TU-Ka TH461の中身


F&Fをご覧頂いている方から、TH461を頂いた。
これはDoCoMoのD201(三菱製)のTU-Ka向けモデルで、デザインはほぼ同じながら1.5GHz用となっている。
製造時期は若干違うが、同じメーカの作った他事業者向けと言うことで比較してみると面白いかも。
まずは無線部である。
上が800MHz帯のD201で下が1.5GHz帯のTH461である。

D201より使用部品が小さいのは周波数の上昇に伴うものだ。
小さいとは言ってもPAのサイズが違う程度で、デュープレクサもアイソレータも大きさは変わらない。
部品の違いによって基板の配置も異なってはいるが、PAを下の方に持ってくると言うのは両方とも変わらない。
これによって通話中に耳付近が熱くなるのを防いでいるのだろうか?
次に基板の反対側に実装されるロジック部だ。
これも上がD201で下がTH461だ。


こちらも部品の配置は若干異なるが、使用部品のスペックは同じようなものだ。
パネル基板(キースイッチの基板)とのコネクタ(基板ほぼ中央)の向きが逆なのは、誤組み付け防止かも知れない。
D201とTH461はケースが共用なので、発音体などの実装も似たり寄ったりだ。
これも上がD201で下がTH461である。


最も違う部分は内蔵の変形逆F型アンテナ部だ。
これは周波数が違うから当然といえる。
なおこのアンテナはプラスチックに金蒸着(金メッキ?)されたものである。
アンテナの大きさの違いによってブルブルの実装向きも違うが、部品自体は同じように見える。
現在では各メーカとも複数事業者向け端末を製造しているが、(ほぼ)ほぼ同じデザインで出荷しているのは三菱くらいであり、これがDoCoMoを怒らせたという話(ウワサって事にしておこう)がある。
PHSから他事業者向けまで、全部同じケースを使ってコストダウンを図ったのがメリットになったのか、デメリットになったのか..