熱帯魚を飼う(9)
'99/4/4からの様子
■ '99/03/29
魚がエビに食われていた。
何の魚なのか不明だが、オトシンクルスが足りないような気も..炭酸ガスミキサの様子だが、未だに気体としての炭酸ガスが溜まってしまう。
拡散器から出る泡が大きくなってきているので、この為かも知れない。
ジャレコの拡散器は定期的に拡散用の樹脂?を交換しなければいけないと取り説に書いてあるのだが、もう2ヶ月も掃除もしていない.. 果たしてこれが原因だろうか?
■ '99/03/30
最初に40cm水槽を買ってきてから3ヶ月以上が経過した。
最初は生物濾過のことも何も分かっていない状態だったわけで、単に水槽セットを買ってきて水と魚を入れればOK程度に思っていたものだ。
水槽セットも「小さい方が手軽で..」的に40cmの変形?(一般規格水槽より奥行きと高さがある)を買ってきたわけだが、管理の面でも値段的にも60cm水槽の方がメリットがあった,なんてのは後から分かったこと。
とにかく価格面では60cm水槽用品はとてもお得だ。
特売品も多いし品種も多くある。
水槽なんか千円強で買えるし、照明器具も60cm用が40cm用より安かったりする。
意外に高いのが餌とか砂とか濾過材などだ。
餌など少量で数百円だから、ドッグフードと比べれば非常に高価に感じてしまう。
このあたり、店を選べば値段も随分違う。
前にも書いたが、技術に金を払うという意味では近所の信頼できる熱帯魚店に足を運ぶのは損ではないと思う。
餌とかカルキ抜きとか生体とか、近所で相談できる場所で買う方が値段以上のメリットがあることも多いはず。
逆に高額なフィルタなどは雑誌の広告やインターネット上の通販を利用するのがお得である。
ここではあえてリンクはしないが、関西のショップは器具類が非常に安い。
かく言う私もエーハイムのフィルタ(定価6万円)を2.5万円弱で購入したし、特売月には2万円以下に下がっている。
ちなみに近所で買うと5万円を上回るプライスタグが付けられているのだから、実に半額以下って訳だ。
生体に関してもヤマトヌマエビが1匹200円(近所のホームセンター)から1匹50円(熱帯魚店)まで様々だ。
ネオンテトラも同じように、ホームセンターで150円するものが、熱帯魚店では20円だったりする。
ショップによって器具販売に力を入れている所もあれば、生体に力を入れているところもあるし、その生体にしても価格重視の所もあれば品質重視の所もある。
何度同じ魚を買ってきてもすぐ死んでしまう。
と言うような場合、別のショップで同じ魚を探してみるのも手かも知れない。
生体の鮮度?のみならず、ショップの飼育水と自分の水槽の水の違いなどが関係することもあるからだ。
■ '99/04/01
3月一杯の安売りでエーハイムの2227が\19,800で出ていた。
もちろん3月中に知ってはいたのだが、大型水槽化の計画も挫折気味なので気にしなかった。
が、せっかく安いのだから(台数限定なので)問い合わせてみた。
ら、4月1日からは\39,800だと言われた次第。
と言うのも、40cm水槽の底砂が汚れてきてホースで吸い取るとゴミが舞い上がる状態。
魚が成長して実質的に過密となり、餌も良く食うのでゴミも沢山溜まる。
オマケに富栄養化が進んでコケも発生した。
エビには悪いが流木を撤去して空間を稼ぎ、吸い取れるゴミは吸い取ったのだが小型水槽の宿命か、水質変化は激しい。
それに加えてグッピーの稚魚12匹は順調に育って、最も大きいグループは尾鰭に色が付き始めた。
繁殖水槽はフツーの規格水槽の40cmだから、ブラックテトラの入っている40
cm水槽よりだいぶ小さい。
となると、60cm水槽を大型化してネオンテトラやグーラミィとグッピーの混泳にし、ブラックテトラを60cm水槽に移す..か、って事くらいしか思いつかない。
本当は小さな水槽にCRシュリンプ(ビーシュリンプの赤いヤツ)を飼ってみたいんだけどね。
しかし大型(と言っても90cmが限界)水槽は金もかかるし水換えも大変だ。
販売数量の少ない90cm水槽は割高だし、照明器具も何もかも高い。
水は150リットル(60cm水槽は60リットル弱)も入るわけで、1/3の水を換えるにも50リットル。
今使っているバケツで5回運ばなきゃいけない。
地震で水がこぼれたら大変だし、水槽が倒れるようなことにでもなれば大事だ。
置き場所だって考えなければいけない。
玄関の下駄箱の上が丁度良いのだが、補強工事無しでは重さに耐えられないだろうし、水槽を眺めるのにも不便である。
週末になったら熱帯魚店に行って大きさや価格調査をしてこよう..
