VC

過去の雑記置き場


ドコモを勧めない理由(5/1)
セルフレジは効率が悪い(5/2)
レンタルはお得なのか?(5/3)
埼玉県とクルド人(5/4)
折りたたみスマートフォン(5/5)
ミニ雑感(5/6)
木と草と斜面(5/7)
ネットワーク稼働状況(5/8)
特別徴収とは何なのか(5/9)
制御機器不況(5/10)
さらなる規制が必要だ(5/11)
熱中症裁判(5/12)
少子化は加速する(5/13)
ロシアンブルーは何故ブルーなのか?(5/14)
少子化ほどではない婚姻数減少(5/15)
楽天は黒字化するのか?(5/16)
はやて223(5/17)
AIと暇つぶし(5/18)
契約解除の難しさ(5/19)
動物を飼うためのコスト(5/20)
急激な物価高(5/21)
紙パック式掃除機復権(5/22)
酒税収入減少(5/23)
妊活白書2023(5/24)
仮想化は進むのか(5/25)
マカンはEV化したのだが…(5/26)
チェルシー(5/27)
検索上位には気をつけて(5/28)
原唯之氏殺人事件(1)(5/29)
原唯之氏作人事権(2)(5/30)
メールサーバの設定(5/31)


VC
メールサーバの設定(5/31)
◆ Gmailがメールサーバの設定に関してのチェックを厳格化すると言う事で、多くの企業がメールサーバのチェックを始める事になったとか。逆に言えばこれまでは多少不備があってもメールは届いていたわけで、だったらそれでいいかなと思っている企業が多かったのも事実だ。

◆ F&Fのメールサーバでも様々なチェックをしているのだが、チェックを厳しくすると受からなくなってしまうメールがある。その一方で中華spamなどは厳格な設定をしているのでどんどん入ってくる。楽天spamを送っているエンバーポイントでも、セキュリティ設定に引っかからず、配信率を上げられる事が強みだと宣伝している。エンバーポイントからのメールをはじき返すと、次々とSMTPサーバを変えながら再送してくる。

◆ 普通の国であれば迷惑メール送信用サーバはすぐに通報されて抹消されてしまうが、中国だけは別なのだ。フィッシングサイトにしてもspam発送サーバにしても、国家のお墨付きがあるかのごとく存在し続けている。メールサーバのIPアドレスがブラックリストに載る頃には、別のメールサーバからspam送信が開始される。

◆ 運送業者や銀行を語った偽の案内メールも、今や多くが中国発である。中国からのトラフィックを制限すれば、こうした偽メールの被害はかなり軽減できる。F&Fで受信する日本語の詐欺メールは100%中華発だった。中華spamは特徴があるのですぐにはじき返す事が出来るが、それを突破してくるのも時間の問題だろう。

◆ 神奈川県の公立高校入試のインターネット出願システムのメールがGmail宛に届かない問題があった。県はGoogleに問い合わせたそうだが、Googleは「ガイドラインを見直せ」というばかりだったとか。これはGoogleの一般的対応で、問い合わせの担当者に具体的なエラー内容などを告知する権限はない。末端の従業員は定型文を送るのが仕事だ。

◆ このメールの不具合に関して県は「原因不明」としているが、Xでは具体的な設定のエラーがどこにあるのか迄解析されていた。業者は設定の不備を認めつつも「Gmail以外には配信できていた」を繰り返すのみだったとか。これがヘッポコ業者の一般的な答えだろう。

◆ ウチはちゃんとやっている、おかしいのはオマエの方だ、事実他のメールサーバはメールを受け取っている、他のメールサーバと同じ設定なら受かるはずだと。ちゃんとした設定を行えばどんなメールサーバにもメールは受信して貰える。何ならメール設定をチェックするサイトもある。そこにメールを送って貰えば、設定の誤りはすぐに明白になる。

◆ 以前に国華園(通販サイト)のメールが届かない件に関して、国華園にSPFの設定がおかしいよとメールを送った。国華園からは返事が来て、業者に設定を見直すように指示しますとなっていた。ただその業者がメールの設定を正しく出来るところなのかどうなのか、そこが問題だ。

◆ 神奈川県の件では別ドメインのサーバを使っていたのかな。メールサーバのドメイン設定は厳格でなくてはいけなくて、それはなりすましメールを送りにくくするためだ。例えばF&Fのメールサーバからgmail.comのメールを送る事は出来るが、それは偽であるとバレてしまう。Gmail側がF&Fサーバから送られるかも知れないよと設定していれば良いが、そうでないとメールは受信して貰えない可能性が高まる。


原唯之氏作人事権(2)(5/30)
◆ 原唯之氏はみやびくん氏(以下M)との意見の食い違いもあり、その場から姿を消す。M氏は会社に戻って来るのなら不問に付すが、辞めるというのならただでは済まさないぞと脅した(原氏談)。しかし原氏はM氏の会社(法人登記されていない架空会社)を去り、それに引きずられるようにして何人かの配信者が会社を去った。

◆ メンバーが抜ければ会社の収益は激減することになり、M氏としては面白くない。こうしたいきさつによりM氏と原氏は対立関係となる。M氏は今回の事件に関してメディアからインタビューを受け、西高容疑者より原氏の方が悪質だと語ったらしい。

◆ 西高舞容疑者や美保容疑者は原氏が会社を辞めれば収入が不安定になり、クレジットカードで作った借金が返済出来なくなるのではないかと心配した。(注:M氏の会社から給料は出ていなかった(原氏談))
◆ 西高舞容疑者が原氏に会社に戻って欲しいと伝えると、俺の行動に指図をするのかと激高し、西高舞容疑者や美保容疑者に対してぶっ殺してやる、配信でお前らの住所を曝してやると恫喝した。

◆ 会社に損害を与えられ、面白くないと思っていたM氏は、西高舞容疑者や美保容疑者をたき付け、脅迫されたとの被害届を出させたが、これはあくまでもM氏と内妻の企てであり、西高舞容疑者の本心ではないと、原氏は繰り返し語っていた。

◆ 原氏は当初、俺は恫喝などしていないと言い張っていたものの、録音音声が公にされると事実を認めた。この録音に関しても、西高美保容疑者が録音などするはずがない、M氏の企てに違いないと言っていた。被害届が出される前にと原氏は美保容疑者に謝罪に行くが、美保容疑者はすぐに警察を呼び原氏は連行された。

◆ 被害届が出され原氏は逮捕、有罪(罰金刑)判決を受けることになる。原氏は犯歴を重ねることになったことに対して、M氏と内妻にハメられたと何度も語り、復習するとばかりにM氏や内妻の悪行を世間にさらし攻撃した。

◆ こうして西高一家・M氏と原氏の間には怨念の渦が拡大し、互いに悪口を言い合った。西高舞容疑者の父親である西高昌浩容疑者(実は父親を演じていたのは長男の西高昌吾容疑者であると言われている)は、再三原唯之氏に借金の返済を迫った。

◆ 父親は「パチンコ行ってる金があるなら振り込めるよな? 舐め腐ってんじゃねぇぞ原君よ。 頭の中が中坊のクソガキかてめぇ。 いい加減にしろや。そろそろ、娘の為に動くしかねぇな」とPOSTしたのが11月24日だった。11月30日には「クレジットカードと婿養子諸々含めいいように利用してたのはお前だろ、原。」「最終的に本物使って(注:大麻クッキーは食わせていた)人の娘ヤク漬けにするつもりだったのか?」「人の娘のクレジットカードを使いまくって、生活保護に入れさせようとしたり…」などPOSTしている。

◆ 西高昌治容疑者は原氏に対し、借金の一括返済を求めたと原氏は語ったが、父親は原氏が一括返済すると啖呵を切ったとPOSTしている。数百万円と見られる返済総額を稼ぐ為に、闇バイトや薬物販売に手を染めたのか。昨年末に同窓会に行くと言って九州から東京に戻った原氏だが、この時に同窓会ではなく、西高一家との話し合いをすると一部リスナーに伝えている。

◆ 怨恨による殺害の場合は相手を傷つけるなどするのが普通だ。しかし原唯之氏には外傷はなく、静かに殺され、手足を縛られ、スーツケースに詰められている。


原唯之氏殺人事件(1)(5/29)
◆ スーツケースに入れられ多摩川に流された原唯之氏の遺体が発見されたのが昨年12月末だった。原氏は前科前歴26犯(22〜23犯という話もある)で、青春時代の半分を刑務所内で過ごした人間だ。様々な悪事に手を染める一方で、ライブ配信においては自分がいかに優しく、慈悲深く、万人に好かれる人間であるかを繰り返し語っていた。その一方で詐欺行為や生活保護不正受給、薬物販売や闇バイトにも手を染めていたなども発覚しフカシ(嘘つきの意)の唯我(原氏の配信者名)と呼ばれる。

◆ 原氏のこれまでを語り始めたらキリが無い。原氏には何年か付き合っていたシングルマザーがいて、いわゆるパパ活的なことをやらせて金を稼がせていたという。当時は収入源も限られていて、ヒモ的生活やリスナーを騙して金を取る位しか出来なかった。しかしその後配信サイトを変えることにより、投げ銭収入を得ることが出来るようになった。

◆ 投げ銭収入が入ればそれまで付き合っていた女性は不要となり、より若い女性に熱を上げる。そしてその女性が薬物系であった為、薬物への関わりが再び強くなる。この頃薬物犯罪で2度逮捕されている。原氏は見栄っ張りで、女性に対して金を使う事で自分を大きく見せようとし、投げ銭もすぐに底をつく。

◆ 薬物系女性は、原氏はザリガニ臭い、キスは絶対出来ないと語った。原氏に言わせれば、寄ってくるのは女性からだ、俺はモテる、女を切らしたことはないという。原氏は名字を変えたかったので、その意味で女性は誰でも良かった。これまでに何度も結婚にチャレンジするも、周囲に反対されるなどして、結婚作戦は成功していない。

◆ 薬物系女性と別れた後は九州に住む別の女性に接近し、滞在の為のホテル代などは女性が負担していた。そして九州でも薬物使用で逮捕されることとなり、女性とは疎遠になった。そして出所後に交際を開始したのが西高舞容疑者だった。当初西高舞容疑者は軽度の知的障害があると言われていたのだが、実際にどうなのかは不明だ。原氏は西高舞容疑者のクレジットカードを使い、クレジットカードの現金化手法によってカネを手にする。

◆ クレジットカードを限度額まで使い切ると、西高舞容疑者に別のカードを作らせ、総額数百万円を搾取したという。原氏は西高舞容疑者が望んだからだと言っているが、長期にわたってホテルに軟禁し、父親の西高昌浩容疑者によれば「原の行為が娘の病状を悪化させた」という。

◆ 原氏によれば西高一家は金に困っていた、食事も満足に摂れない状態だったと言い、俺が出前を取ってやった、金を貸してやった(原資は西高舞容疑者のクレジットカード)と言っていた。原氏のこうした錬金術に西高一家は気づき始め、西高一家と原氏の関係に亀裂が入り始める。

◆ 原氏によれば「みやびくん氏に頼まれ、みやびくん氏の配信グループに参加した」となるが、みやびくん氏によれば「原唯之氏から再三会社に入れてくれ(注:未登記なので会社ではない)としつこく電話があり、仕方なく会社に入れた」となる。そしてこれが事件の発端となる。

◆ みやびくん氏は過疎配信者で閲覧数が殆どない(原氏談)ため、原氏のネームバリューを使って投げ銭を稼ぐ配信を考えた(同)。みやびくん氏と原氏が旅をする配信を計画し実行するも、やがて配信のことでトラブルが起きる。そして原氏は旅企画を放り出して夜中に逃げ出した。これが後に言われるホッケ事件なのだが、この事がトリガとなり西高舞容疑者との間に亀裂が出来る。


検索上位には気をつけて(5/28)
◆ Google検索上位のサイトに欺されたという相談が増えているそうで、国民生活センターは注意を呼びかけている。騙しの手口はいくつかあって、例えば取説の販売がある。メーカと製品名で取説を検索すると取説の販売会社が検索され、取説を売られてしまうと言うもの。

◆ 取説はメーカのサイトで無償公開されているが、それを複製してダウンロードさせるとか、あるいはクレジットカード情報を入力させて課金させた後でメーカのサイトにリンクするだけという所もあるそうだ。

◆ これは賢いというか何というか、取説をコピーしてきているわけではないので著作権などにも反しないし、単に有料検索サイト的な感じだ。引っかかる方が悪いと言ってしまえばそうなので、取り締まる事は難しそうだ。他にもこうした手数料商売が増えているそうで、古典的ESTA騙しは未だに蔓延っている。

◆ 以前から書いているように悪質サイトは検索の上位に来るので、まずはサイトのURLや運営団体をチェックしなければいけない。PCだとわかりやすいのだが、スマートフォンのブラウザではURLがチェックしにくいものもあって、欺されてしまう。

◆ 詐欺レッカー屋や詐欺リフォーム屋がニュースになり、商売のしにくくなった連中が詐欺手数料サイトへと変身するのか。例えばレッカー屋などでも、手数料を取って正規のレッカー屋を手配するみたいな商売は成り立つ。

