住宅購入への道(6)(11/1)
◆ 先々週には家屋の図面が上がってきて、壁面補強や照明器具の位置など若干の修正を行った。
外構に関しても検討している段階ではあるが、土地面積と予算の関係からなかなかうまい具合にスペースがとれない。例えば物置用に地下室を作る手もある。予めコンクリートで出来た箱を地中に埋めておいて、建築確認後に出入り口を付けると言うことは良くやる手法らしい。地下室には換気口なども必要になるし、巨大なものを埋め込むわけだから金もかかる。でもやれば出来る話だ。
ちなみに一旦土を掘り返すと地盤強度が不足するので地盤強化を行わなくてはいけない。
◆ 採光設計を十分に行えば、1Fをガレージに使いその上の部分に庭を造ることもできる。この場合1Fのあかり取りに工夫しないと居室として認められなくなってしまう。だがこれも不可能な話ではなく、一部を吹き抜けに作ったりすれば良い。狭い土地の有効活用も不可能ではないが、それには相応の金がかかってしまう。で、家本体も庭も...と欲張っていくと中途半端な設計にならざるを得ないが、まあこれが一般的なのだろう。
◆ TVや雑誌で紹介される家はこの辺りの工夫というか設計が良くできている。土地代をかけずに魅力的な家を造るのは地価の高い都心部の家に多い。複雑な形の家だと木軸工法や鉄骨では建てにくくなって、2×4や鉄筋コンクリート製になったりする。いずれにしても設計力のある建築設計事務所にそれなりの対価を払えば、ちょっとかわった魅力的家が出来るものだ。
土地でも場所でもなく家に凝るってのも面白いと思う。普通の住宅はどこから見ても普通の住宅でしかないが、デザインやアイディアに凝った住宅はそれ自体に魅力がある。
◆ 家は3回作り直せばそこそこ自分にあった物が出来ると言われている。1回目は何も分からない状態で建てたり建て売りを買ったりする。2回目には最初に住んだ家の不満点を解消すべく間取り設計を行う。それでも不満が出るのが普通だそうで、自分の生活スタイルに合わせることが出来るのが3件目だというわけだ。ま、一生のうちに3回もの建て替え或いは買い換えが出来るか否かは別として、だが。
◆ 実際問題としては大型家具の買い換えや増改築もなかなか行えない。実は今住んでいる場所は容積率が緩和されたので、2Fの6畳と4.5畳相当の洋室をそれぞれ8畳まで延長できる。これで1Fと2Fの大きさがほぼ同じになるのだが、屋根の改造も含む増築には結構な金がかかるのだ。
2台の車を置くために立体パーキングもある。バブル期に地価が高騰し、駐車場代もバカに出来ない頃にはこれが売れたらしい。うちの近所でもこれを設置している家がある。
見栄え的に難はあるが立体的に土地を使う上では効率的かも。これを半分地下に埋める構造にすると見栄えは良くなるが5百万円くらいかかると言うことだ。
◆ 地下に車(や部屋)を置く場合には排水設備も考えなくてはいけない。通常の雨では浸水がないように設計されるはずだが、集中豪雨に停電となれば排水ポンプは動かなくなって浸水する。例え下水管が地下室より下にあった場合でも、逆流を防止するための措置を取らないといけない。
こう考えると地下車庫が有用に感じられるが、これは一旦作った後の改造が非常に面倒だ。1台用の地下車庫の間口を広げようとした場合、地下車庫の上に乗っている家の重さに耐える工事が必要になるからだ。もちろん巨大な地下車庫を最初から造るにしてもかなりの出費が必要だ。
こう考えると車を維持すると言うことは大変である。それでなくても車は税金を燃料に走っている感が強いのに。
◆ ふとした事から、以前に書いた、今住んでいる向かいの土地の値段を知った。例の100坪ほどで古屋が建っていた状態で6千万でも売れなかったところ。その後造成して50坪に分筆して建築条件無しで売られていた。もちろん今は家が建っている。
不動産屋に元の持ち主がいくらで売ったのかは知らないが、東側が崖であり接道面も狭いのでけっこう叩かれたのだろう。造成は地下水路確保など大がかりにやっていた。で、売値は(たぶん)3,980万円だ。坪単価約80万円というわけだが、古屋解体と造成と私道で1,500万円使ったとしてもまだ儲かる計算。
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