■ '99/04/03
90cm水槽を購入した。
買ったのは近くの熱帯魚店で、特別安いわけではなかったが安売り店の送料と代引き手数料を加算したのと余り変わらない程度だろうか。
90cm水槽の印象は..デカい。
とにかく大きいのである。
40cmから60cm水槽に移行したときにはさほどでも無かったが、90cm水槽ってヤツは随分大きく感じる。
60cm水槽からの移行は底砂まで含めて,が良いわけだが、今回は底砂も変えることにした。
今まで使用していた黒砂(焼き物を砕いたような感じ)は角が立っているのと、比重が重いために砂がかなり固くなってしまう。
水草の植え替えなどの時にも水草を砂の奥まで挿すのが面倒なほどだ。
この対策として底面吹き上げや底面ヒータも考えたのだが、根本的に材質を見直すのが一番ではないかという結論に達した次第だ。
砂を変えるに当たっては、当初焼き土(ADAなどではこれを推奨している)を検討したが、実際にショップで使っているのを見ると焼き土が細かくつぶれている。
ショップの話によると半年くらいで変形してしまうそうで、こうなるとかなり固くなってしまう。
そこでセラミック製のものを選ぶことにしたが、これまたショップで使っている砂を見せて(触らせて)もらって選んだ。
これは円筒形(金魚の餌みたいな形)のセラミックで、アクア用品としては珍しく成分表示が付いている。
価格も4リットルで800円と高くない。
比重は軽く、海水だと浮き上がるんじゃないの?(そんなこと無いと思うけど)って感じだ。
(アクアプランツソイル)これを20リットル分水槽に入れたのだが、黒砂に比較すると洗うのも簡単(細かな粒が出てこない)でセッティングは楽だった。
デメリットと言えば、比重が軽いために浮力のある水草だと砂と共に浮き上がってしまうことか。
例え植えたときは良くても、ローチにかき回されると砂が掘れてしまって水草が浮き上がってしまう。
しかしゴールデンローチは砂に潜ったりして遊んでいる?ので、ローチやコリドラスにとっては良い砂なのかも知れない。
(お願いだからグロッソの下に潜って掘り返すのは勘弁して)フィルタは60cm用をそのまま使用したが、60cm水槽から移した水は約50リットル。
残り100リットルは新規に入れた水なので水質変化が心配ではある。
水槽はADAのウイルドグラスで、水槽台も新規に購入した。
これでフィルタ類を水槽台内部に収容できて見た目もマシになった。
ちなみに水槽台はスチールラックの数千円から、家具調の10万円以上まで様々だ。
今回購入したのはコトブキ製の比較的安いものだが、オーバフロー用の穴が開いていた。
(使っていないけどね)照明器具等は60cm用をそのまま使っている状態なので、これは近日中に90cm用を仕入れなくては。
60cm水槽の方は40cm水槽から移行して、フィルタは2222を使用している。
これで40cm水槽が空いたわけで、これを改造してオーバフロー型濾過器にしようかな,なんて考えているが、作業的に簡単には行きそうにないのでいつになる事やら。
水草の方も適当に植えただけでデザインも何もない。
これも水草の生長を待って行うことにしよう。
そうそう、木化石は底砂が軽いのでどんどん埋まっていく。
結局水槽の底に着くまで埋まった感じだ。
60cm水槽から魚を移していたらグッピーの稚魚を発見した。
大きさからして先週生まれたものだろう。
他の魚に補食されずに生き延びた一匹って訳だ。
これも稚魚水槽に移したが、稚魚水槽の魚も大きくなってきたので90cm水槽に移しても良い頃かも。
最も大きいものは1cmを超えているので食われることはないと思うし、一番小さなものでもネオンテトラやグッピーの口には入るまい。
■ '99/04/04
朝になったら案の定、グロッソが掘り返されていた..これを直して、それから60cm水槽の置き場所を変更した。
