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過去の雑記置き場

ディジタルTV(10/31)

◆ 地上波ディジタルTV放送は2003年頃から開始されるらしい。いや、正確には郵政省が2003年からのサービスインを要求していると言うことか。
これによって移行期間の後、2010年頃には現行のアナログ放送が姿を消すことになる。
ウチにあるTVの一台は10年以上使っていて不具合もないわけだから、使用時間にもよるとは思うが受像器の寿命が訪れる前に買い換えを迫られる家庭もあるだろう。

◆ ディジタル化が時代の流れと言ってしまえばそれまでだし、帯域の有効利用につながると言われれば納得せざるを得ない部分もある。しかしディジタル化を行うにあたっては、放送設備も受信設備も買い換えを余儀なくされるわけだから、その時までに景気が回復していることを望まずにはいられない。

◆ 民放などでは無理にディジタル化を推進する必要はなく、ディジタル放送は当面衛星波で行えばいい,と言うところもある。逆に放送機器メーカは何としてもディジタル化を行わせたい。もちろんこれは放送設備需要が利益をもたらすからであり、受信設備からビデオカメラまでの代替需要が発生するからである。
果たしてディジタル放送によって景気は刺激されるのか?それとも、そのころは景気が回復していてディジタルTVが飛ぶように売れるのだろうか?

◆ 日本に先立って米国ではディジタルTV放送が開始されているようである。画質を優先しないならば、ディジタルデコーダを現行のTV受像器に接続する方法でも受信できるらしい。
問題はチューナの価格で、$1000前後もすると言うから簡単に導入する気にはなれないのではないだろうか?

◆ ある程度の画質を得ようとすると、ちょうどハイビジョン受像器のようなモノが必要になる。
これもすでに発売しているメーカがあるそうだが、お値段の方は1桁あがって1万ドル級になる。
量産効果が価格を下げてくるのか?それともアナログ放送が終了する間際まで買い控えが起こるのか?米国でのアナログ放送廃止は2006年に迫っている。

◆ 近未来の話ついでにもう一つ,Intelは2001年頃までにx86プロセッサで動作周波数が1GHzを越えるFosterを製品化する予定だ。ワークステーションなどに使われるとされる64ビット構造のMerced(以前このページでもお伝えしたことがある)とは違って、32ビット構造ながら、キャッシュ容量の拡大や同時実行可能命令数の拡大,分岐予測アルゴリズムの再検討でパフォーマンスアップを狙うとしている。

◆ 対するAMDの方は、1999年上半期にはSlotA(IntelのSlot1と形状は同じだが電気的特性は異なる)ベースのAMD-K7をリリース予定だ。
K7は200MHzのマザーボードクロックで動作し、128KバイトのL1Cacheを内蔵するコアは500MHz以上で動作するとしている。
同時実行可能命令数の最大値も9個に増え、これはPentium-IIの5個を上回る現行K6の6個を上回る。

◆ 問題はPentium-IIと互換性のないSlotだということ。ユーザはマシンを組み立てる段階で、Intel製のCPUを使うのか?AMDを使うのかを決定しなければならない。
AMDもSlot1互換にしたかったのだろうが、特許の壁が予想以上に厚かったと言うことだろうか?



K6-400?(10/30)

◆ ここのところ動きの少なかったCPUだが、来月中にもK6の350MHz/400MHz版が発売になるらしい。
同じくロック周波数の整数演算性能ではPentium-IIを越えると言われ、主にゲームマニアから注目されているK6もいよいよ400MHzの世界に突入というわけだろうか?おそらくボーナス商戦を前にして、価格的メリットを生かした販売戦略となるのではないだろうか?

◆ マザーボードの方もクロック設定が細かく、その上限も150MHzに達する(動作するかどうかは不明)モデルが出現するに至っては、単に価格だけではなく面白みという点でもPentium-IIを凌ぐかも知れない。
Socket7(FSB100MHzの物をSuper7と呼ぶらしい)マザーボードはチップセットをも含めてすっかりIntel離れが進んだ。

◆ 価格の方もSlot1マザーに比較するとSuper7マザーの方が平均的には安いような感じだが、Slot1マザーも1万円台の物が増えていることを考えると、将来的には同じような値段になるのかも知れない。
Slot1マザーではL2 Cacheを搭載する必要がないので、この点ではSuper7マザーよりコストを抑えられる。Slot1コネクタにしても、量産効果によって値段は下がっているだろうから今後はさらに安い物が出てくるのだろう。

◆ AMDではオンチップL2Cache搭載のCPUも計画にあるというが、それが出現するとマザー上にはCacheが無くなるのか?それともL3 Cacheとして搭載されるのかも興味あるところだ。
メインメモリに関してはSD-RAM全盛だが、SD-RAMのクロック周波数の高い物が開発されている一方でR-DRAMやDR-RAMへの移行も模索され始めている。

◆ CPUパフォーマンスとしては高い方が望ましいわけだが、300MHzから400MHzにクロックを上げたとしても、もはや劇的に体感できる状態ではないと思う。
もちろん画像処理やシミュレータなどではその恩恵にあずかることが出来るのは事実だが、通常のビジネスアプリ用途ではあまり違いが体感できない。

◆ むしろ高速CPUが求められるのはゲームではないだろうか?Pentium-100MHz当時でも、リアルタイム系のゲームをスムーズに実行させたくてクロックアップを行ったという人は多い。
より速いCPUとハイパフォーマンスのビデオカードが生きるのは、今でもゲームの世界なのかも。



車検(10/29)

◆ 暖かかった秋に安心している間にもうすぐ11月である。今月はVitaの車検だった。
初回の車検なのでユーザ車検でも十分だったわけだが、つき合い上のこともあってヤナセに任せることにした。何しろ車検が近づくと軽整備は何でも無料になってしまうというサービをされては、車検を断りにくい雰囲気なのだ。

◆ 車検は3つのコースがあって、個々の整備内容によって値段にはバラツキがあるが1〜2万円コースから3〜4万円コース,なんて具合になっている。
一番安いコースでも不満はないが、普段ろくに点検もしていない車だけに2〜3万円コースを選択した。

◆ 車検で金のかかるのは整備費用より税金関係で、これに押される形で整備費用をケチられるヤナセも苦労が多い。国産車が(不景気で)売れないと言われていた時期でも小型輸入車はよく売れていた,のも過去の話。巷の噂ではヤナセもかなり厳しい状態だそうだ。
近所の家でも輸入車を買う理由の一つとして「モデルチェンジサイクルが長いから買い換え欲の抑制に効果的」と言っている人もいる。

◆ 輸入車は大抵一年ごとに何らかの改良を受けているから、そう言う意味では毎年マイナーチェンジが行われているようなもの。パーツなどにしても(同社種でも)年式で違う物も多い。
国産車の場合には、マイナーチェンジ以外で仕様変更を受けることはさほど多くはない。
よほど不具合でもあれば別だが、初期品質が高いというのか?あるいは一度作った物に手を加えないのを主義としているかは不明だが。

◆ そんな訳だから、不景気で輸入車が売れない(代替需要がおきにくい)のも納得できる。
SLも来年が車検だ。12台(たぶん..)の新車を乗り継いできたが、車検を取ったのは1回か2回である。それも次の購入候補車両の発売時期がちょうど車検の数ヶ月後,って感じでやむなく、って所だ。

◆ 今のSLは車検を取ろうと思っている。他に欲しい車もないし、中古車相場はガタガタで買い換えには多額の金が必要だ。今までは物品税の廃止があったり、為替レートの変動で新車価格が下がるなどの恩恵?があったのだが、今はそれもない。
別段今の車に不満があるわけでもないし、走行距離もさほど出ていない。
国産車に乗っていた頃は、3年もすると(走行距離と走り方の問題もあったが)あちこちガタがきて、ボディー剛性は目に見えて低下し異音は増えるし..で、買い換えたくなるような雰囲気だったのだ。

◆ 特にトヨタ車は良くできていて(?)保証期間が過ぎる頃にバッテリが突然死、当然自費で交換となるが、車検の時期が近づく頃には各部のランプ切れ(そこを交換すると、他の部分が切れるとか)が発生,ショックアブソーバは減衰力が著しく低下していたしタペットノイズもずいぶん増えていると言った具合だ。(走り型に問題あったかな?)内装に関しても本革シートは固くなっちゃって、皮巻きステアリングの革は色あせてしまう。
こうなると整備には金がかかる訳で、それにあわせたようにマイナーチェンジを行ってくるという巧みな商法に乗ったわけだ。

◆ 日本車の歴史は浅いが、その短い歴史の中で立派な車が作れるというのはモデルチェンジにあったという人も多い。とにかく日々改良の積み重ねで性能向上を目指し、多車種販売で色々な設計経験を積む。
こうして低コストと高信頼性を併せ持った日本車が生まれたというわけだ。



電車賃はタバコで(10/28)

◆ 12月からタバコの税金が上がるらしい。これに反対する人は少ないだろう。
もはや世を挙げての禁煙ブームである。いくら国会議員に喫煙者が多いとはいえ、あからさまに値上げ反対を唱えるには至っていない。

◆ この増税による税収は旧国鉄の赤字の穴埋めに使われるのだとか。今現在でその額28兆円タバコ税で利息だけでも返済しなければ、この額は年々膨らんでしまう。
だからと言って喫煙者はJRにやすく乗れるというわけではない。かくいう私も旧国鉄の借金返済のために?タバコという名の税金を買っている口であるが、これを機会に国政に反発してみるのも悪くないかも。

◆ 資金不足とJR各社の反対で棚上げされた形の整備新幹線計画,これが景気回復のための公共投資という名目で復活しそうだ。民間の試算によると、公共事業ほど景気に対するインパクトが少ないものは無いと言う。元請けの大手ゼネコンの赤字が縮小するくらいで、孫請けの末端にはロクな資金は回らないのだ。もちろんゼネコンから族議員のポッケには金が動く。

◆ 財政難と言えば、年金も大変らしい。なにやら来月あたりから社会保険料の値上げが予定されていたとのこと。
サラリーマンなどは収入の2割も保険料に持っていかれると言うから、これは大変な税金だ。
景気低迷の中、保険料値上げは減税分をうち消すとあって保険料値上げは遅らされる模様だが、いずれ値上げされることには違いがない。

◆ 財政難に苦しむ地方自治体は増税を検討しているし、少々の所得税減税などでは間に合わないかも。横浜市にしても他の都市と同じように赤字がかさんでいる、が、年間数億円もの赤字を出す(新横浜の)競技場を作ったりしているわけで、危機感があるんだか無いのだか良くわからない。

◆ 経営状態が原因ではないのだろうが、大手プロバイダのリムネットはPSINetに吸収された。
東京インターネットもPSIになった。一時接続業者の業務縮小で閉鎖を余儀なくされるプロバイダもある。数年前のプロバイダ乱立時代、プロバイダをやれば必ず儲かると言われたものだが、果たしてそのころのプロバイダの何パーセントが生きながらえているのか?

