過去の雑記置き場
トラフィック (7/1) IP電話 (7/2) PDC (7/3) iPhone3G (7/4) 対応の差 (7/5) FCEV (7/6) スパボ一括 (7/7) 業者 (7/8) 非売品 (7/9) 非売品(2) (7/10) アドレス (7/11) マナーの欠片 (7/12) iPhone3G (7/13) HS250 (7/14) 電話番号代 (7/15) 成長は付加価値 (7/16) ブラウザ (7/17) ETCは要らない? (7/18) IP電話 (7/19) 再びFCEVへ (7/20) iPhone3GS (7/21) 分離プラン (7/22) 水素ロータリ (7/23) 地方は強く? (7/24) デジカメ (7/25) マチキャラ (7/26) 規制 (7/27) 他人依存 (7/28) アクセス統計 (7/29) 紙ジャケとは (7/18) 規制の裏側 (7/31)
規制の裏側(7/31)
◆ EMAの件は過去にも書いた。EMAが認定すれば安全なサイトと言うことになるが、その理事など役員にはSNSサイト運営会社の役員が名を連ねる。こうして自らの利益を守るための団体と化したEMAで、実際警視庁はEMA認定サイトであるmixiなどに出会い系の書き込みやコミュニティ排除を求めた。mixiにしてもGreeにしても出会い系があるから客が来るとまで言われていて、それが無くなったら商売にならないという。だからこそEMAに高い上納金を払って認定して貰っているのに、一体何だというのだと運営会社は怒る。
◆ 警視庁が文句を付けたのは、インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律によるものだ。mixiなどは立場的にはサーバを貸すISPのようなものだと言っており、その中の書き込みやコミュニティはあくまでも会員が勝手に作ったもので運営側は知らないという。しかし、こうなるとコミュニティなどの運営責任者は同法による届け出を出さなくてはならなくなる。mixiは中高生の出会いのサポートのためか、入会年齢を15歳に引き下げているわけで、こうなると未成年による出会い系コミュニティ(違法)が形成されかねない。
またmixiは紹介制から自己登録制へのシフトも臭わせているわけで、これに関しても客集めの一環として様々な人に(出会いを?)提供したいとするものだそうだ。
◆ 中学生にケータイを持たせないとする自治体が出てきたわけだが、ようするにカネに目の眩んだEMAやSNS運営側がこの調子なのだから仕方ないと言えば仕方がない。が、以前から書いているようにEMAという管理団体の蓑をかぶって実は悪質運営をしているサイトがあるんですよと教えることは充分可能なのだ。おそらくは不法サイト(不法書き込みを含む)の通報制度などを作って中高生を正しく教育すれば、彼等が勝手にそれらサイトを抹消してくれるに違いない。もちろんそんな健全化の波が押し寄せればmixiやモバゲーは困るとは思うのだが、でもそうしなければ何も起きないのである。青少年ネット規制法を運用するのならばEMA等に隠れた部分もえぐり取る必要があり、実際警察によるmixiへの削除要請などはこの例に当たる。ではこうした警察からの注意を受けるサイトを非認定とするのかと言えばそうではなく、「mixiは警察から言われたからではなく自主的に消去した優良サイトだ」なんて始まっちゃうのだから開いた口がふさがらない。
◆ mixiのみではなくモバゲーにもモロに出会い系のコミュニティが出来ているし、Greeなども同じだと思う。プロファイルに(売春の)金額を書いている登録者もいたりして、これがEMAの言うところの優良サイトなのだからかなり素敵だ。が、その一方で認定の継続を保留されたところもある。規模が大きくなってきたからと言うのがその理由だそうだが、mixiやGreeのライバルとなったから、だろうか。
紙ジャケとは(7/18)
◆ 紙ジャケって何だ?塩ジャケみたいなものかと始まっちゃうとオヤジ丸出しである。のだが、実はこの紙ジャケは親父と関係が深いのも事実なのだ。すなわちレコード時代の紙製ジャケットを真似たCDジャケットと言うことで、CDの紙ジャケットというと雑誌の付録のゲームCDなんてのを思い出したりするのだが、まあそんな感じなのかも知れない。なぜ紙ジャケがもてはやされているかと言えば、それは購買層の年齢が上がったことによるのだそうだ。CDの売り上げは年々減少していて、購買層のターゲットは40代以上にシフトしているという。つまり若者はCDは買わないが、中年世代はまだ買ってくれるわけだ。
◆ そしてこの世代はCDなりレコードをコレクションにする年代でもあり、気に入ったレコードなどは聴く分と保存用に2枚買うなんて事も普通に行う。すると売る側からすると2倍の売り上げになるわけだから嬉しい。紙ジャケならば棚に並べる場所もプラスチックケースよりも取らないと言うことで、これも購買者にとっては嬉しいことだろうし、今ならエコな感じもそれに加わるのか。この紙ジャケの製造に関して日本は多くの技術を有しているようで、それは海外からも注目されているという。印刷の質感や紙そのものの素材にもこだわるという本物志向がコレクターにも受けるというのだから、価格勝負だけではない付加価値の部分の正当な商売な訳だ。
◆ 若者がなぜCDを買わないのか。音楽はCDを買って聞くものではなくダウンロードするものであるとの感覚があるのだと思う。これはまさに時代の流れなのだが、権利団体に言わせるとコピー横行がCD売り上げを低下させたとなる。CDの売り上げ低下分を音楽データダウンロード分が補って余りあるのに、権利団体は何としても物理媒体を売りたいのだろうか。若者の音楽に対する要求度も中年層とは少し違うと思う。圧縮データに慣れた耳は圧縮音楽で十分であり、代わりにイコライザだとかエフェクタなどを効かせて加工するのがスタンダードな感じがする。これは携帯電話の音楽プレーヤを見ても分かるのだが、様々なイコライザなどの設定が組み込まれている。また家庭用のAVアンプなどでも同様に、○○効果を発揮みたいな宣伝文句がカタログを飾る。
◆ 原音再生などというものはどうでも良くて、そのときの気分や音楽に合わせた自分なりの音が出てくれればそれがベストだという感覚だろう。電源ケーブルを銀線にしたら音が良くなったなどと言うマニアとは全く違った次元に彼らは生息しているのだ。もっとも電源線を変えて云々というのも相当変わった次元ではないかと私は思う。以前も書いたように電源線を変えるなら家の中の配線は?柱上配線は?変電所のコネクタも金メッキの方が良いんじゃないのとか、発電所はどうなのみたいな。もしかしたら水力発電所を駆動する水の品質が音に影響を与えたりして、今年は原発割合が少ないから音に透明感があるねなんて話がまことしやかに行われていたりしたら結構怖い。
アクセス統計(7/29)
◆ Abalogによる統計は、1.5年程度の平均である。従来はログを保存するディスク容量の関係で1年分くらいしか残していなかったのだが、今はもう少しそれを増やした。ログの容量は1週間で約500Mバイトだが、保存時には圧縮するので少し小さくなる。こうして長期間ログを保存できるのもHDD容量のおかげなのだ。その統計はAnalogで分析するが、だいたい5〜6分の時間を要する。今後ログ容量が増えていけば更に時間を必要とするだろうが、もしかしたらマシンの高速化の方が早くやってくるかも知れない。
◆ アクセスドメイントップはocnで、以下infoweb、dionと続く。そんな中でdocomoが7位に入っていることがケータイからのアクセス増加を表している感じがする。
検索元はgoogleが、comとjpを加えればトップだが単独集計だとYahooとなる。日本では未だにYahoo強しと言ったところだろうか。OSは圧倒的にWindowsでこれは当然と言える。集計上はその他に分類される(パッチを当てれば細分化できるがやっていない)携帯電話比率も大きいと思う。ちなみにMACはかなり少ない比率で、それより更に少ないのがUNIX系だ。閲覧ファイルサイズは従来とそれほど違うわけではないのだが、ブロードバンドアクセスが一般的になり、画像のサイズにも注意を払わなくて良くなった。従来であれば多少画質が悪くなっても圧縮率の高いものをと考えたものだが、今では800M画素のデジカメ画像そのままなんてサイズも躊躇わずにリンクできる。
◆ アクセス数というかリクエスト数は17万/Dayなのだが、これには不正アクセスもあればロボットもある。またユニークIPだけの集計でもないのでよく解らない。
データ転送量は全期間平均で約2Gバイト/Day だが直近ではそれを超えているので、やはりデータサイズは大きくなっている訳だ。(アクセス数はさほど変わっていないと思うので)で、この1.5年間で送り出したデータ量は1.1テラバイトなのだそうだ。凄い量と言えばそうだが、HDDレコーダにはテラバイトのHDDが使われているわけで、動画送出などをしていたら桁が二つも三つも違うのかも知れない。
◆ アクセスは月曜日に多く土日は少ない。これは学校や企業などでご覧になる方が多いのか、或いは休日はネットから離れる人が一定数居るからだと思う。月別集計はまだサンプル数が少ないので何とも言えないが、夏休みや冬休みにはアクセスは減る。ただ最近はケータイからのアクセスがそれを埋める傾向にあることも事実で、それこそ移動中にちょこっとアクセスを頂くような事もあるだろう。時間帯別アクセスでは、これは明確に昼休みに集中している。企業や学校などで昼休みにこのページをご覧になる方が多いことを示している。夜間はネットワークが混んでいることも少なくはないと思うが昼間ならばそこそこ快適にアクセスできるのではないかと思っている。まあこればかりはISPや回線の都合なので何とも言えないが、そう大きなトラフィックではない事も事実だ。これは多くのページがテキストベースと言うことも理由で、画像や動画などは少ない方ではないかと思う。
他人依存(7/28)
◆ 最近の中高生は自分の使うケータイの機種も自分では決められない人が多い。F-09AとN-08Aとどちらが良いですかなんて聞かれたりするわけで、それも具体的な性能云々ではなく「ボクにはどちらが似合いますか」みたいな話になると、そんなの自分で決めろよと言いたくなる。機種が決まると今度は色で、これも同じようにボクには何色が良いでしょうかとなる。そんなの好きで良いんじゃないの?って感じだ。これにしても、○○が××だからこっちが良いのかとかあっちが良いのかといわれるのなら話のしようもあるのだが、じゃあ私が言った色を必ず買うんだな!と念でも押してみたくなる。こういうヤツに限って「販売店で聞いたらこっちの色が良いといわれました」なんて意見を変えたりするのだ。
◆ 調べない、理解しないヤツも増えたと思う。何か分からないことがあると、とりあえず他人に聞いてみるというスタイルだ。だからこそ教えて系コンテンツが流行るのだろう。取説を見れば解る、検索してみればすぐに分かるような事でも他人に聞いてみる。彼等にとって他人とは取説であり検索エンジンであり辞書なのだろう。そこで納得できない回答が得られたりすると又違ったところで質問をくり返したり、自分の気にいる答えが得られないと回答者を批判したりする。だったら自分の気にいる回答を予め提示した上で質問しろよって感じ。
◆ そんな連中の延長なのか、親の婚活が流行っているらしい。つまり子供の結婚相手を親が捜すためのパーティーだ。「ママ、ボクの結婚相手は○○さんと△△さんのどっちがいいかな」みたいな所だろうか。いや、そんなマザコンチックな男性の親ばかりが集まるのではなく、年頃の娘さんの親も集まってくる(だから婚活パーティーが成り立つ)と言うから大変なものだ。こんな子供同士が結婚するとどうなるのかな。奥さんになった人は毎日「今日は何作ったらいい?今日は曇ってるけど洗濯して良いかしら?」と実家に電話したりして。男の方は「熱があるみたいなんだけど会社は休んだ方が良いの?ママ」とか、気持ち悪い状態が起きるかも。