ついでに給排水パイプを掃除したら水量が見た目で2倍くらいになった。
フィルタ本体の掃除はしていないので、給排水パイプに多量に付着した水垢(バクテリア?)が原因だろうか? ちょっと意外である。
60cm水槽も90cm水槽も水は透明感を増し、魚たちも元気に泳いでいる。
40cmの稚魚水槽も撤去し、稚魚(すでに大きい)は90cm水槽に合流した。
稚魚たちは今までブラインシュリンプで育ってきたので、餌喰いが心配ではある。
60cm水槽用の2222のパイプ掃除で水量が増えた件は謎である。
水量が増えたためにシャワーパイプを改造しないと局部的に水流が強すぎるくらいになったのだから。
どうも納得がいかないので、90cm水槽用の2426の排水パイプ(排水側だけ)を同じように掃除してみた。
こちらは設置後(2222に比較して)日数が経っていないのだが、それでもヘドロ状のものはだいぶ溜まっていた。
で、掃除後起動するとやはり水量は増えている。
納得は行かないが、パイプの中のゴミの抵抗が意外に大きいとしか考えられない。
水量が増えたのでシャワーパイプの向きを若干変えて、更にシャワーパイプを水槽一杯の横幅まで延長した。
なお2426の出口はT型アダプタで2分割し、片方は炭酸ガスミキサに入れた後で別のシャワーパイプから水槽に戻している。
2426は吸水パイプと排水パイプの径が違うのだが、両方とも(吸水側と同じ)太いものにすれば汚れによる影響は軽減されるはずだ。
午後からは照明器具を買いに行くことにした。
90cm水槽の横幅に合う蛍光管は32Wタイプなのだが、これを採用しているのはADAやNISSO辺りだ。
インバータタイプ(NISSO?)は32W3本の器具で消費電力60Wと書いてある。
が、これはNISSOの水槽指定となっている。
水槽の横幅が厳密に同じなら取り付け可能なはずだが、残念ながらガラス厚と構造上の違いでADAの水槽には正規の取り付けが出来ない。
(乗せておくだけなら大丈夫だと思う,たぶん)インバータタイプの方が若干安かったが、今回はADAのNAランプとやらが付いている3灯式のものを購入。
コイツがバカ重いんだな。
32Wを3灯では暗いと思ったが、さすがにADAのものを2つ買う事はフトコロが許さなかった。
そこで30W2灯用を1台追加することにするが、30W蛍光管は水槽の横幅より短い。
(32Wに比較すると10cm短い)で、2本の蛍光管をオフセットしてセットしてあるものが多いのだが、今回選んだのはコトブキのもの。
決め手は奥行きが短いこと。
これなら給排水パイプを照明器具に合わせてセットしなくて済む。
能書きによると奥行き45cmの水槽に3個並ぶそうだ。
蛍光管は中央に並んで2本付けられていて、フレネルレンズみたいな板で光を拡散する仕組みだ。
が、やはり中央部だけが明るい。
コイツはいずれインバータ+32W管用に改造してやるつもりだ。
■ '99/04/05(90cm水槽3日目)
90cm水槽の亜硝酸濃度が0.15-mg/lまで上昇した。
フィルタはいじらなかったとはいえ、底砂を入れ替えたのが効いたのだろう。
底砂には好気性バクテリアが沢山住み着いており、場合によってはフィルタ以上の生物濾過が行われている。
亜硝酸濃度の上昇はエビとコリドラスに影響がありそうなので、明日は水交換の必要があるかも知れない。
ちなみに60cm水槽の方は底砂をいじらなかったので問題なし。
換水割合は60cm水槽の方が大きくて、汚れ除去のために水を吸いだして−>水を入れて−>水と汚れを吸い出して..を繰り返した。
にも関わらず亜硝酸濃度はゼロだ。
底砂は偉大である。
30W照明器具を32Wタイプに改造しようと、安定器を買ってきた。
(\1,000)さっそく内部を開けてみると、30W用安定器の発熱の凄いこと。
当然素手ではさわれない。
32Wの方は内部を開けていないが、照明器具のケース自体がアチッって感じなのでこちらの発熱も凄そうである。