◆ アスキー系のAIXやAIFの閉鎖に関してはショックもあったが、今となってはプロバイダ廃業のニュースにも慣れた感がある。
廃業の背景には価格競争がある。不景気な時代にあっては少しでも安いプロバイダを求めて人が動く。
このあたりは同じ低付加価値商品を販売するガソリンスタンドと似ていると思う。

◆ ガソリンが1リットルあたり2円違っても、50リットル入れて100円の差でしかない。
60リットル入れてやっと缶ジュース一本分だ。でも1円でも安いスタンドがあれば、客はそこに集まる。同じ商品ならやすい方がいい、って事だ。
プロバイダの場合にはサービスは回線品質などの差もあるのだが、極端に言えば「つながればいい」訳で、ユーザから見ればガソリンスタンドと大差あるまい。

◆ 2年ほど前までは、着信回線あたりの収容人数が10人と言うのがスタンダードだったと思う。インターネット人口も今ほど多くなく、テレホーダイ加入者だってずっと少なかった。
それが今では回線あたり5人ではBusyになってしまう。
事業用電話回線の基本料金に着信機器やサーバの消却、上位回線使用料などを支払って十分な利益を得ている所は少ないと思うのだが..



輸入野菜の味(10/27)

◆ 9月の台風や長雨、大雨にたたられて農作物の出来がよくないらしい。
供給量が減れば価格は上昇する、って訳で、レタスやキャベツなどの価格も軒並み上昇している。野菜価格の高騰は珍しいことではなくて、そのたびに豚カツ屋だとかファミリーレストラン(年間購入計画のないところ)が悲鳴を上げる。

◆ そんな中でレタスなどをカリフォルニアから輸入するスーパが増えているらしい。
なんと!空輸しても現在の国内価格の半額だというから恐れ入る。輸入物というと農薬が心配だとか言われるが、輸入物の方が野菜らしい味がするとは思わないだろうか?レタスじゃあまり味が無いかもしれないが、トマトなどだと国産物とは違った味がする。

◆ 日本の場合は台風が列島を縦断すると、ほぼ全国規模で被害を受ける。農家の中には月収ゼロと言うところもあるらしい。
新たに作付けしても収穫は11月半ば過ぎ、それまではスーパの目玉商品として輸入野菜が野菜ケースを占領することになるかも。

◆ アメリカ産のキュウリやナスをしみじみ見たことはないのだが、欧州のそれは形がデカい。
キュウリなどヘチマか?と思うほど巨大な物もあって驚いてしまう。たぶん品種が違うのだと思うが、食べた感じもちょっと違う。
そう言えば米ナスと呼ばれる、巨大なナスも売られていたっけ。一度ソイツを食べたら苦いような変な味がして(腐っていたのか?)それ以来我が家では米ナスを食していないが..

◆ 日本といえば米なのだが、これに関してもカリフォルニアあたりでは味の研究が盛んに行われている。日本は将来ビッグマーケットになるかも知れないと、熱心な農家は米作りに励んでいる。
日本で人気のある、いわゆるブランド米だが、これに比較しても決して味は劣らないというレベルの米。生産方法が日本とは全く違うから、生産コストは格段に安い。

◆ 米の輸入自由化に関しては様々な意見があって、輸入自由化反対者は日本人の主食くらいは日本で生産すべきだと主張する。
輸入自由化賛成者は輸入によって価格競争になり、より効率的な米の生産は長期的に見れば日本の農家の存続を支えるものだというが、この結論は出そうにない。

◆ 日本の米価格は非常に特殊なケースで、米作農家は米を作っても作らなくても儲かる(と、思われている)仕組みになっている。
生産者と消費者の感覚のギャップがこれほど大きい農作物は他にないと思う。
それでも毎日我々は米を買って、そして食っている。

◆ そう言えば二十歳の頃、金が無くて出前のライス+半ライスなんて食事をしていたっけ。
ライスを頼むとお新香が付いてきて、それをおかずにライスと半ライスを平らげるという具合。これから寒くなると白菜の漬け物の季節ですねえ..



絶対値測定(10/26)

◆ を見ていて思ったのだが、絶対量の測定は面倒なものだ。周波数だとセシウムやルビジウムを使った標準機があるのだが、これを2台並べて位相を測定すると必ずしも一致していない。
他にも電圧や抵抗や長さや重さなど、絶対値を必要とする物は数多いが一次標準は簡単には手に入らない。
これで校正された二次標準が事実上の標準機になる場合が多いが、一次標準は(大抵は)一点の基準である。

◆ たとえば1Ωとか、10MHzとか0℃とか(こんなにピッタリのものは少ないと思うが)だ。
これを基準に二次標準を色々作るわけで、当然誤差が発生するが、その誤差を正確に計る計器に困るわけだ。
秤には重力加速度表が付いていたが、たぶん標準機ってヤツは特定の重力加速度の時に特定の質量のある物体,なのだろう。

◆ 以前に高分解能の温度計を(仕事で)作っていたことがあるのだが、これは1/1000℃の分解能を有していた。作るにあたってはこの分解能の中のリニアリティを測定する必要があったのだが、標準温度計には0.1℃の目盛りしかなかった。
周波数標準などならディジタル分周すれば精度を落とさず好きな周波数が作れる。しかし温度とか質量とかは難しいものだ。

◆ 他の仕事では小さな電流値を測る電流計の校正でも苦労した。フルスケールが数pA(ピコアンペア)の電流計なのだが、ノイズや電線に発生する電界で何を測っているのか?分からなくなってしまう。
高周波電力を測るのにも苦労する。大抵のものには周波数特性が存在するわけで、10MHzで校正されたパワー計が20MHzで正確な値を示す保証はない。

◆ そのために周波数による誤差が出来るだけ少ない方法で電力を測る。その一つとしてカロリーメータがあるが、これは高周波電力を抵抗に食わせて抵抗の温度上昇からパワーを求めるものだ。
一昔以上前には発熱した抵抗体をシリコンオイルで冷却し、そのシリコンオイルの温度上昇を正確に測定すると言った大がかりな装置もあった。
電源を入れるとポンプが回りだして、中のシリコンオイルが一定の温度に達するのを待つ。
装置が安定したら測定を開始するわけだが、レスポンスが鈍くて測定の効率が上がらなかった記憶がある。

◆ この類の測定器は測定環境の温度が変わると誤差を生じる。
某社には恒温恒湿室があったが、モニタの温湿度計はいつも設定値と違った値を示していたっけ..



60兆円だって!(10/25)

◆ 民間銀行に投入する資金、60兆円もあるらしい。現在云々の時には数兆円でも財源が無いとか言っているのにね。
もしかして60兆円減税とかやったら、一気に景気回復するかも知れない。もちろんそうならないかも知れないけど。

◆ 東京の大田区周辺,羽田あたりには家内工業みたいな金属やプラスチックなどの加工業者が多い。下町長屋の雰囲気よろしく小さな町工場が並んでいる。
昨今では騒音とか公害問題もあって、精密板金加工業者やメッキ工場などはなかなか受け入れてくれるところが無く、工業団地の貸し工場などではスペースが広すぎて家賃が払えない。

◆ この小さな町工場で生産されているのは、大手電気会社に納める部品などだ。最近では海外の安い部品に押されがちではあるが、小回りが利く,試作品でもすぐ作れるなどの理由から意外に重宝されているようだ。
とは言っても万年的に経営が苦しいのは推して知るべきで、オマケに銀行融資が受けられない現状では、工場を閉めるところも多い。

◆ 古い小さな工場に、夏などは大きな扇風機があって一日中溶接の火花が散っていたり、道路に出前のラーメンどんぶりが出ていたり、何かを打ち抜くプレスの音が響いている光景を今でも見ることが出来るのだろうか?いわゆる職人さんがいて、簡単な図面一丁から精密な試作部品を仕上げてくれるオヤジさん,こちらの図面の書き方が少々まずかったりすると、図面の書き方まで教えてくれたりしたものだ。
私などは電気の知識は少々あったのだが、機械図面となると全く素人。以前勤めていた会社では機械図面も書かなければいけなかったので、そんな加工屋サンには色々世話になった。

◆ 年末が近づくと企業倒産のニュースも流れてくるのだが、こんな町工場の中には正月を迎えられない所が出てくるのかも知れない。
町工場の経営者がTVのインタビューに答えていたが、まとまった受注が出来ても材料を仕入れる資金が無いという。
バブルの頃は工場を拡張しろとか、設備を入れ替えろとか言っては融資を半ば強制した銀行がまさに手のひらを返すごとくの対応だ。

◆ 金利の高い頃に長期で借りていた金を(今の金利で)借り直すにも、いったん残金を全部返済しろと迫られ仕方なくノンバンクから高利で借りたのは良いが、結局銀行はその後の借り入れに応じずに家も工場もノンバンクに取られてしまった,なんて人も(TVに)出ていた。
銀行に言わせると「経営状態のよくないところに金は貸せない」だが、だったら不良債権はなぜ発生したのか?だいたい資金が潤沢にあるところは金など借りないのではないだろうか?