◆ 一時期話題になった予約代行商売は今でもあるのだろうか。あれも店舗側からすれば迷惑な話で、予約代行屋経由の予約は全て無効にすると宣言した店もあった。逆に予約を受け付ける代行屋もあって、予約の電話で商売が出来ないという店に対して、予約電話を受ける事を代行する。

◆ 予約電話受付センター的ものは悪質ではない、普通のテレアポ屋などがやっていると思うが、それにしてもどの企業が良くてどれが詐欺かなど中々分からない。最近では予約代行も予約受付代行も自動音声応答になっているところもあり、そうなると予約電話もそれを受ける側も自動音声になる。

◆ カカクコムなども代行屋といえばそうなのだが、これは企業側から金を取っている。従って利用者は無料で使う事が出来る。まあ電力会社の選択などはカカクコムの儲けの関係もあるので、必ずしも正確というわけではない。私は保険関係で問い合わせをした事があったが、向こうも商売なので結構ちゃんと調べてくれる。しかもしつこい営業が無いのが良いところだった。

◆ こうしたサイトに慣れていると、代行なり案内は無料で使えると思ってしまう。物事にはコストがかかっている事を忘れてしまうわけで、無料が当たり前だからここも無料だろう、料金が必要なのは本当にその料金が(儲けではなく)必要に違いないと思い込む。

◆ 勿論欺す側も欺そうとしているのだから、それっぽい説明で利用者に金を払わせる。利用者が気づいた時には既に遅いと言う事で国民生活センターなりに駆け込む。しかし欺すとは言っても尻尾を出さないようにしているので、それを摘発する事は難しい。クレジットカードの支払いを止めると逆に訴えられる可能性がある。

◆ 今は悪質サイトが溢れているので、おそらく数年もすると利用者が注意するようになるだろう。検索の最初のページに出てくるサイトは無視しようなど、徐々に知恵を付ける。


チェルシー(5/27)
◆ チェルシーは1971年に登場した明治のキャンディーである。昨年の夏頃だったか?ドラッグストアで安売りされていて、すごく久しぶりに食べた。それまではチェルシーの存在すらもあまり見ていなかったのだが、専用コーナに並べられて安く売られているのを見てちょっと懐かしく思い買ってみた。

◆ 安売り期間が終わると通常の価格になり、また目立たない棚の方に移された。通常価格だと各味が入ったアソート(袋入り83g)が250円位だと思うのだが、安売り時にはこれが98円位になっていた。

◆ 菓子類の実売価格には100円の壁があるそうで、内容量を減らしてでも100円以下の売価を付けたいと思うのはそのためだとか。せんべい類などでも98円とか88円の値を付けると売れてしまうが、135円の価格では売れ行きがぐっと落ちると言われる。

◆ この点で1袋が100円以下で売られたチェルシーはよく売れ、通常価格の250円では売れなかったと言う事なのだろう。それでも箱入りよりはお得で、箱入りは10粒で168円(定価)となっているのに対してアソートは22粒程度入っているそうだ。

◆ そのチェルシーはアソートが最初に販売を停止されたようで、例によってAmazonなどでは廃盤商品の高値売りが始まったとか。明治では販売量の低迷を受けてチェルシー全商品の販売を中止したのだそうだ。明治では3月に販売を中止、製造工場が静岡県と言う事もあって、ローカルニュースでも扱われていた。

◆ 53年間も販売が継続されてきたロングセラーの飴も、昨今は販売量が低迷していたそうだ。飴と言えばのど飴全盛な感じで、のど飴の表示には規定がないので、チェルシーだってのど飴を名乗る事が出来る。ま、そういう問題ではないんだろうけど。

◆ ロングセラーと言えばライオネスコーヒーキャンディーがある。発売は1964年だと言うから60年間も売られ続けている。100g入りで実売価格は200円以下と、チェルシーより少し安い。製造はライオン菓子という企業で明治38年操業となっている。本社は文京区小石川にあるが、元々は麻布で水飴を売る商店だったそうだ。昭和22年に篠原製菓株式会社に改組、平成5年に日研フード株式会社に譲渡なのかな、その後平成7年にライオン菓子株式会社となり、更に平成15年に日研ザイル株式会社に経営権を委譲している。

◆ 現在は多くの飴類を製造・販売していて、その一つがライオネスコーヒーキャンディーと言う事になる訳だが、会社沿革を見ると紆余曲折があったのかなと思うような感じもする。ただ経営権は日研ザイル株式会社だが、ライオン株式会社が製造元になっているので社名というか法人自体は残っているわけだ。

◆ 日研ザイル株式会社は健康食品だとか水商売(浄水器)やアンチエイジング試薬の開発などを手がける、資本金1万円(誤りではなく10,000円)の企業となっている。ライオン株式会社の代表取締役が日研ザイルの代表取締役と同一なので、グループ会社の別部門みたいな感じなのかな。

◆ チェルシーが消えた今となってはライオネスコーヒーキャンディーはロングセラーの貴重な?飴かも知れない。私は飴類はあまり食べないのでどんな飴が売れているのかは分からないのだが、その時代の要求によって製品とは変わっていくものだし、昨今では価格の問題や原材料費の問題も商品の維持に影響している。


マカンはEV化したのだが…(5/26)
◆ 欧州に於けるEV戦略というか炭酸ガス排出云々は先行きが怪しくなってきている。ICE全廃だと言った事で自動車メーカ各社はガソリンエンジンの新規開発を中止するなどした。しかし全EV化が現実的ではなくなってくるなど何となく方針が揺らぐ。合成燃料を使う車なら良いよと言っているが、合成燃料はコスト的に合わないだろう。で、最終的にはやっぱりガソリンだよねと、いつかは欧州も言い出すのではないのか。

◆ 環境維持に対してある程度の規制は必要なのかも知れないが、それを全てのICEに向けるのは正しくなかったと言う事だ。そもそもディーゼル車ブームが起き、ディーゼル車は燃費が良いから環境に優しいとか何とかで、ハイパワーディーゼル車が増えた。これによってNoxやPMが問題となり環境を悪化させた。

◆ だったらディーゼルを規制すれば良いとなるのだが、面倒だからICE全般規制で行こうぜとEV化に走り始める事になる。これを自然の流れに任せれば良かったのだが、○○年にICE全廃とやったので歪みが生じてきた。

◆ 欧州車はICEモデルとEVモデルが混在する現状があるので、好きな方を選べば良いのではないだろうか。EVはパフォーマンスは出せるが寿命が短い。実質航続距離もそうだし、バッテリーの劣化による自動車自体の寿命もだ。欧米では少なくともアジア圏より長く車を使う傾向にあり、その車の寿命が短いのは問題だ。寿命が短いと言う事は、それを廃棄して新たな車を買うという環境負荷の増大につながる。

◆ ポルシェは次期マカンはEVにするよと言っていて、公称航続距離約600kmの2つのモデルを発表した。バッテリーは100kWh分を搭載し、135kWのチャージャを使うと21分で残量10%→80%までの充電が可能だ。もっとも日本では50kW充電器が多いので、30分充電して100kmちょっと走り又充電するという酷いドライブを強いられる事になる。

◆ 欧米はハイパワー充電器が増えているので、1回の充電で300km位は走れるようになるのかな。航続距離が云々とカタログに飾られるが、それはあくまでもフル充電から電池切れまで走れる距離だ。日本のEVと充電器の出力を考えると、高速道路を100km/hで1時間走るごとに30分かけて充電する事になる。

◆ マカンのEV化は既に決まっていた事が実行されたわけだが、BENZはエンジンの開発を再開するそうだ。EV化のスケジュールにより新型エンジンの開発は凍結され、従来型エンジンのモディファイで凌ぐとしていたがその方針を変更した。ドイツは元々EV化にあまり積極的ではなかったのだが、ICE継続が中国EVのシェア拡大抑止みたいな話なのも面白い。

◆ EV市場が出来た事でモーターやバッテリーや制御デバイスなどは進化し価格も下がったわけで、今後個体電池などが実用化されればEVの世界も変わってくるかも知れない。個人的にはバッテリーの耐久性と充電時間が改善されないとEVには乗りたくない。勿論日本では充電インフラの整備も必要で、充電待ちの列が出来るような事では嫌だ。高速道路なども混雑時にはガソリンスタンドに列が出来ていたりして、待ち時間は短いにしても待つのは嫌なものである。

◆ EV反対の姿勢だったトヨタが世界の動向を見てEV再開発に舵を切った。中国メーカとの協力体制も整えた。こうなると今度は世界がICEの方を向く中で、トヨタだけがEVだ、FCEVだと叫んだりはしないだろうな。今後EV化は中国主導になる(他の国のEV熱は冷めた)だろうし、どうなる事やら。


仮想化は進むのか(5/25)
◆ 楽天モバイルが仮想化だから凄いんだぞ、仮想化だから安く出来る、仮想化だから素早く出来ると言っている。これは半分は本当だし半分は希望かなと思う。仮想化云々は、簡単に言えばハードウエアで処理を行うかソフトウエアで行うかみたいなもので、世の中の流れから行くとソフトウエアで処理される部分が今後増えてくるはずだ。

◆ ただ現状ではサーバのパワーが足りないとか、それを埋めるためにサーバの台数が増えていき電力効率が悪いとか、サーバが壊れた時の被害が大きいとか、デメリットもある。

◆ そこでソフトバンクはGPUを使ってこれを解決しようとする。仮想化(vRAN)の話をすると楽天よりも先にソフトバンクの動向の話になるのは、そこそこの規模の事業者に対応できる現実的技術だからだろう。ただしGPUは未だ高コストで、確かに処理能力的に美味しいところはあるのだが、処理能力対コストとしてみた場合、或いは処理能力対電力としてみた場合に、ハードウエア処理には追いつけていないと言われる。

◆ 国内の基地局メーカもvRAN関係の研究・開発はしているそうなので、富士通辺りはARMプロセッサを沢山並べて処理するのではないのかな。この辺りも専用のサーバを使うのか?汎用コンピュータを並べれば済むのかなど、現時点では何とも言えない。

◆ 専用のサーバが必要となると、仮想化のために余計な金がかかるじゃないかとなりそうだし、汎用機を並べて済ませるには規模が大きくなりすぎるとなれば、仮想化はもう少し先かなとなる。その点で汎用機にGPUボードを搭載したらどうですかというソフトバンクの考え方が、色々な事業者は気になっているのだろう。

◆ 楽天の場合は他で作ったものを売る的な、商社的な動きをしているので、ソフトバンクと競合関係にあるとは言えないかも知れない。これはドコモも言っていたが、技術を売るというドコモと、製品の橋渡しをする楽天では立ち位置が違うと言う事だ。

◆ 三木谷氏自身は楽天を、最も優れたモバイルネットワーク・ソフトウェア会社だ、ORAN(OpenRAN)とは(vRANの)ソフトウエアを1本に統一されるべきものだ、ドコモが設立したOREX SAIは遅れている、楽天のソフトを他者が使っても良いよと言っている。

◆ vRANの仕様がOpenになる事でソフトウエアとハードウエアに独自のインタフェースはなくなる。そのためにはソフトは1種類で良いというのが三木谷氏の言い分だ。一般的なOpenRANとは無線インタフェースの共通化を指すのでOpenRANにとって必ずしも仮想化が必要なわけではない。どんなソフトウエアや機器でも無線インタフェースと接続できますよ、インタフェース仕様は統一されていますよと言うのがOpenRANだ。

◆ O-RANというものもあって、これはO-RAN Allianceを指すと解釈される。OpenRANは仕様の共通化や統一化などの概念的なもので、O-RANは団体名をやその団体による仕様を示している感じだろうか。OpenRANとvRANは相性が良いというか、仕様がオープンなのでどのベンダーの無線インタフェースとも接続する事が出来る。

◆ どのメーカの機器とでも接続できるのが当たり前のように思えるかも知れないが、簡単に言えばサーバと無線部を結ぶコネクタのピン配置が同じではなくて接続が出来ない、これが従来までは一般的だった。


妊活白書2023(5/24)
◆ 妊活白書はロート製薬の調査による、子供や出産に対する意識の調査である。2023年の調査では、調査開始以来初めて子供を望まない人の割合が半数を超えた。男性は59%の人が子供を望まず、女性は51.1%の人が子供を望まなかった。

◆ 現時点では子供を望まないが、社会情勢や生活環境、或いは自分自身の考え方が変わった時に子供を授かれる可能性を残したいかとの質問では、女性の約1/4の人がそう思うと答えている。

◆ これはごく当然の事だと思うのだが、その割に比率が少ない。つまり今も或いは将来も子供は作りたくないと思う人が多い事を意味する。これは以前にも書いたが、今の結婚或いは出産適齢期の人たちは景気の良かった日本を知らない。平成不況に突入したまま出口の見えない不況の中を生きてきたので、明るい未来を想像する事も出来ないのではないか。

◆ 実際に結婚から妊娠に至る経過でも、婚姻年齢の上昇と共に妊娠確率が減少するデータもある。これは動物的な面があるので仕方が無いと言えばそうなる訳で、平均寿命が延びたからと言って人間としての性質が大きく変わるわけではない。医療技術の発達によって出産の危険性は大きく減少したし、胎児の異常に関しても早期に発見、或いは治療が可能になっている。

