な成分やアルブミンを体内に戻せる。腹水を抜いてそれを濾過後で体内に戻すには1〜2日の入院が必要だそうだ。

◆ 腹水の抜けたK氏は退院し、自宅に戻る道中でビールを買い、体に染み渡るぜと言いながら胃袋に流し込んだ。腹水を抜く処置であるCARTは2週間に1度の処置が(※)可能になると言う事なので、K氏としては溜まったら又抜いて貰えば良いくらいな感じなのではないかと思う。

◆ ※CARTは1977年に旭メディカルが現在使われている装置の原型を開発し、1981年から保険適用になった治療法だ。腹水を抜くことによって崩れる血中成分のバランスが崩れてしまうが、濾過後の成分を体内に戻すことによって必要な成分の減少を抑える事が出来る。濾過後の腹水を体内に戻すと発熱などが起きるそうで、これは濾過によっても血液内の発熱物質までは取り除けないため、サイトカインなどが濃縮されて体内に戻されることで起こるそうだ。

◆ アルブミン値が低いと腹水を抜いてもまたすぐに溜まってしまい、K氏も退院して数日後には腹が膨れ、1週間後には元に戻ったとか。腹水の増加を防ぐためには塩分摂取量を減らす必要がある。通常成人の塩分摂取量は10g程度だそうだが、これを半分まで減らして水分も余り採らないようにすることが重要になる。

◆ K氏に言わせればビールは利尿作用があるから問題ない、塩分のない食事は食えないという。K氏の場合は寿命を削ってでも酒を飲みたい人なので、これはこれで良いのだろう。もっとも腹水を抜くためには保険適用で数十万円がかかったそうで、医療費が100万円以上消費されるのは何とも複雑である。

◆ 病院のドクターに「帰ったら飲むんでしょ」と言われたそうで、医者としてもアルコール性肝硬変患者は何人も見ていますよ的な、慣れがあるのかも。酒を飲む人は麻酔が効きにくいそうで、普通の人の3倍位の麻酔(腹に針を刺す時の痛み軽減のため)が必要だったらしい。

◆ 肝硬変が治りますみたいな漢方薬を売る薬局があるそうで、漢方薬代は1ヶ月に10万円を超えるのだとか。治りますみたいなことを言って法に抵触しないのかなと思う。検索すると怪しげな情報が山ほどあるが、俺は信じないよとK氏は言っていたとか。まあ自分なりに色々調べるだろうし、医者にも聞いてみたのかも知れない。


通信事情とアピール方法(3/4)
◆ 楽天の最強プランにケチを付けたのがソフトバンクだ。最強と書けば一番強いみたいなイメージになるが、いったい何が強いのかと。そのソフトバンクは、制限付きプランを無制限プランと呼んでいる。やっていることは楽天と同じなのに、他人のことにはケチを付けたい性分なのだろう。

◆ 更にソフトバンクは「大阪府で一番快適に繋がる」とCMを打った。これに対してドコモの小林常務執行役員 ネットワーク本部長は、「ソフトバンクさんも説明会を実施されているが、どういう調査をしているのかがよくわからない。遅延も測定しているのはわかるが、どういうデータを流しているのか」「大阪府で一番快適に繋がるというと、大阪全体でソフトバンクさんが一番のような表現になっていると受け止める人もたくさんいるのではないか。消費者庁の判断になるが、消費者が誤認する、優良誤認にあたることにならないかと心配している」と苦言を呈す。

◆ ちなみにこの方、20Mbps出ていれば4k動画も観られるから不便はないと言っている人であり、後のネットワーク改善結果でも1.7倍に向上した、10Mbps以上出ている、ドコモの品質基準はクリアしているとドヤ顔で語った。他の事業者では恥ずかしくて言えないような数字を自慢げに語ってしまうところが、どうにも感覚がピンボケすぎてメディアも突っ込めないみたいな状況になっている。

◆ 従来であればソフトバンクの言う事は話半分以下でしか聞かないよ的な人が多かったわけだが、ドコモの通信事情の悪さがソフトバンクの言う事をマトモに受け取るきっかけになるという面白いことが起きている。ソフトバンクは圏外もあるが、つながれば速いよねみたいな感じだ。