◆ 電子秤を開けてみました。



絵に描いたような(10/24)

◆ 昨日はふとした事から、東京の某プロバイダ会員名簿流出事件を追ったページを見た。
加害者が会員名簿を手に入れるまでの経緯が、時に加害者自身の言葉が紹介されながら綴ってあったのだが、まさにTVドラマになりそうな経過をたどっていて興味を示さずにはいられなかった。当時新聞報道もされた事件だけにご存じの方も多いだろうが、F&F風に?色を付けるとこんな感じになる。

◆ 加害者(仮にA少年としよう)は高校生だ。彼は当時加入していたプロバイダの事業撤退に伴い、他のプロバイダを探していた。いろいろなプロバイダを検討した結果、接続料金などの安さから、彼はP社にサインアップしてみることにした。
P社ではオンラインサインアップを行えばすぐに会員になることが出来る。試用期間もあるので回線の混雑具合なども確かめることが出来る。

◆ A少年はオンラインサインアップ後さっそくダイアルアップ接続を行う。そしてFTPクライアントを使用してサーバの中を覗いているうちに、オンラインサインアップ用のスクリプトを見つける。どういう仕組みでオンライン登録を行っているのか?彼には興味があった。
スクリプトの中身がのぞけなければ話はそこで終わることになるのだが、幸か不幸かスクリプトの中身を見ることが出来たのである。

◆ この時点でA少年の心に潜む悪魔が顔を出した。いや、普通の高校生の心になら小悪魔くらいは飼っているだろう。A少年はスクリプトのセキュリティホールを見つける。そしてroot権限で自分を登録したのだ。P社は1台のサーバで会員管理からwwwサーバまでをまかなっていた。
root権限があれば会員リストを入手することなど訳無いことだ。
もちろんA少年は会員リストを入手することになる。

◆ root権限を持つA少年は会員リストから自分のデータを消去するのだが、実は後にA少年の犯罪が発覚するのはこのリストからだということをA少年は知る由もなかった。
A少年は自分がroot権限を手に入れたことを自分のホームページや掲示板に書く。これは犯罪者の心理そのもので、自分が行った偉業を多くの人に知ってもらいたかったからに他ならない。
彼はインターネット上で自分の功績?を宣伝するのみではなく、P社がいかにセキュリティ的問題を抱えていたか、それが自分に何を行わせたかを新聞に投書することまでする。

◆ A少年はTelnetが使いたかった。しかしP社はそれを許可していない。A少年は入手した会員リストを公開してほしくなければTelnetを使えるようにしろ,と、P社に迫った。
P社では最初これを無視した。が、A少年は脅迫状の通り会員リストをWeb上で公開したのだ。
それだけではA少年は満足できなかった。A少年の行っていることはP社と一対一の対決であり、世間に対するインパクトが小さいと思ったのだ。

◆ そこでcgiを利用してSPAMを各所に送り始めた。毎日数百通にも上るSPAMメールを受け取った先からはP社に苦情が殺到するが、P社ではこれに対処できる人員がいない。
A少年に言わせれば、P社の管理を自分に任せればもっとマトモなサービスが行える,と。
彼の行動は次第にエスカレートし、P社とのメールのやりとりもホームページ上に転載し始める。それにはA少年の要求とP社の困惑する想いが綴られていた。

◆ やがて警察が動き出し、P社が毎日プリントアウトしていた会員リストを調べる事になる。
すると正式な脱会届がないにも関わらず登録が消されている人物を発見する。そしてA少年は捕まる訳だが、捕まった後も「セキュリティの甘いP社に責任がある」と反省の色は見せない。
A少年は彼自身の信念に基づいて正しいことをしたわけで、彼が行ったことの重大性を少年に説明するのは意味を持たないことだったのだ。

◆ A少年は今頃どうしているのだろうか?書類送検になったという話だが、プロバイダが民事で争うことになれば(たぶん親は)多額の賠償責任を負ったに違いない。
現在のP社の様子は知らないが、pingを打ってみても応答はなかった。この事件,道ばたに落ちていた多額の現金を拾って届けなかったような話である。
行きつけの飲み屋でつい現金を拾ったことを口にして手が後ろに回ったような。

◆ 金を落とした持ち主が悪いのか?それを拾って届け出ずに使ってしまった人が悪いのか?ほとぼりが冷めた頃、A少年が再びハッカーへの道を歩むとすれば、今度は一流(つまり、捕まらないと言う面で)になるに違いない。
彼自身が「iijの会員リストを盗み出したら世界が変わる」と掲示板に書いていたことが忘れられない..

◆ このお話は事実に基づいていますが正確ではありません。真実が知りたい方はそれなりのサイトをご自分でお探しください。



Aクラス(10/23)

◆ 何かと話題の多かったメルセデスのAクラスが発売された(る?)価格は260万円程度で、車のサイズからすると随分と割高だ。メルセデスは低価格車は作るが安物は作らない,と言っていたが、国産同クラスの2倍の価格はAクラス以外の車の価格と比率的には同じ様なものというわけだ。

◆ 260万円前後の予算だとどんな国産車が買えるのか?トヨタだと2500ccのカムリや2000ccのマーク2が手に入る。セダン以外だとハリアーやエスティマ,ハイエースも買える。日産ならセフィーロやセド・グロ,ローレルがこの価格レンジだ。
さて不況のさなか,Aクラスは売れるのだろうか?

◆ 全長が短いことは運転が楽だと言うことだが、背が高いと場合によってはタワーパーキングに入れなくなってしまう。Vitaもアンテナを付けたままではタワーには入れない。
世界的に見るとAクラスの受注は好調なようだが、果たしてこれが日本で成功するのか興味がある。

◆ どうやらAクラスには将来的に電気自動車計画もあるようで、バッテリタイプや燃料電池タイプなどが計画されていると聞く。今の日本に取ってみると電気自動車の方が(実用性はともかくとして)インパクトがあったのでは無かろうか?

◆ 高くても売れると言うとコンビニがある。同じ商品をスーパなどで買うより2〜3割は高い。
にもかかわらず売り上げは順調に推移しているという。大手スーパが軒並み赤字だというのにコンビニはそれほど儲かっているのか?これには秘密があるらしい。つまり収益率の悪い店舗を閉鎖し、より収益率の良いところだけを残したり新規開店するなどの事があるのだ。

◆ コンビニはフランチャイズだから、売り上げが伸び悩んで閉店に追い込まれても親会社はさほど多くの影響を被らない。大型スーパを閉鎖するより簡単に事が運ぶわけだ。
店舗当たりの売り上げに関しても24時間営業の便利性から、スーパより多少高い価格でも商品は売れると言うし、その商品に関しても徹底した売れ筋調査で効率的仕入れが行われている。

◆ 物の売れない時代に、その商品がコンビニで扱って貰えるか否かでメーカの収益も変わる。
コンビニに対する不正納入(価格)問題があったが、それほどコンビニの力は強いと言えるだろう。



壊れた電源(10/22)

◆ 少し前の話になるが、会社のサーバが突然止まった。いや、正確には兆候があった。
ある時キーを押しっぱなしにしたときのようなビープ音が鳴り響き、機能が停止したのだ。
リセットするとそのまま起動したので原因を特定できずにいたのだが、それから少しして電源が切れてしまった。

◆ 当然見るべき所は電源コードやヒューズの具合だ。が、どれも異常なし。
電源電圧を測ってみると3V系も5V/12V系も電圧がかかっていない。このサーバはI○M製のサーバモデルである。マザーボードも規格外(いわゆるATやATXではない)なら電源も独自仕様だ。通常のAT機なら電源を予備の物と交換するなどして回復させられるのだが、メーカ製はこう言うときに困る。

◆ I○Mのサービスに来て貰うことは出来るが、出張費用の数万円を払っても直る保証は無いという。
直ってくれれば費用を払う気にもなるが、部品がなければ1ヶ月待ちだとか..この時点でたぶん電源が壊れているだろう事は予想できたが、もしかすると電源制御関係のマザー部品が壊れているのかも。

◆ と言って何もしないわけにも行かない。電源ユニットをメーカから買おうと思ったが、客側での部品交換を想定していないから部品は出庫できないと言う。
さて困った。最も早くサーバを回復させるには、同じモデルを手に入れてディスクを移植するしか方法がないのだろうか?

◆ I○Mと交渉を続けていた担当者,何とか部品レベルでの購入が出来ることになったらしい。
問題は日本に在庫があるか?だが、幸いにしてそれは大丈夫だった。
急いで代金を口座に振り込んで連絡,翌日には電源ユニットが送られてきた。
電源ユニットは送られてきたが、これを交換して直るものか?直ったとして、すぐに同じ故障に至るのではないか?不安になる。

◆ 独自仕様のコネクタ類を外して電源ユニット交換,配線を確かめた後電源スイッチを押すと見事にサーバは動作した。長年安物互換機を使っているが、電源の故障には遭遇したことがない。
なのにサーバモデルとして売られているマシンの電源がこんなに早く壊れるのだろうか?電源ユニット内部を目視した限りでは焦げている部分もなければ割れている部品もない。
もちろん壊れた電源を直そうと試みたが、電源のリモートコントロール(ATXみたいなもの)などもあって良く分からなかった。



後遺症?(10/21)

◆ 時差ボケの後遺症とでも言うのか?どうも調子が出ない。
先週木曜日に帰国し、その日は疲れも手伝って午前1時頃には眠りに就くことが出来た。
翌日も9時過ぎには目を覚まして出勤,意外に眠くならずに仕事をしたのだが、眠くならないのは夜まで,いや、朝まで続いて寝たのは東の空が白みかけてきた頃。

◆ 土曜日は日中眠ってはいけない,と思いながらも夕方からうとうと。おかげで又夜更かしする羽目になった。日曜は日中に眠気を何とかこらえたが、どうも体がだるいのは眠気のためばかりでは無さそうだ。
睡眠時間自体は短くないものの、何となく疲れが残っている感じは歳のせいかな?

◆ 話は変わって冷凍実験した電卓,久しぶりに観察してみると、液晶に黒く残った斑点はほぼきれいになり元通りって感じだ。もちろん機能にも異常はない。
常温に戻して少なくとも数日は斑点が見えていたので、何故回復がこんなに遅いのか不思議だ。
生き物なら徐々に回復するって事もあるだろうが、液晶の組成変化(?)ってこんなに遅いのだろうか?