で、安定器交換は止めてインバータ改造を急ごうかと思っている。
安定器の発熱は損失があるからで、線材の抵抗か鉄損か分からないがパワーの無駄も甚だしい。
20W照明器具の時には発熱の絶対量が少なかったから余り気にしなかったが、30W以上の安定器はオートトランス構造みたいなので、これが影響しているのかも知れない。
いずれにしても30Wタイプの照明器具を安く購入(5〜7千円くらいか)して、蛍光管が古くなった辺りで32W化の改造を千円の安定器で行えば、発熱はするが安価に仕上がる。
インバータ改造はこちらのサイトが参考になると思うし、30Wまでなら市販のキットもある。
(キットを買うより電球型蛍光灯を買ってバラした方がお得)自作に要するコストは32Wを4灯分として、一台辺りアキバ値段でも4千円前後かかるだろうか。
チョークコイルのコアは数個程度では買えないらしい。
ちなみにキットの値段も似たようなものである。
20W程度なら(古くなって交換して捨てるような)電球型蛍光灯の内部部品を使うのがお得だが、32Wとなるとこれでは容量(電圧)が不足する。
水槽の置いてある場所と同じブレーカ上には洗濯機や乾燥機が接続されている。
これに夏場はクーラが加わるから、どう考えても容量が不足する。
現在は応急的インチキ改造(?)を行って凌いでいるが、夏までには別系統の配線を用意しなくてはなるまい。
■ '99/04/06(90cm水槽4日目)
亜硝酸濃度は0.1mg++/lに低下した。
昨日は試薬の色的に0.13〜0.14mg/l程度かな..って感じだったのが、今日は0.11〜0.12mg/l位かな,って所だ。
この程度の(試薬の)色になると、亜硝酸濃度がゼロの水と比較しないと良くわからなくなる。
いずれにしても昨日より低下しているので少し安心した。
今日は日課である、掘り起こされたグロッソスティグマの修正と低床肥料を入れた。
肥料はジャレコ製のスティック状のもの(安い)と、ADAの鉄分強化品(高い)だ。
ジャレコ製は60cm水槽の時から使っていたが、底砂の通水性が悪いと溶けてくれない。
ジャレコ製は60cm水槽に30
グラムが標準使用量だが、今回はこれを10グラム程入れた。
即効性のスペシャルブレンド液体肥料(!)も5cc程添加した。
液肥は効果が目に見えて分かる反面、使いすぎればコケが即座に発生する。
さて、蛍光灯のインバータ改造だが、迷ったあげく市販のインバータユニットを購入することにした。
2灯用で(定価)1万円ほどなので自作と比較してもさほど高いものではない。
機能的にも考えられていて、蛍光管の寿命を延ばす工夫がされている。
ADAのNAランプ(松下製)は6ヶ月を過ぎると急激に暗くなるそう(カタログより)なので、これの寿命が延びてくれれば有り難い。
ま、メーカとしては早く消耗してくれないと売れないのかも知れないけどね。
水槽消灯後グッピーの稚魚を発見した。
10匹くらい居ただろうか。
これをグーラミィがパクパク食っている。
稚魚水槽も撤去したし、繁殖させればいくらでも増えそうなので自然に任せることにする。
前回同様、水草の陰に身を潜めて助かったヤツがいるかも知れないし。
■ '99/04/07(90cm水槽5日目)
心配していた亜硝酸濃度は0.1mg/l以下に下がった。
と、思ったらコリドラスが一匹死亡.. 水槽のコリドラスファミリーの中で最も小さい(育っていない)ジュリーが死んだ。
コイツは餌を採るのがヘタだったから、それで弱ってしまったのかも知れない。
グッピーの稚魚だが、食われずに生存しているものもいる。
このまま1週間経過すると食われないくらいの素早さを身につけられると思うのだが。
■ '99/04/08(90cm水槽6日目)
液肥をやりすぎたか。
コケが発生した。
