W21SA(10/7)
◆ auの定額対応1XWIN携帯であるW21SAを触る機会があった。
定額対応移動機としては過去にW11Hを少しだけ触った事があるのだが、これはとにかく動きが鈍重で、購入して自分で使う気にはなれないシロモノだった。
1Xの場合は理論最大2.4Mbpsのデータ伝送レートを持っているのだが、W11Hはブラウザも遅ければ画像展開も遅いという訳で、明らかに通信速度に負けていた。
◆ ではW21SAはどうなのか。
W11Hに比較して、と、比較してしまってはW21SAに失礼なのだが、実際には比較にならないほどの快適性を持っている。
まず画像展開が早い。Jpeg画像など、まるでキャッシュに入っているものを読み込んでいるのではないかと思うほど、一瞬で表示される。
もっとも相手のサイトが遅ければ仕方がないのだが、公式サイトなどの多くの画像はパラッという感じで表示される。
データのダウンロードも速く、1Mバイト程度のムービーなどはダウンロード割合を示すバーグラフがスルスルと進んで完了。
ダウンロード時間より、その後のメモリ書き込み時間の方が明らかに長いというのが笑える。
ベースバンドチップにMSM6500,これに加えてSH-Mobileをアプリケーションプロセッサとして搭載しているのはダテではないという感じ。
にもかかわらず、5502Kより余程消費電流が少ないというのは立派だ。
◆ メールの送受信も(元々auは遅いが)他機種並みというか、他機種以上というか、その程度まで速くなっている。
206Kバイトまで扱える添付ファイル容量フルに何かが添付されてきたとしても待ち時間は最小で良い。
この機種を1週間も使用していたら、間違ってもPDCなど使えなくなるな。
何しろドコモ移動機で20Kバイトの着メロをダウンロードする程度の時間があれば500Kバイト位のムービーを落とせるのだから。
◆ その他の電話帳をはじめとする情報領域はauスタンダードという感じ。どちらかと言えばビジネス色の強いドコモ移動機と違い、よりパーソナルユースにマッチするような(若い女性が喜びそうな)機能が満載だ。
ダウンロード辞書もいくつかが使用出来、メーカサイトに行くと様々な辞書が用意されている。
その中にはギャル文字辞書というものもあって、これを使えばオジサンもギャル文字を書く事が出来る。書く事は出来るだろうが、読む事は出来ないな。
カメラで撮った文字を英和辞書で引くというOCR機能も付いているが、たぶんギャル文字はOCRで読んでくれない。
◆ 伝送速度が速く定額契約になっていると、鬱陶しいバナー広告も気にならなくなるから不思議だ。
PDCなどではあのバナーが表示される迄の時間が見えてしまう訳だが、1Xならページが表示されると同時にバナーもFlashも見えているという感じになる。
リンクをクリックしてからそのサイトが表示されるまでのタイムラグもだいぶ減って、FOMA並になったと言える。
オートフォーカス機能の付いたカメラ部も、そこそこピントは合ってくれるから余りストレスは感じないと思う。
2次元バーコードリーダ起動時はマクロモードに固定されるようで、近くにあるバーコードしか読めなくなるのは不便だが。
◆ グローバルパスポートとステレオスピーカこそ付いていないが、WIN対応機種としてはなかなかデラックスな仕様だ。
自分で所有するとなると大きさと重さが最大のネックになったりするのだが、それさえ我慢出来れば悪い移動機ではないと思う。
ドコモの506iなど、或いはN以外の900iシリーズを使っている方ならば重さと大きさは普通と感じるだろう。
それ以外の携帯を常用している人にしたら、大きく重く感じるに違いないし、実際に大きくて重い。
最近のGPSケータイの例に漏れず、木造家屋の中であれば空が見えなくても測位可能な感度も有り難いし、自動校正機能付きの電子コンパスでヘディングアップ表示も可能である。
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