◆ 液晶と言えば一時期流行った温度計,温度によって反応する液晶だ。
実は前から不思議に思っていた物がある。電圧モニタが付いている電池がそれだ。TVのCMで存在は知っていたが、実物がどんな仕組みなのか分からなかった。
そこで物は試しとその電池を買ってきた。仕組みは何のことはない,ヒータと液晶温度計が組み合わされたものだったのだ。

◆ チェックボタンを押すと電池に内蔵されたフィルム状のヒータに通電される。電池残量によってヒータの温度が変わることを利用して液晶温度計を反応させるのだ。
電圧計(電力計という方が正しいかな?)がカロリーメータになっているとは..ちょっとしたアイディア商品と思った次第。

◆ 電池残量を正確に計るのは難しい。件のカロリーメータにしても、ヒータが温まらない位まで電池の内部抵抗が上がらないと[GOOD]表示になってしまう。
[GOOD]表示が出ない状態では消費電力の大きな電池動作機器はもはや動作しなくなっているだろう。

◆ 電池が無くなる,ってのは、正確には電池の内部抵抗が増えてきたという事だ。従って無負荷で電圧を測っても判定できない。リチウム系の電池は構造によっては電圧測定で残量を知ることが出来る物もあるが、ニカドのような特性ではそれは不可能だ。
二次電池の残量測定に交流によるインピーダンス測定がある。実際に電池を使用している状態で端子間のインピーダンスを交流で測定する方法。
もしかすると電気自動車の電池残量計あたりに使われているかも知れない。



USA TODAY(10/20)

◆ USA TODAYの経済誌にEPA'sbest,worstとして燃費表が載っている。
最も燃費の良い車はChevolet Metroで市街地燃費が41mpg(Mileper Galon)で高速燃費が47mpgとなっている。
燃費では日本車優位か?と思われがちだが、日本車は(日本の)カタログ燃費こそ立派なものの実使用燃費ではMetroに及ばなかった。

◆ 日本車トップはスズキのSwiftで市街地39mpg,高速43mpgである。それに続くのはホンダのCIVIC HXで同35mpg/43mpgだ。CIVIC HXが普通のCIVICとどう違うのか定かではないが、普通のCIVICは10位までランクを落とし32mpg/37mpgとなる。

◆ 燃費の悪い方はと言うとFerrari550Maranelloの9mpg/14mpg,以下Lamborghini DB123 Diablo,Ferrari F355 Rolls-Royceと続く。

◆ アメリカ人が燃費を気にしているかどうかは不明だが、街を見ると小型車の多いのは目に付く。ガソリン価格は$1.1/Galon程度と日本の価格に比較すると1/4近い安さだ。もっとも日本の場合には(現在の価格で)税率100%を超える課税がなされているから高いのは当たり前なのだが。

◆ アメリカ人が燃費を気にしていないのではないか?の根拠として、日常のエネルギの使い方がある。蛍光灯は余り使われずに白熱電球の間接照明,それに伴う室温上昇はエアコンでまかなわれる。企業でも夜間に電灯を消すところは余り多くないようで、無人のオフィスにも明かりが灯っている。PCやモニタも(例え人が居なくても)付けっぱなしの事が多く、日本企業が昼休みにも電灯を消すのと大きく違う。

◆ こうした文化の中だから、例えWindowsNTの起動時間が呆れるほど長くたって気にならないのかも知れない。そもそも電源を余り落とさないのだから。今回訪問した某社ではWindowsを使用するエンジニアにお目にかからなかった。大抵はSUNのワークステーション相手に仕事をしていると言った感じ。もちろん米国でWindows需要が低いわけではないとは思うが..



WINS(10/19)

◆ CASIOPEIAを使うにはWINSを何とかしなくてはならない話は以前に書いたとおりだ。
CASIOPEIAは接続先PCを名前で覚えているので、そこからIPアドレスを引くためのネームサービスが必要になる。
Windows上で利用するネームサービスがWINSな訳で、どうやらこれにはWindowsNTが必要らしい。

◆ WINSが無いとどうなるかというと、CASIOPEIAは名前からIPアドレスを知ることが出来なくなるから困ってしまう。
相手先PCが一台のみなら相手先PCのIPアドレスをWINSに指定すればいい。CASIOPEIAがそこに問い合わせに行くと、運良くそのPCがその名前と一致するからである。

◆ この「運」を「良く」するためには、手動でその都度CASIOPEIA側のWINSサーバのアドレスを変更する事になる。全く面倒な話だ。
WINSサーバを実現するためだけにNTを立ち上げるのは悔しいし、かと言って一々IPアドレスを書き直すのも面倒である。

◆ そこで会社にあるNTサーバにWINSサーバのお仕事をさせて、ISDN-Ethernetブリッジで我が家のLANと会社のLANをお話しさせる..事もできるが、WINSのデータには有効期限があってそれが切れる度にお話しさせるのもまたまた面倒だ。
せめてCASIOPEIAの接続ダイアログで直接IPアドレスが指定できればいいのに..

◆ CASIOPEIAはTCP/IPも理解してくれるからftp転送することもできるが、残念ながらWindowsはftpクライアントからの通信を聞いてくれない。
常々思っていることなのだが、Microsoftのネットワークってどうしてこんなにひねくれて居るんだろうか?おそらくTCP/IPから離れた、独自ネットワークをはびこらせたかったに違いないのだが、それを阻止したのはインターネットの普及だったのかも知れない。

◆ Windows95だけではなく、WindowsNTのTCP/IP系も随分ヒドイしろものだった。だった,と言うのは、サービスパックによってセキュリティホールが随分埋まったからだ。
Windows NT登場当時、NetWareもunixも全部NTサーバに食われてしまうのではないかと思われた。
unix陣営もこれには焦りを隠せなかった。

◆ しかし今となって見れば、WindowsNTは恐れるに値しないことが分かっている。
ネットワークサーバとしてNetWareのシェアを奪った事は認めるし、簡単なファイルサーバ用途であればGUIで全てが片づくWindows NTの方が何かと設定が簡単かも知れない。
特にネットワークカードやSCSIカードのドライバ組み込みなどは断然楽だ。管理自体はNetWareの方が..個人的にはCUI端末でのリモート管理の容易さから..優れていると思うが、特別な技術無しに設定が可能という点でNTの魅力は大きいはずだ。

◆ 現にローカルファイルサーバのみではなく、unixに疎い商社はインターネットサーバにすらNTを勧めている傾向だ。NTなら設定もインストールも出来るが、unixは敷居が高いというわけだろう。
が、細かい点の設定になるとNTもunixも余り違わない。中身の分からない&何かというとリブートを要求されるNTより、unixの方が設定が楽だとも言える。だいたいNTで動かすDNSサーバの設定はunixのそれと同じなのだから笑える。

◆ そうそう,出張中に使用したCASIOPEIA,リチウム単三一次電池での使用時間は10時間を超えた。殆どアイドル時間無し(使っていないときはすぐパワーオフ)を考えれば不満はない。
ただし電池警報が出たらすぐに電池交換しないとダメである。リチウム単三の電圧特性は降下が急峻なのかな?



地上波ディジタル(10/18)

◆ TV地上波放送のディジタルかに関して議論が続いている。その中でも有料放送に関しては、地上波/衛星共に色々な案がありまとまっていない様子。
加入者を増やすにはスポンサーを付けた無料放送がベストなわけだが、プログラム作成から行くとヒモツキでない有料放送に分がある。
もちろん少々の広告+安い料金という方法も選択肢には含まれている。

◆ 有料化反対グループは有料化を行うとデスクランブラを売ることが必要となって、そのコストをユーザに転嫁しにくい点を上げている。有料推進派は逆に「アナログ放送のデスクランブラより簡単で安い」と、現行BS有料放送よりユーザ負担は少ないのだという。
日本のテレビ放送も多チャネル時代を迎え、選択肢が増えると言うことはチャネル当たりの視聴率が稼ぎにくいことを意味する。

◆ 視聴率の低下は広告収入の低下であり、その点からも有料放送を推進する声は多い。
が、有料放送は加入者が命である。値段が高ければ加入者は少なくなり、加入者が少ないからと言って視聴料金に見合わないプログラムを流すわけには行かない。
つまりスタート時点に設定した料金によってプログラムは決まり、もし予想加入者数に満たなかった場合には会社存続が危機にさらされる。

◆ これを回避するにはスポンサー付きの無料放送に限るわけで、視聴率にあわせて広告料金を変更すれば済むことである。
深夜のテレビ東京など、CMと放送の時間率が逆じゃないの?って位CMが多い。確かCMの時間率は規定があったように記憶しているが、それはうまく回避しているのだろうか?TVショッピングなどは実質的には広告でありながら、CM時間に含まれないそうだ。
怪しげな商品を言葉巧みに紹介するTVショッピングはある意味面白いが、TV局にとってもメリットのある商売らしい。

◆ TVショッピングと言えば健康関連商品だ。一時期の健康ブームの時は「健康のためなら死んでも良い」って位の人気だったそうで、古くは青竹踏み器からぶら下がり健康器,犬の散歩マシンや、それの人間版など、もしかしたら押入の片隅で洋服掛けに変身しているぶら下がり健康器など有るのではないだろうか?

◆ もう一つ特徴的なのは「おまけ付き商品」だ。「今掃除機を買うと、同じものがもう一台付いてきます」ってヤツ。同じものなど要らないから半額にしてくれ,と言っても聞いてはくれない。
そんな事したら在庫がはけなくなっちゃう。
TVショッピングへの卸価格は、販売価格の3割程度のものが多いそうだ。TVショッピングで売れ残るとディスカウント店に流れてきて、TVショッピング価格の半額以下で買えるのはその為だ。

◆ 久しぶりに携帯端末をバラしてみました。ページャ(ポケベル)も頂いたので、こちらも中身拝見となりました。



安心便り?(10/17)

◆ 生命保険会社から一通の封書が送られてきた。商品説明なども含まれてはいるが、言いたいことは「ウチはつぶれませんよ」みたいな感じ。
株価低迷に加えて就業人口低下,将来的にも少子化傾向で若年労働者は減ることだろう。
生命保険会社というのは、ある意味生命保険加入者増を見越した経営を行っている。これが逆転すると倒産への坂道を転がり落ちるというわけだ。

◆ 景気低迷で実質賃金低下が進んでいて、高額な(ISPの年間接続料金に匹敵する額を毎月払っているわけだから)保険料の支払いから逃れるために解約も相次いでいるらしい。
特に独身の若い人達にあっては、多少の減税効果があるくらいで余りメリット無いかも。
一時期は貯蓄タイプの保険が(銀行の利息より)有利だったわけだが、最近ではそのメリットも無くなっている。

◆ 外資系の保険会社では訪問販売を全く行わないところもあるが、そもそも売れる商品は客から買いにくるわけであり、訪問販売しないと売れない商品だからこそコストの嵩む営業員を多数抱えているのだ。生命保険会社の場合は古くからこの販売方式を採用していて、保険のオバチャンは社員の場合もあり代理店の場合もあるが、こまめに足を運んで契約を獲得する。

◆ 契約が取れたとしても、それがある程度継続しないとペナルティーを取られるそうだ。
今は殆どの会社員は何らかの保険に加入していると思われるので、その取り合いが営業員の使命である。
代理店だと契約金額の1割以上が報酬として支払われるから、多数の客を持っていれば安定した収入にもなる。

◆ 生保のみではなく損保,自動車保険でも仕組みは似たようなものだ。ただし自動車保険の場合には個人代理店よりディーラなどが代理店になる場合が多い。
個人で代理店を行っている場合は、個人の取り分を削って値引きに回す(これは保険会社と代理店の契約に違反するのかも知れないが)事もやる。

◆ 例えば新しい車を買ったとする。新規に保険に入れば割引率はゼロからのスタートだが、個人代理店によっては自分で契約して温めている,契約の蓄えを持っているところがある。
大口の契約などが取れれば、それを「オマケ」にして釣る場合も多い。名義人が変わってどうやって割引を継続するのか?謎の部分も多いが、蛇の道は蛇ってヤツだろうか?

