コストの問題(9/3)
◆ 携帯電話向けspamの多くは携帯電話から発信されている。
インターネット経由でのspamが制限される中、spam業者は携帯電話からspam発信を行うようになった。
最初に被害?にあったのはパケット料金が安くccで送っても1通分しか課金されないauである。
携帯電話からspamを送ればフィルタの多くを無条件で通過できるしドメイン指定受信もくくり抜けられる。
これに対してauではspam発送業者の回線停止措置などを行っているのだが、名義を換えながら次々と携帯電話を契約してspamを発想しまくる業者とのイタチごっこという感じになっている。
◆ auが対策を講じれば、次はFOMAが狙われるわけで、これに対してもドコモは回線停止措置を行ってきた。
それでも間に合わないほどのspam量に達し、携帯電話からのメール送信数制限を行うと発表した。
同一移動機から一日あたり1,000通しかメールを送れないようにするというものだ。
普通の使い方で1,000通も送る人は居ないだろう。
逆に言えば1,000通までだったら送れるという事を意味する。
◆ spam効果は年々減っていると言われるが、これらのメールによる売り上げ増は50円/通程度になるのだそうだ。
携帯電話を使ってspamを送るとすると、1通あたりのコストは10円に達しない。
spam発送業者を使ったとしても30円程度だろうか。
つまり赤字にはならないというわけだ。
従来のインターネット経由でspamを送りまくる程の効率は期待できないが、それでもspam効果がある以上は広告として有効という話になる。
◆ これを防ぐにはどうしたらいいのか。
メール送信料を高くして受信料を無料にしたら良いのではなのか。
もっともインターネット経由のトラフィックに課金できなくなると言う(事業者にとっての)デメリットにはなるが。
それでなくてもドコモのメールはURLエンコードされて送られるので、他事業者のメールより同文章量であればパケット代はかさむ仕組みになっているのだが。
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