熱帯魚を飼う(2)
60cm水槽立ち上げから7日目までの様子
このページでは一部こちらとダブるところがあるかと思うが、水槽購入から安定飼育までの道のりを私の経験から書いてみようと思う。
■ 水槽購入
水槽を購入する時点で私は熱帯魚のことなど少しの知識もなかった。
子供の頃金魚を飼ったことがある程度で、塩素を抜いた温水の中に魚を入れておけばいいかな,程度の事しか考えていなかった。
だから水槽と魚を買ってきて、水槽に水を入れて魚と水草も入れてしまった。
しかしこれは大きな誤りである。
水質の安定こそが魚飼育の第一歩であると気づいた時には、すでに水槽の中に魚が泳いでいたのだ。
■ 水を作ると言うこと
魚を飼育すると水が汚れる。
汚れの中で害の大きなものはアンモニアである。
この濃度が上昇すれば魚は死んでしまう。
このアンモニアを分解するのはバクテリアの仕事で、バクテリア(ニトロソモナス属)はアンモニアを食って亜硝酸塩を排出する。
亜硝酸塩も魚にとって有害だ。
亜硝酸塩もバクテリア(ニトロバクター属)によって硝酸塩に変えられる。
硝酸塩も魚にとっては有害だが、アンモニアや亜硝酸塩に比べれば毒性は低い。
このバクテリアを育てるのが熱帯魚飼育の第一歩である。
アンモニアを分解するバクテリアはすぐ(3日〜10日)繁殖するらしいが、亜硝酸塩を分解するヤツが増殖するまでには時間がかかるそうである。
濾過装置や換水の状態にもよるが、早くても3週間,遅ければ2ヶ月近くを要する。
■ バクテリアの育て方
バクテリアは魚の入っていない水槽では育たない。
バクテリアのいない水槽に魚を入れても魚は弱ってしまう。
さあ困った。
バクテリアの繁殖した水を分けて貰うとか、バクテリアの付着した濾過材を手に入れられればいいが普通は難しいだろう。
そこでパイロットフィッシュと呼ばれる、テスト用の魚にバクテリアを増やして貰う手法があるのだ。
奇しくも私の水槽では、最初に買ってきた輸入グッピーとカラーラージグラスがその役割を担うことになる。
たぶんニトロバクターは順調に増殖し、アンモニア濃度は下がってくるだろう。
所が亜硝酸濃度は上がり続ける日が続く。
これには水交換などで凌ぐしかないので、亜硝酸濃度をチェックしながら我慢の日々を送るのだ。
■ F&F的水の作り方
水槽や底砂を洗って水を張ると、そこには透明な世界が広がっている。
本来ならこの状態で濾過
層のみを運転して2〜3日待つらしいのだが、そんなことを知らない私はすぐに魚を入れてしまった。
もちろんカルキ抜きはしたけどね。
翌日水槽を見ると水が随分濁っている。
濁っていると言うより白濁と言った方が良いような状態だ。
これは原始バクテリアなどが異常増殖したために起こることらしく、それを知らない私は急いで水を換えることになる。
本来ならこのまま放置しても翌日には水の透明度が増し、1週間程度で元の澄んだ水になるはずなのだ。
本を調べてバクテリアの重要性が分かった私は、市販のバクテリア増殖剤(カプセルに入っているものや粉末のものなど色々ある)を水槽に投入する。
カプセルのものは透明だが、粉末状の黄粉のようなものは水槽全体に広がって余計透明度が落ちた。
しかし翌日には再び透明になったので少し安心。
■ 水は出来たのだろうか?