◆ シカゴレポート,ページにしました。



半分殺す?(10/16)

◆ メルセデスの新型Sクラスの情報も出始めたが、その中で面白いのはV8エンジンの半分を燃料カットして燃費節約を図る,ってヤツ。
低負荷〜中負荷域でこれを行うのではないかと想像するが、メーカによるとこれによる燃費節約効果は7%程だとか。

◆ 7%だと走り方による差の方が上回って正確な検証が出来にくいレベルではあるが、機会があればSLを半分の6気筒にして実験してみたいものだ。
少々乱暴ながら、イグナイタ(プラグの上に独立して12個のイグニッションコイルが乗っている)を外して6気筒にしてみたが、これは少々の違和感はあるものの普通に走れる。

◆ 普通に町中を走っているレベルではパワーがないな,とはあまり思わない。ただし、アイドリング時の振動は少々大きくなるようだ(片バンク殺した場合)まさか4気筒だけ活かした状態だとマトモに走りそうにないが、スイッチか何かで切り替えられるようにして実験してみたい(すごく面倒..)

◆ 燃料をカットしたところでポンピングロスも機械抵抗も減らないわけだが、パワーが無くなる分スロットルを余計に開けるとなればポンピングロスは減る。
もし燃焼状態が悪いのであれば、そのロス分だけ燃費が良くなる可能性が無いではないが燃焼が良くなければ排ガスレベルが上がるだろうから、今のエンジンではそれも考えにくい。

◆ 昔ロータリーを半分殺して1ロータにしてみたことがあったが、これはパワーが無くなりすぎて走れなかった。不思議とドライバビリティ(って言うのか?)はさほど悪化しなくて、アクセルを踏み込みさえすればちゃんと走った。
4/6気筒エンジンだと1気筒でも調子が悪いと振動が増えてしまうから、稼働気筒可変を行うにはMIVEC(だったかな?三菱の)みたいな、バルブ機構にシカケが必要になる。

◆ 今月号のCG紙に三菱GDIエンジンの分解の様子が紹介されている。成層燃焼に伴うカーボン付着の状態とか、極低負荷時にしか成層燃焼モードに入らないのではないか?との疑惑も含めて興味ある記事だ。がエディターはメカには詳しくないご様子で、シリンダー内のホーニング痕を「ピストンリングによるキズ」と記している辺りは情けないところも..(いや、実際はホーニング痕はすでに消えてしまって、新たにピストンリングが傷を付けた?でも、そうだったら斜めに線は入らないと思うけどね)



帰宅(10/15)

◆ 本日夕方には成田到着の予定である。これが更新される頃はどこを飛んでいるのか?たぶんシカゴと日本の間くらいではないだろうか?シカゴに向かうときは、ほぼ1時間毎に地球時間は2時間進んでいる。帰りは時間が殆ど進まない。シカゴ発は15時30分の予定で、成田着が18時15分,機内に13時間近くも閉じこめられて、たったの3時間しか進まないのである。

◆ 時間が変わらないから、窓の外はず〜っと昼間のまま。これで眠くならないと最悪で、時差ボケを十分味わう目にあってしまう。
成田が18時過ぎだから、家に着くのは21時か?もっと遅くなるだろう。シカゴ時間では朝食を食べる頃である。

◆ シカゴレポートはもう少々お待ちいただきたい。一応デジカメも連れていったが、観光旅行じゃ無いわけで(たぶん)面白い絵は撮れていないと思う。
いや、もしかすると予定が変わって帰国が明日以降になっているかも知れない..この雑記書きダメ分は(一応)18日まで作ってあるが、もし帰国がそれより遅れるとF&Fの雑記が更新されない日が続くことになる。

◆ 帰国が遅れるどころか飛行機が空中分解でもしようものなら、F&Fの更新も停止って事になる。航空機は旅行時間当たりの事故率では他の乗り物より有利らしいが、その代わり落ちればまず死ぬ。いや、航空機の速度で地上を走る乗り物があったら、やはり事故時には生きていられないだろう。TGVの速度だって大事故になるのである。

◆ 事故と言えば、先日単独物損事故を目撃した。車両は(たぶん)三菱デリカだと思うが、大型で背の高いワンボックスである。
私の通勤路(帰路)は国道から家の近くで裏道に入るのだが、そのカーブがつづくところを結構な速度で飛ばしているデリカ..

◆ いやあワンボックスが大きくロールしながら走る姿を後ろから見てるのは迫力だなあ,なんて思っていたら、右カーブを曲がりきれずに左側の壁(坂の途中の石垣)に見事にヒットした。
後ろにはミラーかウインカーかの破片が飛んできたが、何と!デリカは速度を落とさずにそのまま行ってしまった..石垣にはデリカ色?の模様が付いていたから、側面もぶつかっているはず。

◆ ま、止まったところでぶつけたところが直るわけではないが、フツーの人なら止まるんじゃないかな?相手が石垣だったから良いが、ブロック塀だと塀の方が壊れていたかも。
逆のカーブなら対向車線にはみ出すことになる。いやあ、スゴイ人が居るモンだ..



新規格K(10/14)

◆ 軽自動車の規格が変わった。360ccの頃から何度目の変更だろうか?税制面で優遇される軽自動車だが、軽の中でも貨物車両はひときわ税金が安かった。
安かった,と言うのは、軽貨物の市場が膨らんできたために増税されてしまったわけだ。

◆ 今回の規格変更は(って、毎回そう言われているけど)衝突安全性の確保にある。狭いスペースを最大限に使う軽自動車では、クラッシャブルゾーンは少なくなって衝突安全性の確保が難しい。
各社とも規格が変わる度に(見た目)大型のバンパーなどを付けて,いや、新規格を先取りしたように見せるために、バンパーなどで長さを稼いでいるという説もあるが,その規格に対応してきた。

◆ 今回も軽自動車メーカほぼ全社がニューモデルを登場させている。
全長及び全幅の変更で、車重自体は20Kg〜50Kg程重くなるらしい。軽自動車の場合には燃費も重要だから、重量増によらず低燃費性を確保することが難しいそうだ。
軽でもターボやマルチバルブなどでパワーを求める車もある。実用燃費は100ccクラスとさほど変わらなくなってしまうが、つまらない小型車より(若者には)自由に振り回せて面白いかも。

◆ サニーとカローラが熾烈なシェア争いを演じていた頃、それらの車重は今より随分軽かった。
1600ccクラスでも1000Kgに満たない車があったわけだし、もちろん装備も車体寸法も小さかったのだが、それでも実用に差し支えなかったように思う。
今ではサニーでもブルーバードでも、ちょっと見にはさほど大きさが変わらない雰囲気がある。

◆ 高価で大きな車が好まれる,ってのはバブル時代の話だが、実際今でもさほど変わっていないのかも。マーク2がカローラ並に売れたのは、近所の人がマーク2を買ったからうちも同じにしよう,ってな変なそう中流階級意識の現れだったとか。
これは住宅密集都市部に顕著で、隣の家より豊かそうな雰囲気は要らないがせめて隣と同じくらい,とみんなが思うらしい。

◆ 車なんて好きなモデルに乗るのが一番だと思うんだけど.. 世の奥様連中はそうは思わないのかな?大型クロカン4WDブームが去って久しいが、その後の大型ワンボックス時代を経て今は低床型ワンボックスやステーションワゴンが売れている。
ステーションワゴンを短く切りつめた(マツダはショートワゴンと呼んでいるが)いわゆる2ボックスタイプも人気が出てきた。



タワーズ(10/13)

◆ ローカルな話題で申し訳ないが、私の住む所の近くにタワーズシティーという名前のマンションがある。高層建築のそれは、西に富士山,東に横浜港を一望できるという高さが売り物だ。
下の方の階には開業医が集まっているところもあり、駅までは徒歩圏で東京駅に出るにも40分ほどで済む。

◆ お値段の方は下手な一戸建てより高いのだが、景気悪化の折り売れ残ったままの部屋もあるらしい。
この建物,タワーズと複数形になっているが、これは同じ様な建物が3棟建つ予定だったからだと聞いた。駅前の超高層マンション群,不動産屋はこの土地に未来を見ていたに違いない。

◆ しかし状況は変わった。青空天井のごとく右肩上がりで推移するはずの経済は悪化し、マンションは売れなくなり、地価は下落がつづく。
結局高層マンション計画は挫折して、代わりに大型スーパーが出来ると言うことだ。
タワーズから「ズ」が取れてしまったのである。

◆ 今はタワーズ建設予定地が掘り返されて、大型スーパの建設工事が始まっている。
ただでさえ違法駐車の嵐の駅前に大型スーパ,どう考えても道路のキャパシティが不足する。
スーパには駐車場は出来るとは思うが、その駐車場に入る車達が列をなして道路を塞いで渋滞に拍車をかける。

◆ 工事の真っ最中の現在は、大型ダンプが掘り返した土を運ぶのに忙しい。何しろ広い土地,何台ものダンプが連なって移動している。
この工事車両,信号無視は当たり前で、右左折禁止もUターン禁止の標識も役に立たない。
先日などは、工事現場脇の道路(2車線の一方通行,坂道)に土をまき散らして、その土と雨でスリップしたダンプが道を塞いだ。
現場の人達は土をどける作業をしていたが、人力での作業で何時間かかったのだろうか?