◆ 見合いを持ってくるオバサンみたいな人はいつの世にもいるわけだが、親が子供の結婚相手を求めてパーティーに参加するというのとはちょっと違うような気がする。子供にしてみれば何でもママがやってくれるからと思っているのだろうし、そんな年齢までそうした環境の中で育てられてきたのだから仕方がないのか。隣の家がマーク2を買ったからウチもと言う、みんなと同じが安心的な日本人は結局自分で何も決められない人たちだろう。こうしてバブル時代にはマーク2がカローラ並に売れた。SUVブームになればそんな人たちがこぞってSUVに乗り換えた。セダンとは全くジャンルの違った車なのに、それに乗っていればみんなと一緒の安心感があるというわけだ。そしてそれはワンボックスブームへと移行し、今は小型低燃費車がそのターゲットである。
規制(7/27)
◆ 石川県の、いしかわ子ども総合条例は、その33条に於いて小中学生の携帯所持を禁止している。日本国で所持が禁止されているのは銃刀法に抵触する凶器や違法薬物などで、例えばタバコや酒に関してはそれを所持していただけでは罪に問われない。しかしこの条例では所持自体を禁止しているのだから凄いと言える。もっともそんな凄い条例を、いくら自民党議員とは言っても作れるはずが無く曖昧な表現に終始しているのが何とも情けない感じでポリシーの欠片もない。やるならやる、やらないならやらないというハッキリした条文でなければ混乱を招くだけだ。
◆ 大阪府だったか、学校への携帯電話等の持ち込み禁止は悪くないと思う。持ち込み禁止というか学校内での使用禁止とすべきで、或いは校門近くに無料の携帯電話預かり所でも設ければいいが、そうでない場合は通学途中の所持も事実上出来なくなる。最近は企業などでも携帯電話の持ち込み禁止場所もあるわけで、それはセキュリティなどの観点からなのだが、なので学校に不要なものは学校に持ち込まない事は正しいと思う。本来は携帯電話の持ち込みに対して教員がその使い方や学校内での携行マナーなどを教育すればいい話だが、残念ながら教師の教育力はそれほど高くはない。何しろ自分たちが携帯電話で買春しまくりなのだから説得力も半減だ。
◆ NTT系の代理店契約の中のセキュリティ保持に関して携帯電話の持ち込みを禁ずるというものがあった。しかしデジカメは良いのかとかPCは?などなど、単に携帯電話の持ち込みを禁止したからセキュリティ保持はやってますよというポーズだけという、何ともNTTな契約だった。まさに役所の雰囲気そのままな感じで、じゃあスマートフォンは携帯電話なのかとか通信機能付きのPCはどうなのか?WiMAXは?などなども明確ではない。NTTの言い分は資料を携帯電話内蔵カメラで撮られては困るというような話だったが、だったらデジカメや銀塩カメラの持ち込みも禁止すべきだし、カメラ付きモバイルPCだって駄目だろう。
◆ 禁止と言えば、携帯電話への音楽ダウンロード禁止案みたいなものもある。通信機能の付いた機器で音楽がダウンロードできるなんて著作権を無視しろと言っているようなものだと悪徳権利団体は訴える。
なので特別に許可を得た業者だけが楽曲を提供できるようにする(ETCの暗号化チップ売り天下り団体のように)などの規制を行うべきだという。私的録音問題と言い、だったら音楽データの流通そのものを禁止してみたらどうですかとでも言ってみたくなる。
SONYなどは私的録音に金を取る音楽データを売っていたこともあったがどうなったのだろうか。自分で購入した物理媒体入りの音楽情報を他の機器で聞こうとするとカネがかかるという素晴らしい集金システムだったのだが、その後話は聞かなくなった。
マチキャラ(7/26)
◆ マチキャラというのは携帯電話の待ち受け画面上を動き回るキャラクタである。古くはPDC時代(モノクロディスプレイだったかな)の富士通製移動機にその元祖とも言うべきキャラクタが住んでいたように思う。東芝のくーまんなども有名だろうか。これらは固定されたキャラクタなのだが、マチキャラはダウンロードして使うことが出来る。メールが来たり電話がかかってきたりするとその時々に応じた動きやコメント出力などが出来るので、ディジタルペットとまでは行かないが育てる的なことも出来る。これはマチキャラメーカというソフトがドコモで配布されているので、それを使えば作ることは出来るが絵心が必要だ。
◆ マチキャラは女性に人気というか、女性専用的な感じもする。有料データなどは「イケメンを飼う」とか、「美少年を執事にする」なんてものがある。PC9800の頃は恋愛シミュレーションやナンパシミュレーションは男が遊ぶものだったのに、時代は変わったというか何というか。もはや女性にも目をぎらつかせたりしない草食系男子には目もくれず、携帯電話の中でイケメンを育てているのか。マチキャラにどの程度のデータを設定できるのか分からないのだが、何故ネットワーク対応になっていないのかが不思議だったりして。現在のマチキャラの容量は数百キロバイト程度なのだが、ネットワーク対応にすれば更に色々な事が出来る。表示データを自動で入れ替えることも出来るし、マチキャラそのものの見栄えを変えることも出来る。それに何よりパケット代が稼げるではないか。
◆ いや、その程度のことは最近のドコモなら考えているだろうな。ただしシステム作りは大変なので、まずはスタンドアロンマチキャラで様子を見て、評判が良いようだったらマチキャラ3とでも銘打って宣伝すれば代替率も上がろうというものだ。何故3かと言えば、90x時代の一部機種には2Dキャラクタのマチキャラがあったからで、それが現在は3Dキャラクタ対応になって世代が上がったというわけだ。ただこれはiチャネルなどにも言えるのだが、待ち受け画面を眺めている人がどのくらいいるのかだ。普通は何か必要があって携帯電話をいじるわけで、マチキャラを見るために携帯電話をいじる人の割合はそう多くはないと思う。もっともマチキャラにゲーム性を持たせるなどすればそれもアリなのだが、だったら待ち受けアプリがあるではないかという話になる。で、待ち受けアプリが流行らなかったのは面白くないからでもあり、電池消費量が大きくなってしまうからでもあったはずだ。今はもしかしたら可能かも知れないが、90x時代はアプリの同時起動が出来なかったので待ち受けアプリを使っていると、他のアプリを起動する度に待ち受けアプリをサスペンドにしたり終了しなければならなかった。これはもう仕様がダメダメだったとしか言い様がない。待ち受けアプリのデータをどこかに待避させて新たなアプリを起動させるとか、JavaVMの複数起動や現在のiウィジェットみたいな方法とか、決して出来ない話ではなかったはずだ。
デジカメ(7/25)
◆ 携帯電話の内蔵カメラも良くなったものだと思う。
普通に使う分には安物のコンパクトデジカメと余り変わらぬ絵が撮れる。F&FでもN-01AとN-06Aのカメラ画像比較をやっているが、比較機のFX9の画素数が600万しかないのだから悲しい感じがする。つまり、少なくとも画素数だけは携帯電話内蔵カメラの方が上と言うことになるのだ。コンパクトデジカメとの差はズームレンズが付いているか否かくらいなもので、そのコンパクトデジカメは少し前に書いたように5倍ズームあたりがスタンダードな感じがするので確かに差はある。携帯電話内蔵カメラにも光学ズーム付きが過去にはあったが流行らなかった。
ズームレンズ搭載には機構的にも複雑になるしレンズ枚数なども増えるので小型軽量化が難しくなる。
◆ 高画素撮像素子搭載モデルならば2倍程度までのディジタルズームには耐えてくれるかも知れないが、それ以上はさすがに無理だろう。Blogに載せる程度の写真(F&FではたいていQVGAサイズで載せている)であれば更なるディジタルズームも可能にはなる。
今後ますます画素数競争が盛んになればディジタルズームの有効範囲も広がってくるとは思うし、もしかしたら屈折系の光学ズーム搭載モデルなんてのが出てくるかも知れない。撮像素子はシャープがCCDを使っているのだが、これはデジカメの需要減少でCCDの価格が安くなったというか、他のデバイス製造に流用の効かないCCDラインを何とか稼働させたいというか、そういった事情もあるとは思う。コスト面では折り合いが付いたとしても、消費電力はどうにもならない。多電源を使うのでDC-DCコンバータも必要になるが、まあこれはロジック部への電源供給などでもSW電源を普通に使うから良いか。
◆ シャープはCCDはインライン読み出しで速度が早いから動体が歪まないと宣伝していた。試しにN-06Aを回転させながらシャッタを切ってみたがなかなか歪んでくれない。この辺りは撮像素子などによる差が大きい部分かも知れないし、高画素になると読み出し自由度の高いCMOSの方が有利(で、NIKONの一部一眼レフはCMOS採用になったとか)とも言われている。ちなみにiPhoneのカメラで同じ事を行うとグニャグニャの写真が撮れる。携帯電話内蔵カメラは撮像素子が小さいので当然ながら感度は悪く、薄暗い場所で写真を撮ると破綻する。ノイズリダクションや手ぶれ補正などはどのケータイにも付いているとは思うが、そうした小細工を持ってしてもなかなか。この小細工頼りは日本人の得意とするところなのだが、基本性能を向上させて、その足りない部分を補う程度にしていただきたいものだ。現状では食えないような味の肉を無理矢理調味料満載で口に突っ込んじゃう的な感じがしないでもない。
◆ 私が感心するのはレンズ性能の向上だ。小型撮像素子を使うとレンズに対する性能要求度は高くなる。なので、少し前の携帯電話内蔵カメラと言えば四隅は歪んで色収差もたっぷりだった。それが今はかなりマトモになっている。レンズは計算が命というか計算機の発達がレンズ性能を向上させたとも言われるのだが、それに加えて微細加工技術などがデジカメのレンズを支えているのだろう。
地方は強く?(7/24)
◆ 道州制も視野に入れ、地方行政と中央の権限格差を是正するようにと橋下知事などは求めている。しかし必ずしもこの動きが本道とは言えず、現状のままの方が良いという自治体もある。権限が地方にシフトすれば当然ながら仕事も責任も過大になるのだが、その分報酬が上がるかと言えばそうではない。だったら国の好きなようにやらせておいて、地方は地方で今までどおり動いていた方がお得ではないかとする考え方だ。地方を建て直したいとか地方の権限で箱物をもっと作りたいとか、いやいや道路が先だとか思っているところはやはり地方のことは地方でと言うことになろうが、それ以外はどうなのだろう。
◆ 中央官庁は絶対的な権力を持っている訳で、地方に渡したカネの使い道さえも自分たちで把握できるようにと色々な小細工をする。例えば交付金と交付税の違いなどがそれで、カネはやるけど勝手に使っちゃ駄目よと縛りたいわけだ。こうした縛りの力が衰退すると天下り企業へのカネの流しにも影響を与える。そうなると自分たちのフトコロの問題になるので強い権力を維持したいというわけだ。しかし地方にしてみればそれは気に入らない。自分たちの好きなように金を使いたいのに、常にヒモ付きで文句を言われちゃう。中央に頭を下げてカネだって貰いに行かなければいけない。もしも地方が勝手にどんどんカネを使えるようになればどんなにいいことか。と、橋下さんは考えるだろう。
◆ 自治体も国に負けず劣らず無駄遣いが好きだ。箱物事業や治水だ何だと理由を付けては自分たちの息のかかった業者を潤す構造は、まさに国の小型版である。小規模な自治体であれば未だ住民の目で追うことが出来るかも知れないが、それを嫌ってか合併などによって住民の目が届きにくい方向にシフトしている。議員は選挙で選ばれるが公務員は層ではない。おかしな連中が裏金をせっせと作ったり、ファミリー企業や関連会社にカネを流したりしても、そしてそれが公になってしまったとしても奴らがクビになることは殆ど無い。地方に権限が移ればそんな公務員はよだれを流しながらそのカネに食いつこうとするだろう。そしてそれを阻止できる政治家は、たぶん居ないと思う。
