デジカメ(4/17)
◆ 200万画素級のデジカメも出そろった感がある。100万画素時代には「欲しい!」と思わせるものは少なかったが、200万画素クラスになって各社とも光学系や測距や測光にも注意が払われるようになって、久々に興味ある製品達となった。
特に光学系と圧縮アルゴリズムの見直しは嬉しい。メーカによっては「無圧縮」モードを備えるモノもあり、付属のメモリカードに1枚だけしか記録できないものの圧縮ノイズを廃した絵が見られる。
◆ このクラスになると単焦点レンズのものもあるが、ズーム付きのモデルも多くなる。これなどコンパクトカメラのマーケットを意識した結果だろうか。
各モデルともサイズと重量は大きく重くなっていて、最軽量モデルでも230グラム前後で、電池を入れれば250グラムを超え、重いものだと400グラムにもなるから、携帯電話を5個ぶら下げて歩くような感じだ。
◆ 私が最初に買ったDC-20がコンパクト&軽量だったので余計感じるのだが、現在使用しているCOOLPIX600が電池(軽い単三リチウム)を実装した状態で250グラム(実測)だ。
COOLPIXを買って約1年、当時のトップモデルに比較して画素数は2倍以上になり価格は据え置かれた感じだ。重さだって100万画素クラスとさほど変わってはいないが、その絶対重量が気になるって訳だ。
◆ 単焦点モデルが軽いのは当然として、現在売り出されているいくつかのモデルを比較してみよう。
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画素数 |
重さ |
体積 |
レンズ/感度 |
エプソン
CP800
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214万
不明
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235g |
271cc |
単焦点F2.4とF8切替/ISO100
35mmフィルム換算で38mm
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富士フィルム
FinePix2700
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230万
原色
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230g |
258cc |
単焦点F3.2とF8切替/ISO120
35mmフィルム換算で35mm
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ソニー
DSC-F55K
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211万
原色
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250g |
391cc |
単焦点F2.8絞り不明/感度不明
35mmフィルム換算で37mm
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オリンパス
C-2000 ZOOM
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211万
補色
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305g |
527cc |
3倍ズームF2電磁絞り/ISO100
35mmフィルム換算で35mm-105mm
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ニコン
E950
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211万
補色
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350g |
399cc |
3倍ズームF2.6電磁絞り/ISO80
35mmフィルム換算で38mm-115mm
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リコー
RDC-5000
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230万
原色
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315g |
354cc |
2.3倍ズームF2.8絞り不明/感度不明
35mmフィルム換算で38mm-86mm
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*ズームモデルのレンズF値は最明側
各社特徴があるが、CCDはいずれも1/2インチである。FinePIx2700はレンズが暗い割りに撮影感
度が高い。おそらくアンプの感度を上げているのだと思う。この為か他のモデルのシャッタ速
度上限が1/750程度なのに対し、FinePixは1/1000まで上がる。
他のモデルでも増感?モードを持つものが多く、ISO400程度まで感度アップが出来るがノイズ
は増えてしまう。
◆ 単焦点レンズモデルは100万画素時代と光学系はさほど変わっていない。レンズなどは新設
計だろうが、絞りが2段階というのが気に入らない。これだと明るい場所と暗いところでの画
質変化が非常に大きいのだ。
ズームモデルはプログラムAE他、多くの測光モードを有しているので深度などもある程度は
コントロール可能だ。
絞り優先AEを使うとスロー側のシャッタ速度が気になるが、オリンパスは1/2秒まででニ
コンは8秒までスローシャッタが切れる。
◆ 200万画素クラスになるとレンズ設計が相当難しい。光学機器メーカなら良いが、電子機器
メーカはお手上げである。光学機器メーカからレンズ供給を受けようとすれば、それはライバ
ル会社から部品を買うことになり製品の独自性が薄れる恐れがある。
もう一つの違いは光学系やその制御系の試用を公開しているか否かだ。ソニーは絞り制御も感
度もWeb上のカタログには書いていないが、製品の説明書にはあるのかも知れない。
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