◆ 普段なら家から駅前まで5分はかからないのだが、これら工事車両のおかげで15分もかかることがある。大型スーパが出来て便利になる半面、それと引き替えに不便になることは避けられないのだろうか?JRの駅が出来て20年は経っていないと思う,新しい街なのだが、それでも道路整備は追いつかないのが現状なのだ。

◆ ダンプカーのナンバーを見ると、千葉や埼玉など関東近県はもちろん,遠くは新潟や山形ナンバーも居る。当然全部白ナンバーだから、車ごと出稼ぎに来たって訳だろうか?まさか掘り起こした土を新潟や山形まで捨てに行くとは考えられない。住宅建設や造成,ビル建築の仕事は月を追う毎に減っているという。
バブル時に土地やビル転がしに手を染めたゼネコン各社は赤字に喘いでいる。ダンプによってはすり切れてバーストしそうなタイヤを使っている車も..



関心ある?(10/12)

◆ ハイブリッドカーやLEV(低公害車)が発売されていて、それなりに売れているようである。
おそらくこの手の車の法人需要のほとんどは低公害化を推進する各省庁などに導入されているのではないか?と思ったら、そうでも無さそうである。全政府系の低公害車導入率は0.1%程度なのだそうだ。
予算云々もあるのだろうが1万6千台近い車がある中で、低公害車が21台というのは寂しすぎないだろうか?

◆ ハイブリッドカーと言えばプリウスで、月間販売台数は当初の予想より多いという。
政府公用車の半分に当たる8千台でもプリウスを導入する話になれば、低公害車補助金精度のあり方も変わってくるかも知れない。
お偉いサンの送迎車はセンチュリー辺りと相場が決まっているが、この手の車の寿命のうちで走行している時間は、エンジン稼働時間の2割程度なのだそうだ。

◆ 夏は車内を冷やすため,冬は暖房を切らさないための措置なのだろうが、大排気量車のアイドル燃費の悪さは相当なもの(SLも悪いよ!)やっぱり大臣もプリウスに乗らなきゃ,炭酸ガス削減にも力が入らないと言うモンだ。

◆ 話は変わって放射性廃棄物。以前これを海洋投棄しようとして諸外国から反発を食らって中止した,と言う情けない経験がある。
政府は「低レベル放射性廃棄物に危険性は無い」と言っていたが、だったら国会議事堂の周りにでも埋めればいいのにね。

◆ 低レベル廃棄物ばかりではなく、最近では原子炉燃料のカスもだいぶ溜まってきたらしい。
原子力発電は直接的に排出される炭酸ガス量が少ないとされているが、炭酸ガスが少なければ他は何が出ても良い,ってモンでもないだろう。
核燃料リサイクルは多額の費用を投入してやっているが、実は先進諸国ではすでにリサイクル使用を諦めているところが多い。

◆ 無資源国である日本にとっては何とかリサイクル使用をしたい所なのだろうが、今は亡き動燃不祥事の件もあり問題は山積みだ。
電力消費量低減のために、家電製品のアイドリング消費電力を小さくする設計はやっと始まった感があるし、それに逆行するかのようなATX規格のPC...



行ってきます(10/11)

◆ 今日は夕方の航空機(UA)でシカゴに出発する。13時間も機内に閉じこめられるわけだが、乾燥した空気と騒音で余り眠れないだろう。到着は日本時間で12日の朝4時頃,もちろん現地は11日だ。
たぶん(現地)11日は向こうも休みだろうから、ホテルで休めそうな気配。でもここで寝ちゃうとその日の夜は目が冴えて..って事になりかねない。

◆ 国際線が羽田から飛んでくれればいいのだが、成田はサスガに遠い。何であんな所に空港を作ったのか?陸地にあって気流も良くないらしいし、付近住民の反対運動はすごかったし、都心からは遠いし、まったく良いことがないような感じ。成田空港建設で儲かったのは一体誰なのだろうか?

◆ 航空機も4時間くらいなら良いが、それ以上だと飽きる。定期的にメシだけ食わされて、後はやることがない。北極上空とかを飛んでいると(ジェット機高度でも)下界を見るとキレイなのだが、海の上ではそれもない。東に向かうから、実時間の約2倍の速度で地球時間が進むことになる。夕方離陸してアッという間に夜になって,助食うから見る星空がきれいだな,とか思っているうちに朝になる。

◆ 東へ飛ぶ分には時間も分かり易いが、ヨーロッパ(北回り)直行便などではそれすら分からなくなってしまう。
その昔アンカレッジ経由でヨーロッパに向かうと、アンカレッジで暇で仕方が無くて「直行便だと良いなあ」と思ったものだが、いざ直行便に乗ると時間が長くてたまらない。
成層圏を飛ぶ高速航空機の研究など日本でもやっていたと思うが、燃費効率や騒音の問題で難しいのだろうか?L.Aまで3〜4時間で行けたら嬉しいんだけどね。

◆ 昨日はチビの運動会,最近はビデオカメラ片手の父母が多い。慣れた?人だと、比較的サイズの大きな,ズーム倍率の大きいモデルを持っている。スチルも300mm級のレンズを付けてくる。
小型軽量モデルを持っているのは運動会初心者,大型液晶パネルで見るタイプではそこに太陽光が当たると見にくいし、何より光学ズームの望遠側倍率が足りなくなる。
ウチには(実家にあった)古めのハンディービデオがあるが、光学ズーム16倍では物足りない。
運動場ってのはカメラで狙うには随分広い場所なのだ。

◆ 出発前に急遽仕上げたこちらのページ,自動車関係久々の更新です。



Casiopeia(3)(10/10)

◆ そろそろCasiopeiaの話しも飽きてきたことだろう。
簡単なインプレッションはページにしたが、一応の機能を持ったマシンがこの大きさと消費電力で実現できたというのは立派だと思う。
CPUはSH3の80MHz,普段使っているCeleron改450MHzに比較すれば十分遅いが、アプリサイズが小さいこともあってさほど不満はない。

◆ フリーのソフトも結構あって、普通に使うには不自由しないのだ。本体の電力消費量は最大でも3Wなのだが、PCMCIAカードの方はモデムとなるとそれだけで1Wも食ってくれる。
最近の56K対応は消費電力が大きいので今回は33.6Kのものを購入したが、カードを選ぶ際には消費電力欄をチェックした方が良い。

◆ LANカードも同様で、60mAで動作するものもあれば200mAも食ってくれちゃうヤツまである。
PCMCIAカードを使おうとする度に「本当に電池で動かして良いの?」なんて聞かれるかのだから。家で使うときにはACアダプタ,って手もあるが、本体が小さく軽いのに一々ACアダプタにつなぐのも面倒だ,が、LANカードはともかくとして、モデムカードは大食いなので電池動作は難しい。回線接続と同時に電圧降下が起こってリセット..なんて目にあってしまう。

◆ メモリは8MBのRAMとフラッシュが乗っている。追加はコンパクトフラッシュを用いるが、とりあえず15MBばかり入れておいた。
アプリを沢山詰め込みたい向きには45MBなんて容量のものもあるが、これのお値段が3万円(Casiopeiaは6万円)と聞くと..

◆ WindowsCEはシステム内部をいじるレジストリエディタは付いていない。が、フリーでこれも手にはいるので、色々いじりたい向きには用意しておいた方が良いと思う。
メーラやエディタもフリーソフトの方が使いやすいし、パズル型ゲームなんてのも何種類かダウンロード可能だ。

◆ 今日はチビの幼稚園の運動会,明日はいよいよ長旅?に出発である。



Casiopeia(2)(10/9)

◆ シリアル接続でPCと接続できる話は昨日書いたが、出来るならLANカードを使いたい。
LANカードも使える品種は少なくて、NE2000互換やCE専用ドライバの付属するカードを選ばないとダメ。
で、NE2000ドライバで使えるLANカードを買ってきたが、これがうまく認識されない。
サポートセンタにも問い合わせてみたが良く分からない..

◆ 結局コールドリセット(メモリ内容は全部消える)を行って無事に認識された。
さすがWindowsに血を引くだけのことはある。良く分からなくなったら全部消すに限ると言うことだ。
LANカードが認識されればTCP/IPも通るようになり、LAN接続でftpやTelnet,ブラウザやメーラも動作する。

◆ 所がPCと接続するにはコツが必要で、取り説がプアなこともあってこれには悩まされた。
Casiopeiaは相手のPCの名前を覚えている。決してIPアドレスを覚えているわけではないところがいけないのだが、この名前とIPアドレスをマッチさせるのにWINSが必要になるのだ。
接続は1対1なので、相手先PCのIPアドレスをWINSに指定するのだが、これが分からないといつまで経ってもつながらない。

◆ では最初の接続時にはどうやってPCの名前を取得するか?だが「最初はシリアル接続しないとダメ」ってのが結論のようだ。
マイクロソフトのネットワークに対する考え方には疑問が多い。せめてWindows95/98/NT程度のシカケは出来なかったのだろうか?

◆ ネットワークなりシリアルで接続されると、マシン達は相互に「同期」を取り始める。
常に最新のファイルを残すように動作するのだが、これにも「余計なお世話」的部分がある。
余計なことは良いから、基本機能をしっかりして欲しい,ってのはマイクロソフトと自動車メーカに言いたいことである。
また,つづく..