◆ 道州制でも何でも良いのだが、暮らしやすい地域を競い合うような事が起きればいい。しかし現実には反対ではないだろうか。つまり、A市の方がB市より税金が高いとすると、普通なら競争力維持のためにA市は税金を下げて住民を増やそうとする。しかし公務員の場合はB市が税金を上げてA市に揃えちゃったりするだろうな。携帯電話事業者が値上げの歳に使う「他社並」みたいな言い訳で。実際問題として横浜などの緑新税のような新税を導入する自治体が増えている。もうひとつは引っ越ししやすいシステムを作ることだ。市区町村によって住民サービスや税金が違ってくるとすれば、より住みやすい土地に移動したくなる。
しかし現状の日本の地価やそれを買うためのローン年数などを考えると容易に引っ越しは出来ない。
水素ロータリ(7/23)
◆ マツダのプレマシーは水素ロータリエンジン(ガソリンでも回せる)を搭載したハイブリッド車だ。これは完全なシリーズ型のハイブリッド車なのだが電池容量が小さいために走行中は常にエンジンを回しているようだ。ドライブトレインはエンジンとゼネレータ及びモータを一緒にくっつけたような固まりでかなり重そうである。既存の車両に乗せるという意味では仕方がないのだろうが、フロントにエンジンと発電機を、リアに駆動用モータとでもすれば重量配分は良くなったはずだ。
シリーズハイブリッドなのだからエンジンは最高効率点での定速運転が出来るはずなのだが、これもバッテリ容量が小さいためかアクセルの踏み込み具合によってエンジン回転数を変化させるのだとか。メディアのインタビューに対してマツダはドライブフィールを良くするためと言っているが、加速時に食う燃料量がバカに出来ないロータリなのに無駄なことをするものだと思う。
◆ この水素ロータリエンジンはバイフューエルになっているのでガソリンでも回せる。この時の燃費が15km/lというのが情けない。何故ならばコンベンショナルなエンジンでも15km/lの燃費は実現出来ているからだ。プレマシーハイブリッドのモータ出力は110kWで、同じ燃費のガソリン2,000cc版は111kWとほぼ同じである。ほぼ同じだから燃費も同じだと言うのでは脳がない。何故ならばプレマシーハイドロジェン水素REハイブリッドという長ったらしい名前に車はLi-ion電池も搭載した高額車だからである。ロータリエンジンを発電機に使うならばそう燃費が悪くなるとも思えないので、やはり制御技術の点で燃費チューンが出来ていないのではないだろうか。また水素ロータリはRX-8のものを持ってきているようなのでモータ出力に対して少々オーバパワーなのかも知れない。
◆ 水素駆動に関しては比較できる相手が少ないので燃費が良いのかどうか判断が難しいが、ガソリンを燃料にした場合はやはり25km/l位はたたき出して欲しかったなと言う気はする。おそらく今後はFCとの効率競争になってくると思われるわけだが、FCがほぼ無音で動作するのに対して水素REはエンジンだから燃焼音もあれば排気音もある。NOxの発生にしてもFCよりは大きいだろう。この辺りの問題と価格がどう絡まってくるかで流れが決まると思う。FCの場合は開発途上なので何とも言えないのだが過渡特性が余り良くないとか始動に時間がかかる(温度を上げるのに時間がかかる)などもありバッテリ搭載量は多くする必要があるはずだ。一方でエンジン発電方式ならば(そもそもエンジン単体でも車は動く訳なので)それらの心配は要らないが冷却損失や騒音や排ガスの問題が出てくる。トヨタのFCに対してマツダの水素ロータリみたいな競争が起きると面白いのだが、果たして水素燃料車のマーケットがどの程度まで大きくなってくれるのか?プラグイン電気自動車よりもインフラ面で有利になるのかなど、考えるべき事は多い。
分離プラン(7/22)
◆ ドコモもauも分離プラン推進だ。おそらくドコモが最も分離プランに近い販売方法を採っているものと思われ、従来は買い増し期間による価格差が付けられていたものを徐々に縮小して、現在では差がゼロになった。当たり前である。分離プランとは製品販売とサービスを分離するためのものなので、買換優遇期間なるものはそもそもおかしい。
何を買ってサービスを受けるのも自由であるべきだからだ。ドコモのシステムで一つ気に入らないのはSIMロックだ。これにしても分離プランならばSIMフリーであるべきで、サービスとは別の端末のみを買っているのだから後は勝手にしてねでも良さそうである。
◆ 孫さんは今年の株主総会でもスーパーボーナスシステムによっていち早く分離プランを導入したと言うがウソだ。いや、SBMの独自基準による分離プランだと主張するなら否定はしないが、世間的に見れば何も分離されていない。その理由としてSIMが無ければ電話帳すら見ることが出来ないというガチガチのロック状態であること、自分で買った物なのにヤフオク出品禁止などで紐付きな事、そして買換期間で価格が大きく違ったりスーパーボーナスの支払期間によって総額が変わったりすることだ。確かに解約率を下げるには強力な、いや、強烈な縛りが必要だったのは分かる。なのでそう簡単に解約ができないように、予めオーバローンでものを売っておいて、毎月の支払いの一部を肩代わりするという真珠養殖詐欺みたいなシステムになっている。従って毎月インセンティブバックがあるようなものなので加入者はなかなか解約が出来ない。
◆ 出来ないのは解約だけではなく買い増しもだ。つまり2年以内に買い増しを行うとそれまでのインセンティブバックが無くなってしまうので端末代が実質上昇するのだ。SBMは実質タダだとか何とかというわけだが、この実質が成立する条件は2年以上端末を使った場合に限られる。損なことは分かっていたではないかというなかれ、先月iPhone3GSが発表されて買い換えようとしたら既に買った品物の支払総額が上がってしまうと言うことに気づいて悲しくなったという人も実際に居るのだ。しかし現状でSBMが分離プランに移行できるとは思えない。iPhoneなどは元値が8万円もするわけで、それをそのままの価格で売ったら売れない。そこで実質ゼロ円ですよとやってばらまかざるを得ないのだ。
◆ LTE時代になり、或いはLTE-Advance時代になってSIMロックが禁止されたら面白いと思う。こうなると分離プランにせざるを得ないのでSBMのビジネスモデルは崩壊し、解約抑制を別の方法に頼るしかなくなる。しかしスマートプランやドコモ/auの縛りでは高々1万円程度の罰金なのでSBMからの流出阻止には弱いだろう。まあ孫さんのことだから何だかんだと文句を良いながらインセンティブプランを続けようとするのだろうが、果たして。
iPhone3GS(7/21)
◆ 国内でiPhoneが売れたのはSBMのおかげというか、実質タダにしたばらまき効果だと言える。これはドコモには絶対に出来ない事で、1台に8万円ものインセンティブを付けるなどしたら株主総会が大荒れだろう。しかしワンマン経営なSBMなら可能だ。世界でiPhoneが売れているのは機能面が評価された部分が大きいだろう。
世界のケータイ事情を見れば解るように、日本製の携帯電話のような多機能高性能なものは一部アジア地域を除いては存在しないと言っても良い。そこにアプリダウンロードで色々出来るiPhoneが登場したのだから売れるのは当たり前だとも言える。だが日本のケータイは独自の進化を遂げた上でiPhoneの機能を上回る性能を既に持っている。これがスマートフォン市場を拡大させない要因にもなっているが、そんな土壌でiPhoneを推定80万台も売ったSBMは評価されて良いだろう。
◆ 残念なのはネットワークのレベルがあまりにも低い事だ。ハイスピードエリアマップは公開されていないし、だからといって他の事業者のように全国がハイスピードエリアというわけでもない。HSDPAの速度に慣れた私からすると非HSDPAエリアで使うケータイは、ぶっ壊れているのではないかと思うほど遅い。話は横道に逸れるがブーストアップしたターボ車、標準仕様の1.5倍ほどの最高出力を絞り出して乗っている状態からノーマルに戻すと、まさにぶっ壊れているのではないかと思うくらい遅く感じる。これと同じように一旦ハイスピードに慣れてしまった体は二度と低速には戻れないのだ。実際iPhoneを使っていても、たまに低速エリアに突入するとそのままスイッチを切ってしまいたくなる。
◆ パケット大量消費型だと言われるiPhoneならばなおさらのこと、高速通信にこそ意味がある。しかし悲しいかなSBMのハイスピードエリアマップは未だに公開されないままだ。iPhoneは3GSになって処理速度が向上した。これに伴ってHSDPAのカテゴリにも変更が加えられて7.2Mbps対応となり、運が良ければSBMの7.2Mbpsエリアでの接続に成功するがそのエリアは非公開だ。iPhoneのハードウエアは決して特徴的なものではない。画面解像度にしてもカメラにしてもらくらくホン以下で特別なものではない。と言うと、iPhoneはハードウエアスペックでは語れないのだよと言われる。しかしその本人は最良のiPhoneを求めてiPhone3GSに買い換えた(これは意味あることだと思う)。なんだかよく解らないが、UIなどの魅力が勝るのか?それとも価格の魅力なのか。確かに価格は重要だ。もしもiPhoneが8万円だったとしたら、一部の本当にiPhoneを求める人以外は買わなかっただろう。
◆ 来年の話をすると鬼が笑いまくりだろうが、来年のiPhoneはどうなるのだろうか。SDRみたいな構造で日本ではワンセグが、米国ではmediaFLOが観られるとか。或いは世界標準に対応したRF_IDが使えるようになるとか。iPhoneビジネスはiモードによる囲い込みを真似たものだと思う。だとするとドコモが行っているような囲い込み作戦を実施してくる可能性が高く、それはおサイフiPhoneだったりAppleクレジットカードだったり、iPhoneコンシェルだったりするのかも知れない。iモードが日本とほんのわずかな他国で加入者を囲っているのに対して、iPhoneは全世界の加入者をAppStoreに引きよせている。
再びFCEVへ(7/20)
◆ トヨタは一旦中止していたFCEV開発を再スタートさせ、2015年を目処に市販化を検討するという。一時期は猫も杓子も状態でFCEV開発が行われ、燃料にしてもアルコールやガソリン改質型や水素型など様々なトライがなされた。トヨタも2002年には試作車を完成させるなどしていたわけだが、その後ハイブリッド車開発と販売に伴い、エネルギメリットがあるのはFCEVではなくガソリンハイブリッド車だと宣言した。宣言した以上非効率と自らが謳ってしまったFCEV開発が下火になるのは当然の話で、トヨタの様子を見ていた各社も何とな〜くFCから遠ざかるような感じになった。コストの問題や耐久性は勿論のこと、インフラはどうするのか?水素はどうやって作ってどうやって運ぶのかなど問題は山積だ。およそ近年中にそれらが整備解決されるとはとても思えない中でガソリン価格は低迷、石油枯渇問題も忘れ去られてしまうかのようだった。
◆ しかしガソリン高騰など時代の変化はそんなトヨタの方針をぐらつかせた。ガソリンハイブリッド車と言ってもエネルギ源はガソリンエンジンであり、それを動かすにはガソリンが必要だ。しかしそのガソリンの価格や供給体制に不安が生じるとすれば、やはり次世代燃料に注視せざるを得なくなるのではないのか。これがトヨタの社長交代劇をトリガとしたものなのかどうかは分からないが、常に先を見据えた方策を採っていかなければ巨大企業トヨタはGMの二の舞になってしまうだろう。裏では必死に排ガス規制強化に反対し、高公害ディーゼルエンジンを作り、しかし表向きは環境企業のようなフリをしていなければならない。トヨタに部品を納入するトラックが公道を駐車場代わりにすることなど見て見ぬふりでコストダウンに励むのが大企業トヨタである。
◆ 現状のFCはコストが問題だ。家庭用燃料電池にしても100万円台のプライスな訳で、確かにガスの制御弁や改質装置、給湯システムなどに食われるコストもあるのだがFCそのものの価格もバカには出来ない。