◆ ただ子供を欲しいと思う人間が減った事は、例え婚姻率を上げたとしても子供は増えない可能性が大きい。若者の○○離れなどと言われるが、もはや子育て離れだろうか。安部元総理も日本の国のために頑張ってくださいと演説していたが、日本人は日本国をあまり愛してはいない。日本人のために日本国は頑張りますとでも言うのなら意識も変わるのだろうが、可処分所得の減少なども含めて重い年貢に泣いた江戸時代(国民負担率50%)と変わらない(2022年で47.5%)社会では、生きていくのも大変という事になる。

◆ 国民の数というのは移動体通信事業者の加入者数みたいなものである。国民の払う税金がARPUに該当するので、財務省的には国民数を増やすか税率を上げるかと言う事になる。まあ結果として税率を上げているわけで、国民数というか課税者数が減少すればもっと税率を上げなければならなくなる。

◆ 経営難の楽天モバイルは設備投資の圧縮でコストを抑えようとしているのだが、財務省は予算規模を増やしたいのでそんな事はしない。この辺りが民間企業と、黙っていても金が入ってくる政府やNHKとの違いである。

◆ 国は子供を増やす(加入者を増やす)ために、子供を作ったらお金をあげるよ(加入者にはポイントをあげるよ)とやる。しかしその代わり通信・通話料はがっぽり貰うよ、長期利用割引(年金)もこの先どんどん特典開始年齢を上げていくよ、加入者獲得のためのポイント代足りないから、通信・通話料金に上乗せしてお金を貰うよと、これでは加入者(子供)は増えないだろう。

◆ 育児休暇論もあるのだが、そもそも女性も社会に出て働けと言ったのは政府だ。どんどん働いて納税しろ、二人で働けば給料も多くなるぞと言っている。これにしたって女性が家にいて子育て出来るだけの給料を、男性が稼いでくるという昭和の時代に戻せばそれで良い感じがする。こども家庭庁の予算約4.7兆円、でも全く役に立っていないのだから解体してその分減税した方が良いんじゃないのかな。


酒税収入減少(5/23)
◆ 酒税収が減少している。これは酒類の消費が減少したためで、実質的増税が何度か行われているのだが税収は回復しない。政府は酒類の販売強化が必要だとするものの、1人あたりの酒類の消費量はピーク時の8割以下にまで落ち込んでいる。

◆ ウイスキーや日本酒の消費量の減少は従来から穏やかに進んできていたそうだが、可処分所得の減少によって外食による酒類の販売量の低下も見えてきたという。外食がダメなら家呑み推進だとなるわけだが、酒を飲む習慣を持つ人が減る事により酒を飲むのは特別な時であって毎日ではないという認識になってきたとか。

◆ 一日の疲れを癒やすビールみたいな、サラリーマンが会社帰りに一杯飲むという光景も今後は少なくなるのだろうか。日本酒の消費量は減少しているのだが、輸出が増えた事によって国内の消費量低迷をカバーしているそうだ。

◆ しかし海外では日本とは逆に酒類に対する規制がある。イギリスでは酒類の提供方法に規制が加えられていて、一定量以上の提供が出来ない場合がある。フランスでは酒の広告に関する規制があり、オーストラリアでは販売に関する規制がある。

◆ 販売に関しては日本も同様なのだが、日本の場合は許可を受けた店での販売が自由なのに対して、オーストラリアでは店舗規模による規制があるそうだ。これらは酒類による健康、特に若年層に与える影響などを考慮したものだと思われ、たばこほどではないにしても一定の悪影響があるとの認識なのだろう。

◆ アジア圏でも台湾は誰でも買える自動販売機や通販での提供が禁止されている。日本の場合は1兆円の税収を逃したくはないだろうから、現状以上の規制は行われないのではないだろうか。実際問題として未成年者の飲酒は問題なのだが、販売店での販売方法など今以上は難しい。

◆ 販売方法を厳しくしたところで代理購入すればいい話だし、或いはヤミで売られるようになるかも知れない。政府というか財務省的には売れれば何でも良いから売ってしまえ的な、誰が呑もうがウチの知った事じゃないよと言うだろう。

◆ 飲酒運転による事故は罰則の強化で減少したものの、ここ10年位は殆ど変わっていない。事故全体が減少傾向にある中で、老人による事故と飲酒による事故はあまり減っていないのだ。これは飲酒運転が一定数以下に減ってきたので、取り締まりの効果が薄れてきた事にもある。検問を行っても飲酒者はあまり引っかからず、事故を起こして初めて分かると言う事だ。

◆ 罰則を強化しても、罰則を受けるのは事故を起こしたあとなので飲酒運転率の低減効果があまりないと言われる。そもそも飲酒運転が悪い事だと知っているわけで、それにもかかわらず酒を飲んで運転するのだから罰則強化の意味が(それらの人たちに対しては)あまり無い。

◆ 若者の飲酒率と免許保有率が減少している事や、今後は自動運転車の普及などにもシフトするだろうから、長い時間で見ていけば飲酒運転による事故は更に減少するだろう。そうした酒離れが起きると税収が確保できなくなり、増税が行われるはずだ。増税が行われると更に酒が買いにくくなり、飲酒率は減少していく。そして酒は特別なもの、特別な日に飲むものになっていくのかも知れない。


紙パック式掃除機復権(5/22)
◆ ダイソン流行でサイクロン掃除機こそが最良であるかのような思いを持った日本人が多かった。となりの人がサイクロンだからウチもサイクロンにする、となりの人が銀色の車を買ったからウチも銀色にする、こうして無個性化と流行が進むのが日本市場の特徴である。

◆ ダイソンの掃除機はうちでも何台か使っている。回転ブラシを使えばそこそこ吸引力はあるが、そうでないと1円玉を吸い込む吸引力もない。サイクロン式掃除機は渦を作るためにパワーの多くを使ってしまうので、吸引力は低下する。吸入に抵抗があると渦が作れず、フィルタにゴミが到達する。ダイソン掃除機ではプリフィルタとポストフィルタの2つのフィルタを使うが、双方共に埃で詰まる。

◆ まあそれでも掃除機として機能しないわけではないし、コードレス掃除機としては(重いけれど)手軽だ。1回掃除するごとにクリアビン(ゴミの溜まる場所)を掃除するなど手間がかかるのと、そのゴミが飛び散るのでウチでは屋外でクリアビンの中身を捨てることにしている。

◆ こうした不便さから解放されるのが紙パック式で、ダイソン掃除機のように内部が汚れて悪臭を放つ事もないし、フィルタの掃除の手間もないし、ゴミを捨てる時にゴミが飛び散ることもない。紙パックを買うというランニングコストは発生するが、清潔好きの日本人には紙パック式の方が好まれるのだとか。

◆ で、一時期はサイクロンこそ最高だみたいに宣伝していたメーカが、急遽紙パック式掃除機のモデルを増やし始めた。2022年と2023年の比較で紙パック掃除機の販売比率は倍増したという。個人的にはダイソン掃除機を紙パック式にしたら結構良いと思う。

◆ サイクロンに食われるパワーを吸引に使えるので、吸引力は強くなるだろうしゴミ捨ても楽になる。メタルフィルタ、プリフィルタ、ポストフィルタと3つのフィルタが要らなくなって軽量化できる。分離できないゴミが内部に蓄積されて異臭を放つ事もなくなる。

◆ ダイソン社の景気は余り良くなく、社長は企業減税をすべきだと政府に訴えたとか。この辺りは日本の企業団体も同じで、企業減税しろ、足りない税収は消費税を増税しろと言っている。ダイソンは掃除機だけでは食っていけないと、EVをはじめとするバッテリー事業を行うと何年か前に言っていた。

◆ 新型のバッテリーだ、画期的なものが出来たみたいな話だったが、それは中止したそうだ。iPhoneにしてもダイソンの掃除機にしても日本は重要なマーケットだ。そのためダイソンでも日本専用モデル(クリアビン容量を小さくして小型化したものなど)などを発売している。これは重くてデカいとの不評からの変更だ。しかしクリアビン容量が小さくなると、頻繁に内部のゴミを捨てる必要が生じて、今度は面倒だと言われる。

◆ 内部にゴミが溜まると一時渦が出来なくなり、渦が出来ないのでゴミはメタルフィルタに張り付く。メタルフィルタ周りは掃除が簡単ではないので、ゴミを除去しないまま使うことになり、渦は弱まってますますゴミが溜まる。ダイソン掃除機を使うには、掃除機自体の掃除を頻繁にする必要がある。

◆ ウチでは猫の毛を吸う、猫自体に掃除機をかけたりするのだが、一度の掃除ごとにクリアビンは掃除している。プリフィルタやポストフィルタもたまにエアで吹くのだが、ものすごい量の砂埃が溜まっている。サイクロンによるゴミ分離がいかに弱いかが分かる。


急激な物価高(5/21)
◆ 昨日の猫用品の話もそうなのだが、様々なものが値上げされている。これが企業の利益を押し上げる値上げなら良いのだが、多くは原材料費やエネルギコストの上昇分を補うだけで、勤める人の給料があまり上がらない。

◆ 以前から書いているように給料が上がらず企業の内部留保だけが増大していくのは、一つは景気の先行き不透明感から設備投資が増加しないこと、もう一つは法人関連税が下がったことで設備投資や給料にカネが回りにくくなったことだ。

◆ 内部留保は金融投資などに回り株価が上がる。政府は株価が上がっているから景気が良いんだと、国民に錯覚を与える。その結果が平成不況なのだが、そこに原材料費の高騰と円安がやってきた。世界に取り残された日本はスタグフレーションまっただ中であり、海外とは所得レベルが違う。

◆ 資源輸入国の日本はその海外の物価に合わせたというよりもグローバルな価格でものを買わざるを得ないわけだが、何しろ貧乏国なので全てが高く感じられる。日本のコンビニ店員の時給が1.5千円前後なのに対して、米国ならば4千円を超える。

◆ その分アパート代も高くて、狭いアパートでも10万円では住むことが出来ない。これが物価の違いであり米国人にとっては安価なiPhoneも日本人には高くて手が出ないとなる。安価な労働力をフルに使い、輸出企業は空前の利益を上げる。しかしそれは従業員や設備投資に反映されることなく、内部留保として蓄えられる。

◆ 経団連など経済団体の思惑通りというか、経済団体は法人関連税の値下げとその代わりに消費税を上げろ上げろと働きかけた。これは輸出企業の親分であるトヨタの思惑通りで、消費税が上がれば輸出関連企業の儲けが増える。こうした一部企業の儲けのしわ寄せが国民に降りかかり、例えば猫餌などの価格だが2年前の2倍位まで上がっている。猫砂やペットシートも1.5倍〜2倍だ。この前まで980円で買えたものが、今は2千円ですか!みたいな感じになっている。

◆ 所が猫本体価格は下がっている。猫本体は輸入物ではないからだと言ってしまえばそうなのだが、ブリーダさんの買う猫餌代などは上がっている。しかし景気低迷によってデフレ傾向となり、あまり高価な猫は売れなくなってしまった。以前は○○チャンピオンの子供です的な猫が多かったが、今あまり語られなくなったのはチャンピオン猫の借り代が高くてペイできないからだ。

◆ 猫本体価格の平均は15万円位ではないかと思うが、タダで繁殖してくれるわけではないので色々と大変だ。純血種同士の繁殖でも規格外の猫が生まれる可能性もあるし、純血種の多くは沢山の子猫を産まない。

◆ 生まれた子猫の管理も大変で、多くのブリーダさんは恒温室とまでは行かないが冷暖房によって出来るだけ飼育室を一定温度にしている。こうして大切に育てられ、普通の環境においても病気にならずに生きていける月齢まで飼育されるわけだ。

◆ 猫用品の価格は上がったが、便利なものも増えた。自動餌やり機は昔からあったがより高性能になり、自動清掃トイレを使えば殆ど手間なし飼育が出来る。1頭飼いなら尿の量をカウントしてくれるので、病気の前兆も分かる。猫は元々あまり手のかからない動物だが、自動化によって面倒な世話の手間が大幅に軽減される。

◆ あとは猫と一緒にくつろぎの時間を過ごすだけで、増加傾向の一人暮らしの人たちで仕事が忙しかったりしてもも、安心して動物を飼うことが出来る訳だ。


動物を飼うためのコスト(5/20)
◆ 以前に猫を飼いたいのだけれどお金はかかりますかとの相談を頂いた。まあ生き物を飼う訳なのでお金はかかるのだが、体重あたりのお金のかかり方としては猫や犬は安いと思う。生育環境の維持が必要な爬虫類だとか、或いは動物でも環境管理が必要なものは高く付いてしまう。

◆ 例えば体重が3.5kg位の標準的猫の場合で、1日辺りドライフードを食べる量は50g前後になる。勿論高カロリーの餌の場合は少なくて良いし、低カロリーや低脂肪の餌の場合は分量を増やす。1日で50gだと1ヶ月で1.5kgくらいだが、少し多めに与えることを考えれば2kgと見ておいた方が良いかも。

◆ 餌の値段はピンキリで、ロイヤルカナンだと1kgあたり2,000円〜3,000円になる。ねこ元気とかかるかんで1kgあたり5百円前後だろうか。いわゆるプレミアムフードは栄養バランスなどが考えられているが、猫の好き嫌いもあるので一概にどれが良いとは言えない。

