熱帯魚を飼う(21)
■ '99/07/4
イオン交換水での換水でpHが5迄下がったのだが、照明消灯後には5.8迄上がっていた。
これも硬度低下でpH変化が大きくなっているのではないかと思うのだが、試しに木酢液5ccを添加してみるとpHは5.3になった。
イオン交換水を使わないときには木酢液を15cc程添加してもpH変化は0.1程度だったのだから、すごい違いだ。
ADAのカタログによるとアクアソイルはpH緩衝作用があると言うことだが、炭酸ガス添加時と曝気時の変化は緩和されているのだろうか?日中の炭酸ガス添加時のpHは5.7程度だ。
イオン交換樹脂は安くはない。
アニオンとカチオンで1万円近いからだ。
これで処理できる水量は水質によって異なるが、およそ1〜2トンとのこと。
毎週50リットルの水交換で半年から10ヶ月の寿命だろうか。
10ヶ月保てばアクアソイルとランニングコストは変わらない。
樹脂は再生使用できて、アニオンは水酸化ナトリウムで、カチオンは塩酸が必要になる。
しかし樹脂そのものを買い換えるよりは安く付くので今後は検討すべきかも。
梅雨の合間というか、今日は外気温も上がっている。
手元の温度計は33℃を示し、冷房を入れなければ60cm水槽の水温は27℃を超えてしまう。
■ '99/07/5
いつもの時間にpHを測定すると5.9だった。
まあ落ち着いてきたと言うところだろうか。
pHメータのセンサ部の内部が外れているような気がする。
これが外れていて良いものなのか否かは良くわからないのだが、Kcl溶液に浸っている線?のようなものの位置が変わっている気がする。
このpHメータは校正無しでもドリフトも少なくて良いのだが、電源を入れて水槽水に浸けると最初はpHが上がっていく。
その後下がってくるのだが、センサ部を水中に出し入れしないと反応速度が遅い。
ガラス電極の常時測定型のpHメータも安いものがあるので、今度はそれでも使ってみようかとも思っている。
ただしこちらはドリフトやガラス電極交換費用が高いなどのデメリットもある。
■ '99/07/6
先週交換しようかと思ってそのままになっているアクアソイルだが、イオン交換水のおかげかpHも上昇していないのでまだ使えそうである。
成長著しいオランダプラントだが、今週末にはトリミングしないと水槽の蓋にぶつかってしまう。
トリミングして調子を崩すと面倒だが、かといってこのままって訳にも行かない。
切り取ったら60cm水槽に移してみようかな。
pHも硬度も高い水槽で枯れないかという実験。
コイツは買ってきてから少しの間は育つでもなく枯れるでもなく。
その後は生長する期間とそうでない期間を繰り返し、今は毎日成長が分かるくらいの速度で伸びている。
最初の頃は水質もさほど酸性よりではなかったから、やはり酸性寄りに低硬度にしてから育ちが良くなったと考えるべきか?
■ '99/07/7
グロッソがまたまた増えすぎ傾向である。
前回カットした虎刈り状態からも脱して、いくらか小さくなった葉を山のように着け始めている。
トニナsp.も買ってきたときの黄緑色の葉の上に濃い緑の新芽が出てきた。
生長は早い方ではないのでトリミングの手間が省けてよろしい。
生長が遅いと言えばケヤリソウも同じで、こちらもやっと新芽が伸びてきたところである。
今日は90cm水槽から自殺魚が。
何とガラス蓋の上に乗って死んでいた。
残念..
■ '99/07/8
水面にまで達したオランダプラントを切った。
どうも炭酸ガス添加量が多すぎるのか節間が開き気味で、カットした後の状態がカッコ悪い。
もっと緩やかに成長させるようにしないといけないんだな。
本当は。
成長を鈍らせるには炭酸ガス添加量を減らすのが最も早そうだ。
が、トニナは大丈夫なのだろうか?トニナの方は節間が伸びるわけでもなく、週に1cm程度のペースで成長している状態なのだ。
今週末には60cm/90cm水槽共にフィルタ掃除でもしてみようか。
前回掃除したのが5月だったので、2ヶ月ぶりと言うことになる。
両水槽とも2台のフィルタ(90cm水槽は3台だが、一台はアクアソイル用になっている)が付いているので、そのうちの一台を掃除しても濾過バランスは崩れにくい。
90cm水槽の方は水草の破片などが溜まっているだろうし、60cm水槽の方は(アーリーが大食いなので)エサの残りや魚の糞などが溜まっていそうである。
本当はフィルタ内部より給排水パイプを掃除して流量を確保(ポンプ負荷を軽減)したい所だが、パイプ掃除はフィルタ掃除より面倒なのだ。
ま、気が向いたらやることにしよう。
アクアソイルも(1ヶ月経つので)そろそろ交換するか取り除かないと、粒が崩れて泥水が出てきそうでイヤだ。
■ '99/07/9
帰宅後ゴソゴソとフィルタ掃除と水交換を行った。
アクアソイルは全量交換したが、アマゾニアアがさほど粒が崩れていないのに対して、アフリカーナは関東ローム層(粘土質の赤土)みたいになっていた。
2228の一台も掃除したが、水草のカスの分解しかかったようなゴミが見られた程度で極端な汚れがあったわけではない。
これらによって約半量の換水となったが、換水後のpHは5.9と良好な値。
60cm水槽の方はイオン交換を行わずに半量の換水。
こちらのフィルタ掃除は明日にしよう。
アクアソイルは余っているものがあったので使ったが、これがなくなった時点で廃止しても良いのかも知れない。
イオン交換水の威力は絶大である。
■ '99/07/10
新しいpHメータを手に入れた。
ガラス電極のこれは堀場製(NISSOへのOEM)だが、新電元のものより表示がちらつかないので見やすい。
詳しくはこちらで。
60cm水槽のフィルタを掃除する、90cm水槽のそれより汚れていた。
最初にエーハイメックとエーハイサブストラットの入っている側を掃除し、ウールマットを交換。
濾材も水道水でザブザブ洗った。
もう一台の珊瑚石を濾材として使用している方は濾材は洗わずにウールマットのみ交換。
90cm水槽の(昨日掃除しなかったほう)もう一台の2222も濾材は洗わずゴミを取ったのみとした。
60cm水槽のフィルタを開けてびっくり。
そこには数十匹の稚魚が居る。
どうやらグッピーの子供らしいのだが、フィルタ内で産んだのか?産んだとたん吸い込まれてきたのか?フィルタ内で暮らして貰うわけにも行かず、新たな水槽を立ち上げるわけにも行かないので60
cm水槽に戻した。
が、アーリーのエサになってしまうかも。
先日カットしたオランダプラントは新芽を出さなくなっている。
イジケたかも。