◆ 逆にドコモが反発したところで、本当にドコモの方が(電波が)良いところがあるんですか?嘘でしょ?ソフトバンクの方が良いに決まってるでしょと言われてしまうのが今の状態なのだ。ドコモのネットワークの駄目さ加減は1年以上続いている。この辺りは田舎なので通信が出来なくなる事はあまりない(店舗内などでの通信が以前より不安定になった場所はある)が、都市部では未だにブラウザがタイムアウトするほど、或いはコード決裁画面が表示されないほど通信速度が落ちることがあるという。

◆ 楽天モバイルはTCP/IPのレスポンス時間を改善し、どうだ凄いだろう、ドコモよりマシになったぞと(そこしか凄くないから)宣伝した。ソフトバンクは独自の品質基準なる指標によって、ウチが一番だという。ちなみに理論最大速度自慢を始めたのはソフトバンクで、これに対するソフトバンク対策法的動きによって実効速度の比較という所に落ち着いた。そしてソフトバンクは速度自慢をやめざるを得なくなった(実効速度が遅かった)。

◆ KDDIはパケ止まりの改善という点でドコモを凌いだとする。これもソフトバンク同様に数字に表しにくい部分でもあり、説得力というか真実味にかけるのは否めない。それでも何かをアピールする、ドコモより良いんだぞと言うのは他社同様だ。で、ドコモはパケ止まり率でKDDIに負け、内容のよく分からない独自指標でソフトバンクに負け、レイテンシで楽天モバイルに負けるという、酷い事業者に成り下がっている。

◆ ドコモが悔しい気持ちになって改善するのかどうか?小林氏の感じからすると、他社は勝手に何か言っているが俺たちが一番凄いんだ。なんと言ったって10Mbpsの速度が出ている、利用者に文句など言わせないぞ的な雰囲気があふれ出ている。この人が役員である以上、ドコモのネットワーク改善は余り進まないだろう。


中国からの撤退(3/3)
◆ 三菱自動車はiMiEVを開発したりと、EVに関しては着手が早かった。その後は新型車を出す事無くPHEVでお茶を濁すような感じになっていた。日本と言うよりトヨタによって日本のEVかは大きく遅れる事になるが、日本国内においてはインフラ整備も遅れているので、余り気にならないというのが実情だ。

◆ 欧米ではEV化も進んでいるのだが、日本ではまだまだである。充電スポットは少ないし供給電力量は限られているし、充電スポットにガソリン車が止められていたり、充電が完了しても車を動かさないなど、EVでは先進国の中国並みかそれ以下だ、日本人のマナーは悪いと言われる。

◆ そんな中で三菱は中国からの完全撤退を決めた。「当社は新型車を投入するなど販売の挽回を図ろうとしましたが、計画未達が続き、本年(注:2023年)3月からは在庫調整のため、工場稼働を停止しておりました」とした。中国では急速なEV化が進んでいて、もはやICEが売れる土壌ではなくなった事、今更EVを開発しても中国メーカと戦えない事が背景にはあるという。

◆ 三菱に限らず自動車各社は2022年頃から大きな利益を得ている。円安が進んだために販売台数が減少しても利益が増え続ける事になった。ロシアへの輸出がなくなっても、中国で赤字を出しても、円安の威力で空前の利益をたたき出す。まあこのあたりが自動車何とか会とか経済系団体とか、その親分を務めた豊田氏とか、政治献金や迂回献金を増やすとか、そんな努力のたまものであった訳だ。

◆ それは井の中の蛙だし、世界に取り残された日本として最近ようやく認識されるようになった。だが時既に遅かったとも言える。日本の自動車産業がどうなるのかは分からないが、世界で日本車のシェアを拡大していくのは難しくなってくるのかも知れない。トヨタより利益率が良いテスラにしても、そろそろテスラの時代は終わりではないかなどと言われ始めている。

◆ EVで先進的な車両を作った訳だが、テスラが逃げ切るより早いペースで世界が追いついてきてしまった。こうなるとテスタの独自性は埋もれる事になり、EV選択肢が増える事によって顧客が分散する。テスラの車が優れていた訳ではない、マトモに走るEVがテスラだけだったのだ、みたいにも言われる。