そんな家庭用燃料電池が精々1kW〜2kWなのに対して、自動車用となればその50倍とか100倍の出力が必要になる。価格と出力が比例すると考えればいかに高額なものになるか想像できるだろう。これを市販可能なレベルに引き下げるのは容易なことではないし、それこそ水素燃焼型ロータリエンジンみたいなものでシリーズハイブリッド化した方がお得なのではないかと、きっとトヨタも思ったに違いない。トヨタの技術で頑張れば、Noxこそロータリよりも排出量が多くなるとは思うが、レシプロエンジンを水素で回すことだって可能だろう。しかしそれではインパクトが少ない。新世代自動車は新機構と共にやってきた方が利益率が大きくなるのは当然のことで、いわゆる先駆者利益というヤツでもある。ともするとリスクを恐れる余り先駆者利益を自ら放棄する(SBMはLTEは値がこなれてからやると言っていた)企業がある中で、例えそれが結果として先駆者リスクにしかならなかったとしても頑張らなくてはならない運命がトヨタにはあるのかも知れない。
IP電話(7/19)
◆ 前回はホームUやひかり電話に関して書いた。これ以外に050番号の貰えるIP電話は沢山ある。最も有名?なのはBBフォンだろうか。これはADESLを契約すると漏れなく付いてくるもので使ってみたことのある方も多いと思うが、その音声品質はとてもではないが実用には耐えない。おそらく帯域が確保できる距離やエリアならば通話は出来ると思うし、もしかしたら今はマトモになっているかも知れないが、2〜3年前は「やっぱりIP電話だね」というような通話品質であり「YBBだから仕方ないね」と付け加えられたのである。IP電話を名乗るには通話品質をクリアする必要があるのだが、実際にはこれがクリアされていないという。遅延にしてもパケットロストにしても規格を満足しない場合が多いのだそうだ。勿論そうした点を踏まえての価格設定もあるだろうから一方的に文句を言うものではないかも知れない。BBフォンの通話品質の悪さは検索してみると、まあ出て来る出てくる。余談ではあるがこんな線にフェムトセルなんかくっつけたらろくな事にはならないはずだ。BBフォンは通話料金がIP電話の世界で一番高いと思う。最低の品質を最高の価格で、か。
◆ 少なくともひかり電話の通話品質はマトモだし、ホームUも3G網での通話より遅延が少なく快適なくらいだ。NTTコム系のIP電話も普通に通話は出来た。NTT系は一応品質をクリアしているのかな。月額基本料金は無料(YBBを引いた場合はBBフォンが漏れなく付いてくる)を別にすると277円から380円程度になると思うが、YBBと同じくプロバイダサービスを利用すると基本料金が無料になる所もある。まあこうした所はその分のコストがISP代に上乗せされているとも考えることが出来るのだが。IP電話同士の通話は無料の場合とそうでない場合があるし、VoIPアダプタも(先日のNTTの話のように)有償貸し出しが必須だとすると実質ゼロ円とは呼べなくなる。OCNなどはレンタルオンリーみたいな事が書いてあり、他のISPなどでも月額400円程度での貸し出しだと書かれている所がある。一方でメーカ製のIP電話対応ルータを使えるとされている所もあり、この辺りは確認を要するだろう。ADSLモデムと一体型?だと月額900円近いものもあり、これだと一体安いのか高いのかよく解らなくなってしまう。
◆ BIGLOBEはルータなどはUPnP対応ならば自前のものが使えるようだがVoIPアダプタは月額315円〜399円で借りるらしい。so-netは指定の機器ならば買い取れる設定があるのでその点は良いと思う。YBBはモデムレンタル代が千円を超えていて、ちょっと謎だ。光対応機器でも千円のレンタル料は取られないわけで、もしかしたら確認したページが間違っているのかも知れないが、いずれにしてもレンタル機器を借りなければいけない(自前のものや買い取りが出来ない)場合はその料金が実質基本料金に加算されると考えなければならない。そしてこの手のプロバイダ絡みのサービスはプロバイダ料金と一体になっていると考えた方が良いわけで、IP電話部分だけを切り離して価格比較を行うのは正しくない。そもそもは0AB番号や050番号をいかに安く使うかという所から始まっているわけで、プロバイダ絡みの料金体系となると一律ではないので比較が難しい。
◆ 回線さえつながっていればSkypeで良いではないかという方はそれがいいでしょう。って、これじゃ話が終わってしまうわけだが、Skypeは通話品質が今ひとつなのと場合によっては待ち受けているにもかかわらず通話状態に移行できない事があるので個人的にはちょっと信頼性が低いのではないかと思っている。
ETCは要らない?(7/18)
◆ 民主政権になると高速道路通行料金は無料になるのだろうか。そうするとETC車載器は不要になる。
そもそもETCは天下り団体の管理下に置かれた集金システムで、この高速道路千円作戦でフトコロを潤した。道路会社へは通行料金を千円に下げる為に付属する費用を税金から突っ込みまくり、ETC必須とすることで関連天下り団体も潤うという、まさに不景気バブル(ただし役人関連だけ)なのだ。
それが民主党政権になったらどうなるのか。おそらく役人連中は考えただけで恐ろしいと、検察にももっと民主党を叩けと指示しているかも知れない。
◆ ETC関連で車載器購入者から天下り団体に流れた金は数百億円はあるのだろうし、車載器メーカ(暗号化チップは天下り団体の独占管理)が支払った金やゲート側処理装置メーカが支払った金を考えると高速道路を無料(ETC無し)にした方が合理的だったんじゃないのかなとも思える。というか、ETC化で天下り団体が潤わなければ各省庁はETCを推進したりは絶対にしない。ETC販売台数は3千万台以上で高速道路千円化による予算は5千億円程度というのだから1年分はETCの上納金で穴埋めできる計算になる。
もちろんそんな金を天下り団体が手放すはずもなく、理事を変えて退職金を払ったりして浪費してしまうわけだ。勿論高速道路の無料化をずっと続けるとなれば財源確保は重要になる。しかし道路会社を通常の民間企業並みの経営にすれば必要経費は半分以下になるとする人が居るのも又事実だ。
◆ JR民営化などでも同じだが完全民営化となれば、公社公団時代とは比較にならないほどの効率経営になるのは明らかだ。以前も書いたことがあるが、道路公団時代に経費の1割節減を指示すると、例え3割節減できる所があったとしても節減対策を中途半端で終わらせて1割減を達成したと乾杯する。これは道路公団に限ったことではなく、公務員の職場など大同小異だ。公務員の働いていた時代の郵便局にしても同じで、始業のチャイムが鳴ってもすぐには働かないが、終業のチャイムが鳴ると仕分けしようと仕分けボックスに半分突っ込んだ葉書を、わざわざそこから取りだして元の箱に戻して作業終了なのだから。
◆ blogの方にも書いたが民主政権になってどれほど公務員改革が進むのかはやらせてみなければ分からない。政治家お得意の、言うこととやることの乖離が大きい可能性もあるし、そもそも郵政民営化に民主党は賛成していなかった。なので期待はずれになったらさっさと(国民は支持率を低下させて)交代していただく以外にはないだろう。そうしたら一旦はゴミ同然になったETC車載器が必要になったりして。
いやいや国交省のことだからETC2とかで、従来型ETCとは互換性がありませんとかやり始めるかも。これでETC天下り団体は二重の儲けになるし、ETCゲートの建設費用も又計上することが出来る。そしてその理由は「民主党が全てを壊したから」とでも言い始めればいい。
ブラウザ(7/17)
◆ PC用のブラウザでも描画速度の速さが謳い文句になったりJavaやScriptの実行速度が指標になったりする。iモードブラウザは夏モデルから仕様が変更されて最大読み込み容量がアップすると共に同時に複数の画像などが読み込めるようになった。最大読み込み容量のアップはiモードブラウザでPCサイトを見ていればよく解るし、ケータイサイトでも以前よりずっと縦長になった(!)サイトが増えたと思う。同時アクセス性は画像の多いPCサイトなどを見ると違いがよく解り、従来よりもずっと高速にアクセスが出来る。何故同時にアクセスすると高速になるのかは説明が面倒だというか状況が複雑というか、単純に考えると回線速度が一定なのだから同時にアクセスしたら待ちが発生するし順次アクセスすればそれがないのだから同じではないかと思われるかも知れない。しかし実際には端末側での処理速度や処理の都合があるので同時アクセスした方が快適になる。
◆ フルブラウザはそこそこ良くできていて、過渡期には複数のフルブラウザが実装されていた時期もあったが今は一つになった。Flashのバージョンによって表示されない絵があるのが残念だが、この辺りはあとからダウンロードして入れ替えが効くようにしないと駄目だと思う。ブラウザとプラグインは設計も仕様も別々のバラバラなので、完全に組み込み用としてそれでオシマイでは済まない。それはスマートフォンに任せて、みたいな所は確かにあるのだがそもそも日本製の携帯電話は下手なスマートフォンより(自由度は低いが)高機能なのだから、それを活かす道だって必要だろう。特に買換期間が長くなりつつある現状を見ると、1年以上も前の仕様に引きずられながらというのは悲しいものがある。これがブラウザの本体の機能とかならば諦めざるを得ないと思うが、プラグインの部分に関してはアップデート出来る仕組みも必要ではないだろうか。
◆ とは言っても勝手にアップデートでバグが掘り起こされたなんて事をメーカも事業者も嫌うだろうから実現性は低いと思う。iモードブラウザの仕様変更にしても過去のモデルに遡れないことはないと思うがドコモはそれを行わない。まあプログラムのサイズや動作速度の問題、アップデート費用負担の問題も実際にはある。またCP側にしてもこれまでの機種型番管理だけでは済まなくなるので複雑な管理が要求されることになる。ケータイ用サイトはそのモデルごとに最適化されている場合が多いので、あとからの仕様変更は大変な手間と経ってCPを襲うに違いない。
◆ バグ問題もある。夏モデルのバグによるドコモの混乱ぶりは相当なもので、開発期間の短縮とそれに伴う検査工程の見直しなどが複合的に絡み合ったとは言ってもお粗末な結果だった。
通信制御部分に対するアプリケーション部分という分け方をすればブラウザは後者に分類されるのだが、有料サイトへのアクセシビリティなどでは前者に匹敵するくらい重要(金が絡むという意味で)なのでドコモとしては大問題に発展したわけだ。
成長は付加価値(7/16)
◆ セブンイレブンの見切り品販売阻止に関して公取委が動いたとニュースになったのは先月のことだったか。セブンイレブン本社側が見切り品の販売を阻止したいのはロイヤリティ契約の内容によるもので、商品を安売りするとロイヤリティ額は減少してしまう。つまり定価販売をしてこそセブンイレブン側が大きな利益を上げられる仕組みが出来上がっている訳だ。ではどこが損失をかぶるかと言えば店舗側で、廃棄量が多ければそれは直接経営を圧迫する。経営は圧迫するがセブンイレブン側は痛くも痒くもない。逆に値引き販売をすると平均販売単価が下がるのでロイヤリティ支払額が減少するのでセブンイレブン側の儲けは減り、廃棄量が減るので店舗側は儲かる、つまり利益の構造が逆転しうるのだ。
◆ もしも価格統制を行わないとどうなるかと言えば、店舗側はロイヤリティの支払額が最小で店舗利益が最大になるような制御が可能になる。仕入れた物品の販売量と在庫量を計算すれば最適な販売価格が導き出されるわけだ。こうなるとセブンイレブン側は大きく売り上げを落とすことになる。
スーパーやデパートよりもコンビニと言われたセブンイレブン経営は、付加価値を高く売ることによって成り立ってきた。深夜でも早朝でも駅の近くのコンビニに行けば欲しいものが揃う。そうした付加価値に対してお金を払っていただくのがコンビニ経営だったわけだ。しかし最近では価格競争も激しくなり、在庫量調整で弁当などの品揃えも以前ほどではなくなっている。時間帯によっては弁当コーナに品物が無くなっていたりもする。
