解約者数(12/12)
◆ 通信各社は解約者数を減らすことに力を入れている。新規加入者が頭打ちと言われる中、加入者数を減らさないためだ。ドコモは料金体系の変更等々もあり解約率は1%以下になったと発表している。
現在の数値ではないが、0.8%を発表していた。ドコモの総加入者数は5千万人なので、解約者数はおよそ40万人だ。auは解約率を1.2%と発表しているので、解約者数は25万人程度だろうか。Vodafonの解約率は異常に高い20%(年間)前後なので、解約者数は年間300万人となる。ドコモやauのように月間解約数とすれば約25万人だ。ちなみにプリペイド携帯の契約割合は全体の11%にも達しているそうだ。
無線通信事業者ではないが、YahooBBの解約率は1.2%前後だとのことだ。このためもあってか、最近又駅前での紙袋配りいや、紙袋に入ったモデムの押しつけが復活している。
◆ 数字ついでに各社のARPUも見てみよう。ドコモはmovaとFOMAの平均値で6,940円、auは7,190円,Vodafonは5,983円(Vodafonのデータが最も新しい)と発表されている。なおauのデータは今年初めのものなので現在はもっと下がっている可能性はある。
YahooBBのARPUは約2,600円と、移動体通信事業者に比較するとずいぶんと少ない。もっとも設備投資額やランニングコストも低いのでこれをもって儲かっていないとは言い切れない。だが孫氏は、携帯業界8.5兆円のマーケットを3社に独占させておく訳にはいかないと言って新規参入を決めた。しかし派手な投資は控えるとも言っている。最低の投資額で最大の利益を得ることが果たして出来るのかどうか、その結果が出るのはまだまだ先である。
◆ 解約率の話に戻そう。各事業者共に毎月25万人以上が契約をやめている。その人達は他の事業者に移っていると考えられる。つまり、この数字が不安定な層だと言えるわけだ。ドコモ、au共に解約率が低下しているのは来年のMNPを前に解約を控える人が多いとも言える。おそらくMNPが始まれば、今よりもっと有利な条件で事業者を変えることが出来る。なのでそれまで待ってみようと思う人が居ても不思議ではない。年金関連法が変わるまで離婚を待つ女性が多く、その為に離婚率が低下するのと同じ事だ。解約にしても離婚にしても、その時が来れば今までの分がグッと押し寄せるのではないだろうか。
◆ 最後に事業者に対する満足度を。auは満足度トップで約87%,ドコモは73%,Vodafonは最低の57%だった(アイシェア調査)そうだ。3G携帯のサービスエリアに対する不満もauは最低の19%,次いでドコモの28%,Vodafonは不満率でも最高の41%(MM総研調査)だった。
料金やサービス、エリア展開など全ての面で今はauの一人勝ち状態だ。またゴツくて重い移動機の多いドコモやVodafonに比較すると、「かわいい」からauが良いと考える女性の比率も高いそうだ。
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