◆ 色々な餌を与えてみて、猫がよく食べるものを選ぶのが良いのかなと思う。ロイヤルカナンはどの猫も比較的よく食べるが、食べないネコもいる。缶詰などは殆どが水分なので、缶詰だけで育てると栄養が不足し、毛艶が目に見えて悪くなる。

◆ 猫の餌代としては1ヶ月千円〜2千円位を見ておけば良いのではないだろうか。他にランニングコストがかかるものとしてトイレがある。使い捨ての固まる砂を使うか、システムトイレを使うかによって金額が変わる。手間がかからないという点ではシステムトイレで、1袋(4リットル)1,500円程度のシステムトイレ用の砂を入れておくと、1〜2ヶ月は交換なしで使い続ける事が出来る。少ない砂(例えば半袋を使う)を1ヶ月で交換するか?4リットル1袋を入れて2ヶ月ごとに交換するか、みたいな感じだ。

◆ システムトイレは尿はペットシートで吸収するので、ペットシートは3〜4日ごとに交換する必要がある。ペットシートはユニチャームのデオシート(消臭力・吸収力共に他よりも優れている)が112枚入りで2千円位だ。これで1年は大丈夫だ。(砂もペットシートもホームセンターの方が安いことがある)
◆ 猫餌とトイレのコストで月に3千円位なので、家計を圧迫するほどではないと思うのだがどうだろうか。勿論猫が増えれば比例的に餌の量も増えるし、トイレも複数用意しなければいけない。トイレ本体は2千円位から、自動清掃機能付きだと2万円を越えるものもある。

◆ 病気になったりすると動物病院代がかかる。保険もあるのだが、掛け金に対する補償率があまり得ではないので私は加入していない。加入したつもりで猫積み立てを行っておけば、余程のことがない限りは大丈夫だ。動物病院代は動物病院によってかなり異なり、初診料は千円程度から3千円位取るところもある。診察と注射(皮下輸液など)で3千円〜5千円、血液検査は3千円〜2万円(いずれも医者によって異なる)位だ。

◆ 一生の中で一度も医者にかからないネコもいるし、2〜3回医者に通ったネコもいる。手術をするような状況になるとかなりのお金がかかるが、手術をして延命するのか?自然に任せるのかは常に悩むところだ。猫は治療などのストレスにあまり強くないのと、あまり苦しみを感じない(痛みなどを感じると脳内物質が分泌されて、痛みなどを紛らわすのだとか)らしいので、私の個人的意見としては過度な治療は猫のためにはならないと思っている。勿論その状況にもよるし、飼い主の判断が全てになるのは言うまでもない。


契約解除の難しさ(5/19)
◆ 母親が死んだ時にソフトバンクの契約の解除が難しかった話は以前に書いた。契約解除は出来ないから相続した方が良いと強く勧められたのである。これがソフトバンクが極悪だからだと思っていたのだが、他にも似たような事例があると教えて頂いた。

◆ 今はオンラインで契約し、クレジットカードで支払いを行う契約が多い。問い合わせの窓口も存在しなかったり、役に立たないAIチャットが画面の隅に張り付いているだけみたいなサイトもある。この場合は契約者死亡による契約解除が面倒だ。

◆ IDやパスワードがあり、多要素認証がパスできればサイトから契約の解除が出来るのだが、そもそも死亡した人が何を契約していたかを把握できていない場合がある。携帯電話などはわかりやすい契約なので、これを解除してしまうとサイトにログインが出来なかったり、二要素認証がパスできなくなる。

◆ サイト側に問い合わせようにも問い合わせ先が分からない。契約者が死亡すると銀行口座が閉鎖され、それに伴いクレジットカードの引き落としがされなくなる。親切なところであればカードからの引き落としが出来ないよと請求書が送られてきて、そこに電話番号が書かれているはずだ。しかし請求書が送られてくることなく、取り立て屋が未払い債務の取り立てに来ることがある。

◆ 例えば死亡者が管理費の必要な集合住宅などに住んでいた場合、管理契約の解除にも相当苦労する。管理費を何としても取りたい管理会社は、契約者が死亡したら相続人が管理費を払えと勝手に規定する。勿論相続人はそんな契約書にハンコなど押したわけではないが、管理会社は契約解除不可能な契約ですと言って支払いを迫ってくる。

◆ 契約の解除出来ない契約は契約にあらずなので最終的には解約が出来るが、裁判所に行ったりなんだかんだで面倒なことになる。これは相続を放棄しようがしまいが、管理会社は延々と支払いを求めてくる。しかしこれは一種の脅しなので、こちらが強く出れば相手は引っ込む。

◆ ソフトバンクの契約者死亡の場合の解約は出来ないというのも、こうした事例があるからみたいなところなのだろう。悪い連中というのはより悪い事例を元に金の取り立てを組み立てていく。しかも既に払ってしまったものを取り返すことは更に面倒(面倒だが取り返すことは出来る)であり、多くの人は泣き寝入りする。

◆ 身内の人が死亡ではなく行方不明になるとこれも厄介だ。行方不明なので契約の解除は出来ないと思って良いだろう。銀行口座も閉鎖できないしクレジットカードを止めることも出来ない。例えば事故などで行方不明になった場合、生きている可能性は殆どゼロに近かったとしても、死亡確認が出来ていない以上は行方不明だ。

◆ 年金受給者が行方不明になると年金支給は停止される。しかし健康保険や介護保険料は取られ続けるので、支払わないと差し押さえを食らう。払うものはすぐ止めるけれど、払って貰うものはずっと払って貰うぞと言うのが国である。

◆ 人間がいつ死ぬか分かっていれば良いのだが、そうは行かないので残った人間が処理すべき事が増える。相続の放棄も一つの方法だが、これも裁判所に出向くなど面倒だ。さらに相続放棄可能期間内には債権者は何も言ってこず、相続放棄可能期間終了後に借金を取り立てに来るのが常套である。借金の取り立てが来て初めて借金があったことに気づくが、既に相続の放棄は不可能になっていたと言う事になる。


AIと暇つぶし(5/18)
◆ 古くはPC9800の時代にEmmyというソフトがあった。いわゆる人工無能の走りのようなもので、パターンマッチによって会話を成立させようという試みである。特定の語をキーにしていくつかの応答を行い、それに対するキー入力を学習していくというプログラムだ。

◆ その後人工無能的なプログラムだとかエキスパートシステム的な仕組みのものが出ては消えを繰り返し、人工知能など不可能に違いないとの絶望感を多くの人が感じたはずだ。言葉の上だけではマルチメディアが流行ってみたり、ファジー制御だと言われたりしたが、マルチメディアとは何なのか?ファジーとはどういう制御なのかなど普通の人には浸透しない。

◆ iPhoneのSiriに代表される音声応答は画期的でもあった。音声認識をしてある程度の応答を行うのだから、これまでの人工無能とは違っていた。そもそも正しい音声認識すら中々出来なかった訳で、音声認識技術を搭載したという日産車で「エアコンをつけて」といったら窓が開いた、みたいな認識率だったのだ。

◆ SONYのナビにしても地名を認識させるのが非常に大変で、何度も何度も言い直さなければいけなかった。それに比較したら携帯電話やスマートフォンに搭載された音声認識は素晴らしいと言えたのだ。

◆ こうした音声応答はある程度の言葉の揺れを理解し、それなりの応答を返した。勿論決められた通りに動作するのみだが、人間の言っていることを理解するだけでも技術の進歩を感じたものだ。そんな時代にあって技術の進歩を全く感じさせてくれなかったのが、ソフトバンクのペッパーくんである。感情認識エンジンが云々と謳い文句は立派だったが、機能的にはSiriに遠く及ばなかった。

◆ AI技術が本当の意味でのAIとして確立されてくると、自由文でのインタフェースが可能になる。さらには音声インタフェースを接続することによって、ある程度の会話が成り立つようになる。ChatGPTを音声操作するようなものだが、会話用のAIとしては専門知識が不要な代わりに世間話が出来るようになっている。

◆ AIとの会話が面白いかどうかは使う人次第だと思うが、高齢者の話し相手にAlexaが一定の役割を果たすと言う事も聞くので、利用価値がないとは言えない。エキスパートシステム的な動作をすれば、人生や会社に於ける悩み事の相談を聞いてくれるかも知れない。転職した方が良いのか?もう少し頑張った方が良いのか?会社情報や転職情報などを知るAIならば適切な回答が得られる可能性もある。

◆ 普段の何気ない会話と、それら情報を元にした回答、法律相談なども比較的正しい回答が得られそうだし、病気に対してどう行動すべきか、救急車を呼んだ方が良いのかどうかなども安全性重視の回答が得られるようになっていれば、緊急時のサポートにもなり得る。

◆ 現状のAIでは誤ったことも回答するので、こうした部分は調整を要するだろう。しかし質問に対して回答が決まっていること、法律だとか数学や物理などならば確実な回答が可能なはずだ。メーカや販売サイトにクソの役にも立たないAIチャットがあるが、あの馬鹿らしさと言ったら常軌を逸している。AIの風上にも置けないどころではなく、そもそもAIではない。

◆ それを24時間対応可能なAIチャットか何とか言って実装しているのだから、その企業の能力が知れるというものだ。そもそも問い合わせをすると言うことは何らかの疑問がある訳で、その疑問すら理解せず、トンチンカンなメニューを表示し続けるチャットに意味はない。


はやて223(5/17)
◆ 静岡県に新しい野球チームが出来たとニュースになったのが昨年の秋だった。その球団名がはやて223で、金融業者であるハヤテグループがスポンサーだ。ハヤテグループってどんな企業なのか?ホームページを見たが会社概要は掲載されていなかった。

◆ 成長企業支援では金融となっているので、いわゆるノンバンク融資だろうか。他に乳幼児に非接触で福祉や教育を行う事業という、今ひとつよく分からないことをやっている。売り上げその他も不明なので非上場の企業なのだろう。

◆ はやて223はウエスタンリーグに参加するとのことで、静岡市営の清水庵原(しみずいはら)球場を本拠地にするそうだ。で、このはやて223の話題よりもニュースになったのが、このスタジアムの命名権を買ったいなばペットフードだ。いなばペットフードは5年間で約3.6億円を支払い、ちゅーるスタジアムの名前を手に入れた。なお他に競合はいなかったそうだ。

◆ いなばペットフードはいなば食品グループで、静岡県に静岡本社がある。東京都には東京本社がある。大阪や九州は支店と称しているので、東京と静岡県だけが本社なのかな。いずれにしても金融業のハヤテよりも稲葉食品の方がずっと有名なわけで、ちゅーるスタジアムの名前がニュースになったという訳なのだ。

◆ 昔々の娯楽が少ない頃には野球中継はオトーさん達の楽しみだった。野球のシーズンになるとTVは野球中継が優先になり、試合が長引くと他の番組がカットされたりした。AMラジオだって夏は野球がメインになり、それまでとは番組構成が変わってしまう。

◆ そんな野球の時代から、やがてサッカーが流行ることになる。サッカーの試合を見るためにワンセグ機能付きの携帯電話を買うという人もいた位で、各地でJリーグはおおいに盛り上がった。しかしサッカーのサポータは結構エキサイトし、スタジアム周辺で問題を起こすなどした。

◆ こうした事もあってスタジアム周辺では商店がシャッタを降ろすなど、異様な風景となった。横浜でも商店は扉を閉めないと、ゴミを投げ入れたり商品を持ち去るなどの行為が多々あった。付近の住宅にもゴミを投げ入れられ、駐車中の車は蹴飛ばされ、地域の問題にもなった。スタジアムから駅までバスで移動すれば良いのだが、混雑のために徒歩で移動する人が増え、付近の住宅や商店が被害を受けたのである。

◆ やがてサッカーブームが下火になると、スタジアム周辺にも平和が戻ってきた。代わってスタジアムの維持費という問題が持ち上がるわけだが、住民はあきれ顔というか、無関心でしかなかった。静岡県ではサッカーが盛んだが、ブームが下火となりあまりニュースにもならない。底に今度は野球チームという話で、それで何か良いことでもあるんですかみたいな意見もある。

◆ 命名権ビジネスではサップ路ドームが失敗している。年間5億円だったものを2.5億円に下げたのだが、それでも高額過ぎるのか。ドーム利用も低迷していて、10億円をかけた新設備の利用も2件だけという寂しさだそうだ。

◆ はやて223はともかくとして、いなば食品に期待する向きは多い。いなば食品ではペットとのふれあいの会などを球場で開催したいとしていて、野球よりもむしろペットだと(球場内で犬を遊ばせる企画などに)犬好きが激しく反応したという。そこに起きたのがいなば問題で、フード開発用犬猫の劣悪飼育問題なども噂された。さらには稲葉一家の問題から従業員待遇の問題まで、イメージは一気に悪化したのである。


楽天は黒字化するのか?(5/16)
◆ 楽天は年内の単期黒字化を目指すと言っている。何年か前にも同じようなことを言っていたが、それは撤回した。あまりの赤字額に目眩がしたに違いない。今年は、加入者数が増えてARPU減少が少なければ黒字に出来るかも知れないが、ここで言う黒字とは孫さんも大好きなEBITDAである。

◆ EBITDAとは償却費などを除いた営業費用のバランスなので、設備投資などはとりあえず置いておいて収益バランスだけを考えましたよと言う事になる。通信事業では設備投資額が大きくなるのでEBITDAで見れば経営状態がよく見える。