果たして定価販売に拘った方が良いのか、それとも見切り販売によって食品棚の品揃えを確保した方が良いのだろうか。
◆ 安売り競争になればスーパーと変わらなくなるばかりか、在庫量その他の差があるから価格自体での勝負には敗れるかも知れない。しかし従来型のスタイルでは店舗側が死んでしまう可能性がある。
セブンイレブン側からすれば非採算店舗はどうぞ死んで下さいかも知れないのだが、付加価値を高めながらも損失を最小にする手はないものだろうか。コンビニ弁当は時間が経っても美味しく食べられるように炊飯オイルを入れてご飯を炊く。従ってどうしても油分の摂取量が増えてしまうのだが、見切り品の値引き販売が一般的になればこのあたりの考え方も変わってくるのではないだろうか。つまり、味を長持ちさせるのではなく時間が経ったら安く売ってしまうと言う考え方だ。
◆ 実際に使われているのかどうか分からないが、回転寿司でレーン上の滞在時間が一定以上になると自動廃棄したり売値を変えたりするシステムを見たことがある。皿にRF_IDを埋め込んで価格や時間の管理を行うものだ。このRF_ID入りの皿は精算時の皿枚数チェックにも使われていた店舗があったが、トラブルが多かったのかやがて使われなくなった経緯がある。コンビニ商品にRF_IDは高額すぎると思うが、今でも商品コードから商品寿命は管理できる仕組みが出来ているので、それに値引き情報を埋め込んで購入者が容易にそれを知ることが出来れば良いと思う。
電話番号代(7/15)
◆ ホームUの時にも書いたのだが、今や固定電話を使うケースは少なくなってきている。しかし番号を持っていること自体に意味があるというか、携帯電話番号では登録その他が出来ない場合もあるので仕方なく電話番号を維持しているという方もいると思う。ADSLの場合は電話線を使うのでそのまま電話を契約している方も多いだろうが、FTTHの場合は電話とは別なので色々な選択肢が生まれる。
ひかり電話は回線交換の電話番号そのままは移行できるIP電話で、通話品質も確保されている。月額料金は525円だがマンションタイプの場合はルータを472.5円で借りる必要があるので実質997.5円が基本料金となる。
◆ ホームUは月額490円なので少し安いが携帯電話が無線LANのエリア内にないと圏外アナウンスが流れる。番号は050から始まるものだ。通話料はFOMAの3割引でしかないので常用するには高すぎる。ひかり電話と違って単に番号が欲しいだけの人向きのサービスだ。050番号を持つだけならあんしんナンバーもある。これはいわゆる転送電話のサービスで、転送先は携帯電話でも固定電話でもOKだ。転送電話なので転送料がかかる事になり着信した電話に対しても課金される。また発信時には転送は効かないので番号通知をすると元の電話や携帯電話の番号が通知されることになる。月額料金は525円と、転送電話にしては高いではないかと思うのだがどうなのだろうか。
◆ ホームUはホームU同士の通話は無料になる。勿論他にも同網内の通話が無料になるIP電話や、携帯電話との通話が無料になるものはあるが、例えば自宅間通話などに限るとすれば今は携帯電話の家族通話無料があるので余り意味があるとは思えない。ホームUはブロードバンド回線1本で6台までを収容できる。従って家族それぞれが自分専用の050番号を持つことも理屈からすれば可能で、これはあんしんナンバーも同じだ。ひかり電話の場合は一件に一本の考え方なので家庭用Bフレッツ回線で複数番号を持つことは通常は出来ない。
◆ ではどの電話が一番お得なのだろうか。通話料などを考えるとやはりひかり電話になるだろう。他のIP電話とは違って通話品質の劣化も考慮されている。0AB番号が取れるのもメリットとなるはずだ。一部通話の出来ない番号も存在するが、これは我慢するしかない。
あんしんナンバーは用途が少し限定的ではあるが、例えば一人暮らしで携帯電話だけあれば充分、だけれど固定電話がないと契約できないものがあるなどする場合に備えてという感じだろう。あんしんナンバーを携帯電話転送にして、その携帯電話が圏外の場合は圏外アナウンスがそのまま流れるのかな?とも思うのだが、圏外が想定されるこのようなサービスやホームUには留守電機能が必須だと思う。あんしんナンバーには留守電機能が無料で付いているが、もしホームUがやったら留守電オプション代を取られそうだ。あんしんナンバーにしてもホームUにしても居住地域にかかわらず電話番号をずっと持ち歩けるのはメリットになるだろう。勿論番号を変えたければ解約して契約し直せばいい。
050番号のIP電話に関しては又後日。
HS250(7/14)
◆ HS250はレクサス店で発売されるトヨタのハイブリッド専用車である。位置づけ的にはプリウスの少し上あたりを狙ったと思われ、エンジンサイズも2.4リッターとプリウスよりも大きい。そのプリウスにしてもエンジン排気量は拡大しており、確かにカタログ燃費的には良くはなっているのだがエコという観点から見てどうなのかなとは思う。HS250は更にその上に位置するものでモータ出力も140馬力と巨大(モータとエンジンを合わせた最大出力は187馬力とされている)だ。トヨタ的にはどうしてもハイパワーハイブリッド車を売りたくて仕方がない感じが見えていて、それはハリアーハイブリッドなどにも言えるが売れない。レクサス店で売るとなるとその販売台数も限られてはいるだろうが、既に予約は満杯という位で、レクサス店もこれで息を吹き返すかなんて言われている。
◆ ボディサイズはそう大きなものではなく、4.7m弱の全長と1.8m弱の横幅は常識的な数値だ。ただし全高が1.5m以上もあるのでスタイリッシュとは言いがたいかも知れない。レクサスはLSもそうなのだが全高を高くするのが好きなようだ。ミニバンブーム中にデザインされたと言うことでミニバンなイメージを採り入れてみましたみたいな感じだろうか。その割に18インチのホイールやスポーツサスがくっついているというのだから、コンセプト不明な車に違いはない。走りに重点を置くならば広く低くが当たり前で、ファミリーユースならば18インチやスポーツサスは意味をなさなくなる。
それともあれかな、ワンボックスカーに20インチのホイールを履かせるような奇抜さ狙いか。どうしてもぼてっとしたデザインだとタイヤが小さく見えて余計に格好悪いので、大径ホイールでそれをいくらかでも補正したいのかも知れない。
◆ トヨタハイブリッドは回生効率重視なのでFFか4WDにせざるを得ないわけで、コイツはFFとなる。回生を捨てるともっと単純で軽くて安い車が出来ると思うが、カタログ燃費は悪くなる。と言うことで、何が何でも回生してカタログを飾りたいのがトヨタ式である。HS250はそんなわけで巨大な?FF車と言うことが出来ると思う。
勿論更に巨大なFFのワンボックス車もあるが、あれは操縦性云々な車ではないので別格だ。FF車も以前に比べればマトモにはなったが、ふとした瞬間に「FFだったのか」と思うときがある。思ったからと言ってどうでも良いのだが、その独特のトルクアクションというか挙動というかがデカい車に訪れるのをどう思うかの問題だ。
◆ HS250の販売予定台数は北米で年間2.5万台ほど。果たして日本ではどの程度売れるのだろうか。ハイブリッド車ということで価格は確かに高めで、さらにレクサス代が100万円ほど乗っかっているので約400万円が最低価格ラインになる。プリウスが300万円程度であると思えば、それにレクサス代を足しただけなのだからお買い得といえるのかもしれないが、それはフロントに取り付けられた巨大なLマークにお金を払ってもいいと思うか否かが決め手になる。
iPhone3G(7/13)
◆ blogでもお伝えしているとおりiPhone3Gを入手した。
投げ売りは先月で終わり説もあったのだが、16GB版が4,800円で買えたのでヨシとしよう。契約の方も学割With家族適用なので放置すれば月額負担は6百円に満たない。何を今更iPhoneなのかという話もあるが、iPhoneを使ったこともないのにiPhone批判は許さぬ的なご意見を頂戴していたことも契約のきっかけになったし、せめて1万円以下ならば購入の価値ありと考えていた価格レンジに入ってきたのも理由だ。実際に購入すると今度は、今更3Gを買ってどうするんだ3Gはボロで欠点だらけ、3GSでなければ批判は許さんみたいなご意見も頂いた。
◆ これに関しては反論したい。つまり、3GS出現以前には3Gが絶賛されていたわけで、OS3が出ればコピー&ペーストが出来るようになったんだぞと狂喜乱舞していたではないか。特にiPhoneマニアなモバイル系エディタにその傾向は強く、国産ケータイではあり得ないOSアップデートによる機能の追加は素晴らしい、しかも動作速度も軽快さを増したと書いていた。それが今度は3GSが出たとたんに3Gはボロだ、ノロい、アレはダメだとなる。この手のひらを返したような、政治家顔負けの言い分は何なのか。むしろ一般の冷静な?iPhone使いの方が余程正確な評価や分析をしている。
◆ 3GSを持ち上げたい気持ちは充分に分かる。実際3Gを使ってみるとアプリ起動の遅さなど不満を感じるからで、この辺りが3GSでは改善されているという。ユーザの不満を減らすべく次世代につなげるのは評価できるのだが、そうした不満を書かずにiPhone最高をくり返していたエディタは余りお利口ではないと言える。私が3GSを買わなかったのは高かったから、それだけだ。欲しいものはいくら高くても買うが、自分なりにそのものの価値は判断したい。当然ながらこれは主観であって、私は中トロ(急に寿司の話ね)2カンを900円でも食うが、人によっては900円払うならカツ丼の方が良いという方もいるだろう。
◆ iPhoneインプレッションはblogの方に書いていく予定だし書いている。これまでに感じたことは、電池の保ちは国産ケータイにそう劣るものではないこと、質量自体は大きくはないのだが持ちにくさや落としやすさ(ストラップが付けられない)に神経を使うためか重く感じること、SBMネットワークは自宅では不安定ながら場所を選べば2Mbps前後出るがワーストケースでは50kbps程度になってしまう事が分かった。ブラウザは余り良くできているとは言えないし、文字入力も難点である。以前から書いているように表示器は表示だけに使った方が良い。表示スペースを指で隠して使うなんてもったいない。この狭い画面にQWERTYキーのボタンを表示するのは厳しいものがあるが、でも慣れれば何とか打てる。特にANKならば何とかなっちゃう(間違え率はあるが)のだ。が、そこを触れるためにそこを見ていなければいけないので、キー付きケータイのように表示される文字に目をやりながらの半ブラインドタッチというわけにはいかない。ただUIとスクロール、縮小拡大の味はどんな国産ケータイよりも勝っている、素晴らしい。
続きはblogで。
マナーの欠片(7/12)
◆ 障害者用の駐車スペースに健常者が車を停める件は何度か書いている。先日は家族連れと思われる車が障害者用の駐車スペースに丁度駐車したところだった。その家族の会話を聞いていたわけではもちろん無いのだが「お父さん、ここは停めちゃいけないんじゃないの?」「良いんだよ空いてるんだから」みたいな会話が交わされたかも知れない。マナー違反者は大きく2つのタイプがあると思う。一つは悪いと思いながらもまあいいや的な考えの人で、これは改善の余地がある。もしもそこに障害者の車が近づいてきたら場所を譲るだろう。もうひとつは悪意を持たずと言うか何も考えることなくそこに停める人だ。
法で決まっているわけでもないことを、何故オレが守らなきゃいけないんだという感じだろうか。障害者だろうが健常者だろうがそこに停める権利は平等に存在する。なんて考えないだろうな、このタイプの人は物事を考えるような真似はしないはずだ。
