パケット代(6/30)
◆ 今月は何故かFOMAに関する報道発表というか、ドコモのコメントが多かった。
先月から今月、来月にかけて発売される505iシリーズに話題を振っても良さそうなものだが、実際はそうでもない。
以前にも書いたとおり、505iは今時の携帯電話としては大きく重い。
これはすなわち、FOMAの大きさを目立たせなくするような作戦ではないだろうかと思ってみたりする。
例えばD505iだが、折りたたんだときの全長が10cm以上と大きく、デザイン的にもそれが目立つ。
ソニエリに至っては145gの重さと33mmの厚さが見るもの、使うものを圧倒する。
これに比べればFOMA移動機も決して大きくないよな。
そう思わせる所に狙いがあるのではないか。
◆ もう一つはパケット代である。
元々高額な、つまり128バイトの通信を行うたびに0.3円ずつ加算されているパケット代。
QVGA液晶搭載でダウンロード容量制限はこれまでの10Kバイトから20Kバイトへと倍増した。
画像などはほとんどこのリミットサイズになるので、1画面分で約48円である。
激しいのはjavaの方で、こちらは最大230Kバイトもダウンロードするから、その額\560だ。
javaのゲームを3本、着メロ10曲、待ち受け画像5枚をダウンロードすると\2,400なのだ。
◆ ドコモでは以前に「パケット料金の急激な上昇は顧客離れが起きてしまう可能性がある」として慎重だった。
ではなぜ今回は容量制限を緩和したのか。
画面関係に関しては、QVGA化に伴う事があるので仕方ないだろう。
欲を言えば30Kバイト程度に緩和して欲しい位だ。
javaの方は他社に負けないゲームをと言う事で、これはQVGAには関係ない。
着メロも多和音構成では容量拡大はありがたいが、必須だったのだろうか。
と考えると、PDCユーザにパケット代を多く負担させて、よりパケット料金の安いFOMAへの移行を加速させたいからではないのかと考えられる。
◆ 大きなPDC移動機でFOMAの大きさを目立たなくし、高額なパケット代がイヤならFOMAに行きなさいと誘導する。
確かにこれは商売的には正しいのかも知れないが、より安いパケット代で、しかもFOMAの比ではないサービスエリアを有するauに客が流れるという事は想定していないのだろうか。
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