例の定額携帯(11/28)
◆ どうやら件の会社は、定額携帯電話アダプタと称したコールバックアダプタを売り始めたようだ。
初期段階では勝手に他社製品を買ってきて、その上にシールを貼っただけという代物だったし、それがオリジナルメーカにバレて騒ぎになったりした。
どうやら今回はオリジナルメーカに話を通してからの販売になったようではある。
これまでの経緯はこちらが詳しい。
結局の所コールバックなのだから料金は従量で発止する。
使用者が沢山使えば当該会社は赤字になり、余り使わなければ黒字になると言う不安定なビジネスモデルだ。
◆ その為か、沢山使いたくても使えない仕組みもあって、一回の使用時間は6分間だと書かれている。
また使用回数も3,000回とあるから6分×3,000=18,000,の300時間しか使えない事になっているらしい。
料金は初期費用が2.6万円で月額費用が6.3千円。
オリジナルのコールバックアダプタの場合にはだいたい30円/分程度の課金になる。
つまり一ヶ月に210分以上使われると損失が出るという計算である。
所が210分使い続けるためには25回もかけ直ししなければならず、これはすごく面倒である。
よって月額\6,300でも儲けが出るのではないかというのが同社の試算なのかも知れない。
◆ もっとも、この製品はウルサイ事前契約客だけに配って、そのうち自然消滅を謀るのかも知れないから損失などどうでも良いのか。
いずれにしても同社が最初に説明していたIP電話とはかけ離れたシステムであると言わざるを得ない。
同社の説明にも「海外大手キャリアのバックボーンを利用したコールバック方式なので安心」と明記されている。
かくして定額IP携帯電話は本当に可能なのかという問いの答えは明確になった。
定額IP携帯電話アダプタは不可能だったのだ。
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