Casiopeia(1)(10/8)

◆ 出張のお供としてカシオペアを購入した。先月出たばかりだというA60と言うモデルだ。
この手のマシンには興味がなかったのだが、海外出張にリブレットを持って行くには重いし電池が保たないからACアダプタが必要になる。
現地でPCを使う作業があるなら(仕事だから)持って行くが、今回は無線系のお仕事なので必要なし。だからと言って何も持っていかないのは寂しいし、だいたい12時間にも及ぶ飛行機の中で暇ではないか。

◆ WindowsCEが乗っているマシン,独自OSのマシンなど選択肢は広いが、やはり小さくてもキーボード仕様が良いし..って訳でCasiopeiaになった。
CEマシンでも最近ではNECやCompaq,HP等から魅力的モデルも登場していて、ディスプレイ(680x240)がカラー液晶のものまである。
見やすさの点ではカラーに分があって、殆どノートPCと変わらぬ明るさなのだ。が、欠点は電力消費量が多いこと。

◆ モノクロ液晶なら25時間(カタログより)使えるものが、カラーだと3〜4時間になってしまう。重量もモノクロよりは100g程重くなるようで、ここは諦めが肝心とモノクロモデルを選んだ。
(実はカラータイプは10万円近くする!)液晶の大きさはリブレット100の液晶の横幅と同じくらい。これはリブレット20〜70より幅広だ。液晶にはタッチパネルが付いていて、これを付属のペンでタップするのだがポインティングデバイスよりはるかに使いやすい。

◆ 液晶には(一応)ELのバックライトがついているが、色が緑の為もあって液晶のコントラストが低下するように見える。液晶は黒く発色しているように見えても短波長域ではコントラストが低下するから、バックライトを暖色にすれば見やすいと思うのだが。
それにアンバーなどの方が視覚感度が高いから電力消費の点でも有利なのではないだろうか?

◆ ソフトはワードやエクセルが付属していて、IEやOutlookも入ってくる。他にも辞書系や路線検索,ゲームなどが同梱のCD-ROMに入っている。
これをPCMCIAのSCSIインタフェースのCD-Driveからインストール,じゃなくて、CD-Drive付きのPCに接続してインストールする。
つまりCasiopeiaだけでは大したことは出来ない,と言うか、CD-DRIVE付きのPCが必須なのだ。

◆ PCとのインタフェースはシリアル接続かLAN接続が可能で、PC側にも専用ソフトをインストールする必要はあるものの、これが終われば(シリアル接続でも)ネットワークドライブとして認識される。
付属CD-ROMには専用のインストーラが付いていて、これがPC上で動くのだ。でもインストール先はCasiopeiaなんだけどね。
つつく..



高給取り(10/7)

◆ 悪名高き特殊法人のお偉いさんの給料を下げるというのは先週のニュースだったが、その中には道路公団も含まれているそうだ。
道路公団と言えば第二の国鉄と言われるくらい赤字額が膨らんでいる。道路公団に言わせると「整備が終われば赤字は減る」らしいが、これは道路公団が言っているだけで信頼性は薄い。

◆ 人間ってのは間違うものであり、それを教訓として活かすからこそ発展する。
しかし特殊法人は「赤字を出しても人の金だから良い」ってのを合い言葉に、民間企業から見ればメチャクチャな経営(そう言うものを経営というのか?)をしている。
たぶんお偉いサン方は赤字額の桁数が多すぎて、安物の8桁電卓では計算できないのだろう。

◆ じゃあ高級な20桁くらいの電卓でも買えば?と提案したいところだが、こんな事を言うと「経費を節約して赤字解消に取り組んでいる」とか何とか、訳の分からない事を言い出しそうだ。
民間の大手企業が収益悪化に苦しみ、役員報酬をカットされている中で特殊法人とは何と甘いところなのだろうか? 給与所得は源泉徴収されるだろうが、ワイロの類はもらい放題。
やはり就職するなら官僚−>天下って高給取りに限るって所だろうか?

◆ 日本の民間企業のトップの給料はアメリカなどに比較して少ないと聞く。アメリカなどでは成功すればそれなりの給料が貰える。日本の場合は成功しなくても歳を取れば給料は上がり、その代わり成功しても給料には反映されない場合が多い。
これは古くからの日本の風習,と言ってしまえばそれまでだが、最近では退職金制度を止める代わりに給料を高めにする企業も現れた。

◆ 確かに退職金は老後の生活資金として役立つには違いない。国民年金も厚生年金も年々支給年齢が上昇し、そのうち日本人の平均寿命より上になってしまうんじゃないの?ってな気がするくらいだ。でも歳とって金を貰っても有効には使えない。若いウチにいくらかでも多くの賃金を貰えれば、ジーさんよりは有効な使い道が出来るというものだ。

◆ ここの所の不景気で各社とも賃上げペースは鈍っている。「ウチの会社はボーナスが出ないんだよ」なんて話を聞いても「でもつぶれないだけ良いよね」なんて会話になってしまうくらいだ。
給料は上がらなくても物価も上がらないから,いや、公共料金だけは年々上がっている。
もしかしてデフレ対策?の為に公共料金値上げしてんじゃないの?

◆ 土地の値段が上がらなければ経済は回復しない,と言う意見があるが、日本の総人口は20年くらい先をピークに減り始めるのではないだろうか?同じ面積の土地に住む人口が減れば土地の必要性は減るから地価は下がる,って事はないのだろうか?



ボア/ストローク(10/6)

◆ 排ガス規制が厳しくなってきた頃、自動車各社はロングストロークエンジンを作り始めた。
同じ排気量で燃焼室面積を小さくするにはロングストロークが有利なわけで、これによって燃焼速度や燃焼状態を良好に保とうと考えたのだ。

◆ ロングストロークエンジンは高回転に向かないわけで、良好なフィーリングを得るのには苦労もあった。当時は2バルブエンジンが主流で、燃焼室容積が小さくなることはバルブ面積も小さくなる。ロングストロークはピストンスピードも速める方向なので、回転数上昇と共にフリクションは増大する。結果として高回転までスパッと回るエンジンになりにくく、その後はロングストロークエンジンが減ってきたように思う。

◆ 最近になって再びロングストローク化の傾向が見られる。その目的は燃費低減だろう。
4バルブ化によって吸排気バルブ面積もある程度確保でき、ピストンやコンロッドの軽量化で高回転域もそこそこ良く回る。
コンパクトな燃焼室はノッキング耐性を上げることにも貢献し、高圧縮比のまま点火時期を早められるからアイドル燃費も向上する。
最高出力はショートストロークエンジンの方が出しやすいのは事実だが、低中速トルクはロングストロークエンジンが有利で、後はカムタイミングの可変機構などでうまく料理すればいい。

◆ 気筒あたりの排気量だが、350〜400cc辺りが効率的とされている。つまり4気筒なら1600cc程度,6気筒なら2500cc程度の計算になるが、気筒数を増やすことによるフリクションの増大を考えると、気筒あたりの排気量はもう少し大きな方が得なのかも。
2000ccクラスで4気筒と6気筒を比較すれば、カタログ燃費はともかく実用燃費では4気筒の方が良好だ。

◆ ガソリンエンジンではボア径が100mmを超えると安定燃焼が難しくなるようだ。大排気量のアメリカンV8等ではこれを多少は超えるものもあるが、一般的には100mmを超えない範囲での設計になる。ストロークの方も100mmを超えるものは少ないのではないだろうか?ストロークを長くするとピストンスピードが上がり、これが毎秒20mを超えると各部への負担が増大しすぎる。

◆ ロングストロークで高回転まで元気に回るのはホンダのエンジンくらいなもの。少なくともマツダやトヨタのロングストロークエンジンは高回転域を得意としていない。
景気低迷時には新エンジンは誕生しにくい。エンジン設計には膨大な費用がかかるからなのだが、その為既存のエンジンのコンポーネンツを利用したマイナーチェンジ版が生まれる。

◆ マイナーチェンジとは言っても既存エンジンのブロックを使用するだけで、後は全て新設計(マツダのロードスター用1800ccがこれに当たる)から、2〜3種類の既存エンジンのパーツを組み合わせて作ってしまうものまで様々だ。
ガソリンが安値安定している今ではあるが、自動車各社は低公害化と低燃費を宣伝文句にした車を出し始めているのは、景気低迷時に求められるランニングコスト低減が狙いか??



最近の動き(10/5)

◆ cdmaOneがサービスインして3ヶ月目に突入した。対するW-CDMAの方も、測定器類が出そろってきた感じだ。が、事実上日欧が推進する,いわゆるNTT方式を巡っての米との話しに決着は付いていない。
NTT(DoCoMo)は国際標準化されなかったとしても、日本独自方式としてスタートさせるのではないか?とも思われているが..

◆ 米国Q社は(NTTDoCoMoが)独自方式でサービスインすることが有れば、自社の保有する特許を使わせない,らしい。郵政省の電波割り当てに関しても(標準化が遅れているため)周波数帯だけは決まっているものの、通信方式に関しては標準規格に準ずるとなっているようだ。
これはNTT(DoCoMo)が独自方式でサービスインしようとしても、それが標準方式でない場合はその帯域を使えないとも考えられる。

◆ 米でもQ社対M社って感じで意見が分かれている。M社としては、どちらの方式にせよ早く決まって貰った方が得,ってな感じだろうか?M社系の持つシェアはQ社系より少ないから、新方式が決まればそれによってシェア逆転を狙っているのかも知れない。

◆ 欧米では国際標準化作業が遅れたとしても、さほどの実害はない。特に欧州ではGSM方式が事実上の標準方式であり、これにCDMAが入ってくるのは混乱の元だ。
米にしても現行方式でさほど不都合はないし、年末当たりからは低軌道衛星を使用したイリジウムも始まるし、その後も衛星利用のシステム計画がある。

◆ 世界中で最も困っているのはNTT(DoCoMo)だろう。すでにシステム収容加入者数を超え、時間帯によっては満足に通話することが出来ない。
この為回線混雑の激しい800MHz帯から1.5GHz帯へのシフトを進めてはいるが、元々余り力を入れていなかった(周波数帯域確保程度の意味しかなかった)周波数帯だけに、基地局整備は他事業者に後れをとっている。

◆ DoCoMo以外の事業者でも最近はハーフレート化を始めてはいるが、これによる通話品質低下は評判を落としている。ハーフレートに比較して通話品質が多少はマシと言う理由でDoCoMo以外と契約している人もいるが、それら事業者もハーフレート化が進むことは間違いない。
救いはcdmaOneだ。関東近県でも来年にはサービスが始まり、その頃までには小型で電力消費量の少ない端末も生まれてくることだろう。

◆ 関東近県でのサービスイン時にどの程度の基地局配備が出来ているのか?が、普及のカギになると思うが、アナログからディジタルへの転換が急速に進んだことを考えるとこれもさほど心配は要らないかも知れない。
基地局は既存の設備に追加する恰好で設置される。既存の基地局自体がM社製だから、これに同社の機材を追加する形だ。



久々の掃除(10/4)