試薬を使って水質チェックを行うのが水の状態を確かめる確実な方法だ。
おそらく魚を入れて1週間くらいはアンモニア濃度は上がり続けるに違いない。
ここで水槽の何割かの水を換える人もいるらしいが、私は水質検査薬を持っていなかったのでそのまま...1週間が過ぎたら水槽の1/4程度の水を換える。
フィルタは洗わない方が良いだろう。
このころになると魚が死ぬことも少なくなる。
つまり、それまでの間は魚は死ぬかも知れないと言うことだ。
私のグッピー(最初に購入したのは6匹)は4匹に減っていた。
カラーラージグラスも1匹死んでしまった。
この時点でも水の重要性をちゃんと理解していない私は、減った魚を補充すべくネオンテトラ(小型)30匹とグッピー10匹,コリドラス5匹を水槽に入れた。
■ 水質安定の兆し
熱帯魚点で購入した魚は元気が良く、ディスカウント店のものより安価だ。
幸いにしてこれらの魚を死なすことはなかったが、その後もディスカウントショップで購入したグッピーは次々に死んでしまった。
安価な輸入グッピーは硬水の汽水(薄い塩水)で育てられていることが多く、日本の水には合わないのだそうだ。
良心的熱帯魚店では、入荷した魚が水になれるまでの1週間ほどは販売しない。
水槽に魚が居るのに売ってくれない(調整中とかの張り紙がある)のはこの為だと思う。
魚の丈夫さという点ではネオンテトラやコリドラスの方が上のようである。
他にも丈夫な魚が存在するが、水が出来上がって不要になるようなものは避けたい。
継続して飼える魚でなければ可哀想だ。
そこで比較的丈夫で温厚な、つまり、自分の目的とする魚とケンカしない品種にパイロットフィッシュの役目を担って貰うのが良いのではないかと思う。
2週間目にも水槽の1/4程度の水を換える。
ちなみにこの時点でも水質検査薬はpH試験紙しか持っていなかった。
60cm水槽にコップ1/3程度の塩を入れると良いとも言われているが、水草は塩水に弱いのでこれは避けた方が良い。
一度塩水に使った水草はなかなか回復しないそうだ。
水槽の大きさや濾過装置によって一概には言えないが、40cm水槽で多めのパイロットフィッシュとバクテリアの基(素)を入れれば1週間を過ぎるあたりから水質は安定(少なくともアンモニア濃度は下がる)してくるようである。
この間は水が濁っても魚が死んでも、じっと我慢した方が良さそうだ。
水を換えれば一時的にアンモニア濃度は下がるが、その代わりバクテリアの繁殖は遅くなってしまう。
■ 水槽の大型化(初日)
最初に購入した40cm水槽から60cm水槽に変えたのが3週間目である。
60cm水槽の方にいつ魚を移すか悩んでいたが、F&Fの雑記を読んだ方からmailでアドバイスを頂き40cm水槽の水を60cm水槽に移し、40cm水槽のフィルタも60cm水槽のフィルタに混ぜることで水作りを行った。
当然40c
水槽の水量の方が少ないわけで、50%以上の水換えと同じくらいの事になってしまった。
60cm水槽の方は一時的に水が濁ることがあったが、例のバクテリア増殖剤?を入れて凌いだ。
好気性バクテリアの数(働き)はかなり減ったと思われる。
だいたい、亜硝酸塩を分解するバクテリアが40cm水槽で十分育っていたという保証はない。
とりあえず魚が死ぬことはなかったが、底砂もフィルタも新しくなったので水質安定までにはもう少し時間がかかりそうだ。
バクテリアの基(粉末や液体あり)がどの程度作用したのか分からないが、気休めの意味も含めて入れておいて損はないと思う。
価格も安いことだし。
ちなみにこの手のバクテリアの基は一旦水が出来上がったら使うべきではない。
麻薬と同じだ。
■ 水質検査(3日目)
60cm水槽に移した段階でpHは7付近。
pHテスターは電気式のものが良いのだが、最初に購入した試験紙で見た。
水を入れてから3日目(古い水槽の水も入っているので条件は良いと思う)で、すでに水草も魚も入れてある状態のアンモニア濃度は0.2mg/lで許容範囲。
亜硝酸濃度の方は0.2
mg/lで、こちらは危険ではないが良好とは言えない。
ちなみにディジタルpHメータで測った値は6.8の弱酸性で正常だ。
試薬は値段が高いのだが、水槽立ち上げ時の水質を見るためには必要だと痛感した。
pHも試験紙で見る手もあるのだが、分解能が足りないので長く使うことを考えてディジタルpHメータを買っておいて損はないはずだ。
pHメータはペットショップでも購入できるが、私は東急ハンズで新電元製を入手した。