◆ ホリエモン率いるかつてのライブドアは、通常は消耗品として計上する事務用品まで償却資産にしていたとか。こうするとEBITDAを押し上げる効果が、たぶん生まれるのだろうな、ホリエモン氏がやった位だから。楽天も当然やっていると思う。減資をしてまで税額を減らそうとするのだから、それこそ鉛筆1本まで資産計上かも。

◆ ではEBITDAで黒字に持って行くにはどのくらいの加入者が必要になるのか。楽天は800万回線以上あれば何とかなると言っているが、それは設備投資の凍結とARPUの下降阻止、営業費用の増大抑制が出来ればの話だ。通常の運営と言ってはおかしいが、加入者増に従った処理能力の補強とメンテナンス、多少の新規基地局開設を行い、加入者増に伴うARPUの減少を加味すると1千万加入くらいないと厳しそうだ。

◆ そうすると月間平均30万加入以上は必要で、これを得るには顧客獲得コストをかけなければいけない。解約者数が○○○万人を突破したなどとプレスリリースを出したものの、赤字額の減少幅は余り無かった。確かに昨年同期よりは赤字額は減ったが、売り上げは3.6%しか増えていないので、ARPU減少が効いている事になる。

◆ おそらく様々なトリックを使って黒字に見せる会計を行うだろうから、うまくすれば来年の決算発表では黒字だ黒字だと三木谷氏が大喜びする姿が見られるかも知れない。ただこれはあくまでも見かけであって、楽天として利益が出たという話ではない。利益を確実にするためには設備投資額や顧客獲得コストを十分に捻出できる売り上げが必要だ。

◆ 現在は大赤字だからと言う理由もあって設備投資をほぼ凍結している。これは他社に後れを取る一方だと言う事になる。他社は楽天モバイルより遙か先を進みながら、設備投資も行っている。これはソフトバンクにも言えたことで、孫さんは他社が足踏みした状態であれば追いつけるとデータを出した。しかし実際には他社は逃げているわけだから、ソフトバンクは他社に追いつくことは出来なかった。

◆ 楽天の場合はソフトバンクより更に厳しい状況で、割り当てを受けた700MHz帯も中々整備が出来ず、6月から商用運用開始の予定だとか。現状ではauの800MHz帯に頼っている訳で、2026年にauのローミング契約が切れると厳しい状態になる。

◆ これはauがローミングを継続する方向になるのではないかと思うが、そうするとMNOとは何なのかの議論になる。他社から回線を借りてMNOを名乗れるのなら、MVNOはどういう存在なんだと。無線帯域割り当てを受けていながら自分で整備せず、他社に頼るのがMNOなのかとソフトバンクが言いそうだ。何しろソフトバンクは、自分たちでエリア化できない場所はドコモの電波を使わせろと言っていたのだから。


少子化ほどではない婚姻数減少(5/15)
◆ 先日の少子化の話で、婚姻数の減少による影響に関して書かれているものもある。確かに婚姻数はピーク時の半分位に減っている。しかし出生数はピーク時の1/3以下になっているので、1夫婦の産む子供の数が減っていることになる。

◆ 確かに3人以上子供を育てるのは大変だと思う。教育費や食費の他に住居の問題もある訳で、子供1人に子供部屋1つとは行かなくても勉強机を並べるスペース位は欲しい。食事の量だって人数が増えれば多くなるし、洗濯物も増えるし、その洗濯物を干すスペースもいるし、雨が続いて洗濯物が乾かないからと言って子供に泥だらけの服を着せるわけにも行かない。

◆ 政府は婚姻数を増やせば子供が増えると思っているようで、確かにそれはそうだとは思うが、上に書いたような事情があるから子だくさんというのは難しい。日本政府の考えそうなことは、婚姻を推奨するために独身税をかけることだ。この辺りからして爺さん議員の破綻率の高さが分かる。

◆ そもそも児童手当と引き換えに扶養控除をやめると言い出す時点でおかしい。コロナウイルス蔓延以降の流れとして、税率を上げ控除を減らして税収を増やし、余ったカネを国民にばらまくスタイルになっている。これで予算規模が増えるのだから財務省は大喜びだが、馬鹿としか言いようがない。

◆ 逆に一部海外のように結婚している人は安く住居を借りられるとか、或いは事実婚であっても婚姻と同じような扱いを受けることが出来て控除額が増えるようにした方が良い。結婚というのは事務的に色々難しい部分が多いわけで、そんな面倒なことはやりたくないと思う人もいるだろう。婚姻届は紙一枚だが、姓が変わったり、家同士の云々があったりと結婚という手続きをする事によって生まれる面倒さは色々ある。

◆ 事実婚が婚姻と認められると結婚だ離婚だという儀式が必要なくなる。書類上の婚姻だろうが同棲だろうが別れる人は別れるし、別れない人は別れない。現在でも事実婚が認められる場合はあるが、同一住所に数年以上一緒に住んでいるかなどの判断基準がある。

◆ また相続や扶養や養育に関しても婚姻とは区別されるので、事実婚で子供を作り育てるというのは色々な面で不便である。婚姻に関しては同性婚などの議論が昨年はあったが、仕組み的な問題をもう少し進めていく必要があるのではないだろうか。

◆ 夫婦別姓も現時点で日本では認められていない。女性の社会進出を推進する流れだが、婚姻によって姓が変わることによる面倒さに関してはあまり議論がされない。通称名として旧姓を使えば良いではないかと言ったところで、それがどこまで有効かが又面倒だ。銀行口座は通称名では作れないし、公的手続きも然りである。

◆ 婚姻数が少ないから子供が増えないに違いない、無理矢理にでも結婚させようと国は考えがちだがそうは行かない。待機児童問題を解決すれば子供は増えるはずだ→増えませんでした。児童手当をばらまけば子供は増えるはずだ→増えませんでした。教育府負担を減らせば子供は増えるはずだ→増えませんでした。

◆ 何か一つのことをやって満足してしまうのが政治家だが、国としてのトータル的な施策がなければ何も起きない。コロナウイルス蔓延のせいで婚姻数が減っただけだみたいに言っている人はいたが、多くのコロナ関連規制が緩和された昨年も婚姻数は減少している。


ロシアンブルーは何故ブルーなのか?(5/14)
◆ ウチには新たに加わったロシアンブルーがいるのだが、先代のロシアンブルーよりもブルーな感じがする。いや、そもそも猫の世界ではグレーがブルーなわけで、だったらロシアングレーではないか。

◆ 科学的にはロシアンブルーは黒猫で、それがダイリュート遺伝子の働きによってブルーっぽく薄まったとでも言えば良いだろうか。なので普通の猫のグレーとロシアンブルーのグレーでは、発色のメカニズムが違っている。

◆ ロシアンブルーだけを飼っていると、どう見てもグレーの猫なのだが、他にグレーのネコがいると発色の違いが分かる。部屋の照明の色温度によってディスプレイモニタの色が違って見えるようなもので、他のネコと比較すると青っぽいグレーにも見えるというわけだ。

◆ ダイリュート遺伝子はD→色が濃くなる、d→色が薄くなる訳で、ロシアンブルーは世にも珍しい(かな?)ddなのでとても色が薄い黒というわけだ。黒系の猫も茶系の猫もdd遺伝子があればグレーっぽくなる。ただし黒猫のグレーと茶猫のグレーは少し違っていて、ロシアンブルーは黒猫がグレーになっている状態だ。

◆ ロシアンブルーと他のネコを掛け合わせると黒いロシアンブルーが生まれるが、これはdd遺伝子を持たないロシアンブルーというかロシアンブラックになる。ウチのメインクーンとスコティッシュはグレーだが、いずれも茶系のネコがdd遺伝子を持ったものだろう。ロシアンブルーと並べてみると、メインクーンもスコティッシュも色合いが違う。

◆ 茶っぽいと言えば茶色っぽく見えるので、たぶん焦げ茶猫がグレーになったパターンだ。なお茶系はdd遺伝子でグレーになれるが、赤系にdd遺伝子があるとクリーム色のネコになる。これはソリッドカラーの場合だが、さらには2色のネコもいればその柄の入り方などで、様々な色や柄がある。

◆ 昔はグレーの猫はロシアンブルーが代表的で、他の種類ではシャルトリューくらいだった。海外で三毛猫が珍しがられるように、日本ではあまりグレーの猫は作られなかった。今は多くの種類でグレーの猫が作られているが、以前は灰色に人気がなかったのだろう。

◆ ただ一方でアメリカンショートヘアなどは、茶系のシマシマのブラウンタビーより、白黒のシルバータビーの方が人気があった。ここで言うシルバーは白よりグレーっぽい色になる。猫の人気は時代と共に移り変わり、例えば芸能人が飼っている猫が人気になるとか、アニメやドラマに出た猫の価格が上がるなどもある。

◆ しかし猫はそう簡単に作れるものではなく、多くても年に2回位しか出産させられない。なので一時的に(人気の猫は)価格が上がるのだが、人気がなくなると半値位まで下がってしまう。そういうブームに乗るブリーダさんもいれば、自分の好きな猫を作っているブリーダさんもいて、ネコたちは時代に翻弄されるみたいな感じかな。

◆ 小さい猫でも大きな猫でも、噛みつく猫でも怒りまくってシューシュー言う猫でも、慣れれば可愛いものである。人嫌いで懐かない猫を飼うのが楽しみ(やがて懐くから)という人もいるし、可愛くない柄や模様のネコに愛着を感じる人もいる。まあ柄に関しては、特異なポイントというか、なんでこんな所にぶち模様があるの?みたいな猫は変わっていて、そこが可愛いかったりする。


少子化は加速する(5/13)
◆ 2023年の人口減少数は80万人以上に増えた。出生数は政府の予想よりもだいぶ少なかった。出生数が76万人を下回るのは2035年頃と予想されていたが、10年以上早く76万人を下回り、75.8万人となった。

◆ 現状の景気だとか政策をみれば少子化はやむなしである。増税や社会保険料の負担増などで満足に暮らしていける層は減っている。皆中流と言われた日本は、平成不況によって皆下級になってしまった。

◆ 何度も書いているように未来が明るければ出生数は増える。逆に先が見通せなければ、そんな世の中に子孫を残そうなどとは思わなくなる。税率を上げて税収を増やし、特定の人や企業にカネをばらまく。カネをばらまくと関連企業に手数料を取られるので、実質的なバラマキ額は大きくはならない。

◆ 政府は外国人の輸入によって人口を維持しようと考えている。日本人はもうダメだから、日本人からは税金を取るだけにして、美味しいところを外国人に与えた方が得だろうと思ったのかも。ただしそううまく行かないのが世の中の常で、外国人や外国文化に慣れていない日本人は困惑し、行政も何をやって良いのか分からなくなり、無法地帯が出来てしまい、もはやそのエリアが日本ではなくなる。

◆ そんな世の中に子孫を残したいですかという話だ。勿論考えは人それぞれだろうから、子供を沢山作り育てる人もいる。補助金が貰える年齢まで育てたら、そのあとは家族解散ね、扶養控除がなくなるから、となるかも知れない。

◆ 今更何を言っても仕方がなくて、これも先送りに先送りを重ねた結果なのだ。美濃部氏が都知事だった頃に少子高齢化問題をどうするかと議論しているわけだから、1970年代には日本の将来には不安が予想できたことになる。人口増加率が減少しても特に何も行わず、人口が減少に転じてもバラマキ額を少し増やした程度でお茶を濁し、その一方で課税は強化する。

◆ 子育て支援で年間何万円かを渡すというのは、既に生まれた子供を育てるためのサポートだ。生まれた子供を育てるのではなく、出生率を上げなければいけない。子供家庭庁は年間5兆円近い予算を消化する。これを子供人口で割ると1人あたり600万円を超えるわけだから、出産したら一時金600万円を渡しますよとやった方が良いのかも。

◆ しかし韓国では1億ウォン(1.1千万円)を18年分割であげるよ、3人以上生まれたら住宅も何とかするよと言っているようだが、果たして効果はあるのか。18年分割だと1ヶ月に5万円なので、子育て費用としては物足りないだろう。勿論負担の軽減にはなるが、インパクト的にはちょっと足りない気がする。やはり一時金一括払いでポンと渡して、その後の教育なども社会が面倒を見ないと。なおこれを行うのは韓国政府ではなく民間企業なのだ。

◆ 子供買いあげシステムの方が良いと言っている人もいる。社会維持システムとして考えるなら、産んだ子供を政府に育てて貰うか?或いは自分で育てるのかを選択できても良いという考え方だ。自分で育てるのであれば社会的な保証が受けられ、政府に育てて貰うのならば一時金しか貰えない。

◆ 1990年代から賃金も可処分所得も減少し、社会保険料や税負担は2倍位まで増えた。日本はいったい何をやりたいんだろう?これで福祉が良くなったかと言えばそうではなく、年金支給年齢は上がるし、年金額は安部元総理自慢のマクロスライド方式によってどんどん減っていく。これで日本の未来が明るいはずはない。


熱中症裁判(5/12)
◆ 事件が起きたのは2022年だったのかな?2024になって裁判が始まったというニュースだったと思った。小学校1年生の女の子は体調が優れなかったようで、母親は体調を案じ遠足への参加を中止したいと申し入れた。遠足では2時間歩く行程があり、女児の体力面で不安があったという。