◆ 先昨日は何か怪しげな雲行きの中,車を掃除した。曇り空とは言え、SLを掃除すると疲れてしまってVitaにまでは手が回らなかった..今日はVitaを掃除しなくては。

◆ VitaもSLも駐車場で隣の車にドアで当てられたと思われる小キズがある。位置からしてワンボックスや大型4WDだと思われるが、あの手の車に乗っているヤツには神経ってものが付いていないようだ。知人などは、その人が乗っている時にドアの角をぶつけられて「えくぼ」が出来た。
知人が加害者にその場で文句を言うと「駐車場が狭いから仕方ない」と言われたらしい。

◆ オマケに無保険車だったと聞くが、彼は修理費用+代車費用の合計100万円ほど(車はポルシェ)を無事に取ることが出来た。ちなみに修理費用より代車費用の方が嵩んだのは言うまでもない。(一日7万円弱だと思う)他にも相手方一時不停止で突っ込まれた人もいるが、こちらは相手の車両保険の限度額を超えて自腹を切って貰ったそうだ。

◆ 昨日はチビの幼稚園まで送迎(運動会の予行とかで)したが、いわゆるサンデードライバーの危なさには参る。
見通しの利かないカーブでバスを追い越すために反対車線に出たドライバー,対向車が単車で、それもうまく避けたから良かったが車だったら危ないところだ。

◆ 進路変更や交差点でウインカーを使わないのは関西地方だけかと思っていたが、最近のサンデードライバーはウインカーの付け方を知らないと見える。
神奈川県内でも軽微な物件事故は年々増えているそうで、事故が軽微な場合は警察に届けても警官は来てくれない。自分たちで最寄りの交番に足を運ぶシステムになっているらしい。
そうでもしなければ警官がいくら居ても足りないのだろう。

◆ 随分前にここに書いた,○塚商会の営業者への追突事件。加害者は妻なのだが、キズの程度は目視で分からない程度のものがバンパーに付いた。(Vitaの方は全然痕跡がない)○塚商会の某課長は人身事故として警察に届けたが、警察は「その速度では人身にならない」と言うことで物件扱いになった。

◆ 一方保険会社の方は人身で扱い、慰謝料と通院費を今も払い続けているそうだ。
○塚紹介は会社で取引があり、ちょっと調べて貰ったが、某課長は元気に働いているとか。
これを保険金詐欺というのだろうが、噂によると「営業手当が減った分を自ら稼ぐ」的な風潮が全社的にあるのだとか。OA機器総合商社の○塚紹介の車を見たら、当たり屋だと思って注意した方が良い。



落下物(10/3)

◆ 先日首都高速を走行中、前方のトラックが何かを巻き上げた。その物体は私の車のボンネットとフロントガラスに衝突して、そのまま後ろに飛んでいった。
たぶん空中に舞い上がっただろう,その物体は、後続の軽ワゴンのフロントガラスを直撃。
軽は路肩に止まった..速度こそ60Km/h程度だったが、物体の角が当たったら衝撃は激しいだろう。
私の車のフロントガラスには、かなり浅い角度(一度ボンネット上を擦って)当たったが、それでも相当大きな音がした。

◆ その物体,見た感じだとポリタンク(灯油などを入れる,アレである)のつぶれたようなもの。
おそらく前車にも踏まれたのだろう,薄っぺらく見えた。
車の被害に関しては詳細に観察していないが、フロントガラスに付いた,プラスチックが溶けたような感じの跡はワイパーで吹き払ったら取れた。
ボンネットの方もプラスチックの溶けたような感じの跡が付いている。ワックスとコンパウンドで消せるだろうか?若干の不安はあったが、極々細目のコンパウンドで磨くと幸いにして付着物とキズはキレイに取れた。ここの所の悪天候で、実に洗車は2週間ぶりだったのだ..

◆ 以前にも毛布のようなものを高速道路で踏みつけたことがあって、その時はフロントスポイラーに派手に傷が付いた。
止まっていれば柔らかな毛布も、高速で衝突したときの衝撃は意外に大きい。これが固くて大きなものだったら危険だ。
冬場によく見かけるのは切れたタイヤチェーン,これもじっと道路の上にいれば良いが、車にはね飛ばされて飛んできたら恐い。

◆ 高速道路にしろ一般道路にしろ、道路が原因で車が壊れた場合には修理代を請求できる場合がある。例えば道路に穴が空いていて、そこにタイヤを落としたらホイールが曲がってしまった。とか。ただし純正装着サイズのホイール径なら良いが、純正が15インチの所に17インチ,何てのはダメかも。キャッツアイにぶつかったシャコタン車もダメだったと聞いた。

◆ フロントガラスの破損に関しては、車両保険に入っていれば(免責額は取られないで)修理できる。ただし割引等級は落ちるけどね。
SLもフロントガラスを交換したが、何しろ高速道路を走っているとハネ石でキズが沢山付いちゃう。これに日の光が反射すると非常に見にくい。

◆ 他に道路が原因で壊れたものと言えば、何やら変な色をした泥のようなものの落ちているところを走ったとき、アルミホイールが腐食して変な色になった。
アルミホイールは凍結防止剤でも腐食しやすいから、それらがまかれているところを走った後は手入れを怠らない方が良い。特に無塗装や塗膜の薄いものは要注意だ。



パンを作る(10/2)

◆ 我が家にも食パン製造器なるものがある。PCのミニタワーケース程度の大きさで、パンの生地をかき混ぜるハネの様なものと、加熱用のヒータから出来ている簡単なものだ。
これで立派な食パンが焼けるのだが、パンの製造コストは量産品を買ってきた方が安いのはPCと同じかも..

◆ 味付けが自由に出来るとか,焼きたてのパンが食えるという点では勝っているが、おいしいパンを焼くのは意外に難しい。
一つは加熱力の問題だと思う。パン製造器で生地だけ作って、それをオーブンレンジで焼いてみると余りうまく行かない。

◆ 実家にあるガスオーブンだとはるかにうまく焼ける。加熱制御は電気ヒータの方が簡単だと思うが、温度の立ち上がり時間とかも影響するのだろうか?残念ながらこの辺りの検証(?)には至っていないが、何事も極めるのは難しいという見本だ。

◆ ケーキなどは色々な味付けがされるから目立たないが、食パンはそれ自体の味が占める割合が大きい。同じ事は冷やし中華でも言えるそうで、スープによって面の味が目立たないラーメンに比較すると冷やし中華は難しいのだとか。
具の量にもよるだろうが、ラーメンより冷やし中華の方が高価なのもこの辺りに訳があるのかも知れない。

◆ パン製造器は中のケースに材料を入れると、ハネが低速で回転してそれらをかき混ぜる。
その後発酵工程が2度あって、その時にレーズンなどを(入れたい場合は)入れる事になっている。
ここで何かを入れてみたくなるのが人情ってモンで、冷蔵庫にあったケーキ用のスライスアーモンドを入れてみた..パン製造器の取り説には色々なパンの作り方が載っているが、アーモンド入りってのは無い。

◆ どんなパンが出来るのか?スライスアーモンドは控えめに入れた訳なのだが..焼き行程が終了すると電子ブザーがそれを知らせる。問題の?アーモンド入りパンだが、アーモンドの量が少なくてパンに埋もれてしまっている。
それでも香ばしいアーモンドの香りと食感がちょっとだけ感じられるものとなった。



FCは普及するか?(10/1)

◆ FC(Fuel Cell),燃料電池をこう呼んでいるのだが、自動車メーカ各社はFCこそ電気自動車のエネルギ源の本命と見ている。FCによって電気を作り、それでモータを動力とした自動車を動かすわけだが、これはガソリンや軽油による内燃機関より効率が高い。効率が高いと言っても2倍にも3倍にもなるわけでは無さそうだが。

◆ FC普及のカギはコストと安全性。FCにも色々な種類のものがあるが、自動車用としては比較的低温で反応するタイプが有望視されている。燃料はアルコールを改質して水素を取り出し、それと大気中の酸素を反応させる。
FCは燃料を供給してから発電電力が増加するまでにタイムラグがある。そのため、FCとバッテリを組み合わせた方式になるようだが、バッテリは回生ブレーキ用としても役に立つ。

◆ FCが反応すると水が排出される。どうやらその水を使ってアルコールの改質を行うらしいが、アルコールを改質するときには炭酸ガスも発生する。しかしこれは内燃機関が排出するそれより少ないと言うことだ。
アメリカではガソリンを改質して水素を得るという研究がなされているようで、これだと既存のガソリンスタンドで給油が出来るメリットがある。

◆ 確かに炭化水素を分解すれば水素は得られるわけだが、改質のためにどの程度のパワーが必要かと言うことがシステム全体の効率に影響する。オマケに日本のガソリンには100%以上の税金がかかっているから、日本人としてはガソリン改質方式よりアルコールの方が良いといえるかも。
ま、日本の国のことだから自動車燃料用アルコールに高額の税金をかけるだろうけど..

◆ FCは一酸化炭素に弱い。改質機通過後の水素に混じる一酸化炭素をどれだけ減らせるかもFC自動車開発には研究が必要だ。
一体何年先まで内燃機関搭載の自動車が残っているのか?分からないが、たぶん20年後,或いは30年後にはこれらの自動車はかなり少なくなっているに違いない。

◆ FCを乗用車に積むには小型化が必須な訳だから、逆にスペース的に余裕のあるバスなどで採用できないものだろうか?横浜では数種類(天然ガス,黒煙フィルタ..)の低公害バスと称するものが走っているわけで、この辺りから低公害化を切り開いていけば普及の足がかりになる。

◆ 何度か書いているとおり、2500ccを超えるディーゼルエンジンのNOx排出量はガソリンエンジンの100倍近い。排ガス基準がそうなっているのだから、メーカとしてもそれ以上の低公害化は行わないのだ。
一部公害訴訟で自動車排出ガスと健康被害の因果関係が認められたわけだが、これも現代においては当然といえるかも知れない。

◆ 空気中に排出されるNOxの7割以上が自動車からのもの,その中の8割程度がディーゼルエンジンから排出されているという事だ。
ガソリンエンジンに関しても2000年からの排ガス基準では、現在よりかなり排出レベルを下げる必要がある。一般的にNOx排出の大きい低燃費エンジンではNOxを一時的に吸着しておいて、高負荷運転時にそれを三元触媒で処理する方法を採る。



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