コペン(2)(9/26)
◆ 昨日に引き続き、コペンのメカを考えてみよう。
エンジンはDOHC-4バルブのターボ付き4気筒である。
最大トルクは3,200r.p.m.で発生し、そこからなだらかなカーブを描いて下降する。
パワーピークはカタログ上は6,000回転だが、4,000回転を少し過ぎた辺りでほぼ飽和点に達している。
そこから先は6,000回転に向かって少しだけパワーが上がり、6,000回転を過ぎるとなだらかにパワーが下がって8,000回転近くに達する。
ターボ付きだが決してピーキーではない感じで、自主規制がなかったら80馬力くらいは楽に出せるのではないかという感じである。
当たり前ながらこの車はFFで、フロントデフにはLSDが組み込まれるという贅沢?さ。
ブレーキは前輪ベンチレーテッドディスクの後輪ドラムである。
もちろんABSも付いている。
問題の車重は830Kgと記されている。
ダイハツと言えばムーヴが有名だが、これの車重が840Kg〜910Kgだからコペンが従来車より重いと言うことはない。
◆ そうなるとボディー剛性は確保されているのだろうか?もしも剛性感がソアラと同様なら手抜き設計と言われても仕方がない。
トランスミッションはMT/AT双方がラインアップされていて、マニュアルミッションは操作感向上のためのモリブデンコートを施したらしいが、フィーリングはいかなるものか。
ATにはマニュアルシフト(シフトレバーを前後に動かすことでマニュアルシフト出来る)付きの、つまりは電気式のATと言うことである。
サスペンションは特に凝った方式ではなく、前輪マクファーソンストラット、後輪はトーションビームだ。
◆ 遊び用の車としては少々値の張る150万円(弱)で、キセノンライトやイモビライザのセット、過酷な環境を覚悟しなければいけないオープンカーには必須(だと思っている)レザーシート(でもトヨタ品質だと嫌だな)を加えて消費税その他も加算されると200万円に届いてしまう。
果たしてこれが安いのか高いのかはよくわからなくて、実用車としてみれば価格は性能と同じくらいに重要なファクターだが遊び車に価格は関係ない。
その証拠がダイハツの目論んだ、「月産500台も売れれば良いんです」の予定を大幅に上回り、バックオーダ5ヶ月とも言われる受注数なのではないだろうか。
可動式ルーフなどを含む組み立ては熟練工が行うという。
確かに電動格納式ルーフの調整は面倒なものであり、旧SLの全自動開閉式のソフトトップですら、発売当時には「ジャンボジェット機を狭い空港に着陸させるような」調整技術が必要だと言われた。
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