◆ 他人の迷惑にはなるがオレの行動が最優先だ的なのは80km/hで走るトラックを85km/hで追い越そうとして延々渋滞を作るドライバも同じだ。結局そうした行為が(渋滞を作って)自分たちの首を絞める結果になっているのだが、そんなことはどうでも良い、今が良ければそれで良いという感じ。これが何も分からないトンチンカン野郎になると、自分が渋滞の先頭にいることなどに気づくこともなく右車線だろうが左車線だろうが道路に違いないんだからオレはそこを走るって感じになるのかも知れない。この手は取り締まってもキリがないと言われる程多いそうで、つまりそうした取り締まりの対象になることにすら気づかないわけだ。なので例え障害者用の駐車場に健常者が車を停めてはいけないと法で定められたとしてもこの手の人間には効果がない。それこそ監視員を置くなどしないと。いや、そうした人を置いたところで文句を言ったりするのかも。
◆ 効果がないと言えば飲酒運転も同じかも知れない。罰則強化で違反者が減るのは、いけないことと分かっていてもつい飲んでしまった的な考えの人が減少しただけで、常習犯は減らない。少ししか飲んでいないから大丈夫だとか、アイツも飲んでいるのに何故オレだけ捕まえるんだと文句を言うタイプである。飲酒運転に対する罰則は更に強化されたが、それで免許取り消しになったら無免許で乗るんだろうな、こういう人は。無免許運転は更にタチが悪いので取り締まりは強化して頂きたいものだ。高齢者ドライバが増える中、ただでさえ危ないのにそれに加えて飲酒運転などされたら大変だ。しかも高齢者ドライバは任意保険加入率が少ないと言うから怖いではないか。これは「今まで事故を起こしたことがないから」などと理由を付けて無保険運転を行うらしい。また事故を起こしたとしても「どうせ年寄りには先がないから」とも言うらしいのだが、確かに年寄りに先はないかも知れないが被害者には未来だってあるのだから。なんて言ったって頑固な年寄りには通じないし、そこが高齢者ドライバの怖いところでもある。
アドレス(7/11)
◆ 個人情報の保護に関する法律や特定商取引に関する法律の改正によってメールアドレスの価値は高まったとも言える。各業者は何とかしてメールアドレスを集めようと必死になる。mixi辺りにしても従来はPCからの入会が可能だったはずなのだが今はケータイのメールアドレスが必須になったとか。少し前にアルファベット屋号の姓名判断の話を書いたが、同じようにメールアドレス判断と称してこれを集める業者もある。他にもくじ引きだとかプレゼント応募だとかといってメールアドレスを入力させるサイトは多く、でも当選などしないのだろうな。こうしたメールアドレス収集業者はWeb広告も出している。
広告料を支払ってまでメールアドレスを集めたいわけで、それなりの価値がそこには存在する。
◆ こうしたアンケートやプレゼントサイトに応募するとどうなるのか。実際にそれを行った人によると、応募して少し経つと大量の宣伝メールやメルマガが配信されてくるようになるそうだ。おそらそうしたサイトの規約にはメルマガ等の配信登録を行いますよと書かれているのだと思う(そうで無いと違法になる)が、普通の人がそこまで読まないことを期待して書いているはずだ。こうしたメルマガなり宣伝メールは配信元が様々なのでフィルタリングが難しい。それでもドコモのような詳細な設定が可能ならある程度は避けることが出来るかも知れないが、SBMとなるとspam除けが貧弱なのと指定受信や指定拒否の個数も少ないのでメールアドレスを変える以外に対策のしようがなくなってしまう。
◆ ドコモのフィルタ設定はかなり細かくできるのだが、逆にこれを使いこなせている人がいるのかどうかと不安にもなるし、どうせここまで行うのなら指定や拒否設定に正規表現が使えたらいいのに、なんて。
PC用のメールだとYahooのフリーメールのフィルタがどうもうまく働かない。差出人無しなどのメールがフィルタ出来ないとか、Yahooから送られたものがフィルタ出来ないなど甘さが目立つ。私はいくつかの事業者のフリーメールを使っているが、やはりspamフィルタの優秀さと言うことならばGmailで、これは面倒な設定無しにspamを排除してくれる(少なくとも英文spamは)のが有り難い。gooのメールもそこそこ使っているが、これはかなり以前から使っているのでそのメールアドレスで登録したものなどもあるからだ。spamに関してはまあまあと言ったレベルで特にフィルタがしっかりしているわけでもない、まあ普通かなと言う感じ。
◆ サイトによってはフリーメールアドレス不可とかケータイのメールアドレス必須な所もある。まあ怪しげ系は全てそうなのだが、そんなときに活躍するのが2in1のBメールアドレスである。夏モデルからはWebメールのみではなくAメールアドレスと同様に(SBMは最初から)端末で受信できるので使い勝手が良くなった。私はBアドレスの方はフィルタを殆ど行っておらず、そこで登録して信頼が確認できたらAアドレスに登録し直す事にしている。
非売品(2)(7/10)
◆ 昨日の続きである。ではと言うことでVDSLモデムに関しても聞いてみた。こちらはBフレッツとセットになっているそうなのだが、ホームページを見るとあくまでも機器代としてBフレッツ代とは別になっている。しかしこれもルータと同じように切り離し不可能な価格であるという。モデムに関しては一般市販品もあるではないかと言ってみたが、決まっていることなのでどうしようもないとしか言わない。これも一担当者の口からは言えないだろうな。モデム代は350円なのだが、これが光となると900円になる。更に屋内配線のレンタル価格も加算されるわけだが、この屋内配線は買い取りが可能だったはずだ。何故屋内配線は買い取れるのに機器は買い取れないのだろうか。これも確認してみたらBフレッツ用の屋内配線は買い取れないのだそうだ。買い取れるのはアナログやINS1500などの屋内配線で、Bフレッツはレンタルオンリーだとのこと。
◆ そもそも必須な価格を別扱いで表示して安く見せるやり方はYBBがやって怒られているのではなかったのか。
YBBは駄目でNTTなら良いなんてことはないだろう。ひかり電話にしてもそれ自体は500円だがルータを借りると450円が加算される。しかし戸建て用のBフレッツならばレンタル料がゼロ円なので加算されない。従って戸建て用のひかり電話は525円でマンション用は995円が正解な訳だ。Bフレッツの価格にしても同じ事が言えて通常は光終端装置代の900円が加算された金額になる。
結局の所回線代の見かけは安くして、機器レンタル代で支払金額を上げようとしているのではないかと思われても仕方がない。もしもこれが任意のオプションであるとか、買い取り時の価格が掲示されていれば文句はないが、現状ではインチキ臭いとしか言いようがないと思う。(Dellのバカ高い送料と同じである)◆ 回線代にしても○○キャンペーンで○○ヶ月無料みたいな所が多く、そうすると何でもかんでもゼロ円表示になる。一体ゼロ円が終わったあとはいくらになるのだみたいな感じで怪しい。そうそう、NTTにこの辺りの話を聞いたときにホームページに書いてある価格の信憑性も合わせて聞いたのだが、担当者は「それは本当にウチのページでしょうか?NTTの名前を使った所が多いので」と言っていたのが面白かったが、それが掲示されていたのは紛れもないNTT東のページだったのである。
◆ 自動車電話や携帯電話の初期の頃もレンタルだった。
保証金を払って電話機本体を借りるわけで、調子が悪くなったら交換してくれる。メーカにかかわらず外観は同一で、でもどこそこの移動機は○○を調整すると△△に出来るとか、まあ色々あったわけだ。これも売り切りが始まって現在に至るわけだが、その後インセンティブ販売全盛時代になり携帯電話がおまけとして貰えるなんて事も珍しくはなかった。最も契約が条件になるので移動機がタダだからと言ってボコボコ貰ってくるわけには行かなかったが、それを売った側にはインセンティブが入るので名義を借りるなどしての契約が横行した。一旦契約してしまえばその後解約しても(初期の頃は)ペナルティがなかったのですぐ解約。
そうして余った携帯電話本体が大量に捨てられて、むしろそれが社会問題化したりもした。インセンティブ額は各社まちまちではあったがドコモはこれが低めでJ-PHONEが高いと言うことで、同社は悪徳代理店の餌食になった。
非売品(7/9)
◆ NTTのひかり電話用ルータは非売品だ。Bフレッツとひかり電話を契約すると無償或いは有償で貸してくれることになっている。マンションタイプをご利用の方は毎月450円の有料になっているはずだ。これにVDSLモデムが加わると合計で800円となる。つまり機器レンタル料が月額800円は最低必要になると言うわけだ。でもひかり電話を使う限りは(普通は)これらが必要なので借りなければならない。が、ひかり電話に対応させることの出来るルータを買えばレンタル料を払わなくても済むし、モロに借用品と同様なルータを買ってしまう手もあるがMACアドレスの書き換えを行わなければひかり電話用としては使えない。
何故非売品のルータがヤフオクなどに出ているのかは分からないのだが、夜逃げした家を整理したら出てきたとか、引っ越しついでに返却せずに売っちゃえみたいな人が居るとか、とにかく市場には出回っている。
◆ VDSLモデムの方も出回っていて。こちらは100円から千円程度が相場ではないだろうか。こちらはマンションのVDSLタイプな人だけが必要とする機器であり、需要が少ないのか価格は安めだ。非売品と言えば従来は光のDSUなども借りるしかなかった。その後買い取り品が出ては来たが価格が結構高かったと思う。だがレンタル料もそれなりに高かったので多くの企業などでは自前で揃えたのではないだろうか。そう言えばISDNの何かもレンタルオンリーで、初期型のものはやたらデカかった覚えがある。私はISDNを引くのが早かったので電話番号も若かったし市内局番も周辺とは違ったものになったっけ。そしてその巨大?な箱がボンと置かれて、勿論接続もモジュラではなかったのである。その昔は有線回線につなげる電話機だってレンタル品だった。でもアキバに行けばジャンクの電話機を売っていた。ちゃんと電電公社のあれを。その後電話機などはレンタル品以外の接続が可能になって多くのモデルが市場に出てきた。
◆ NTTからのレンタル品ではなく自前で用意した機器を使うことは出来るのだろうか。実はひかり電話に関してはunixマシンとソフトでインタフェースを実現できて使っている方もいる。そこでNTTに聞いてみることにした。するとルータのレンタルとひかり電話はセットになっているから切り離せないという。もしもルータを返却しようとすると契約自体を解約するというのだ。そこで料金を聞いてみると、光電話代と機器レンタル代は別になっている。例えばマンションの場合はひかり電話が500円でルータレンタルが450円(いずれも税抜き)となっている。もしも必須なセットだとしたら料金としては950円と表示すべきであり、実際には契約の出来ない価格を掲載するのはおかしいのではないのか。と、言ったところで担当者はそうなっていますので仕方ないですとしか言わない。確かに巨大NTTの決めたことを相談窓口の担当者が勝手にひっくり返すことなど出来ない。しかしこの理屈で行けばBフレッツ代は198円です、でも電話局内配線使用料が1,280円と屋外電線使用量が1,980円と電柱使用量が1,480円と引き込み線使用料が480円と…と言う具合に表示して安く見せかけることだって可能になるし実際そうなっている。
続く…
業者(7/8)
◆ 先日のオイル交換3,000km説の時にも書いたのだが、価格比較サイトやQ&Aサイトなどでの宣伝活動には余念がない感じがする。自動車関係だと「最近の車は電子制御されているため、指定のディーラ以外でオイル交換をするとそれが内部に記録され、保証を受けられなくなったり故障することが良くあります」なんてシラ〜っと書いてあったりする。確かに誤った方法でオイル交換するとか、何かのエラーを出してしまうなどすると(それをリセットしないといけないので)面倒なことになるが、少なくともエンジンオイル交換でそのような事が起こる可能性は皆無だ。R230のSLにしてもオイルレベルはゲージではなくセンサチェックだったわけだが、別に自分でオイルを買えても何事も起こらない。ただしブレーキ関係などは注意しないとエラーが出る(ブレーキオイルレベルが上がった場合など)ので注意は必要だ。