本来なら水を換えなきゃいけないのだが、今日の所は時間の関係でそのままだ。
その代わりと言っては何だが、ヤマトヌマエビとイシマキ貝を追加した。
ヌマエビは60cm水槽と90cm水槽用に合わせて20匹購入(千円)、貝も20匹(個)買ってきた。
水槽を見るとまたまたグッピーの稚魚が..グーラミィに食われずに泳いでいる。
それに加えて盛大なる砂の掘り起こしで、グロッソスティグマは根こそぎ引っこ抜かれていた。
ゴールデンローチが余程暴れ回ったに違いない。
エビと貝を買いに行ったらパワーフィルタを安売りしていた。
ジャレコの701は濾過材付きで3万円+だった。
これには大いに心惹かれるものがあったが、色々な会社の製品を使い始めると消耗品などのストックが多種になるので面倒だ。
でもエーハイムは高い(濾過材分の値段が違う感じ)しなあ..と、ショップで30分ほど悩む。
ちなみに特売日の台数限定特価品を狙えば2228は2万円台で手に入る。
安いのは一般的に関西方面だが、送料と代引き手数料が加わるので注意。
なお60Hz->50Hzへの改造も必要になる。
悩んだあげく結局エーハイムの2228を購入した。
横浜近辺の標準的価格よりは2万円以上安いからいいだろう(と、自分を納得させて財布をポッケから取り出す)これで2426と2228の並列運転となったわけだ。
濾過材はエーハイム純正(大きな袋に入って割安のものを定価の半額で購入)にしたが、安い麦飯石でも良いとは思う。
(無かった)濾過材は大袋入りを買ってきたのと、前回余分に買ってきた残りを使ったのでまだ1/3分残っている。
から、いつかやってくる濾過材交換の時まで大切に保存しておこう。
2つのフィルタでエーハイメック(物理/生物濾過材)は2.8リットル,生物濾過材のエーハイサブストラットは6.3リットル入っている。
2426を60cm水槽に戻して90cm水槽は2228
と2222でも良いとは思うが、吸水パイプ径などが違うので再セットが面倒になる。
それと90c
水槽の亜硝酸濃度がやっと下がったところなので、しばらくはこのままで行こう。
2426の排水側はシャワーパイプへ、2228の排水側は2426に接続したシャワーパイプの反対側と炭酸ガスミキサを経由して別のシャワーパイプに流れるようにセットした。
吸水側は元々二重化してあったので、これを2426と2228に振り分けて完了。
土曜にでもシャワーパイプの穴位置や穴径を調整しなければならない。
(水流強すぎ)でも水流が強くなったおかげで一時的にゴミが舞い上がり、それがフィルタに吸い込まれて水はすぐに綺麗になった。
これで40cm水槽改造型オーバフロー濾過層も作らなくて良くなった。
オーバフローは炭酸ガスが逃げるので水草水槽には向かない。
が、濾過能力は強大なので、90cm以上の水槽では良く使われているのも事実である。
右側が2426で左側が2228だ。
その右は暗くて見にくいが、ガラス板に炭酸ガスのバブルカウンタなどがキスゴムで張り付けてある。
2228の左側が炭酸ガスミキサだ。
2228の排水パイプのT字アダプタが見えるだろうか。
これでシャワーパイプと炭酸ガスミキサに分水している。
2426の温度設定は24度である。
普段は水槽のヒータ(150W×2)を26℃設定としているが、これが故障した場合の水温低下防止用に2426のヒータを使っている。
2426と2228の底面積は同じである。
2228は高さが高い分濾過材が多く入る(コンテナが3段)ようになっている。
定価は2426がわずか(千円)に高いが、購入価格は2426の方が安い。
この手を買うときには特売まで待つこと&特売日に並ぶ(開店前に)事である。
ま、実際には特売日を狙って買えるケースも少ないので、結局はテキトーな値段で妥協することになるとは思うが..これらは水槽台の中に納められている。
ゴチャゴチャあるものは、メネデールやハイポネクスなどの液体肥料や魚病薬、餌の類である。
