オイル交換(8/2)
◆ ディーゼルエンジンの話でオイル交換インターバルが短いと書いたが、メーカ指定の5,000kmごとでも長すぎるという話がある。ディーゼルエンジンは各部の負荷が大きい事やススが多い事でどうしてもエンジンオイルが汚れる。
◆ ガソリンエンジン欧州車のエンジンオイル交換インターバルが2〜3万kmになっている(日本ではシビアコンディションに相当すると言う事でその半分にしているメーカが多い)現在、5,000kmごとでも短い気はするのだが実はそうでもないよと言う話だ。
◆ もう一つはオイル規格の問題があって、マツダディーゼル車は指定外のオイルは入れるなとなっている。マツダのディーゼル用オイルはACEA C3であり、この規格以上SAPSの多いオイルではススの蓄積が増大する。逆にC1やC4規格のオイル使えば、ススの生成量減少とDPF寿命の延長が期待出来る。
◆ ディーゼルエンジンでも最近は0W-20とかの柔らかいオイルを使う。このあたりはガソリン車も同様で賛否あるが、燃費至上主義だから仕方ないのかな。整備屋さんが言っていたがクリンディーゼルの色々な問題は、オイル銘柄(規格)と交換インターバルを短く管理している車の方が少ないと、経験談を話していた。
◆ 実際の所オイル管理でススの付き具合とかDPFの状態がどのくらい変わるのかは、同一条件でのテストがしにくいだけによく分からない。しかし欧州のクリンディーゼル車はオイルにウルサイので、影響は大きいのだろう。
◆ マツダのディーゼルは1万km(シビアコンディションで5,000km、車種によって異なるかも)が指定なのだが、ディーラでは3,500km〜4,000kmごとを推奨しているとか。その代わりというわけでもないだろうが、オイル交換費用をディーラとしては安めの設定している所がある。ディーゼルはすぐにオイルが汚れる(劣化する)での、スス問題軽減の為にもオイル管理は重要だとの理由だ。オイルの燃える量などたいしたことが無いと思うのだが、実際にはオイルで煤煙量が変わるというのだから重要なわけだ。
◆ オイル添加剤に関してもディーゼルエンジンの場合は注意した方が良いと言う。せっかく硫黄分の少ないオイルを入れても、成分不明な添加剤を入れたばかりに煤煙が増えたというのでは何もならない。ガソリンエンジン車でもハイブリッド車などは吸着触媒を使っている場合があって、触媒に対する影響がよく分からないオイル添加剤には注意すべきだ。だいたいオイル添加剤で成分が明記されているものなど殆ど無い。
◆ オイル添加剤はオイル以上に儲けが大きいそうなので、オイル交換屋としては何としてでも入れさせたくなる。以前にBlogにも書いたが、北国の某ショップではオイル交換時に新しいオイルに遅効性フラッシング剤を混ぜて入れる。こうすると遅効性フラッシング剤の交換時期が2,000km〜3,000kmなので、自ずとその距離を走ったら又カネを落としに来てくれるというわけだ。
◆ 他にもエンジン丸洗いと称するものがあって、オイルフィラーキャップからフラッシングオイル的なものを注入し、オイルパンのドレンプラグから廃液を抜いて循環させるみたいなものがある。その洗浄剤が何かにもよるのだが、宣伝動画を見ても極端に綺麗になっている風には見えない。自動車用品店などではフラッシングオイルを入れることを"丸洗い"と呼んでいる所もある。
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