◆ まあディーラにしてもメーカにしても宣伝活動を行わないといけない理由もあるだろう。ある市場調査レポートによると口コミサイトや比較サイトの書き込みを重視すると答えた人の割合が多いとなっている。とするとそれらサイトでのイメージアップ書き込み作戦を行わなければ商売にならない。オイル交換一つにしてもガソリンスタンドや自動車用品店に取られては堪らないと言う事だろう。でもそんなスタンドなども「オイル交換は3,000kmが基本、メーカの指定値は経年使用時の故障を誘発させて修理代を取るためもの」みたいな書き込みで応戦する。まるでSBM信者達の活動のようで面白いというか、しかしそうした書き込みに騙されちゃう人が結構多いんだろうなと思いながら見ている。
◆ これが化粧品とかダイエット商品、健康食品ともなれば更に宣伝活動は過激さを増す。利益率が異常に高い商品なだけに宣伝費も豊富に使ってくるのだ。
それこそダミーサイトを使っての宣伝は当たり前で、そのダミーサイトをネタにして「あのサイトにも、このサイトにも書いてあったから間違いない」みたいに宣伝補強活動も行う。もうこれは口コミでブームになるのではなく、ブームを作ろうと活動しているわけだ。以前にも書いたが韓国のLG電子はドコモ向け携帯電話の宣伝をBlogコメントスパムとして投稿しまくった事があった。まさに韓国スタイルの宣伝法なのかも知れないのだが日本の土壌には馴染まずに真相が暴露されるに至った。
◆ 燃費グッズ全盛期にはそれらの宣伝サイトが目立ったが、今は他の商品達に押され気味というか旬は去ったというかそんな感じかも知れない。昨年夏のガソリン価格高騰で燃費グッズ屋は力を付けたようにも思えたが、余りに表に出すぎたためにマスコミなどにテストされるハメになりウソがバレた。じゃあ自動車雑誌などでの好結果は一体何だったのかと言いたいところだが、ようするに記事風宣伝の世界がそこにはあるのだ。まさに口コミサイト的な信頼感を作り上げて燃費グッズメーカを持ち上げ、その利益を広告費として回収するのが雑誌屋さんの営業スタイルな訳で、まあ金に目が眩むのも仕方ないというか情けないというか…
スパボ一括(7/7)
◆ スーパーボーナスで端末を買った人たちの喪が明けて、ある人は他の事業者に移行しある人はSBMに残るという。居残り組はSBMの低品質にも慣れたというのがその理由で、圏外は圏外として諦めれば良いと言っている。そんな調子なので電話番号にも拘りはなく、一旦解約してスパボ一括で買い直す人が多い感じだ。最初にスパボを組んだ時には気づかなかったと言うが、端末によってサービス内容が変わるわけでもないので安いもので充分だと気づいたという。通話と多少のSMSが出来ればいいやという方なのでスパボ一括の8円ケータイが最もふさわしいと。もしスパボ一括がなかったらどうかと聞いたらキャッシュバック金額の多いauに行くという。auはうまくすると2万円分以上(auのキャッシュバック+量販店のポイント加算など)のお得さになり、SBM以上にもなりうると言う。月額980円の24ヶ月分だと約2.4万円なので、それ以上のキャッシュバックなどがあればSBMよりお得になる。勿論準定額はないが、エクストラチャージを払えば一応完全定額通話も可能になる。
◆ 家族同士は当然無料通話可能だし、auの場合は1,050円分の無料通話が付いてくるのもメリットだろう。と言うのも一旦SBMに加入した人もSBMから離れている場合があり、タダトモ減少傾向も感じられるからだ。かくいう私もこの秋でスパボ一括8円ケータイの期限切れとなる。使用頻度を考えると契約を更新する、いや一旦解約してスパボ一括で買い直すかどうするか悩むところなのだ。2年前はドコモもauも家族定額などはなかったのでSBMのメリットはそこそこあったのだが、今となってはドコモもauも家族定額当たり前な訳だから、あとはタダトモ関係がどうなるかだけだ。少なくともタダトモ通話が多ければメリットはあるが、圏外や通話料の高さを理由にSBMを離れる人もいるのでそうなるとタダトモ効果は減少する。SBMを離れる人に言わせると、メール代の値上げなどは請求金額にモロに響いているようで気になるらしい。だったらパケットし放題に入った方がと言うのだが、そもそもSBMを選ぶ人は基本料金部分が上がるのを好まない。
◆ そこでスパボ一括端末をサブで持つことになるわけだが、2台持つのは面倒だとか。確かにそれは言えて、私などもSBMケータイを外に持っていくことは少ない。どうせビルに入れば圏外だしという事もあるし、わざわざ外に出てタダトモ会話でもないだろうと言うことで。もし月月割が基本料金部分に適用されなくなったらスパボ一括販売も急速に減少するだろう。逆に言えばスパボ一括がある限り一定の需要は見込めるわけだ。何しろ着信専用として使い限りに於いてはプリペイドケータイより安いのである。(メールを使うならプリメイドケータイの方が安い)こうしたお得さがSBM需要を支えていると言っても良いはずだ。と言ってスパボ一括を勧めてはいるのだが、SBMなんて二度と契約しないという声も…それは契約後の数々の改悪や値上げに音を上げたというか、そんな加入者達なのである。
FCEV(7/6)
◆ 一時期盛んに話題になっていたFCEVの話が最近は余り聞かれなくなってしまった。そもそもはトヨタがFCEVよりもハイブリッド車の方が良いのだと言ったことでFCEV開発意欲が低下したとも言われている。
トヨタにしてみればせっかく開発したハイブリッド車がFCEVに食われるのは面白くないと言うこともあるだろうし、コスト面を考えると未だ無理だと結論づけたのかも知れない。その代わりというわけではないがPEV(プラグイン電気自動車)は各社から発売されることになった。PEVの場合は電池とモータと制御回路という従来技術の寄せ集めで作れるから、確かに電池代などは嵩むのだがリスクは少ない。PEVが増えてくれば充電スタンドも増えるだろうし、そうすればインフラ整備にも問題のあるFCEVよりも良いのではないかと言うことになる。
◆ 確かに水素を燃料としたFCEVは究極的ではあるのだが、水素の充填時間や航続距離そしてコストを考えるとPEVとたいして変わらないというか、コストまで含めればPEVの方が得じゃないのみたいな感じだ。米国でもフォード(だったかな)がPEVのSUVを試作していた。電池容量や重量的な問題もあってSUVやワンボックスなどをEV化する例は多いのだが、見た目的にちっともエコじゃないので売れない気がする。実際日本車にしてもハリアーハイブリッドなんてものがあるが売れていない。このハリアーハイブリッドはモータ出力合計170kW以上なのだから凄い。バッテリは288V/6.5Ahなので2kWに満たない。つまり定格電流の100倍くらいの電流を流すわけで電池にとっては過酷というかラジコンカー並というか、そんな感じだ。
トヨタにしてもフォードにしても大型車に大型モータをくっつけて高い値段で売りたい所はあるだろう。
レクサス系にしても同じでエコなハイブリッドとはほど遠くなってしまっている。
◆ まあその意味ではレクサス版のFCEVなんてのは良いのかもしれない。トヨタ的にはブランド付加価値だというのだが残念ながら日本では未だ成功したとは言えない。でも高価格体系だけは維持しているのでFCEVという先進的な車を出すには意外に良いのではないだろうか。もっとも水素スタンドなどの問題があるので少なくとも数年先とか、いや、そんな先までレクサスが存在するかどうかの方が疑問か。やはりブームが去る前にレクサス版ワンボックスカーでも売って小銭を稼いでおくべきだったのかも。営業は盛んにワンボックスがあれば売れると訴えたようだが、トヨタの答えとしてはハリアーだったわけだ。これは米国でのSUV人気再燃が噂されたことにもあるようだが、その後の金融ショックでSUVどころでは無くなってしまった。
◆ レクサスもBENZに対するAMG風に、チューニングショップみたいな動きでも良かったと思う。日産でもNISMOじゃなくて何だっけ、ワンボックスにエアロ付けちゃうようなコンプリートカーを売っているのは。そんな感じの活動の方がリスクがずっと少ないはずだ。そもそも外観からしてもレクサスはトヨタ車な訳で、でっかいLエンブレムを付けたところで何も変わらない。
対応の差(7/5)
◆ 以前blogの方にも書いたがMBNがケータイ向けサイトを公開したというニュースがあった。サイトの対応機種には夏モデルも入っているのだが実際にはアクセスできない。これは例のJavaScriptバグ問題でUserAgentが変更されたためだ。なのでそれを教えてあげようかと思ってiモードサイトに表示されるメールアドレスに対してメールを出してみたら宛先不明で戻された。何たる完成度の低さ。そこで同ページにある(Web製作会社の)アクセルマークに電話をしたが「そんなサイトはウチは扱っていない」と話が通じなかった。同社のページを見るとezwebやY!の有料サイトをやっているようで、iモード系は得意ではないか、そもそもテキトーな企業なのだろう。せっかく連絡したのに全く失礼な話というか話の通じ無さ加減がとてもWeb製作会社な感じではなかった。なので、アクセルマーク自体は商社みたいなもので、構築や管理は全部外注なのかなと思った次第である。
◆ MBNにしてもそのサイトで何かをしようとしているわけでもなさそうで、構築を依頼したあとは放っておく感じなのかも知れない。おそらく冬モデルが出る頃には見直しが行われるかも知れず、そうすればアクセスも可能になることだろう。これとは反対に対応が迅速なCPもある。自社内で構築などを行う稼いでいるCPは新機種対応が早くないと客を逃してしまうからだ。着せ替えツールや待ち受け系、着メロや着うたなどは新機種購入者のアクセス率が上がる。それに対応していれば商売になるし、対応していなければ客は逃げてしまう。その為ドコモも事前情報を各CPには流すのだが、今回のトラブルに追従できなかったサイトも多かったのだろう。聞くところによるとモバゲーなども夏モデル対応は6月に入ってからだったそうだ。
◆ 今は対応が良くなっているかも知れないが、以前のgooはNTT系なのに対応が悪かった。gooのフリーメールを読むためのアプリが公開されているのだが、その対応が新機種発売後1年以上経ってからと言う何ともお粗末なもので、古い端末利用者以外は相手にしませんよみたいなやる気の無さだった。最近は改善されたと言うから夏モデル対応はされたのだろうか。そう言えばYahooもメール読みアプリを配布していたがこちらはどうだろう。iPhone向けのアプリにしても最近やっと対応みたいな所もある位で、結構ノロノロやっているところが多いんだなという印象である。携帯電話サイトが機種に敏感なのは、その機種で最良な表示を行いたいが為だと思う。アプリに関しては(一応)検証後に配布というスタイルを採るので時間がかかるというか、ササッとやらないと時間がかかってしまうと言うかそんな感じだろう。F&FではPOPメーラアプリと電卓アプリを配っているが、機種検証など出来るはずもなく、対応だろうが非対応だろうがダウンロードさせちゃってる。あ、そう言えば電卓アプリの富士通版に夏モデルの機種番号を入れて380×960画面に対応したんだった。
iPhone3G(7/4)
◆ 3GSの話ではなく3Gの方だが、これの投げ売り効果はあったと見て良いだろう。実際中高生などはタダに釣られてこれを購入した人も多い。手に入れていじりはじめると国産ケータイとの違いに戸惑いはじめる。あれは出来ないのか?これはどうするのかと疑問が湧くわけだが、だったら取説で調べればいいのに他人に聞いて済ませようとするのが現代の中高生スタイルなのだろうか。彼等の希望することが出来ない或いはそんな機能は付いていたいよと言うことが多いのだが、すると「裏技はないんですか」と来る。裏技も何も出来ないものは出来ないんだから仕方ないだろうと言うのだが、すると国産ケータイに出来てiPhoneに出来ないわけはないでしょうと、もうここまで来ると訳が分からない。