絶対精度±0.1+1Digitの民生用だが、1万円前後で絶対精度±0.05,相対精度±0.01なんてのもある。
この頃になると日毎に水が澄んで透明感を増してくる。
炭酸ガス供給と照明のおかげで水草からは光合成による小さな酸素の泡が見られて美しい。
水草がどんどん生長&手前の蛍光灯の方に向かっていてバランスが悪くなってきた。
ちなみに照明は手前にPG-2とPG-3を各1本(20W x 2)奥に8Wを2本の構成である。
夜になって手前の蛍光灯を消し、後ろ側の8W x 2だけにするとこれはこれで美しい。
が、水草のことを考えるともう少し明るい照明の方が良いのかも。
明るくするとコケが生えそうな気がするが。
水温は25℃前後に設定している。
水流のためか水槽の左右で1℃近い温度差があるので、これを改善すべく水の流れを変えたいと思っている。
現在は外部フィルタからの排水側パイプに少々加工を施して水流を弱めている(水量を低下させているわけではない)が、水槽の横方向の流れが作れればなお良いと思う。
■ 炭酸ガスを入れる
水草には炭酸ガスが必要だ。
光と炭酸ガスがあれば水草は光合成で酸素を放出する。
魚はこの酸素で生きて行くわけで、十分な水草と光と炭酸ガスがあればエアレーションは不要だ。
炭酸ガスは工業用10Kgボンベに減圧弁を取り付け、スピードコントローラと電磁弁を介して拡散筒に導いている。
減圧弁も電磁バルブも工業用(CPU冷却時に使ったもの)で、水槽用パーツとして買うより遙かに安い(モノは同じなんだけどね)現在はタイマーを使用して照明と電磁バルブを連動して動作させている。
拡散筒は意外に高価なシロモノで、プラスチック製の筒の上に気体は通すが液体を通さない膜が張ってあるような構造だ。
(寿命は有限)このタイプは炭酸ガスを細かい気泡にして水中に放出するが、泡のまま大気に達する炭酸ガスも多く効率は優れないらしい。
効率や(特に)デザインを重視するなら迷わずこちらの製品を選びたい。
ガラス加工品で取り扱いに注意は要するが、工芸品的美しさに金を払うのも悪くない。
(でも私は欲しがっている段階で買ってはいない..)切手同封で請求すればカタログを郵送してくれるので、これは一冊あっても良いと思う。
写真もキレイだし、(価格の所を隠して)見れば欲しくなるモノばかりだ。
螺旋状のガラス管の中を炭酸ガスの気泡が上昇するタイプは効率も高くお勧めらしい。
(寿命は無限)本来は炭酸ガス量を量るために用いられる器具なのだが、これを拡散筒の代わりに使われている方も居るとのこと。
なおプラスチック製で炭酸ガス拡散用として売られている同様のものもある。
どうも私は機能重視で製品を選ぶ傾向にあり、水槽脇に置かれた液化炭酸ガスのボンベが雰囲気を壊していると家族に不評なのだが、ADAのカタログに洗脳されれば魚を生かしておくための水槽から見て楽しむための水槽への転換が図れそうな気になってくる。
同社のものに限らず、ケミカル類は余り使わない方が良いようである。
使って害があると言うより効果があるか無いか分からないものに高い金を払うな,と言うことだ。
水草の肥料も、家庭園芸用のものを流用している方が多い。
家庭園芸用肥料は成分が明記されているが、水草用は内容物が分からない。
内容物を書くと園芸用肥料と同じになってしまい、これだと高く売れないと言う説もある。
炭酸ガスを溶かすための器具がいくつかある。
最も簡単なのは炭酸ガスの入った容器を水に(逆さにして)入れておくものだ。
炭酸ガスは水に溶けやすいので徐々に気体部分は減って水で満たされる。
私が使用しているのは拡散筒(板?)だ。
炭酸ガスを微細な穴の開いたセラミックやガラス版を通して水中に発散させる。
微細な穴に水は通れないが炭酸ガスは通れる。
この微細な穴が詰まってしまうと拡散板を交換となるが、ガラス製はセラミック製より長寿命らしい。
微細な穴から立ち上る炭酸ガスの泡は非常に小さく、よって浮力も小さいために水中を徐々に上り水にとけ込む。
はずなのだが、水流の無いところに設置すると大気中に逃げる炭酸ガスの方が多いような気がする。
このタイプを使うときには炭酸ガスの泡が水流で流され、より多くの時間水槽内に留まっているようにすべきだ。
なお微細な炭酸ガスの泡が水槽内に散乱すると見栄え的には???である。
究極的には専用のミキサーが良いと思う。
外部フィルタの出口側にこれを接続し、専用の密閉容器内で炭酸ガスを水に溶かす。