◆ テスラ自身新型車を出していない事もマイナスとなった。満を持してでもないが、サイバートラックは奇抜な外観もあって様々なメディアが取り上げ、宣伝費をかける事無く世の中に知れ渡ったとされる。来年にはより低価格なモデルも追加される予定だそうだが、悪路走破性に関してはまだまだ改良の余地があるというか、改良しないと売れなくなってしまうかも知れない。

◆ 走行性能だとか耐久性は仕様に現れない部分でもあり、自動車メーカとしての歴史だとかノウハウが支えている。特にEVの場合はバッテリーの寿命が車両の寿命になる訳で、バッテリーの寿命を延ばすのか?バッテリーが駄目になる頃には車も壊れて良いのか?みたいな話もある。バッテリーに関しては全個体電池や半固体電池の話も出てきていて、数年内には実用的になると思われる。

◆ EVはそれからで良いというのはユーザサイドからの見方であり、メーカとしては制御技術やモータなどの効率化を進めていく必要がある。中国製のEVの効率に達しないbZ4Xは何なんだみたいに言われてしまう。トヨタは以前はEVはハイブリッド車の延長上にあるとも言っていたが、最近は別物であると言い換えた。と同時にEVとはハイブリッド車を示すものでありバッテリーEVは別物だとも。


Xは衰退するのか?(3/2)
◆ イーロンマスク氏率いるXの迷走期は終わったのだろうか?収益化プログラムによって大量のインプレッション稼ぎが横行し、もはやトレンドに意味がなくなってきている。イーロンマスク氏はBotが邪魔だから排除すると言ったが、インプレッション稼ぎの方が余程迷惑である。

◆ しかしインプレッション稼ぎはXの収益にも影響しているので、カネになるなら迷惑行為大いに歓迎みたいな所なのかも知れない。何しろ親分はイーロンマスク氏であり、使いやすいかどうかよりも収益になるかどうかを選ぶのは当然だろう。Botの件にしても、収益にならないのにリソースを使うから問題なのであって、Botこそが稼ぎ頭だとなればBot歓迎の意を表明するに違いない。

◆ マスク氏はスマートフォン用のX_OSだとかGmailに代わるXmailを作るとか作りたいとか。実はXmail(メールサーバシステムの方では無くメールサービス)は既に存在しているそうだが、マイナーな存在のためマスク氏は知らなかったのだろう。もっともマスク氏がXmailを作ったならば、XmailサーバもXmailサービスも踏み潰すか買収するはずだ。

◆ トレンドに関してはXで見るよりも、blogやニュースを検索して調べた方が良いなどと書かれている。XのPostを見たところで、インプレッション稼ぎの記事に埋もれてしまって意味が分からないと言う事のようだ。

◆ この意味不明にしてしまう一つの原因は外国人である。日本は世界でもXがアクティブに使われている国であり、海外のインプレ稼ぎ連中が狙いを付ける。しかし日本語を理解できる人がいないので、適当な日本語+トレンドワードという形で投稿する。するとこれがコピーされてどんどんゾンビが湧いてくる。あるいは、それこそBotが自動投稿し始める。

◆ トレンドワードを活かしたいのであれば、インプレッション稼ぎ連中を排除する事だ。インプレッション稼ぎを排除するには、収益化プログラムに参加している人には偽のトレンドワードを見せるようにするか投稿自体を禁じてしまえば良い。しかしそれだとXの収益が減るからダメだとマスク氏は言うのだろう。

◆ インプレッション稼ぎと収益率を分離する手もあると思う。例えばイイネの数を取り入れるとか、自分以外のリポストを取り入れるとか。以前にも触れた事があるが、自分の記事に対して全く関係ない自分の記事をつなげていき、インプレッションを稼ぐ人も非常に多い。これは特に日本人に多く、パクツイ屋などが好んで使う手法だ。

◆ ただこの手法はspam報告によりアカウントロックなどが行われる、パクツイ屋にとっては危険な賭だと書かれているものもあった。なので見つけたらspam報告してあげる事にしている。一時期はハッシュタグを並べる事がアカウントロックの対象になっていて、そのためハッシュタグを並べる人はかなり減った。

