電子レンジでモチを焼く
今回は電子レンジでモチを焼いてみた。
年末についたモチは正月明けまで室内に放置され、連日の乾燥注意報が発令される中カピカピに乾燥しきっている。
電子レンジはご存じのように、水の分子を振動させて発熱させるものだからこの様に乾いたモチが温まるのだろうか?
これが、ノーマル状態!のモチ。
この時点でコイツは、今から自分の身に降りかかろうとする恐怖を知る由もない。
アンテナを取り付けられて、もはや子供のイタズラとしか見えなくなったモチ。
今から何事が起こるのか?モチは恐怖に震えていることだろう。
なお、アンテナの長さはλ/4,これは食パン実験の結果を踏まえて..だ。
焦げ目が沢山付くように、アンテナの本数は増やした。
また、アンテナは加工の容易さからアルミフォイルを使用した。
電子レンジの中に入れられたモチ。
ターンテーブルでくるくる回って見せ物にされながら電波照射を受けている。
パンの時はアンテナから明確に火花が観測されたのだが、今回それがない。
考えられる原因は、モチという物体が良好に電波を吸収するためアンテナに誘起される電圧そのものが低下しているのか?或いはアンテナの本数が多すぎて、アンテナ単体あたりの電圧が上がらないのか?2分ほど加熱を続けたが、モチ本体にもアンテナにも変化は見られない。
なおも加熱を続けていると、モチが傾いてきたような感じ。
錯覚?いや、傾いている。
目を凝らして電子レンジの中を見つめていると、それは突然やってきた。
膨らんだ!モチだから当たり前と言えばそれまでだが、未だ水分が含まれていたのね。
それも、裏側に。
あーあ、こんなになっちまった。
電子レンジ用の皿に張り付いちゃってるじゃない。
まるで、カタツムリが這っているようだ..しかし..アンテナ取り付け部分になんの変化もないとは!このモチを観察すると、表皮部分約7mm程度は変化していない。
従って、この部分の水分はかなり少なかったことが想像される。
水分が蒸発して固くなった表皮部分が内部の水分を逃がさないようにガードした訳ね。
かくして実験は終了した。
そして、モチを焼くなら炭火に限ると言うことを無言のモチが訴えかけているかの様だった...