簡単な構造ながら炭酸ガス溶解率はかなり高い。
専用器具は値も張るので、タッパーのようなもので自作している人もいる。
■ 水質検査(5日目)
水は本当に良く澄んでいる。
水換えを行うべきか否か迷うところだが、見た目のキレイさに反して亜硝酸塩濃度は0.25mg/lを超えて危険値に達しようとしている。
そこで明日にでも全量の1/3程度を換えることにした。
ちなみに換水前のpH値は6.9だ。
物理濾過部には魚の糞や水草の根などが溜まっているので、交換するために水槽から取り出した水で軽く洗う,いや、洗うと言うより「さらす」程度だ。
フィルタを念入りに洗ったり、水道水で洗うとせっかくのバクテリアが死んでしまうので避けなければいけない。
濾過部の本格的掃除は1〜2ヶ月後くらいで良いだろう。
外部フィルタ(エーハイム2222)は掃除も簡単で具合がいい。
高価であるという欠点はある(販売店によって、1万円+で手に入るところもあれば定価販売の所もある)が、丸形外部フィルタには掃除のしにくい(Oリングが外しにくい)ものもあるので購入時には注意したい。
初心者なら、重要パーツは少々売値が高くても専門店で相談して買った方が良いだろう。
ちなみに上部設置型フィルタのモータが1年程度で寿命を迎えるのに対し、コイツは4〜5年のモータ寿命が確保されているそうだ。
このメーカはモデルチェンジも(国産ほど)多くなく、パーツの入手性と修理の迅速さでも定評があるのだとか。
同じ性能で価格は半分以下というものもあり、ショップではそのメリットやデメリットなどを詳しく説明してくれた。
国産の同タイプだと機能的に優れているものが安く買える。
しかし私がこれを選んだのは、店員の「一度このメーカのものを使った方は、買い足しや買い換えの時もエーハイムを選ぶことが多いです」の言葉でだ。
フィルタなどの大型ものは一度購入すると買い換えないだろう。
長く使うものだけに情報は色々集めた方が良いと思う。
もちろんエーハイムがベストだとは言わない。
購入店によっては万一の修理の際に、代用の外部フィルタを貸し出してくれるところもある。
預け修理になると何らかの代用品がないと魚は暮らしていけなくなってしまうので、この点からも信頼性の高い商品&信頼できる店にお金を払った方が良いと思う。
寿命と言う点では、保温用ヒータも消耗品だそうだ。
購入後1年を過ぎたら注意し、2年を過ぎたら(壊れる前に)交換した方が安全。
温度コントローラと別体型ならヒータの値段は大したことはない。
■ 水質検査(6日目)
1/3程度の水換えを行い、コケを取った。
水換えは底砂の表面に溜まったゴミや水草のカケラをサイホンパイプで吸い取るように行う。
外部フィルタの吸水口にもゴミが溜まっているので掃除する。
魚の餌を余り多く与えていない為もあって、底砂の上部にはさほどゴミは無かった。
ゴミの吸い出しで魚はさぞ迷惑だったことだろう。
水を交換して少し時間をおいた後の水質は、pH6.7,亜硝酸濃度0.15mg+/lと改善された。
もっと沢山の水を交換したくなるのが人情だが、過ぎたるは及ばざるが..って事で、このまま様子を見ることにする。
この時期の水換え、週に一度1/4〜1/3と言う人もいれば2〜3日ごとに1/2の水換えを薦める人もある。
交換頻度(と、量)が増せば亜硝酸塩濃度は下がるが、バクテリアの繁殖も妨げられる。
魚を取るかバクテリアを取るかという究極の選択を迫られる訳で、飼っている魚にとって亜硝酸濃度がどのくらいだとヤバいのか,どこまでだったら許容できるのかが判断材料になりそうだが、私は魚になった事がないので魚のキモチが理解できるに至っていない。
外部フィルタの底には最初に入れた粉末バクテリアの基が溜まっていた。
他に魚の糞とか水草のカスが見られたので、フィルタに溜まった水をザッと捨てて水槽の水を補充した。
亜硝酸濃度上昇の件を熱帯魚屋に話したところ、「丈夫な魚ばかりだからさほど神経質になることはないと思うヨ、気になるなら水換えの時にコレを入れてみたら」と言って液体のバクテリアの元(光合成細菌ではない)を見せられた。
そこの店でも実験的に使ってみたそうだが、何もしない水槽より早く立ち上がるとのこと。
少なくとも粉末バクテリアよりは明確な効果があるらしいので、実験好きな私としては買わないわけに行かない(笑)水を換えてしばらくすると少し濁りが発生した。
バクテリアの働きが弱い証拠かな?