◆ 検索サイトとSEOの関係ではないが、収益を得るにもそれなりの苦労があると言う事なのだ。まあ苦労と言っても正当な苦労と言うよりは、まさにSEO的な騙しのテクニックみたいな事だけど。インプレッション稼ぎは増加しているが、金配りはだいぶ減った感じがする。これもspam報告に"弱い"訳で、口座集めだとか不正な名義売りへの誘いもピークは過ぎた感じがする。

◆ 情報商材屋とか有料サイトに誘う系はまだまだ存在しているが、これも数が増えてくれば撃退されるに違いない。迷惑アカウントはこうして消えていくのだが、収益化に関してはXの思惑なので減らないというお話である。


SMSとspamフィルタ(3/1)
◆ SMS/RCSによる詐欺は年々増加している。昨年は運送会社系の偽SMSが多かったそうだが、それ以前は銀行を語るものが多かった。銀行を語るSMSが増えたことにより、各銀行が注意を呼びかけた。これによって銀行を名乗るものが減少して運送会社を名乗るものに変わったと言える。

◆ SMSのフィルタリングはさほど難しくないと思われるので、共通仕様を制定すれば良い。企業を語るSMSの場合は発番号や記載されるURLで判定が出来る。更に仕様化が可能であれば、発番号や企業コードなどを鍵にした特定の暗号化したコードをメッセージの一部に入れておくことも出来る。

◆ RCSは新しい仕組みなので色々出来ると思うが、SMSでは信頼できる発番号の登録が最も簡単だ。発番号が登録されているかどうかはメッセージアプリ側で判断が出来て、それは迷惑電話拒否アプリと同様に振る舞えば良い。

◆ 安全なSMS発番号リストを提供する団体を作り、そこに企業は発番号を登録する。手続きとしてはSSLの登録的なやり方であればさほど手間をかけることなく出来そうだ。番号管理団体は企業からの登録料で運営出来るのではないだろうか。

◆ こうすれば認証のSMSだとか企業からの通知のSMSが信頼出来るかどうかが分かる。似たようなことはMNOが行っていて、メッセージ最初に0005から始める番号が付いている。これを「携帯キャリア4社が発行しているSMSの送信元表示名」と呼ぶそうで、0009から始まる番号はドコモが独自に企業に付与したものだそうだ。

◆ これは(たぶん)MNOのSMS発信センターから発信されたSMSに振られる番号なのではないかと思う。この番号の詳細に関しては説明がなく、またどの番号がどの企業に割り当てられているのかも分からない。ドコモから来たSMSを見てみたのだがこの番号ってどこに表示されるのだろう。Googleのメッセージアプリでは表示されないのかな。この共通番号は2021年に開始されたもので、日本独自の仕組みであり共通番号の取得には費用がかかるそうだ。また運用費用として年間数十万円が必要だとの記事もあった。

◆ 日本語で来るSMSは日本企業のものが大半ではあるし、AmazonはSMSは送ってこないのではないかな。なのである程度の慎重さがあればspamを見分けることは出来るのと、Googleのメッセージアプリでは一応spamフィルタが通される。spamフィルタに引っかかるとメッセージとして表示されなかったと思うので、URL付きのSMSなどはspam判定されてしまって読めない場合がある。これはこれで困ったことで、発番号と記載URLの信頼性判定位してくれたら良いのに。

◆ 結局この問題はiモードメールの初期のメールアドレスが電話番号だった時の繰り返しである。何も学ばなかった訳ではなく、日本ではMail文化に移行していた。しかし海外ではSMSが使われ続けていた(E-Mail対応携帯電話が少なかったこともある)のに加えて、iPhoneもSMS(iMessage)をコミュニケーション手段として使っていたことで、日本の文化を20年位巻き戻してしまったのだ。

◆ 送信元の信頼性確保はLINEで出来ている話なので、SMSは仕組み的に無理が利かないにしても、RCSならば何とかなる。ただ主体がGoogleなので、spam避けという頭が働くかどうか。以前から書いているようにGoogleは力仕事は得意なのだが、頭を使うことには非常に弱いからだ。