Aクラス(5/24)
◆ 借用しているVitaを実家に返すというのは以前に書いたとおりだが、これに伴って車を物色する必要に迫られた。もちろん安い車ほど良いが、チビの(幼稚園への)お迎えもあるし近所のお子さまを同乗させて連れ帰ってくることが多いので、小型で安全性の高い車というのが選択条件になる。
◆ 最初はVitaを買おうかとも思ったのだが、4年目を迎える現在、主に金属部分(ワイパーアームなど)に若干の変色が認められる。SLも4年目だがこちらは大丈夫である。
もっとも以前乗っていたソアラにしても3年目には黒色処理された金属部分が白っぽくなったりしていたから、特にVitaの耐久性が劣っているわけではない。
◆ 信頼性が高くて値段も手頃というと国産車の右に出るものはないだろう。耐用年数的にも以前よりは良くなっていて、ホンダは現在7年/10万キロの耐用設計だそうだ。
しかしスターレット/マーチクラスはVitaに比較すると明らかにボディー剛性の不足が感じられる。ブレーキもフニャッとした感じだし、サスペンションが柔らかくて一見乗り心地が良さそうなのだが、どうも不安に感じてしまう。
何より安全性テストの為のチューニングと、テスト結果が悪ければそこだけを改善して再テストに挑むという姿勢に疑問が感じられる。
◆ そこで付き合いのあるヤナセにAクラスを見に行ったというわけだ。第一印象は「内部が安っぽい」と言うこと。270万円出すとマーク2辺りまで手が届く。マーク2とAクラスを比較すれば内装の感じはマーク2の方がずっとずっと良くできている。
特にプラスチックの使い方はトヨタの右に出るものは居ないのではないだろうか?最近流行と言うことでオデッセイ辺りにも目を付けるが、これは車体が大きすぎるのでダメ。それに加えてFFの最小回転半径の大きさとフロントヘビーなためか、運転性に違和感がある。
FRベンツは最小回転半径が小さいのは知られたところだが、VitaとSLで全長が1m近くも違うのにUターン性はSLの方が高いのだ。ロングホイールベースのFF車には乗りたくないと思った。
◆ 他にも国産小型車を見に行くが、流行の背高1.5BOXタイプはどれもシッカリ感が希薄だ。確かにこの手は平行四辺形に歪みやすいのは分かるが、サスペンションのストロークと共に前部と後部がバラバラに動く感じは好きになれない。
セールスに「この車は横転の危険はないですか」と聞くと「これはスポーツカーじゃなくて人や物を運ぶ車ですから」とかわされる。同様にブレーキ性能を訪ねても「スポーツカーじゃ..」と。
ただし輸入車に比較すると「市街地燃費は良いですよ」と強調する。じゃあ高速燃費は?と問えば、「ボディーが大きくいですし、飛ばす車じゃないですから」だそうだ。
◆ 耐久性に関しては「日本の車は世界一の信頼性で、整備無しでも故障は皆無です」と言うから、信頼性じゃなくて耐久性の話だよ,と言えば「普通の方は3年か、長くても5年で買い換えるでしょう。それが一番お得な車の乗り方なんです」と言う。確かに3年目なら多少は値が付くかも知れないが、5年以上乗ったセダンだとタダ同然になってしまうだろう。
例え輸入車の方が耐久性もあってリセールバリューが高いとしても「元値が高いから結局は同じ事」で「常に新しい車の方が気分的にも違いますよ」と、これはマニュアル通りかな?
◆ そして最後にヤナセ試乗の予約をしてから出かけることにする。Aにクラスに乗ってみると、言われているほどサスペンションは固くない。195/50サイズのタイヤからしてもファミリーカー向きではない感じはするが、意外なほどハーシュネスの吸収はうまく行っている。
確かに段差を乗り越えればショックはあるのだが、固めの乗り心地はVitaで慣れている為もあって不快感はなかった。
むしろVitaよりハーシュネスの吸収や微振動が少ない分、乗り心地は良く感じたほどだ。
◆ パワー感はVitaよりはあるが、絶対的にアンダーパワーであることに間違いはない。Vitaも低速トルクの大きなエンジンだが、これをもう一回り(って排気量が200cc多いから当然だけど)太くした感じだ。シフトショックはVitaより明らかに少ないが、最近の国産車のようなフィーリングではない。明らかにシフト(特に1−>2)を意識させる。
エンジンにしてもいわゆる乗用車型のそれで、トルク感はあるが回してもドラマはない。国産車のエンジンはカタログ上のパワー競争の為もあって回せばそれなりにパワーがある感じはする。
(音もうるさいし)明日に続く..
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