◆ それでもSBMを使っていた人はまだ良いのだが、他社からの移行組は圏外が多い、通信速度が遅いと言い始める。これにしたって仕方ないよ、SBMなんだから。タダを売りにしているSBMなのだから我慢すべき所は我慢しなければいけない。あと言われるのは有料アプリが高いと言うことなのだが、私は買ったことも価格を調べたこともないので知らない。無料のアプリも沢山あると思うので高いと思ったらそれを使えば良いではないかと思うが違うのだろうか。それともドコモやauと同等のアプリの価格が高いという意味か。いずれにしても話題に上ることが多くなった=利用者数が増えたと言うことなのだからSBMは喜ぶべきである。
◆ 電池が保たないとも言われるのだが、国産ケータイにしても2〜3時間通信型のアプリをやりっぱなしなら電池はなくなるだろう。結局は使う頻度とか、その辺りの問題ではないかと思う。iPhoneもカタログスペックは国産ケータイよりも立派なわけで、なんだか車の10・15モード燃費の世界みたいだな。通話や待ち受けのみではなくアプリなどを動かす機会やメール、Webの稼働も含めた新たな連続動作時間測定基準でも作らないといけないと思う。現在は各事業者独自の基準で連続動作時間を計測しているが、これではなかなか比較が出来ない。標準的な動作時間測定モードを作れば、各メーカはそこをターゲットに節電プログラムを組むことだろう。初期のノートPCが省電力に無頓着だったように、カタログに現れない部分に関してはケータイも余り意識していない(いなくなった?)可能性もある。
◆ iPhoneの場合は電池の交換が出来ないので、外部充電器を持ち歩く以外にないのも不満の元なのかも知れない。それこそケータイをいじりっぱなしのアクティブ層にとっては深刻な問題だとは思う。一時期盛んに話題にされていた燃料電池はどうなったのだろうか。東芝は、予定ではもう発売している頃ではなかったのかな。ドコモの試作品も3年ほど前には量産化直前まで来ているみたいな話だったっけ。燃料電池は一次電池みたいなものなので使ったら終わり(燃料補給が必要)で充電式電池よりも割高になる。ただし充電の手間よりも充填の手間の方が少ないのでいつでもどこでも使える。電気食いなスマートフォン系が流行れば再度燃料電池の話が出てくるのかも知れない。
PDC(7/3)
◆ PDCによるサービスの終了第一弾はツーカーだった。
全ての加入者の移行が行われることなく、数字上の契約を残したままの停波となった。この契約者の中には使うまで使って捨てようと思った人もいるだろうしプリペイドの利用者もいたと思う。他に契約されているのかいないのかは契約者本人も忘れたまま基本料金だけが口座振替になっていたとか、そんな人がいたかも知れない。もしかすると寝かしっぱなしのスリープケータイの数が含まれていたかも知れず、いずれにしてもその契約はauに移らなかったのだ。
◆ 来年になるとSBMが停波する。PDCとW-CDMAの両方の設備を維持するのは無駄なことであり、出来るだけ早く停波したいとSBMは思っているはずだ。しかしツーカー同様PDC加入者を全て3Gに移せると言うことでもなく、加入者減は防げないだろう。特にSBMの場合はプリペイド加入者が多いので、これらを使う人々が3Gプリペイドなどに移行することなく契約を切ってしまうと加入者減が多くなる。auがPDC停波を行ったとき、期間限定でPDCのプリペイドケータイをcdmaOne版に無償交換していた。当時PDCプリペイドを持っていた私だったがcdmaOneへの交換を知らずに期限切れとなり、その後auに電話をしたら新しいcdmaOneのプリペイドケータイを送ってくれたなんて事があった。当時プリペイドケータイがいくらしたのかは覚えていないが、SBMの場合はプリペイドを買った方が得かスパボ一括で通常契約の方が得かは微妙な所だ。と言うのもSBMのプリペイドケータイはメールが使えるので、プリペイドのメールし放題プランの方がお得な場合もある。
◆ PDCの停波はドコモも同様で、加入者数が多いだけにインパクトも大きいと予想される。FOMAの加入者数も飽和の形になってきており、PDCのまとまった加入がある老人向けなどの移行を進めてはいるが、それでも相当な契約者を残したままの停波になるだろう。この契約者の奪い取りも行われるのかも知れないが、ツーカー事情を見る限りは他社へ移行せずに消滅する加入者数の方が多いと思われる。ただSBMの場合はそうでもないようで、移行先を選ぶというかauの条件が良いのでそちらに引っ張られるというか、そんな加入者もいるらしい。SBMでもスペシャルプランでの移行があるようなのだが、これを使うよりもスパボ一括の方がずっとお得だ。ただし既契約者なのでスパボ一括に番号をそのままで乗るわけにはいかない。とすると他事業者に移った方が得だという理屈だ。もう一つはエリア問題で、地方などでは(これはドコモも同様らしいが)PDCは使えるが3Gがダメという場所もある。こうなると他社に移らないと不幸が待っていることになり、そんなことを何も考えずにスマート一括ゼロ円移行してしまった悲劇な人もいる。いずれにしても今まで使えていたものが使えなくなるのはインパクトが大きいし移行も面倒だと思う。ドコモの場合はモジュール系も移行させなければならないのでこれも大変だろう。
IP電話(7/2)
◆ 現在はひかり電話を使っているのでこれもIP電話ではあるが、インターネット上をトラフィックが流れるタイプのものではないので通話品質は確保されている。YBBのIP電話が始まった当時にこれを導入した知人がいて話してみたことがあるが、何とも通話品質の悪いものだなと思った。今は帯域その他も改善されているのかも知れないのだが、それ以来何となくYBBのIP電話と聞くと通話品質が悪いのではないかと思ってしまう。一方でFTTHを使ったIP電話(050番号のもの)は通話品質もある程度確保されていて、これがFTTHだからなのかADSLのIP電話も改善されているのかは分からないが、少なくともFTTHならば使えるものなんだなと思ったものだ。
◆ ホームUを契約するとIP電話が付いてくる。試しに何度か通話してみたが音声遅延は3Gネットワークを使った場合よりも少なく通話品質は悪くない。携帯電話普及率が上がった現在において固定電話はいったい何のために必要なのかと思うこともある。一部企業などでは情報登録に際して加入電話の番号が必須(携帯不可)とされているところもあるのだが、これなどはハンコ社会の残骸のような感じがする訳で、そこに電話番号が必要なだけ(ハンコを押せばそれで済むみたいなもの)なので適当な電話番号を書いておいて問題になることは少ないとは思う。そんな申込書にも携帯電話番号を各項目が付いていたりするので。しかし使用頻度は少なくても固定電話をと言う場合は何らかが必要になるが、ホームUはシステム的な自由度の少なさで使いにくい。つまりホームUの番号は携帯電話にくっついてくるものでありその家に対してふられるものではないのだ。なので一家四人でホームUを契約すると050番号が4つになってしまう。
◆ ホームUにはワンナンバサービスもあって、これは080/090番号に電話をかけた場合でもホームUエリア内にいたときにはホームU着信(或いは発信)出来るというもの。但し逆、つまり050にかけた電話を3Gネットワークで受けることが出来ない。なので050にかけると圏外アナウンスが流れることになる。それでも留守番電話サービスくらいあればまだ救われるのだがこれがない。家族みんなでホームU契約を行っても代表組が出来ないので圏外は圏外だ。これが代表050番号に携帯電話を何台かぶら下げられるなら便利になると思う。各個人が持つ携帯電話が家に置いておく携帯電話を兼ねると言うことだ。
◆ この考え方の逆がPHSだったのだ。つまり家庭用コードレス電話をそのまま外に持ち出せば携帯電話として使えるという考え方である。しかし加入電話より携帯電話の方が急速にシェアを拡大したためにPHSの考え方そのものが変わってしまい、もはや家庭用コードレスの子機という需要が無くなってしまったのだ。通信手段は時代によって変化するものであり、それについて行けなければ衰退するのは当然だ。
今後の電話のあり方、FMC等も含めてどうなるのかは今ひとつ見えて来ないのだが、ホームUも熟成させて行きさえすれば多少の役には立つと思うのだがどうだろうか。
トラフィック(7/1)
◆ ルータをRTX1100に変更したことはblogにも書いたが、このルータの情報でmopera(ホームU)へのトラフィックを見てみた。公式サイトの10Mバイト級動画をダウンロードすると6Mbps〜12Mbps位の速度が出る。しかしそれ以外の通常のiモードサイトの閲覧や地図を見るなどでは殆どトラフィックは上がらない。Googlemapなどをビュンビュンスクロールさせると結構帯域を食うのかなと思ったらそうでもなかった。フルブラウザを使ったからといって極端にトラフィックが上がるわけでもなく、そこからするとフルブラウザ料金はかなり事業者にとってはオイシイものではないかと思う。SBMはiPhoneでトラフィックが厳しくなったと言っていたが、それはiPhone以外の加入者が殆どパケットを消費していないからではないのか。というかドコモの大容量ファイルダウンロードに比較すればたいした事はないだろう。
ネットワーク速度も遅いので、そもそも高速ダウンロードなどは出来ないし。
◆ 無線LAN経由でN-06Aを使うと10Mバイト級ファイルのダウンロードに要する時間はせいぜい数秒なのだが、これだけダウンロードに(N-06Aが)熱中!するとキャンセルなどのキー操作を受け付けなくなることが分かった。
なんかノロノロになってしまったWindowsみたいで、時に動画の画面がブラウザ画面の上に出てきて、それからおもむろに背景のブラウザ画面が消える、みたいな。ケータイのCPUにとってこのダウンロード速度は相当負荷になるのだろう。なので連続ダウンロードをどんどん行うと連続して負荷は上がりっぱなしになり、ネットワーク負荷も同じ事が起きる。でもそれだと絵を見ている時間がないので普通は休み時間が挟まる。PCとなると更に巨大なファイルをダウンロードできたりするので携帯電話での仕様とは、まさにケタが違うほどのトラフィックになるだろう。SBMがPC定額が出来ないのはこの負荷に耐えられないからだ。何かというとiPhoneの負荷でネットワークが危ないと泣き言が始まるが、要するにその程度のキャパシティしか無いと言うことになる。まあiPhoneで試したことがないのでPC並みの負荷をネットワークに与えるのかも知れないが、SBMネットワークでは理論最大でも3.6Mbpsしか出ないのだから時間あたりのトラフィック量はそれによる制限を受ける。
◆ 大画面でフルHD動画等というとそれなりの帯域は必要だが、携帯電話ではそもそも画面サイズに限界がある。ワンセグにしたって416kbpsな訳で、ドコモ向けの高画質を謳う動画が1Mbpsあたりで配信されている事を考えても、まあそんなものかなと言うところだ。ドコモネットワークでも1Mbps以下の速度に落ちる場合もあるが、ある程度のバッファがあれば(継続的に遅いわけではないので)閲覧できると思う。とするとLTE等による高速伝送は瞬間速度による軽快感アップになるはずだ。地図が一瞬で表示されるとか動画がさっとダウンロード完了するとか、そういう感じ。さっとダウンロードしたデータを見ればネットワークには空き時間が出来る。従ってその空き時間が他のユーザに回って平均速度を維持できるという感じ。
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