◆ しかし担任は不参加を認めようとしなかった。母親は持たせる飲料が足りなくなったら、市販のお茶を買うことを認めて欲しいと担任に伝えた。また女児が体調不良を訴えた場合は、すぐに母親に連絡して欲しいとも伝えたそうだ。

◆ 遠足で女児は持っていた水を飲み尽くし、担任にお茶を買いたいと伝えた。しかし金を使って飲料を買うことは許されないとして、飲料の購入を認めなかった。女児は脱水症状気味となり目眩を覚え、母親に連絡をして欲しいと頼んだ。しかしこれも校長判断で認めなかった。

◆ 女児は体調不良を訴えながら学校まで戻り、迎えに来た母親が体温の異常に気づいて病院に連絡、救急搬送された先の病院で熱中症と判断された。これに関して学校側は、熱中症の症状がみられる場合は飲料水の購入を認めようと思ったが、女児にその症状は現れていなかったとした。

◆ 学校側としては明らかな熱中症で意識朦朧とするなど、通常の行動が出来ない状態を熱中症だと思っていたのではないだろうか。例えば別の事件はこうだった。兵庫県立龍野高に通っていた生徒がテニス部の練習中に熱中症で倒れた。これの裁判で1審の神戸地裁は「心停止の原因が熱中症と認めるだけの証拠はない」などとして請求を棄却した。しかし2審では練習の冒頭しか立ち会わなかった顧問教諭を「水分補給に関する指導もなかった」などとして過失を認め、県に2.3億円の賠償を命じた。

◆ 生徒と教員は対等の立場ではないので、教員はその点を考慮して指導すべきだ。しかし自分の前にひれ伏す生徒をみていると、自分が王様になったような勘違いをし始める。昔のスパルタ式だとか、血の汗流せ涙を拭くなみたいなスポ根漫画のような指導の仕方こそが、強い人間を育てると信じて疑わなかった。

◆ しかし科学的な配慮に欠ける根性物語は姿を消し、より効率的な指導と教育が求められるようになる。教員が問題を起こすのは大阪だけではなく、静岡県では毎月1名の割で教員が逮捕されるという、エロ教師天国みたいな県になってしまっている。

◆ 正しい教育を受けられなかった人間が教員になった結果、子供達の扱い方が分からないみたいな事ではないのか。教員が不足しているというのならば給料を上げればいい話で、公務員は一律いくらみたいなことをやるからおかしくなる。なんて言うと、年齢や勤続年数が同じなのに給料が違うのは差別だと、騒ぎ出す連中がいる。

◆ こういう駄目な教師は辞めさせる、良い教員を育てる環境がなければ、子供を学校に行かせることさえ不安になるではないか。学校から電話がかかってきました→すみません、原因不明ですが体育の校外授業中にお子さんが死んでしまいました、体温は40℃ほどあったので、風邪か何かだと思います。みたいな話をされる可能性があるのだ。

◆ それは熱中症ではないかと言ったって、顔に「熱中症」の文字は浮き出ていませんでしたみたいな話で、長々と裁判をする事になる。それが普通の教育のあり方だと、行員や自治体や教委は思っているのだろうか?


さらなる規制が必要だ(5/11)
◆ 総務省がLINEヤフーに対し、セキュリティの観点から韓国企業との関係見直しが必要であるとして対応を求めた。これに対して韓国企業は政治が民間企業の運営方針に口を出すのかとして、韓国政府に対応を求めたとか。

◆ LINEの韓国疑獄はずっと以前からあり、LINEの社長は韓国とは関係がないと言い続けてきた。しかしそれは真っ赤な嘘であり、ズブズブだったのである。さらにはそこにソフトバンクが絡んだ訳だから、韓国色は更に強まる事になる。

◆ 度重なる情報漏洩にしても、それが事故なのか故意なのかすら分からない。そもそも日本の政治家などセキュリティ意識がおかしな爺さんばかりで、平気でLINEを使うなどする。自分の立場とLINEの現状がどうして理解出来ないのかが不思議だ。

◆ 米国では要人にGoogle関連サービスへのアクセスを禁止するなど、制限を設けるという。トランプ氏が大統領の時だったか?Androidスマートフォンの使用をやめるだやめないでモメたのは。

◆ 私はLINEを使うが、個人間の連絡用に限っている。まあ政治家という立場になれば個人とか家族間の連絡にも使うべきではないかも知れないけど。結局韓国企業に対して何を言っても無駄だと言う事は、総務省対ソフトバンクのやりとりで分かっている事だ。

◆ ソフトバンクの暴走を止めるには法整備しかなく、いくつかのソフトバンク対策法的なものが作られた。税制面でもソフトバンクの法人税逃れは、現行の法では取り締まりが不十分で、好き勝手にやられてしまう。ここでもソフトバンク対策法がなければ、税の公平性が保てないと言われた。孫さんはトヨタより早く利益を上げたとかと吠えるが、法人税はわずかしか払わない。

◆ 米国によるTikTok規制問題同様に、行政指導に従わない事業者やサービスに対しては、運用停止を求めるくらいの強い力が必要だ。言って分かるなら言えば良いが、LINEヤフーはそんな企業ではない。韓国政府を巻き込んでかかってくる訳だから、日本政府としてもそれなりの対応を取る必要がある。

◆ GAFAに対しては最近強めに出ているが、韓国企業に対しては民主党の顔色を見なければいけないとか、何かあるのかと言いたくなる。

◆ 韓国としては自由に日本人の情報が手に入る訳だから、韓国規制をされては困る訳だ。それこそ特定の人物に的を絞った盗聴だって簡単な事だし、韓国の法律では盗聴を禁止していない。日本の法律では通信の秘密の保護は非常に重要であると謳われていて、盗聴やそれに近い事を行えば問題視される。

◆ 一時期はメールのspamフィルタに対して、spam発送業者は「メールの内容により配信を制限するのは通信の秘密の保護に反する」と声を荒げた。通信の秘密の保護に関する法の解釈は昔から色々とあるのだが、通信を傍受するのがいけないのか?それともその事実を漏らすのがいけないのか?或いは窃用がいけないのか?みたいな話だ。

◆ 現在の解釈では通信を傍受しても良いけれど、その内容や傍受している事実を公表してはいけない(公表しなければ傍受しているかどうかすら分からない)という感じかな。韓国ではそうした通信の秘密が保護されない訳だから、データが韓国に渡った途端に内容は見放題になる。ソフトバンクが韓国にデータセンタを置くのも、データは自由にご覧くださいと言っているようなものだ。


制御機器不況(5/10)
◆ OMRONが純利益98%減という事で、制御機器関係が売れていないことが明白になった。ファクトリオートメーションの世界では大きなシェアを持っていたオムロンの各種機器は、これも中国製に負けたという事なのだろうか。

◆ オムロンでは中国機器メーカに負けたと言うよりも、中国での需要依存度が高いとした。中国経済が伸びなければFA機器の需要が伸びないとの見解だ。ちなみにオムロンは家庭用機器も製造しているが、売り上げに対する比率は15%程だそうだ。

◆ 家庭用機器に対して産業用の機器は利益率がかなり高く、オムロンにとっては良い商売だった。しかしそれが急激に落ち込んで窮地に立たされた。2020年頃から中国の工場などでもFA化が推進されるようになり、オムロンなど制御機器メーカは利益を拡大した。

◆ その後さらなる高度な製造管理などが求められると、工場では画像処理をはじめとしたソフトウエアが主体となる生産管理システムに移っていく。オムロンはこの分野に食い込めなかったことも、売り上げ減につながったと分析する。

◆ 大手企業は高度化生産ラインに移行し、中堅企業は中国の景気後退と共に設備投資を縮小した。そして中堅企業への納入が多かったオムロンは、設備投資の減少の影響を受けて業績が低下したという事になる。

◆ おそらくは設備投資額の減少は、オムロン製からより安価な他社製への変更もあったのではないだろうか。リレーなどでもそうだが日本メーカの形状互換品が中国では作られていて、そっくり交換するだけで(信頼性はともかくとして)使うことが出来る。価格は日本製の1/10以下になる。

◆ オムロンは在庫消化にしばらく時間がかかると言い、2千人規模の人員削減を行う。辻長社長は「顧客起点でのマネジメントや行動が薄まっている、という本質的な問題がある」として上で「一度リセットして業務内容を見直し、顧客に向いた仕事に傾注していく必要がある。現場任せにはしない。全社が一丸となり、評価や投資の基準も定めてガバナンスのチェンジに取り組んでいく」と語った。

◆ この顧客の方を向くと言う事は、大切でありながらも中々実現できない。マクドナルドとドコモショップの対応の違いのようなもので、笑顔で(最近はずいぶんと値上げされて割高になった)ハンバーガーを買って頂くマクドナルド、一方では販売手数料を取って売ってあげる姿勢のドコモショップ、これが企業姿勢そのものではないかと思う。

◆ 個人客を相手にする全ての客商売に於いて、それは販売店やデパートでも、ホテルのフロントでも、顧客対応の講習を受けた従業員が、過不足ない対応でものやサービスを売っていく。所が産業用の機器やサービスを扱う企業では、個人客との接点が少ないために独りよがりになりやすい。

◆ 顧客が何を求めているのかではなく、メーカとして何を売りたいかの方が先に来てしまう。こうなっても景気の良い時にはそれを押し売りすることが出来るのだが、そうでなくなるとより安価で便利なものを探すようになる。

◆ 過度な円高時代に韓国製の電子部品が入ってきた。日本製よりも安価な価格提示で売り込んできていたが、供給の安定性や部品の信頼性の面で販売は思うように行かなかったそうだ。そのうち円高が解消されると価格メリットが無くなり、自然消滅していった。これは市場を取れなかった失敗例だが、今の中国製部品の浸透を見ると韓国の二の舞とは思えない。


特別徴収とは何なのか(5/9)
◆ 特別徴収されている住民税が、個人に請求されたという話がXに書かれていた。特別徴収とは企業が給与から天引きした上で、まとめて税金を支払う仕組みだ。多くの企業は特別徴収している。特別徴収する事によって従業員は給与明細の上の数字でしか税額を感じられず、自分で支払うような重税感がないからだそうだ。

◆ 所が会社が不景気などで、従業員から預かっている住民税相当額を納税しないケースが増えている。この場合に市区町村役場は会社に納税を求める訳だが、会社がそれに応じない場合には個人に請求が来る。

◆ 個人としては会社で住民税相当額を取られているのに、更にそれを払えと言われる。これには納得が出来ない訳で給与明細を見せてちゃんと払っているぞと市区町村役場と掛け合う。しかし市区町村役場は払えと言うだけだ。市区町村役場としては誰が払おうが金が入ってくれば良いので、個人が二重支払いになろうが三重支払いになろうが関係ない。

◆ 例えばこのA社が元請けになり、1割だけ抜いて下請けに丸投げしていたとする。市区町村役場は発注主からの支払い全てを差し押さえる。下請けへの支払いなんかは関係ないし、丸投げしていた事も関係ない。発注主が元請け(の不景気を察知して)ジャンプして下請けに直接金を払ったとすると、それでも発注主から金を取ろうとする。

◆ 発注主は市区町村役場と下請けの両方に金を取られてしまう。市区町村役場は、従来は発注主はA社に仕事を発注していたのだから、その後の仕事もA社けに発注したと見なし、それを差し押さえるという。裁判を起こせば取り戻せるとは思うが、それには費用もかかるし時間もかかる。なので多くの発注主は泣き寝入りをする。

◆ 国税の場合はもう少し慎重というか、調べた上で金を取るのは訴訟リスクを考えてだろう。従業員から預かった住民税を納付しなかった会社が最も悪いのだが、何の関係もない従業員に矛先を向けるのは明らかに間違っている。これも裁判を起こせば取り戻せるとは思うのだが、会社が住民税を預かった証明、それを納付していない証明など、非常に面倒だ。

◆ 個人の場合は住所がハッキリしているので請求しやすい。税の基本は取りやすいところから取る事であり、消滅してしまった法人から取るよりも個人から取った方が手っ取り早い。理屈として間違っているかどうかではなく、金が取れれば良いという考え方だ。

◆ こうした点では違法サラ金業者の方が未だ話が通じるかも知れない。市区町村の場合は理屈が通用しないし、給与明細を見せようが何をしようが「そうですか、でも払ってください」としか言わないし、応じなければ給料や口座が差し押さえられる。口座残高をゼロにしていると生活に必要なもの以外の物品を持って行かれたり、生命保険や損害保険があればそれを解約されて解約金を持って行かれる。

◆ 従業員が10人未満の場合は住民税の納税は年に2回である。従って最大半年分の(天引きされている)住民税を取られる可能性がある。まあ二重に取られるのが不安なら、特別徴収ではなく自分で払いますと会社に言ってみるしかない。就職する時に、あえて潰れそうな会社に入る訳でもないのだが、どんな会社にも危険はあると言う事だ。会社はまず個人の給料を優先して支払わなければいけないが、会社の口座を市区町村役場に差し押さえられると実質的に給料は払えなくなり、住民税が優先して取られる事になる。


