水槽レポート(141)
■ '04/6/19
果たしてどんなものが来るのか。
通販には慣れてきているとは言っても、やはりゲンブツを見るまでは安心出来ない。
と言っても、例えゲンブツが私の好みでなかったとしても捨ててしまうなんて事は絶対に無いのだが。
通販店でよく見かけるのは、「特Aクラス」とか「スーパーブルー、特スーパーピンク」とかの記述だ。
或いは「滅多に入荷しない…」と書かれていたり。
あれ、でも少し前にも同じようなミドリイシが「滅多に入荷しない逸品」って書かれていたよな、なんて事もある。
自動車雑誌の多くはテスト車両を褒めなければいけなくて、それはスポンサーの絡みがあるからだ。
なので、これら雑誌のエディタの表現から、その車両を本当に褒めているのか或いは無理矢理作った文章なのかを見極めなければいけない。
これと同じ事がミドリイシ通販にも言えると思う。
そのショップのオーナの独特の言い回しを熟知した上で通販に挑む訳である。
と、立派な事を書いてはいるが私にしたって「配達されてこないと分からないな」というのが現実であり、意にそぐわないミドリイシだって水槽内には生息しているのだ。
リアクタへの炭酸ガス供給量を更に増やしてKHは9.5になった。
この位が良いのかも知れない。
EHEIMパーツが明日入ってくる予定なので、リアクタ大型化作戦を実行しようか。
たぶんカルシウムメディア量が不足するとは思うのだが、それでも今よりは沢山のメディアが入れられる事になる。
思うに、メディア量が極度に少なくなければ供給されるCa量に大きな違いはないと思う。
そりゃあ、排水量が毎分何リットルにもなるのなら話は別だが、ウチの場合には精々毎分数百ccなのだ。
それにEHEIM-2222内のメディアが不足だとするならば2ndステージの方のメディアが溶け出しても良いはず。
所が2ndステージのメディアは殆ど減らない。
では何故EHEIM-2222→EHEIM-2228にするのかと言えば、メンテナンス頻度を下げる事と炭酸ガスの溶解度を上げる(ポンプが大きいので流速が上がる)効果があるのではないかと思うからだ。
炭酸ガス供給量が増えている現在、パイプの中で炭酸ガスは全て溶解せず、EHEIM-2222の中に細かな炭酸ガスの気泡が吹き出している感じ。
(目視可能)なお炭酸ガス溶解部にはADAのパレングラスを使用している。
ポンプ流量が増えて流速が上がれば、炭酸ガスと海水はより多くかき混ぜられるのではないかなと思った次第。
つまり、スキマーのポンプを大型化するようなものだろうか。
■ '04/6/20
ミドリイシが配達されてきた。
ここのショップは梱包状態など安心出来る。
ピンク系2点、いずれも"逸品"や"超"がついた謳い文句が載せられていたもの。
一点は比較的濃いピンクで、ベージュでもなく茶色でもない。
もう一点は少し薄目の、ピンクと言えばピンクかなと言う感じ。
このままの色が維持出来ればいいのだが、茶色になってしまったら悲しい。
最後の1点は淡い緑という表示だったのだが、緑と言うよりは白に近い感じ。
それより何より、何の変哲もない深緑色の小柄なミドリイシを、水槽の上部ではあるが大型ミドリイシの奥の方に置いて居たのだが、新着サンゴをレイアウトするためにこれを手前に出してみたら、ボディは相変わらずの深緑だがポリプが黄緑で成長端はピンクになっているではないか。
と言う訳でコイツは手前にレイアウト変更。
人間ってのはゲンキンなものである。
え?それは私だけだって??EHEIM-2228のパーツも送られてきた。
で、リアクタを2228にしようかと思っていたのだが他の用事で時間を取られてしまって本日の作業は無し。
■ '04/6/22
今日は暑い一日だった。
真夏日というヤツだろうか。
でも水槽水温は設定値以上に上がっていなかったからクーラパワーは足りているという事だろう。
KHを測定した。
炭酸ガス量を増やしていた事もあって、10まで上がっていた。
KHが上がればCaとpHが下がる訳だから、この辺りでバランスさせていればいいだろうか。
pHは8.1だった。
生体は極めて順調であり、トラブル時にかなりの部分が白化したミドリイシも、白化した部分以外はずいぶん色が乗ってきた。
その他のミドリイシも色が揚がってきている。
今週末には写真と、また水質を調べようか。
あ、リアクタの大型化という作業もやりたかったのだった。
ガスケットは来ているし、濾材コンテナに目の細かい網を張る(カルシウムメディアが落ちないように)作業も完了している。
■ '04/6/24
ブルー系は良好な発色を示している。
写真だと色が飛んでしまっているが、左側の大型ブルーグリーンは購入時よりずいぶん綺麗になった。
青のスギノキもずいぶん色が濃くなっている。
水漏れ事故で死にかけていたのは右側配水管の所に置いてあるヤツだ。
もうダメかなと思い、でも生ある物を捨てる訳にも行かず、ここに置いておいた。
ら、ちゃんと色が乗ってきたのである。
それに対して本体ホワイトの先っぽブルーのミドリイシは、本体が徐々に茶褐色化していて先のブルーが目立たなくなってきた。
上の写真でキイロハギの左上にあるものもそんな感じのものだったのだが、本体は茶色というか薄ピンクというか、そんな色になり、先のブルーも余り濃くなくなっている。
これは一部が岩陰に入っているのだが、光が弱いと先端のブルーが消えるだけで本体の色は余り変わらない。
■ '04/6/25
ISMATEC(ドージングポンプ)が入ってきた。
通関に手間取ったようで時間がかかった。
今日からこれを稼働させ、新旧比較でトラブルの原因を探る。
と言うお話は別のページで。
金魚の水槽だが、全然立ち上がらない。
相変わらず亜硝酸試薬は真っ赤っか。
水槽に金魚を入れて、もう3週間位経つと思うのだが何故だろう。
底砂代わりにEHEIMの濾過材を入れ、2連のスポンジフィルタを付けている。
バクテリアの元など入れなくても立ち上がると思うのだけれど、ダメなのだろうか。
水質測定を行った。
pH 8.18
KH 9
Ca 340
Mg 1050
Sr 10
PO <0.02
Si <0.25
カルシウム濃度が落ちてしまった。
マグネシウムも。
KHは今は9だが、10以上に上がっていた時もあったので多少沈殿が起きたかも知れない。
水温は安定しているが、部屋の温度が…何しろメタハラってヤツは250Wの球で光になって出てくるのは高々30W程度のもの。
残りの220Wは熱である。
と言う事は、ウチの場合には1.2KWのヒータが焚かれているのと同じ位の発熱量があると言う事になる。
こう考えるとメタハラってヤツは効率が悪いな。
蛍光灯も同じ位だけど。
LEDはもっと悪い。
白熱電球は論外だ。
半導体レーザは効率が30%にも達すると言われているから、ブルーレーザだね、これからは。
まだ効率はメタハラ並みだけど、今後改善されていくだろう。
これなど赤外ではあるけれど変換効率40%以上だと書いてある。
カルシウムメディアを3年ぶりにEHEIM-2222から2228へ変更した。
2222内部のメディアはいつ交換したんだったっけ。
ずいぶん減っていた。
2228だとコンテナが3段になり、ARMの3.6Kg入りを2つは飲み込みそうである。
残念ながらウチには1個と半分位しか在庫がなかったので最上段のコンテナはガラガラ。
炭酸カルシウム99%のメディアを気休めに入れておいた。