水槽台は高さ方向に余裕があるので、中に棚でも作って整理しなければ。
他には前から目を付けていた浄水器を買った。
と言うのも、90cm水槽の水交換時に塩素中和を行うのが面倒なのと、塩素中和剤(チオ硫酸ナトリウム)は水草の光合成を阻害すると言われているからだ。
一時期は家庭用浄水器を使っていたことがあったが、これには湯が通せないのと水量が少ないので面倒なのだ。
ちなみに家庭用浄水器も魚用浄水器も値段はたいして変わらない。
でも90cm水槽化計画実行でフトコロは寒風が吹いている。
こんな事なら60cm水槽で..と思わせない魅力が90cm水槽にあるのが救いなんだけどね。
90cm水槽は水草が生長途中なのでただ植えてあるだけと言った感じ。
たぶん2〜3週間するとグロッソスティグマも根付いて、他の水草も生長を開始するだろうから徐々にレイアウトしていくつもりだ。
後ろ側の蛍光灯が30W管なので、水槽の両端が暗くなっているのがお解り頂けるだろう。
こちらは60cm水槽だが、40cm水槽から水草を植え替えたり、90cm水槽に移したりしたのでレイアウトも何も無い状態。
左側にある流木からウイローモスをはがしてしまったのでちょっと寂しい。
グロッソも90cm水槽に半分ほど移してしまったので、緑の絨毯は無くなってしまった。
■ '99/04/09(90cm水槽7日目)
ADAの3灯照明器具とコトブキの2灯器具をインバータ改造した。
これで明るさは変わらないまま30%以上の節電になる。
何より発熱が激減したことが嬉しい。
(管電流を増やして消費電力をグロースタータ並にすると照度は2割ほどアップする)重量もかなり軽くなって、持った感じで半分くらいかな,って所だ。
水換え時などに照明器具を移動するわけだが、これが楽になったことも嬉しい。
インバータメーカの能書きによると蛍光管の寿命も長くなると言うことで、これが2倍になれば1年で元が取れる計算だ。
通常の蛍光管が(例え点灯時間が長くても)1年や2年は保つのに比較してADAの蛍光管は(取り説によると)6ヶ月を過ぎる頃から急激に照度が低下するとのこと。
消費促進策かも知れないが、この辺りはもう少し考えて欲しいものだ。
コトブキの方もソケットを移動して32W化改造を行った。
これで水槽の隅々まで明るく照らせるってわけ。
が、フレネルレンズ的なプラスチック板が照度を低下させているような気がしてならない。
外してしまうと湿気が入ってくるだろう(水槽後部はガラス蓋をしていない)し透明な板でも見つけてくるかな。
ガラス蓋をしていない理由はパワーフィルタからの配管を通すためだ。
実はガラス蓋のコーナをガラス切りで切ろうとしてみたのだが...切れない。
で、カタログを見ていたら「強化ガラス」の文字が。
って訳でガラス蓋は全面のADA照明器具の下にしか無い。
今日はシャワーパイプも変更した。
ノーマルでは約3cmごとに穴が開いているのだが、ストレートパイプに2cmごとに3.5φの穴を開け、これを水槽前面に向ける。
更に4cmごとに4.5φの穴を開けて、こちらは3.5φの穴と90°向きを変えて水槽下面に向ける。
これで(カタログ値:無負荷時で、実際はこの1/3位だと思う)合計2000リットル/毎時の排水量を処理するというわけだ。
■ '99/04/10(90cm水槽8日目)
浄水器を使って水交換を行った。
浄水器の入り口のホースはワンタッチコネクタで風呂場の給水栓に、給水栓は(一応)温度設定型なので25℃(目分量)に合わせる。
浄水器の出口はエーハイムの吸水パイプと吸水側フィルタ(網)が付けてあるので、これを水槽に引っかけて給水栓のコックを回せば完了だ。
今まではバケツとフロ水ポンプの組み合わせで、その都度塩素中和していたのだから労力はかなり軽減された。
こんなに楽なら早く浄水器を買ってくれば良かった。
