動物を飼うためのコスト(5/20)
◆ 以前に猫を飼いたいのだけれどお金はかかりますかとの相談を頂いた。まあ生き物を飼う訳なのでお金はかかるのだが、体重あたりのお金のかかり方としては猫や犬は安いと思う。生育環境の維持が必要な爬虫類だとか、或いは動物でも環境管理が必要なものは高く付いてしまう。
◆ 例えば体重が3.5kg位の標準的猫の場合で、1日辺りドライフードを食べる量は50g前後になる。勿論高カロリーの餌の場合は少なくて良いし、低カロリーや低脂肪の餌の場合は分量を増やす。1日で50gだと1ヶ月で1.5kgくらいだが、少し多めに与えることを考えれば2kgと見ておいた方が良いかも。
◆ 餌の値段はピンキリで、ロイヤルカナンだと1kgあたり2,000円〜3,000円になる。ねこ元気とかかるかんで1kgあたり5百円前後だろうか。いわゆるプレミアムフードは栄養バランスなどが考えられているが、猫の好き嫌いもあるので一概にどれが良いとは言えない。
◆ 色々な餌を与えてみて、猫がよく食べるものを選ぶのが良いのかなと思う。ロイヤルカナンはどの猫も比較的よく食べるが、食べないネコもいる。缶詰などは殆どが水分なので、缶詰だけで育てると栄養が不足し、毛艶が目に見えて悪くなる。
◆ 猫の餌代としては1ヶ月千円〜2千円位を見ておけば良いのではないだろうか。他にランニングコストがかかるものとしてトイレがある。使い捨ての固まる砂を使うか、システムトイレを使うかによって金額が変わる。手間がかからないという点ではシステムトイレで、1袋(4リットル)1,500円程度のシステムトイレ用の砂を入れておくと、1〜2ヶ月は交換なしで使い続ける事が出来る。少ない砂(例えば半袋を使う)を1ヶ月で交換するか?4リットル1袋を入れて2ヶ月ごとに交換するか、みたいな感じだ。
◆ システムトイレは尿はペットシートで吸収するので、ペットシートは3〜4日ごとに交換する必要がある。ペットシートはユニチャームのデオシート(消臭力・吸収力共に他よりも優れている)が112枚入りで2千円位だ。これで1年は大丈夫だ。(砂もペットシートもホームセンターの方が安いことがある)
◆ 猫餌とトイレのコストで月に3千円位なので、家計を圧迫するほどではないと思うのだがどうだろうか。勿論猫が増えれば比例的に餌の量も増えるし、トイレも複数用意しなければいけない。トイレ本体は2千円位から、自動清掃機能付きだと2万円を越えるものもある。
◆ 病気になったりすると動物病院代がかかる。保険もあるのだが、掛け金に対する補償率があまり得ではないので私は加入していない。加入したつもりで猫積み立てを行っておけば、余程のことがない限りは大丈夫だ。動物病院代は動物病院によってかなり異なり、初診料は千円程度から3千円位取るところもある。診察と注射(皮下輸液など)で3千円〜5千円、血液検査は3千円〜2万円(いずれも医者によって異なる)位だ。
◆ 一生の中で一度も医者にかからないネコもいるし、2〜3回医者に通ったネコもいる。手術をするような状況になるとかなりのお金がかかるが、手術をして延命するのか?自然に任せるのかは常に悩むところだ。猫は治療などのストレスにあまり強くないのと、あまり苦しみを感じない(痛みなどを感じると脳内物質が分泌されて、痛みなどを紛らわすのだとか)らしいので、私の個人的意見としては過度な治療は猫のためにはならないと思っている。勿論その状況にもよるし、飼い主の判断が全てになるのは言うまでもない。
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