■ コケ
水槽の前面ガラスにコケを発見した。
照明時間の短縮と生物兵器導入と行きたいところだが、水の状態からすれば本当は少し待ちたいところ。
とりあえずは水を換えるときに掃除したが、水槽の世話が出来るのも週に一度なので、魚には(水の状態が悪くて)可哀想だがヤマトヌマエビを入れてみることにする。
コケが生える原因として水草が必要とする以上の栄養が水中にあるという場合がある。
水草の生長が順調だと、肥料分が水草に取られてコケが生えにくいと言う理屈だ。
それでも水草の成長を促すため、あるいは高栄養状態で育てなければいけない水草と明るい照明下ではコケの発生は避けられない。
明るい照明と水草用肥料があればコケは誰にでも栽培できる。
コケ発生防止剤や抑制剤などが売られているが、これらが有効だとする人を私はまだ知らない。
コケも水草も似たようなもので、庭に除草剤をまけば植木に影響が出るように強力コケ取り剤は水草にも良くないと思う。
■ エアレーション
水草は光合成によって炭酸ガスを吸収して酸素を放出する。
従って少なくとも照明している時間は酸素(空気)を積極的に水槽内に溶かし混む必要な無いようだ。
今までは夜間もエアレーション無しで過ごしてきたし、これによって魚が鼻上げする事もなかった。
たぶんこれは水槽の体積に比較して魚の数が少なかったからではないだろうか。
色々情報を集めてみると、夜間には多少なりともエアレーションを行うという人が多い。
せっかく溶かした炭酸ガスが抜けてしまってもったいない気もするが、現在使用しているボンベ容量だと60cm水槽で1年〜3年も連続供給できると言うことなので、夜間の炭酸ガス供給と照明が停止している時間だけ若干のエアレーションを行ってみることにした。
これは魚の為もあるが、完全密閉型の外部フィルタに生息する(はずの)好気性バクテリアの早期繁殖も狙ったものだ。
■ 水質検査(7日目)
ヤマトヌマエビは一体どこに行ったのか?ヌマエビを食う魚は入れていないつもりなのに確認できたのは6尾だ。
水草の陰に入ってるのかな?水質の方だが、pH6.9,アンモニア濃度≒0,亜硝酸濃度0.15-mg/lで許容範囲だった。
pH上昇に関してはエアレーションで炭酸ガスが抜けたのかも知れない。
今日は日中も弱くエアレーションすることにした。
やたら元気がいい水草なので、ここはバクテリア繁殖に多少でも効果を上げるべく外部フィルタの吸水口近くにエアーを吹き出す。
ちなみに外部フィルタにエアが吸い込まれても少量なら問題ない。
排水パイプからそのまま出てくる。
なお炭酸ガスはこれまで通り注入している。
水を換えた昨日より亜硝酸濃度が下がっているのは、バクテリアの基のおかげだろうか?自然繁殖のバクテリアが効果を現しているとすれば、亜硝酸濃度は検出できない程度までグッと下がると思う。
交換後若干濁った水も今朝はキレイに澄んでいる。
交換のために排出された水は観葉植物に栄養水として与えられた。
ピンセット,と言っても普通の長さのそれではない。
水槽用のやたら長いものだ。
ステンレスで出来ていて、アタッチメントでハサミも付けられると言うコイツは3千円近くもするのだが、なかなか使い易くてよろしい。
電子工作で使うピンセットもそうなのだが、安物だけは避けた方が良い。
ピンセットは電子工作用途のみではなく、彫金用や医療用などそれらを扱っている店に行けば買うことが出来る。
小さなチップ部品を扱うには医療用ピンセットが役に立つが、電子工作用の5倍ほどの値段を覚悟しなければいけない。
つづく..