続々..磁石(1/13) ◆ SLから外した磁石を眺めていて、これが何かに使えないものか考えている。Vitaへの取り付けは、ノーマル状態での燃費データが取れてから行う予定なので、それまでにはしばらく時間がかかりそうだ。何しろVitaの走行距離はSLより少なくて、3年で2万キロにも届かないのだから。 Web上で磁石関係の製品を捜してみると、こんなページが見つかった。イギリスでテストされたというデータもある。
◆ どうやら内燃機関のみではなく、ボイラーやガス器具にも使えるらしい。ボイラーなどでは効率化を非常に重んじる性質のもので、イニシャルコストよりもランニングコスト重視という傾向にある。 従って燃料の持つカロリー量を極限まで使うようになっているものが多く、排気で吸気を加熱したり燃料温度を調節したりすることも行われている。このボイラーでも効果があると言うのだから、磁石ってヤツは余程「効く」に違いない。自動車のテストにおいても30%もの燃費節約が示されている。
◆ データの中で燃費は3割削減(最高、との注釈があるが)となっているが、炭酸ガス排出量は1割しか減っていない。一酸化炭素も15%ほど減っているが、完全燃焼で一酸化炭素が減ればその代わりに炭酸ガス排出量は増えるはずである。そして3割の燃費削減なら3割近い炭酸ガス排出量削減になっても良いような気がするのだがいかがだろう? ◆ 燃費節約にはエンジンをかけないことが一番,と、これは当たり前の話である。話はわき道にそれるが、東京都内の渋滞緩和が信号機制御で出来ないか,と言う話があったとき、上り信号を全部赤にして下り信号を全部青にすればよいと言った人がいるとか。この意見が元になって連動式信号機制御が行われたと聞いたことがあるのだが、果たして本当か?と、信号機の話になってしまったが、エンジンをかけなければ車は走らない。でも止まっているときにエンジンが動作している必要はない。って理屈のアイドリングストップ運動。
◆ これに関してのデータはここのページにある。F&Fで何度も取り上げている、東京都の公害対策の一環だ。意外なのはアイドリングストップによる燃料費節約効果がさほどでもないことだ。 路線バスをもってしても年間節約額は4万円となっている。小型貨物に至っては5千円の燃料節約でしかない。
◆ もう一つはNOx排出量だ。これも東京都の頭痛の種なのだが、同ページで触れられているとおり路線バスや大型貨物のディーゼルエンジンから排出される窒素酸化物は、ガソリンエンジン乗用車の30倍にも達している。(排気量が明記されていないが、おそらくバスやトラックは乗用車の3〜5倍近い排気量だと思う)所が、アイドリング時のNOx排出量はディーゼルと言えども絶対値としてはさほど大きくない。 もちろんガソリンエンジンの乗用車に比較すれば、排出量自体は100倍を越えるが問題は加速/低速運行中のNOxレベルではないのだろうか?
◆ ちなみに、ガソリン車でもNOxレベルが高く表示されているのは、日本車の場合は10・15モード走行時の排ガスは規制されているが、それ以外の走行パターンでは排ガスレベルが下がらない場合が多いことを示しているのだと思う。 このレポートの中には炭酸ガス排出量が含まれていないが、これに関してはガソリンよりディーゼルの方が(同排気量なら)少ないはずである。
◆ 軽油の方がカロリー量が大きいので体積比較ではディーゼルの方が燃費が良くなるし、エンジン自体の効率もディーゼルの方が上だ。(注:実際には高圧燃料ポンプなどの機械損失はガソリン車より大きくなる)所がディーゼルエンジンは構造上高回転化が出来ないため、同じ排気量ではガソリンエンジンより出力は小さくなる。出力をガソリンエンジンと同じにして考えた場合、加減速の多い領域での燃費はガソリン車を大きく上回るものではないが、低負荷走行やアイドリング時などでの燃料消費率はガソリンエンジンより低くなる。(=炭酸ガス排出量も低い)知人が乗るディーゼルのランクルは、100Km/hを守る走行で8Km/lも走ったと喜んでいた。
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