ネットワーク稼働状況(5/8)
◆ IPv6+用のルータはRTX1210で、v4はASUSのものを使っている。ASUSの無線LAN機能付きルータは比較的安定なのだが、数ヶ月に1回程度は再起動しないとGUI画面へのアクセスが非常に遅くなる。メモリリークか何かがあるのかも知れない。

◆ RTX1210は問題なく動き続けている。GUIアクセスを行うと過負荷警告が出るが、GUIアクセスしなければ問題はない。これはヤマハルータ全般に言える事みたいだ。V6+の接続が切れることも今のところないし、従来のNEC製(家庭用)よりも安定に動作している。

◆ もっとも従来はWiFi機器の接続台数が集中することがあったので、それによって動作が不安定になっていた可能性は十分に考えられる。そのWiFi APはCiscoのものを2台使っているので、全く問題は起きていない。ホームオートメーション機器などが50個以上接続されているので、家庭用のWiFi APでは厳しいと思う。

◆ Atermはモデルによって異なるとは思うが、最大36台で推奨が20台だったかな。バッファローも高価格モデルで36台程度だと思う。接続可能台数を超えてもすぐに駄目になるわけではないが、たぶんメモリを使い果たして動作がおかしくなる。

◆ 従来のようにノートPCやスマートフォンだけを接続する分には何でも良かったが、今やホームオートメーション機器が大量につながっている。IPアドレスが残り50位しかないし、Alexaから見えている機器だけで50個以上あり、Alexaからは見えないセンサ類も色々と使っている。

◆ ホームオートメーションは色々と便利なわけで、PCの近くにいたりスマートフォンを持ってさえいれば何でも制御が出来る。電気を消し忘れることもないというか、消し忘れたと思ったらスマートフォンから消せば良い。消し忘れたかどうかが分からなければ、照度計で部屋の明るさを見れば良い。

◆ スマート電球は明るさも色合いもコントロール出来て、価格は数百円と安い。ウチでは電球色のスマート電球を使っているが、照度コントロールは可能だ。天井照明でも色温度可変機能の付いているものが多いが、中華スマート電球はRGB+Wの4色LED仕様だから色は変え放題である。

◆ で、こうした機器はIPアドレスを1つずつ食っていくので、やがてクラスCの空間がいっぱいになる日が来るはずだ。ホームオートメーション機器だけセグメントを分けるか、クラスBにでもしてしまうか、悩みどころでもある。

◆ 海外製のWiFiAPは接続可能台数の多いものが普通なのは、日本と違ってホームオートメーションが普通だからだ。ASUSのルータでも70台位接続できると思う。沢山のデバイスを接続すれば速度は落ちるので、スマートフォンなどは5GHz帯以上を使い、ホームオートメーション機器は2.4GHzを使うなどすれば良い。

◆ ホームオートメーション機器に伝送速度の高速性は余り必要ないので、家の中で電界強度が落ちないようにAPを複数個用意するなどに気を遣った方が良い。国産のAPはどれも出力が小さいので海外製とは結構電界強度が違ってくる。今のモデルで出来るのかどうか分からないが、一部の海外製APでは出力を100mWに設定が出来た。

◆ ただ都市部でそれをやると電波が飛びすぎることによる弊害が出るし、集合住宅ではなおさらなので状況を見ながら設定を行わなければいけない。


木と草と斜面(5/7)
◆ 南斜面の木はずいぶん切って、地面に陽が当たるようになったので草が生い茂った。木を切る前は陽が当たらなかったので余り草が生えていなくて、風が吹けば誇るが舞い上がるような状態だった。水の浸透性は良いので雨水で川が出来るなんて事はなかったが、夏でも冬でもいつも乾燥した地面だった。

◆ 特に変化が激しかったのは南斜面の下の方で、草も何も生えていなかった。さほど斜面は急ではなかったが、乾いた赤土なので砂地を歩いているように靴の中に赤土というか土埃的な細かなものが入ってきた。クローバなどの縦を蒔いても乾燥が激しく発芽しなかった。

◆ 木を切ると陽が当たるようになり、草が生え始める。草が生えると保水性が改善されて、更に草が増える。こうして草だらけになっていく。木を切って3年もすると草だらけになり、もはや地面は見えないほどだ。風が吹いても土埃は立たず、鹿が歩いても斜面が崩れることもないだろう。

◆ 切った木の切り株から新しい枝が生え、それが徐々に大きくなっていく。最初は日陰を作るほどの葉数はなかったが、そのうち日陰を作るまでに成長する。すると陽が当たらなくなるので下草が減少に転じる。人が立ち入ることすら拒むかのような草が姿を消し、日陰でも育つようなシダ類が少し生えるような感じになる。これが昨年の夏の、山の東側の状況だ。

◆ 南側は草に覆われている。切った木からはたぶん新芽は生えていないのではないかと思う。いや、生えていても草の下になっていて見えないだけかも。いずれにしても南側の下の方は草だらけで立ち入ることが出来ない。

◆ 今年は東側の木を少し切ったので、又草が生えるのではないかと思っている。草が生えすぎても嫌だし、木が生い茂って日が差し込まないのも嫌だ。ただ砂埃のことを考えるとある程度の下草は生えていても良いのかなと思う。

◆ 手入れをせずに日当たりの悪くなった、いわゆる死の人工林はこんな風に出来ていくのだなと実感できる。昨年は木材価格の高騰で山の木がかなり伐採され、おそらく新たな植林が行われるのだろう。新たに植えられるのは花粉の飛ばない杉の苗かな。

◆ 下草のコントロールが出来れば良いのだが、これは難しい。斜面を自在に移動できる自走式草刈り機でもあれば、それを定期的に動かせば管理が出来る。もっとも切った木が転がっていたり折れた枝があったりと、相当な悪路走破性が必要になるのは間違いない。

◆ でもリモコン操作で山を走破できて、カメラで見ながら操縦できたら面白そうだ。草をなぎ倒すにはかなりの自重が必要だろうから、小型のチップソーを付けて切りながら進むのが良いな。平坦な場所なら自動走行型の芝刈り機があるので、それにクローラを付けるとか、斜面でひっくり返っても起き上がれるような構造にするとか、そんなものが作れたら楽しい。

◆ 1/14と書かれた大型の重機のラジコンは売られている。全長が30cm〜60cmくらいで、5kg位の自重がある。これのモータを改造して庭に穴を掘れる位のものに改造した記事があった。重機と言えばAliexpressで家庭用重機と書かれたバックホーが6万円位で売られている。コイツをラジコン制御にしたら強力だろうなぁ。本当に6万円なのかどうか?本当に送料無料なのかどうかは怪しいんだけど。


ミニ雑感(5/6)
◆ ミニに1ヶ月ほど乗った。と言っても遠出をした訳ではなく、何かをいじった後の試運転をかねて伊豆半島の南の方まで足を伸ばした程度である。今月は横浜に出かける用事もあるので、走行距離は増える。

◆ ウチのミニにはドアが4枚+リアハッチが付いているが、ドアが4枚付いているからと言ってファミリーカーという訳ではない。ファミリーカーとして乗るのであれば、もっと相応しい車がいくらでもある。なので1人か2人で乗る、パーソナル色の強い車だと思った方が良い。

◆ その理由としてはこちらの動画にあるような特性だからだ。動画はジョンクーパーワークス(JCW)なのでエンジンパワーもトレッド幅(タイヤサイズ)も少し異なるのだが、大雑把にまとめれば同じ系列なのである。SLで高速道路を走行中に落下物を見つけ、それを避けようとステアリングを切ったら助手席の人間が横Gで頭をサイドウインドゥにぶつけた。身構える間もなく横Gが立ち上がるからで、ミニも同じような感覚だ。加速はエンジンパワー依存なのでどうしようもないが、曲がる事と止まる事はそこそこの性能である。

◆ 車両の四隅が見渡せる(目で見えるという意味ではなく、ミラーなどによる情報からその位置を把握出来るかの意味)かというと、これはBENZやBMW本体に劣る。勿論四角いジムニーよりも見通しは利かないが、こういう事は意外にすぐに慣れる。死角自体はSLよりも少ないかも知れない(屋根を開ければSL最強)しAピラーの邪魔さ加減はCLSよりマシだ。

◆ 車室内の雰囲気はイギリス車チックというか、遊び心というのか無駄の満載というのか、同じ事をBENZがやったら批判囂々だろうが、ミニなら出来てしまう。操作性の悪さにしても沢山並べられたスイッチのどれが何の機能だっけ、みたいな非合理性が、らしさという言葉だけで許されるんだろうなぁ。ちなみに私はiDriveの操作性の悪さは許せないんだけど。

◆ スタイルとしては2ドア+ハッチゲートの3ドア版が良いと今でも思っている。ホイールベースが短いから運動性は更にクイックだ。バリエーションとしてはカントリーマン(日本名はクロスオーバ)もあり4WDバージョンも存在する。山の中で使う事を考えると4WDも良いよなとは思ったのだが、基本を2ドアとして考えていた私としては、ちょっと違った車になってくるかなと思った。

◆ エンジンは(今は)EV〜2リッターまである。4世代目でディーゼルは消えたが、税制優遇の関係でディーゼル車は市場に沢山存在している。エンジン音はマツダのディーゼルほど静かではないというか、うるさいと言った方が良い。車室内は遮音性のおかげでそこそこ静かだ。なおマツダディーゼル同様のスス問題は発生する。ディーゼル税制優遇措置も終わったので、ディーゼルエンジン搭載車の中古価格は下がってくるとは思う。

◆ ディーゼル車はガソリン車よりも燃費は良いが、オイル交換サイクルやメンテナンス費用を考えて選ばないと話が違うとなってしまう。オイル交換はガソリンエンジン車が1.5万kmごとでディーゼルは5千kmごとだったかな。オイルは合成油指定なので1回の交換で(外注すると)2万円は超える。自分で行えばその半額で済む。

◆ あとは何が壊れるか、どこが壊れるかだ。純正品はアセンブリ交換前提みたいになっていてパーツ代が高いが、OEM品だと個別部品が出て来る場合もあり修理コストが1/20になるケースもある。


折りたたみスマートフォン(5/5)
◆ 出始めの頃には特殊なというのは言い過ぎにしても、実用的にどうなのかなと思うような感じだった折りたたみスマートフォン。それが今は価格も下がりヒンジ部の品質も問題がなくなり、徐々に浸透し始めている。

◆ フレキシブルディスプレイといえども折り目が付くほどに曲げてしまうわけには行かず、ヒンジ部にはそれなりの工夫が要る。SAMSUNGも何度かの改良が重ねられて現在の形になったわけだし、閉じた時の隙間に関しても当初は気になるものだった。

◆ 価格は未だ高めではあるが、例えばrazr40やLiberoFlipなどは買いやすい価格帯に入ってきている。折りたたみスマートフォンが市場に出たのは2018年、中国メーカが発売した。それにわずかに遅れてSAMSUNGも折りたたみスマートフォンを市場に投入するが、ディスプレイ部の強度などの問題が出てしまう。中国メーカが世界で初めて発売した折りたたみスマートフォンのFlexPaiはヒンジ部の強度などに問題があったという。

◆ GALAXYやGoogleが使えるレベルの折りたたみスマートフォンを出すまでに、5年近くの歳月を要している。一つは技術的な問題だが、もう一つは市場の反応を見定められなかったことにある。高額な折りたたみスマートフォンを市場が受け入れるのかどうか。

◆ それでも徐々に折りたたみスマートフォンを作るメーカが増えてきたわけで、一定のニーズがあると各社は見始めたと言う事になる。従来型携帯電話の頃のように折りたたみが全盛になるのかどうかは分からない。しかし携行しやすく大画面で使える一つの解が折りたたみ方式だとすれば、一気に流行る可能性もある。

◆ 以前にも書いたがiPhoneが折りたたみを出すのかどうかは、iPhoneユーザは気にしているようだ。Androidであれば好きな形状の、好きな性能のものを買えばいいわけだが、iPhoneの場合はAppleの意向次第である。iPhoneも最初は1モデルだったものが、今は種類が増えている。その流れから行けば折りたたみ式が加わっても良いようにも思えるがどうなのだろうか。

◆ iPhone利用者はほぼ一定数がいるわけだが、折りたたみにしろ何にしろモデル数を増やすと(これまでの傾向からすると)売り上げが分散して商業的には効率が悪くなる。モデルを増やした分だけ利用者が増えてくれるのがAppleにとっては理想だが、実際には中々そうは行かない。

◆ しかし多種多様なAndroidと勝負して行くには、様々なニーズを満たす必要がある。しかもそれらの頂点に立たなければ意味がない、みたいな期待感があるのだからAppleも大変である。カメラはあのモデルに負けて、ディスプレイはあっちの方が良くて、アレには指紋認証も付いていて、こっちはCPUが高速で、充電時間は10分だしと、良いところだけの比較をされるのだから結構大変なのだ。

◆ 中国の景気後退やスマートフォンの品質が一定に達したことから、今後スマートフォンの新規需要は減少するだろう。さらには価格の上昇もあるのだが、世界的に見れば日本の景気が悪いだけだとも言える。米国でみればiPhoneは決して高額なスマートフォンではないはずだ。日本は世界でもiPhoneのシェアが高い国だし、だからAppleも力を入れている。事業者はミリ波対応を望んでいるようだが、使われもしないミリ波に対応させて売価が上がってはシェアが下がる恐れがある。


