車の塗装(12/9)
◆ 車の耐用年数が長くなり、傷んだ塗装を塗り直して乗る人もいる。買い換えより高くなってしまいそうな気もするのだが、屋根やボンネットなどの部分塗装なら比較的安価らしい。
◆ 塗装品質というかやり方はピンキリで、もっとも安価な塗装は元の塗装を剥がさずに足付け(表面をザラザラにすること)を行ってその上から新しい色を塗る。全塗装の場合は各部マスキングのみを行い、外から見えない部分、ドアのヒンジなどは塗らない。こうした格安全塗装だと軽自動車で8万円位だそうだ。
◆ 部分塗装ならもっと安いのと、数時間で仕上げてしまうそうなので待っている間に塗装が完了する。色合わせなどが厳密に出来ないとか、オリジナル塗装部分よりも新しい感じが出てしまうので、屋根やボンネットはあえて色を変える方法もあるそうだ。
◆ 高品質塗装となるとボンネットやドアなどは全て外して個別に塗装する。ドアの下に隠れる部分やヒンジの部分も色が塗られる。基本的にガラスはいったん外すのでゴムパッキンだとかウエザーストリップなども交換になる。こうした塗装で50万円から70万円位かかるそうだ。
◆ 更にエンジンルームの中とかトランクの内側なども全て塗ると200万円〜300万円と価格が上がる。脱着する部分が多いので工数がかかるからで、フルレストアの場合を除いて需要は少ないという。
◆ 塗装屋さんの記事によると発色やツヤはメーカの塗装以上に出来るそうだ。このあたりも何層で塗るかとか、どの程度研磨するかによって品質と価格が変わる。ただし一般的な塗装の耐久性は、メーカの塗装に及ばないという所が多い。
◆ 塗料そのものの品質による紫外線での劣化度などが異なるからだそうで、海外メーカの純正同様の塗料を使えないことはないがコストが上がる。そういえば昔の水性塗料になる前も、純正塗料(或いはOEM)で塗るという塗装屋さんがあった。冬至の輸入車は国産塗料では色合いが同じにならないのがその理由だったとか。
◆ 昔々知人が缶スプレーで軽自動車を塗ったのだが、何かつや消しみたいになっていた。たぶんクリアを塗らなかったんじゃないのかな。あるいは自動車用の塗料ではない、普通の缶スプレーを使ったとか。今はDIYでもそこそこ綺麗に塗れるのは、スプレーのガス圧だとか塗料の粘度が上手くコントロールされているからだとか。ただ缶スプレーはコストパフォーマンスが悪いので、かなりの本数が必要になる。
◆ スプレーガンでエアコンプレッサ一体というかスプレー専用機みたいな機械もある。30万円くらいするそうだが、コンプレッサが不要だったりエアドライヤがいらないなど、手軽に使えるように出来ている。手軽と言っても価格が手ごろではないので、レンタルでもあれば使えると思うがそれ以外だと難しそうだ。
◆ 塗料をガンで塗る場合は塗料の粘度?シンナーの混ぜ方などに経験が必要だそうだ。缶スプレーのように調合済みの塗料ではないので、スプレーガンのノズルの噴射口のサイズとか噴射角?やエア圧に応じた調整が必要になる。塗料の粘度?を測るカップがあって、そこからの塗料の落下時間を目視して粘度を測るのだが、凄く微妙な?測りにくいというか分かりにくいものらしい。
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