塩素中和もハイポを使えば安いが、コントラコロラインだと500ccで400円ほどする。
これは2500リットル分の塩素中和が出来るが、塩素中和は水草の光合成を阻害するらしい。
重金属中和のためのアクアセイフは500ccで1300円ほどする。
これで1000リットル分だ。
浄水器は10トン〜50トンの処理能力(吸着能力)があるらしく、交換用のフィルタが3千円(カーボンとコットンの2本組)程度だ。
蛍光灯は明るくなり、チオ硫酸ナトリウムも入れていない水交換で水草は景気良く酸素の泡を付けている。
普段は気泡を付けないグロッソスティグマにも大きな泡が付いている。
ローチに掘り起こされてグチャグチャだけどね。
(デジカメではピントがうまく合わない.. 手前はイシマキ貝)他には木化石の下に煉瓦を割って入れた。
煉瓦は簡単に割れるので加工は楽だ。
これで底砂にもぐっていた木化石も上げ底になって高さを稼げる。
90cm水槽は奥行きがあるのでレイアウトが楽だと思う。
60cm水槽だと葉の大きな水草を入れると狭苦しくなってしまうのだが、この点で奥行き45cmは楽だ。
60cm水槽でも奥行き45cmの物もあるし、高さも45cm級の物があるので新規に60cm水槽を立ち上げる方にはこれがお勧めだ。
ただし規格水槽よりは値段も高いけどね。
水槽台の中に棚を作った。
これで消耗品なども多少は整理できた。
水槽台の中は暗いので、使わなくなった45cm水槽用の照明器具を取り付けた。
蛍光管がPG2ってのが気になるが、まあ良しとしよう。
工作性に関して圧縮合板の水槽台は便利である。
スチールベースのラックだと(モノコックではないので)難しそうだ。
またスチール製水槽台は4本の小さな足に荷重がかかるため、板を敷くなどしないと床にダメージを与えるそうだ。
■ '99/04/11
熱帯魚屋でアルビノコリドラスを見つけた。
値段も高くなかったので5匹買ってきた。
これとは別に赤コリも5匹購入。
こちらは60cm水槽に入れることにする。
ネオンテトラもそうだが、コリドラスも群泳傾向を示す。
が、種類の異なる個体は一緒に泳がないようである。
アルビノコリドラスは(消灯後)活発に泳ぎ回っている。
他のコリドラスとは違い、水面近くまで上がっていったりする。
熱帯魚を始めて3ヶ月になるが、その間で40cm->60cm->90cmと水槽は大型化した。
様々な理由で魚やエビを死に至らしめたこともあるが、水槽全滅とか水漏れとか、そう言う大きな事故を経験しないで済んでいるのは幸せかも。
機材や生体に要した金額も、たぶんハイエンドPC一台分(は、オーバかな?)程度は行っているかも知れない。
60cm水槽の底砂が汚れているので掃除したいところだ。
水草を植え替えたりするとモワッとゴミが舞い上がる。
水草を抜いて底床クリーナで掃除したら気持ちいいだろうな。
が、それが出来ないのは底砂の粒が細かいことと水草の生長が良いためだ。
適度に富栄養化が進み、底床として安定してきていると言うことかも知れない。
90cm水槽のグロッソスティグマもだいぶ根付いてきて、掘り返される割合も減ってきた。
90cm水槽の底砂は多孔質のセラミック製なので、それに根が絡まるのも早いようである。
事実掘り返されたグロッソの根には底砂の粒が付着したまま浮き上がっている。
よくグロッソの生育が悪いとお悩みの方が居るが、私の環境では生育不良で困ったことはない。
と言うより、どんどんランナーを延ばして勢力を拡大していく。
90cm水槽の方も1ヶ月後くらいにはグロッソの絨毯が出来ると思う。
グロッソは根からの養分吸収が多いらしいので、底砂には適度な肥料を埋める。
冬場で水槽水温と底砂中の水温差がある場合には、底砂の中にゆっくり液肥を注入したこともある。
やがては拡散するとは思うが、即効性の液肥だけにグロッソや有茎類の根から効率よく吸収されるかも。
VC