埼玉県とクルド人(5/4)
◆ 以前にも触れたことがあるが、外国人居住者や難民の問題は中々難しいようだ。川口市は国に対して一定の援助や補助を求めた。違法就労問題や不法滞在問題に対して、国は厳正な対処をすべきだという。また難民や外国人居住者による自治体の金銭的負担が過大になり、未納医療費問題なども合わせ、国にも対処を求めた。

◆ 拡大傾向にある外国人居住区では、治外法権的な動きも見えているという。クルド人は母国を逃れて日本に住みたいと難民申請を行う。しかし難民の規定に該当しない人が殆どだそうで、その場合は特定の施設に収容されることになっている。所がコロナウイルス蔓延問題や施設のキャパシティ問題もあり、仮放免として施設外で暮らすことが許可された。

◆ その結果として埼玉県各地にクルド人が集まり、ゴミ出しのルールを守らないなどで自治体とトラブルを起こす。自治体は川口市の決まりを守れと言うが、クルド人はそれは日本人の勝手な意見で、中東やトルコではそんな事はしないと言って聞こうとしない。これはもう宗教戦争みたいなもので、我々はトルコ人なのだから、トルコ人としての生活をすると言って聞かない。

◆ 面倒さに拍車をかけるのが在日韓国人や中国人が支援を開始したことだそうだ。日本人は悪い事ばかりしている、我々の人権を無視していると言ってクルド人をたき付け、大騒ぎを始めてしまう。

◆ 警察も日本人が暴動を起こせばすぐに捕まえるが、クルド人には関わりたくないらしい。こうした事が余計にクルド人優勢みたいな感じになり、日本人のくせにクルド人の言うことが聞けないのかと、何が何だか分からないような状況にまでなったという。

◆ 学校にもクルド人の子供達が通学する。多くの場合は給食費や学用品は税金でまかなわれる。日本語が分からない子供達には個別で授業を行ったり、親への説明にも通訳を介するなどコストがかかる。難民申請している人は収入がないわけだから、生活費などの全ては税金でまかなわれている。日本人とクルド人の比率は40:1位で、収入のない人は1万人前後だそうだ。

◆ 難民認定されないのだから母国に帰ればいいわけだが、少なくとも日本にいれば衣食住は無料だ。なので母国に帰れば殺される、日本人は我々を殺すのかと暴れる。外国人にハッキリものの言えない政府は、難民でないにもかかわらず居住費を税金から出す。日本で生まれた子供は居住権は与えられないのだが、その子供にも金を出す。

◆ 収入が本当にない人もいるが、多くは違法就労しているという。埼玉県の事業者にしてみれば、クルド人の安い労働力が必要だとなり国も半ば違法就労を黙認するかのようになっている。結局の所こうした法に沿わない形での居住実体が、クルド自治区を生んでしまう。厳正な対処が出来ていれば何ら問題はない訳だが、問題を避けたいとする自治体や国が問題を認識しないが為に、より問題が大きくなると言ういかにも日本的な事なのだ。

◆ クルド人が住み始めると日本人が逃げ出し始める事で、クルド人自治区が構成されやすくなっている。北海道の中国人町に日本人が入ろうとすると追い返されるという話があったが、やがてそうした地域が出来るのかも知れない。埼玉県の南部に集中していた彼らは、より北に方にまで居住区を移そうとしている。


レンタルはお得なのか?(5/3)
◆ 不況のiRobotはRoombaのレンタルプランを一新した。i2は月額980円からレンタルできる。レンタル品は新品ではないのでバッテリーの状態などは不明だが、不調になったらレンタル契約を解除すれば良い。最低利用期間などはないので、この点は安心だ。

◆ 3年使用すると借りていたRoombaは無償で貰えて1年の保証が付く。3年分だと3.5万円ほどを払うことになり、i2の新品価格が3.7万円位なので分割購入したようなものだ。レンタルの場合は途中解約が可能だが、分割払いで購入すると返品は不可能になる。

◆ Roombaの制御は余りお利口ではないので、とりあえず使ってみてから考えるという人にはレンタルは便利だ。ウチではもはや古くなったモデルを使い続けている。i2など最近のRoombaはゴムローラタイプで、これは絨毯や床への攻撃性が高い。ウチでは古くなったゴムローラ(出っ張り部分が摩耗してつるっとしてくる)をそのまま使う事で、攻撃性を抑制している。

◆ ゴムローラが壊れたら交換するのだが、出っ張り部分をできる限り切り取ったりむしり取ることで、攻撃性を弱めることが出来る。従来型のブラシタイプは攻撃性は余り強くないので安心だが、現行モデルではそのタイプのものは売られていない。もしかするとサードパー ティ製の対策品が出ているかも知れないけど。

◆ 600シリーズはブラシタイプで、今や中古ならば千円程度で買うことが出来る。i2の前のモデルにあたるe5にしても数千円なので、新品にこだわらないのであれば安い中古が一番お得な気がする。バッテリーは駄目かも知れないが、これもサードパーティ製が安く買える。

◆ ウチにあるRoombaは全部中古を買ったものなのだが、何か、新品に価値を認めていないというか、Roombaの新品に金を出す気がしないというか、ようするにその程度の機械としかみていない。優れた機械であれば最新モデルを買おうという気にもなるのだが、そこまでは欲しくないんだなぁ。

◆ Roombaは家具にガツンガツン当たって傷だらけにするとか、ゴムバンパーの跡が付いて汚らしくなるなど、掃除機と言うよりも破壊機みたいな感じだ。まあだからシェアを失ってしまったのだろうし、こうした面では日本製や中国製のきめ細かな制御にはかなわない。

◆ それでも消耗品がたくさん出回っていて安いなどのメリットはある。値段的にもi2位だったら買ってもいいのかなとも思うのだが、新品を買う価格を考えると他のものとの比較もしたくなる。

◆ 猫を飼っていると毛が床に落ちるので、ロボット掃除機があると便利だ。短毛種で余り毛の抜けない種類(ロシアンブルーなど)なら頻繁な掃除は必要がないが、長毛種を複数飼いしていると抜け毛は気になる。最初の頃こそ猫はルンバを怖がるが、すぐに慣れて平気になる。寝ているネコにルンバがゴンとぶつかっても、猫はそのまま動かないみたいな感じだ。

◆ 面倒なのはルンバ自体のゴミ捨てで、これに関しては自動ゴミ収集機能付きのものが欲しいなとは思う。ゴミステーションのゴミは月に1回捨てれば良いそうなので、ゴミ捨ての手間はかなり楽になる。これには価値は認めるのだが、新品価格は高いので考えてしまう。まあi7の中古が2万円位なので、そのうち試してみようかなとは思う。i7は衝撃力が強いのか、Roomba本体の周囲がボロボロになっているものが多い。


セルフレジは効率が悪い(5/2)
◆ 人手不足が伝えられ、観光地伊豆においても問題は深刻だ。昨年までと違い外国人旅行者などが増えたため、各地で受け入れ体制が整わない。人がいればもっと客を入れられるのに、その人材が不足しているので手が回らない。

◆ 実際には人材が不足していると言うよりも、時給の高いところに人が流れてしまう訳で、実際人手不足の店などは時給1.2千円〜1.8千円位を掲示している。観光客が押しかけるエリアでは売り上げも伸び、時給を上げる事が可能になっているのだ。

◆ そうしたエリアに人材が採られてしまい、スーパーなどのレジ係が不足する。スーパーは観光客による増収が余り見込めないので、時給を上げる余地が少ない。結果として人員不足が深刻化する訳だが、ではセルフレジの導入でそれが解決出来るのか?
◆ いくつかのスーパーではセルフレジを閉鎖している。単位時間あたりの作業量としては有人レジの方が多く、効率的だという訳だ。セルフレジは完全無人という訳には行かず、慣れない客のサポートを必要とする。また有人レジと違って作業の間違いや迷いなどで時間あたりの処理量が有人レジの1/4位なのだそうだ。これに万引きなどの不正損失分を合わせると、人員不足の時には無人レジを閉鎖した方が良いという結論だとか。

◆ 作業の自動化をいかに行うか、これには色々な考え方がある。しかし総じて言える事は、効率的な作業ほど自動化にむいていると言う事だ。例えば品物を箱詰めするような作業はどんな人が行ってもある程度の速度が出せる。これを機械化すると平均速度が向上してミスが減少する。すなわち機械化に向いた作業と言う事になる。

◆ レジ打ちなどは非効率な作業だ。形状の異なるもののどこに張られているか分からないバーコードを探し、しわになっているものはそれを伸ばして読み取る。バーコードのない品物は一覧からコードを探して打ち込む。こうした、人間が行っても非効率なものは機械にやらせたところで効率が上がりにくい。

◆ ではどうするかというと、作業そのものを改善する事を考える。ユニクロや回転寿司店が行っているRF ID方式は、コストはかかるが効率が上がる。各方向からカメラやレーザでスキャンし、大きさや重さや形状を判別すれば間違いが減るが、機械が大がかりになる。

◆ それでも大量の物品をさばこうとする、発送センタや空港では導入が進むだろう。しかしスーパーには相応しくない。機械化の時代とは言え人間が操作した方が効率的な事があるのだ。そこでバーコードスキャンなどは店員が行い、支払いだけを機械にやらせる方式もある。

◆ ただし支払わずに品物を持ち帰る事が出来てしまうので、セキュリティ対策が必要だ。そこで電子マネーが有効になるのだが、日本では普及率が高くない。電子マネーでもFelicaなどなら決裁に時間がかからないが、バーコード系はスマートフォンの操作に手間取る人がいると時間がかかる。

◆ RF ID系はスマートフォンの背面をリーダに近づけるが、コード決済だと決済端末に画面を"見せる"ため、スマートフォンをひっくり返さなければいけない。ひっくり返してしまうので、どこにバーコードが写っているのかいないのか、どのあたりをリーダに見せれば読んでくれるのかが分かりにくい。スマートフォンの上部方向からカメラで撮る方式のものもあるのだが、屋内照明の位置によっては画面の反射で読み取り精度が低いらしい。


ドコモを勧めない理由(5/1)
◆ 契約や解約の簡単さは各事業者とも同程度、とは言えないなと思った。ドコモはMNP番号を貰うにしても何にしてもspモード接続が必要になる。従ってスマートフォンが壊れている状態では(おそらく)解約が出来ない。

◆ 以前はソフトバンクの解約が厄介だった。アンケートを何度も書かされたり、引き留めの説得部隊がやってきたりして、気の弱い人だと解約させて貰えないだろうと思った。今はそれらも禁止されたので、たぶんオンラインで解約が可能だと思う。

◆ ドコモの場合はdアカウントでログインしなければ解約が出来ない。ドコモに言わせればセキュリティ確保のため、spモード接続のスマートフォンからでないとログインが出来ない。PCからでもログインして手続きが出来るものもあるのだが、MNP番号の発行などは別なのだ。

◆ MNP番号の発行だけではなく解約もspモード接続が必要だとの記事があった。spモード接続していないPCなどで解約しようとするとエラー表示になる。そして「対応端末をお持ちでない場合:ドコモ回線をお持ちの場合は、ご契約のドコモ回線に接続のうえ、下記ボタンからやり直してください」と表示される。対応端末を持っていないのに、どうしてドコモ回線に接続が出来るのだろう?
◆ 元々はdアカウント関係がspモード依存なのがおかしいのだが、まるで解約をさせない悪あがきみたいにも見えてしまう。ahamoなどはspモード接続という概念がないので、spモード縛りはないはずだ。このspモード縛りはドコモメールとメッセージにも関係しているという面倒さなのだ。

◆ ahamoなどspモード契約のないサービスなら自由なのに、spモード付きのドコモ契約だと通知などはメッセージで来る。メッセージはドコモメーラをインストールしなければ受信する事が出来ず、ドコモメーラは例えWiFi接続時でも(利用者に気づかれないように)spモードに切り替えてメールやメッセージを受信する。

◆ このときにドコモ以外のSIMが入っている(DualSIMでデータ通信をドコモ以外に設定している)と、ドコモメーラはハングアップしてスマートフォンの操作自体が出来なくなる。AndroidOSがアプリの異常を検知して?アプリをKILLするまでは一切の操作は受け付けなくなる。

◆ スマートフォンの機能で、データ通信が出来ない場合(圏外なども含む)に、自動的に他のSIMに切り替える事が出来る。これをセットしておくと、ドコモでの通信状態が悪い場合に他の事業者に自動的に切り替わる。するとドコモメーラが勝手にハングアップし、キャッシュやデータを削除してやり直す以外に復旧の手段がなくなる。

◆ これをドコモに聞いたところで、ドコモがサポートするのはドコモSIMだけを入れたスマートフォンだけですと言われる。ドコモがデュアルSIMスマートフォンを売っていようが、あくまでもSIMを1枚入れた時だけがサポート対象だ。更にはSIMフリースマートフォンはドコモメールアプリの利用対象外だと言われる。

◆ PLAYで公開しているアプリは公開されているだけで、それを利用した時の動作は一切保証しないし、サポートもしないそうだ。そもそもドコモ販売以外のスマートフォンを使った場合は、通話も通信も保証対象外だと151では言っている。今は違うがソフトバンクはソフトバンク販売のスマートフォン以外は使えないようにしていた。その方が潔いと言えばそうなるかな